JP3125899B2 - 建設機械の走行操作装置 - Google Patents
建設機械の走行操作装置Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、主として油圧ショベル
など履帯式建設機械の走行用油圧回路に関する。
など履帯式建設機械の走行用油圧回路に関する。
【０００２】
【従来の技術】図２は、油圧ショベル（図示しない）の
運転室内部を示す要部斜視図である。図において、１は
運転席、２Ｌ，２Ｒは左右の作業用油圧リモコン弁、３
Ｌ，３Ｒは油圧リモコン弁２Ｌ，２Ｒのそれぞれ操作レ
バー、４は一対の通常ペダル装置、５Ｌ，５Ｒは通常ペ
ダル装置４の左右のレバー付ペダル、６は一個の直進専
用ペダル装置、７は直進専用ペダル装置６のペダルであ
る。図３は、従来技術の油圧回路図である。図におい
て、８Ｆ，８Ｂは通常ペダル装置４のレバー付ペダル５
Ｌ（以下ペダル５Ｌという）側のそれぞれ前進用，後進
用パイロット弁、９Ｆ，９Ｂは通常ペダル装置４のレバ
ー付ペダル５Ｒ（以下ペダル５Ｒという）側のそれぞれ
前進用，後進用パイロット弁、１０Ｆ，１０Ｂは直進専
用ペダル装置６のそれぞれ前進用，後進用パイロット
弁、１１Ｌ，１１Ｒは左右の走行モータ（図示しない）
制御用のそれぞれ走行用パイロット切換弁、１２，１
３，１４，１５は油圧ショベルに装備された作業用各種
油圧アクチュエータ（図示しない）をそれぞれ制御する
パイロット切換弁、１６，１７は第１，第２ポンプ、３
０はパイロットポンプ、１８，〜，２５はそれぞれ走行
用パイロット圧選択用のシャトル弁、２６は油圧リモコ
ン弁２Ｌ，２Ｒより導出されるパイロット圧の高圧選択
を行うシャトル弁、２７はグループＡを形成しているパ
イロット切換弁１１Ｌ，１２，１３のそれぞれ中立位置
を貫通しているセンタバイパス油路、２８はグループＢ
を形成しているパイロット切換弁１１Ｒ，１４，１５の
それぞれ中立位置を貫通しているセンタバイパス油路、
２９Ｌ，２９Ｒはそれぞれネガコン圧設定用フートリリ
ーフ弁、６０は油タンク、３１は走行直進弁、３２は走
行直進弁３１の走行直進位置側パイロットポート、３３
は走行独立位置側パイロットポート、３４はパイロット
圧選択導通弁、３５，３６はそれぞれ中立カット弁、３
７は走行独立指令弁、符号イ−イ，ロ−ロ，ハ−ハ，ニ
−ニはそれぞれパイロット管路の接続関係を示す。
運転室内部を示す要部斜視図である。図において、１は
運転席、２Ｌ，２Ｒは左右の作業用油圧リモコン弁、３
Ｌ，３Ｒは油圧リモコン弁２Ｌ，２Ｒのそれぞれ操作レ
バー、４は一対の通常ペダル装置、５Ｌ，５Ｒは通常ペ
ダル装置４の左右のレバー付ペダル、６は一個の直進専
用ペダル装置、７は直進専用ペダル装置６のペダルであ
る。図３は、従来技術の油圧回路図である。図におい
て、８Ｆ，８Ｂは通常ペダル装置４のレバー付ペダル５
Ｌ（以下ペダル５Ｌという）側のそれぞれ前進用，後進
用パイロット弁、９Ｆ，９Ｂは通常ペダル装置４のレバ
ー付ペダル５Ｒ（以下ペダル５Ｒという）側のそれぞれ
前進用，後進用パイロット弁、１０Ｆ，１０Ｂは直進専
用ペダル装置６のそれぞれ前進用，後進用パイロット
弁、１１Ｌ，１１Ｒは左右の走行モータ（図示しない）
制御用のそれぞれ走行用パイロット切換弁、１２，１
３，１４，１５は油圧ショベルに装備された作業用各種
油圧アクチュエータ（図示しない）をそれぞれ制御する
パイロット切換弁、１６，１７は第１，第２ポンプ、３
０はパイロットポンプ、１８，〜，２５はそれぞれ走行
用パイロット圧選択用のシャトル弁、２６は油圧リモコ
ン弁２Ｌ，２Ｒより導出されるパイロット圧の高圧選択
を行うシャトル弁、２７はグループＡを形成しているパ
イロット切換弁１１Ｌ，１２，１３のそれぞれ中立位置
を貫通しているセンタバイパス油路、２８はグループＢ
を形成しているパイロット切換弁１１Ｒ，１４，１５の
それぞれ中立位置を貫通しているセンタバイパス油路、
２９Ｌ，２９Ｒはそれぞれネガコン圧設定用フートリリ
ーフ弁、６０は油タンク、３１は走行直進弁、３２は走
行直進弁３１の走行直進位置側パイロットポート、３３
は走行独立位置側パイロットポート、３４はパイロット
圧選択導通弁、３５，３６はそれぞれ中立カット弁、３
７は走行独立指令弁、符号イ−イ，ロ−ロ，ハ−ハ，ニ
−ニはそれぞれパイロット管路の接続関係を示す。
【０００３】次に、従来技術の油圧回路を図２及び図３
について述べる。履帯式油圧ショベルのうちには、図２
に示すように一対のペダル装置４と、それ以外に一個の
直進専用ペダル装置６を装備しているものがある。図３
に示す直進専用ペダル装置６のペダル７を片足で前方へ
踏込操作すると、前進用パイロット弁１０Ｆは切換作動
する。パイロットポンプ３０からのパイロット圧は、パ
イロット弁１０Ｆ、管路３８，３９を通り、一方は管路
４０、シャトル弁１８、管路４１を経て、パイロット切
換弁１１Ｌのパイロット圧受圧部４２に作用する。それ
と同時に上記パイロット圧は管路３９で分岐して、管路
４３、シャトル弁２０、管路４４を経て、パイロット切
換弁１１Ｒのパイロット圧受圧部４５に作用する。パイ
ロット切換弁１１Ｌ，１１Ｒは同時にそれぞれ前進用ホ
位置、ト位置に切換作動する。また後進を行うときに
は、直進専用ペダル装置６のペダル７を片足で後方へ踏
込操作する。後進用パイロット弁１０Ｂが切換作動する
ので、パイロット切換弁１１Ｌ，１１Ｒは同時にそれぞ
れ後進用ヘ位置，チ位置に切換作動する。上記のように
直進専用ペダル装置６を前方又は後方に踏込操作したと
きには同時に、パイロット弁１０Ｆ又は１０Ｂから導出
されるパイロット圧が、管路３８−４６又は４７−４
８、シャトル弁２４、管路４９を経て、走行独立指令弁
３７のパイロットポート５０に作用する。走行独立指令
弁３７は、遮断油路位置リより開通油路位置ヌに切換わ
る。パイロットポンプ３０からのパイロット圧は、走行
直進弁３１のパイロットポート３３に作用する。走行直
進弁３１が走行独立位置ルに切換わるので、第１ポンプ
１６，第２ポンプ１７からの圧油が走行用パイロット切
換弁１１Ｌ，１１Ｒと、作業用各種油圧アクチュエータ
用パイロット切換弁１２，〜，１５に対し、それぞれ独
立して供給される。したがって油圧ショベルは、前方又
は後方へ安定した直進走行を行うことができる。
について述べる。履帯式油圧ショベルのうちには、図２
に示すように一対のペダル装置４と、それ以外に一個の
直進専用ペダル装置６を装備しているものがある。図３
に示す直進専用ペダル装置６のペダル７を片足で前方へ
踏込操作すると、前進用パイロット弁１０Ｆは切換作動
する。パイロットポンプ３０からのパイロット圧は、パ
イロット弁１０Ｆ、管路３８，３９を通り、一方は管路
４０、シャトル弁１８、管路４１を経て、パイロット切
換弁１１Ｌのパイロット圧受圧部４２に作用する。それ
と同時に上記パイロット圧は管路３９で分岐して、管路
４３、シャトル弁２０、管路４４を経て、パイロット切
換弁１１Ｒのパイロット圧受圧部４５に作用する。パイ
ロット切換弁１１Ｌ，１１Ｒは同時にそれぞれ前進用ホ
位置、ト位置に切換作動する。また後進を行うときに
は、直進専用ペダル装置６のペダル７を片足で後方へ踏
込操作する。後進用パイロット弁１０Ｂが切換作動する
ので、パイロット切換弁１１Ｌ，１１Ｒは同時にそれぞ
れ後進用ヘ位置，チ位置に切換作動する。上記のように
直進専用ペダル装置６を前方又は後方に踏込操作したと
きには同時に、パイロット弁１０Ｆ又は１０Ｂから導出
されるパイロット圧が、管路３８−４６又は４７−４
８、シャトル弁２４、管路４９を経て、走行独立指令弁
３７のパイロットポート５０に作用する。走行独立指令
弁３７は、遮断油路位置リより開通油路位置ヌに切換わ
る。パイロットポンプ３０からのパイロット圧は、走行
直進弁３１のパイロットポート３３に作用する。走行直
進弁３１が走行独立位置ルに切換わるので、第１ポンプ
１６，第２ポンプ１７からの圧油が走行用パイロット切
換弁１１Ｌ，１１Ｒと、作業用各種油圧アクチュエータ
用パイロット切換弁１２，〜，１５に対し、それぞれ独
立して供給される。したがって油圧ショベルは、前方又
は後方へ安定した直進走行を行うことができる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の油圧回路で
は、一対の通常ペダル装置と同一の直進専用ペダル装置
のそれぞれパイロット弁に対して、パイロットポンプか
らのパイロット回路が直接、連通されていた。そのため
に、通常ペダル装置を操作して所要の方向に走行を行っ
ているときあやまって直進専用ペダル装置を踏込操作す
ると、急に直進走行になったり、あるいはまた上記と逆
の不具合をおこしたりすることがあり、安全上万全であ
るは云えなかった。本発明は、上記の問題点を解決でき
る油圧回路を提供することを目的とする。
は、一対の通常ペダル装置と同一の直進専用ペダル装置
のそれぞれパイロット弁に対して、パイロットポンプか
らのパイロット回路が直接、連通されていた。そのため
に、通常ペダル装置を操作して所要の方向に走行を行っ
ているときあやまって直進専用ペダル装置を踏込操作す
ると、急に直進走行になったり、あるいはまた上記と逆
の不具合をおこしたりすることがあり、安全上万全であ
るは云えなかった。本発明は、上記の問題点を解決でき
る油圧回路を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】一対の通常ペダル装置と
一個の直進専用走行ペダル装置を装備し、その通常ペダ
ル装置は一対のペダル又はレバーを操作することにより
種々の走行を行うようにし、また直進専用ペダル装置は
一個のペダルを前方又は後方に踏込操作することにより
前方又は後方に向けて直進走行を行うようにしている履
帯式建設機械であって、前記通常ペダル装置の操作状態
を検出する通常ペダル操作検出手段と、前記直進専用ペ
ダル装置の操作状態を検出する直進専用ペダル操作検出
手段と、前記通常ペダル操作検出手段により前記通常ペ
ダル装置の操作が検出されているとき、前記直進専用ペ
ダル装置の操作を走行に反映させず、前記直進走行ペダ
ル操作検出手段により前記直進専用ペダル装置の操作が
検出されているとき、前記通常ペダル装置の操作を走行
に反映させないようにした。これにおいて、前記一対の
通常ペダル装置のパイロット弁と、前記直進専用ペダル
装置のパイロット弁と、前記パイロット弁それぞれより
導出されるパイロット圧を作用可能に設けた、前記通常
ペダル操作検出手段及び直進専用ペダル操作検出手段を
構成する圧力スイッチと、前記圧力スイッチからの信号
により切換可能とした電磁切換弁と、を有し、前記電磁
切換弁は、前記通常ペダル装置が操作されたとき、前記
通常ペダル操作手段を構成する圧力スイッチからの信号
により、前記直進専用ペダル装置のパイロット弁のパイ
ロット圧導入回路を油タンクに連通する油路位置に切換
わり、前記直進専用ペダル装置が操作されたとき、前記
直進専用ペダル検出手段を構成する圧力スイッチからの
信号により、前記通常ペダル装置のパイロット弁のパイ
ロット圧導入回路を油タンクに連通する油路位置に切換
わるようにした。
一個の直進専用走行ペダル装置を装備し、その通常ペダ
ル装置は一対のペダル又はレバーを操作することにより
種々の走行を行うようにし、また直進専用ペダル装置は
一個のペダルを前方又は後方に踏込操作することにより
前方又は後方に向けて直進走行を行うようにしている履
帯式建設機械であって、前記通常ペダル装置の操作状態
を検出する通常ペダル操作検出手段と、前記直進専用ペ
ダル装置の操作状態を検出する直進専用ペダル操作検出
手段と、前記通常ペダル操作検出手段により前記通常ペ
ダル装置の操作が検出されているとき、前記直進専用ペ
ダル装置の操作を走行に反映させず、前記直進走行ペダ
ル操作検出手段により前記直進専用ペダル装置の操作が
検出されているとき、前記通常ペダル装置の操作を走行
に反映させないようにした。これにおいて、前記一対の
通常ペダル装置のパイロット弁と、前記直進専用ペダル
装置のパイロット弁と、前記パイロット弁それぞれより
導出されるパイロット圧を作用可能に設けた、前記通常
ペダル操作検出手段及び直進専用ペダル操作検出手段を
構成する圧力スイッチと、前記圧力スイッチからの信号
により切換可能とした電磁切換弁と、を有し、前記電磁
切換弁は、前記通常ペダル装置が操作されたとき、前記
通常ペダル操作手段を構成する圧力スイッチからの信号
により、前記直進専用ペダル装置のパイロット弁のパイ
ロット圧導入回路を油タンクに連通する油路位置に切換
わり、前記直進専用ペダル装置が操作されたとき、前記
直進専用ペダル検出手段を構成する圧力スイッチからの
信号により、前記通常ペダル装置のパイロット弁のパイ
ロット圧導入回路を油タンクに連通する油路位置に切換
わるようにした。
【０００６】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図１は、本発明の一実施例を示す油圧回路
図である。図において、従来技術と同一の構成要素を使
用するものに対しては同符号を付す。５１は優先操作安
全用の電磁切換弁、５２，５３は電磁切換弁５１の左右
のソレノイド、５４は通常ペダル装置４側に配設した通
常ペダル操作検出手段を構成する圧力スイッチ、５５は
直進専用ペダル装置６側に配設した直進専用ペダル操作
検出手段を構成する圧力スイッチである。
に説明する。図１は、本発明の一実施例を示す油圧回路
図である。図において、従来技術と同一の構成要素を使
用するものに対しては同符号を付す。５１は優先操作安
全用の電磁切換弁、５２，５３は電磁切換弁５１の左右
のソレノイド、５４は通常ペダル装置４側に配設した通
常ペダル操作検出手段を構成する圧力スイッチ、５５は
直進専用ペダル装置６側に配設した直進専用ペダル操作
検出手段を構成する圧力スイッチである。
【０００７】次に、本発明の油圧回路の構成を図１につ
いて述べる。本発明の油圧回路では、一対の通常ペダル
装置４と一個の直進専用ペダル装置６のそれぞれパイロ
ット弁（８Ｆ，８Ｂ，９Ｆ，９Ｂ，及び１０Ｆ，１０
Ｂ）と、パイロットポンプ３０とを連通するパイロット
回路に優先操作安全用の電磁切換弁５１を配設し、また
通常ペダル装置４及び直進専用ペダル装置６に対し、そ
のそれぞれ操作時にパイロット弁８Ｆ又は８Ｂ又は９Ｆ
又は９Ｂより導出されるパイロット圧を圧力スイッチ５
４に、またパイロット弁１０Ｆ又は１０Ｂより導出され
るパイロット圧を圧力スイッチ５５に作用可能に、それ
ぞれ圧力スイッチ５４，５５を設けた。そして上記圧力
スイッチ５４と電磁切換弁５１のソレノイド５２とを、
また圧力スイッチ５５と電磁切換弁５１のソレノイド５
３とを、それぞれ電路５６，５７にて連通した。そして
通常ペダル装置４の操作時には通常ペダル装置４側の圧
力スイッチ５４を介して電磁切換弁５１を切換作動させ
ることにより直進専用ペダル装置６のパイロット弁１０
Ｆ，１０Ｂのパイロット圧導入回路を油タンク６０に連
通するようにし、また直進専用ペダル装置６の操作時に
は直進専用ペダル装置６側の圧力スイッチ５５を介して
電磁切換弁５１を切換作動させることにより通常ペダル
装置４のパイロット弁８Ｆ，８Ｂ，９Ｂのパイロット圧
導入回路を油タンク６０に連通するように構成した。
いて述べる。本発明の油圧回路では、一対の通常ペダル
装置４と一個の直進専用ペダル装置６のそれぞれパイロ
ット弁（８Ｆ，８Ｂ，９Ｆ，９Ｂ，及び１０Ｆ，１０
Ｂ）と、パイロットポンプ３０とを連通するパイロット
回路に優先操作安全用の電磁切換弁５１を配設し、また
通常ペダル装置４及び直進専用ペダル装置６に対し、そ
のそれぞれ操作時にパイロット弁８Ｆ又は８Ｂ又は９Ｆ
又は９Ｂより導出されるパイロット圧を圧力スイッチ５
４に、またパイロット弁１０Ｆ又は１０Ｂより導出され
るパイロット圧を圧力スイッチ５５に作用可能に、それ
ぞれ圧力スイッチ５４，５５を設けた。そして上記圧力
スイッチ５４と電磁切換弁５１のソレノイド５２とを、
また圧力スイッチ５５と電磁切換弁５１のソレノイド５
３とを、それぞれ電路５６，５７にて連通した。そして
通常ペダル装置４の操作時には通常ペダル装置４側の圧
力スイッチ５４を介して電磁切換弁５１を切換作動させ
ることにより直進専用ペダル装置６のパイロット弁１０
Ｆ，１０Ｂのパイロット圧導入回路を油タンク６０に連
通するようにし、また直進専用ペダル装置６の操作時に
は直進専用ペダル装置６側の圧力スイッチ５５を介して
電磁切換弁５１を切換作動させることにより通常ペダル
装置４のパイロット弁８Ｆ，８Ｂ，９Ｂのパイロット圧
導入回路を油タンク６０に連通するように構成した。
【０００８】次に、本発明の油圧回路の作用について述
べる。油圧ショベルの走行を行う場合に、先ず通常ペタ
ル装置４を操作するときその通常ペダル装置４のパイロ
ット弁８Ｆ，８Ｂ，９Ｆ，９Ｂのうちたとえばパイロッ
ト弁８Ｆを操作する。つまりペダル５Ｌだけを前方に踏
込操作すると、パイロットポンプ３０からのパイロット
圧は、管路５８，５９、電磁切換弁５１の中立位置、管
路６１、パイロット弁８Ｆ、管路６２、６３、シャトル
弁２２、管路６４，６５、絞り部６６、管路６７を通じ
て、圧力スイッチ５４に作用する。圧力スイッチ５４は
切換作動し、ソレノイド５２が通電する。そこで電磁切
換弁５１は、オ位置に切換わる。したがってパイロット
ポンプ３０からのパイロット圧は、電磁切換弁５１のオ
位置、パイロット弁８Ｆ，管路６２，６８、シャトル弁
１８、管路４１を通じて、走行用パイロット切換弁１１
Ｌのパイロット圧受圧部４２に作用する。パイロット切
換弁１１はホ位置に切換わって、油圧ショベルは右方向
へ向けて走行する。この走行状態を行っているときにあ
やまって直進専用ペダル装置６を操作しても、直進専用
ペダル装置６のパイロット弁１０Ｆ，１０Ｂは、管路６
９、電磁切換弁５１のオ位置、管路７０を経て、油タン
ク６０に通じているので、パイロット弁１０Ｆ，１０Ｂ
からはパイロット圧が導出しない。したがって通常ペダ
ル装置４を操作して油圧ショベルを所要の方向に走行さ
せているときに、あやまって直進専用ペダル装置６を踏
込操作してもその油圧ショベルが走行方向変換をおこす
ことがないので、安全である。
べる。油圧ショベルの走行を行う場合に、先ず通常ペタ
ル装置４を操作するときその通常ペダル装置４のパイロ
ット弁８Ｆ，８Ｂ，９Ｆ，９Ｂのうちたとえばパイロッ
ト弁８Ｆを操作する。つまりペダル５Ｌだけを前方に踏
込操作すると、パイロットポンプ３０からのパイロット
圧は、管路５８，５９、電磁切換弁５１の中立位置、管
路６１、パイロット弁８Ｆ、管路６２、６３、シャトル
弁２２、管路６４，６５、絞り部６６、管路６７を通じ
て、圧力スイッチ５４に作用する。圧力スイッチ５４は
切換作動し、ソレノイド５２が通電する。そこで電磁切
換弁５１は、オ位置に切換わる。したがってパイロット
ポンプ３０からのパイロット圧は、電磁切換弁５１のオ
位置、パイロット弁８Ｆ，管路６２，６８、シャトル弁
１８、管路４１を通じて、走行用パイロット切換弁１１
Ｌのパイロット圧受圧部４２に作用する。パイロット切
換弁１１はホ位置に切換わって、油圧ショベルは右方向
へ向けて走行する。この走行状態を行っているときにあ
やまって直進専用ペダル装置６を操作しても、直進専用
ペダル装置６のパイロット弁１０Ｆ，１０Ｂは、管路６
９、電磁切換弁５１のオ位置、管路７０を経て、油タン
ク６０に通じているので、パイロット弁１０Ｆ，１０Ｂ
からはパイロット圧が導出しない。したがって通常ペダ
ル装置４を操作して油圧ショベルを所要の方向に走行さ
せているときに、あやまって直進専用ペダル装置６を踏
込操作してもその油圧ショベルが走行方向変換をおこす
ことがないので、安全である。
【０００９】次に油圧ショベルの直進走行を行うため
に、直進専用ペダル装置６のペダル７をたとえば前方に
踏込操作する。パイロットポンプ３０からのパイロット
は、電磁切換弁５１の中立位置、管路６９、パイロット
弁１０Ｆ、管路７１、７２、シャトル弁２４、管路７
３、７４、絞り部７５を通じて、圧力スイッチ５５に作
用する。圧力スイッチ５５は切換作動し、ソレノイド５
３が通電する。そこで電磁切換弁５１は、ワ位置に切換
わる。したがってパイロットポンプ３０からのパイロッ
ト圧は、電磁切換弁５１のワ位置、パイロット弁１０Ｆ
を介して、走行用パイロット切換弁１１Ｌ，１１Ｒのパ
イロット圧受圧部４２と４５に作用する。パイロット切
換弁１１Ｌ，１１Ｒはそれぞれホ位置，ト位置に切換わ
って、油圧ショベルは前方へ向けて走行直進を行う。こ
の走行直進を行っているときにあやまって通常ペダル装
置４を操作しても、通常ペダル装置４のパイロット弁８
Ｆ，８Ｂ，９Ｆ，９Ｂはいずれもそのパイロット圧導入
回路が電磁切換弁５１のワ位置を介して油タンク６０と
連通状態になっている。したがって直進専用ペダル装置
６を操作して走行直進を行っているときにあやまって通
常ペダル装置４を踏込操作しても、油圧ショベルが走行
方向変換をおこすことがないので安全である。本発明は
上記のようにして、通常ペダル装置４と直進専用ペダル
装置６のうちのいずれか一方を先に操作したときその操
作した方のペダル装置だけを優先的に作動せしめるよう
にしたので、直進専用ペダル装置をそなえた油圧ショベ
ルの走行操作の安全性を向上させることができる。
に、直進専用ペダル装置６のペダル７をたとえば前方に
踏込操作する。パイロットポンプ３０からのパイロット
は、電磁切換弁５１の中立位置、管路６９、パイロット
弁１０Ｆ、管路７１、７２、シャトル弁２４、管路７
３、７４、絞り部７５を通じて、圧力スイッチ５５に作
用する。圧力スイッチ５５は切換作動し、ソレノイド５
３が通電する。そこで電磁切換弁５１は、ワ位置に切換
わる。したがってパイロットポンプ３０からのパイロッ
ト圧は、電磁切換弁５１のワ位置、パイロット弁１０Ｆ
を介して、走行用パイロット切換弁１１Ｌ，１１Ｒのパ
イロット圧受圧部４２と４５に作用する。パイロット切
換弁１１Ｌ，１１Ｒはそれぞれホ位置，ト位置に切換わ
って、油圧ショベルは前方へ向けて走行直進を行う。こ
の走行直進を行っているときにあやまって通常ペダル装
置４を操作しても、通常ペダル装置４のパイロット弁８
Ｆ，８Ｂ，９Ｆ，９Ｂはいずれもそのパイロット圧導入
回路が電磁切換弁５１のワ位置を介して油タンク６０と
連通状態になっている。したがって直進専用ペダル装置
６を操作して走行直進を行っているときにあやまって通
常ペダル装置４を踏込操作しても、油圧ショベルが走行
方向変換をおこすことがないので安全である。本発明は
上記のようにして、通常ペダル装置４と直進専用ペダル
装置６のうちのいずれか一方を先に操作したときその操
作した方のペダル装置だけを優先的に作動せしめるよう
にしたので、直進専用ペダル装置をそなえた油圧ショベ
ルの走行操作の安全性を向上させることができる。
【００１０】
【発明の効果】本発明の建設機械の走行操作装置によれ
ば、通常ペダル装置を操作して油圧ショベルを所用の方
向に走行させているときに、あやまって直進専用ペダル
装置を踏込操作してもその油圧ショベルが方向変換をお
こすことがない。また直進専用ペダル装置を操作して走
行直進をおこなっているときにあやまって通常ペダル装
置を踏込操作しても、油圧ショベルが走行方向変換をお
こすことがない。すなわち本発明では、通常ペダル装置
と直進専用ペダル装置のうちいずれか一方を先に操作し
たときその操作した方のペダル装置だけを優先的に作動
せしめるようにしたので、直進専用ペダル装置をそなえ
た油圧ショベルの走行操作の安全性を向上させることが
できる。
ば、通常ペダル装置を操作して油圧ショベルを所用の方
向に走行させているときに、あやまって直進専用ペダル
装置を踏込操作してもその油圧ショベルが方向変換をお
こすことがない。また直進専用ペダル装置を操作して走
行直進をおこなっているときにあやまって通常ペダル装
置を踏込操作しても、油圧ショベルが走行方向変換をお
こすことがない。すなわち本発明では、通常ペダル装置
と直進専用ペダル装置のうちいずれか一方を先に操作し
たときその操作した方のペダル装置だけを優先的に作動
せしめるようにしたので、直進専用ペダル装置をそなえ
た油圧ショベルの走行操作の安全性を向上させることが
できる。
【図１】本発明の油圧回路図である。
【図２】油圧ショベルの運転席内部を示す要部斜視図で
ある。
ある。
【図３】従来技術の油圧回路図である。
４ 通常ペダル装置 ５Ｌ，５Ｒ，７ ペダル ６ 直進専用ペダル装置 ８Ｆ，８Ｂ，９Ｆ，９Ｂ，１０Ｆ，１０Ｂ パイロット
弁 １１Ｌ，１１Ｒ 走行用パイロット切換弁 １６，１７ 第１，第２ポンプ ３０ パイロットポンプ ３１ 走行直進弁 ５１ 電磁切換弁 ５４，５５ 圧力スイッチ
弁 １１Ｌ，１１Ｒ 走行用パイロット切換弁 １６，１７ 第１，第２ポンプ ３０ パイロットポンプ ３１ 走行直進弁 ５１ 電磁切換弁 ５４，５５ 圧力スイッチ
Claims (2)
- 【請求項１】 一対の通常ペダル装置と一個の直進専用
ペダル装置を装備し、その通常ペダル装置は一対のペダ
ル又はレバーを操作することにより種々の走行を行うよ
うにし、また直進専用ペダル装置は一個のペダルを前方
又は後方に踏込操作することにより前方又は後方に向け
て直進走行を行うようにしている履帯式建設機械であっ
て、 前記通常ペダル装置の操作状態を検出する通常ペダル操
作検出手段と、 前記直進専用ペダル装置の操作状態を検出する直進専用
ペダル操作検出手段と、前記通常ペダル操作検出手段に
より前記通常ペダル装置の操作が検出されているとき、
前記直進専用ペダル装置の操作を走行に反映させず、 前記直進走行ペダル操作検出手段により前記直進専用ペ
ダル装置の操作が検出されているとき、前記通常ペダル
装置の操作を走行に反映させない ようにしたことを特徴
とする履帯式建設機械の走行操作装置。 - 【請求項２】 前記一対の通常ペダル装置の操作により
パイロット圧を導出するパイロット弁と、前記直進専用
ペダル装置の操作によりパイロット圧を導出するパイロ
ット弁とを有し、 前記通常ペダル操作検出手段は、前記通常ペダル装置の
パイロット弁から導出されるパイロット圧が作用して切
換わる圧力スイッチであり、 前記直進専用ペダル検出手段は、前記直進専用ペダル装
置のパイロット弁から導出されるパイロット圧が作用し
て切換わる圧力スイッチであり、 前記通常ペダル装置が操作されたとき、前記通常ペダル
操作検出手段を構成する圧力スイッチからの信号によ
り、前記直進専用ペダル装置のパイロット弁のパイロッ
ト圧導入回路を油タンクに連通する油路位置に切換わ
り、 前記直進専用ペダル装置が操作されたとき、前記直進専
用ペダル操作検出手段を構成する圧力スイッチからの信
号により、前記通常ペダル装置のパイロット弁のパイロ
ット圧導入回路を油タンクに連通する油路位置に切換わ
る電磁切換弁を有することを特徴とする請求項１記載の
履帯式建設機械の走行操作装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03328062A JP3125899B2 (ja) | 1991-11-15 | 1991-11-15 | 建設機械の走行操作装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03328062A JP3125899B2 (ja) | 1991-11-15 | 1991-11-15 | 建設機械の走行操作装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05140966A JPH05140966A (ja) | 1993-06-08 |
| JP3125899B2 true JP3125899B2 (ja) | 2001-01-22 |
Family
ID=18206091
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP03328062A Expired - Fee Related JP3125899B2 (ja) | 1991-11-15 | 1991-11-15 | 建設機械の走行操作装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3125899B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110747932A (zh) * | 2019-10-18 | 2020-02-04 | 广西柳工机械股份有限公司 | 挖掘机控制系统及方法 |
-
1991
- 1991-11-15 JP JP03328062A patent/JP3125899B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110747932A (zh) * | 2019-10-18 | 2020-02-04 | 广西柳工机械股份有限公司 | 挖掘机控制系统及方法 |
| CN110747932B (zh) * | 2019-10-18 | 2022-01-11 | 广西柳工机械股份有限公司 | 挖掘机控制系统及方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05140966A (ja) | 1993-06-08 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |