JP3127706B2 - カルダン継手の組立方法および装置 - Google Patents

カルダン継手の組立方法および装置

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JP3127706B2
JP3127706B2 JP06049672A JP4967294A JP3127706B2 JP 3127706 B2 JP3127706 B2 JP 3127706B2 JP 06049672 A JP06049672 A JP 06049672A JP 4967294 A JP4967294 A JP 4967294A JP 3127706 B2 JP3127706 B2 JP 3127706B2
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正博 西岡
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D3/00Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive
    • F16D3/16Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts
    • F16D3/26Hooke's joints or other joints with an equivalent intermediate member to which each coupling part is pivotally or slidably connected
    • F16D3/38Hooke's joints or other joints with an equivalent intermediate member to which each coupling part is pivotally or slidably connected with a single intermediate member with trunnions or bearings arranged on two axes perpendicular to one another
    • F16D3/40Hooke's joints or other joints with an equivalent intermediate member to which each coupling part is pivotally or slidably connected with a single intermediate member with trunnions or bearings arranged on two axes perpendicular to one another with intermediate member provided with two pairs of outwardly-directed trunnions on intersecting axes
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D2300/00Special features for couplings or clutches
    • F16D2300/12Mounting or assembling

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、カルダン継手のヨー
クにスパイダーシャフトを調心して組付ける組立方法
と、この組立方法を実施する組立装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、図23は特開昭63−2009
32号公報に記載されている従来のカルダン継手の組立
装置を示す断面側面図で、この装置は、カルダン継手の
スパイダーシャフトをヨークに組付けるもので、ヨーク
を位置決めして載せるワーク台1と、このワーク台1上
に載置されたヨーク2の軸受孔2aに嵌挿されるスパイ
ダーシャフト3の一方のシャフトに被着されるように前
記軸受孔2aに軸受カップ4を圧入する第1圧入ユニッ
ト5と、対向する他方のシャフトに被着されるように他
方の軸受孔に軸受カップ4を圧入する第2圧入ユニット
6と、前記スパイダーシャフト3の位置決めを行うとと
もに少なくとも前記第1圧入ユニット5による圧入時に
スパイダーシャフト3に加わる負荷を受けるスパイダー
シャフト受け治具7と、軸受カップ4の圧入時に各部品
の加工誤差を吸収するとともに、それぞれ別個にスライ
ドして前記ヨーク2に当接し、圧入時にヨーク2に加わ
る負荷を受けるヨーク受け治具8と、前記スパイダーシ
ャフト受け治具7とヨーク受け治具8とにそれぞれ加わ
る負荷を受け、かつ上下方向にスライド可能に設けられ
た昇降基台9とを備えている。
【0003】そして、このカルダン継手の組立装置は、
ワーク台1上にヨーク2を、該ヨーク2の中心線をワー
ク台1の中心線に位置合わせして載置し、このヨーク2
の軸受孔2aに嵌挿してスパイダーシャフト3を仮支持
させて配置する。次に、昇降基台9を下降させるとスパ
イダーシャフト受け治具7により前記スパイダーシャフ
ト3の位置が正しい位置に修正されるとともに、ヨーク
受け治具8がヨーク2の両アームの内側にそれぞれ当接
し、かつスパイダーシャフト受け治具7が十字形のスパ
イダーシャフト3の直角方向の側面に当接して、それぞ
れ圧入シリンダによる圧入時の側方からの負荷を受圧可
能に配設されている。
【0004】そして、先ず第1圧入ユニット5により、
スパイダーシャフト3の一端側が嵌挿されているヨーク
2の軸受孔2aに軸受カップ4を、該軸受カップ4の内
底部がスパイダーシャフト3の先端面に当接するまで押
圧するとともに、該軸受カップ4の外周面を軸受孔2a
の内周面に圧着させる。そして、同様に他方の軸受孔2
aに軸受カップ4を圧入して組付けが完了する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した従来
の組立装置によってカルダン継手の組付けを行った場合
には、ヨーク2の軸受孔2aに軸受カップ4を圧入する
際に、スパイダーシャフト3の両端に被着される軸受カ
ップ4の弾性変形およびスパイダシャフト3自体の弾性
変形が、両側で等しく変形しないと、組付後に治具から
外したときに、スプリングバックによりスパイダーシャ
フト3の中心がずれを生じるという問題があった。
【0006】ヨーク2の中心とスパイダーシャフト3の
中心との同心度は、カルダン継手の品質に大きく影響
し、前記同心度が低い場合には、継手の回転中に振動を
生じ、これは自動車の場合には、振動やうなり音の原因
となる。
【0007】しかし、従来の組付方法の場合には、軸受
カップ圧入部のシメ代がマイナスの場合は圧入ユニット
5,6を後退させると、スナップリング用の周溝の幅、
すなわち、スナップリングの板厚を決める基準となる周
溝の内側壁とヨークの内側面との間の寸法が変化してし
まうため、加圧状態のままでなければ正しい寸法を測定
できなかった。ところが、加圧状態のままで測定しよう
とすると、測定できる部位は上部の1点だけに限定され
てしまうとともに、部品の加工精度が低いと正確なスナ
ップリング用溝の溝幅が測定できないため、スナップリ
ングが溝に入らなかったり、スナップリングの板厚が薄
くて隙間ができて中心がずれるという問題があった。
【0008】この発明は、上記の事情に鑑みなされたも
ので、組付け後に中心のずれを生じることのないカルダ
ン継手の組立方法および装置を提供することを目的とし
ている。
【0009】上記の課題を解決するための手段としてこ
の発明の組立方法は、十字形のスパイダーシャフトのう
ち同軸上の2つのシャフト端部をヨークの一対のアーム
に形成された軸受孔にそれぞれ嵌挿して取付けるととも
に、前記各軸受孔に軸受カップをそれぞれ圧入すること
により、この軸受カップを前記各シャフト端部に被着
し、さらに前記軸受カップの外周に形成された周溝に対
してスナップリングを、該スナップリングの外側外周部
が前記一対のアームの対向する内側面にそれぞれ当接す
るように装着して、ヨークにスパイダーシャフトを組付
けるカルダン継手の組立方法において、前記各軸受孔に
対して、その底部が前記シャフト端部に接触しない位置
まで前記軸受カップをそれぞれ仮圧入した後、前記一方
の軸受カップを軸受孔に本圧入する際に、前記軸受カッ
プを被着したシャフトにかかる弾性変形荷重またはこの
軸受カップを被着したシャフトの軸線方向の変位量を検
出し、次に、他方の軸受カップを前記軸受孔に本圧入す
る際に、この他方の軸受カップを被着したシャフトにか
かる弾性変形荷重またはこの軸受カップを被着したシャ
フトの軸線方向の変位量が、先に検出した弾性変形荷重
または変位量と等しくなるように圧入することを特徴と
している。
【0010】また、前記請求項1に記載のカルダン継手
の組立方法において、前記スパイダーシャフトをヨーク
に組付ける前に、前記軸受カップを同軸上の両シャフト
端部に最終被着状態と同じ圧力で当接するように仮組付
けし、この仮組付け状態で、スパイダーシャフトの中心
軸線から被着されている前記各軸受カップの周溝までの
寸法と、前記ヨークの回転軸線から該ヨークの前記内側
面までの寸法とをそれぞれ計測し、これらの計測値に基
づいて前記各周溝に装着するスナップリングの適正な板
厚を予め求めておく。次に、仮組付けした前記軸受カッ
プをスパイダーシャフトの端部から取り外した後、この
スパイダシャフトの前記両端部を前記ヨークの軸受孔に
それぞれ嵌装し、続いて前記軸受カップを前記各軸受孔
に、その底部に前記シャフト端部が所定の圧力で当接す
るまで圧入することによって各軸受カップを前記各シャ
フト端部にそれぞれ被着し、さらに、前記軸受カップを
被着したシャフトが最終被着状態より多く圧縮されるよ
うに前記両軸受カップを互いに接近する方向に押圧し、
この状態で各軸受カップの周溝に、事前に求めた前記適
正な板厚のスナップリングをそれぞれ嵌装し、次に、前
記両軸受カップの押圧を解除した後、前記ヨークの両ア
ームを、その間隔が狭くなる方向に弾性変形させて、両
アームの内側面が両軸受カップの周溝にそれぞれ嵌装さ
れている前記各スナップリングの側面に当接させること
を特徴としている。
【0011】また、この発明の組立装置は、十字形のス
パイダーシャフトのうち同軸上の2つのシャフト端部を
ヨークの一対のアームに形成された軸受孔にそれぞれ嵌
挿して取付けるとともに、前記各軸受孔に軸受カップを
それぞれ圧入することにより、この軸受カップを前記各
シャフト端部に被着し、さらに前記軸受カップの外周に
形成された周溝に対してスナップリングを、該スナップ
リングの外側外周部が前記一対のアームの対向する内側
面にそれぞれ当接するように装着して、ヨークにスパイ
ダーシャフトを組付けるカルダン継手の組立装置におい
て、前記ヨークおよびスパイダーシャフトをそれぞれ別
に調心して保持する保持手段と、前記両シャフトを嵌挿
したヨークの軸受孔に軸受カップをそれぞれ圧入させる
第1圧入手段および第2圧入手段と、前記2つのシャフ
トがその間に嵌合される複数本の爪と、この複数本の爪
に接続され、かつ、前記スパイダーシャフトに対して前
記軸受カップが被着される際に、このスパイダーシャフ
トに加わる弾性変形荷重を測定する測定装置とを備えて
いることを特徴としている。
【0012】さらにこの組立装置は、十字形のスパイダ
ーシャフトのうち同軸上の2つのシャフトの両端部をヨ
ークの一対のアームに形成された軸受孔にそれぞれ嵌挿
して取付けるとともに、前記各軸受孔に軸受カップをそ
れぞれ圧入することにより、この軸受カップを前記各シ
ャフト端部に被着し、さらに前記軸受カップの外周に形
成された周溝に対してスナップリングを、該スナップリ
ングの外側外周部が前記一対のアームの対向する内側面
にそれぞれ当接するように装着して、ヨークにスパイダ
ーシャフトを組付けるカルダン継手の組立装置におい
て、前記ヨークおよびスパイダーシャフトをそれぞれ別
に調心して保持する保持手段と、前記両シャフトを嵌挿
したヨークの軸受孔に対して、軸受カップをその底部が
前記シャフト端部に接触しない位置まで前記軸受カップ
をそれぞれ仮圧入した後、前記軸受カップをそれぞれ本
入させる第1圧入手段および第2圧入手段と、前記軸
受カップが前記軸孔にそれぞれ本圧入される際に、前記
パイダーシャフトの軸線方向の変位量を測定する測定
装置とを備えていることを特徴としている。
【0013】
【作用】この発明の組立方法および組立装置において
、軸受カップを各軸受け孔に圧入する際に、各軸受孔
に対して、その底部がシャフト端部に接触しない位置ま
で軸受カップがそれぞれ仮圧入され、その後に、各軸受
カップが本圧入される。このため、各軸受カップを各軸
受け孔に圧入する際に、その圧入精度を考慮することな
く、各軸受カップを早送りすることが可能となり、組み
付け工程のサイクルタイムを短縮することができる。つ
いで、一方の軸受カップを軸受孔に本圧入する際に、前
記軸受カップを被着したシャフトに加わる弾性変形荷重
または前記軸受カップを被着したシャフトの軸線方向の
変位量を検出しておき、他方の軸受カップの本圧入を行
う際に、この他方の軸受カップを被着したシャフトに加
わる弾性変形荷重またはこの軸受カップを被着したシャ
フトの軸線方向の変位量が、先に検出した弾性変形荷重
または変位量と等しくなるように圧入するので、両シャ
フトおよび両軸受カップの弾性変形状態が等しくなる。
したがって、組立てが完了した後に加圧状態が解除され
た際に弾性変形が元に戻る所謂スプリングバック量も等
しくなって、組立て後の芯ずれの発生が防止される。
【0014】また、スパイダーシャフトをヨークに組付
ける前に、軸受カップをスパイダーシャフトの同軸上の
2つのシャフト端部に仮組付けして、最終被着状態と同
じ圧力で挟圧されるように両端から加圧し、この状態に
おいて、スパイダーシャフトの中心軸線から両端に被着
された軸受カップの外周の周溝までのそれぞれの距離を
測定し、また、ヨークの回転軸線から内側面までのそれ
ぞれの距離を測定するとともに、両測定値から各溝に装
着して使用する2つのスナップリングの適正な板厚を計
算して求めておくため、組立て途中における溝幅の測定
作業が不要となるとともに、使用するスナップリングの
正確な板厚を容易に決定でき、測定誤差によるスナップ
リングの嵌合不能や組付けガタの発生が防止される。ま
た、軸受カップの圧入後に行うスナップリングの装着工
程において、前記弾性部材の圧縮荷重を最終被着状態よ
り大きくすることによって、両軸受カップの間隔を最終
被着状態より接近させることによって、スナップリング
を装着する周溝と内側面との間の溝幅が拡大し、スナッ
プリングの装着が容易となる。さらに、周溝に装着した
スナップリングがヨークの内側面に当接するように、ヨ
ークの両内側面の間隔が狭くなる方向にヨークを弾性変
形させると、軸受カップの軸受孔への圧入量が自動的に
修正された後、ヨークがスプリングバックして前記軸受
カップのシャフト端部への嵌合量が修正されて、スパイ
ダーシャフトの調心が自動的に行われる。
【0015】さらに、この組立装置においては、保持手
段に保持されたスパイダーシャフトおよび軸受カップに
加わる弾性変形荷重を測定する測定装置を備えており、
したがって、一方の軸受カップの圧入時における前記弾
性変形荷重を測定しておき、他方の軸受カップを圧入す
る際に、軸受カップを被着したシャフトに加わる弾性変
形荷重が、先に測定した弾性変形荷重と等しくなるよう
に、この測定装置で測定しながら圧入を行うことによっ
て、シャフト両端に加わる弾性変形荷重の管理を正確に
行うことができ、ヨークとスパイダーシャフトとの同心
度の精度アップが可能となる。そして、この状態でスナ
ップリング用溝の幅を測定して、溝幅に合わせて選択し
たスナップリングを装着して組付けを完了する。
【0016】また、別の組立て装置においては、前記シ
ャフト端部への軸受カップの嵌合量を測定する測定装置
と、スパイダーシャフトの中心をヨークの中心に合わせ
る調心装置とを備えており、軸受カップを各軸受け孔に
圧入する際に、各軸受孔に対して、その底部がシャフト
端部に接触しない位置まで軸受カップがそれぞれ仮圧入
され、その後に、各軸受カップが本圧入される。このた
め、各軸受カップを各軸受け孔に圧入する際に、その圧
入精度を考慮することなく、各軸受カップを早送りする
ことが可能となり、組み付け工程のサイクルタイムを短
縮することができる。ついで、一方の軸受カップの本圧
入時におけるシャフトおよび軸受カッブの弾性変形量を
測定しておき、他方の軸受カップを本圧入する際に、他
方のシャフトおよび軸受カップの弾性変形量が、先に測
定した弾性変形量と等しくなるように、この測定装置で
測定しながら圧入を行うことにより、ヨークとスパイダ
ーシャフトとの同心度の精度が向上する。この状態でス
ナップリング用溝の幅を測定して、溝幅に合わせて選択
したスナップリングを装着して組付けを完了する。
【0017】
【実施例】以下、この発明のカルダン継手の組立方法お
よび装置の実施例を、図1ないし図22に基づいて説明
する。
【0018】図1ないし図7は、この発明の第1実施例
の組立方法によるカルダン継手の組立工程を順に示した
もので、図1に示すように、この組立方法を実施するの
に使用する組立装置は、カルダン継手の二又状のアーム
11a,11aを一端側に備えたヨーク11と、十字形
のスパイダーシャフト12とを組付ける装置で、前記ヨ
ーク11をその他端側のいんろう継手部もしくはフラン
ジ部を芯出しして固定するワーク台13と、このワーク
台13上に固定したヨーク11の図1において左側のア
ーム11aに設けられた軸受孔11bに軸受カップ14
を、サーボモータでラム15aを前進させて圧入する第
1圧入機15と、同様に右側のアーム11aの軸受孔1
1bに軸受カップ14を、サーボモータでラム16aを
前進させて圧入する第2圧入機16とを備えている。
【0019】また、軸受カップ14の圧入を行う際に下
降させて各アーム11aの上部内側に係合させてヨーク
11の変形を防ぐヨーク受け治具17,17と、下向き
に突出した4本の爪18aを備え、下降させることによ
って水平に支持されたスパイダーシャフト12の4本の
シャフト12aのそれぞれの根本を、4本の爪18aの
それぞれの間に嵌合させることによって、このスパイダ
ーシャフト12を芯出しするとともに、この芯出しした
状態に保持するスパイダーシャフト保持治具18と、軸
受カップ14の圧入時に、この軸受カップ14の底部に
当接して押される前記スパイダーシャフト保持治具18
の変位量からスパイダーシャフト12等の弾性変形荷重
を検出する歪みゲージ19とを備えており、この歪みゲ
ージ19とスパイダーシャフト保持治具18とは一体に
昇降するように構成されている。なお、前記軸受カップ
14の外周には、抜け止め兼位置決め用のスナップリン
グ20(図7参照)装着用の周溝14aが形成されてい
る。また軸受カップ14の内底部には、前記スパイダー
シャフト12の端面との間に挟圧されて所定の回動抵抗
を発生する弾性体である円板状の樹脂スペーサ21が、
接着剤等により保持され、またこの軸受カップ14の内
周部には、図示してないがニードルベアリングが配設さ
れていて、スパイダーシャフト12の各端部側を回動可
能に保持するようになっている。なお、符号11cは、
ヨーク11の両アーム11aの対向する側面をそれぞれ
平滑に切削して形成した内側面で、この各内側面のほぼ
中央に前記軸受孔11bが水平方向に形成されている。
【0020】次に、上記のように構成されるこの実施例
の組立装置によってカルダン継手を組付ける場合につい
て、図1ないし図7を参照して説明する。
【0021】先ず、図1はワークセット工程を示すもの
で、組立装置のワーク台13上にヨーク11を載置して
チャックすると、ヨーク11は自動的に調心されて固定
される。この固定されたヨーク11の一対のアーム11
a,11aの各軸受孔11bに、スパイダーシャフト1
2の同軸上の2本のシャフト12a,12aを嵌挿する
とともに、前記各軸受孔11bに対して、アーム11
a,11aの外側から軸受カップ14を、そのカップ開
口側を挿入して孔内のシャフト12aの端部の外周に係
合させる。
【0022】次に、図2は治具セット工程を示すもの
で、ヨーク保持治具17,17を下降させて、ヨーク1
1のアーム11a,11aの上端内側に係合させた後、
歪みゲージ19とスパイダーシャフト保持治具18とを
下降させると、4本の爪18aの間に各シャフト12a
が嵌挿されることによってスパイダーシャフト12が自
動的に調心されるとともに、調心された状態に保持され
る。この状態において、第1圧入機15と第2圧入機1
6を移動させてラム15a,16aを、その中心線C
2 が、圧入を行う軸受カップ14,14の中心線CL1
延長線上に位置するようにセットする。
【0023】図3は仮圧入工程を示すもので、第1圧入
機15と第2圧入機16とを同時に作動させて、軸受カ
ップ14を各軸受孔11bにそれぞれ所定量圧入する。
この仮圧入工程は、圧入量を各シャフト12aの先端面
が軸受カップ14の底部の樹脂スペーサ21に接触しな
い位置までとすることによって、圧入停止精度を考慮せ
ずに第1,第2の両圧入機を早送り可能として、サイク
ルタイムの短縮を図るために行う工程である。
【0024】そして図4および図5は本圧入工程を示す
もので、先ず図4に示すように第1圧入機15によっ
て、左側の軸受カップ14の本圧入を行い、樹脂スペー
サ21の表面にシャフト12aの端面が接触した状態か
らさらに一定量(xmm)ストロークさせると、対向する
右側の軸受カップ14内のシャフト12aと樹脂スペー
サ21との間に隙間があるため、押されたシャフト12
aは図において右方向に移動する。
【0025】このとき、左側の軸受カップ14内の樹脂
スペーサ21とシャフト12aとの接触は、スパイダー
シャフト保持治具18に付けられた歪みゲージ19の出
力より検出することができる。すなわち、ヨーク11の
中心とスパイダーシャフトの中心とが芯合わせされた状
態でセンサ出力をゼロに調整しておき、このセンサ出力
がゼロからプラスに転じた点を、シャフト12aと樹脂
スペーサ21の接触点とする。また、接触点からのスト
ローク量(xmm)は、樹脂スペーサ21の圧縮量(予め
設定しておく)と等しく、また、この樹脂スペーサ21
の圧縮量は、樹脂スペーサ21にシャフト12aの端面
を圧接させることにより発生するシャフト12aの回動
抵抗を設定トルクとすると、設定トルク×α(α:樹脂
スペーサの特性で決まる係数)の式で求められる。
【0026】次に、図5に示すように第2圧入機16に
よって右側の軸受カップ14の本圧入を行うのと同時
に、右方向に変位したシャフト12aを左方向へ押し戻
してスパイダーシャフト12の調心を行う。
【0027】この調心の方法は、スパイダーシャフト保
持治具18に付けられた歪みゲージ19の出力が、プラ
ス側からゼロに戻るように前記右側の軸受カップ14の
圧入を行うことによって達成される。すなわち、両端に
軸受カップ14,14が被着されたスパイダーシャフト
12は、両軸受カップ14,14内の樹脂スペーサ2
1,21の弾性力よって両端から等しい力で押されて位
置決めされるため、両方の軸受カップ14,14の圧入
力、すなわち樹脂スペーサ21,21のそれぞれの圧縮
力を等しくすることによって自動的に調心されて、圧入
前の同心状態が復元される。そして、調心後にヨーク保
持治具17およびスパイダーシャフト保持治具18等を
外した後も、スパイダーシャフト12の中心とヨーク1
1の中心とが芯ずれを生じることはない。
【0028】また、図6はスナップリング20を装着す
る溝幅の計測工程を示すもので、この計測工程は、軸受
カップ14の圧入が完了した後、両圧入機15,16の
各ラム15a,16aをそれぞれ後退させるとともに、
ヨーク保持治具17およびスパイダーシャフト保持治具
18を上昇させて行うもので、溝幅すなわち各軸受孔1
1bに圧入された軸受カップ14の周溝14aの内側の
側壁と、この側壁と対向する前記軸受孔11bが形成さ
れた各アーム11aの内側面11cとの間隔W1 ,W2
をノギス等でそれぞれ計測する。
【0029】そして、図7はスナップリング20の装着
工程を示すもので、前工程において計測した溝幅の計測
値W1 ,W2 に基づいて適正な板厚t1 ,t2 (t1 ,
t2はW1 ,W2 に内輪で一番近い厚み)のスナップリ
ング20,20を選択し、適宜の工具を用いて装着して
組付けを完了する。
【0030】したがって、以上のようにこの実施例の組
立方法によって、カルダン継手の組付を行うことによっ
て、スパイダーシャフト12の同軸上の2本のシャフト
12a,12aの端部に被着される各軸受カップ14内
の樹脂スペーサ21,21をそれぞれ弾性変形させる荷
重を等しくして組付けでき、スパイダーシャフト12の
中心とヨーク11の中心とを一致するように組付けるこ
とができる。そして、組付け後も、変形時の荷重バラン
スがとれているため芯ずれを生じることがない。
【0031】また、この実施例においては、スパイダー
シャフト保持治具18に歪みゲージ19を取付けて、軸
受カップ14の圧入時の弾性変形荷重が左右で等しくな
るように圧入を行ったが、前記スパイダーシャフト保持
治具18にダイヤルゲージ等の位置センサを取付けて、
軸受カップ14の圧入時の弾性変形量(樹脂スペーサ2
1の圧縮量)が左右で等しくなるように圧入を行って
も、ほぼ同様の作用および効果が得られる。
【0032】また図8ないし図22は、この発明のカル
ダン継手の組立方法および組立装置の第2実施例を示す
もので、図8ないし図13は組立て工程を順に示し、ま
た図14ないし図16は、この組立方法を行う組立装置
を示し、また、図17ないし図20は軸受カップとスパ
イダーシャフトとを仮組みした状態で溝幅を測定する測
定装置を示し、さらに図21はスナップリング装着装
置、図22は、この実施例の方法によって組立てたカル
ダン継手CJを備えたプロペラシャフトPSをそれぞれ
示す図である。
【0033】この第2実施例の組立方法を図8ないし図
13に基づいて説明すると、カルダン継手CJのヨーク
31とスパイダーシャフト32とを組付ける前に、ヨー
ク31の二又状のアーム31a,31aの互いに対向す
る部分を切削して形成した内側面31c,31cと、こ
のヨーク31の回転軸線との間の寸法L1 ,L2 (図8
参照)と、軸受カップ34を最終被着状態と同じにスパ
イダーシャフト32に仮組付けした状態で、スパイダー
シャフト32の直交する他のシャフト32aの中心か
ら、各端部に仮組み付けされた各軸受カップ34の外周
に形成された周溝36まで寸法L3 ,L4 (図9参照)
とをそれぞれ測定する。
【0034】先ず、ヨーク31の前記寸法L1 ,L2 を
測定する際には、例えば図14に示す測定装置36を用
いる。この測定装置36は、ヨーク31の下部を固定す
るチャック機構を備えた基台39と、この基台39上に
チャックされたヨーク31の軸受孔31bに、隙間のな
い状態に嵌挿可能な位置決めピン37と、この位置決め
ピン37を水平方向に前進後退駆動する位置決めシリン
ダ38と、チャックされた前記ヨーク31を跨ぐように
門型に形成された測定部本体42と、この測定部本体4
2を昇降駆動する昇降シリンダ41と、門型の測定部本
体42の下側に、位置決めピン39の摺動方向と平行に
スライドするように懸架された測定子45と、この測定
子45を水平方向に駆動するスライドシリンダ44と、
前記測定子の移動量を機械的に計測して表示するダイヤ
ルゲージ等の位置センサ47とから構成されている。
【0035】そして、この測定装置36にヨーク31
を、位置決めピン37を前進させて軸受孔31bに嵌挿
して位置決めした状態でチャックした後、昇降シリンダ
41によって測定部本体42を下降させ、その下端の位
置決め孔42aに、基台39上に植設されているロケー
トピン43を係合させることによって、この測定部本体
42を基台側に位置決めして固定する(図16参照)。
そして、スライドシリンダ44によって測定子45を、
ヨーク31の回転軸線上にゼロリセットした後、この測
定子45を図14において右方に駆動すると、測定子4
5の右側面に設けられた垂直な接触板46が、ヨーク3
1の右側のアーム31aの内側に形成された内側面31
cに接触し、この点での位置センサ47の計測値がL2
寸法となる。同様にして、測定子45をゼロリセットし
た後、左方にスライドさせて、左側の接触板46が左側
の内側面31cに接触した時点で位置センサ47の計測
値がL1 寸法となる。このとき、ヨーク31に形成され
ている内側面31cの切削加工の精度が低く、例えば図
15に示すように内側面の直角度が悪い場合でも、垂直
に設けられた接触板46によって最小寸法L1 ,L2 が
それぞれ計測されるため、後工程で決定するスナップリ
ング20の板厚が厚すぎて装着不能となることがない。
【0036】一方、スパイダーシャフト32の寸法L3
,L4 を測定する際には、例えば図17に示す測定装
置48を用いる。この測定装置48は、十字形のスパイ
ダーシャフト32の非測定側のシャフト32aを載置す
るV字形の爪53を上端に備えたワーク保持部52と、
このワーク保持部52を挟んで左右対称に配設された右
測定ユニット49および左測定ユニット50とを備えて
おり、この、右測定ユニット49および左測定ユニット
50とは、それぞれの内側に対向配設されたバックアッ
プ部材49a,50aを貫通して設けられた2本のガイ
ドレール62,62によって、互いに接近、離隔方向に
移動可能に連結されており、図17において両バックア
ップ部材49a,50aを、その上端および下端におい
て連結するシリンダ51,51によって、接近方向およ
び離隔方向に駆動される。また左右の各測定ユニット4
9,50には、前記V字形の爪53上に支持されたスパ
イダーシャフト32の軸受カップ34が被着されている
シャフト32aの中心線上となる位置に、それぞれのバ
ックアップ部材49a,50aの外側面中央に円筒形の
ストッパ55,55が、加圧シリンダ57,57によっ
て水平方向に、前進、後退駆動可能に設けられている。
なお図17中の符号56はコレットチャックで、アーム
58を介してストッパ55により、開閉駆動される。ま
た符号60は測定子、61は測定子60を駆動するシリ
ンダ、図19において符号53aは、スパイダーシャフ
ト32を保持するV字形の爪53を浮動状態に支承する
スプリングである。
【0037】そして、この測定装置48の左右の両測定
ユニット49,50を離隔させた状態にして、ワーク保
持部52の上端のV字形の爪53上に、スパイダーシャ
フト32の測定を行わないシャフト32aを載置し、こ
れと直交しかつ端部に軸受カップ34が被着されたシャ
フト32aが水平となるように保持される。次に、シリ
ンダ51,51によって両測定ユニット49,50を互
いに接近する方向に駆動し、バックアップ部材49a,
50aとが所定の間隔となったところで停止させる。こ
の状態においては、シャフト32a,32aの軸受カッ
プ34が被着された各先端側は、両バックアップ部材4
9a,50aの中央に、前記ストッパ55と同軸上に形
成された貫通孔に挿入されている。
【0038】次に、加圧シリンダ51,51によって両
ストッパ55,55を前進させて、同軸上に配設された
シャフト32a,32aに被着されている軸受カップ3
4,34をこの両ストッパ55,55の先端間で挟圧す
る。このときの挟圧する圧力は、スパイダーシャフト3
2をヨーク31に組付け完了した状態と同じ条件で、軸
受カップ34内の樹脂スペーサ35が圧縮される状態、
すなわち最終被着状態と同じとなるように予め設定され
た強さとする。
【0039】そして、同軸上のシャフト32a,32a
の各端部に被着された軸受カップ34,34を、ストッ
パ55,55の先端間で所定の圧力F1 で挟圧した状態
で、スパイダーシャフト32の中心から各軸受カップ3
4の外周に形成されている周溝34aまでの寸法L3 ,
L4 の測定を行う。この測定は、シリンダ61によって
測定子60を駆動して行う。
【0040】以上のようにして測定した各寸法L1 ,L
2 ,L3 ,L4 の測定値から、軸受けカップ34,34
の周溝34a,34aと、ヨーク31の内側面31c,
31c間の溝幅G1 ,G2 を演算して求める(G1 =L
1 −L3 ,G2 =L2 −L4)。次に、各溝幅G1 ,G2
にそれぞれ嵌挿する板厚t1 ,t2 (t1 ,t2 はG1
,G2 に内輪で一番近い厚み)のスナップリング6
3,64を予め選定しておく。そして、適正な厚さのス
ナップリング63,64が決定した後、ヨーク31とス
パイダーシャフト32との組立てを組立装置65を用い
て行う。
【0041】この組立装置65は、図10に示すよう
に、カルダン継手の二又状のアーム31a,31aを一
端に備えたヨーク31と、十字形のスパイダーシャフト
32とを組付ける装置で、前記ヨーク11をその他端側
を芯出しして固定するワーク台66と、このワーク台6
6上に固定したヨーク31の図10において左側のアー
ム31aに設けられた軸受孔31bに、軸受カップ34
を圧入する第1圧入機67を備え、この第1圧入機67
は、サーボモータ67aによってねじ棒67bを回動さ
せてラム67cを前進させ,このラム67cの先端で軸
受カップ34を圧入するようになっている。同様に右側
のアーム31aの軸受孔31bに軸受カップ34を圧入
する第2圧入機68とを備えており、両圧入機67,6
8はそれぞれ三次元フローティング機構を備えた位置決
め装置72(一方は省略)によって高精度に位置決めで
きるようになっている。
【0042】また、前記ワーク台66は、ヨーク31の
下端のいんろう継手部を固定するコレットチャック等の
チャック機構66aと、ヨークのフランジ部を固定する
複数のクランプ機構66bとを備えている。また第1,
第2の両圧入機67,68には、圧入時にヨーク31の
アーム31a,31aの変位を防止するバックアップ部
67d,68dが一体に設けられている。
【0043】そして、ワーク台66上に固定されたヨー
ク31の上方には、ヨーク31の軸受孔31b,31b
にシャフト端部を嵌挿させてほぼ水平に支持されたスパ
イダーシャフト32の4本のシャフト32aのそれぞれ
の根本に嵌合させる4本の爪69aを備え、この4本の
爪69aを嵌合させることによってスパイダーシャフト
32を芯出して保持するスパイダーシャフト保持治具6
9が昇降可能に設けられている。
【0044】また、スパイダーシャフト保持治具69に
は、軸受カップ34の圧入時に、軸受カップ34を介し
て押されるスパイダーシャフト32の軸線方向の変位量
を検出する変位センサ70を備えたスパイダーシャフト
位置測定装置71が、スパイダーシャフト保持治具69
と一体に昇降するように取付けられている。なお、図1
0において符号72は、圧入機67,68の位置決め機
構(一方は省略)である。
【0045】また図10は軸受カップ34の圧入工程を
示すもので、先ず準備段階として、ワーク台66上にヨ
ーク31を芯出しした状態にクランプする。次に、この
クランプしたヨーク31の軸受孔31b,31bに、ス
パイダーシャフト32の同軸上の2つのシャフト32
a,32aを嵌挿してほぼ水平に取付けた後、スパイダ
ーシャフト保持治具69を下降させると、その下端の4
本の爪69aが各シャフト32aの根本に嵌合して、ス
パイダーシャフト32の位置決め兼芯出しが自動的に行
われる。
【0046】そして、予め内底部の中央に、樹脂スペー
サ35を貼付してある軸受カップ34,34を、ヨーク
31の各軸受孔31b,31bに遊嵌させるとともに、
第1圧入機67および第2圧入機68を、それぞれの先
端に備えたバックアップ部67d,68dを、ヨーク3
1のアーム31a,31aのそれぞれ内側に係合させる
とともに、ラム67c,68cの軸線が、アーム31
a,31aの各軸受孔34の中心線上となるように位置
決めする。このとき両圧入機67,68は、それぞれ3
次元フローティング機構を備えた位置決め装置72を介
して設けられているため、前後左右および上下方向の各
位置を精密かつ容易に調整できるので、芯合わせ等の位
置決めを高精度に行うことができる。
【0047】この状態を初期位置として、スパイダーシ
ャフト位置測定装置71に設けられた位置センサ70を
ゼロリセットした後、軸受カップ34の圧入を行う。こ
の圧入は、まず図10において左側から行い、第1圧入
機67のサーボモータ67aによってねじ棒67bを正
回転させてラム67cを前進させると、離れていた軸受
カップ34にラム67cの先端が密着した後、この軸受
カップ34が押されて軸受孔31b内に圧入される。こ
の軸受孔31bには、スパイダーシャフト32の同軸上
の一方のシャフト32aが既に嵌挿されているため、圧
入された軸受カップ34は、このシャフト32aの先端
に被着されることによって、このシャフト32aの軸心
に対して自動的に芯出しされる。このとき、ヨーク31
の各アーム31a,31aは、バックアップ部67d,
68dが内側に係合して反力を受けるようになっている
ため、軸受カップ34の圧入時におけるヨーク31の弾
性変形は抑制される。
【0048】そして、圧入中の軸受カップ34の内底部
の樹脂スペーサ35の表面にシャフト32aの先端が当
接した点から、更に所定量δmm圧入する。この所定量δ
mmは、軸受カップ34内の樹脂スペーサ35の予め設定
された圧縮量に相当するもので、圧入される軸受カップ
34に押されてシャフト32aが図10において右方向
に所定量δmmだけ移動したことを変位センサ70により
読み取って圧入を停止する。
【0049】次に、同様にして、第2圧入機68によっ
て右側の軸受カップ34の圧入を行い、軸受カップ34
内の樹脂スペーサ35が圧縮されるまで圧入するととも
に、変位センサ72によって、右方向にδmmだけ変位し
ていたシャフト32aが、押し戻されて変位量が0mmと
なったのを読み取って圧入を停止する。
【0050】したがって、この状態においては、スパイ
ダーシャフト31の同軸上の2つのシャフト32a,3
2aに、軸受カップ34,34が最終被着状態と同じ状
態、すなわち、左右の両軸受カップ34,34が均等に
圧入され、その内部の樹脂スペーサ35,35もδmmず
つ圧縮されると同時に、スパイダーシャフト32が調心
された状態となり、軸受カップ34,34の各周溝34
a,34aとヨーク31の各内側面31c,31cとの
間の溝幅は、図11に示すように、スパイダーシャフト
32に軸受カップ34を仮組付して事前に測定した溝幅
G1 ,G2 となっている。
【0051】図12は、溝幅G1 ,G2 に合わせて予め
選定されている板厚t1 ,t2 を2枚のスナップリング
63,64の装着工程を示すもので、スナップリング6
3,64の装着を容易とするために前記溝幅G1 ,G2
を一時的にそれぞれ拡大させて行う。すなわち、軸受カ
ップ34,34が、最終被着状態と同じに被着された同
軸上のシャフト32a,32aの両端を、第1圧入機6
7と第2圧入機68とによって、所定の圧力で同時に押
圧する。このときの所定の圧力としては、軸受カップ3
4内のグリースとシール部の抵抗に打ち勝つ大きさで、
かつ樹脂スペーサが破損しない程度に小さな力(50N
程度)が適している。
【0052】したがって、この状態においては、樹脂ス
ペーサ35,35が等しく圧縮され、軸受カップ34,
34が互いに接近して周溝34a,34aが各内側面3
1c,31cから離れて溝幅が拡大するとともに、スパ
イダーシャフト32は芯出しされた状態に保持され、こ
の状態において、図21に示すスナップリング装着装置
73によって装着する。
【0053】このスナップリングの装着は、予め選定し
てあるスナップリング63,64を、それぞれ決められ
た周溝34a,34aに嵌挿するもので、厚さt1 のス
ナップリング63を、図21において左側の装着治具7
3bにセットし、シリンダ73aによって押動して装着
される。また、厚さt2 のスナップリング64は、図2
1において右側の装着治具73bにセットし、シリンダ
73aによって押動して装着される。このようにして、
溝幅を拡大させた状態(図18(A)の状態)で、か
スパイダーシャフト32が芯出しされた状態でスナップ
リング63,64が装着される。
【0054】また図13は、仕上げ工程を示すもので、
軸受カップ34,34の圧入を行った両圧入機67,6
8のサーボモータ67a,68aによってねじ棒67
b,68bをそれぞれ逆回転させて、ラム67c,68
cを後退させた後、シリンダ等の適宜の工具を用いて、
ヨーク31の両アーム31a,31aを互いに接近する
方向に加圧して、各軸受カップ34の周溝34aに装着
されているスナップリング63あるいはスナップリング
64が、各周溝34aの内側とヨーク31の各内側面3
1cとの両方に当接するように弾性変形させると(図1
8(A)の状態)、加圧力が失われた時にスプリングバ
ックして、軸受カップ34,34はスプリングバックす
る両アーム32a,32a側に支持されてその間隔が拡
大して最終被着状態に戻るとともに、スパイダーシャフ
ト32は芯出しされた状態を維持し、カルダン継手の組
立てが完了する。
【0055】なお、前記各実施例においては、軸受カッ
プ14,34内に樹脂スペーサ21,35が配設されて
いる場合について説明したが、この樹脂スペーサ21,
35等の容易に弾性変形する部材を用いない場合でも、
スパイダーシャフト12,32および軸受カップ14,
34の弾性変形荷重あるいは弾性変形量を測定して、同
様に精度の高い組付けを行うことができる。
【0056】
【発明の効果】この発明のカルダン継手の組立方法は、
軸受カップの圧入工程において、先の圧入で検出した弾
性変形荷重もしくは変位量と等しくなるように後の圧入
を行うので、組立てが完了した後に、加圧状態が解除さ
れた際のスプリングバック量も両端で等しくなって、組
立て後の芯ずれの発生が防止される。
【0057】また、スパイダーシャフトをヨークに組付
ける前に、軸受カップをシャフトの端部に、最終被着状
態と同じ条件で仮組付けして必要な部位の寸法を測定
し、この測定値からスナップリングを装着する溝の溝幅
を計算で求め、得られた値からスナップリングの適正な
板厚を決定しておけば、組立て途中における溝幅の測定
作業が不要となるとともに、使用するスナップリングの
正確な板厚が求められ、溝幅の測定誤差によるスナップ
リングの嵌合不能や組付けガタの発生を防止できる。ま
たスナップリングの装着工程において、両軸受カップの
圧入量を増加させるので、前記溝幅が拡大してスナップ
リングの装着が容易となる。またスナップリングを装着
した後、ヨークの両内側面の間隔が狭くなる方向にヨー
クを弾性変形させることによって、スパイダーシャフト
をヨーク中心に対して自動的に調心させることができ
る。
【0058】さらに、この組立装置においては、弾性変
形荷重を測定する測定装置を備えているため、軸受カッ
プの圧入時の荷重を、この測定装置によって測定するこ
とによって、同軸上のシャフトの両端への軸受カップの
圧入条件を等しくでき、組付け後の両方向へのスプリン
グバック量が等しくなって、組付後の芯ずれの発生を防
止することができる。
【0059】また、この組立装置においては、スパイダ
ーシャフトの変位量を測定する測定装置を備えているの
ため、この測定装置によって前記変位量を測定すること
によって、同軸上のシャフトの両端への軸受カップの圧
入条件を等しくでき、組付け後の両方向へのスプリング
バック量が等しくなって、組付け後の芯ずれの発生を防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例のカルダン継手の組立方
法を行う装置の構成を示す断面正面図である。
【図2】第1実施例の組立方法における軸受カップの圧
入準備工程を示す図である。
【図3】同じく軸受カップの仮圧入工程を示す図であ
る。
【図4】同じく左軸受カップの本圧入工程を示す図であ
る。
【図5】同じく右軸受カップの本圧入工程および芯出し
工程を示す図である。
【図6】同じく溝幅の測定工程を示す図である。
【図7】同じくスナップリングの装着工程を示す図であ
る。
【図8】この発明の第2実施例のカルダン継手の組立方
法におけるヨークの寸法測定工程を示す図である。
【図9】同じくスパイダーシャフトの寸法測定工程を示
す図である。
【図10】第2実施例の組立方法を行う装置による軸受
カップの圧入工程を示す断面正面図である。
【図11】第2実施例の組立方法における圧入完了状態
のヨークおよびスパイダーシャフトを示す図である。
【図12】軸受カップの増し締め工程およびスナップリ
ングの装着工程を示す図である。
【図13】同じくヨークを弾性変形させる工程および組
立完了状態を示す図である。
【図14】ヨークの寸法測定工程で用いる測定装置の概
略図である。
【図15】この測定装置によるヨークの寸法測定状態を
示す図である。
【図16】図14に示した測定装置の一部断面側面図で
ある。
【図17】スパイダーシャフトの寸法測定工程で用いる
測定装置の平面図である。
【図18】周溝および内側面とスナップリングとの関係
を示す図である。
【図19】図17に示した測定装置の一部断面正面図で
ある。
【図20】この測定装置の測定子を示す概略図である。
【図21】この装置によるスナップリング装着工程で用
いる装着装置の正面図である。
【図22】カルダン継手を備えたプロペラシャフトの平
面図である。
【図23】従来のカルダン継手の組立装置の概略図であ
る。
【符号の説明】
11 ヨーク 11a アーム 11b 軸受孔 11c 内側面 12 スパイダーシャフト 12a 同軸状のシャフト 14 軸受カップ 14a 周溝 15 第1圧入機 16 第2圧入機 18 シャフト保持治具 19 圧力ゲージ 20 スナップリング 21 樹脂スペーサ 36 ヨーク寸法測定装置 48 シャフト寸法測定装置 65 組立装置 70 変位センサ 72 位置決め装置 73 スナップリング装着装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮崎 寛 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−87742(JP,A) 特開 平4−269134(JP,A) 特開 昭62−94233(JP,A) 特開 昭63−210419(JP,A) 特開 平4−87741(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16D 3/38 - 3/41 B23P 21/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 十字形のスパイダーシャフトのうち同軸
    上の2つのシャフト端部をヨークの一対のアームに形成
    された軸受孔にそれぞれ嵌挿して取付けるとともに、前
    記各軸受孔に軸受カップをそれぞれ圧入することによ
    り、この軸受カップを前記各シャフト端部に被着し、さ
    らに前記軸受カップの外周に形成された周溝に対してス
    ナップリングを、該スナップリングの外側外周部が前記
    一対のアームの対向する内側面にそれぞれ当接するよう
    に装着して、ヨークにスパイダーシャフトを組付けるカ
    ルダン継手の組立方法において、前記各軸受孔に対して、その底部が前記シャフト端部に
    接触しない位置まで前記軸受カップをそれぞれ仮圧入し
    た後、前 記一方の軸受カップを軸受孔に本圧入する際
    に、前記軸受カップを被着したシャフトにかかる弾性変
    形荷重またはこの軸受カップを被着したシャフトの軸線
    方向の変位量を検出し、次に、他方の軸受カップを前記
    軸受孔に本圧入する際に、この他方の軸受カップを被着
    したシャフトにかかる弾性変形荷重またはこの軸受カッ
    プを被着したシャフトの軸線方向の変位量が、先に検出
    した弾性変形荷重または変位量と等しくなるように圧入
    することを特徴とするカルダン継手の組立方法。
  2. 【請求項2】 前記スパイダーシャフトをヨークに組付
    ける前に、前記軸受カップを同軸上の両シャフト端部に
    最終被着状態と同じ圧力で当接するように仮組付けし、
    この仮組付け状態で、スパイダーシャフトの中心軸線か
    ら被着されている前記各軸受カップの周溝までの寸法
    と、前記ヨークの回転軸線から該ヨークの前記内側面ま
    での寸法とをそれぞれ計測し、これらの計測値に基づい
    て前記各周溝に装着するスナップリングの適正な板厚を
    予め求めておき、次に、仮組付けした前記軸受カップを
    スパイダーシャフトの端部から取り外した後、このスパ
    イダシャフトの前記両端部を前記ヨークの軸受孔にそれ
    ぞれ嵌装し、続いて前記軸受カップを前記各軸受孔に、
    その底部に前記シャフト端部が所定の圧力で当接するま
    で圧入することによって各軸受カップを前記各シャフト
    端部にそれぞれ被着し、さらに、前記軸受カップを被着
    したシャフトが最終被着状態より多く圧縮されるように
    前記両軸受カップを互いに接近する方向に押圧し、この
    状態で各軸受カップの周溝に、事前に求めた前記適正な
    板厚のスナップリングをそれぞれ嵌装し、次に、前記両
    軸受カップの押圧を解除した後、前記ヨークの両アーム
    を、その間隔が狭くなる方向に弾性変形させて、両アー
    ムの内側面が両軸受カップの周溝にそれぞれ嵌装されて
    いる前記各スナップリングの側面に当接させることを特
    徴とする請求項1に記載のカルダン継手の組立方法。
  3. 【請求項3】 十字形のスパイダーシャフトのうち同軸
    上の2つのシャフト端部をヨークの一対のアームに形成
    された軸受孔にそれぞれ嵌挿して取付けるとともに、前
    記各軸受孔に軸受カップをそれぞれ圧入することによ
    り、この軸受カップを前記各シャフト端部に被着し、さ
    らに前記軸受カップの外周に形成された周溝に対してス
    ナップリングを、該スナップリングの外側外周部が前記
    一対のアームの対向する内側面にそれぞれ当接するよう
    に装着して、ヨークにスパイダーシャフトを組付けるカ
    ルダン継手の組立装置において、 前記ヨークおよびスパイダーシャフトをそれぞれ別に調
    心して保持する保持手段と、前記両シャフトを嵌挿した
    ヨークの軸受孔に軸受カップをそれぞれ圧入させる第1
    圧入手段および第2圧入手段と、前記2つのシャフトが
    その間に嵌合される複数本の爪と、この複数本の爪に接
    続され、かつ、前記スパイダーシャフトに対して前記軸
    受カップが被着される際に、このスパイダーシャフトに
    加わる弾性変形荷重を測定する測定装置とを備えている
    ことを特徴とするカルダン継手の組立装置。
  4. 【請求項4】 十字形のスパイダーシャフトのうち同軸
    上の2つのシャフトの両端部をヨークの一対のアームに
    形成された軸受孔にそれぞれ嵌挿して取付けるととも
    に、前記各軸受孔に軸受カップをそれぞれ圧入すること
    により、この軸受カップを前記各シャフト端部に被着
    し、さらに前記軸受カップの外周に形成された周溝に対
    してスナップリングを、該スナップリングの外側外周部
    が前記一対のアームの対向する内側面にそれぞれ当接す
    るように装着して、ヨークにスパイダーシャフトを組付
    けるカルダン継手の組立装置において、 前記ヨークおよびスパイダーシャフトをそれぞれ別に調
    心して保持する保持手段と、前記両シャフトを嵌挿した
    ヨークの軸受孔に対して、軸受カップをその底部が前記
    シャフト端部に接触しない位置まで前記軸受カップをそ
    れぞれ仮圧入した後、前記軸受カップをそれぞれ本圧
    させる第1圧入手段および第2圧入手段と、前記軸受カ
    ップが前記軸孔にそれぞれ本圧入される際に、前記ス
    イダーシャフトの軸線方向の変位量を測定する測定装置
    とを備えていることを特徴とするカルダン継手の組立装
    置。
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