JP3745159B2 - 油圧作業機のエンジンラグダウン防止装置 - Google Patents

油圧作業機のエンジンラグダウン防止装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンを動力源とする油圧作業機の急負荷時のエンジンラグダウンの防止装置に係わり、特に、エンジン動力の一部で冷却ファンを回転させてエンジン自体の冷却及び油圧系統の冷却を行う油圧作業機のエンジンラグダウン防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
エンジンを動力源とする油圧作業機の急負荷時のエンジンラグダウンの防止装置として従来公知のものに、特開平1−224419号公報に記載の「土木建設機械のエンジン制御装置」や特許第2579194号公報に記載の「可変吐出量ポンプの制御装置」がある。
【0003】
特開平1−224419号公報に記載の「土木建設機械のエンジン制御装置」では、アクチュエータへの供給流量を制御するコントロール弁の操作状態を検出する手段を設け、コントロール弁が操作されエンジンに負荷がかかっている状態からコントロール弁が非操作状態になったことが検出されると、所定時間、油圧ポンプの傾転角を最低の吐出流量より大きい吐出流量に設定し、エンジンに引き摺りトルクを与えるものである。コントロール弁は非操作時に油圧ポンプから吐出された圧油をタンクに還流するセンターバイパス型であり、センターバイパスラインのタンク側の回路には絞りが挿入され、絞りの上流側の圧力を油圧ポンプのレギュレータに導き、絞りの上流側の圧力が高くなると油圧ポンプの吐出流量を少なくするネガコン制御を行う。また、コントロール弁の非操作時に油圧ポンプからの吐出油をタンクに還流するとき、当該絞りが抵抗となるため、上記のように油圧ポンプの傾転角を最低の吐出流量より大きい吐出流量に設定すると、エンジンに引き摺りトルクが与えられる。
【0004】
特許第2579194号公報に記載の「可変吐出量ポンプの制御装置」では、油圧ポンプで駆動されるアクチュエータに対する駆動指令のオンを検出し、このオン検出に応答して油圧ポンプの吸収トルクを設定値より下げ、この後油圧ポンプの吸収トルクを徐々に上限値に戻す制御を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
特開平1−224419号公報に記載の従来技術では、油圧ポンプに与える引き摺りトルクは単に熱損失となるだけであり、オイルクーラ等の冷却装置の負担を増やし、エンジンの燃料を無駄にするので、エネルギー効率が悪化する。
【0006】
特許第2579194号公報に記載の従来技術では、負荷の投入が検出されると油圧ポンプの吸収トルク(許容最大傾転)を設定値より下げ、この後油圧ポンプの吸収トルクを徐々に上限値に戻すことによりエンジンのラグダウンを防止するので、上記のようなエネルギー効率悪化の問題はない。しかし、油圧ポンプの吸収トルクを一旦下げた後、徐々に上限値に戻すので、駆動指令をオンしても油圧ポンプの吐出流量が直ちに増大せず、アクチュエータの増速に遅れが生じ、操作レスポンスの低下を招く。
【0007】
本発明の目的は、エネルギー効率の悪化や操作レスポンスの低下を招くことなく、急負荷時のエンジンラグダウンを防止する油圧作業機のエンジンラグダウン防止装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(1)上述の目的を達成するために、本発明は、エンジンを動力源として有し、エンジン動力の一部で冷却ファンを回転させてエンジン自体の冷却及び油圧系統の冷却を行う油圧作業機のエンジンラグダウン防止装置において、前記エンジン自体及び前記油圧系統の少なくとも一方の冷却ファンの冷却風量を少なくとも通常の第1の風量と、この第1の風量より大きい第2の風量に切換可能とする風量調整手段と、前記油圧作業機が動作状態、ニュートラル状態のいずれにあるかを検出し、前記油圧作業機が動作状態にあるときは前記冷却ファンの冷却風量を前記第1の風量にし、前記油圧作業機が動作状態からニュートラル状態になったときには前記冷却ファンの冷却風量を前記第2の風量に増やすよう前記風量調整手段を制御する制御手段とを備え、前記油圧作業機が動作状態からニュートラル状態になったとき前記冷却ファンの冷却風量を前記第2の風量に増やすことにより前記エンジンの引き摺りトルクを増大させるものである。
【0009】
このように風量調整手段とその制御手段を設け、油圧作業機がニュートラル状態になったときには冷却ファンの冷却風量を第2の風量に増やすことでエンジンの引き摺りトルクを増大させることにより、油圧作業機がニュートラル状態にあるときはエンジンに適度な負荷がかかっており、再び油圧作業機を作動状態にしたときのエンジンの回転数低下(ラグダウン)が低減する。
【0010】
また、油圧作業機がニュートラル状態にあるときは、冷却ファンの冷却風量を第2の風量に増して冷却能力をアップするので、その間、作動油又はエンジン冷却水の冷却量が増え、熱損失を増やす方法よりも燃費効率が良くなる。
【0011】
そして、作業機の作動中は冷却風量を減らしても、作業機がニュートラル状態にあるとき冷却風量を第2の風量に増して冷却量を増やすことで作業サイクルのトータルとしての冷却量は確保することができ、更に作業機の作動中は冷却風量を減らした分、動力を負荷作業に回すことができ、作業効率が向上する。
【0012】
また、油圧ポンプの吸収トルクを下げるのではなく、引き摺りトルクを与えることでエンジンのラグダウンを低減するので、油圧作業機を作動状態にするとき油圧ポンプの吐出量は速やかに増大でき、アクチュエータを速やかに増速し、操作レスポンスの低下を招くことはない。
【0013】
(2)上記(1)において、好ましくは、前記制御手段は、前記油圧作業機が動作状態からニュートラル状態になったときには所定の時間の間だけ、前記冷却ファンの冷却風量を前記第2の風量に増やし、前記所定の時間経過後に前記冷却ファンの冷却風量を前記第1の風量に戻すものとする。
【0014】
これにより通常作業は短時間の休止動作あるいは負荷動作の繰り返し作業であるので、そのような通常作業に対してのみ油圧作業機がニュートラル状態にある間、エンジンに適度に負荷をかけ、作業機が再び動作状態となったときのエンジンのラグダウンを低減し、かつその間、冷却量を増大することができる。
【0015】
(3)また、上記(1)又は(2)において、好ましくは、前記油圧系統は、主油圧ポンプと、非操作時に前記主油圧ポンプから吐出された圧油をタンクに還流するセンターバイパス型の方向切換弁と、この方向切換弁を切り換え操作する操作レバー手段と、この操作レバー手段からの指令信号に基づき前記主油圧ポンプの容量を制御するレギュレータと、前記主油圧ポンプのスタンバイ流量を少なくとも通常の第1の流量と、この第1の流量より大きい第2の流量に切換可能とするスタンバイ流量調整手段とを備え、前記制御手段は、前記油圧作業機が動作状態からニュートラル状態になったときには、所定の時間の間だけ、前記主油圧ポンプのスタンバイ流量を前記第2の流量に増やし、前記所定の時間経過後に前記主油圧ポンプのスタンバイ流量を前記第1の流量に戻すよう前記スタンバイ流量調整手段を制御する機能を更に有し、前記油圧作業機が動作状態からニュートラル状態になったとき、所定の時間の間だけ、前記主油圧ポンプのスタンバイ流量を前記第2の流量に増やすことにより、その間、前記圧油の還流する流量を増やすものとする。
【0016】
このように油圧作業機が動作状態からニュートラル状態になったとき、冷却風量を増やすだけでなく、所定の時間だけ、主油圧ポンプのスタンバイ流量を第2の流量に増やして圧油の還流量を増やすことにより、冷却風量の増大と作動油の還流量の増大の両方で冷却能力をアップし、冷却量を増大できる。
【0017】
(4)更に、上記(1)において、好ましくは、前記制御手段は前記エンジンの出力に係わる状態量を検出し、前記エンジンの出力が大きい程前記第2の風量が増大するよう、前記状態量の検出値に応じて前記第2の風量を変化させるものとする。
【0018】
これにより、エンジン出力が大きい程引き摺りトルクが大きくなり、設定回転数全域で好適なエンジンの応答が得られると共に、エンジン出力が大きい程圧油の冷却量も増えるので、負荷が増大し作動油温度が上昇しても作動油温度に応じた必要な冷却を行うことができる。
【0019】
(5)また、上記(3)において、好ましくは、前記制御手段は前記エンジンの出力に係わる状態量を検出し、前記エンジンの出力が大きい程前記第2のスタンバイ流量が増大するよう、前記状態量の検出値に応じて前記第2のスタンバイ流量を変化させるものとする。
【0020】
これにより、エンジン出力が大きい程圧油の還流量が増えるので、負荷が増大し作動油温度が上昇しても作動油温度に応じた必要な冷却を行うことができる。
【0021】
(6)また、上記(2)又は(3)において、好ましくは、前記制御手段は前記エンジンの出力に係わる状態量を検出し、前記エンジンの出力が大きい程前記所定の時間が長くなるよう、前記状態量の検出値に応じて前記所定の時間を変化させるものとする。
【0022】
これにより、エンジン出力が大きい程冷却風量を増やす時間、又はスタンバイ流量を増やす時間が長くなるので、負荷が増大し作動油温度が上昇しても作動油温度に応じた必要な冷却を行うことができる。
【0023】
(7)そして、上記(4)〜(6)のいずれかにおいて、好ましくは、前記エンジンの出力に係わる状態量は予想されるエンジン出力、前記油圧系統の作動油の油温あるいはエンジン冷却水温度、前記エンジンの所定時間当たりの燃料消費量、前記主油圧ポンプの所定時間当たりの仕事量のいずれかである。
【0024】
このように予想されるエンジン出力、油圧系統の作動油の油温あるいはエンジン冷却水温度、エンジンの所定時間当たりの燃料消費量、主油圧ポンプの所定時間当たりの仕事量によりエンジンの出力が推定できる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基き説明する。なお、全ての実施形態において、冷却装置は油圧系統の作動油の冷却を行うオイルクーラに対するファンの制御系のみを示しているが、エンジン冷却水の冷却を行うラジエータに対しても同様に本発明が適用可能である。
【0026】
(1)第1の実施形態
本発明の第1の実施形態を図1〜図3により説明する。
【0027】
図1において、エンジン1は、エンジン回転数設定装置19によって設定される設定回転数Ntとなるようエンジン回転制御装置1aによって制卸され、エンジン1によって主回路用油圧ポンプ2(以下、適宜主油圧ポンプという)、パイロット回路用油圧ポンプ3、冷却用油圧ポンプ4は回転駆動される。
【0028】
主油回路用油圧ポンプ2の吐出油は、リリーフ弁8の設定圧力以下に制限され、ロードチェック弁15を通して方向切換弁6に送られる。方向切換弁6はセンターバイパスライン30を有するセンターバイパス型であり、操作レバー装置7のパイロットバルブ7a又は7bの操作に応じてそのスプールがストロークし、主回路用油圧ポンプ2からアクチュエータ(図示せず)ヘ送られる作動油の流量及びアクチュエータから排出ライン31,32を介してタンク5へ戻す作動油の流量を制御すると共に、主回路用油圧ポンプ2からセンターバイパスライン30、排出ライン31,32を介してタンク5へ還流する作動油の流量を制御する。
【0029】
パイロット回路用油圧ポンプ3の吐出油はリリーフ弁14の設定圧力で、パイロット弁7a,7bに送られる。送られた圧油はパイロット弁7a,7bの操作によって減圧され、操作信号として方向切換弁6のパイロット受圧ポートに導かれて方向切換弁6のスプールをストロークさせると共に、シャトル弁16aを介して主回路用油圧ポンプ2のレギュレータ2aに導かれて主回路用油圧ポンプ2の吐出流量を比例制御する。油圧ポンプ2のレギュレータ2aにはまた油圧ポンプの吐出圧力が導かれ、油圧ポンプ2の吸収トルクが制限値(一定値)を超えないよう制御する。
【0030】
冷却用油圧ポンプ4の吐出油はリリーフ弁13の設定圧力以下に制限され、冷却用油圧モータ9に送られる。冷却用油圧モータ9はファン10を駆動して冷却器(オイルクーラ)11へ送風する。冷却器11は排出ライン32に設けられ、方向切換弁6の操作時にアクチュエータから排出ライン31,32を介してタンク5へ戻される作動油や方向切換弁6の非操作時に方向切換弁6からセンターバイパスライン30、排出ライン31,32を介してタンク5へ還流する作動油を冷却する。12は補給用のチェック弁である。
【0031】
冷却用油圧モータ9は可変容量型であり、レギュレータ9aにより傾転(容量)が調整される。
【0032】
18はコントローラであり、コントローラ18はシャトル弁16aで選択され、圧力センサ17によって検出された方向切換弁操作信号Piを取り込み、図2のフローチャートに示す処理をして、油圧モータ10のレギュレータ9aに傾転切換え信号Sfを、電磁比例弁21に切換え信号Istをそれぞれ出力する。レギュレータ9aは傾転切換え信号Sfに応答して油圧モータ9の回転速度を調整し、冷却器11への送風量を調整する。電磁比例弁21は主回路用油圧ポンプ2のスタンバイ流量を切り換えるスタンバイ流量切換え手段として設けられており、切換え信号Istに応じた油圧信号を生成し、この油圧信号がシャトル弁16bを介して主回路用油圧ポンプ2のレギュレータ2aに導かれ、油圧ポンプ2のスタンバイ流量を切換える。スタンバイ流量の切り換えにより冷却器11を通ってタンク5に還流する流量が変化し、冷却量が変化する。
【0033】
冷却用油圧モータ9に代え、図1に二点鎖線で示すように冷却用油圧ポンプ4がレギュレータ4aを備えた可変容量型であってもよく、この油圧ポンプ4のレギュレータ4aに傾転切換え信号Sfを出力して油圧モータ9の回転速度、即ち冷却器11への送風量を切換えてもよい。また、両者を併用してもよい。
【0034】
また、エンジン1にはエンジン冷却水が循環するラジエータ41が設けられ、このラジエータ41に対し、冷却器11に対する油圧モータ9及び冷却ファン10と同様の油圧モータ及び冷却ファン(図示せず)を設け、ラジエータ41に送風することでエンジン冷却水を冷却する。このファンの送風量を制御する場合は、その油圧モータに対して油圧モータ9と同様の制御系を設ければよい。
【0035】
コントローラ18の処理内容を図2のフローチャートに基づき説明する。
【0036】
処理1:
油圧モータ9のレギュレータ9aへ出力する切換え信号SfをSf=Lo、主回路用油圧ポンプ2のスタンバイ流量を切り換える信号IstをIst=Ist1、切り換え信号Sf,IstをHi,Ist2に保持しておく残り時間を示すタイマ変数TをT=0と初期化する。ここで、Loは冷却ファン10の風量を第1の風量にする低速側ファン速度(第1の風量)、Hiは冷却ファン10の風量を第1の風量より大きい第2の風量にする高速側ファン速度であり、Ist1は油圧ポンプ2の第1のスタンバイ流量(通常スタンバイ流量)、Ist2は油圧ポンプ2の第1のスタンバイ流量より大きい第2のスタンバイ流量である。
【0037】
処理2:
圧力センサ17で検出された切換弁操作信号Piを読み取る。
【0038】
処理3:
タイマ変数TがT=0であるか否かを判断し、T=0であれば処理9へ、そうでなければ処理4へ移る。
【0039】
処理4:
方向切換弁操作信号PiがPi>Piopであるか否か、即ち油圧作業機が動作状態であるか否かを判断し、Pi>Piopであれば処理10へ、そうでなければ処理5へ移る。ここで、Piopは、Pi>Piopであれば方向切換弁6が操作されていると判断する値である。
【0040】
処理5:
Pi<Pinopであるか否か、即ち油圧作業機がニュートラル状態であるか否かを判断し、Pi<Pinopであれば処理6へ、そうでなければ処理8へ移る。ここで、Pinopは、Pi<Pinopであれば方向切換弁6の操作が無いと判断する値である。
【0041】
処理6:
T=T−1とタイマをカウントダウンする。
【0042】
処理7:
冷却ファン速度の切り換え信号SfをSf=Hi、油圧ポンプ2のスタンバイ流量切り換え信号IstをIst=Ist2とする。
【0043】
処理8:
Sf=Hiであるか否かを判断し、Sf=Hiであれば処理6へ、そうでなければ処理12へ移る。
【0044】
処理9:
Pi>Pinopであるか否か、即ち油圧作業機が動作状態であるか否かを判断し、Pi>Pinopであれば処理10へ、そうでなければ処理11へ移る。
【0045】
処理10:
T=Thiとし、タイマをリセットする。
【0046】
処理11:
Sf=Lo、Ist=Ist1とする。
【0047】
処理12:
Sfを冷却用油圧モータ9のレギュレータ9a(あるいは相当信号(Sf)を冷却用油圧ポンプ4のレギュレータ4aへ)へ出力し、冷却風量を制御すると共に、Istを主回路油圧ポンプ2のスタンバイ流量を切り換える電磁比例弁21へ出力し、油圧ポンプ2のスタンバイ流量を制御する。
【0048】
これによりSf=Lo、Ist=Ist1のときは、油圧モータ9(あるいは油圧ポンプ6)は低速側ファン速度となるよう制御され、電磁比例弁21は第1のスタンバイ流量を指示する油圧信号を出力するよう制御され、Sf=Hi、Ist=Ist2のときは、油圧モータ9(あるいは油圧ポンプ6)は高速側ファン速度に増えるよう制御され、電磁比例弁21は第1のスタンバイ流量より大きい第2のスタンバイ流量を指示する油圧信号を出力するよう制御される。
【0049】
ここで、電磁比例弁21から第1のスタンバイ流量を指示する油圧信号が出力されるときは、方向切換弁6の操作時と非操作時とがあり(後述)、方向切換弁6の操作時は電磁比例弁21からの油圧信号と操作レバー装置7のパイロット弁7a又は7bからの操作信号の高圧側がシャトル弁16bにより選択されて主回路用油圧ポンプ2のレギュレータ2aに導かれ、油圧ポンプ2は選択された信号に応じた流量となるよう制御され、方向切換弁6の非操作時は電磁比例弁21からの油圧信号がシャトル弁16bを介して主回路用油圧ポンプ2のレギュレータ2aに導かれ、油圧ポンプ2は第1のスタンバイ流量となるよう制御される。また、電磁比例弁21から第2のスタンバイ流量を指示する油圧信号が出力されるときは、方向切換弁6の非操作時であるので(後述)、その油圧信号がシャトル弁16bを介して油圧ポンプ2のレギュレータ2aに導かれ、油圧ポンプ2は第2のスタンバイ流量となるよう制御される。
【0050】
その後処理2へ戻り同様の処理を繰り返す。
【0051】
以上において、冷却用油圧モータ9のレギュレータ9aかつ/又は冷却用油圧ポンプ4のレギュレータ4aは、エンジン1自体及び油圧系統の少なくとも一方の冷却ファン10かつ/又は40の冷却風量を少なくとも通常の第1の風量と、この第1の風量より大きい第2の風量に切換可能とする風量調整手段を構成し、シャトル弁16a、圧力センサ17、コントローラ18は、油圧作業機が動作状態、ニュートラル状態のいずれにあるかを検出し、油圧作業機が動作状態にあるときは冷却ファン10かつ/又は40の冷却風量を第1の風量にし、油圧作業機が動作状態からニュートラル状態になったときには冷却ファン10かつ/又は40の冷却風量を第2の風量に増やすよう前記風量調整手段を制御する制御手段を構成する。
【0052】
また、電磁比例弁21及びシャトル弁16bは、主油圧ポンプ2のスタンバイ流量を少なくとも通常の第1の流量と、この第1の流量より大きい第2の流量に切換可能とするスタンバイ流量調整手段を構成し、シャトル弁16a、圧力センサ17、コントローラ18は、油圧作業機が動作状態からニュートラル状態になったときには、所定の時間の間だけ、主油圧ポンプ2のスタンバイ流量を第2の流量に増やし、所定の時間経過後に主油圧ポンプ2のスタンバイ流量を第1の流量に戻すよう前記スタンバイ流量調整手段を制御する機能を更に有する制御手段を構成する。
【0053】
図3に本実施形態の動作タイミングチャートを示す。
【0054】
時刻t1で操作レバー装置7が操作され、圧力センサ17で検出された方向切換弁操作信号PiがPi>Piopになると、T=Thiとタイマがリセットされる(処理4→処理10)。このとき、油圧モータ9のレギュレータ9aへ出力する切換え信号Sf、主回路用油圧ポンプ2のスタンバイ流量を切り換える信号Istは、それぞれ、Sf=Lo、Ist=Ist1にある(処理11)。これにより油圧モータ9は低速側ファン速度とななるよう制御される。また、電磁比例弁21は第1のスタンバイ流量を指示する油圧信号を出力するよう制御されるが、このとき操作レバー装置7は操作されているので、パイロット弁7a又は7bからの操作信号が油圧ポンプ2のレギュレータ2aに導かれ、油圧ポンプ2は操作信号に応じた流量となるよう制御される。
【0055】
時刻t2でオペレータが操作レバー装置7を中立方向に戻す操作をし、方向切換弁操作信号PiがPi<Pinopになると、T=T−1とタイマをカウントダウンすると同時に(処理5→処理6)、切り換え信号Sf,IsがSf=Hi、Ist=Ist2となる(処理7)。これにより油圧モータ9は高速側ファン速度に増えるよう制御され、ファン風量が第2の風量に増して作動油の冷却能力が増すと共に、ファン速度の増加に伴って冷却用油圧ポンプ4の駆動トルクが増しエンジン1の引き摺りトルクが増大する。また、電磁比例弁21からは第2のスタンバイ流量を指示する油圧信号が出力され、この油圧信号が油圧ポンプ2のレギュレータ2aに導かれ、油圧ポンプ2はスタンバイ流量が第2のスタンバイ流量に増えるよう制御される。このため、排出ライン31,32を還流する作動油の流量が増え、これによっても作動油の冷却能力が増大する。
【0056】
時刻t3でタイマ変数Tが0までカウントダウンする前に再び操作レバー装置7が操作され、PiがPi>Piopになると、T=Thiとタイマがリセットされ(処理4→処理10)、切り換え信号Sf,IsはSf=Lo、Ist=Ist1となる(処理11)。これにより再び油圧モータ9は低速側ファン速度に制御され、油圧ポンプ2は操作信号に応じた流量となるよう制御される。
【0057】
時刻t4で再び操作レバー装置7を中立方向に戻し、方向切換弁操作信号PiがPi<Pinopになると、T=T−1とタイマをカウントダウンすると同時に(処理5→処理6)、切り換え信号Sf,IsはSf=Hi、Ist=Ist2となる(処理7)。これにより再び油圧モータ9は高速側ファン速度に増えるよう制御され、作動油の冷却能力及びエンジン1の引き摺りトルクが増大し、油圧ポンプ2は第2のスタンバイ流量に増えるよう制御され、還流する作動油の流量が増大し冷却能力が増大する。
【0058】
時刻t5までPi<Pinopの状態(方向切換弁6の非操作状態)が継続し、タイマ変数TがT=0になると、切り換え信号Sf,IsはSf=Lo、Ist=Ist1となる(処理3→処理9→処理11)。これにより油圧モータ9は低速側ファン速度に戻るよう制御され、油圧ポンプ2は第1のスタンバイ流量に戻るよう制御される。
【0059】
時刻t6で操作レバー装置7が再び操作され、PiがPi>Piopになると、T=Thiとタイマがリセットされ(処理3→処理9→処理10)、Sf=Lo、Ist=Ist1の状態は維持される(処理11)。
【0060】
以上のように、方向切換弁6の操作が無くなった場合には、所定時間Thiの間、ファン10の回転速度は上がり、ファン風量が第2の風量に増すため作動油の冷却能力は増し、ファン速度の増加に伴って冷却用油圧ポンプ4の駆動トルクは増し、エンジン1の引き摺りトルクが増す。通常作業は短時間の休止動作或いは軽負荷動作が入った動作の繰り返し作業であるので、休止期間がこのThiよりも短ければエンジン1に適度に負荷がかかっており、再び方向切換弁6を操作したときのエンジン1の回転低下(ラグダウン)量を低減することができる。
【0061】
また、重作業を行う作業機にとっては、休止時間に冷却量を増やしてエンジンの引き摺りトルクを増やすので、熱損失を増やす方法よりも燃費効率が良くなる。
【0062】
また、作業サイクルのトータルとしての作動油の冷却量は、休止期間Thiの間、ファン10の回転速度が上がりファン風量が増すことによる冷却能力の増大と、油圧ポンプ2のスタンバイ流量が増しタンクに還流する作動油の流量が増大することによる冷却能力の増大により冷却量を増やすことで確保することができるので、従来負荷作業中に冷却のために配分していたエンジン出力の一部を負荷作業に回すことができ、作業効率が向上する。
【0063】
また、本実施形態によれば、油圧ポンプ2の吸収トルクを下げる(許容最大傾転を減らす)のではなく、引き摺りトルクを与えることでエンジン1のラグダウンを低減するので、方向切換弁6の操作と同時に油圧ポンプ2からは必要な流量が速やかに吐出され、アクチュエータは速やかに増速し、操作レスポンスが低下することはない。
【0064】
(2)第2の実施形態
本発明の第2の実施形態を図4〜図8により説明する。図4中、図1に示す部材と同等のものには同じ符号を付している。
【0065】
図4において、第1の実施形態との相違点は、主として次の4点である。
【0066】
1)主回路用油圧ポンプ2の吐出圧力を検出する圧力センサ22が設けられ、コントローラ18Aには、エンジン回転設定装置19で設定された目標エンジン回転数信号とその圧力センサ22の検出信号とが入力される。
【0067】
2)冷却用油圧モータ9の傾転(若しくは冷却用油圧ポンプ4の傾転)は、コントローラ18Aから冷却用油圧モータ9のレギュレータ9aへ出力される信号Sf(もしくは冷却用油圧ポンプ4のレギュレータ4aへ出力される信号(Sf))によって無段階に可変とされる。
【0068】
3)主回路用油圧ポンプ2の傾転はコントローラ18Aからレギュレータ2bへ出力される目標押しのけ容積Dprの信号によって無段階に可変とされる。
【0069】
4)油圧ポンプ2のレギュレータ2bは受け取った目標押しのけ容積Dprの信号に実際のポンプ押しのけ容積Dpを一致させるように制御する。
【0070】
コントローラ18Aの処理内容を図5のフローチャートに基づき説明する。
【0071】
処理1A:
油圧モータ9のレギュレータ9aへ出力する切換え信号SfをSf=Lo=Lomin、主回路用油圧ポンプ2のスタンバイ流量DstをDst=Dst1、切り換え信号SfをHi、スタンバイ流量DstをDst2に保持しておく残り時間を示すタイマ変数TをT=0と初期化する。ここで、Loは冷却ファン10の風量を第1の風量にする可変の低速側ファン速度(第1の風量)、Lominは可変の低速側ファン速度Loとして許容される最低の速度値、Hiは冷却ファン10の風量を第1の風量より大きい第2の風量にする可変の高速側ファン速度であり、Dst1は油圧ポンプ2の第1のスタンバイ流量(通常スタンバイ流量)、Dst2は油圧ポンプ2の第1のスタンバイ流量より大きい第2のスタンバイ流量である。
【0072】
処理2A:
エンジン回転設定装置19で設定された目標エンジン回転数Nt、圧力センサ17によって検出された方向切換弁操作信号Pi及び圧力センサ22によって検出されたポンプ吐出圧力Ppを取り込む。
【0073】
次に、Ntに応じて予め配分する主回路用油圧ポンプ2の出力トルクTpを、例えば図6のブロック18aに示すような予め設定した目標エンジン回転数Ntと油圧ポンプ2の出力トルクTpとの関数関係から求めると共に、このTpと主回路用油圧ポンプ2以外で予想される負荷トルクTcとNtから、予想されるエンジン出力PwをPw=kp×Nt×(Tp+Tc)と計算する。ここで、ブロック18aにおけるNtとTpの関数関係は、Ntに対するTpの変化がエンジン1の出力トルク特性に一致するよう設定されている。kpは変速機などの機械効率に関わる定数である。
【0074】
次に、このようにして求めたPwより図7(a)〜(d)に示すような予め設定したPwと低速側ファン速度Loとの関数関係、Pwと高速側ファン速度Hiとの関数関係、Pwとタイマの設定時間Thiとの関数関係、Pwと第2のスタンバイ流量Dst2との関数関係に基いてLo、Hi、Thi,Dst2を求める。これら関数関係は、Pwが増大するに従ってLo、Hi、Thi,Dst2が連続的に増大するように設定されている。
【0075】
処理3:
タイマ変数TがT=0であるか否かを判断し、T=0であれば処理9へ、そうでなければ処理4へ移る。
【0076】
処理4:
方向切換弁操作信号PiがPi>Piopであるか否かを判断し、Pi>Piopであれば処理10へ、そうでなければ処理5へ移る。ここで、Piopは、Pi>Piopであれば方向切換弁6が操作されていると判断する値である。
【0077】
処理5:
Pi<Pinopであるか否かを判断し、Pi<Pinopであれば処理6へ、そうでなければ処理8へ移る。ここで、Pinopは、Pi<Pinopであれば方向切換弁6の操作が無いと判断する値である。
【0078】
処理6:
T=T−1とタイマをカウントダウンする。
【0079】
処理7:
冷却ファン速度の切り換え信号SfをSf=Hi、油圧ポンプ2のスタンバイ流量DstをDst=Dst2とする。
【0080】
処理8:
Sf=Hiであるか否かを判断し、Sf=Hiであれば処理6へ、そうでなければ処理12Aへ移る。
【0081】
処理9:
Pi>Pinopであるか否かを判断し、Pi>Pinopであれば処理10へ、そうでなければ処理11へ移る。
【0082】
処理10:
T=Thiとし、タイマをリセットする。
【0083】
処理11:
冷却ファン速度の切り換え信号SfをSf=Lo、油圧ポンプ2のスタンバイ流量DstをDst=Dst1とする。
【0084】
処理12A:
Sfを冷却用油圧モータ9のレギュレータ9a(あるいは相当信号(Sf)を冷却用油圧ポンプ4のレギュレータ4aへ)へ出力し、冷却風量を制御する。
【0085】
次に、処理2Aで取り込んだポンプ吐出圧力Ppと処理2Aで求めた主回路用油圧ポンプ2の出力トルクTpより主回路用油圧ポンプ2の押しのけ容積の制限値Dppを、図8のブロック18eに示すような予め設定したPpとTpとDppとの関数関係に基いて求める。この関数関係は、主油圧ポンプ2の吸収トルクであるPp×Dpp=Taが一定で、かつTpが増大するに従ってTaが増大するように設定されている。
【0086】
また、処理2Aで取り込んだ方向切換弁操作信号PiよりPiに比例したポンプ押しのけ容積Dpi、図8のブロック18cに示すような予め設定したPiとDpiとの関数関係から求める。この関数関係は、Piが増大するに従ってDpiが増大するように設定されている。図中、最小容量Dminは第1のスタンバイ流量Dst1に等しい。
【0087】
次に、Dpiは図8のブロック18dにおいて処理7又は処理11で求めた油圧ポンプ2のスタンバイ流量Dstと比較され、Dst>DpiであればDpi′=Dst、そうでなければDPi′=Dpiとして油圧ポンプ2の一次押しのけ容積目標値DPi′を求める。
【0088】
最後に、DPi′はブロック18fにおいて、ブロック18eで求めた制限値Dppと比較され、Dpi′≦DppであればDpr=Dpi′、そうでなければDpr=Dppとして油圧ポンプ2の押しのけ容積目標値Dprを求める。そして、この目標値Dprを油圧ポンプ2のレギュレータ2aに出力する。
【0089】
以上のように構成した本実施形態によれば、第1の実施形態と同様、方向切換弁6を操作したときのエンジン1の回転低下量を低減することができると共に、重作業を行う作業機にとっては、休止時間に冷却量を増やしてエンジンの引き摺りトルクを増やすので、熱損失を増やす方法よりも燃費効率がよくなり、更に休止期間で冷却量を増やので、従来負荷作業中に冷却のために配分していたエンジン出力の一部を負荷作業に回すことができ、作業効率を向上できる。
【0090】
また、本実施形態によれば、油圧ポンプ2の吸収トルクを下げる(許容最大傾転を減らす)のではなく、引き摺りトルクを与えることでエンジン1のラグダウンを低減するので、方向切換弁6の操作と同時に油圧ポンプ2からは必要な流量が速やかに吐出され、アクチュエータは速やかに増速し、操作レスポンスが低下することはない。
【0091】
更に、本実施形態によれば、エンジン出力の低下に応じて引き摺りトルクを小さくするので、エンジンの設定回転数全域で好適なエンジンの応答が得られる。
【0092】
また、上記のように方向切換弁6の操作中に冷却用油圧モータ9を低速側ファン速度にして冷却能力を低下させた場合は、重負荷作業時に作動油の温度上昇を招く懸念があるが、本実施形態によれば、予想されるエンジン出力Pwに対して低速側ファン速度Lo、高速側ファン速度Hi、タイマの設定時間Thi、第2のスタンバイ流量Dst2を可変にし、Pwが増大するに従ってこれらLo、Hi、Thi,Dst2を増大するので、Pwが増大し作動油の温度が上昇しようとすると低速側ファン速度Lo、高速側ファン速度Hi、タイマの設定時間Thi、第2のスタンバイ流量Dst2が増大して冷却能力を高め、作動油の冷却量を増大するので、作動油温度に応じた必要な冷却を行うことができる。
【0093】
なお、本実施形態では、予想されるエンジン出力Pwに対して低速側ファン速度Lo、高速側ファン速度Hi、タイマの設定時間Thi、第2のスタンバイ流量Dst2を連続的に可変にしたが、後述する実施形態のように多段階に可変としてもよい。
【0094】
(3)第3の実施形態
本発明の第3の実施形態を図9〜図11により説明する。図9中、図1、図4に示した部材と同等のものには同じ符号を付している。
【0095】
図9において、第2の実施形態との相違点は、次の2点である。
【0096】
1)主回路上のタンクライン32に作動油の温度を検出する温度センサ20を設け、その検出信号がコントローラ18Bに入力される。
【0097】
2)作動油温度に対して低速側ファン速度Lo、高速側ファン速度Hi、タイマの設定時間Thi、第2のスタンバイ流量Dst2を多段階的に可変とする。
【0098】
コントローラ18Bの処理内容を図10にフローチャートで示す。処理1Aから12Aのうち、処理2Bが第2の実施形態の処理2Aと異なる。
【0099】
処理2Bでは、エンジン回転設定装置19で設定された目標エンジン回転数Nt、圧力センサ17によって検出された方向切換弁操作信号Pi及び圧力センサ22によって検出されたポンプ吐出圧力Ppに加え、温度センサ20によって検出された作動油温度Toを取り込む。
【0100】
次に、Ntに応じて予め配分する主回路用油圧ポンプ2の出力トルクTpを、例えば図6のブロック18aに示すような予め設定した目標エンジン回転数Ntと油圧ポンプ2の出力トルクTpとの関数関係から求める。この点は第2の実施形態の処理2Aと同じであり、TpはPi及びPpと共に処理12Aで押しのけ容積の目標値Dprを求めるのに用いられる(図8)。
【0101】
そして、第2の実施形態で用いた予想されるエンジン出力Pwに代え、作動油温度Toより図11(a)〜(d)に示すような予め設定したToと低速側ファン速度Loとの関数関係、Toと高速側ファン速度Hiとの関数関係、Toとタイマの設定時間Thiとの関数関係、Toと第2のスタンバイ流量Dst2との関数関係に基いてLo、Hi、Thi,Dst2を求める。これら関数関係は、Toが増大するに従ってLo、Hi、Thi,Dst2が多段階的に増大するように設定されている。
【0102】
本実施形態によっても第1の実施形態と同様の効果が得られると共に、作動油の温度でポンプ出力を予測し、作動油温度の低下(ポンプ出力の低下)に応じて引き摺りトルクを小さくするので、第2の実施形態と同様、エンジンの設定回転数全域で好適なエンジンの応答が得られる。
【0103】
また、作動油の温度を直接検出し、作動油の温度が上昇すると冷却能力を高め、作動油の冷却量を増大するので、第2の実施形態と同様、作動油温度に応じた必要な冷却を行うことができる。
【0104】
なお、本実施形態では、作動油温度に対して低速側ファン速度Lo、高速側ファン速度Hi、タイマの設定時間Thi、第2のスタンバイ流量Dst2を多段階的に可変としたが、第2の実施形態と同様、連続的に可変としていもよいことは勿論である。
【0105】
(4)第4の実施形態
本発明の第4の実施形態を図12〜図14により説明する。図12中、図1、図4に示した部材と同等のものには同じ符号を付している。
【0106】
図12において、第2の実施形態との相違点は、次の2点である。
【0107】
1)エンジン1での燃料消費量を検出する燃料消費量センサ1bを設け、その検出信号がコントローラ18Cに入力される。
【0108】
2)燃料消費量に対して低速側ファン速度Lo、高速側ファン速度Hi、タイマの設定時間Thi、第2のスタンバイ流量Dst2を多段階的に可変とする。
【0109】
コントローラ18Cの処理内容を図13にフローチャートで示す。処理1Aから12Aのうち、処理2Cが第2の実施形態の処理2Aと異なる。
【0110】
処理2Cでは、エンジン回転設定装置19で設定された目標エンジン回転数Nt、圧力センサ17によって検出された方向切換弁操作信号Pi及び圧力センサ22によって検出されたポンプ吐出圧力Ppに加え、燃料消費量センサ1bによって検出された燃料消費量ΔFを取り込む。
【0111】
次に、Ntに応じて予め配分する主回路用油圧ポンプ2の出力トルクTpを、例えば図6のブロック18aに示すような予め設定した目標エンジン回転数Ntと油圧ポンプ2の出力トルクTpとの関数関係から求める。この点は第2の実施形態の処理2Aと同じであり、TpはPi及びPpと共に処理12Aで押しのけ容積の目標値Dprを求めるのに用いられる(図8)。
【0112】
そして、第2の実施形態で用いた予想されるエンジン出力Pwに代え、燃料消費量ΔFより図14(a)〜(d)に示すような予め設定したΔFと低速側ファン速度Loとの関数関係、ΔFと高速側ファン速度Hiとの関数関係、ΔFとタイマの設定時間Thiとの関数関係、ΔFと第2のスタンバイ流量Dst2との関数関係に基いてLo、Hi、Thi,Dst2を求める。これら関数関係は、ΔFが増大するに従ってLo、Hi、Thi,Dst2が多段階的に増大するように設定されている。
【0113】
本実施形態によっても第1の実施形態と同様の効果が得られると共に、燃料消費量でエンジン出力を予測し、燃料消費量の低下(エンジン出力の低下)に応じて引き摺りトルクを小さくするので、第2の実施形態と同様、エンジンの設定回転数全域で好適なエンジンの応答が得られる。
【0114】
また、燃料消費量を検出して作動油の温度上昇を予測し、作動油の温度が上昇しようとすると冷却能力を高め、作動油の冷却量を増大するので、第2の実施形態と同様、作動油温度に応じた必要な冷却を行うことができる。
【0115】
なお、本実施形態では、燃料消費量に対して低速側ファン速度Lo、高速側ファン速度Hi、タイマの設定時間Thi、第2のスタンバイ流量Dst2を多段階的に可変としたが、第2の実施形態と同様、連続的に可変としていもよいことは勿論である。
【0116】
(5)第5の実施形態
本発明の第5の実施形態を図15〜図17により説明する。図15中、図1、図4に示した部材と同等のものには同じ符号を付している。
【0117】
図15において、第2の実施形態との相違点は、次の2点である。
【0118】
1)エンジン1の回転数センサ1cと、油圧ポンプ2の押しのけ容積センサ2cを設け、それらの検出信号がコントローラ18Dに入力される。
【0119】
2)油圧ポンプ2の仕事量(出力)に対して低速側ファン速度Lo、高速側ファン速度Hi、タイマの設定時間Thi、第2のスタンバイ流量Dst2を多段階的に可変とする。
【0120】
コントローラ18Dの処理内容を図16にフローチャートで示す。処理1Aから12Aのうち、処理2Dが第2の実施形態の処理2Aと異なる。
【0121】
処理2Dでは、エンジン回転設定装置19で設定された目標エンジン回転数Nt、圧力センサ17によって検出された方向切換弁操作信号Pi及び圧力センサ22によって検出されたポンプ吐出圧力Ppに加え、エンジン1の回転数センサ1cによって検出されたエンジン回転数Neと押しのけ容積センサ2cによって検出されたポンプ押しのけ容積Dpを取り込む。
【0122】
次に、Ntに応じて予め配分する主回路用油圧ポンプ2の出力トルクTpを、例えば図6のブロック18aに示すような予め設定した目標エンジン回転数Ntと油圧ポンプ2の出力トルクTpとの関数関係から求める。この点は第2の実施形態の処理2Aと同じであり、TpはPi及びPpと共に処理12Aで押しのけ容積の目標値Dprを求めるのに用いられる(図8)。
【0123】
次に、エンジン回転数Ne、ポンプ押しのけ容積Dp、ポンプ吐出圧力Ppから油圧ポンプ2の出力馬力HpをHp=Ne×DP×Pp×knにより求め、Hpを所定時間毎にで定積分して所定時間のポンプ仕事量ΔEを求める。ここで、knは主回路用油圧ポンプ2の駆動軸とエンジン出力軸との変速比に関わる係数である。
【0124】
そして、第2の実施形態で用いた予想されるエンジン出力Pwに代え、ポンプ仕事量ΔEより図17(a)〜(d)に示すような予め設定したΔEと低速側ファン速度Loとの関数関係、ΔEと高速側ファン速度Hiとの関数関係、ΔEとタイマの設定時間Thiとの関数関係、ΔEと第2のスタンバイ流量Dst2との関数関係に基いてLo、Hi、Thi,Dst2を求める。これら関数関係は、ΔEが増大するに従ってLo、Hi、Thi,Dst2が多段階的に増大するように設定されている。
【0125】
本実施形態によっても第1の実施形態と同様の効果が得られると共に、油圧ポンプ2の仕事量でエンジン出力を予測し、ポンプ仕事量の低下(エンジン出力の低下)に応じて引き摺りトルクを小さくするので、第2の実施形態と同様、エンジンの設定回転数全域で好適なエンジンの応答が得られる。
【0126】
また、ポンプ仕事量を検出して作動油の温度上昇を予測し、作動油の温度が上昇しようとすると冷却能力を高め、作動油の冷却量を増大するので、第2の実施形態と同様、作動油温度に応じた必要な冷却を行うことができる。
【0127】
なお、本実施形態ではポンプ出力Hpを押しのけ容積センサ2cによって検出した実際の押しのけ容積Dpより求めているが、Dpの代わりにコントローラ18Dで求められる押しのけ容積の目標値Dprを使ってもよい。
【0128】
また、本実施形態では、ポンプ仕事量に対して低速側ファン速度Lo、高速側ファン速度Hi、タイマの設定時間Thi、第2のスタンバイ流量Dst2を多段階的に可変としたが、第2の実施形態と同様、連続的に可変としていもよいことは勿論である。
【0129】
なお、以上述べた第1〜第5の実施形態では、方向切換弁の操作状態を検出するのに、操作レバー装置のパイロット圧(操作信号)を検出したが、方向切換弁の操作検出には、方向切換弁のスプール変位、あるいは操作レバー変位等、他の状態量を検出しても良い。また、主油圧ポンプの吐出流量など、方向切換弁の操作状態以外の状態量を検出して油圧作業機が動作状態、ニュートラル状態のいずれにあるかを検出してもよい。
【0130】
【発明の効果】
(1)本発明によれば、油圧作業機を動作させたときのエンジンのラグダウンを低減することができる。
【0131】
(2)重作業を行う作業機にとっては、休止時間に冷却量を増やしてエンジンの引き摺りトルクを増やすので、熱損失を増やす方法よりも燃費効率がよくなる。
【0132】
(3)休止期間で冷却量を増やすことができるので、負荷作業期間の冷却のためのエンジン出力の一部を減らし、負荷作業に充てることができるので作業効率が上がる。
【0133】
(4)油圧ポンプの吸収トルクを下げる(許容最大傾転を減らす)のではなく、引き摺りトルクを与えることでエンジンのラグダウンを低減するので、方向切換弁の操作に伴ってアクチュエータは速やかに増速し、操作レスポンスが低下することはない。
【0134】
(5)エンジンあるいはポンプの出力に応じて引き摺りトルクを変えるので、設定回転数全域で好適なエンジンの応答が得られる。
【0135】
(6)作動油温度に応じた必要な冷却を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による油圧作業機のエンジンラグダウン防止装置の構成図である。
【図2】第1の実施形態におけるコントローラの処理内容を示すフローチャートである。
【図3】第1の実施形態における動作タイミングチャートである。
【図4】本発明の第2の実施形態による油圧作業機のエンジンラグダウン防止装置の構成図である。
【図5】第2の実施形態におけるコントローラの処理内容を示すフローチャートである。
【図6】図5に示すフローチャートの処理2における信号処理図である。
【図7】図5に示すフローチャートの処理2における信号処理で用いられる、(a)予想されるエンジン出力Pwと低速側ファン速度Loとの関数関係、(b)Pwと高速側ファン速度Hiとの関数関係、(c)Pwとタイマの設定時間Thiとの関数関係、(d)Pwと第2のスタンバイ流量Dst2との関数関係を示す図である。
【図8】図5に示すフローチャートの処理12における信号処理図である。
【図9】本発明の第3の実施形態による油圧作業機のエンジンラグダウン防止装置の構成図である。
【図10】第3の実施形態におけるコントローラの処理内容を示すフローチャートである。
【図11】図10に示すフローチャートの処理2における信号処理で用いられる、(a)作動油温度Toと低速側ファン速度Loとの関数関係、(b)Toと高速側ファン速度Hiとの関数関係、(c)Toとタイマの設定時間Thiとの関数関係、(d)Toと第2のスタンバイ流量Dst2との関数関係を示す図である。
【図12】本発明の第4の実施形態による油圧作業機のエンジンラグダウン防止装置の構成図である。
【図13】第4の実施形態におけるコントローラの処理内容を示すフローチャートである。
【図14】図13に示すフローチャートの処理2における信号処理で用いられる、(a)燃料消費量ΔFと低速側ファン速度Loとの関数関係、(b)ΔFと高速側ファン速度Hiとの関数関係、(c)ΔFとタイマの設定時間Thiとの関数関係、(d)ΔF第2のスタンバイ流量Dst2との関数関係を示す図である。
【図15】本発明の第5の実施形態による油圧作業機のエンジンラグダウン防止装置の構成図である。
【図16】第5の実施形態におけるコントローラの処理内容を示すフローチャートである。
【図17】図16に示すフローチャートの処理2における信号処理で用いられる、(a)ポンプ仕事量ΔEと低速側ファン速度Loとの関数関係、(b)ΔEと高速側ファン速度Hiとの関数関係、(c)ΔEとタイマの設定時間Thiとの関数関係、(d)ΔEと第2のスタンバイ流量Dst2との関数関係を示す図である。
【符号の説明】
1 エンジン
1a エンジン回転制御装置
1b 燃料消費量センサ
1c 回転数センサ
2 主回路用油圧ポンプ
2a レギュレータ
2b レギュレータ
2c 押しのけ容積センサ
3 パイロット回路用油圧ポンプ
4 冷却用油圧ポンプ
4a レギュレータ
5 タンク
6 方向切換弁
7 操作レバー装置
9 冷却用油圧モータ
9a レギュレータ
10 ファン
11 冷却器
16a,16b シャトル弁
17 圧力センサ
18,18A,18B,18D コントローラ
19 エンジン回転数設定装置
20 温度センサ
22 圧力センサ
30 センターバイパスライン
31,32 排出ライン
40 ファン
41 ラジエータ
Sf ファン速度切換え信号
Lo 低速側ファン速度(第1の風量)
Hi 高速側ファン速度(第2の風量)
Ist スタンバイ流量切換え信号
Ist1 第1のスタンバイ流量
Ist2 第2のスタンバイ流量
Pi 方向切換弁操作信号
Pw 予想されるエンジン出力
Dst1 第1のスタンバイ流量
Dst2 第2のスタンバイ流量

Claims (7)

  1. エンジンを動力源として有し、エンジン動力の一部で冷却ファンを回転させてエンジン自体の冷却及び油圧系統の冷却を行う油圧作業機のエンジンラグダウン防止装置において、
    前記エンジン自体及び前記油圧系統の少なくとも一方の冷却ファンの冷却風量を少なくとも通常の第1の風量と、この第1の風量より大きい第2の風量に切換可能とする風量調整手段と、
    前記油圧作業機が動作状態、ニュートラル状態のいずれにあるかを検出し、前記油圧作業機が動作状態にあるときは前記冷却ファンの冷却風量を前記第1の風量にし、前記油圧作業機が動作状態からニュートラル状態になったときには前記冷却ファンの冷却風量を前記第2の風量に増やすよう前記風量調整手段を制御する制御手段とを備え、
    前記油圧作業機が動作状態からニュートラル状態になったとき前記冷却ファンの冷却風量を前記第2の風量に増やすことにより前記エンジンの引き摺りトルクを増大させることを特徴とする油圧作業機のエンジンラグダウン防止装置。
  2. 請求項1記載の油圧作業機のエンジンラグダウン防止装置において、前記制御手段は、前記油圧作業機が動作状態からニュートラル状態になったときには所定の時間の間だけ、前記冷却ファンの冷却風量を前記第2の風量に増やし、前記所定の時間経過後に前記冷却ファンの冷却風量を前記第1の風量に戻すことを特徴とする油圧作業機のエンジンラグダウン防止装置。
  3. 請求項1又は2記載の油圧作業機のエンジンラグダウン防止装置において、
    前記油圧系統は、主油圧ポンプと、非操作時に前記主油圧ポンプから吐出された圧油をタンクに還流するセンターバイパス型の方向切換弁と、この方向切換弁を切り換え操作する操作レバー手段と、この操作レバー手段からの指令信号に基づき前記主油圧ポンプの容量を制御するレギュレータと、前記主油圧ポンプのスタンバイ流量を少なくとも通常の第1の流量と、この第1の流量より大きい第2の流量に切換可能とするスタンバイ流量調整手段とを備え、
    前記制御手段は、前記油圧作業機が動作状態からニュートラル状態になったときには、所定の時間の間だけ、前記主油圧ポンプのスタンバイ流量を前記第2の流量に増やし、前記所定の時間経過後に前記主油圧ポンプのスタンバイ流量を前記第1の流量に戻すよう前記スタンバイ流量調整手段を制御する機能を更に有し、
    前記油圧作業機が動作状態からニュートラル状態になったとき、所定の時間の間だけ、前記主油圧ポンプのスタンバイ流量を前記第2の流量に増やすことにより、その間、前記圧油の還流する流量を増やすことを特徴とする油圧作業機のエンジンラグダウン防止装置。
  4. 請求項1記載の油圧作業機のエンジンラグダウン防止装置において、前記制御手段は前記エンジンの出力に係わる状態量を検出し、前記エンジンの出力が大きい程前記第2の風量が増大するよう、前記状態量の検出値に応じて前記第2の風量を変化させることを特徴とする油圧作業機のエンジンラグダウン防止装置。
  5. 請求項3記載の油圧作業機のエンジンラグダウン防止装置において、前記制御手段は前記エンジンの出力に係わる状態量を検出し、前記エンジンの出力が大きい程前記第2のスタンバイ流量が増大するよう、前記状態量の検出値に応じて前記第2のスタンバイ流量を変化させることを特徴とする油圧作業機のエンジンラグダウン防止装置。
  6. 請求項2又は3記載の油圧作業機のエンジンラグダウン防止装置において、前記制御手段は前記エンジンの出力に係わる状態量を検出し、前記エンジンの出力が大きい程前記所定の時間が長くなるよう、前記状態量の検出値に応じて前記所定の時間を変化させることを特徴とする油圧作業機のエンジンラグダウン防止装置。
  7. 請求項4〜6のいずれか1項記載の油圧作業機のエンジンラグダウン防止装置において、前記エンジンの出力に係わる状態量は予想されるエンジン出力、前記油圧系統の作動油の油温あるいはエンジン冷却水温度、前記エンジンの所定時間当たりの燃料消費量、前記主油圧ポンプの所定時間当たりの仕事量のいずれかであることを特徴とする油圧作業機のエンジンラグダウン防止装置。
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