JPS63210419A - カルダン継手組立装置 - Google Patents

カルダン継手組立装置

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JPS63210419A
JPS63210419A JP3990287A JP3990287A JPS63210419A JP S63210419 A JPS63210419 A JP S63210419A JP 3990287 A JP3990287 A JP 3990287A JP 3990287 A JP3990287 A JP 3990287A JP S63210419 A JPS63210419 A JP S63210419A
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spider
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Toshio Matsumura
寿夫 松村
Tetsuhiko Nomura
野村 哲彦
Kunio Hayashi
邦夫 林
Hideaki Nishida
秀明 西田
Hitoshi Muto
仁志 武藤
Hitoshi Kamifukumoto
上福元 等
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Mitsui Seiki Kogyo Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Mitsui Seiki Kogyo Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、自動車のプロペラシャフトのジヨイント等
に用いられているカルダン継手の組立装置に関するもの
である。
従来の技術 自動車のプロペラシャフトのユニバーサルジヨイントと
して使われているカルダン継手は、例えば第7図および
第8図に示すように、二叉状のヨーク部’la、’la
にそれぞれ軸受け孔1b、lbが形成され、基端にプロ
ペラシャフトに連結するフランジ部1Cを形成したフラ
ンジヨーク1と、4本のシャフト2aを十字形に形成し
たスパイダーシャフト2と、このスパイダーシャフト2
の各シャフト2aの先端側に被着されるとともに、その
内周側にニードルローラベアリングとオイルシール(図
示せず)とを備え、かつ予めグリースを充填しておる軸
受けカップ3とから構成されてる。
前記スパイダーシャフト2は同一軸上の2つのシャフト
2a、 2aの各先端を前記ヨーク1の軸受け孔1b、
lbにそれぞれ嵌挿するとともに、嵌挿した各シャフト
2aの先端側に前記軸受けカップ3が被着されており、
この組付けられた状態で前記フランジヨーク1の7ラン
ジ部1Gと、十字形のスパイダーシャフト2の他の2つ
のシャフト2aとを、入力軸あるいは出力軸4の端部に
それぞれ連結して、入力軸の回転を回転軸方向変更可能
に出力軸に伝達できるようになっている。
そして、前記軸受けカップ3はフランジヨーク1の軸受
け孔1bにシマリ嵌めどなっており、動力伝達時の継手
のガタつきを防止するとともに、軸受けカップ3自体の
扱けを防止している。この軸受けカップ3は、組立装置
の油圧シリンダ等により前記スパイダーシャフト2の各
シャフト2aの先端側にそれぞれ圧入されるが、この圧
入時に、前記ヨーク部1aの上部の耳部の剛性が小さい
ため圧入荷重により変形し易く、圧入時に変形すると組
付は後に前記スパイダーシャフト2のシャフト端面と軸
受けカップ3の底との間に隙間qが形成されてガタ付き
を生じたり、また逆にスパイダーシャフト2の回転トル
クが重くなったりする等の不都合が生じるため、圧入時
に隙間qが生じないように組付ける装置が従来から提案
されている。
例えば特公昭61−14367号公報に記載されている
カルダン継手の組立装置は、二叉状のヨーク部に形成さ
れた軸受け孔内に、軸受けカップをこの軸受けカップの
底が、十字形のスパイダーシャフトのシャフト端面に接
触するまで圧入する機構と、この圧入の際に二叉状のヨ
ーク部が内方に弾性変形しないように、ヨークの自由端
部を支える保持フックを有している。
発明が解決しようとする問題点 カルダン継手の組付けを行なう場合に特に問題となるの
は、第8図においてフランジヨーク1の中心線A(フラ
ンジ部1Gに連結されφλ入力軸たは出ツノ軸4の中心
線Cの延長線上となる)とスパイダーシャフト2の中心
線Bとの同心度であり、この雨中心線A、Bが同一線上
に揃わずにずれてしまい、同心度が低い場合には、この
継手の回転中に1辰動が生じ、自動車においては振動音
や唸り音を発生する原因となることが知られている。
しかし、前記した従来のカルダン継手の組立装置による
組付の場合には、前記中心線Aと中心線Bとの同心度は
、第8図においてヨーク部内法のbt =b2 、スパ
イダーシャフトの全長のcl =c2.スパイダーシセ
フト2の先端から軸受けカップ3の端面までの距離のc
il =d2の各寸法精度によって決定されるが、この
寸法精度を車の振動音や唸り音が発生しない程度の高精
度にすることは、加工上困難であり、またヨーク部1a
の耳部に押付は力が加わるため隙間qがある程度形成さ
れ、ガタ付きが発生するとともにスパイダーシャフト2
の回転トルクが重くなったりする等の問題点があった。
この発明は上記問題点に鑑みなされたもので、ヨークと
スパイダーシャフトとの芯出し精度が高い組立てができ
るカルダン継手組立装置の提供を目的としている。
問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するための手段としてこの発明は、十
字形のスパイダーシャフトを、該スパイダーシャフトの
同一軸上の2つのシャフトをそれぞれヨークの軸受け孔
に嵌挿するとともに、スパイダーシャフトの端部側に軸
受けカップを被着してこのスパイダーシャフトをヨーク
に組付けるカルダン継手組立装置において、前記ヨーク
を位置決めして載せるワーク台と、このワーク台上に載
置されたヨークの軸受け孔に嵌挿されたスパイダーシャ
フトの一方のシャフトに軸受けカップを圧入する第1圧
入ユニットと、一方のシャフトに軸受けカップを被着後
に対向する他方のシャフトに軸受けカップを圧入する第
2圧入ユニットと、前記軸受けカップの圧入時にスパイ
ダーシャフトが正規の位置に移動したことを検出して圧
入を停止させる信号を出すとともに組付は後のスパイダ
ーシャフトの芯ずれ量を検出するスパイダーシャフト位
置検出ユニットおよびこのスパイダーシャフト位置検出
ユニットのコントローラと、軸受けカップの圧入時に各
部品の加工誤差を吸収するとともにそれぞれ別個にスラ
イドして前記ヨークに当接し、圧入時にヨークに加わる
負荷を受けるヨーク受け治具ユニットと、前記スパイダ
ーシャフト位置検出ユニツ、トとヨーク受け治具ユニッ
トとをそれぞれ支持し、かつ上下方向にスライド可能に
設けられた昇降基台とを備えていることを特徴としてい
る。
作   用 上記のように構成することにより、カルダン継手組立装
置のワーク台上にヨークを、該ヨークの中心線をワーク
台の中心線に位置合わせして載置し、このヨークの軸受
け孔に嵌挿してスパイダーシャフトを仮支持させて配設
する。昇降基台を降下させるとヨーク受け治具がヨーク
の二叉部の円内側に当接し、かつスパイダーシャフト位
置検出ユニットがスパイダーシャフトの仮支持された位
置と、この仮支持された位置から演算した正規の位置と
を検出する。そして先ず第1圧入ユニットによりスパイ
ダーシャフトの前記ヨークの軸受け孔に嵌挿されている
2つのシャフトの一方に軸受【ブカツプを圧入すると、
前記スパイダーシャフトが圧入抵抗により押動されて移
動し、このスパイダーシャフトが正規の組付位置に移動
し、かつ軸受けカップの底がスパイダーシャフトの先端
面に当接するとその位置をスパイダーシャフト位置検出
ユニットが検出しコントローラから停止信号が発せられ
、圧入ヘッドの前進が止る。次いで同様に第2圧入ユニ
ットにより他方のシャフトに軸受けカップを圧入して組
付けを完了する。
したがって、スパイダーシャフト位置検出ユニットによ
りスパイダーシャフトの中心線とヨークの中心線とが一
致するように位置調整するので、両組付は部品の同心度
が高く、また、ヨークをヨーク受け治具により固定した
状態で軸受けカップを片方ずつ圧入するので、圧入時の
負荷による変形が生じず、精度の高い組付けが達成され
る。
実施例 以下、この発明に係るカルダン継手組立装置の実施例を
第1図ないし第6図に基づいて説明する。
なお、この実施例の装置により組立てられるカルダン継
手は、二叉状のヨーク部11a、11aと、各ヨーク部
11aに形成された軸受け孔11bと、連結時に入力軸
または出力軸と同軸上に嵌合するように前記ヨーク部1
1aの反対側に円柱状に突出形成されたいんろう部11
Cとを有するヨーク11と、このヨーク11の軸受け孔
11bに4本のうちの2本のシャフト12a@嵌挿して
支持された十字形のスパイダーシャフト12と、内周部
にニードルローラベアリングとオイルシールリングを備
え、前記スパイダーシャフト12のシャフト12aに被
着される有底円筒形の軸受けカップ13とで構成されて
おり、また前記スパイダーシャフト12の各シャフト1
2aの外径の加工精度は、スパイダーシャフトとして必
要とされる精度より精度が高く、加工誤差が数伽以下に
形成して組立時の基準とされる。
カルダン継手組立装置15は、本体ベース16上のほぼ
中央に水平に配設されたワーク台17と、該ワーク台1
7の上方に配設された昇降ユニット18と、前記ワーク
台17を挾んで本体ベース16上に対向配置された第1
圧入ユニット19(第2図において左側)゛と、第2圧
入ユニット20とを有している。
前記ワーク台17は、ヨーク11の円柱状のいんろう部
11Gを嵌挿する円孔17aを中央に、圧入前の軸受け
カップ13をヨーク11の軸受け孔11bの高さに仮支
持するカップ受け部17b。
17bを両側にそれぞれ備え、また位置決め用シリンダ
21が、そのピストンロッドに同軸状に連結した位置決
めピン21aが垂直となるように前記本体ベース16側
に埋設されており、この位置決めピン21aを本体ベー
ス16の上面側に突出させることによりワーク台17が
位置決めされており、前記ヨーク11は、そのいんろう
部11cをワーク台17の円孔17aに嵌合させること
によりワーク台17の中心に芯出しされて位置決めされ
るとともに固定されている。
また、ワーク台17を挟んで対向配置された前記両圧入
ユニット19.20のうちの一方の第1圧入ユニット1
9は、ブレーキ22aを備えた駆動モータ22と、該駆
動モータ22のドライブシャフト22bを同軸状に連結
した減速ギヤと該減速ギヤに駆動されるねじ式シリンダ
とからなる減速ギヤユニット23と、該減速ギヤユニッ
ト23のねじ式シリンダに取付けられた圧入ヘッド24
を有し、また他方の第2圧入ユニット20は、油圧シリ
ンダ25と、該油圧シリンダ25のピストンロッド25
aに同軸状に連結された圧入ヘッド26とを有している
。そして前記第1圧入ユニット19の圧入ヘッド24と
第2圧入ユニット20の圧入ヘッド26とは、両圧入ヘ
ッド24.26のそれぞれの軸線が、前記ワーク台17
上に位置決めされ固定されたヨーク11の軸受け孔11
bの中心線と一致するように配設されている。
一方、前記ワーク台17の上方に配置された昇降ユニッ
ト18は、昇降可能かつ前記ワーク台17の上面と平行
に配設された昇降基台27と、該昇降基台27の側面に
摺接して垂直方向の昇降を、ガイドするガイド壁28と
、該ガイド壁28の上部から昇降基台27の上方へ張出
すようにブラケット29を介して取付けられ、その垂直
に配設されたピストンロッド30aの下端を前記昇降基
台27に接続してこの昇降基台27を昇降駆動する基台
昇降用シリンダ30とを有している。
また、前記昇降基台27の下面の中央には、それぞれ断
面はぼし字形の一対のヨーク受け治具31.31が前記
ヨーク11の軸受け孔11bの中心線と平行に設けられ
たスライドレール32,32にスライドベアリング33
.33を介して取付けられている。この両ヨーク受け治
具31,31は、昇降基台27の下方に対峙するワーク
台17上のヨーク11の二叉状のヨーク部11a、11
aの上部にそれぞれ係合させる係合部31a、31aを
備えており、前記昇降基台27を下降させた際にその下
方へ突出した係合部31a、31aが両ヨーク部11a
、11aの上部の内側となるように配設されている。そ
して、この両ヨーク受け治具31,31は、該串ヨーク
31.31間にそれぞれ配設されたテーパ治具34,3
4の昇降により駆動されて、互いに接近おるいは離隔す
る方向に移動可能に設けられている。
前記昇降基台27の上面にはヨーク受け治具用シリンダ
35がブラケット36を介して設けられており、このヨ
ーク受け治具用シリンダ35の下方へ垂直に配設された
ピストンロッド35aの下端に水平に取付けられたプレ
ート35bに一対のロッド37,37が、それぞれの上
部側を上下方向摺動可能に貫通させて互いに平行に配設
されている。また両ピストンロッド37,37のそれぞ
れの下部側は前記昇降基台27を垂直に貫通し、該昇降
基台27の下面側に延出したそれぞれの下端に前記テー
パ治具34.34が取付けられている。ざらに前記各ロ
ッド37は、その上部を挿通した前記プレート35bの
下面とロッド37に取付けたスプリングシート間に縮設
したスプリング38により常時下方へ付勢されており、
また下端に取付けられた各テーパ治具34は、そのテー
パ面の傾きが、該テーパ面の摩擦係以下の約7°に形成
されている。
そして両テーパ治具34,34は前記ヨーク受け治具用
シリンダ35により駆動されて下降して前記両ヨーク受
け治具31,31を互いに離隔する方向に押動し、各ヨ
ーク受け治具31,31の各係合部31aをヨーク11
の各ヨーク部11aの上部内側に係合させて、軸受けカ
ップ13の圧入時に各ヨーク部11a、11aに加わる
負荷を受けるように堅牢に構成されている。
ざらに、前記昇降基台27の下面のほぼ中央の前記ヨー
ク受け治具31,31の両側には、前記ヨーク11の軸
受け孔11b、11bに仮支持させたスパイダーシャフ
ト12の位置を検出するスパイグーシャフト位置検出ユ
ニット3つが設けられている。
このスパイダーシャフト位置検出ユニット39は、前記
昇降基台27の下面のほぼ中央に、前記ワーク台17上
のヨーク11の軸受け孔11bの中心線に対して直角に
形成された垂直な支持壁27aと平行に垂下するように
前記昇降基台27の下面にそれぞれの上部を固定して取
付けた一対の仮受け治具40(一方は図示せず)と、前
記垂直な支持壁27aの下部で、前記各仮受け治具40
の下部とそれぞれ対応する位置に、支持壁27aの側面
に対してそれぞれ垂直でかつ軸線が水平になるように設
けられたガイドパイプ41.41と、この各ガイドパイ
プ41.41にそれぞれ摺動可能に挿通してその両端部
が各ガイドパイプ41の両端からそれぞれ延出するよう
に配設された計測シャフト42とを有している。また前
記各計測シャフト42は、該計測シャフト42の外周に
巻装してガイドパイプ41内の一部分を大径にして形成
したスプリング収容部に配設されたコイルスプリング4
3の弾性力により前記仮受け治具40方向に付勢される
とともに、該計測シャフト42の反付勢方向側の端部に
設けられたストッパ42aによって付勢側への延出子を
規制されている。さらに、前記計測シャフト42のスト
ッパ42aを設Cプだ側の延出端部には、センサ44の
計測レバー45の先端側が当接しており、該計測レバー
45を介して前記計測シャフト41の移動量が検出でき
るようになっており、計測されたデータはリード線50
aを介してコントローラ50へ送られる。
次に、前記のように構成されるこの実施例の装置の作用
を説明する。
先ず、カルダン継手のヨーク11がこのカルダン継手組
立装置15のワーク台17上に載置されると、該ワーク
台17の円孔17aにヨーク11の下面のいんろう部1
1Gを嵌合させることによりワーク台17の中心軸とヨ
ーク11の中心軸とが芯合わせされ、またワーク台17
は位置決めシリンダ21により該ワーク台17上に突出
させた位置決めピン21aを位置決め孔に係合させるこ
とにより、ワーク台17の中心軸がこのカルダン継手組
立装置15の作業中心線に位置合わせされる。
次に、ワーク台17上に位置決め固定された前記ヨーク
11の軸受け孔11b、11bにシャフト12a、12
aを遊嵌させてスパイダーシャフト12を仮支持させ、
また前記軸受け孔11b。
11bの外側に軸受けカップ13.13をカップ受け部
17b、17b上に、各軸受け孔11bの中心線に軸心
が一致するように仮支持させる(第6図(イ)参照)。
スパイダーシャフト13を仮支持させた後、基台昇降用
シリンダ30により昇降基台27を下降させると、先ず
スパイダーシャフト12の前記ヨーク11に軸受け孔1
1b、11bに嵌挿されていない2本のシャフト’12
a、12aが、スパイダーシャフト位置検出ユニット3
9の互いに対向する各仮受け治具40と計測シャフト4
2の先端間に挾持される。このとき、仮受け治具40と
計測シャフト42の先端とに挾持されたスパイダーシャ
フト12は、計測シャフト42を付勢しているコイルス
プリング43の弾性力により第5図において時計回りの
回転方向に付勢されて前記仮受け治具40,40にそれ
ぞれ押し当てられる(第2図参照)a 計測シャフト42の先端に押されて一定の回転方向に付
勢されたスパイク−シャフト12が仮受け治具40に当
接した状態で安定すると、前記2本のシャフト12a、
12aに当接している計測シャフト42.42の移動量
が計測レバー44゜44を介してセンサ45,45によ
りそれぞれ計測される。したがって、一定の回転方向に
付勢したスパイダーシャフト12の前記2本のシャフト
12a、12aの位置を、同一側面の2箇所(第5図に
おいてA点およびB点)で計測することにより、前記ス
パイダーシャフト12の正規の中心位置までの距離、即
ち芯ずれωXを算出する。なお芯ずれlxは、次式より
求めることができる。
a十b X=−−シャフト半径 但し、a、bは各計測点A、Bから 正規の中心を通る   までの距離。
中心線 また、前記スパイダーシャフト位置検出ユニット39の
計測シャフト42を借受け治具40の方向に付勢してい
るコイルスプリング43のスプリング力は、圧入時に軸
受けカップ13内のオイルシールおよびグリースの圧入
抵抗負荷より大きく設定されており、圧入時には軸受け
カップ13の底が最終的にシャフト12aの端面に密接
するようになっている(第6図(イ)参照)。
一方、前記昇降基台27が下降すると、その下面に設け
られているヨーク受け治具31,31の下面が前記ヨー
ク11の各ヨーク部11aの上端に当接するまで下降し
終ると、ヨーク受け軸用シリンダ35に駆動されて一対
のテーパ治具34゜34が下降し、両テーパ治具34.
34は、前記ヨーク受治具31.31を互いに離れる方
向に押動する。押動された各ヨーク受け治具31はそれ
ぞれスライドレール32上をスライドベアリング33に
より水平方向にスライドして、各ヨーク受け治具31の
係合部31aが前記各ヨーク部11aの上部内側に当接
するまで移動する。このとき、前記各テーパ治具34を
下端に取付けているロッド37がそれぞれスプリング3
8により下方へ付勢されるとともに、プレート35bに
対して上下方向摺動可能に支持されているため、前記各
ヨーク受け治具31の係合部31aとそれぞれ対応する
各ヨーク部11aとの距離が相違している場合には、各
テーパ治具34に押動された各ヨーク受け治具31の係
合部31aが、対向するヨーク部11aの上部に当接し
て移動を規制された時点で、各スプリング38の圧縮が
開始されることにより、両ロッド37,37の下降量が
それぞれ調節され、前記両像合部31a、31aが両方
ともヨーク部11aにスプリング38.38の弾性力に
より圧接するようになっている(第6図(ロ)参照)。
前記両ヨーク受け治具31.31がそれぞれスライドし
て各係合部31aがヨーク部11aの上部内側に当接す
ると、先ず、第1圧入ユニット19の圧入ヘッド24が
、駆動モータ22の回転を減速伝達されて前進方向く第
1図において右方向)へ駆動されて第1圧入ユニット1
9側に配設されている一方の軸受けカップ13を押圧す
る。このとき、駆動モータ22により駆動される圧入ヘ
ッド24の圧入速度は、圧入初期においては高速で一定
の位置まで圧入した時点でコントローラ50からの制御
信号によりモータの回転が低速となり、圧入後期におい
ては、圧入ヘッド24の先端の最終停止位置の位置制御
が高精度で行なわれるようになっている。
そして、前記軸受けカップ13の底がシャフト12aの
端面に密接する最終位置に達し、かつスパイダーシャフ
ト12が所定の位置に達するまで駆動モータ22に駆動
されて圧入ヘッド24が前進し、一方の軸受けカップ1
3をヨーク11の軸受け孔11b内に圧入するとともに
同側のスパイダーシャフト12のシャフト12aの先端
側に被着する。このとき、前記ヨーク部11aに加わる
軸受けカップ13の圧入抵抗負荷は、各ヨーク部11a
の上部内側に当接させたヨーク受け治具31によって支
えられ、したがって、各ヨーク部11aの圧入時の負荷
による変形が有効に防止される。このとき、圧入抵抗負
荷はヨーク受け治具31を介してテーパ治具34に伝え
られるが、テーパ治具34のテーパ面が、このテーパ面
の摩擦係数以下の約7°の傾斜に形成されているので、
前記スプリング38を圧縮して上方へ逃げることはない
また、前記スパイダーシャフト12に加わる軸受けカッ
プ13の圧入抵抗負荷は、スパイダーシャフト12の前
記軸受け孔11bに嵌挿されていない2本のシャフト1
2a、12aの第1圧入ユニット20側の側面にそれぞ
当接しているスパイダーシャフト受け治具39a、39
aが受持つため、スパイダーシャフト11の圧入時の負
荷による移動が有効に防止され、シャフト12aの先端
面に軸受けカップ13の底が当接して間隙が生じないよ
うに被着される。
そして、圧入される軸受けカップ13の底がシャフト1
2aの端面に当接し、かつスパイダーシャフト12が所
定の位置まで移動するとスパイダーシャフト12が正規
の位置に到達したことを前記スパイダーシャフト位置検
出ユニット39が検出し、コントローラから駆動モータ
を停止させる信号が発せられ、駆動モータ22が停止し
て圧入ヘッドの前進が止る(第6図(ハ)参照)。
一方の軸受けカップ13の圧入が完了した時点で、前記
スパイダーシャフト13は第4図において距離Cだけ反
仮受け治具側(第4図において右側)へ移動し、スパイ
ダーシャフト位置検出ユニット39の計測シャフト42
もスパイダーシャフト12に押動され、コイルスプリン
グ43の弾性力に抗して距離Cだけ摺動し、この計測シ
ャフト42の移動は計測レバー44を揺動駆動すること
によりセンサ45により移動量が検出される。またセン
サ45は検出したデータをリード線を介してコントロー
ラ50に送り、コントローラ50において移動量のデー
タに基いて演算が行なわれ、スパイダーシャフト12の
新な位置が求められ、この新な位置が、組付は後のスパ
イダーシャフト12の軸心となる。
そして、前記一方の軸受けカップ13の圧入が完了した
後、前記第1圧入ユニット19の圧入ヘッド24が前進
位置で駆動モータ22がブレーキ22aによりロックさ
れ、圧入ヘッド24の先端面がシャフト12aの先端側
に被着された前記軸受けカップ13に当接している状態
を維持する。
次いで、第2圧入ユニット20の油圧シリンダ25に作
動油が送られて圧入ヘッド26が前進し、該圧入ヘッド
26の先端が、第2圧入ユニット20側に配設されたも
う一方の軸受けカップ13を押圧して、この軸受けカッ
プ13をヨーク11の軸受け孔11b内に圧入するとと
もに同側のスパイダーシャフト12のシャフト12aの
先端側に被着する。このとき、前記ヨーク部11aに加
わる軸受けカップ13の圧入抵抗負荷は、前記の場合と
同様にヨーク受け治具31が受持つため、各ヨーク部1
1aの圧入時の負荷による変形が有効に防止される。
また、スパイダーシャフト12に加わる圧入抵抗負荷は
、スパイダーシャフト12の対向側に被着された軸受け
カップ13に当接している前記第1圧入ユニット19の
圧入ヘッド24が受持つため、スパイダーシャフト12
の移動が防止され、ヨーク11の中心軸とスパイダーシ
ャフト12の中心軸とが一致した状態で軸受けカップ1
3が圧入されて、カルダン継手の組立が完了する(第6
図(ニ)参照)。
そして、組立が完了すると前記ブレーキ22aによるロ
ックが解除されて第1圧入ユニット19の圧入ヘッド2
4が後退するとともに、第2圧入ユニット20の圧入ヘ
ッド26も後退しく第6図(ホ)参照)、次いで前記両
ヨーク受け治具31゜31がスプリングの弾性力により
互いに接近する方向に復帰してヨーク部11aから離れ
た後、一旦昇降基台27を上昇させ、その後再度下降さ
せて、前記スパイダーシャフト12の位置を計測し、組
付けが正しく行なわれている場合には、組立てられたカ
ルダン継手を排出して、新たにヨーク11とスパイダー
シャフト12と軸受けカップ13とが供給されて(第6
図(イ)参照)、次の組立て工程が行なわれる。
また、故障等の何等かの原因で組付けが正しく行なわれ
ていない場合には、前記センサ45からのデータにより
コントローラ50が位置の異常を判断し、信号を発して
警報器を作動させて、警報音おるいは警報灯により作業
者に異常を知らせるようになっている。
したがって、この実施例の装置においては、スパイダー
シャフト位置検出ユニット39を、ガイドパイプ41内
に摺動可能に挿通した計測シャフト42をコイルスプリ
ング43によって仮受け治具40に向けて押圧付勢し、
その計測シャフト42の移動量を計測レバー44を介し
てセンサで検出し、この検出したデータに基づき正規の
位置とのずれをコントローラ50により演算して求める
ように構成し、また、軸受けカップ13を圧入して組付
は完了後にこのスパイダーシャフト位置検出ユニット3
9により再びスパイダーシャフト12の組付は位置をチ
ェックするようにしたので、装置の故障等により生じた
スパイダーシャフト12の組付は位置が異常な不良品を
検出して排除することができるので、製品の高い組付は
品質を確保することができる。
なおこの実施例の装置においては、第1圧入ヘツド24
を前進位置で固定するために、駆動モータ22をロック
するブレーキ22aを設けたが、他の法としては、第1
圧入ヘツド24をカム等により直接ロックする方法、あ
るいはテーパピンを挿入してロックする方法でもよい。
発明の詳細 な説明したようにこの発明のカルダン継手組立装置は、
ヨークを位置決めして載せるワーク台と、このワーク台
上に載置されたヨークの軸受け孔に嵌挿されたスパイダ
ーシャフトの一方のシャフトに軸受けカップを圧入する
第1圧入ユニットと、一方のシャフトに軸受けカップを
被着後に対向する他方のシャフトに軸受けカップを圧入
する第2圧入ユニットと、前記軸受けカップの圧入時に
スパイダーシャフトが正規の位置に移動したことを検出
して圧入を停止させる信号を出すとともに組付は後のス
パイダーシャフトの芯ずれ量を検出するスパイダーシャ
フト位置検出ユニットおよびこのスパイダーシャフト位
置検出ユニットのコントローラと、軸受けカップの圧入
時に各部品の加工誤差を吸収するとともにそれぞれ別個
にスライドして前記ヨークに当接し、圧入時にヨークに
加わる負荷を受けるヨーク受け治具ユニットと、前記ス
パイダーシャフト位置検出ユニットとヨーク受け治具ユ
ニットをそれぞれ支持し、かつ上下方向にスライド可能
に設けられた昇降基台とを崗えているので、軸受けカッ
プ圧入時のスパイダーシャフトの移動や、ヨークおよび
軸受けカップの変形等が防止されるとともに、組立て時
に各部品の加工誤差が吸収され、ヨークとスパイダーシ
ャフトの芯出し精度が高く、使用回転時に撮動や騒音が
発生しない高精度のカルダン継手を組立てることができ
る。
また組付は完了時に組付は精度を再チェックして不良品
を排除できる等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第6図はこの発明に係るカルダン継手組立
装置の一実施例を示し、第1図は装置全体を示す断面正
面図、第2図は圧入前のスパイダーシャフト位置検出ユ
ニットを示す拡大断面正面図、第3図は第2図の■−■
線視固視図4図は圧入後のスパイダーシャフト位置検出
ユニットを示す拡大断面正面図、第5図はスパイダーシ
ャフトの位置の計測原理の説明図、第6図(イ) (ロ
)(ハ)(ニ) (ホ)はそれぞれカルダン継手の組立
工程を示す説明図、第7図および第8図は従来例を示す
もので、第7図はカルダン継手の分解斜視図、第8図は
従来の組立装置により組立てた状態のカルダン継手を示
す一部断面正面図である。 11 =−3−り、 ’11a−3−り部、 11b・
・・軸受け孔、 11C・・・いんろう部、 12・・
・スパイダーシャフト、 12a・・・シャフト、 1
3・・・軸受けカップ、 15・・・カルダン継手組立
装置、16・・・本体ベース、 17・・・ワーク台、
 17a・・・円孔、 17b・・・カップ受け部、 
18・・・昇降ユニット、 19・・・第1圧入ユニッ
ト、 2Q・・・第2圧入ユニット、 21・・・位置
決めシリンダ、21a・・・位置決めピン、 22・・
・駆動モータ、23・・・減速ギヤユニット、 24・
・・圧入ヘッド、25・・・油圧シリンダ、 26・・
・圧入ヘッド、27・・・昇降基台、 30・・・昇降
用シリンダ、30a・・・ピストンロッド、 31・・
・ヨーク受け治具、 31a・・・係合部、 32・・
・スライドレール、33・・・スライドベアリング、 
34・・・テーパ治具、35・・・ヨーク受け治具用シ
リンダ、 37・・・ロッド、 38・・・スプリング
、 39・・・スパイダーシャフト位置検出ユニット、
 40・・・仮受け治具、41・・・ガイドパイプ、 
42・・・計測シャフト、43・・・コイルスプリング
、 44・・・計測レバー、45・・・センサ、 50
・・・コントローラ。 第2図 第3図 第5図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 十字形のスパイダーシャフトを、該スパイダーシャフト
    の同一軸上の2つのシャフトをそれぞれヨークの軸受け
    孔に嵌挿するとともに、スパイダーシャフトの端部側に
    軸受けカップを被着してこのスパイダーシャフトをヨー
    クに組付けるカルダン継手組立装置において、前記ヨー
    クを位置決めして載せるワーク台と、このワーク台上に
    載置されたヨークの軸受け孔に嵌挿されたスパイダーシ
    ャフトの一方のシャフトに軸受けカップを圧入する第1
    圧入ユニットと、一方のシャフトに軸受けカップを被着
    後に対向する他方のシャフトに軸受けカップを圧入する
    第2圧入ユニットと、前記軸受けカップの圧入時にスパ
    イダーシャフトが正規の位置に移動したことを検出して
    圧入を停止させる信号を出すとともに組付け後のスパイ
    ダーシャフトの芯ずれ量を検出するスパイダーシャフト
    位置検出ユニットおよびこのスパイダーシャフト位置検
    出ユニットのコントローラと、軸受けカップの圧入時に
    それぞれ別個にスライドして前記ヨークに当接し、圧入
    時にヨークに加わる負荷を受けるヨーク受け治具ユニッ
    トと、前記スパイダーシャフト位置検出ユニットとヨー
    ク受け治具ユニットをそれぞれ支持し、かつ上下方向に
    スライド可能に設けられた昇降基台とを備えていること
    を特徴とするカルダン継手組立装置。
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