JP3127638B2 - 子供用シート一体式車両用シート - Google Patents

子供用シート一体式車両用シート

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JP3127638B2
JP3127638B2 JP04337302A JP33730292A JP3127638B2 JP 3127638 B2 JP3127638 B2 JP 3127638B2 JP 04337302 A JP04337302 A JP 04337302A JP 33730292 A JP33730292 A JP 33730292A JP 3127638 B2 JP3127638 B2 JP 3127638B2
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/24Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles for particular purposes or particular vehicles
    • B60N2/30Non-dismountable or dismountable seats storable in a non-use position, e.g. foldable spare seats
    • B60N2/3081Seats convertible into parts of the seat cushion or the back-rest or disapppearing therein, e.g. for children
    • B60N2/3084Disappearing in a recess of the back-rest

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  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)
  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、子供用シートが一体的
に組み込まれた車両用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から子供用シートには種々あり、大
別すると大人用シートと別体とされたタイプと大人用シ
ートに組み込まれたタイプとがある。後者のタイプの一
例が、実開昭60−65135号公報に開示されてい
る。以下、図6を用いて、この構造について簡単に説明
する。
【0003】図6に示されるように、この子供用シート
一体式車両用シート300では、シートバック302が
前後に分割されている。シートバック302の前側部分
302Aは支軸304回りに回動可能とされ、折り畳み
ながら回動させてシートクッション306上に載置させ
ることにより子供用シートクッションとなる。また、シ
ートバック302の前面側には、子供拘束用シートベル
ト装置308が配設されている。従って、シートバック
302の前側部分302Aを支軸304回りに回動させ
ると子供拘束用シートベルト装置308が現れ、これを
子供に装着させることができるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、子供の体格
がまだ小さいうちは図6に図示されたようにして子供拘
束用シートベルト装置308を子供に装着させることが
できるが、子供が成長して体格が大きくなると、この子
供拘束用シートベルト装置308では窮屈になることが
ある。この場合、大人用のシートクッション306上に
このような子供を着座させて、大人用のシートベルト装
置を装着させることも考えられるが、そのようにすると
大人用のシートベルト装置のショルダ側のウエビングが
子供の首等に当たるので良好な装着状態が得られない。
そこで、このような場合には、子供拘束用シートベルト
装置308は使用しないものの子供用シートクッション
(シートバック302の前側部分302A)はそのまま
用い、子供拘束用シートベルト装置308の代わりに大
人用のシートベルト装置を用いることになる。なお、一
般には、前者の使用態様をチャイルドシート(略してC
RS)と称し、後者の使用態様をジュニアシート(略し
てJRS)と称しており、以下本明細書においても必要
に応じて「チャイルドシート」、「ジュニアシート」の
語を使用する。
【0005】しかしながら、この場合、子供拘束用シー
トベルト装置308がシートバック302の後側部分3
02Bの前面に露見された状態でこの後側部分302B
に子供がもたれることになるので、子供の背中に子供拘
束用シートベルト装置308が当たって不快感を与える
という問題点がある。
【0006】本発明は上記事実を考慮し、ジュニアシー
トとして用いた場合に、背中に子供拘束用シートベルト
装置が当たることによる不快感が生じない子供用シート
一体式車両用シートを得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明に
係る子供用シート一体式車両用シートは、大人用シート
バックの前面側に着脱可能に設けられると共に子供の上
体を拘束する子供拘束用シートベルト装置のベルト部分
が離脱可能に係止される子供用シートバックボードと、
この子供用シートバックボードの前面側に配置され、子
供の着座時に前記子供用シートバックボードから離脱さ
れて大人用シートクッション上に載置される子供用シー
トクッションと、を有し、前記子供用シートバックボー
ドの裏面側に、不使用時における前記子供拘束用シート
ベルト装置を収納するための収納スペースを設けたこと
を特徴としている。
【0008】請求項2記載の本発明に係る子供用シート
一体式車両用シートは、請求項1記載の本発明におい
て、前記子供用シートバックボードの裏面に、前記子供
拘束用シートベルト装置を保持する保持手段を設けたこ
とを特徴としている。
【0009】
【作用】請求項1記載の本発明に係る子供用シート一体
式車両用シートをチャイルドシートとして用いる場合に
は、まず子供用シートクッションを子供用シートバック
ボードから離脱させた後、これを大人用シートクッショ
ン上に載置させる。なお、この場合には、子供用シート
バックボードは大人用シートバックの前面側に装着させ
ておく。またこの際、子供拘束用シートベルト装置のベ
ルト部分は、子供用シートバックボードに係止させてお
く。そしてこの状態で、子供用シートクッションに子供
を着座させ、子供拘束用シートベルト装置を子供に装着
させる。
【0010】一方、子供用シート一体式車両用シートを
ジュニアシートとして用いる場合には、まず子供用シー
トクッションを子供用シートバックから離脱させる。こ
の点は前記場合と同様である。しかし、この場合には、
子供拘束用シートベルト装置を使用しないので、その後
の手順が以下の如くとなる。すなわち、子供用シートバ
ックボードを大人用シートバックの前面側から離脱させ
ると共に子供拘束用シートベルト装置のベルト部分を子
供用シートバックボードから離脱させる。次に、子供拘
束用シートベルト装置を子供用シートバックボードの裏
面側に設けられた収納スペースに収納させる。その後、
子供用シートバックボードを大人用シートバックの前面
側に再び装着させる。これにより、子供拘束用シートベ
ルト装置は子供用シートバックボードの前面側に露見し
なくなる。
【0011】請求項2記載の本発明に係る子供用シート
一体式車両用シートによれば、請求項1記載の本発明に
おいて、子供用シートバックボードの裏面に保持手段が
設けられているので、ジュニアシートとして用いる場合
には、この保持手段に子供拘束用シートベルト装置を保
持させることができる。これにより、子供拘束用シート
ベルト装置が子供用シートバックボードの裏面に散在し
なくなる。
【0012】
【実施例】以下に、図1〜図5を用いて、本発明の一実
施例に係る子供用シート一体式車両用シート10につい
て説明する。なお、これらの図において適宜示される矢
印FRは車両前方側を示し、矢印UPは車両上方側を示
し、矢印INは車両室内側を示している。
【0013】図3には、本実施例に係る子供用シート一
体式車両用シート10の外観が示されている。なお、こ
の子供用シート一体式車両用シート10は、車両の後部
座席用のものである。
【0014】この子供用シート一体式車両用シート10
は、大人用シート(後部座席用シート)12と、この大
人用シート12に組み込まれた子供用シート14と、か
ら成り、この図において右側のシート状態が子供用シー
ト14の格納状態であり、左側の状態が子供用シート1
4の使用状態である。
【0015】〔大人用シート12の全体構成〕大人用シ
ート12は、シートクッション16と、このシートクッ
ション16の後端部に所定角度傾倒した状態で配置され
たシートバック18と、このシートバック18の室外側
の側部に配置されたサイドシート20と、から成る。
【0016】シートクッション16の上端部には、所定
形状の凹部22が形成されている。この凹部22へは、
後述するアッパシートクッション100及びロアシート
クッション102が二枚重ねの状態で嵌合されるように
なっている。
【0017】シートバック18は正面視でコ字形とされ
ており(図4参照)、その上端部には乗員の頭部を支持
するヘッドレストが一体形成されている。また、ヘッド
レストの下方位置には、面ファスナ24が取り付けられ
ている。このシートバック18はその下端部に配設され
た図示しない可倒ヒンジセンタを中心として車両前方回
りに傾倒可能とされている。さらに、シートバック18
の下端部前面には、一対の面ファスナ28が取り付けら
れている。なお、シートバック18は、メインパッド及
び表皮材等を備えている。
【0018】サイドシート20は、シートバック18に
連続するように配置されている。なお、サイドシート2
0はシートバック18と同様にメインパッド、表皮材等
を備えているが、シートバック18と異なり傾倒できな
いようになっている。また、サイドシート20の内側部
20A及びシートバック18における前記内側部20A
と対向する内側部18A(図3参照)は、着座状態の子
供の両側部を保護する役目を果たしている。
【0019】〔シートバックパネル30及びシートバッ
クパイプフレーム32の構成〕図4及び図5に示される
ように、上述したシートバック18の後方側の部位に
は、シートバックパネル30が配設されている。シート
バックパネル30は、乗員(大人)の座高程度の高さを
有する矩形平板状とされている。なお、シートバックパ
ネル30の周縁は若干車両前方側へ屈曲されている。
【0020】このシートバックパネル30の前面側に
は、その周縁に沿うように軸線を適宜屈曲させたシート
バックパイプフレーム32が取り付けられている。この
シートバックパイプフレーム32は、所定の強度を備え
ている。
【0021】一方、シートバックパネル30の上部に
は、シートバックロック34が配設されている。シート
バックロック34には、図示しないボディーパネルに固
定されたシートバックロックストライカが係合可能とさ
れている。
【0022】また、シートバックパネル30の下端部両
側には、各々所定の形に形成されたブラケット54、5
6が設けられている。これらのブラケット54、56
は、車体側にヒンジ結合されるようになっている。
【0023】〔ベルトコンポーネント58の構成〕上述
したシートバック18の前面部には、ベルトコンポーネ
ント58が配設されている。ベルトコンポーネント58
は、ハンガー状のアッパベルトアンカ60及びロアベル
トアンカ62を備えている。
【0024】アッパベルトアンカ60は、二等辺三角形
状の基部60Aと、この基部60Aから車両前方側へ立
ち上げられた段部60Bと、この段部60Bから更に車
両下方側へ基部60Aの斜辺に沿って延出されたベルト
ガイド部60Cと、から成る。基部60Aは、固定ボル
ト64でシートバックパネル30に固定されている。ま
た、ベルトガイド部60Cの両端部にはそれぞれベルト
挿通孔66、68が形成されている。
【0025】一方、ロアベルトアンカ62は、矩形状の
基部62Aと、この基部62Aから車両前方側へ屈曲さ
れた後に車両下方側へ更に屈曲されて全体としてアング
ル状とされた中間部62Bと、この中間部62Bの下端
部から車両下方側へ湾曲されかつ三叉に分岐された先端
部62Cと、から成る。この内、中間部62Bの内側角
部には、シートバックパイプフレーム32の下端部32
Aが配置されている(図5参照)。この状態で、三本の
固定ボルト70がシートバックパネル30の裏面に溶着
されたウエルドナット72に螺入されることにより、基
部62Aがシートバックパネル30に固定されている。
さらに、先端部62Cの三叉分岐部には、それぞれベル
ト係止孔74、76、78が形成されている。
【0026】上述したロアベルトアンカ62の先端部6
2Cの三叉分岐部両サイドのベルト係止孔74、76に
は、ショルダベルト80、82の一方の端部がそれぞれ
係止されている。これらのショルダベルト80、82の
中間部は、それぞれアッパベルトアンカ60のベルト挿
通孔66、68へ挿通されている。さらに、ショルダベ
ルト80、82の他方の端部は、一つに纏められた後、
巻取装置84の巻取軸86に層状に巻き取られている。
巻取装置84のフレームのフランジ84Aは、ロアベル
トアンカ62の基部62Aにて真中の固定ボルト70に
よってロアベルトアンカ62と共に締めつけられてい
る。また、シートバックパネル30の下部には図示しな
い開口部が形成されており、この開口部内に固定状態の
巻取装置84の後端部が露出した状態で配置されてい
る。なお、巻取装置84には図示しないぜんまいばねが
配設されており、巻取軸86をベルト巻取回転方向へ付
勢している。また、巻取装置84は、一例としてELR
式の巻取装置が用いられる。
【0027】また、ロアベルトアンカ62の先端部62
Cの三叉分岐部中央のベルト係止孔78には、クロッチ
ベルト90の基端部が係止されている。クロッチベルト
90の先端部には、バックル装置92が係止されてい
る。このバックル装置92へは、各ショルダベルト8
0、82に挿通されたタングプレート94、96が係合
可能とされている。なお、タングプレート94、96の
係合状態を解除するには、バックル装置92のレリーズ
ボタンを押圧すればよい。
【0028】〔子供用シートクッション98の構成〕子
供用シートクッション98は、平面視で方形状とされた
アッパシートクッション100と、ロアシートクッショ
ン102とを備えている。アッパシートクッション10
0の前部中央には矩形状の開口部104が形成されてい
る。この開口部104の内部前方位置にはロッド106
が貫通配置されている。このロッド106と開口部10
4の内壁前面との間に、クロッチベルト90及びバック
ル装置92が挿通されるようになっている。また、ロア
シートクッション102の後端部(格納状態では上端
部)には、舌片状のフック108が取り付けられてい
る。フック108には面ファスナ110が取り付けられ
ている。従って、子供用シートクッション98を格納す
る際には、このフック108の面ファスナ110を前述
したヘッドレストの下方位置に取り付けられた面ファス
ナ24に止めればよい。
【0029】アッパシートクッション100とロアシー
トクッション102とは、両者の前端面において前側布
ヒンジ112によって連結されている。すなわち、前側
布ヒンジ112は帯状とされており、その上端縁側がア
ッパシートクッション100の前端面に縫着されると共
にその下端縁側がロアシートクッション102の前端面
に縫着されている。これにより、アッパシートクッショ
ン100とロアシートクッション102とは前側布ヒン
ジ112を中心にして相互に回動自在とされている。な
お、この前側布ヒンジ112は帯状とされているが、必
ずしも帯状でなくてもよい。
【0030】また、アッパシートクッション100の後
端面にも、帯状の後ろ側布ヒンジ114の下端縁側が縫
着されている。後ろ側布ヒンジ114の上端縁には、ワ
イヤ116(図5参照)が取り付けられている。一方、
ロアベルトアンカ62の三叉分岐部の中央と両サイドと
の間には、各々一対の長孔118が形成されている。そ
して、これらの長孔118とワイヤ116とが、ホグリ
ング120によって連結されている。これにより、アッ
パシートクッション100は、ロアベルトアンカ62に
対して回動自在とされている。
【0031】さらに、このアッパシートクッション10
0の上端面には、子供用シートクッションボード122
が取り付けられるようになっている。子供用シートクッ
ションボード122は略方形平板状とされており、アッ
パシートクッション100の平面視の形状に合致する大
きさの基部122Aと、この基部122Aからシートバ
ックパネル30側へ一体的に延出されたガイド部122
Bと、から成る。基部122Aとガイド部122Bと接
続部位の両サイドには、スリット124、126がそれ
ぞれ形成されている。一方のスリット124へは一方の
ショルダベルト80が挿通され、他方のスリット126
へは他方のショルダベルト82が挿通されるようになっ
ている。また、子供用シートクッションボード122の
基部122Aの前部中央には矩形状の切欠128が形成
されており、この切欠128の中央内壁面でクロッチベ
ルト90が折り返される。
【0032】また、子供用シートクッションボード12
2のガイド部122Bの表面側には、帯状の面ファスナ
129が取り付けられている。さらに、子供用シートク
ッションボード122の基部122Aの表面側の前端角
部にも、円形状の面ファスナ131が取り付けられてい
る。さらに、子供用シートクッションボード122の裏
面側の周縁部にも、面ファスナ130が取り付けられて
いる。これに対応して、アッパシートクッション100
の表面側の周縁部にも面ファスナ132が取り付けられ
ている。そして、両者の面ファスナ130、132が互
いに密着することにより、子供用シートクッションボー
ド122がアッパシートクッション100の表面に取り
付けられている。
【0033】〔子供用シートバックボード200の構
成〕さて、図4に示されるように、上述したシートバッ
クパネル30の前面には、断面ハット形状とされた四つ
のボード固定用ブラケット202が取り付けられてい
る。これらのボード固定用ブラケット202は、断面ハ
ット形状とされることにより所定の突出高さを有してい
る。そして、ボード固定用ブラケット202の上端面に
は樹脂製かつ矩形平板状の子供用シートバックボード2
00が配置され、この状態でクリップ204がボード固
定用ブラケット202に挿入係止されている。これによ
り、子供用シートバックボード200は、シートバック
パネル30に対して装着されている。なお、当然のこと
ながら、クリップ204をボード固定用ブラケット20
2から取り外せば、子供用シートバックボード200を
シートバックパネル30から離脱させることができる。
【0034】また、クリップ204がボード固定用ブラ
ケット202に挿入係止された状態では、ボード固定用
ブラケット202の突出高さ分だけ子供用シートバック
ボード200の背面とシートバックパネル30の前面と
の間に所定の収納スペース206が形成されている。こ
の収納スペース206には、上述したショルダベルト8
0、82、タングプレート94、96、アッパベルトア
ンカ60の他、クロッチベルト90、バックル装置92
といった子供拘束用シートベルト装置の構成部品が、必
要に応じて収納されるようになっている(図1、図2参
照)。なお、子供用シート一体式車両用シート10がチ
ャイルドシートとして用いられる場合(図3左側のシー
ト状態参照)には、子供用シートバックボード200が
子供の背当てとなると共に子供の背面によってショルダ
ベルト80、82(アッパベルトアンカ60と巻取装置
84との間の部分)が押圧されてその巻取方向移動及び
引出方向移動が阻害されるのを防止する隔壁としての役
目を果たしている。
【0035】また、子供用シートバックボード200の
上端部には、一対のベルト挿通孔208、210が形成
されている。これらのベルト挿通孔208、210へ
は、後述するアッパベルトアンカ60のベルト挿通孔6
6、68を通過した後のショルダベルト80、82が離
脱可能に挿通されるようになっている。さらに、子供用
シートバックボード200の両側部の高さ方向中間位置
には、円形状の面ファスナ212が取り付けられてい
る。
【0036】さらに、図1に示されるように、子供用シ
ートバックボード200の裏面中央には、ポケット21
4が設けられている。このポケット214は、布又は軟
質樹脂製材料を矩形状に裁断し、これを二つ折りにし
て、開口側上縁を除く周縁部をタッカ針で止めることに
より設けられている。
【0037】なお、ポケット214の取付方法はこれに
限られることなく、接着材やビス等によって子供用シー
トバックボード200の裏面に固定してもよい。また、
ポケットを取外し可能に子供用シートバックボード20
0の裏面に取り付けてもよい。例えば、子供用シートバ
ックボード200の裏面中央の四箇所に係止環を取り付
けておくと共に、予め製作しておいたポケットの四隅に
フックを取り付けておく構成でもよいし、子供用シート
バックボード200の裏面中央にコ字形にファスナの一
方側を取り付けておくと共に、予め製作しておいたポケ
ットの上縁を除く周縁部に前記ファスナの一方側に係合
するファスナの他方側を取り付けておく構成でもよい。
【0038】〔ジュニアシートとしての使用態様〕上述
した子供用シート一体式車両用シート10をジュニアシ
ートとして用いる場合には、図2図示状態とされる。こ
の場合には、子供拘束用シートベルト装置は用いられ
ず、大人用のシートベルト装置216が用いられるよう
になっている。
【0039】大人用のシートベルト装置216の構成に
ついて簡単に説明すると、車両側壁下部に配設された巻
取装置にウエビング218の一端が巻き取られており、
ウエビング218の他端は車両側壁下部に固定されたア
ンカプレートに係止されている。また、車両側壁上部に
はスリップジョイントが配設されており、このスリップ
ジョイントでウエビング218の中間部が折り返されて
いる。また、ウエビング218の中間部にはタングプレ
ート220が挿通されており、このタングプレート22
0を子供用シート一体式車両用シート10の室内側中央
に配設されたバックル装置222へ係合させることによ
り、子供に大人用の3点式シートベルト装置216を装
着させることができる。この場合、スリップジョイント
からタングプレート220までのウエビングがショルダ
側のウエビング218Aとなり、タングプレート220
からアンカプレートまでのウエビングがラップ側のウエ
ビング218Bとなる。
【0040】以下、子供用シート一体式車両用シート1
0の使用の仕方を通して、本実施例の作用を説明する。
【0041】大人が着座する場合には、子供用シート一
体式車両用シート10が図3右側の図示状態とされる。
すなわち、ロアシートクッション102のフック108
の面ファスナ110がシートバック18のヘッドレスト
下部の面ファスナ24に合わせられることにより、子供
用シートクッション98をシートバックパネル30の前
面に上下に並んだ状態で格納させておく。
【0042】次に、この状態から、子供用シート一体式
車両用シート10をチャイルドシートとして用いる場合
には、以下の手順によって子供用シート一体式車両用シ
ート10を図3左側の図示状態とする。
【0043】まず、フック108の面ファスナ110を
ヘッドレスト下部の面ファスナ24から剥して、子供用
シートクッション98を二枚重ねの状態とした上でシー
トクッション16の凹部22に嵌合させる。この際、ク
ロッチベルト90及びバックル装置92をアッパシート
クッション100の開口部104へ挿通させておく。次
いで、子供用シートクッションボード122がシートバ
ック18の下部の面ファスナ28、子供用シートバック
ボード200の面ファスナ212から剥される。次い
で、子供用シートクッションボード122がアッパシー
トクッション100の上端面に載置され、面ファスナ1
30、132によって取り付けられる。
【0044】次に、子供を子供用シートクッションボー
ド122上に着座させる。次いで、クロッチベルト90
を子供用シートクッションボード122の切欠128で
折り返すと共に、一対のタングプレート94、96をバ
ックル装置92へ係合させる。これにより、子供は子供
拘束用シートベルト装置の装着状態となる。従って、こ
の状態で、車両急減速時になると、子供は一対のショル
ダベルト80、82及びクロッチベルト90によって確
実に拘束される。
【0045】一方、子供が成長して体格が大きくなる
と、この子供拘束用シートベルト装置では窮屈になる場
合がある。この場合には、以下の手順によって子供用シ
ート一体式車両用シート10をチャイルドシートから図
2に示されるジュニアシートに換える。
【0046】まず、クリップ204がボード固定用ブラ
ケット202から取り外される。次いで、ショルダベル
ト80、82をベルト挿通孔208、210から外しな
がら、子供用シートバックボード200をシートバック
パネル30から離脱させる(図1参照)。子供用シート
バックボード200を離脱させると、シートバックパネ
ル30の前面側に設けられた収納スペース206が現れ
る。
【0047】次に、子供用シートクッションボード12
2をアッパシートクッション100の上端面から離脱さ
せる。次いで、バックル装置92及びクロッチベルト9
0が、アッパシートクッション100の開口部104か
ら引き抜かれる。これらの引抜き後、子供用シートクッ
ション98は元の二枚重ねの状態に戻される。
【0048】その後、バックル装置92及びクロッチベ
ルト90の上半分程度、一対のタングプレート94、9
6、及びショルダベルト80、82が弛んでいる場合
(巻取装置84の設定巻取量によっては弛むこともあ
る)にはその弛んだ部分を、すべてまとめて、子供用シ
ートバックボード200の裏面側のポケット214に収
納させる。
【0049】最後に、子供用シートバックボード200
をボード固定用ブラケット202の上端面に当接配置さ
せ、クリップ204を再びボード固定用ブラケット20
2へ挿入係止させる。これにより、図2に示されるよう
に、子供拘束用シートベルト装置が子供用シートバック
ボード200の裏面側に収納される。従って、子供用シ
ートバックボード200の前面側に子供拘束用シートベ
ルト装置が露見することはない。
【0050】上述したようにしてチャイルドシートとし
ての使用態様からジュニアシートとしての使用態様へ変
更したら、子供を子供用シートクッションボード200
上に着座させる。その後、大人用のシートベルト装置2
16を装着させる。すなわち、タングプレート220を
バックル装置222へ係合させることにより、子供は3
点式のシートベルト装置216の装着状態となる。
【0051】このように本実施例では、ショルダベルト
80、82が挿通係止される子供用シートバックボード
200をシートバックパネル30に対して着脱可能に構
成して子供用シートバックボード200とシートバック
パネル30との間に収納スペース206を設けたので、
子供用シート一体式車両用シート10をジュニアシート
として用いる場合に最早不要となったバックル装置9
2、クロッチベルト90、タングプレート94、96、
ショルダベルト80、82といった子供拘束用シートベ
ルト装置の構成部品を収納スペース206に収納させる
ことができる。このため、子供が子供用シートクッショ
ンボード122上に着座した後、子供用シートバックボ
ード200にもたれた場合にも、子供拘束用シートベル
ト装置の構成部品が子供の背中に当たることはない。従
って、良好な着座フィーリングが得られると共に子供が
着座していない場合の子供用シート一体式車両用シート
10(ジュニアシート)の外観品質を向上させることが
できる。
【0052】しかも、本実施例では、子供用シートバッ
クボード200の裏面にポケット214を設けたので、
子供用シートバックボード200の裏面側でバックル装
置92、タングプレート94、96等が散在するのを防
止することができる。従って、悪路走行時等において、
バックル装置92とタングプレート94、96とが当接
すること等による断続的な異音が生じるのを防止するこ
とができる。
【0053】なお、本実施例では、子供用シートバック
ボード200の裏面にポケット214を設けたが、これ
に限らず、子供拘束用シートベルト装置の構成部品を保
持することができる構成であればよく、例えば、ポケッ
ト214の代わりにゴムバンド等を設ける構成にしても
よいし、ポケット214とゴムバンドの双方を用いる構
成にしてもよい。
【0054】また、本実施例では、子供拘束用シートベ
ルト装置の構成部品の内、ショルダベルト80、82、
タングプレート94、96、クロッチベルト90、バッ
クル装置92のすべてをポケット214に収納させるよ
うに用いたが、これに限らず、これらの部品の内の少な
くとも一つを収納させるように用いればよい。例えば、
金属音が生じるバックル装置92とタングプレート9
4、96のみをポケット214に収納させ、或いはゴム
バンド等で保持するようにしてもよい。また、ショルダ
ベルト80、82に弛みが生じない程度に巻取装置84
の巻取量が設定されている場合には、ショルダベルト8
0、82を除く部品(タングプレート94、96、クロ
ッチベルト90、バックル装置92)を収納させればよ
い。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の本発
明に係る子供用シート一体式車両用シートは、大人用シ
ートバックの前面側に着脱可能に設けられると共に子供
の上体を拘束する子供拘束用シートベルト装置のベルト
部分が離脱可能に係止される子供用シートバックボード
と、この子供用シートバックボードの前面側に配置さ
れ、子供の着座時に子供用シートバックボードから離脱
されて大人用シートクッション上に載置される子供用シ
ートクッションと、を有し、子供用シートバックボード
の裏面側に、不使用時における子供拘束用シートベルト
装置を収納するための収納スペースを設けたので、ジュ
ニアシートとして用いた場合に、背中に子供拘束用シー
トベルト装置が当たることによる不快感が生じないとい
う優れた効果を有する。
【0056】また、請求項2記載の本発明に係る子供用
シート一体式車両用シートは、請求項1記載の本発明に
おいて、子供用シートバックボードの裏面に、子供拘束
用シートベルト装置を保持する保持手段を設けたので、
例えば悪路走行時等においてタングプレートとバックル
装置とが当接することによる断続的な異音が生じるのを
防止することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る子供用シート一体式車両用シー
トのジュニアシートとしての使用態様を、子供用シート
バックボードを離脱させた状態で示す斜視図である。
【図2】図1の子供用シートバックボードが装着された
状態を示す図1に対応する斜視図である。
【図3】図1の子供用シート一体式車両用シートが車両
の後部座席に適用された状態の外観を示しており、左側
の図示状態はチャイルドシートとしての使用態様であ
り、右側の図示状態は大人が着座する通常の使用態様を
示す斜視図である。
【図4】図1の子供用シート一体式車両用シートを分解
した状態で示す斜視図である。
【図5】図4に示されるベルトコンポーネントを示す斜
視図である。
【図6】従来例に係る子供用シート一体式車両用シート
を示す斜視図である。
【符号の説明】 10 子供用シート一体式車両用シート 14 子供用シート 16 シートクッション(大人用シートクッション) 18 シートバック(大人用シートバック) 80 ショルダベルト(子供拘束用シートベルト装
置、ベルト部分) 82 ショルダベルト(子供拘束用シートベルト装
置、ベルト部分) 90 クロッチベルト(子供拘束用シートベルト装
置) 92 バックル装置(子供拘束用シートベルト装置) 94 タングプレート(子供拘束用シートベルト装
置) 96 タングプレート(子供拘束用シートベルト装
置) 98 子供用シートクッション 200 子供用シートバックボード 202 ボード固定用ブラケット 204 クリップ 206 収納スペース 208 ベルト挿通孔 210 ベルト挿通孔 214 ポケット(保持手段)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大人用シートバックの前面側に着脱可能
    に設けられると共に子供の上体を拘束する子供拘束用シ
    ートベルト装置のベルト部分が離脱可能に係止される子
    供用シートバックボードと、 この子供用シートバックボードの前面側に配置され、子
    供の着座時に前記子供用シートバックボードから離脱さ
    れて大人用シートクッション上に載置される子供用シー
    トクッションと、 を有し、 前記子供用シートバックボードの裏面側に、不使用時に
    おける前記子供拘束用シートベルト装置を収納するため
    の収納スペースを設けたことを特徴とする子供用シート
    一体式車両用シート。
  2. 【請求項2】 前記子供用シートバックボードの裏面
    に、前記子供拘束用シートベルト装置を保持する保持手
    段を設けたことを特徴とする請求項1記載の子供用シー
    ト一体式車両用シート。
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