JP3126330B2 - パッケージ基板 - Google Patents

パッケージ基板

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JP3126330B2
JP3126330B2 JP31268697A JP31268697A JP3126330B2 JP 3126330 B2 JP3126330 B2 JP 3126330B2 JP 31268697 A JP31268697 A JP 31268697A JP 31268697 A JP31268697 A JP 31268697A JP 3126330 B2 JP3126330 B2 JP 3126330B2
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    • H01L2224/16Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process of an individual bump connector
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    • H01L2924/153Connection portion
    • H01L2924/1531Connection portion the connection portion being formed only on the surface of the substrate opposite to the die mounting surface
    • H01L2924/15311Connection portion the connection portion being formed only on the surface of the substrate opposite to the die mounting surface being a ball array, e.g. BGA

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  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)
  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ICチップを載
置させるためのパッケージ基板に関し、更に詳細には、
上面及び下面に、ICチップへの接続用の半田パッド
と、マザーボード、サブボード等の基板への接続用の半
田パッドとが形成されたパッケージ基板に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】高集積ICチップは、パッケージ基板に
載置され、マザーボード、サブボード等の基板へ接続さ
れている。このパッケージ基板の構成について、図24
を参照して説明する。図24(A)は、パッケージ基板
300の断面図を示し、図24(B)は、該パッケージ
基板300にICチップ80を載置して、マザーボード
90へ取り付けた状態を示す断面図である。該パッケー
ジ基板300は、コア基板330の両面に層間樹脂絶縁
層350を介在させて複数層の導体回路358を形成し
てなり、ICチップ80側の表面(上面)には、ICチ
ップ側のパッド82と接続するための半田バンプ376
Uが形成され、サブボード90側の表面(下面)には、
マザーボード側のパッド92と接続するための半田バン
プ376Dが形成されている。該半田バンプ376U
は、半田パッド375U上に形成され、又、半田バンプ
376Dは、半田パッド375D上に形成されている。
【0003】上述したようにパッケージ基板300は、
高集積ICチップ80とマザーボード90とを接続する
ために用いられている。即ち、ICチップ80のパッド
82は直径133〜170μmと小さく、マザーボード
90側のパッド92は直径600μmと大きいので、I
Cチップをマザーボードへ直接取り付けることができな
いため、パッケージ基板にて中継を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】パッケージ基板は、I
Cチップ側半田パッド375U及びマザーボード側半田
パッド375Dを、それぞれ上述したICチップ側のパ
ッド82及びマザーボード側のパッド92の大きさに対
応させて形成してある。このため、パッケージ基板30
0のICチップ側の表面に占める半田パッド375Uの
面積の割合と、マザーボード側の表面に占める半田パッ
ド375Dの面積の割合とが異なっている。ここで、層
間樹脂絶縁層350及びコア基板330は、樹脂により
形成されており、半田パッド375U、375Dは、ニ
ッケル等の金属で形成されている。このため、製造工程
において、層間樹脂絶縁層350の硬化、乾燥等により
当該樹脂部分を収縮させた際に、上述したICチップ側
の表面に占める半田パッド375Yの面積の割合と、マ
ザーボード側の表面に占める半田パッド375Dの面積
の割合との差から、パッケージ基板に、ICチップ側へ
の反りを発生させることがあった。更に、ICチップを
載置させて実際に使用される際にも、ICチップに発生
する熱により収縮を繰り返した際に、該樹脂部分と金属
部分である半田パッドとの収縮率の差から、反りを生じ
させることがあった。
【0005】本発明は、上述した課題を解決するために
なされたものであり、その目的とするところは、半田バ
ンプを有する反りのないパッケージ基板を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため本発明は、コア基板の両面に、層間樹脂絶縁層を介
在させて導体回路を形成して成り、ICチップの搭載さ
れる側の表面に半田パッドが形成され、他の基板に接続
される側の表面に、前記ICチップ搭載側の半田パッド
よりも相対的に大きな半田パッドが形成されたパッケー
ジ基板であって、前記コア基板のICチップが搭載され
る側に形成される導体回路のパターン間に、ダミーパタ
ーンを形成したことを技術的特徴とする。
【0007】本発明においては、パッケージ基板のIC
チップ側は、半田パッドが小さいため、半田パッドによ
る金属部分の占める割合が小さく、マザーボード等の基
板側は、半田パッドが大きいため、金属部分の割合が大
きい。ここで、パッケージ基板のICチップ側の導体回
路のパターン間に、ダミーパターンを形成することで、
金属部分を増やし、該ICチップ側とマザーボード側と
の金属部分の比率を調整し、パッケージ基板に反りを発
生させないようにしている。ここで、ダミーパターンと
は、電気接続或いはコンデンサ等の意味を持たず、単に
機械的な意味合いで形成されるパターンを言う。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施形態に係るパッ
ケージ基板の構成について図22を参照して説明する。
図22に断面を示す第1実施形態のパッケージ基板は、
上面に集積回路(図示せず)を載置した状態で、マザー
ボード(図示せず)に取り付けるためのいわゆる集積回
路パッケージを構成するものである。該パッケージ基板
は、上面に集積回路のバンプ側に接続するための半田バ
ンプ76Uが設けられ、下面側にマザーボードのバンプ
に接続するための半田バンプ76Dが配設され、該集積
回路−マザーボード間の信号等の受け渡し、及び、マザ
ーボード側からの電源供給を中継する役割を果たしてい
る。
【0009】パッケージ基板のコア基板30の上面及び
下面には、グランド層となる内層銅パターン34U、3
4Dが形成されている。また、内層銅パターン34Uの
上層には、層間樹脂絶縁層50を介在させて信号線を形
成する導体回路58U及びダミーパターン58Mが、
又、該層間樹脂絶縁層50を貫通してバイアホール60
U形成されている。導体回路58U及びダミーパターン
58Mの上層には、層間樹脂絶縁層150を介して最外
層の導体回路158U及び該層間樹脂絶縁層150を貫
通するバイアホール160Uが形成され、該導体回路1
58U、バイアホール160Uには半田バンプ76Uを
支持する半田パッド75Uが形成されている。ここで、
ICチップ側の半田パッド75Uは、直径133〜17
0μmに形成されている。
【0010】一方、コア基板30の下面側のグランド層
(内層銅パターン)34Dの上層(ここで、上層とは基
板30を中心として上面については上側を、基板の下面
については下側を意味する)には、層間樹脂絶縁層50
を介して信号線を形成する導体回路58Dが形成されて
いる。該導体回路58Dの上層には、層間樹脂絶縁層1
50を介して最外層の導体回路158D及び該層間樹脂
絶縁層150を貫通するバイアホール160Dが形成さ
れ、該導体回路158D、バイアホール160Dには半
田バンプ76Dを支持する半田パッド75Dが形成され
ている。ここで、マザーボード側の半田パッド75D
は、直径600μmに形成されている。
【0011】図22のX1−X1断面を図23に示す。
即ち、図23は、パッケージ基板の横断面を示し、図2
3中のX1−X1縦断面が図22に相当する。図23中
に示すように、信号線を構成する導体回路58U−導体
回路58U間には、ダミーパターン58Mが形成されて
いる。ここで、ダミーパターンとは、電気接続或いはコ
ンデンサ等の意味を持たず、単に機械的な意味合いで形
成されるパターンを言う。
【0012】図24を参照して上述した従来技術のパッ
ケージ基板と同様に、第1実施形態に係るパッケージ基
板において、ICチップ側の表面(上面)は、配設され
る半田パッドが小さいため(直径133〜170μ
m)、半田パッドによる金属部分の占める割合が小さ
い。一方、マザーボード等の表面(下面)は、半田パッ
ドが大きいため(直径600μm)、金属部分の割合が
大きい。ここで、本実施形態のパッケージ基板では、パ
ッケージ基板のICチップ側の信号線を形成する導体回
路58U、58U間に、ダミーパターン58Mを形成す
ることで、パッケージ基板のICチップ側の金属部分を
増やし、該ICチップ側とマザーボード側との金属部分
の比率を調整し、後述するパッケージ基板の製造工程、
及び、使用中において反りを発生させないようにしてあ
る。
【0013】引き続き、図22に示すパッケージ基板の
製造工程について図1〜図22を参照して説明する。 (1)厚さ1mmのガラスエポキシ樹脂またはBT(ビ
スマレイミドトリアジン)樹脂からなるコア基板30の
両面に18μmの銅箔32がラミネートされている銅張
積層板30Aを出発材料とする(図1参照)。まず、こ
の銅張積層板30Aをドリル削孔し、無電解めっき処理
を施し、パターン状にエッチングすることにより、基板
30の両面に内層銅パターン34U、34Dとスルーホ
ール36を形成する(図2参照)。
【0014】(2)さらに、内層銅パターン34U、3
4Dおよびスルーホール36を形成した基板30を、水
洗いして乾燥した後、酸化一還元処理し、内層銅パター
ン34U、34Dおよびスルーホール36の表面に粗化
層38を設ける(図3参照)。
【0015】(3)一方、基板表面を平滑化するための
樹脂充填剤を調整する。ここでは、ビスフェノールF型
エポキシモノマー(油化シェル製、分子量310、YL
983U)100重量部、イミダゾール硬化剤(四国化
成製、2E4MZ−CN)6重量部を混合し、これらの
混合物に対し、表面にシランカップリング剤がコーティ
ングされた平均粒径1.6μmのSiO2 球状粒子(ア
ドマテック製、CRS1101−CE、ここで、最大粒
子の大きさは後述する内層銅パターンの厚み(15μ
m)以下とする)170重量部、消泡剤(サンノプコ
製、ペレノールS4)0.5重量部を混合し、3本ロー
ルにて混練することにより、その混合物の粘度を23±
1℃で45,000〜49,000cpsに調整して、
樹脂充填剤を得る。この樹脂充填剤は無溶剤である。も
し溶剤入りの樹脂充填剤を用いると、後工程において層
間剤を塗布して加熱・乾燥させる際に、樹脂充填剤の層
から溶剤が揮発して、樹脂充填剤の層と層間材との間で
剥離が発生するからである。
【0016】(4)上記(3)で得た樹脂充填剤40
を、基板30の両面にロールコータを用いて塗布するこ
とにより、上面の導体回路(内層銅パターン)34U間
あるいはスルーホール36内に充填し、70℃,20分
間で乾燥させ、下面についても同様にして樹脂充填剤4
0を導体回路34D間あるいはスルーホール36内に充
填し、70℃,20分間で乾燥させる(図4参照)。
【0017】(5)上記(4)の処理を終えた基板30
の片面を、♯600のベルト研磨紙(三共理化学製)を
用いたベルトサンダー研磨により、内層銅パターン34
U、34Dの表面やスルーホール36のランド表面に樹
脂充填剤40が残らないように研磨し、次いで、上記ベ
ルトサンダー研磨による傷を取り除くためのバフ研磨を
行う(図5参照)。次いで、100℃で1時間、120
℃で3時間、150℃で1時間、180℃で7時間の加
熱処理を行って樹脂充填剤40を硬化させる。
【0018】このようにして、スルーホール36等に充
填された樹脂充填剤40の表層部および導体回路34
U、34D上面の粗化層38を除去して基板両面を平滑
化することで、樹脂充填剤40と導体回路34U、34
Dの側面とが粗化層38を介して強固に密着し、またス
ルーホール36の内壁面と樹脂充填剤40とが粗化層3
8を介して強固に密着した配線基板を得る。即ち、この
工程により、掛脂充填剤40の表面と内層銅パターン3
4U、34Dの表面とを同一平面にする。ここで、充填
した硬化樹脂のTg点は155.6℃、線熱膨張係数は
44.5×10-6/℃であった。
【0019】(6)上記(5)の処理で露出した導体回
路34U、34Dおよびスルーホール36のランド上面
に、厚さ2.5μmのCu−Ni−P合金からなる粗化
層(凹凸層)42を形成し、さらに、その粗化層42の
表面に厚さ0.3μmのSn層を設ける(図6参照、但
し、Sn層については図示しない)。その形成方法は以
下のようである。即ち、基板30を酸性脱脂してソフト
エッチングし、次いで、塩化パラジウムと有機酸からな
る触媒溶液で処理して、Pd触媒を付与し、この触媒を
活性化した後、硫酸銅8g/l、硫酸ニッケル0.6g
/l、クエン酸15g/l、次亜リン酸ナトリウム29
g/l、ホウ酸31g/l、界面活性剤0.1g/l、
pH=9からなる無電解めっき浴にてめっきを施し、銅
導体回路4およびスルーホール9のランド上面にCu−
Ni−P合金の粗化層42を形成する。ついで、ホウフ
ッ化スズ0.1mol/l、チオ尿素1.0mol/
l、温度50℃、pH=1.2の条件でCu−Sn置換
反応させ、粗化層42の表面に厚さ0.3μmのSn層
を設ける(Sn層については図示しない)。
【0020】引き続き、絶縁層を形成する感光性接着剤
(上層用)及び層間樹脂絶縁剤(下層用)を用意する。 (7)感光性接着剤(上層用)は、DMDG(ジエチレ
ングリコールジメチルエーテル)に溶解した濃度80w
t%のクレゾールノボラック型エポキシ樹脂(日本化薬
製、分子量2500)の25%アクリル化物を35重量
部、ポリエーテルスルフォン(PES)12重量部、イ
ミダゾール硬化剤(四国化成製、2E4MZ−CN)2
重量部、感光性モノマー(東亜合成製、アロニックスM
315)4重量部、光開始剤(チバガイギー製、イルガ
キュアI−907)2重量部、光増感剤(日本化薬製、
DETX−S)0.2重量部を混合し、これらの混合物
に対し、エポキシ樹脂粒子(三洋化成製、ポリマーポー
ル)の平均粒径1.0μmのものを7.2重量部、平均
粒経0.5μmのものを3.09重量部、消泡剤(サン
ノプコ製 S−65)0.5重量部を混合した後、さら
にNMP30重量部を添加しながら混合して粘度7Pa
・sの感光性接着剤(上層用)を得る。
【0021】(8)一方、層間樹脂絶縁剤(下層用)
は、DMDG(ジエチレングリコールジメチルエーテ
ル)に溶解した濃度80wt%のクレゾールノボラック
型エポキシ樹脂(日本化薬製、分子量2500)の25
%アクリル化物を35重量部、ポリエーテルスルフォン
(PES)12重量部、イミダゾール硬化剤(四国化成
製、2E4MZ−CN)2重量部、感光性モノマー(東
亜合成製、アロニックスM315)4重量部、光開始剤
(チバガイギー製、イルガキュアI −907)2重量
部、光増感剤(日本化薬製、DETE−S)0.2重量
部を混合し、これらの混合物に対し、エポキシ樹脂粒子
(三洋化成製、ポリマーポール)の平均粒経0.5μm
のものを14.49重量部、消泡剤(サンノプコ製、S
−65)0.5重量部を混合した後、さらにNMP30
重量部を添加しながら混合して粘度1.5Pa・sの層
間樹脂絶縁剤(下層用)を得る。
【0022】(9)基板30の両面に、上記(7)で得
られた粘度1.5Pa・sの層間樹脂絶縁剤(下層用)
をロールコ一夕で塗布し、水平状態で20分間放置して
から、60℃で30分の乾燥(プリベーク)を行い、絶
縁剤層44を形成する。さらにこの絶縁剤層44の上に
上記(8)で得られた粘度7Pa・sの感光性接着剤
(上層用)をロールコ一タを用いて塗布し、水平状態で
20分間放置してから、60℃で30分の乾燥を行い、
接着剤層46を形成する(図7参照)。
【0023】上述したように導体回路34U、34D
は、粗化層(凹凸層)42が形成され、即ち、粗化処理
が施されることで、上層の絶縁剤層44との密着性が高
められている。
【0024】(10)上記(9)で絶縁剤層44および
接着剤層46を形成した基板30の両面に、100μm
φの黒円が印刷されたフォトマスクフィルムを密着さ
せ、超高圧水銀灯により500mJ/cm2 で露光す
る。これをDMDG溶液でスプレー現像し、さらに、当
該基板を超高圧水銀灯により3000mJ/cm2 で露
光し、100℃で1時間、その後150℃で5時間の加
熱処理(ポストベーク)をすることにより、フォトマス
クフィルムに相当する寸法精度に優れた100μmφの
開口(バイアホール形成用開口48)を有する厚さ35
μmの層間樹脂絶縁層(2層構造)50を形成する(図
8参照)。なお、バイアホールとなる開口48には、ス
ズめっき層を部分的に露出させる。
【0025】(11)開口48が形成された基板30
を、クロム酸に1分間浸漬し、接着剤層46の表面のエ
ポキシ樹脂粒子を溶解除去することにより、層間樹脂絶
縁層50の表面を粗面とし、その後、中和溶液(シプレ
イ社製)に浸漬してから水洗いする(図9参照)。さら
に、粗面化処理した該基板の表面に、パラジウム触媒
(アトテック製)を付与することにより、層間樹脂絶縁
層50の表面およびバイアホール用開口48の内壁面に
触媒核を付ける。
【0026】(12)以下の組成の無電解銅めっき浴中
に基板を浸漬して、粗面全体に厚さ1.6μmの無電解
銅めっき膜52を形成する(図10参照)。 〔無電解めっき液〕 EDTA 150 g/l 硫酸銅 20 g/l HCHO 30ml/l NaOH 40 g/l α、α’−ビピリジル 80 mg/l PEG 0.1g/l 〔無電解めっき条件〕 70℃の液温度で30分
【0027】(13)上記(12)で形成した無電解銅
めっき膜52上に市販の感光性ドライフィルムを張り付
け、マスクを載置して、100mJ/cm2 で露光、
0.8%炭酸ナトリウムで現像処理し、図23を参照し
て上述したように信号線となる導体回路58U−58U
間に、ダミーパターン58Mを形成するように厚さ15
μmのめっきレジスト54を設ける(図11参照)。
【0028】(14)ついで、レジスト非形成部分に以
下の条件で電解銅めっきを施し、厚さ15μmの電解銅
めっき膜56を形成する(図12参照)。
【0029】(15)めっきレジスト54を5%KOH
で剥離除去した後、そのめっきレジスト54下の無電解
めっき膜52を硫酸と過酸化水素の混合液でエッチング
処理して溶解除去し、無電解銅めっき膜52と電解銅め
っき膜56からなる厚さ18μmの導体回路58U、5
8D及びバイアホール60U、60Dを形成する(図1
3参照)。引き続き、その基板30を800g/lのク
ロム酸中に3分間浸漬して粗化面上に残留しているパラ
ジウム触媒核を除去する。
【0030】(16)導体回路58U、58D及びバイ
アホール60U、60Dを形成した基板30を、硫酸銅
8g/l、硫酸ニッケル0.6g/l、クエン酸15g
/l、次亜リン酸ナトリウム29g/l、ホウ酸31g
/l、界面活性剤0.1g/lからなるpH=9の無電
解めっき液に浸漬し、該導体回路58U、58D及びバ
イアホール60U、60Dの表面に厚さ3μmの銅−ニ
ッケル−リンからなる粗化層62を形成する(図14参
照)。さらに、ホウフッ化スズ0.1mol/l、チオ
尿素1.0mol/l、温度50℃、pH=1.2の条
件でCu−Sn置換反応を行い、上記粗化層62の表面
に厚さ0.3μmのSn層を設ける(Sn層については
図示しない)。
【0031】(17)上記(2)〜(16)の工程を繰
り返すことにより、さらに上層の導体回路を形成する。
即ち、基板30の両面に、層間樹脂絶縁剤(下層用)を
ロールコ一夕で塗布し、絶縁剤層144を形成する。ま
た、この絶縁剤層144の上に感光性接着剤(上層用)
をロールコ一タを用いて塗布し、接着剤層146を形成
する(図15参照)。絶縁剤層144および接着剤層1
46を形成した基板30の両面に、フォトマスクフィル
ムを密着させ、露光・現像し、開口(バイアホール形成
用開口148)を有する層間樹脂絶縁層150を形成し
た後、該層間樹脂絶縁層150の表面を粗面とする(図
16参照)。その後、該粗面化処理した該基板30の表
面に、無電解銅めっき膜152を形成する(図17参
照)。引き続き、無電解銅めっき膜152上にめっきレ
ジスト154を設けた後、レジスト非形成部分に電解銅
めっき膜156を形成する(図18参照)。そして、め
っきレジスト154をKOHで剥離除去した後、そのめ
っきレジスト54下の無電解めっき膜152を溶解除去
し導体回路158U、158D及びバイアホール160
U、160Dを形成する(図19参照)。さらに、該導
体回路158U、158D及びバイアホール160U、
160Dの表面に粗化層162を形成し、パッケージ基
板を完成する(図20参照)。
【0032】(19)そして、上述したパッケージ基板
にはんだバンプを形成する。先ず、はんだバンプ用のソ
ルダーレジスト組成物の調整について説明する。ここで
は、DMDGに溶解させた60重量%のクレゾールノボ
ラック型エポキシ樹脂(日本化薬製)のエポキシ基50
%をアクリル化した感光性付与のオリゴマー(分子量4
000)を46.67g、メチルエチルケトンに溶解さ
せた80重量%のビスフェノールA型エポキシ樹脂(油
化シェル製、エピコート1001)15.0g、イミダ
ゾール硬化剤(四国化成製、2E4MZ−CN)1.6
g、感光性モノマーである多価アクリルモノマー(日本
化薬製、R604)3g、同じく多価アクリルモノマー
(共栄社化学製、DPE6A)1.5g、分散系消泡剤
(サンノプコ社製、S−65)0.71gを混合し、さ
らにこれらの混合物に対し、光開始剤としてのべンゾフ
ェノン(関東化学製)を2g、光増感剤としてのミヒラ
ーケトン(関東化学製)を0.2g加えて、粘度を25
℃で2.0Pa・sに調整したソルダーレジスト組成物
を得る。
【0033】(20)上記(18)で得た配線板の両面
に、上記ソルダーレジスト組成物を20μmの厚さで塗
布する。次いで、70℃で20分間、70℃で30分間
の乾燥処理を行った後、円パターン(マスクパターン)
が描画された厚さ5mmのフォトマスクフィルムを密着
させて載置し、1000mJ/cm2 の紫外線で露光
し、DMTG現像処理する。そしてさらに、80℃で1
時間、100℃で1時間、120℃で1時間、150℃
で3時間の条件で加熱処理し、はんだパッド部分(バイ
アホールとそのランド部分を含む)71が開口した(上
面側の開口径200μm、下面側の開口径800μm)
ソルダーレジスト層(厚み20μm)70を形成する
(図21参照)。
【0034】(21)次に、ソルダーレジスト層70を
形成した基板30を、塩化ニッケル30g/l、次亜リ
ン酸ナトリウム10g/l、クエン酸ナトリウム10g
/lからなるpH=5の無電解ニッケルめっき液に20
分間浸漬して、開口部71に厚さ5μmのニッケルめっ
き層72を形成する(図22参照)。さらに、その基板
30を、シアン化金カリウム2g/l、塩化アンモニウ
ム75g/l、クエン酸ナトリウム50g/l、次亜リ
ン酸ナトリウム10g/lからなる無電解金めっき液に
93℃の条件で23秒間浸漬して、ニッケルめっき層7
2上に厚さ0.03μmの金めっき層74を析出し、上
面に直径133〜170μmの半田パッド75Uを、下
面に直径600μmの半田パッド75Dを形成する。
【0035】(22)そして、ソルダーレジスト層70
の開口部71内の半田パッド75U、75Dに、はんだ
ペーストを印刷して200℃でリフローすることにより
はんだバンプ76U、76Dを形成し、はんだバンプ7
6U、76Dを有するパッケージ基板を完成する。
【0036】なお、上述した実施形態では、セミアディ
ティブ法により形成するパッケージ基板を例示したが、
本発明の構成は、フルアディティブ法により形成するパ
ッケージ基板にも適用し得ることは言うまでもない。ま
た、上述した実施形態では、層間樹脂絶縁層50と層間
樹脂絶縁層150との間に形成される導体回路58U間
にダミーパターン58Mを形成したが、この代わりに、
コア基板30上に形成される内層銅パターン34D、或
いは、最外層の導体回路158U間にダミーパターン5
8Mを形成することも可能である。また、上述した実施
形態では、パッケージ基板をマザーボードに直接取り付
ける例を挙げたが、パッケージ基板をサブボード等を介
してマザーボードに接続する場合にも、本発明のパッケ
ージ基板を好適に使用することができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明のパッケージ
基板において、ICチップ側の表面は、配設される半田
パッドが小さいため、半田パッドによる金属部分の占め
る割合が小さく、マザーボード等の表面は、半田パッド
が大きいため、金属部分の割合が大きい。ここで、パッ
ケージ基板のICチップ側の信号線を形成する導体回路
間に、ダミーパターンを形成し、パッケージ基板のIC
チップ側の金属部分を増やし、該ICチップ側とマザー
ボード側との金属部分の比率を調整してあるため、本発
明の構成によれば、パッケージ基板の製造工程、及び、
使用中において反りを発生させることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るパッケージ基板の
製造工程を示す図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るパッケージ基板の
製造工程を示す図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係るパッケージ基板の
製造工程を示す図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係るパッケージ基板の
製造工程を示す図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係るパッケージ基板の
製造工程を示す図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係るパッケージ基板の
製造工程を示す図である。
【図7】本発明の第1実施形態に係るパッケージ基板の
製造工程を示す図である。
【図8】本発明の第1実施形態に係るパッケージ基板の
製造工程を示す図である。
【図9】本発明の第1実施形態に係るパッケージ基板の
製造工程を示す図である。
【図10】本発明の第1実施形態に係るパッケージ基板
の製造工程を示す図である。
【図11】本発明の第1実施形態に係るパッケージ基板
の製造工程を示す図である。
【図12】本発明の第1実施形態に係るパッケージ基板
の製造工程を示す図である。
【図13】本発明の第1実施形態に係るパッケージ基板
の製造工程を示す図である。
【図14】本発明の第1実施形態に係るパッケージ基板
の製造工程を示す図である。
【図15】本発明の第1実施形態に係るパッケージ基板
の製造工程を示す図である。
【図16】本発明の第1実施形態に係るパッケージ基板
の製造工程を示す図である。
【図17】本発明の第1実施形態に係るパッケージ基板
の製造工程を示す図である。
【図18】本発明の第1実施形態に係るパッケージ基板
の製造工程を示す図である。
【図19】本発明の第1実施形態に係るパッケージ基板
の製造工程を示す図である。
【図20】本発明の第1実施形態に係るパッケージ基板
の製造工程を示す図である。
【図21】本発明の第1実施形態に係るパッケージ基板
の製造工程を示す図である。
【図22】本発明の第1実施形態に係るパッケージ基板
を示す断面図である。
【図23】図22に示すパッケージ基板のX1−X1横
断面図である。
【図24】図24(A)は、従来技術に係るパッケージ
基板の断面図であり、図24(B)は、従来技術のパッ
ケージ基板にICチップを載置し、マザーボードに取り
付けた状態を示す断面図である。
【符号の説明】
30 コア基板 34U、34D 内層銅パターン(内層導体回路) 35 導体非形成部分 38 粗化層 40 樹脂充填剤 42 粗化層 48 バイアホール用開口 50 層間樹脂絶縁層 58U、58D 導体回路 58M ダミーパターン 60U、60D バイアホール 76U、76D 半田バンプ 150 層間樹脂絶縁層
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−188886(JP,A) 特開 平10−190229(JP,A) 特開 平10−233578(JP,A) 特開 昭58−105166(JP,A) 特開 平4−159740(JP,A) 特開 平9−260437(JP,A) 実開 平4−88071(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 23/12 H01L 21/60 H05K 1/00 H05K 3/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コア基板の両面に、層間樹脂絶縁層を介
    在させて導体回路を形成して成り、ICチップの搭載さ
    れる側の表面に半田パッドが形成され、他の基板に接続
    される側の表面に、前記ICチップ搭載側の半田パッド
    よりも相対的に大きな半田パッドが形成されたパッケー
    ジ基板であって、 前記コア基板のICチップが搭載される側に形成される
    導体回路のパターン間に、ダミーパターンを形成したこ
    とを特徴とするパッケージ基板。
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