JP3128025B2 - 電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機

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JP3128025B2
JP3128025B2 JP04318946A JP31894692A JP3128025B2 JP 3128025 B2 JP3128025 B2 JP 3128025B2 JP 04318946 A JP04318946 A JP 04318946A JP 31894692 A JP31894692 A JP 31894692A JP 3128025 B2 JP3128025 B2 JP 3128025B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、掃除機本体に把持用の
取手をスライド可能に設けた電気掃除機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、掃除機本体に把持用の取手をスラ
イド可能に設けた電気掃除機が知られている。
【0003】この種の電気掃除機では、掃除機本体の上
面に両側一対の縦溝が穿設され、これらの縦溝に、把持
用の取手の握り部の両端部から下方に突設された一対の
アーム部がそれぞれ摺動自在に嵌合されている。また、
各縦溝の上端部と、アーム部の下端部とには、それぞれ
互いに当接係止される抜け止め用の係止爪部が形成され
ている。
【0004】そして、掃除機本体の縦溝と取手のアーム
部とを摺動させつつ取手を下降させた状態で、掃除機本
体に取手の握り部が収納される。また、掃除機本体の縦
溝と取手のアーム部とを摺動させつつ取手を引き上げ、
縦溝の係止爪部とアーム部の係止爪部とを当接係止した
状態で、掃除機本体上に取手の握り部が突出し、この握
り部を把持して掃除機本体を持ち運べるようになってい
る。
【0005】また、掃除機本体の縦溝と取手のアーム部
とは、いずれも樹脂、アルミ、あるいは鉄などの剛体か
らなり、取手の摺動時のぐらつきを最小限とするため
に、掃除機本体の縦溝と取手のアーム部とはわずかな間
隙を介して嵌合されるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成では、
掃除機本体の縦溝と取手のアーム部とはいずれも樹脂、
アルミ、あるいは鉄などの剛体からなるとともに、これ
ら縦溝とアーム部とはわずかな間隙を介して嵌合されて
いるため、これら縦溝とアーム部との間の摺接部分に、
砂あるいはパウダーなどの微細塵が入り込んだり、摺接
部分が磨耗して変形したりすると、取手のスライド操作
時に摺動抵抗が増加して滑らかに摺動しなくなったり、
取手にがたつきなどが発生して、取手の操作性が低下す
るとの問題を有している。
【0007】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、円滑にスライドして操作性を維持できる取手を設
けた電気掃除機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の電気掃除機は、
掃除機本体に把持用の取手をスライド可能に設けた電気
掃除機であって、前記掃除機本体は、前記取手のスライ
ド方向に沿って形成された一対のスライド溝と、前記取
手のスライド量を規制する固定係止部とを有し、前記取
手は、把持用の握り部と、この握り部に突設され前記ス
ライド溝に所定寸法の間隙を介してそれぞれスライド自
在に嵌合される一対のアーム部と、前記固定係止部に当
接係止される移動係止部とを有し、前記掃除機本体の
対のスライド溝および前記取手の一対のアーム部のうち
少なくともいずれか一方に、前記取手のスライド方向
に沿って設けられたレール部をそれぞれ備え、前記掃除
機本体のスライド溝および前記取手のアーム部のうちの
少なくともいずれか他方に、前記アーム部の対向方向に
対して略直交する軸方向を有し前記レール部にそれぞれ
係合して転動する回転自在に支持された滑車をそれぞれ
備えたものである。
【0009】
【作用】本発明の電気掃除機では、取手をスライドさせ
て引き出した状態で、取手のアーム部の移動係止部と掃
除機本体の固定係止部とが当接係止して抜け止めされ、
握り部を把持して掃除機本体が持ち運ばれる。そして、
取手をスライドさせる状態では、例えば一対のアーム部
の対向方向に対して略直交する軸方向を有して回転自在
にそれぞれ支持した滑車が一対のスライド溝にそれぞれ
設けたレール部に係合して案内されつつ転動し、一対の
滑車でも取手がぐらつくことなく滑らかにスライドす
る。また、取手のアーム部は掃除機本体のスライド溝
定寸法の間隙を介して嵌合するので、これらの間に砂
あるいはパウダーなどの微細塵が入り込んでも堆積する
ことなく、取手が滑らかにスライドする。さらに、アー
ム部がスライド溝に直接摺接しないので、摺接部分が磨
耗してがたつきなどが発生することがない。
【0010】
【実施例】以下、本発明の電気掃除機の一実施例の構成
を図面を参照して説明する。
【0011】図1ないし図3において、11は掃除機本体
で、この掃除機本体11は、上側を開口した本体ケース12
と、この本体ケース12の前部上側の開口部12a を上方か
ら開閉自在に覆う蓋体14となどから構成されている。
【0012】そして、本体ケース12には、下部前側に旋
回輪16が方向可変かつ回転自在に取付けられているとと
もに、後部両側に両側一対の従動輪17がそれぞれ回転自
在に取付けられている。さらに、本体ケース12の前側の
周面には、弾性体からなる帯状のバンパ18が取付けられ
ている。
【0013】また、本体ケース12の内部は、格子孔21a
を有する仕切壁21により前後に区画され、この仕切壁21
の前後に位置して、開口部12a に臨む集塵室23と、電動
送風機室24とが形成されている。なお、仕切壁21の前側
には、格子孔21a を覆う補助フィルタ25が取付けられて
いる。
【0014】そして、集塵室23には、開口部12a に臨ん
でホルダ27が設けられ、このホルダ27により集塵袋28の
口枠28a が着脱自在に保持されている。なお、この集塵
袋28は、開口部12a を介して適宜交換されるようになっ
ている。
【0015】一方、電動送風機室24には、前側を吸気側
とし、後側を排気側とする電動送風機31が収納されてい
る。この電動送風機31は、垂直状の支持壁33,34,35に
よりゴム製の保持部材36,37を介して支持されていると
ともに、周囲が消音体38で被覆されている。
【0016】そして、電動送風機室24は、電動送風機31
の吸気側と排気側とが環状をなす前側の保持部材36によ
り気密に仕切られており、電動送風機31の吸気側が格子
孔21a を介して集塵室23に連通しているとともに、電動
送風機31の排気側は、本体ケース12の後面上側に形成さ
れた排気口39を介して外部に連通されている。
【0017】さらに、電動送風機室24の一側には、コー
ドリール収納室41が区画形成されており、このコードリ
ール収納室41に、図示しないコードリールが捲回収納さ
れている。
【0018】また、本体ケース12の上面は、前側から後
側にかけて、蓋体14、取手カバー43、付属品カバー44、
および排気口カバー45により連続的に覆われている。
【0019】そして、蓋体14は、後端部を支点として回
動自在に支持されているとともに、前側下端部に回動可
能に設けられたクランプ47により、本体ケース12の開口
部12a 近傍に設けた係止部48に係脱可能に係止されてお
り、このクランプ47を上側へ引き上げることにより、ク
ランプ47の係合を解除するとともに蓋体14を上側へ回動
して開口部12a を開口できるようになっている。なお、
掃除機本体11のバンパ18の前端上部には、クランプ47を
つかみやすくするための凹状部18a が形成されている。
【0020】また、蓋体14には、前側上方に向かう差込
口51が開口され、この差込口51の後側に筒状の風路板52
が取付けられているとともに、この風路板52の内側に、
筒状をなす接続体54が回転自在に取付けられ、この接続
体54の内側に、掃除機本体11の外側と集塵室23とを連通
する吸込口55が形成されている。また、差込口51と吸込
口55との間には、差込口51を閉塞する板状のシャッタ56
が開閉自在に設けられいる。
【0021】さらに、この蓋体14には、複数の発光ダイ
オードなどを備えた表示板58が設けられている。
【0022】また、取手カバー43には、本体ケース12の
両側方向を長手方向とする握り部収納部61が凹設されて
いるとともに、この握り部収納部61の長手方向両端部か
ら下方に向かって両側一対の筒状部62,62が突設され、
これら筒状部62,62の内側にそれぞれ握り部収納部61に
連通するスライド溝63,63が形成されている。さらに、
握り部収納部61の後側には、この握り部収納部61の長手
方向中央下部から連続する凹部64が形成されている。
【0023】そして、図1ないし図4に示すように、各
筒状部62の内周面の内側部62a からは、上下方向すなわ
ち各スライド溝63の長手方向を長手方向とするレール部
65が各スライド溝63の上端部から下端部まで本体ケース
12の幅方向に向けて突設されているとともに、各筒状部
62の内側部62a に対向する外側部62b の上端部近傍から
は、内側に向かって固定係止部66が突設されている。
【0024】また、71は取手で、この取手71は、ほぼ水
平状の把持用の握り部72と、この握り部72の両端部から
下方に突設された両側一対のアーム部73,73とを有して
いる。そして、握り部72は、緩やかに彎曲した筒状をな
し、取手カバー43の握り部収納部61に収納された状態
で、この握り部72の上面が取手カバー43の上面とほぼ面
一になるとともに、この握り部72の前面から弾性的に突
設された一対の係合爪部75が握り部収納部61の内面に形
成された一対の係合孔61a にそれぞれ係合し、取手71が
収納された状態で不意に突出しないようになっている。
【0025】一方、各アーム部73は、内側面を開口した
断面略コの字状をなし、それぞれ取手カバー43の各スラ
イド溝63に上下方向スライド可能に嵌合されている。そ
して、各アーム部73には、相対向する軸受孔76がそれぞ
れ上下に所定の間隔を介して形成され、各アーム部73の
内部に、それぞれ上下一対の滑車77が本体ケース12の長
手方向、すなわちスライド溝63,63にそれぞれ嵌合する
一対のアーム部73,73の対向方向に対して直交する方向
を軸方向として各軸受孔76に回転自在にそれぞれ2対
支されている。
【0026】そして、各滑車77の軸方向の略中央部の周
面部77a には、各スライド溝63のレール部65に係合する
環状の凹溝78が形成されており、取手71の各アーム部73
を各スライド溝63に嵌合した状態で、握り部72を把持し
て取手71を上下動すると、レール部65に係合して案内さ
れつつ各滑車77が転動し、取手71が滑らかに上下動する
ようになっている。また、各スライド溝63の縦横の内径
寸法に対し、各アーム部73の縦横の外径寸法はそれぞれ
1mm程度小さく形成されており、各スライド溝63に各ア
ーム部73を嵌合した状態で、各筒状部62の内周面と各ア
ーム部73の外周面との間には、従来よりも大きい所定寸
法の間隙Aが形成されるようになっている。
【0027】さらに、各アーム部73の下端の外側からは
移動係止部79が一体に突設されており、取手71を上側に
引き上げた状態で、各筒状部62の固定係止部66の下面
と、アーム部73の移動係止部79の上面とが当接係止し、
取手71のスライド量を規制するとともに取手71を抜け止
めするようになっている。
【0028】なお、取手カバー43の凹部64の一側部に
は、コードリール収納室41にコードリールを巻き込む操
作釦80が設けられている。
【0029】また、取手カバー43後側の付属品カバー44
は、開閉可能に取付けられており、この付属品カバー44
の下側に形成された付属品収納部81に、つる口82などの
付属品が収納されている。
【0030】そして、排気口カバー45には、カバー排気
口83が形成されており、本体ケース12の後端上部に取付
けられて排気口39を覆うようになっている。
【0031】そして、本実施例の電気掃除機では、取手
71を上側にスライドさせて引き出した状態で、取手71の
アーム部73の移動係止部79と掃除機本体11の各筒状部62
の固定係止部66とが当接係止して抜け止めされ、握り部
72を把持して掃除機本体11を持ち運ぶことができる。ま
た、取手71を下側にスライドさせて押し込んだ状態で、
取手71を取手カバー43に収納して外観を良好にできる。
【0032】さらに、取手71を上下にスライドさせる状
態では、取手71の各アーム部73にそれぞれ取付けた
車77がスライド溝63に設けたレール部65に係合して案内
されつつ転動するため、取手71が水平方向かつ本体ケー
ス12の前後方向にぐらつくことがなく滑らかに上下動
し、取手71のスライドの操作性および操作感を向上する
ことができる。
【0033】また、各スライド溝63の縦横の内径寸法に
対し、各アーム部73の縦横の外径寸法はそれぞれ1mm程
度小さく形成されており、各スライド溝63に各アーム部
73を嵌合した状態で、各筒状部62の内周面と各アーム部
73の外周面とが直接摺接せず、これらの間に所定寸法の
間隙Aが形成されている。そこで、スライド溝63に砂あ
るいはパウダーなどの微細塵が入り込んでも、各筒状部
62の内周面と各アーム部73の外周面との間にこれら微細
塵が堆積し摺動抵抗が増加して滑らかに摺動しなくなる
ことなどがなく、取手71のスライドの操作性を維持する
ことができる。
【0034】そして、各筒状部62の内周面と各アーム部
73の外周面とが直接摺接せず、アーム部73に回転自在に
支持した滑車77を筒状部62に当接して取手71を支持して
いるため、摺接部分が磨耗してがたつきなどが発生する
ことがなく、取手の操作性を維持することができる。
【0035】なお、上記の実施例では、取手71の各アー
ム部73に滑車77を設けるとともに、掃除機本体11のスラ
イド溝63にレール部65を設けたが、掃除機本体11のスラ
イド溝63に滑車77を設けるとともに、取手71の各アーム
部73にレール部65を設けることもできる。また、滑車77
は取手71の各アーム部73にそれぞれ一対設けたが、それ
ぞれ1個設けることもでき、あるいは、それぞれ3個以
上設けることもできる。さらに、各滑車77に凹溝78を形
成するとともに、レール部65をスライド溝63に突設して
形成したが、各滑車77から突条を突設するとともにレー
ル部をスライド溝63から凹設して係合させることもでき
る。
【0036】
【発明の効果】本発明の電気掃除機によれば、取手のア
ーム部の移動係止部と掃除機本体の固定係止部とが当接
係止して抜け止め、握り部を把持して掃除機本体を持
ち運ぶことができる。そして、取手をスライドさせる状
態では、例えば一対のアーム部の対向方向に対して略直
交する軸方向を有して回転自在にそれぞれ支持した滑車
一対のスライド溝にそれぞれ設けたレール部に係合し
て案内されつつ転動するため、取手がぐらつくことがな
く滑らかにスライドし、取手のスライド時の操作性を向
上することができる。また、取手のアーム部は掃除機本
体のスライド溝に従来よりも大きい所定寸法の間隙を介
して嵌合するため、これらの間に砂あるいはパウダーな
どの微細塵が入り込んでも堆積することがなく、取手を
滑らかにスライドさせて操作性を維持することができ
る。さらに、アーム部がスライド溝に直接摺接しないた
め、摺接部分が磨耗してがたつきなどが発生することを
防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気掃除機の一実施例を示す断面図で
ある。
【図2】同上電気掃除機の一部を切り欠いた正面図であ
る。
【図3】同上電気掃除機の平面図である。
【図4】同上電気掃除機の一部の断面図である。
【符号の説明】
11 掃除機本体 63 スライド溝 65 レール部 66 固定係止部 71 取手 72 握り部 73 アーム部 77 滑車 79 移動係止部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 掃除機本体に把持用の取手をスライド可
    能に設けた電気掃除機であって、 前記掃除機本体は、前記取手のスライド方向に沿って形
    成された一対のスライド溝と、前記取手のスライド量を
    規制する固定係止部とを有し、 前記取手は、把持用の握り部と、この握り部に突設され
    前記スライド溝に所定寸法の間隙を介してそれぞれスラ
    イド自在に嵌合される一対のアーム部と、前記固定係止
    部に当接係止される移動係止部とを有し、 前記掃除機本体の一対のスライド溝および前記取手の
    対のアーム部のうちの少なくともいずれか一方に、前記
    取手のスライド方向に沿って設けられたレール部をそれ
    ぞれ備え、 前記掃除機本体のスライド溝および前記取手のアーム部
    うちの少なくともいずれか他方に、前記アーム部の対
    向方向に対して略直交する軸方向を有し前記レール部に
    それぞれ係合して転動する回転自在に支持された滑車を
    それぞれ備えたことを特徴とする電気掃除機。
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DE102004019044A1 (de) * 2004-04-02 2005-10-20 Aeg Hausgeraete Gmbh Staubsauger

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