JP3125751B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置の製造方法Info
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Description
法に係わり、特にゲート電極の側壁部に半導体領域を形
成するときのマスクとなる絶縁膜が形成されている絶縁
ゲート型トランジスタを有する半導体装置の製造方法に
関する。
上のためジャンクションリークの低減が重要な課題とな
っている。従来はこの目的のため、LDDサイドウォー
ル形成時にセル内のみエッチバックを行わない方法が提
案されていた(特開昭62−2562号公報)。
ようなリーク電流防止の必要なトランジスタについて
は、メモリセル部のみをフォトレジストで覆いエッチバ
ックを行なわず、ソース・ドレイン領域を低濃度の半導
体領域のみで形成し、周辺回路部のようなリーク電流防
止が特に求められないトランジスタについては、エッチ
バックを行って、ゲート電極の側壁部に半導体領域を形
成するときのマスクとなる絶縁膜を形成し、高濃度の半
導体領域とその半導体領域の周囲に形成される低濃度の
半導体領域(いわゆるLDD構造)とを形成するもので
ある。
スタを開示するものとしては、例えば、特開平1−12
0862号公報、特開平4−28246号公報、特開平
4−218925号公報等がある。
方法はメモリセル部のみをフォトレジストで覆う必要が
あるため、フォトリソグラフィ工程を1回追加する必要
がある。また、この方法ではセルの内外でエッチバック
の有無による段差が発生するため、上層の配線工程にお
いて段差に対する充分な配慮が必要となる。
必要とせず、イオン注入工程の追加という簡便なプロセ
スでジャンクションリークの低減を図るものである。
造方法は、メモリセル部を構成する、第1のゲート電極
を有する第1の絶縁ゲート型トランジスタと、周辺回路
部を構成する、第2のゲート電極を有する第2の絶縁ゲ
ート型トランジスタとを有する半導体装置の製造方法に
おいて、第1及び第2のゲート電極形成後に、該第1の
ゲート電極と該第2のゲート電極とをマスクとして第1
の不純物導入を行って、前記第1の絶縁ゲート型トラン
ジスタの第1の低濃度半導体領域及び前記第2の絶縁ゲ
ート型トランジスタの第2の低濃度半導体領域を形成
し、さらに前記第1及び第2のゲート電極の側壁部に絶
縁膜を形成する工程と、前記第1のゲート電極と前記第
1のゲート電極の側壁部に設けられた前記絶縁膜とをマ
スクとして、前記第1の不純物導入と略同一の条件で第
2の不純物導入を行って第3の低濃度半導体領域を形成
し、前記第1の低濃度半導体領域及び第3の低濃度半導
体領域からなる前記第1の絶縁ゲート型トランジスタの
ソース・ドレイン領域を形成する工程と、前記第2のゲ
ート電極と前記第2のゲート電極の側壁部に設けられた
前記絶縁膜とをマスクとして、前記第1の不純物導入よ
り高濃度の第3の不純物導入を行って高濃度半導体領域
を形成し、前記第2の低濃度半導体領域及び高濃度半導
体領域からなる前記第2の絶縁ゲート型トランジスタの
ソース・ドレイン領域を形成する工程と、を有すること
を特徴とする。
をマスクとして第1の不純物導入を行って第1の低濃度
半導体領域を形成し、さらにこのゲート電極の側壁部に
エッチバックによる絶縁膜を形成した後に第2の不純物
導入を行って第2の低濃度半導体領域を形成して、エッ
チバック時に基板表面に導入されたGRセンターを第2
の低濃度半導体領域で覆うことで、空乏層がGRセンタ
ーにかからないようにして、リーク電流の削減、BTに
よるホールド劣化の防止を図るものである。
Center)センターとは、キャリアの生成・再結合中心
をいう。またBT(Bias Test)とは通常使用時より大
きな電圧を印加して行う試験をいう。
ある図4および図5を用いて、GRセンターによるホー
ルド劣化の原理について説明する。
示している。この時、高電圧印加により空乏層8,9が
伸びる。N-低濃度拡散層方向に伸びた空乏層8がGR
センター6の存在する基板表面に達すると、GRセンタ
ー6を介してPウェルに電流が流れ、これにより発生し
たホットキャリアがフィールド酸化膜4中に注入され
る。
合を図5に示す。BT時にフィールド酸化膜中に注入さ
れたホットキャリアにより、フィールドエッジ付近の空
乏層が広がり、低電圧時においてもGRセンターと接触
している。これがBTにより発生する劣化の原因であ
る。
の側壁部の絶縁膜(サイドウォール)形成後に第2のイ
オン注入を行うことでPN接合界面をGRセンターから
離すようにしたものである。このようにすることで、B
T時の空乏層伸張時においてもGRセンターと接触しな
いようにすることが可能であり、BTでの特性劣化を防
止することができる。
第2の不純物導入を行うのは、第1の不純物導入後に形
成されたGRセンターを覆い、なおかつエッチバックに
よって露出した、第1の不純物導入が行なわれていない
部分の濃度を他の場所と同程度にするためである。
詳細に説明する。
スタの断面図を示す。図2はゲート電極のパターニング
後に第1のイオン注入を行い第1の拡散層を形成した時
の断面図、図3はゲート電極にサイドウォールを形成し
た時の断面図を示したものである。
ニング後に第1のイオン注入を行い第1の拡散層3を形
成する。次に酸化膜を成長させ、ついで酸化膜エッチバ
ックを行うことでサイドウォール5を形成し図3の形状
を得る。このときの酸化膜エッチバックにより酸化膜が
エッチングされ、低濃度拡散層3の形成されているシリ
コン基板表面が露出される。このときプラズマにより叩
かれる基板表面にダメージ層が形成され、これがGRセ
ンター6となる。
5の形成後、第2のイオン注入を行い第2の拡散層7を
形成する。形成された第2の拡散層7はGRセンターを
覆いPN接合界面を遠ざける働きをする。それにより高
電圧印加時に空乏層が広がってきた場合でも、GRセン
ターに届かなくなり、ホットキャリアの発生やそれに伴
うホールド劣化を防ぐことができる。
の場合は、エネルギー40〜80keV程度、ドーズ量
が1×1013〜1×1014/cm2程度、また不純物が
ヒ素の場合は、エネルギー20〜50keV程度、ドー
ズ量が1×1013〜1×10 14/cm2程度である。
ネルギー、ドーズ量)は、第1のイオン注入の条件と略
同一で行う。
ウォールを形成する絶縁ゲート型トランジスタを用いる
半導体製品に広く用いることができるが、代表的な例と
して本発明を用いたDRAMについて説明する。
およびその製造方法について説明する。
11にフィールド酸化膜12を形成した後に第1酸化膜
13を形成し、その上に第1ゲート電極14を形成す
る。
膜15,16を形成し(第2酸化膜16はゲート酸化膜
となる。)、さらにゲート電極17a,17bを形成す
る。
のイオン注入を行ってメモリセル部を構成する第1のM
OSトランジスタの低濃度半導体領域181,182およ
び周辺回路部を構成する第2のMOSトランジスタの低
濃度半導体領域183,184を形成する。
SiO2等の絶縁層19を形成し、図6(d)に示すよ
うにエッチバックを行いゲート電極17a,17bの側
壁部のサイドウォール20を形成する。
部を構成する第2のMOSトランジスタ側をレジスト2
1で覆って、メモリセル部を構成する第1のMOSトラ
ンジスタに第1のイオン注入と同じ条件で第2のイオン
注入を行って低濃度半導体領域211,212を形成す
る。
ル部を構成する第1のMOSトランジスタ側をレジスト
21で覆って、周辺回路部を構成する第2のMOSトラ
ンジスタにN型不純物(例えばヒ素)の第3のイオン注
入を行って高濃度半導体領域231,232を形成する。
する。
エッチバックによるサイドウォール形成後に第二のイオ
ン注入を行うことでPN接合界面をGRセンターから離
間させ、空乏層伸張時においてもGRセンターと接触し
ないようにすることが可能である。これによりBTでの
特性劣化を防止することができる。
断面図である。
工程を示す一部断面図である。
工程を示す一部断面図である。
めのフィールド酸化膜のエッジ近傍の拡大図である。
めのフィールド酸化膜のエッジ近傍の拡大図である。
法を説明するための断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 メモリセル部を構成する、第1のゲート
電極を有する第1の絶縁ゲート型トランジスタと、周辺
回路部を構成する、第2のゲート電極を有する第2の絶
縁ゲート型トランジスタとを有する半導体装置の製造方
法において、第1及び第2のゲート電極形成後に、該第
1のゲート電極と該第2のゲート電極とをマスクとして
第1の不純物導入を行って、前記第1の絶縁ゲート型ト
ランジスタの第1の低濃度半導体領域及び前記第2の絶
縁ゲート型トランジスタの第2の低濃度半導体領域を形
成し、さらに前記第1及び第2のゲート電極の側壁部に
絶縁膜を形成する工程と、 前記第1のゲート電極と前記第1のゲート電極の側壁部
に設けられた前記絶縁膜とをマスクとして、前記第1の
不純物導入と略同一の条件で第2の不純物導入を行って
第3の低濃度半導体領域を形成し、前記第1の低濃度半
導体領域及び第3の低濃度半導体領域からなる前記第1
の絶縁ゲート型トランジスタのソース・ドレイン領域を
形成する工程と、 前記第2のゲート電極と前記第2のゲート電極の側壁部
に設けられた前記絶縁膜とをマスクとして、前記第1の
不純物導入より高濃度の第3の不純物導入を行って高濃
度半導体領域を形成し、前記第2の低濃度半導体領域及
び高濃度半導体領域からなる前記第2の絶縁ゲート型ト
ランジスタのソース・ドレイン領域を形成する工程と、 を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10165305A JP3125751B2 (ja) | 1998-06-12 | 1998-06-12 | 半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10165305A JP3125751B2 (ja) | 1998-06-12 | 1998-06-12 | 半導体装置の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11354790A JPH11354790A (ja) | 1999-12-24 |
JP3125751B2 true JP3125751B2 (ja) | 2001-01-22 |
Family
ID=15809818
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10165305A Expired - Fee Related JP3125751B2 (ja) | 1998-06-12 | 1998-06-12 | 半導体装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3125751B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05200492A (ja) * | 1992-01-24 | 1993-08-10 | Nippon Steel Corp | 連続鋳造薄板鋳片の搬送巻取装置および搬送巻取方法 |
-
1998
- 1998-06-12 JP JP10165305A patent/JP3125751B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05200492A (ja) * | 1992-01-24 | 1993-08-10 | Nippon Steel Corp | 連続鋳造薄板鋳片の搬送巻取装置および搬送巻取方法 |
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Publication number | Publication date |
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JPH11354790A (ja) | 1999-12-24 |
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