JP3029548U - 簡易取付型のトルク変換器 - Google Patents

簡易取付型のトルク変換器

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JP3029548U
JP3029548U JP1996003182U JP318296U JP3029548U JP 3029548 U JP3029548 U JP 3029548U JP 1996003182 U JP1996003182 U JP 1996003182U JP 318296 U JP318296 U JP 318296U JP 3029548 U JP3029548 U JP 3029548U
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達行 岩橋
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Kyowa Electronic Instruments Co Ltd
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Kyowa Electronic Instruments Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トルク計測対象軸に追加的な加工等をせずに
簡単に取付けたり、取外して他の箇所に移設することも
できると共に、高感度で且つ高精度なトルク計測を実現
する。 【解決手段】 トルク計測対象軸1の外周に、を所定距
離L隔てて第1の上台座2,第1の下台座3でなる第1
の取付け台座と、第2の上台座4,第2の下台座5でな
る第2の取付け台座を、固定ねじ18,19を用いて挟
持固定する。このとき第1の上台座2と第2の上台座4
の間に位置決め用ダミー部材20が固定され、また第1
の下台座3と第2の下台座5の間にも位置決め用ダミー
部材23を用いて固定されるので正確な位置決めがなさ
れる。しかる後、位置決め用ダミー部材20と23を取
り外してここに起歪板を取付ける。トルクによる軸のね
じれが起歪板に拡大して伝達されるので高感度で且つ高
精度なトルク計測を行うことができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、回転軸等に生じるトルクをひずみゲージを用いて検出すると共に、 トルク計測対象軸に簡単に着脱することができる簡易取付型のトルク変換器に関 するものである。
【0002】
【従来の技術】
回転軸等に生じるトルクを検出するには、主として次の従来例と従来例が ある。 即ち、従来例は、トルク伝達系中に起歪部を有する起歪体を介挿し、トルク計 測対象軸に加わるトルクを起歪部に伝達し、この起歪部にトルクに応じて生じる ねじれ量を当該起歪部に添着されたひずみゲージによって抵抗値変化や電圧変化 等の電気量に変換することによってトルク検出を行う「トルク変換器」をトルク 計測対象軸に取り付けることによって行うものである。
【0003】 そして、このトルク変換器をトルク計測対象軸に取付けるには、当該トルク計 測対象軸を含む設備を新規に設置すると同時に行う場合と、既存設備に追加的に 行う場合があり、同時に行う場合には、取付け時に正確に位置合わせを行い、追 加的に行う場合には、トルク計測対象軸を切断し、そこにトルク変換器を取付け るための改造工事が必要とされる。 また、従来例は、トルク計測対象軸の外周表面に直接にひずみゲージを添着し 、当該トルク計測対象軸に印加されるトルクに応じて生じる軸のねじれ量の変化 をひずみゲージによって抵抗値変化や電圧変化等の電気量の変化として変換する ことによってトルク検出を行うものである。
【0004】 ここで、トルク計測対象軸にひずみゲージを直接に添着する態様としては、ト ルク計測対象軸の外周表面の形状をそのままの状態でひずみゲージを添着する場 合と、例えば特公昭60−46372公報の「第1図」に記載されているように モータ等の回転軸でなるトルク計測対象軸の一部に所定長さだけ細径にされた起 歪部を形成し、この起歪部にひずみゲージを直接に添着する場合がある。 また、前述の従来例または従来例においては、ひずみゲージの出力を外部に 取り出すために、スリップリング形式の接触型伝達形式と、光形式もしくは電波 形式等の非接触伝達形式で行う場合とがある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
従来例においては、トルク計測対象軸にトルク変換器を取付ける際に精密な 位置合わせ、即ち、トルク計測対象軸の軸とトルク変換器の検出基準軸が所定の 角度関係となるように精密な位置合わせが必要とされ、かなり煩雑かつ微妙な調 整作業が必要となり、高度の技能を要するために非能率的な作業になってしまう という問題がある。 また、既存の設備にトルク変換器を追加的に取付ける場合には、軸切断等の大掛 かりな改修工事を要するという問題があるほか、軸切断が不可能な場合には、ト ルク変換器の設置も不可能となる問題がある。
【0006】 一方、従来例の場合には、ひずみゲージを直接にトルク計測対象軸に添着す る際に位置決め、仮固定、接着等の一連の添着工程が必要とされかつ高度な専門 技術が必要とされ簡易に取付ける事ができないという問題がある。 その上、トルク計測対象軸は所要のトルクを伝達するため、充分の余裕を持たせ て設計してある関係でねじり剛性を大きく取っている場合が多く、従ってひずみ 出力が小さいのでひずみ量が少なく必要なトルク計測精度が得られない場合が多 い。
【0007】 また、従来例と従来例のいずれに対しても共通して言えることは、既存の 設備におけるトルク計測対象軸の測定箇所は、「トルク変換器の設置部位」また は「ひずみゲージが直接に設けられた特定部位」であり、複数箇所のトルク計測 を行う場合には、それぞれに対応して「トルク変換器」または「ひずみゲージ」 を設置しなければならないことである。 従って、トルク計測対象軸の測定箇所を簡単に移設することはできないという不 都合もある。
【0008】 本考案は、上述の事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、ト ルク計測対象軸に追加的な加工を施したり切断加工を施したりすることなく、ト ルク計測対象軸のいずれにも簡単に取付けられ、しかも簡単に取り外して他の箇 所に移設することができると共に、高感度で且つ精度よくトルク計測を行うこと ができる簡易取付型のトルク変換器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、請求項1に係る簡易取付型のトルク変換器は、 トルク計測対象軸の軸上の任意位置における外周面を、2分割された第1の上台 座と第1の下台座で挟持し得るように形成された第1の取付台座と、 この第1の取付台座による挟持面から上記軸上で所定距離だけ離隔された位置 における上記トルク計測対象軸の外周面を、2分割された第2の上台座と第2の 下台座で挟持し得るように形成された第2の取付台座と、 上記第1の取付台座を形成する第1の上台座と第1の下台座を、その取付面を 上記トルク計測対象軸の外周面に密接させて挟持して固定させる第1の固定部材 と、 上記第2の取付台座を形成する第2の上台座と第2の下台座を、その取付面を 上記トルク計測対象軸の外周面に密接させて挟持して固定させる第2の固定部材 と、 両端が、上記第1の固定部材で固定された上記第1の取付台座と上記第2の固 定部材で固定された上記第2の取付台座のそれぞれに固定されると共に、中間部 に、上記トルク計測対象軸に生じるトルクに基づくひずみ量の変化を電気量の変 化に変換するひずみゲージが添着された起歪部を有する起歪板と、 を具備し、 上記トルク計測対象軸に印加されるトルクによって生じるねじれを上記第1の 取付台座と上記第2の取付台座との間に介挿された上記起歪板の起歪部に伝達さ せ、その起歪部に伝達されたひずみを上記起歪部に添着された上記ひずみゲージ によって電気的出力として取り出すことによって上記トルク計測対象軸に生じる トルクを計測し得るように構成したことを特徴とするものである。
【0010】 また、請求項2に係る簡易取付型のトルク変換器は、上記第1の上台座と上記 第1の下台座が上記第1の固定部材で一体化され、かつ上記第2の上台座と上記 第2の下台座が上記起歪板を正規の状態で上記第2の固定部材で一体化されるよ うにするため、上記第1の下台座と上記第2の下台座のそれぞれおよび/または 上記第1の上台座と上記第2の上台座のそれぞれを一体に仮固定する剛性大なる 位置決め用ダミー部材、 を具備することを特徴とするものである。
【0011】 また、請求項3に係る簡易取付型のトルク変換器は、上記起歪板における起歪 部の位置を、上記トルク計測対象軸から外方に離れた位置に設定し、当該トルク 計測対象軸に生じるトルクに基づくねじり変位を該トルク計測対象軸の半径方向 で拡大するように構成したことを特徴とするものである。 また、請求項4に係る簡易取付型のトルク変換器は、上記起歪板の長さに対し起 歪部の長さを充分短く設定することにより、上記トルク計測対象軸に生じるトル クに基づいて上記第1の取付台座と上記第2の取付台座との間に生じるねじり変 位を、該トルク計測対象軸の軸方向で拡大するように構成することを特徴とする ものである。
【0012】
【作用】
上述のように構成された本考案に係る簡易取付型のトルク変換器は、2分割さ れた第1の上台座と第1の下台座でなる第1の取付台座および2分割された第2 の上台座と第2の下台座でなる第2の取付台座とを、第1および第2の固定部材 で固定することによって所定距離だけ離隔されたトルク計測対象軸の軸上位置に 挟持せしめられる。
【0013】 この第1の取付け台座と第2の取付け台座の間に、起歪部を有する起歪板の両 端のそれぞれを固定し、上記トルク計測対象軸に生じるトルクによって上記第1 の取付台座と上記第2の取付台座との間に相対的に生じるねじれが上記起歪板の 上記起歪部に拡大されて伝達される。この起歪部に添着された上記ひずみゲージ がねじれに応じて抵抗変化を示すことから、上記トルク計測対象軸に生じるトル クが計測される。
【0014】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の一実施の形態に係る簡易取付型のトルク変換器を図1ないし図 5を用いて説明する。この例は、ギアボックス駆動軸に生じるトルクを計測する ために本考案を適用したものである。 即ち、図1は、トルク計測対象軸1にトルク変換器を取付ける状態を示す正面図 であり、図2は、図1中に示される第1の上台座2と第1の下台座3でなる第1 の取付け台座の詳細を示す断面図であり、図3は起歪板26を取付ける状態を示 す正面図であり、図4および図5は、トルク発生に基づく各部の機械変位を模式 的に示す図である。
【0015】 図1において、トルク計測対象軸1は、具体的には、ギアボックス駆動軸であ り、この駆動軸に生じるトルクが計測されるものである。 トルク計測対象軸1の軸上の任意位置における外周面を、2分割された第1の上 台座2と第1の下台座3で挟持し得るように形成された第1の取付台座が設けら れている。
【0016】 また、この第1の上台座2と第1の下台座3でなる第1の取付台座による挟持 面から上記トルク計測対象軸1の軸上で所定距離(後述する起歪板の設置長L) だけ離隔された位置における上記トルク計測対象軸1の外周面に、2分割された 第2の上台座4と第2の下台座5で挟持し得るように形成された第2の取付台座 が設けられている。詳しくは、第1の上台座2の中央部には、略半円形状、即ち 、トルク計測対象軸1の外周面1Aの直径aと同一円弧面を有しその深さが直径 aの1/2より数mm少ない深さbの略半円弧状の挟持面2Aが形成されている 。
【0017】 また、第1の下台座3の中央部にも、挟持面2Aと対称な略半円弧状、即ち、 トルク計測対象軸1の外周面1Aの直径aと同一円弧面を有し、その深さが直径 aの1/2より数mm少ない深さcの略半円弧状の挟持面3Aが形成されている 。また、深さb=深さcとなっている。従って、第1の上台座2と第1の下台座 3でトルク計測対象軸1の外周面1Aを挟持した場合、第1の上台座2と第1の 下台座3の円弧面以外の平面部の間に間隙(固定部材による締め代)が生じるこ とになる。
【0018】 第1の上台座2に形成された挟持面2Aの両端寄りのそれぞれには、座ぐり穴 6と座ぐり穴7が穿設され、その挟持面2A寄りに穴8、穴9が穿設されている 。この穴8、穴9には、下部に緩いテーパ部が形成されたガイドテーパピン10 ,11のそれぞれの基部が強く嵌入されている。 また、第1の上台座2の上部中央には、後述する位置決め用ダミー部材20また は起歪板26が取付け固定されることになる。
【0019】 上述のような第1の上台座2と第1の下台座3のそれぞれの挟持面2A,3A から上記軸上で所定距離Lだけ離隔された位置における上記トルク計測対象軸1 の外周面を、2分割された第2の上台座4と第2の下台座5で挟持し得るように 形成された第2の取付台座が設けられている。 この第2の上台座4と第2の下台座5は、前述の第1の上台座2と第1の下台座 3と同様に形成されている。
【0020】 従って、トルク変換器をトルク計測対象軸1に取付ける場合には、先ず、図1 に示すように第1の上台座2と第2の上台座4を所定距離Lだけ離隔した状態で 、剛性大なる位置決め用ダミー部材20の片端を固定ねじ21を用いて第1の上 台座2の上部に固定すると共に、該位置決め用ダミー部材20の他端を固定ねじ 22を用いて第2の上台座4の上部に固定する。その後第1の下台座3と第2の 下台座5を所定距離だけ離隔した状態で、剛性大なる位置決め用ダミー部材23 の片端を固定ねじ24を用いて第1の下台座3の下部に固定し、さらに、該位置 決め用ダミー部材23の他端を固定ねじ25を用いて第2の下台座5の下部に固 定する。
【0021】 しかる後、第1の上台座2の挟持面2Aと第1の下台座3の挟持面3Aでトル ク計測対象軸1の外周面を挟持すべく第1の上台座2のガイドテーパピン10, 11を第1の下台座3の穴15,16に嵌合させ、第2の上台座4に設けられた 2つのガイドテーパピン(図示せず)のそれぞれを第2の下台座5に穿設された 2つの穴(図示せず)に嵌合させ、固定ねじ18,18を用いて第1の上台座2 と第1の下台座3を一体化すると共に、固定ねじ19,19を用いて第2の上台 座4と第2の下台座5を一体化する。
【0022】 このようにしてトルク計測対象軸1に、第1の上台座と2第1の下台座3でな る第1の取付け台座と、第2の上台座4と第2の下台座5でなる第2の取付け台 座とを固定した後に、固定ねじ21,22,24,25のそれぞれを緩めて外す ことによって位置決め用ダミー部材20と位置決め用ダミー部材23を取り外す 。
【0023】 しかる後、図3に示すように中間部に断面が小に形成されて大きな曲げひずみ を生じ易いような薄肉に形成された起歪部26Aを有し、この起歪部26Aに生 じる曲げひずみの伸び側と縮み側の対称位置にひずみゲージ26B,26B,… …が添着された起歪板26の片端を、固定ねじ27を用いて第1の上台座2に固 定し、該起歪板26の他端を固定ねじ28を用いて固定する。 次に、以上のようにトルク計測対象軸1に取付けられた起歪板26によるトルク 検出について図4と図5を用いて説明する。
【0024】 トルク計測対象軸1にトルクが生じると、第2の上台座4と第2の下台座5で なる第2の取付け台座における水平基準軸Aに直交する垂直基準軸Bに対してト ルク計測対象軸1が角度αだけねじられることになり、換言すれば第1の上台座 2と第1の下台座3でなる第1の取付け台座が相対的に角度αだけねじられるこ とになる。ここで、トルク計測対象軸1に生じるトルク発生に基づく機械量変位 は、起歪板26がトルク計測対象軸1の外周面から離れて配設されているので外 径が大きい分だけ変位拡大がなされることになる。
【0025】 また、起歪板26の中間部に位置する起歪部26Aにおけるひずみ量は、図5 に示すように第1の上台座2と第2の上台座4の離隔距離Lにより拡大され水平 基準軸Cに対して角度βだけ傾いた状態でなされる。 従って、起歪板26に添着された4つのひずみゲージ26Bによって組まれたホ イートストンブリッジ回路の入力端にブリッジ電源を印加することによって、出 力端から図示しない中継リードを介してトルク計測対象軸1に生じるトルクを2 段階、即ち、径方向に拡大されると共に、水平方向にも拡大された状態でひずみ 出力を導出することができる。
【0026】 よって、従来例のようにトルク計測対象軸1の表面に直接にひずみゲージを 添着した場合に比して10倍程度の出力を取り出すことができる。 また、起歪板26をトルク計測対象軸1に取付けるに際しては、第1の上台座2 と第1の下台座3でなる第1の取付け台座と、第1の下台座3と第2の上台座4 でなる第2の取付け台座とを所定距離を厳密に離隔するように位置決め用ダミー 部材20と位置決め用ダミー部材23を固定した状態で行っているので、起歪板 26の固定時に大きな初期ひずみが生じたり、ひずみゲージ26Bの初期破損等 の事故が防止される。
【0027】 また、第1の上台座2と第1の下台座3の位置合わせ、並びに第2の上台座4 と第2の下台座5の位置合わせがガイドテーパピン10,11等によってなされ るために前述の距離Eが厳格にされると共に、両者の組み付けの径方向の位置合 わせも正確に行うことができる。 なお、本考案の実施の形態は、前述の例に限定されることなく本考案の要旨を逸 脱しない範囲内で種々変形した形態を採ってもよいことは勿論である。
【0028】 例えば、第1の取付け台座と第2の取付け台座は、2つ割りに限らず、3つ割 り、4つ割り等であってもよくこの場合、複数の台座を無理なストレスを与えな いで仮固定するための位置決め用ダミー部材も台座の数だけ設置するようにして もよい。
【0029】 また、起歪板は、符号26で示すように1つであるが必要に応じてそれ以上に してもよく、起歪部26Aの形状については、図5に示すものは、平行四辺形型 のビームであるが、単に薄肉にするだけでもよく、要は、実際にトルク計測対象 軸1に生じる値の大小および必要とされる精度に応じて任意の形状にすることが できる。
【0030】 さらに、起歪部26Aに添着されるひずみゲージの個数並びにその配置につい ても実際にトルク計測対象軸1に生じる値の大小および必要とされる精度に応じ て任意のものとすることができる。
【0031】
【考案の効果】
以上の説明で明らかなように、本考案に係る簡易取付型のトルク変換器は、ト ルク計測対象軸にトルク変換器を取付ける際の精密な位置合わせ、即ち、トルク 計測対象軸の軸とトルク変換器の検出基準軸が所定の角度関係となるように精密 な位置合わせが、位置決め用ダミー部材を第1の上台座と第2の上台座に仮に固 定することによって行うことができるので、煩雑かつ微妙な調整作業が必要なく 能率的な位置合わせ作業を行うことができる。
【0032】 また、既存の設備にトルク変換器を追加的に取付けたり、取り付け位置を移動 させることが、第1の上台座と第1の下台座の固定と、第2の上台座と第2の下 台座の固定を固定ねじの取り外しによって簡単に行えるので、少ない設備投資で もって多数部位のトルク検出を順次に行うことができる。
【0033】 また、ひずみゲージを直接にトルク計測対象軸に添着していないので高度な専 門技術が不要であり、特殊技能を有さない作業者であっても容易かつ確実に取り 付け作業を行うことができる。
【0034】 また、トルク計測対象軸は過大トルクが負荷されてもよいように安全率を大き くとっている関係上、ねじり剛性を大きく取っている場合が多く、その表面での ひずみ出力が小さいので必要なトルク計測精度が得られない場合が多いが、本考 案においては、トルク計測対象軸に生じるトルクに基づくひずみが拡大されて起 歪部を変形させるため、大きな出力が精度よく得ることができる。
【0035】 また、トルク計測対象軸に追加的な加工を施したりトルク計測対称軸自体に切 断加工を施したりすることなく、トルク計測対象軸に簡単に取付けられ、しかも 簡単に取り外して他の箇所に移設することができる簡易取付型のトルク変換器を 提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施の形態に係る簡易取付型のトル
ク変換器をトルク計測対称軸に取付ける際の状態を示す
正面図である。
【図2】図1中に示される第1の上台座と第1の下台座
でなる第1の取付け台座の詳細を示す断面図である。
【図3】第1の取付け台座と第2の取付け台座に起歪板
を取付ける際の状態を示す正面図である。
【図4】トルク発生に基づく各部の機械変位を誇張して
模式的に示す図である
【図5】トルク発生に基づく各部の機械変位を誇張して
模式的に示す図である。
【符号の説明】
1 トルク計測対象軸 2 第1の上台座 2A 挟持面 3 第1の下台座 3A 挟持面 4 第2の上台座 5 第2の下台座 6,7 座ぐり穴 8,9,15,16 穴 10,11 ガイドテーパピン 12,17 座ぐりねじ穴 13,14 ねじ穴 18,19 固定ねじ 20,23 位置決め用ダミー部材 21,22,24,25 固定ねじ 26 起歪板 26A 起歪部 26B ひずみゲージ 27,28 固定ねじ

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トルク計測対象軸の軸上の任意位置にお
    ける外周面を、2分割された第1の上台座と第1の下台
    座で挟持し得るように形成された第1の取付台座と、 この第1の取付台座による挟持面から上記軸上で所定距
    離だけ離隔された位置における上記トルク計測対象軸の
    外周面を、2分割された第2の上台座と第2の下台座で
    挟持し得るように形成された第2の取付台座と、 上記第1の取付台座を形成する第1の上台座と第1の下
    台座を、その取付面を上記トルク計測対象軸の外周面に
    密接させて挟持して固定させる第1の固定部材と、 上記第2の取付台座を形成する第2の上台座と第2の下
    台座を、その取付面を上記トルク計測対象軸の外周面に
    密接させて挟持して固定させる第2の固定部材と、 両端が、上記第1の固定部材で固定された上記第1の取
    付台座と上記第2の固定部材で固定された上記第2の取
    付台座のそれぞれに固定されると共に、中間部に、上記
    トルク計測対象軸に生じるトルクに基づくひずみ量の変
    化を電気量の変化に変換するひずみゲージが添着された
    起歪部を有する起歪板と、 を具備し、 上記トルク計測対象軸に印加されるトルクによって生じ
    るねじれを上記第1の取付台座と上記第2の取付台座と
    の間に介挿された上記起歪板の起歪部に伝達させ、その
    起歪部に伝達されたひずみを上記起歪部に添着された上
    記ひずみゲージによって電気的出力として取り出すこと
    によって上記トルク計測対象軸に生じるトルクを計測し
    得るように構成したことを特徴とする簡易取付型のトル
    ク変換器。
  2. 【請求項2】 上記第1の上台座と上記第1の下台座が
    上記第1の固定部材で一体化され、かつ上記第2の上台
    座と上記第2の下台座が上記起歪板を正規の状態で上記
    第2の固定部材で一体化されるようにするため、上記第
    1の下台座と上記第2の下台座のそれぞれおよび/また
    は上記第1の上台座と上記第2の上台座のそれぞれを一
    体に仮固定する剛性大なる位置決め用ダミー部材を具備
    することを特徴とする請求項1記載の簡易取付型のトル
    ク変換器。
  3. 【請求項3】 上記起歪板における起歪部の位置を、上
    記トルク計測対象軸から外方に離れた位置に設定し、当
    該トルク計測対象軸に生じるトルクに基づくねじり変位
    を該トルク計測対象軸の半径方向で拡大するように構成
    したことを特徴とする請求項1記載の簡易取付型のトル
    ク変換器。
  4. 【請求項4】 上記起歪板の長さに対し起歪部の長さを
    充分短く設定することにより、上記トルク計測対象軸に
    生じるトルクに基づいて上記第1の取付台座と上記第2
    の取付台座との間に生じるねじり変位を、該トルク計測
    対象軸の軸方向で拡大するように構成することを特徴と
    する請求項1記載の簡易取付型のトルク変換器。
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