JP3128635U - キャスター - Google Patents

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Abstract

【課題】生産作業性に秀れ、量産性及び実用性に秀れた画期的なキャスターを提供する。
【解決手段】ホルダー体1の上部取付部7の下部に前記車輪体3の回動軸2を挿通配設してこの回動軸2を回動自在に軸受け支持する軸受部1aを設け、車輪体3は、前記ホルダー体1の軸受部1aに挿通配設した回動軸2の前記軸受部1aを介して左右両端側に一対の車輪半体3Aを設けて成る構成とし、この車輪半体3Aには前記回動軸2を挿通配設する軸挿通部4を設け、この軸挿通部4の内周面に抜け止め凹部5若しくは抜け止め凸部6を形成し、一方、回動軸2の外周面には抜け止め凸部6若しくは抜け止め凹部5を形成し、この車輪半体3Aの軸挿通部4の所定挿通位置まで前記回動軸2を挿通配設せしめることで抜け止め凹部5と前記抜け止め凸部6とが抜け止め係合する構成とし、この軸挿通部4は、車輪半体3Aの軸方向に貫通する貫通孔とする。
【選択図】図1

Description

本考案は、移動体に移動車輪として取り付けられるキャスターに関するものである。
例えば、椅子の脚や収納容体の底部など、移動体の下部に移動車輪として取り付けられるこの種のキャスターとして、例えば、特開平7−257104号公報に開示されているように、移動体に取り付け固定する上部取付部を上部に設けたホルダー体の下部に車輪体の回動軸を横設して、この横設した回動軸の左右両端部に一対の車輪半体を抜け止め状態に設けて前記ホルダー体に車輪体を回動自在に設けた構成とするものがある。
この種のキャスターにおいては、回動軸の端部付近に凹部若しくは凸部を形成し、一方、車輪半体には前記回動軸の端部を嵌挿する軸取付溝を形成すると共にその溝内面に凸部若しくは凹部を形成し、この車輪半体の軸取付溝に回動軸の端部を嵌挿して互いの凹部と凸部とを係合せしめることでこの回動軸の端部に車輪半体を抜け止めする組み付け構造が一般的である。
特開平7−257104号公報
ところで、このような既存のキャスターの組み付け構造の場合、回動軸と車輪半体とがしっかりと抜け止め状態に組み付けられているか否かの確認が困難である。即ち、車輪半体の軸取付溝に回動軸の端部がしっかりと奥まで差し込まれていない場合、互いの凹部と凸部との係合が不十分となりこの車輪半体と回動軸との組み外れなどの不良が生ずる懸念があるが、この車輪半体の軸取付溝と回動軸との組み付け具合が十分であるか否か(凹部と凸部とが確実に抜け止め係合されているか否か)は、単に組み付け作業後に作業者が一見しただけでは判断できず、取付溝部から回動軸を引っ張ったりして確かめる必要がある。
しかしながら、このように車輪半体と回動軸とを組み付けた後、一体づつこの組み付け具合を一々回動軸を引っ張ったりしながら確認していては、作業効率が極めて悪く生産性を著しく損ねてしまう(この種のキャスターのような量産製品において、この生産作業性の劣化は重大な問題である。)。
本考案は、この点、車輪半体と回動軸との組み付けを作業効率良く行え、また、この車輪半体と回動軸との抜け止め凹部と抜け止め凸部とがしっかりと係合し双方が確実に抜け止めされているが(しっかりと組み付けられているか否か)を一見して判断することができ、よって生産作業性に秀れ組み外れの不良も阻止できる極めて量産性及び実用性に秀れた画期的なキャスターを提供することを課題とする。
添付図面を参照して本考案の要旨を説明する。
移動体Aに取り付けるホルダー体1とこのホルダー体1に回動自在に設ける車輪体3とから成り、前記ホルダー体1は、前記移動体Aに取り付け固定する上部取付部7の下部に前記車輪体3の回動軸2を挿通配設してこの回動軸2を回動自在に軸受け支持する軸受部1aを設けた構成とし、前記車輪体3は、前記ホルダー体1の軸受部1aに挿通配設した回動軸2の前記軸受部1aを介して左右両端側に一対の車輪半体3Aを設けて成る構成とし、この車輪半体3Aには前記回動軸2を挿通配設する軸挿通部4を設け、この軸挿通部4の内周面に抜け止め凹部5若しくは抜け止め凸部6を形成し、この抜け止め凹部5若しくは抜け止め凸部6と係合する抜け止め凸部6若しくは抜け止め凹部5を前記回動軸2の外周面に形成し、この車輪半体3Aの軸挿通部4の所定挿通位置まで前記回動軸2を挿通配設せしめ前記抜け止め凹部5と前記抜け止め凸部6とを係合せしめることでこの軸挿通部4と回動軸2とを抜け止め係合する構成とし、この軸挿通部4は、車輪半体3Aの軸方向に貫通する貫通孔とすることで、この軸挿通部4に前記回動軸2を挿通配設した際にこの回動軸2の挿通位置を視認し得るように構成したことを特徴とするキャスターに係るものである。
また、前記車輪半体3Aの軸挿通部4に、前記回動軸2を前記抜け止め凹部5と抜け止め凸部6とが係合して互いに抜け止め係合状態となる所定の挿通位置まで挿通せしめた状態で、この回動軸2の軸端部面と前記車輪半体3Aの前記軸受部1aと対向する内側面と反対の外側面とが略面一となるように設定したことを特徴とする請求項1記載のキャスターに係るものである。
また、前記回動軸2及びこの回動軸2の左右両端部に設ける車輪半体3Aを樹脂成形品としたことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載のキャスターに係るものである。
また、前記車輪半体3Aの中央部に貫通孔を形成すると共にこの貫通孔の孔縁を前記軸受部1aと対向する内方に向けて突出して突出部を形成し、この突出部と前記貫通孔とにより前記軸挿通部4を構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のキャスターに係るものである。
本考案は上述のように構成したから、車輪半体の軸挿通部の所定挿通位置まで回動軸を挿通配設せしめることで、この軸挿通部と回動軸とに夫々設けた抜け止め凹部と抜け止め凸部とが係合し、この軸挿通部に回動軸を抜け止め係合でき、ひいては車輪半体と回動軸とを抜け止め状態に組み付けできる。
また、仮にこの車輪半体の軸挿通部への回動軸の挿通度合いが浅い、即ち、所定の挿通配設位置まで回動軸が挿通されていないと、抜け止め凹部と抜け止め凸部との係合が確実に果たされず、車輪半体と回動軸とが不意に組み外れるなどの不良が生ずる懸念がある。
しかし、この点、本考案においては、軸挿通部に回動軸を挿通配設した際にこの回動軸の挿通位置を外方から視認できる(軸挿通部が貫通孔である為)。
従って、このように回動軸の挿通位置を視認できる構成上、仮に前記のように回動軸の挿通度合いが浅い場合は、一見してその挿通度合いが浅いことに気付くことができる。
よって、本考案は、回動軸が適正な挿通位置まで挿通配設され車輪半体と回動軸との抜け止め係合が確実に達成されているか否かのチェックを、従来例のように一々回動軸を引っ張ったりして面倒なチェック作業を行わずとも回動軸の挿通位置を視認することで簡単にチェックでき、しかも軸挿通部は貫通孔であるが故に、この軸挿通部に回動軸を位置合わせしてこの軸挿通部内に導入(挿入)する操作も簡単に行え、この点においても組み付け作業性に秀れるなど、車輪体と回動軸との組み外れ(抜け外れ)の不良を阻止しながら作業効率良く生産できる極めて量産性及び実用性に秀れた画期的で商品価値の高いキャスターとなる。
好適と考える本考案の実施形態(考案をどのように実施するか)を、図面に基づいて本考案の作用を示して簡単に説明する。
本考案は、移動体Aに取り付けるキャスターである。
ホルダー体1の移動体Aに取り付け固定する上部取付部7の下部の軸受部1aに車輪体3の回動軸2を回動自在に軸受け支持して、この車輪体3を前記ホルダー体1の上部取付部7の下部に回動自在に設けている。
このホルダー体1の上部取付部7を移動体Aに取り付け固定することで、前記車輪体3をこの移動体Aに回動自在に取り付けるものである。
また、本考案では、車輪体3は、前記ホルダー体1の軸受部1aに挿通配設した回動軸2の前記軸受部1aを介して左右両端側に一対の車輪半体3Aを設けて成る構成としている。
詳述すると、この車輪半体3Aには、前記回動軸2を挿通配設する軸挿通部4を設け、更にこの軸挿通部4の内周面には抜け止め凹部5若しくは抜け止め凸部6を形成している。また一方、この軸挿通部4の内周面の抜け止め凹部5若しくは抜け止め凸部6と係合する抜け止め凸部6若しくは抜け止め凹部5を前記回動軸2の外周面に形成している。
この車輪半体3Aの軸挿通部4の所定挿通位置まで前記回動軸2を挿通配設せしめ前記抜け止め凹部5と前記抜け止め凸部6とを係合せしめることで、この軸挿通部4と回動軸2とが抜け止め係合されることとなる。
即ち、車輪半体3Aの軸挿通部4の所定挿通位置まで回動軸2を挿通配設せしめることでこの車輪半体3Aと回動軸2とを抜け止め状態に組み付けできる構成である。
ここで、仮にこの車輪半体3Aの軸挿通部4への回動軸2の挿通度合いが浅い(適正な所定挿通配設位置まで回動軸2が挿通されていない)場合には、前記の抜け止め凹部5と抜け止め凸部6との係合が不十分となりこの車輪半体3Aと回動軸2との抜け止めが不十分で組み外れなどの不良が生ずる懸念がある。
しかし、本考案においては、軸挿通部4は、車輪半体3Aの軸方向に貫通する貫通孔としているが故に、この軸挿通部4に回動軸2を挿通配設した際にこの回動軸2の挿通位置を外方から視認できる構成である。従って、仮に車輪半体3Aの軸挿通部4への回動軸2の挿通度合いが浅い場合には、回動軸2の挿通位置が適正な位置でないことを一目で視認し判断でき、よって、回動軸2が適正な挿通位置まで挿通配設され車輪半体3Aと回動軸2との抜け止め係合が確実に達成されているか否かのチェックを、一々回動軸2を引っ張ったりして確かめる必要は無く、回動軸2の挿通位置を視認し、一見して前記チェックを達成できることとなる。
加えて、軸挿通部4は貫通孔であるが故に、車輪半体3Aと回動軸2とを抜け止め状態に組み付ける際、車輪半体3Aの軸挿通部4に回動軸2を位置合わせしてこの軸挿通部内に導入(挿入)する操作も非常に行い易く、作業効率良く組み付け作業を行えることとなる。
従って、本考案は、車輪半体3Aと回動軸2とを簡単にして確実に抜け止め状態に組み付けでき、よって抜け外れの不良が生ずる問題を回避できる上に、この確実な抜け止めが達成されているか否かを一見して判断することも可能である為、作業効率性に極めて秀れ、量産性及び実用性に極めて秀れたものとなる。
また、例えば、前記車輪半体3Aの軸挿通部4に、前記回動軸2を前記抜け止め凹部5と抜け止め凸部6とが係合して互いに抜け止め係合状態となる所定の挿通位置まで挿通せしめた状態で、この回動軸2の軸端部面と前記車輪半体3Aの前記軸受部1aと対向する内側面と反対の外側面とが略面一となるように設定した場合には、この一対の車輪半体3Aから成る車輪体3を外方から見た際に、車輪半体3Aの外側面から回動軸2が突出していたり、軸挿通部4が凹没していたりせず、回動軸2の軸端部面が略面一に配されている為、非常に体裁が良く外観上も秀れたものとなる。
しかも、この車輪半体3Aの外側面と略面一となる位置まで回動軸2を軸挿通部4に挿通配設せしめることで、丁度この車輪半体3Aの軸挿通部4と回動軸2との抜け止め凹部5と抜け止め凸部6とが抜け止め係合されることとなるので、回動軸2が適正な挿通配設位置まで軸挿通部4に挿通されたか否かのチェックを一層簡易にして良好に達成できることとなる。
また、例えば、前記回動軸2及びこの回動軸2の左右両端部に設ける車輪半体3Aを樹脂成形品とした場合には、上述の通り組み付け性に秀れ量産性や実用性に秀れる上に、回動軸2や車輪半体3Aを樹脂成形品とすることで一層量産化が容易となり量産性やコスト性に秀れることとなる。
また、例えば、前記車輪半体3Aの中央部に貫通孔を形成すると共にこの貫通孔の孔縁を前記軸受部1aと対向する内方に向けて突出して突出部を形成し、この突出部と前記貫通孔とにより前記軸挿通部4を構成した場合には、仮に車輪半体3が肉薄な円盤状の部材で構成されていても、この車輪半体3の軸方向に十分長い形状の軸挿通部4を突出状態に構成できることとなり、それだけこの軸挿通部4と回動軸2とのガタツキを阻止でき、また、抜け止め凹部5や抜け止め凸部6を形成するに十分なスペースをこの軸挿通部4の内周面に良好に確保できるなど、本考案の軸挿通部4として一層好適なものとなる。
本考案の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例は、椅子の脚や収納容体の底部などの移動体Aの下部に移動車輪として取り付けられるキャスターであって、移動体Aに取り付けるホルダー体1とこのホルダー体1に回動自在に設ける車輪体3とから成るものである。
尚、本実施例においては、図5に図示したように、収納用ラックの底部の四隅に移動車輪として取り付けて使用するものとする。
ホルダー体1は、図2及び図3に図示したように、移動体A(収納用ラック)に取り付け固定する上部取付部7の下部に、前記車輪体3の回動軸2を挿通配設してこの回動軸2を回動自在に軸受け支持する軸受部1aを設けた構成である。
具体的には、上部取付部7は、移動体Aの底部に形成された取付用差し込み穴8に差し込んで取り付け固定するものであって、図2に図示したように筒状に構成している。
また、この筒状の上部取付部7の上端部位置には外周方向に突出するフランジ7aを形成しており、図5に図示したように、移動体Aの底部の取付用差し込み穴8にこのホルダー体1の上部取付部7を差し込んだ際に、この上部取付部7のフランジ部7aに対応する前記取付用差し込み穴8の穴内面に周設された凹溝部内にこのフランジ部7aが落ち込み係合することで、この移動体Aの底部にホルダー体1を抜け止め状態に取り付け固定し得るものである。
また、筒状の上部取付部7の下端部には、このホルダー体1に回動自在に設ける車輪体3の上方所定範囲を囲繞するU字状若しくはC字状のカバー体9を設けている。
そして、このカバー体9の内面(車輪体3と対向する面)を突出状態に形成してこのカバー体9による囲繞空間内にしてこのカバー体9の下方寄りの所定位置に筒状に軸受部1aを形成した構成である。
この軸受部1aに回動軸2を回動自在に軸受け支持してホルダー体1に回動自在に設ける車輪体3は、図1及び図2に図示したように、前記ホルダー体1の軸受部1aに挿通配設した回動軸2の前記軸受部1aを介して左右両端側に一対の車輪半体3Aを設けて成る構成である。
また、この車輪半体3Aには、図1及び図2に図示したように、前記回動軸2を挿通配設する軸挿通部4を設け、更にこの軸挿通部4の内周面には、抜け止め凹部5若しくは抜け止め凸部6を形成し、この抜け止め凹部5若しくは抜け止め凸部6と係合する抜け止め凸部6若しくは抜け止め凹部5を前記回動軸2の外周面に形成している。
具体的には、本実施例では、車輪半体3Aの軸挿通部4の内周面に、回動軸2の外周面に形成する抜け止め凹部5と係合する抜け止め凸部6を突設した構成である。この抜け止め凸部6は軸挿通部4の内周面に全周状態に周設した構成としても良いが、本実施例においては、図4に図示したように、軸挿通部4の内周面に所定の間隔を介して複数箇所(4箇所)に分けてこの抜け止め凸部6を突設している。
また、この車輪半体3Aを左右両端部に設ける軸支持部2は、図1及び図2に図示したように、中央部が一定径の円柱状に構成し、左右両端部に凹溝状に抜け止め凹部5を周設した構成である。
そして、図1に図示したように、この車輪半体3Aの軸挿通部4の所定挿通位置まで前記回動軸2を挿通配設せしめ前記抜け止め凹部5と前記抜け止め凸部6とを係合せしめることでこの軸挿通部4と回動軸2とを抜け止め係合する構成としている。
また、前記車輪半体3Aの中央部に貫通孔を形成すると共にこの貫通孔の孔縁を前記軸受部1aと対向する内方に向けて突出して突出部を形成し、この突出部と前記貫通孔とにより前記軸挿通部4を構成している。
従って、この軸挿通部4は、車輪半体3Aの軸方向に貫通する貫通孔であり、この軸挿通部4に前記回動軸2を挿通配設した際にこの回動軸2の挿通位置を視認し得る構成である。
尚、この車輪半体3Aの外周縁部も内方(軸受部1aと対向する方向)に向けて立ち上がった形状としており、この車輪半体3Aの接地面を幅広に設けている。
また、本実施例では、回動軸2をホルダー体1の軸受部1aに挿通し、この回動軸2の前記軸受部1aを介して左右両端側に夫々車輪半体3Aの軸挿通部4の所定挿通位置まで前記回動軸2を挿通配設せしめ、図1に図示したように、回動軸2の左右両端側に夫々車輪半体3Aを抜け止め状態に設けた際に、前記車輪半体3Aの抜け止め凸部6が回動軸2の抜け止め凹部6に没落して係合している為にこの回動軸2の軸方向外側(軸受部1aと反対側)に向けての車輪半体3Aの移動が規制され、一方、この車輪半体3Aの軸挿通部4の前記軸受部1aと対向する側の端部は前記軸受部1aの近傍に位置する為に前記回動軸2の軸方向内側に向けての車輪半体3Aの移動もこの軸受部1aに当接することで規制されるように構成している。従って、この回動軸2の左右両端部の車輪半体3Aは、この回動軸2に抜け止め状態に設けられることとなる。
尚、この左右一対の各車輪半体3Aは互いに同一形状としている。
また、本実施例では、図1及び図3に図示したように、前記車輪半体3Aの軸挿通部4に、前記回動軸2を前記抜け止め凹部5と抜け止め凸部6とが係合して互いに抜け止め係合状態となる所定の挿通位置まで挿通せしめた状態で、この回動軸2の軸端部面と前記車輪半体3Aの前記軸受部1aと対向する内側面と反対の外側面とが略面一となるように考慮して回動軸2の軸方向長さを設定している。
従って、この一対の車輪半体3Aから成る車輪体3を外方から見た際に、図3に図示したように、車輪半体3Aの外側面から回動軸2が突出していたり、軸挿通部4が凹没していたりせず、回動軸2の軸端部面が略面一に配されている為、非常に体裁が良く外観上も秀れたものとなるだけでなく、この車輪半体3Aの外側面と略面一となる位置まで回動軸2を軸挿通部4に挿通配設せしめることで、丁度この車輪半体3Aの軸挿通部4と回動軸2との抜け止め凹部5と抜け止め凸部6とが抜け止め係合されることとなるので、回動軸2が適正な挿通配設位置まで軸挿通部4に挿通されたか否かが一目で分かり、この車輪半体3Aと回動軸2との組み付け不良(不意の組み外れなど)を良好に阻止できる。
尚、本実施例では、ホルダー体1,回動軸2,車輪体3(車輪半体3A)のいずれも樹脂成形品としているが、回動軸2の前記軸受部1aに軸受け支持される中央部にはアルミ製の保護カバーを被覆するなどして軸強度を向上するなどしても良い。
本実施例は、上述のように構成したから、図1に図示したように、ホルダー体1の軸受部1aに挿通して軸受け支持した回動軸2の左右両端部に、外方から車輪半体3Aを配し、この車輪半体3Aの軸挿通部4に軸受部1aの端部を挿通配設せしめ、抜け止め凹部5と抜け止め凸部6とを係合することで、この回動軸2の左右両端部に車輪半体3Aを抜け止め状態に設けて前記ホルダー体1に車輪体3を回動自在に設けることができる。
ここで、仮にこの車輪半体3Aの軸挿通部4への回動軸2の挿通度合いが浅い(適正な所定挿通配設位置まで回動軸2が挿通されていない)場合には、前記の抜け止め凹部5と抜け止め凸部6との係合が不十分となりこの車輪半体3Aと回動軸2との抜け止めが不十分で組み外れなどの組み付け不良が生ずる懸念があるが、本実施例においては、この軸挿通部4に回動軸2を挿通配設した際にこの回動軸2の軸端部面が車輪半体3Aの外側面と略面一となる位置に来ているか否かをチェックすることで、回動軸2の挿通位置が適正な位置であるか否かを簡単に判断できる。
また、軸挿通部4は貫通孔であるが故に、車輪半体3Aと回動軸2とを抜け止め状態に組み付ける際、車輪半体3Aの軸挿通部4に回動軸2を位置合わせしてこの軸挿通部内に導入(挿入)する操作も非常に行い易く、作業効率良く組み付け作業を行えることとなる。
よって、本実施例は、車輪半体3Aと回動軸2とを簡単にして確実に抜け止め状態に組み付けでき、よって組み付け不良を回避できると共に確実な抜け止めが達成されているか否かを面倒な作業を要さず一見して判断できる為、作業効率が極めて高く量産性及び実用性に極めて秀れた画期的なキャスターとなる。
尚、本考案は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
本実施例に係るキャスターの説明正断面図である。 本実施例に係るキャスターの説明分解斜視図である。 本実施例に係るキャスターの説明斜視図である。 本実施例に係るキャスターの車輪半体3Aの説明側面図である。 本実施例に係るキャスターの使用状態を示す図である。
符号の説明
1 ホルダー体
1a 軸受部
2 回動軸
3 車輪体
3A 車輪半体
4 軸挿通部
5 抜け止め凹部
6 抜け止め凸部
7 上部取付部
A 移動体

Claims (4)

  1. 移動体に取り付けるホルダー体とこのホルダー体に回動自在に設ける車輪体とから成り、前記ホルダー体は、前記移動体に取り付け固定する上部取付部の下部に前記車輪体の回動軸を挿通配設してこの回動軸を回動自在に軸受け支持する軸受部を設けた構成とし、前記車輪体は、前記ホルダー体の軸受部に挿通配設した回動軸の前記軸受部を介して左右両端側に一対の車輪半体を設けて成る構成とし、この車輪半体には前記回動軸を挿通配設する軸挿通部を設け、この軸挿通部の内周面に抜け止め凹部若しくは抜け止め凸部を形成し、この抜け止め凹部若しくは抜け止め凸部と係合する抜け止め凸部若しくは抜け止め凹部を前記回動軸の外周面に形成し、この車輪半体の軸挿通部の所定挿通位置まで前記回動軸を挿通配設せしめ前記抜け止め凹部と前記抜け止め凸部とを係合せしめることでこの軸挿通部と回動軸とを抜け止め係合する構成とし、この軸挿通部は、車輪半体の軸方向に貫通する貫通孔とすることで、この軸挿通部に前記回動軸を挿通配設した際にこの回動軸の挿通位置を視認し得るように構成したことを特徴とするキャスター。
  2. 前記車輪半体の軸挿通部に、前記回動軸を前記抜け止め凹部と抜け止め凸部とが係合して互いに抜け止め係合状態となる所定の挿通位置まで挿通せしめた状態で、この回動軸の軸端部面と前記車輪半体の前記軸受部と対向する内側面と反対の外側面とが略面一となるように設定したことを特徴とする請求項1記載のキャスター。
  3. 前記回動軸及びこの回動軸の左右両端部に設ける車輪半体を樹脂成形品としたことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載のキャスター。
  4. 前記車輪半体の中央部に貫通孔を形成すると共にこの貫通孔の孔縁を前記軸受部と対向する内方に向けて突出して突出部を形成し、この突出部と前記貫通孔とにより前記軸挿通部を構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のキャスター。
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