JP3126326B2 - 電子センサユニット - Google Patents

電子センサユニット

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JP3126326B2
JP3126326B2 JP09214512A JP21451297A JP3126326B2 JP 3126326 B2 JP3126326 B2 JP 3126326B2 JP 09214512 A JP09214512 A JP 09214512A JP 21451297 A JP21451297 A JP 21451297A JP 3126326 B2 JP3126326 B2 JP 3126326B2
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好昭 窪木
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  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、湿度センサ、温度
センサ等の電子センサユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】湿度センサや温度センサ等のようにセン
サ素子を空気(大気)にさらす必要がある電子センサで
は、センサ素子の保護のために電子センサをケースに収
納して電子センサユニットを構成している。ケースに
は、センサ素子をケースの外の空気と接触させるため
に、空気の流通は許容するが塵埃の流入は阻止する空気
流通部を設けている。図4(A)〜(C)は、電子セン
サ用ケース100の一例を説明するために、高分子湿度
センサを収納した従来の電子センサ用ケースの構造を示
している。これらの図において、101は一端が閉じら
れた円筒状のケース本体であり、102はケース本体1
01の開口部101aに嵌合されてケース本体101と
共にケース100を構成するパッキンであり、103は
湿度センサである。湿度センサ103のリード端子10
4は、パッキン102を貫通してケース100の外に延
びている。ケース本体101は、粒状のポリプロピレン
を金型内に充填した後に金型を加熱して粒状のポリプロ
ピレンを相互に結合させることにより形成した多孔質構
造を有している。その結果、従来のケース100のケー
ス本体101はそれ自体で、空気は通すが塵埃や水滴は
通さない空気流通部を構成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のケース100で
は、パッキン102に取り付けた湿度センサ103をケ
ース本体101の開口部101aから挿入し、パッキン
102を開口部101aに押し込む構造になっている。
このような構造では、パッキン102に湿度センサ10
3のリード端子104を挿入する作業と、湿度センサ1
03を正しい姿勢でケース本体101に挿入してパッキ
ン102を開口部101aに嵌入する作業とを行わなけ
ればならず、組み立て作業に時間と手間とがかかる問題
がある。またケース本体101とパッキン102の数量
合わせの管理が必要になるため、生産管理が面倒になる
問題がある。その上ケース本体101を粒状のポリプロ
ピレンを用いて成形すると、長い成型時間を必要とする
ばかりか、ケース本体の価格が高くなる問題がある。ま
た粒状のポリプロピレンは成型性が悪いために微細な成
型をすることができず、湿度センサ103を支持する構
造をケース本体の内部に設けようとするとケース本体の
寸法を大きくせざるを得ない問題が生じる。
【0004】本発明の目的は、電子センサの挿入作業が
容易で、部品管理の必要がなく、しかも安価な電子セン
サ用ケースを備えた電子センサユニットを提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、回路基板にセ
ンサ素子が形成されてなる電子センサを電子センサ用ケ
ースに収納してなる電子センサユニットを改良の対象と
する。電子センサ用ケースは、空気の流通は許容するが
塵埃の流入は阻止する空気流通部を備えて内部に電子セ
ンサを収納するものである。この電子センサ用ケース
は、合わせ面を接触させるように組み合わされてケース
本体を構成する第1及び第2のケース半部を用いる。第
1のケース半部には、合わせ面に沿うように電子センサ
のセンサ本体を支持する支持部を設ける。そして第1及
び第2のケース半部の少なくとも一方にケース本体内に
空気を導入する空気流通用開口部を設ける。その上で、
可撓性を有する多孔質シート部材を、空気流通用開口部
を覆い且つ第1及び第2のケース半部間にヒンジ機構を
形成するように第1及び第2のケース半部に固定する。
【0006】特に本発明においては、第1のケース半部
として、電子センサを形成する回路基板の板面が合わせ
面に沿うように回路基板を支持する基板支持部と回路基
板の周囲を囲み合わせ面側に基板挿入用開口部を有する
周壁部とを備えたものを用いる。そして第1のケース半
部の周壁部の基板挿入用開口部側の部分と第2のケース
半部の合わせ面側の部分とにそれぞれ係止手段を設け
る。その上で、第1のケース半部の周壁部の合わせ面と
は反対側の部分及び第2のケース半部の少なくとも一方
に空気流通用開口部を設ける。そして可撓性を有する多
孔質シート部材で空気流通用開口部を覆い且つ第1及び
第2のケース半部間にヒンジ機構を形成するように前記
第1及び第2のケース半部を連結する。
【0007】空気流通用開口部の形状、寸法及び形成位
置は、電子センサのセンサ素子がケースの外の空気と十
分に触れることができるように定めればよい。また多孔
質シート部材としては、合成樹脂繊維製の織布や不織
布、また合成樹脂シートに多数の孔を開けたもの等種々
の材質のものを用いることができる。
【0008】第1のケース半部に合わせ面に沿うように
電子センサのセンサ本体を支持する支持部を設けると、
ケースを組み立てる前に、電子センサを所定位置にしっ
かりと支持させることができる。そして第1及び第2の
ケース半部の少なくとも一方にケース本体内に空気を導
入する空気流通用開口部を設けることにより、ケース本
体全体を従来のように粒状のポリプロピレンを用いて多
孔質にする必要がなくなり、第1のケース半部及び第2
のケース半部の成形が容易になるとともに、これらを安
価に製造することができる。また空気流通用開口部を覆
うフィルタとして用いる多孔質シート部材を第1及び第
2のケース半部間にヒンジ機構を形成するように第1及
び第2のケース半部に固定すると、第1及び第2のケー
ス半部を別個に管理する必要がなくなる上、第1及び第
2のケース半部の連結のために別部材を設ける必要がな
くなって、部品点数を少なくできる。その上、第1及び
第2のケース半部の一端が相互に連結された状態で組み
合わせを行えるため、組み合わせの際には第1及び第2
のケース半部の他端側の位置決めだけを行えばよく、組
み合わせ作業を簡単に行える。
【0009】第1及び第2のケース半部および多孔質シ
ート部材をそれぞれ熱溶着可能な合成樹脂によって形成
する。そして多孔質シート部材と第1及び第2のケース
半部を熱溶着により相互に固定する。多孔質シート部材
と第1及び第2のケース半部とを熱溶着により固定でき
れば、短い時間で多孔質シート部材と第1及び第2のケ
ース半部とを連結することができる。
【0010】また第1及び第2のケース半部を係止構造
により組み合わされてケース本体を構成する。使用する
係止構造は、第1及び第2のケース半部を相互に係り止
めすることができて、第1及び第2のケース半部の組み
合わせ状態を維持できるものであればどの様な構造であ
ってもよい。例えば、第1及び第2のケース半部の一方
に係止用凸部を設け他方に係止用凸部が圧入される係止
用凹部を設けることが考えられる。第1及び第2のケー
ス半部を嵌合構造により組み合わせると、接着剤を用い
ずに第1及び第2のケース半部の組み合わせ状態を保持
することができるので、電子部品の挿入作業を簡単に且
つ短い時間で行える。
【0011】また第2のケース半部に第1のケース半部
と嵌合されたときに回路基板を基板支持部に向かって押
し付ける押圧部を設ける。このようにすると、電子セン
サの回路基板をしっかりと保持できる。
【0012】更に電子センサの回路基板にリード端子が
固定されている場合においては、第1のケース半部の周
壁部の基板挿入用開口部側の端部にリード端子が嵌合さ
れる端子嵌合用溝部を形成する。そして第2のケース半
部には、第1のケース半部と嵌合された状態で端子嵌合
用溝部と整合し、リード端子が第2のケース半部側に折
り曲げられたときにリード端子が嵌合される端子嵌合用
補助溝部を形成する。このように第2のケース半部に端
子嵌合用補助溝部を設けると、リード端子を第2のケー
ス半部側に折り曲げて使用する場合でも、リード端子間
の間隔を一定に保つことができる。
【0013】湿度センサ等の電子素子では、センサ素子
を形成した回路基板を高分子ポリマーからなる乾湿膜で
被覆している。外力によって撓んだ多孔質シート部材が
回路基板の板面に接触し、乾湿膜に異物が付着すると乾
湿膜が異物と反応して乾湿膜が変化し、センサの検出感
度が悪くなる問題が生じる。そこで第1のケース半部の
基板支持部を、外力によって撓んだ多孔質シート部材が
回路基板の板面に接触しない位置に回路基板を支持する
ように設けるか、空気流通用開口部を外力によって撓ん
だ多孔質シート部材が回路基板の板面に接触しないよう
な開口面積を有する複数の分割開口部から構成すれば、
このような問題の発生を防止できる。
【0014】また多孔質シート部材として、70〜90
メッシュの合成樹脂繊維の織布からなるメッシュシート
を用いると、空気は流通するが、水滴の通過を阻止でき
る。そのため水滴がかかるような位置に配置される電子
センサのケースにも用いることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態の一例を詳細に説明する。図1(A)〜(C)
は、高分子湿度センサを収納するケースの組み立て前の
平面図、正面図及び組み立て後の断面図である。図2
(A)は第1のケース半部の側面図を示しており、図2
(B)は第2のケース半部の側面図を示している。図3
(A)及び(B)は、高分子湿度センサを収納した状態
で第1のケース半部と第2のケース半部とを組み合わせ
た状態における電子センサユニットのセンサ平面図と裏
面図を示している。なお図3においては、多孔質シート
部材はその輪郭だけを示している。
【0016】これらの図において、1は第1のケース半
部であり、2は第1のケース半部1と組み合わされてケ
ース本体3を構成する第2のケース半部であり、4は多
孔質シート部材である。尚本実施例では、第1及び第2
のケース半部1及び2は、それぞれポリプロピレン樹脂
により一体成形されており、また多孔質シート部材4は
ポリプロピレン繊維を織って作られたメッシュ数が70
〜90メッシュの織布からなるメッシュシートである。
70メッシュ未満では、水滴を付着させた場合に水滴が
通過してしまうため、水滴が付着するような場所で用い
ることができない。また90メッシュを越えると、空気
の流通が妨げられる。他の材質の多孔質シート部材を用
いる場合にも、空気の流通を許容してしかも水滴の通過
を阻止する場合には、この70〜90メッシュの基準値
を適用できる。なお水滴の付着が予想されない場所で用
いられる場合には、70メッシュ未満のメッシュのメッ
シュシートを使用することもできるのは勿論である。ま
た5は高分子湿度センサであり、該センサは表面にセン
サ素子パターンが印刷形成された回路基板6とリード端
子7とから構成される。
【0017】第1のケース半部1は、矩形状の貫通孔1
0を囲む輪郭が矩形で枠状を成す周壁部11を有してお
り、周壁部11は4つの壁部分11a〜11dから構成
される。尚周壁部11の厚み方向上側の面1aが、第2
のケース半部2と組み合わされる際の合わせ面を構成す
る。そして図1(C)に示すように貫通孔10の上側の
開口部10bが基板挿入用開口部を構成しており、下側
の開口部10aが空気流通用開口部を構成している。壁
部分11aには、幅方向の両端に有底で円柱状の係止用
孔部または凹部12a及び12bが形成されている。図
2(A)に示した第1のケース半部1の側面図を併せて
参照すると明らかなように、センサ素子が形成された面
(表面)を下側に向けて挿入された回路基板6から延び
るリード端子7、7が嵌合される一対の端子嵌合用溝部
13a及び13bが第1の壁部分11aに形成されてい
る。またこれら端子嵌合用溝部13a及び13bの間に
位置する部分の内側部分には、段部14が形成されてい
る。
【0018】また周壁部11の壁部分11aの内壁部の
中央部の段部14よりも下側の位置からは、回路基板6
を支持する第1の突出部15aが長手方向内側に向かっ
て突出している。この突出部15aは、先端部に回路基
板6の表面と接触する段差を有するL字形状を成してい
る。また第2の壁部分11bと第3の壁部分11cとの
内壁部間には三角柱状の第2の突出部15bが突設さ
れ、第3の壁部分11cと第4の壁部分11dとの内壁
部間にも三角柱状の第3の突出部15cが突設されてい
る。これら突出部15b及び15cは、周壁部11の下
端面から途中まで延びており、その上端面が回路基板6
の表面と接触する。また第3の壁部分11cの内壁部に
は、一対の凸状部16a及び16bが第1の突出部15
aを通る中心線Lから等しい距離離れた位置にそれぞれ
突設されている。これらの凸状部16a及び16bは、
周壁部11の上端面1aから少なくとも第2及び第3の
突出部15b及び15cの上端面の近くまで連続して延
びており、第1の突出部15aの段差が形成された壁面
15a1 との間で回路基板6の長手方向の両端面を挟持
する。本実施例では第1〜第3の突出部15a〜15c
が、回路基板6を支持する基板支持部を構成している。
そして第1の突出部15aと凸状部16a及び16bと
が回路基板6の長手方向への移動を阻止する基板位置決
め手段を構成している。また第2及び第4の壁部分11
b及び11dには、それぞれ上端面1aに開口する有底
で円柱状の一対の係止用孔部または凹部17a及び17
bが形成されている。
【0019】第1のケース半部1の基板支持部(15a
〜15c)で形成する基板支持面は、第1のケース半部
1の面1aから所定寸法離れた(下がった)位置に形成
されている。この寸法は、外力によって撓んだ多孔質シ
ート部材4が回路基板6の板面に接触しないように定め
られている。これは、湿度センサではセンサ素子を形成
した回路基板6を高分子ポリマーからなる乾湿膜で被覆
しているため、外力によって撓んだ多孔質シート部材4
が回路基板6の板面に接触し、乾湿膜に異物(脂等)が
付着すると乾湿膜が異物と反応して乾湿膜が変化し、セ
ンサの検出感度が悪くなるのを防ぐためである。なお本
実施例では、1つの貫通孔10によって、空気流通用開
口部を構成しているが、開口部10b側だけを複数の貫
通孔として、これらの複数の貫通孔によって空気流通用
開口部を形成するようにしてもよい。
【0020】第2のケース半部2は、板状のベース部2
1を有しており、該ベース部21の上端面2a(第1の
ケース半部1の合わせ面を構成する面1aと接触する部
分)には、第1のケース半部1の係止用凹部12a及び
12bに圧入される係止用凸部22a及び22bと、第
1のケース半部1の係止用凹部17a及び17bに圧入
される係止用凸部23a及び23bとが突設されてい
る。これらの係止用凸部22a〜23bは、先端部が細
く基部に向かうに従って直径が太くなる形状を有してい
る。なお係止用凹部と係止用凸部の形状は、容易に両者
の係止状態が解除できるものでなければ、いかなる形状
であってもよい。
【0021】ベース部21の長手方向の一方の端部に
は、第1のケース半部1と嵌合された状態で端子嵌合用
溝部13a及び13bと整合し、リード端子7、7が第
2のケース半部2側に折り曲げられたときにリード端子
7、7が嵌合される端子嵌合用補助溝部24a及び24
bが形成されている。ベース部21の中央部全体は突出
して台板部25を形成している。台板部25の長手方向
の端部に位置する部分25aは更に突出しており、この
部分25aが第1のケース半部1の段部14に嵌合され
る。台板部25には厚み方向に貫通する2つの貫通孔2
6a及び26bが形成されている。これらの貫通孔26
a及び26bは、第1のケース半部に嵌合された状態に
おいて、回路基板6のセンサ素子が形成された部分の裏
面部分に対応して設けられた空気流通用開口部を構成す
る。このようにケース本体3または回路基板6の厚み方
向両側に空気流通用開口部(10a,26a及び26
b)を設けると、ケース内への外気の流入がスムーズに
なって検出感度が上がる利点がある。
【0022】なお、このように貫通孔26a及び26b
を分離して分割開口部とすると、各貫通孔の開口面積は
小さくなり、それだけ多孔質シート部材4は外力に対し
て撓み難くなる。第2のケース半部2の厚みが薄く、回
路基板6の裏面と貫通孔26a及び26bの開口端面と
の間の距離が短くなった場合には、各貫通孔の開口面積
を小さくして多孔質シート部材4の外力に対する撓み量
を小さくし、撓んだ多孔質シート部材4が回路基板6の
板面と接触しないようにすればよい。なお本実施例で
は、2つの貫通孔26a及び26bだけを第2のケース
半部に形成しているが、開口面積の小さい多数の貫通孔
を形成して空気流通用開口部としてもよい。
【0023】また台板部25には、回路基板6の裏面と
当接して回路基板6を基板支持部に向かって押圧する押
圧部を構成する押圧突起27a〜27cが突設されてい
る。これらの押圧突起27a〜27cは、三角形の頂点
を構成する位置に設けられているため、回路基板6を均
等に押圧することができる。
【0024】多孔質シート部材4は、第1のケース半部
1の貫通孔10の空気流通用開口部を構成する下側の開
口部10aと第2のケース半部2の貫通孔26a及び2
6bとを覆うようにして、第1のケース半部1及び第2
のケース半部2の合わせ面(1a,2a)とは反対側の
面1b及び2bに熱溶着によって接合されている。多孔
質シート部材4の第1のケース半部1と第2のケース半
部2との間にある部分4aの長さ寸法は、第1及び第2
のケース半部1及び2を組み合わせた場合に、多孔質シ
ート部材4がヒンジ機構を構成してしかもケース本体3
の側面に密着し得るように定めるのが好ましい。
【0025】本実施例は、高分子湿度センサを収納する
ケースに本発明を適用した実施例であるが、本発明のケ
ースは酸素センサや温度センサ等の他の電子センサを収
納するケースとしても用いることができる。
【0026】上記実施例では、第2のケース半部2にも
空気流通用開口部としての貫通孔26a及び26bを設
けたが、回路基板6の表面(センサ素子が配置された
面)は第1のケース半部1側にあるため、第2のケース
半部に空気流通用開口部を設ける必要はかならずしもな
い。また上記実施例では、係止手段の一部として第1の
ケース半部1に係止用凹部17a及び17bを設け、第
2のケース半部に係止用凸部23a及び23bを設けた
が、第1のケース半部1に設けた係止用凹部12a及び
12bと第2のケース半部に設けた係止用凸部22a及
び22bとの係止によって十分な係止力が得られる場合
には、第1のケース半部1の係止用凹部17a及び17
bと第2のケース半部の係止用凸部23a及び23bを
設けなくてもよい。
【0027】更に上記実施例では、周壁部11を有する
第1のケース半部1側に回路基板6を支持する基板支持
部を設けたが、第2のケース半部2側に基板支持部を設
けて第2のケース半部側で回路基板を支持するようにし
てもよい。この場合には特許請求の範囲で特定する第1
のケース半部が第2のケース半部2となり、第2のケー
ス半部が第1のケース半部1となる。
【0028】上記実施例では、第1のケース半部1に貫
通孔10を形成しているが、貫通孔10の開口部10a
側を閉じた有底の孔を第1のケース半部1に設けるよう
にしてもよい。この場合には回路基板6の表面を開口部
10b側に向けるようにして回路基板6を挿入し、第2
のケース半部2の貫通孔26a及び26bの開口面積を
大きくすればよい。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、第1のケース半部に合
わせ面に沿うように電子センサのセンサ本体を支持する
支持部を設けるため、ケースを組み立てる前に、電子セ
ンサを所定位置にしっかりと支持させることができる利
点がある。また第1及び第2のケース半部の少なくとも
一方にケース本体内に空気を導入する空気流通用開口部
を設けることにより、ケース本体全体を従来のように粒
状のポリプロピレンを用いて多孔質にする必要がなくな
るため、第1のケース半部及び第2のケース半部の成形
が容易になるとともに、これらを安価に製造することが
できる。さらに空気流通用開口部を覆うフィルタとして
用いる多孔質シート部材を第1及び第2のケース半部間
にヒンジ機構を形成するように第1及び第2のケース半
部に固定するため、第1及び第2のケース半部を別個に
管理する必要がなくなる上、第1及び第2のケース半部
の連結のために別部材を設ける必要がなくなって、部品
点数を少なくできる。その上、第1及び第2のケース半
部の一端が相互に連結された状態で組み合わせを行える
ため、組み合わせの際には第1及び第2のケース半部の
他端側の位置決めだけを行えばよく、組み合わせ作業を
簡単に行える利点がある。
【0030】また本発明によれば、回路基板を基板支持
部に向かって押圧する押圧部を設けるため、電子センサ
の回路基板をしっかりと保持できる利点がある。
【0031】更に本発明によれば、第2のケース半部に
端子嵌合用補助溝部を設けることにより、リード端子を
第2のケース半部側に折り曲げて使用する場合でも、リ
ード端子間の間隔を一定に保つことができる利点があ
る。
【0032】また本発明によれば、多孔質シート部材が
回路基板の板面に接触して、センサの検出感度が悪くな
るのを防止できる。
【0033】更に本発明によれば、多孔質シート部材と
して70〜90メッシュの合成樹脂繊維の織布からなる
メッシュシートを用いることにより、水滴がかかるよう
な位置に配置される電子センサのケースにも用いること
ができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)〜(C)は、本発明の実施例で用いるケ
ースの組み立て前の平面図、正面図及び組み立て後の断
面図である。
【図2】(A)は第1のケース半部の側面図であり、
(B)は第2のケース半部の側面図である。
【図3】(A)及び(B)は、高分子湿度センサを収納
した状態で第1のケース半部と第2のケース半部とを組
み合わせた状態における平面図と裏面図を示している。
【図4】(A)〜(C)は、高分子湿度センサを収納し
た従来の電子センサ用ケースの正面図、側面図及び底面
図である。
【符号の説明】
1 第1のケース半部 2 第2のケース半部 3 ケース本体 4 多孔質シート部材 5 高分子湿度センサ 6 回路基板 7 リード端子 10 貫通孔 11 周壁部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−56950(JP,A) 実開 昭60−550(JP,U) 実開 昭62−51269(JP,U) 実開 平4−372849(JP,U) 実開 昭58−80560(JP,U) 実開 昭58−66044(JP,U) 実開 昭57−162552(JP,U) 実開 平3−97658(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 27/02 G01K 1/08 G01N 27/12

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回路基板にセンサ素子が形成されてなる
    電子センサが、空気の流通は許容するが塵埃の流入は阻
    止する空気流通部を備えて前記回路基板の電子センサ用
    ケースの内部に収納されてなる電子センサユニットであ
    って、 前記電子センサ用ケースは、合わせ面を接触させるよう
    に組み合わされてケース本体を構成する第1及び第2の
    ケース半部を有し、 前記第1のケース半部は前記回路基板の板面が前記合わ
    せ面に沿うように前記回路基板を支持する基板支持部と
    前記回路基板の周囲を囲み前記合わせ面側に基板挿入用
    開口部を有する周壁部とを備えており、 前記第1のケース半部の前記周壁部の前記基板挿入用開
    口部側の部分と前記第2のケース半部の前記合わせ面側
    の部分とにそれぞれ係止手段が設けられ、 前記第1のケース半部の前記周壁部の前記合わせ面とは
    反対側の部分及び前記第2のケース半部の少なくとも一
    方に空気流通用開口部が設けられ、 可撓性を有する多孔質シート部材が前記空気流通用開口
    部を覆い且つ前記第1及び第2のケース半部間にヒンジ
    機構を形成するように前記第1及び第2のケース半部に
    固定されていることを特徴とする電子センサユニット。
  2. 【請求項2】前記第2のケース半部には前記第1のケー
    ス半部と嵌合されて前記回路基板を前記基板支持部に向
    かって押し付ける押圧部が設けられている請求項1に記
    載の電子センサユニット。
  3. 【請求項3】前記電子センサの前記回路基板にはリード
    端子が固定されており、 前記第1のケース半部の前記周壁部の前記基板挿入用開
    口部側の端部には前記リード端子が嵌合される端子嵌合
    用溝部が形成されており、 前記第2のケース半部には前記第1のケース半部と嵌合
    された状態で前記端子嵌合用溝部と整合し、前記リード
    端子が前記第2のケース半部側に折り曲げられたときに
    前記リード端子が嵌合される端子嵌合用補助溝部が形成
    されている請求項1に記載の電子センサユニット。
  4. 【請求項4】前記第1のケース半部の前記周壁部の前記
    合わせ面とは反対側の部分に前記空気流通用開口部が形
    成され、 前記第1のケース半部の前記基板支持部は、外力によっ
    て撓んだ前記多孔質シート部材が前記回路基板の前記板
    面に接触しない位置に前記回路基板を支持するように設
    けられている請求項3に記載の電子センサユニット。
  5. 【請求項5】前記空気流通用開口部は、外力によって撓
    んだ前記多孔質シート部材が前記回路基板の前記板面に
    接触しないような開口面積を有する複数の分割開口部か
    ら構成されている請求項1、2または3に記載の電子セ
    ンサユニット。
  6. 【請求項6】前記多孔質シート部材は、70〜90メッ
    シュの合成樹脂繊維の織布からなるメッシュシートであ
    る請求項1、2、3、4または5に記載の電子センサユ
    ニット。
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