JP3125826B2 - パルス回路及びディスプレイ装置 - Google Patents

パルス回路及びディスプレイ装置

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JP3125826B2 JP05037817A JP3781793A JP3125826B2 JP 3125826 B2 JP3125826 B2 JP 3125826B2 JP 05037817 A JP05037817 A JP 05037817A JP 3781793 A JP3781793 A JP 3781793A JP 3125826 B2 JP3125826 B2 JP 3125826B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、単安定マルチバイブレ
ータを使ったパルス回路に関し、その出力パルスの安定
化方法、並びにその利用法に関する。
【0002】
【従来の技術】トリガ入力により一定の幅のパルスを出
力する単安定マルチバイブレ−タの原理は1976年
(株)産報刊 パルスディジタル回路の設計演習92頁
から107頁に示されており、そのIC化の例は日本テ
キサス・インスツルメンツ株式会社の1990版TTL
SDT,LS,Sデータ・ブック6−58頁から6−
71頁に示されている。この単安定マルチバイブレ−タ
の出力パルス幅はICの場合でいえば外付けのコンデン
サ−と抵抗の定数積により決まる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような単安定マル
チバイブレータにおいては周囲の温度変化などによる外
付けコンデンサ−、抵抗の定数値の変化により出力パル
ス幅の変動が避けられないものとなっていた。従って、
この単安定マルチバイブレ−タで一定周期で到来するパ
ルスをトリガ入力として、パルス幅の変動の少ない一定
パルス幅すなわちデューティ比一定の出力パルスを得る
ことが困難であるという問題があった。
【0004】本発明の目的は上記の問題点を解決し、入
力トリガパルスの繰り返し周期に対して出力パルス幅が
入力パルスの1/2より大きいとき、即ちデューティ比
が0.5より大きいパルスを得ようとする場合に、外付
けコンデンサ、抵抗の定数値変化の影響が少ないパルス
発生回路を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、一定周期Tで
到来する入力トリガパルスに対してデューティ比αが
0.5より大きい出力パルスを得る第一の単安定マルチ
バイブレータに、この第一の単安定マルチバイブレータ
の終了エッジでトリガのかかる出力パルス幅がT(1−
α)の第二の単安定マルチバイブレータを設け、この第
二の単安定マルチバイブレータの終了エッジと第一の単
安定マルチバイブレータの入力トリガパルスのトリガエ
ッジとの位相比較を行う位相比較器を設け、この位相比
較器の2入力エッジの位相差が無くなるように位相比較
器の出力により第一の単安定マルチバイブレータのパル
ス幅を制御するパルス幅制御回路からなる構成とした。
【0006】
【作用】第二の単安定マルチバイブレータは、第一の単
安定マルチバイブレータで得ようとする所望のデューテ
ィ比αに対して、出力パルス幅がT(1−α)となるよ
うに設定される。位相比較器は第二の単安定マルチバイ
ブレータの終了エッジと第一の単安定マルチバイブレー
タの入力トリガパルスのトリガエッジとの位相比較を行
いその結果をパルス幅制御回路に供給する。ここでパル
ス幅制御回路を含めた第一の単安定マルチバイブレータ
の出力パルス幅と第二の単安定マルチバイブレータの出
力パルス幅が前記設定条件を満たしていれば、第一の単
安定マルチバイブレータの入力トリガパルスのトリガエ
ッジに対して第二の単安定マルチバイブレータの終了エ
ッジはTα+T(1−α)=T遅れ、次に到来する第一
の単安定マルチバイブレータの入力トリガパルスのトリ
ガエッジに一致する。この時、位相比較器はその2つの
入力差が無いと検出出力し、パルス幅制御回路は第一の
単安定マルチバイブレータの出力パルス幅がこの状態を
保つように作用する。
【0007】今何らかの要因で第一の単安定マルチバイ
ブレータの出力パルス幅がTΔαだけ長くなったとする
と第一の単安定マルチバイブレータの入力トリガパルス
のトリガエッジに対して第二の単安定マルチバイブレー
タの終了エッジは T(α+Δα)+T(1−α)=T(1+Δα) 遅れることになり、次に到来する第一の単安定マルチバ
イブレータの入力トリガパルスのトリガエッジに対して
TΔαの遅れとなり、位相比較器では第一の単安定マル
チバイブレータの入力トリガパルスのトリガエッジに対
して第二の単安定マルチバイブレータの終了エッジが遅
れていると検出する。パルス幅制御回路はこの位相比較
結果を受けて第一の単安定マルチバイブレータの出力パ
ルス幅が短くなるように作用する。
【0008】次に最初に示した状態に対して第一の単安
定マルチバイブレータの出力パルス幅がTΔαだけ短く
なったときは第一の単安定マルチバイブレータの入力ト
リガパルスのトリガエッジに対して第二の単安定マルチ
バイブレータの終了エッジは T(α−Δα)+T(1−α)=T(1−Δα) 遅れることになり、次に到来する第一の単安定マルチバ
イブレータの入力トリガパルスのトリガエッジに対して
TΔαの進みとなり、位相比較器では第一の単安定マル
チバイブレータの入力トリガパルスのトリガエッジに対
して第二の単安定マルチバイブレータの終了エッジが進
んでいると検出する。パルス幅制御回路はこの位相比較
結果を受けて第一の単安定マルチバイブレータの出力パ
ルス幅が短くなるように作用する。
【0009】前記した2つの状態は過渡的な状態であ
り、前記した一連のパルス幅制御作用により最初に述べ
た状態すなわち第一の単安定マルチバイブレータの出力
パルス幅は所望のパルス幅Tαに落ち着くように作用す
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1のブロック図
及び図2の動作は系図を用いて説明する。
【0011】図1で1は第一の単安定マルチバイブレー
タ、2は第二の単安定マルチバイブレータ(以下MMV
という)、5は位相比較器、6はパルス幅制御回路であ
る。MMV1は一定周期Tで到来するトリガパルスAの
立ち下がりエッジにてトリガがかかりパルスBを出力す
る。このパルスBのパルスは所望のパルス幅Tαとなる
ように設定しておく。ここでトリガパルスAの周期Tに
対するデューティ比αが0.5を超えることが必要であ
る。パルスBはMMV2のトリガ入力に接続され、MM
V2はパルスBの立ち下がりエッジでトリガがかかりパ
ルスCを出力する。パルスCのパルス幅はT(1−α)
になるように設定しておく。位相比較器5はパルスAと
パルスB入力として両者立ち下がりエッジの位相比較を
行いその位相差を出力する。パルスBとパルスCの和は
パルスBのパルス幅が先に示した所望の値になっていれ
ばTとなるのでパルスAとパルスBの立ち下がりエッジ
は一致するので位相差は検出されない。何らかの要因で
パルスBのパルス幅が先に示した所望の値より大きくな
るとパルスBとパルスCの和はTより大きくなるのでパ
ルスBの立ち下がりエッジはパルスAの立ち下がりエッ
ジより遅れるので位相比較器5は遅れを検出出力する。
逆にパルスBのパルス幅が小さくなったときはパルスB
とパルスCの和はTより小さくなるので位相比較器5は
進みを検出出力する。パルス幅制御回路6は位相比較器
5の出力を受け位相比較器5が遅れを検出出力している
ときはMMV1の出力パルスBのパルス幅を短くするよ
うに制御し、位相比較器5が進みを検出出力していると
きはMMV1の出力パルスBのパルス幅を長くするよう
に制御し、パルスBとパルスCの和はTとなるようなパ
ルス幅の制御を行う。
【0012】このような構成にすることにMMV1の出
力パルスBのパルス幅が安定することについて説明す
る。
【0013】次に上記一実施例についてより具体的な回
路例を図3に示す。図3において11、12はMMVで
あり第1図のMMV1、MMV2に対応する。C1、R
1はMMV11のC2、R2はMMV12各々の外付け
コンデンサ、抵抗である。15はDフリップフロップで
あり、第1図の位相比較器5に対応する。16はパルス
幅制御回路であり、コンデンサC3、抵抗R3、R4か
らなり第1図のパルス幅制御回路に対応する。Dフリッ
プフロップ15は立ち下がりエッジトリガタイプでクロ
ックパルスの立ち下がりでD入力がQn出力に伝送され
るものとする。Dフリップフロップ15のD入力にはM
MV11のトリガパルスA接続され、クロック入力には
MMV12の出力パルスCが接続される。Qn出力はク
ロックの立ち下がり時にD入力がハイレベルならローレ
ベルを、ローレベルならハイレベルとなるので、Dフリ
ップフロップ15はパルスCの立ち下がりエッジがパル
スAの立ち下がりエッジより遅れたときはハイレベル
を、パルスCの立ち下がりエッジがパルスAの立ち下が
りエッジより進んだときはローレベルを出力する位相比
較器になる。Dフリップフロップ15のQn出力はパル
ス幅制御回路内のR3に接続され更にR4を介してMM
V11の外付け抵抗R1とコンデンサC1接続点に接続
される。R1の他方は直流電源に接続されるコンデンサ
C3は一方の端子をR3、R4の接続点に、他方を接地
する。C1、R3、R4はローパスフィルターを構成
し、この高域遮断周波数はパルスAの周波数より十分低
くなるようにコンデサーC3の定数を設定する。ここで
パルス幅制御回路の動作説明を簡単にするためR3≪R
4、R3、R4、C3の接続点の電圧をE1、R1に接
続される電源はE0とする。E1は先の条件よりDフリ
ップフロップ15のQn出力を十分に積分したものとな
っており直流化されていて、その取りうる値はDフリッ
プフロップ15のQn出力のローレベルとハイレベルの
間でそのQn出力の状態により変動する。MMV11の
外付けコンデンサC1の充電目標電圧Vは
【0014】
【数1】
【0015】となり、MMV11の時定数は
【0016】
【数2】
【0017】となる事から、E1の電圧によりMMV1
1のパルス幅が可変される。すなわちE1電圧が高くな
ればMMV11のパルス幅は短く、E1電圧が低くなれ
ばMMV11のパルス幅は長くなる。今あるE1電圧に
対してMMV11の出力パルスBの長さが所望の値にな
るようにC1、R1、R4の定数を決めておく。この
時、パルスB、パルスCのパルス幅の和はTとなり、パ
ルスA及びパルスCの立ち下がりエッジは一致してい
る。何らかの要因でMMV11の出力パルスBの長さが
所望の値より長くなれば、MMV2の出力パルスCの立
ち下がりエッジはMMV11の入力パルスAの立ち下が
りエッジより遅れるので、Dフリップフロップ15のQ
n出力はハイレベルを出力する機会が多くなりこれに応
じてE1電圧もしばらく後に上昇する。これにより、M
MV11のパルス幅は短くなり、パルスAとパルスBの
立ち下がりエッジが一致したところで再び安定する。す
なわちパルスB、パルスCのパルス幅の和がTの一定値
に保たれるわけである。逆に、MMV11の出力パルス
Bの長さが所望の値より短くなれば、Dフリップフロッ
プ15のQn出力はローレベルを出力する機会が多くな
りE1電圧もしばらく後に下降し、MMV11のパルス
幅は短くなりパルスB、パルスCのパルス幅の和がTの
一定値に保たれる。このようにして、MMV11、MM
V12の出力であるパルスB、パルスCのパルス幅の和
を一定に保つパルス幅制御動作がなされる。
【0018】MMV1の出力パルス幅の安定化条件につ
いて説明する。周囲温度変化などによりMMV11、1
2とも出力のパルス幅は変動する。その変化の傾向は、
外付け、コンデンサ抵抗C1、C2、R1、R2の温度
係数を互いに一致させておけば同じ傾向を示すであろ
う。上記した構成ではパルスB、パルスCの和が一定に
なるようにMMV11の出力パルスBの幅を可変制御す
るので、パルスBのパルス幅の変動を少なくするにはパ
ルスCの変動量が少ないことが条件となる。
【0019】外付けコンデンサ、抵抗の定数積C1×R
1、C2×R2の変化率をβ(βは±値を取り得る)と
する。今MMV11のパルス幅としてαTを得ようとす
ると、図3の回路のMMV2のパルス幅は(1−α)T
と設定され、MMV11のパルス幅はT−(1−α)T
=αTなる。外付けコンデンサ、抵抗の定数積C1×R
1、C2×R2の初期設定値に対し上記変化率β変動し
たとすると、MMV11のみの時のMMV11の出力パ
ルス幅は、(1+β)αTで、出力パルス幅変動量はβ
αTとなる。
【0020】一方、第3図の回路を適用した場合は、M
MV12もパルス幅が(1+β)(1−α)Tより、M
MV1のパルス幅はT−(1+β)(1−α)Tとな
り、そのパルス幅変動量は、β(1−α)Tで、上記変
動量の2式よりβαT>β(1−α)Tが成立するため
には、α>0.5が条件となる。
【0021】これより、本発明はα>0.5すなわちM
MV11のパルス幅設定が0.5TからTの範囲にある
ときにMMV11のパルス幅変動量を小さく出来る効果
がある。 一例として、α=0.9T、β=±0.1と
した場合、MMV11のみの時のパルス幅変動量は、±
0.1×0.9T=±0.09Tで、本発明を適用した
場合は、±0.1×(1−0.9)T=±0.01Tと
なり、MMV1のパルス幅の変動量が大幅に改善される
という効果がある。
【0022】上記説明においてはパルス幅を一定周期T
で到来するトリガパルスに対して0、5T<τ<Tの時
について説明したが、τ>Tの時にも有効である。この
場合図3のMMV11はノンリトリガタイプであること
が条件である。例えば、T<τ<2Tの場合には、MM
V1の入力パルスは2回に1回、2T<τ<3Tの場合
には、MMV1の入力パルスは3回に2回無視される。
T<τ<2Tの場合、MMV2のパルス幅は(2T−
τ)と設定する。この場合の各部のタイミングチャート
を図4に示す。図3においてDフリップフロップ15は
クロック入力到来時のみD入力の状態がQn出力に伝送
されるので、クロック入力時のみその近くのD入力のエ
ッジとの位相比較を行なうことになる。他の動作は前記
とまったく同様である。また、この場合、前記のような
α>0.5なる条件はあらかじめ満たされていることは
言うまでもない。MMV11のパルス幅が2Tを超える
場合にも有効であることは言うまでもない。ここではD
フリップフロップの特性より、MMV11の出力パルス
幅がTをこえる場合でも図3にて対応可能であったが、
他の位相比較器に対応するためには図1のブロック図を
図5に変更した方が良いであろう。図5において位相比
較器5の一方の入力MMV2の出力パルスCで、他方は
MMV1の出力パルスBとする。この場合、位相比較器
5の位相比較エッジはMMV1の出力パルスBの立上り
エッジとMMV2の立ち下がりエッジにて行なうものと
する。他の動作は先に示したものと同様である。
【0023】つぎに本発明の他の一実施例を示す。
【0024】図6、7に本発明の他の一実施例のブッロ
ク図および各部の波形図を示す。
【0025】図6は図1の回路に、MMV1の出力パル
スBの終了エッジによりトリガがかかる第3のMMV3
を付加したものである。MMV3は出力パルス幅が可変
できる構成とする。このため、例えば外付抵抗(図示せ
ず)を可変抵抗としておく。MMV3の出力パルス幅可
変手段として他の方法によっても良い。このような構成
にすることによりMMV3の出力パルス幅Dを適当に調
節することにより、パルス終了エッジはMMV1の入力
トリガパルスAのトリガエッジに対して進み、遅れ位相
のエッジを自由に作成できる。図7に進み、遅れの場合
の各部の波形の一例を示す。
【0026】前記したようにMMV1、MMV2の出力
パルス幅の和はTで一定になるものとしている。ここ
で、一定周期で到来するMMV1の入力トリガパルスA
に対するエッジの進み、遅れは便宜上パルスAに対する
エッジより0.5T前までの間にある場合進みとして−
で、それ以外の場合を遅れとして+で示す。以下簡単の
為、具体的な数値で本発明の動作、効果について説明す
る。
【0027】今、MMV1の出力パルスBのパルス幅を
0.8T、MMV2の出力パルスCのパルス幅を0.2
T、MMV3の出力パルスDのパルス幅の可変量を0.
1T〜0.3Tとする。
【0028】又、各MMVの外付け部品の定数積の温度
係数等のパルス幅変動要因は合わせ込んでおくものとし
て、この係数をβとする。本発明の場合、MMV2のβ
を見込んだ出力パルス幅は0.2(1+β)T、MMV
1のβを見込んだ出力パルス幅は1−0.2(1+β)
=0.8T−0.2βT、MMV3のβを見込んだ出力
パルス幅は0.1(1+β)T〜0.3(1+β)T、
従って、MMV1とMMV3のβを見込んだ出力パルス
幅の和は 0.9T+0.2βT+0.1βT=0.9T+0.1βT 〜1.1T+0.2βT+0.3βT=1.1T+0.1βT となり、MMV1のトリガパルスAに対するMMV3の
終了エッジ位相の可変量は −0.1T−0.1βT〜+0.1T+0.1βT・・・(3) となる。即ち、βを含む項は位相の変動量を示し、位相
を0.1T進ませて設定した場合のその変動量は0.1
βT、位相を0.1T遅らせて設定した場合のその変動
量は0.1βTである。
【0029】一方図8のようにMMV1、MMV3のみ
により構成した場合は、MMV1のβを見込んだ出力パ
ルス幅は0.8(1+β)T、MMV3のβを見込んだ
出力パルス幅は0.1(1+β)T〜0.3(1+β)
T従って、MMV1とMMV3のβを見込んだ出力パル
ス幅の和は 0.9T−0.8βT+0.1βT=0.9T−0.9βT 〜1.1T−0.8βT+0.3βT=1.1T+1.1βT となり、MMV1のトリガパルスAに対するMMV3の
終了エッジ位相は −0.1T−0.9βT〜+0.1T+1.1βT・・・(4) となる。(4)式を(3)式に対応させて考えると、位
相を0.1T進ませて設定した場合のその変動量は0.
9βT、位相を0.1T遅らせて設定した場合のその変
動量は1.1βTである。
【0030】以上からわかるように、本発明を適用する
ことによりMMV3の終了エッジの位置は変動係数βの
影響を大幅に低減することができ、MMV1のトリガパ
ルスのトリガエッジ付近に位相変動の少ない安定した進
み、遅れエッジを得ることができるという効果がある。
【0031】即ち外付け部品等の変動係数を合わせてお
けばMMV2の出力パルス幅Cが長くなれば、MMV1
の出力パルス幅は短くなるが、その分MMV3の出力パ
ルス幅が長くなることになりMMV1の変動分はMMV
3により相殺される傾向になるのでMMV3の出力パル
スDの終了エッジ位相変動を少なくすることができる。
MMV3の出力パルスDの終了エッジの位相をMMV1
の入力トリガパルスのトリガエッジの位相に合わせて調
節した時にはその位相変動はほぼ0にすることができ
る。
【0032】次に本発明をテレビ等のディスプレイ装置
に適用した場合の一実施例を示す。
【0033】テレビで表示される画面の出画位置を変え
る手段はテレビ技術1991年4月号78項から79項
に記載されている。本例では単安定マルチバイブレイタ
2個を使って前記した図8の様な構成で水平同期信号及
び垂直同期信号(H及びV Sync)の位相をシフト
して水平ブランキングあるいは垂直ブランキング(Hお
よびV Blk)のクロスバを画面にだすような例が記
載されている。ここで画面位置を上下左右に少しずらす
ような用途の場合、図9の回路を適用すると、画面の位
置の変動を非常に小さくできるという効果がある。
【0034】図9においてMMV1の入力するトリガパ
ルスはHあるいはVSync Pulseとして、MM
V2、MMV3等は前記図6と同様に構成し、MMV3
の出力パルスをMMV4のトリガ入力に入力し、MMV
4はMMV3の出力パルスの終了エッジにてトリガがか
かり、MMV1に入力されるトリガパルスの幅とほぼ同
じパルス幅のパルスを出力し、水平および垂直(発振)
偏向回路に接続する。発振回路はMMV1の前に合って
も良い。また、MMV1のトリガ入力は複合同期信号
(C Sync Pulse)としてMMV1に水平同
期信号分離回路の役割をかねても良い。
【0035】このような構成とすることでMMV1のト
リガ入力に対するMMV4に対する出力の位相の変動は
前記したように非常に小さくなるのでディスプレイ上で
の画面の位置の変動も非常に小さくできる効果がある。
【0036】次に本発明を電動機の回転位相を制御する
システムに適用する場合の一実施例を示す。図10は本
発明の一実施例を示すブロック図である。
【0037】図10は基準パルス信号に対して電動機の
回転位相をパルス信号で検出し、両者の(周波数)位相
比較を行ない、この結果により電動機の回転位相を制御
するシステムの一例に本発明を適用したものである。図
10で基準パルス信号201は、前記したMMV1、
2、3、4他からなる位相シフト回路202に入力さ
れ、基準パルス信号の基準エッジに対して出力位相を前
後させることが可能となっている。位相比較器203は
入力される2入力のエッジ同士の位相比較を行ない両者
の(周波数)位相差に応じた信号を出力する。位相比較
器203の一方の入力位相シフト回路202の出力パル
スで、他方の入力は電動機206の回転位相を検出しパ
ルス信号として出力する回転位相検出装置207の出力
である。位相比較器203の出力位相補償アンプ204
で位相補償がなされ、駆動回路205に接続され、電動
機206を駆動する。ここで位相比較器202の2入力
の位相差が一定となるように制御を行なうようにしてお
くとき、基準パルス信号201位相シフト回路202を
介して位相シフト回路203に入力されるので、位相シ
フト回路203の出力パルスの出力エッジの位相を調節
することにより、基準パルス201の基準エッジに対す
る位相比較器202の入力のエッジ位相を変えることが
できるので電動機206の回転位相位相検出装置207
のパルス出力と基準信号の相対的な位相関係を調節する
ことが可能となる。ここで位相シフト回路202は前記
したように出力の位相変動が少なく安定したものとなっ
ているので、電動機の回転位相と基準パルスの位相関係
の経時的な変動を小さくできる効果がある。
【0038】ここで位相シフト回路202は回転位相検
出装置207と位相比較器203の間に挿入しても、ほ
ぼ同様の効果が得られる。
【0039】
【発明の効果】以上述べた様に本発明によれば、温度変
化その他の要因による経時的変動の少ない安定したパル
スのデューティ比変換回路、パルスの遅延回路、位相シ
フト回路等が構成できるという効果がある。
【0040】また、上記回路をテレビなどのディスプレ
イ装置に適用することで、温度変化その他の要因による
経時的変動の少ない安定した出力画面位置の調節が可能
となる効果がある。
【0041】また、上記回路を電動機の回転位相を制御
するシステムに適用することにより、温度変化その他の
要因による経時的変動の少ない安定した電動機の回転位
相の制御が可能となる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例の動作波形図である。
【図3】本発明の一実施例の回路図である。
【図4】本発明の一実施例の動作波形図である。
【図5】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図6】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図7】従来の位相シフト回路の例を示すブロック図で
ある。
【図8】本発明をディスプレイ装置に適用した時の一例
を示すブロック図である。
【図9】本発明を電動機の回転位相制御するシステムに
適用した時の一実施例である。
【図10】電動機の回転位相を制御する別の一実施例で
ある。
【符号の説明】
1〜4…MMV、5…位相比較器、6…パルス幅制御回
路、11、12…MMV、15…Dフリップフロップ、
16…パルス幅制御回路、201…基準パルス信号、2
02…位相シフト回路、203…位相比較器、204…
位相補償アンプ、205…駆動回路、206…電動機、
207…回転位相検出装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中島 秋男 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株 式会社日立画像情報システム内 (72)発明者 中山 洋二 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株 式会社日立製作所映像メディア研究所内 (56)参考文献 特開 昭62−279710(JP,A)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の周期で入力された入力パルス信号の
    開始エッジをトリガ入力とし、第一のパルス信号を出力
    する第一の単安定マルチバイブレータと前記第一のパル
    ス信号の終了エッジをトリガ入力とし、第二のパルス信
    号を出力する第二の単安定マルチバイブレータと前記第
    一のパルス信号の終了エッジをトリガ入力とし、パルス
    幅が可変の第三のパルス信号を出力する第三の単安定マ
    ルチバイブレ−タと前記入力パルス信号のトリガ入力と
    される開始エッジと前記第二のパルス信号の終了エッジ
    とを位相比較し、比較結果に基づき位相差信号を出力す
    る位相比較手段と前記位相差信号に基づき前記第一のパ
    ルス信号のパルス幅を制御するパルス幅制御手段とを備
    え、 前記パルス幅制御手段は、前記第一及び第二のパルス信
    号のパルス幅の和を前記入力パルス信号の周期の整数倍
    と一致するよう前記第一のパルス信号のパルス幅を制御
    することを特徴とするパルス回路。
  2. 【請求項2】前記第一のパルス信号と前記第二のパルス
    信号は、前記第一のパルス信号のパルス幅が前記第二の
    パルス信号のパルス幅よりも長いことを特徴とする請求
    項1に記載のパルス回路。
  3. 【請求項3】前記第二及び第三の単安定マルチバイブレ
    ータのパルス信号のパルス幅変動要因の係数を略一致す
    ることを特徴とする請求項1に記載のパルス回路。
  4. 【請求項4】入力された映像信号及び同期信号に基づき
    映像を表示するディスプレイ装置において、 前記同期信号のパルス信号の位相を変位させ出力する位
    相変位手段と前記位相変位手段から出力された同期信号
    に基づき偏向動作を行う偏向手段と前記偏向手段の偏向
    動作の行いに基づき前記映像信号を表示する表示手段と
    を備え、 前記位相変位手段は、 前記入力された同期信号のパルス信号の開始エッジをト
    リガ入力とし、第一のパルス信号を出力する第一の単安
    定マルチバイブレータと前記第一のパルス信号の終了エ
    ッジをトリガ入力とし、第二のパルス信号を出力する第
    二の単安定マルチバイブレータと前記第一のパルス信号
    の終了エッジをトリガ入力とし、パルス幅が可変の第三
    のパルス信号を出力する第三の単安定マルチバイブレー
    タと前記第三のパルス信号の終了エッジをトリガ入力と
    し、第四のパルス信号を出力する第四の単安定マルチバ
    イブレータと前記入力された同期信号のパルス信号のト
    リガ入力とされる開始エッジと前記第二のパルス信号の
    終了エッジとを位相比較し、比較結果に基づき位相差信
    号を出力する位相比較手段と前記位相差信号に基づき前
    記第一のパルス信号のパルス幅を制御するパルス幅制御
    手段とを備え、 前記パルス幅制御手段は、前記第一及び第二のパルス信
    号のパルス幅の和を前記入力パルス信号の周期の整数倍
    と一致するよう前記第一のパルス信号のパルス幅を制御
    することを特徴とするディスプレイ装置。
  5. 【請求項5】前記第一のパルス信号と前記第二のパルス
    信号は、前記第一のパルス信号のパルス幅が前記第二の
    パルス信号のパルス幅よりも長いことを特徴とする請求
    項4に記載のディスプレイ装置。
  6. 【請求項6】前記第二及び第三の単安定マルチバイブレ
    ータのパルス信号のパルス幅変動要因の係数が略一致す
    ることを特徴とする請求項4に記載のディスプレイ装
    置。
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