JP3125417B2 - 油圧式回転減速装置 - Google Patents
油圧式回転減速装置Info
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- JP3125417B2 JP3125417B2 JP04063006A JP6300692A JP3125417B2 JP 3125417 B2 JP3125417 B2 JP 3125417B2 JP 04063006 A JP04063006 A JP 04063006A JP 6300692 A JP6300692 A JP 6300692A JP 3125417 B2 JP3125417 B2 JP 3125417B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は便蓋や便座などの回動軸
とともに使用し、便蓋や便座の開閉に伴う回動力を制御
する油圧式の回転減速装置に関するものである。
とともに使用し、便蓋や便座の開閉に伴う回動力を制御
する油圧式の回転減速装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の回転減速装置は図13〜
図16に示すように制御油を充填した油圧室1を有し、
一端を閉塞するとともに他端は開放状態のシリンダー2
内に、一端をシリンダー2の閉塞面3に設けた軸受4に
回転可能な状態で結合するとともに、他端はシリンダー
2の開放端5を閉塞するキャップ6を貫通して突出させ
た回転軸7を配している。一方、回転軸7には前記油圧
室1を加圧室8と減圧室9に仕切るように突出させた制
御壁10を設け、さらに制御壁10を囲い、外周面が前
記シリンダー2の内面に接して摺動し、内面と制御壁1
0との間に加圧室8と減圧室9を連通させる連通路11
を有するとともに減圧室8側に制御口12を設けた断面
略U字状の制御弁13を配設している。なお14はOリ
ングを示す。
図16に示すように制御油を充填した油圧室1を有し、
一端を閉塞するとともに他端は開放状態のシリンダー2
内に、一端をシリンダー2の閉塞面3に設けた軸受4に
回転可能な状態で結合するとともに、他端はシリンダー
2の開放端5を閉塞するキャップ6を貫通して突出させ
た回転軸7を配している。一方、回転軸7には前記油圧
室1を加圧室8と減圧室9に仕切るように突出させた制
御壁10を設け、さらに制御壁10を囲い、外周面が前
記シリンダー2の内面に接して摺動し、内面と制御壁1
0との間に加圧室8と減圧室9を連通させる連通路11
を有するとともに減圧室8側に制御口12を設けた断面
略U字状の制御弁13を配設している。なお14はOリ
ングを示す。
【0003】以上の構成により図15の実線矢印の方向
に回転軸7を回転させた場合、制御弁13の加圧室8側
の側面が制御壁10に押しつけられた状態で回転するた
め、加圧室8側の制御油は圧縮され加圧室8の内圧が上
昇し、回転軸7の回転を抑制する制動効果を呈する。一
方、図16の破線矢印の方向に回転軸7が回転した場合
は制御弁13の減圧室9側の側面が制御壁10に押しつ
けられた状態で回転するため制御弁13と制御壁10と
の間に油通路15を生じるとともに連通路11および制
御弁13に設けた制御口12を介して加圧室8と減速室
9が連通するため、一点鎖線矢印で示すように制御油の
移動が生じ、回転軸7の回転に対しては制御油の粘性抵
抗のみとなり、回転軸7の回転に対する制動効果はほと
んど得られない状態になる。
に回転軸7を回転させた場合、制御弁13の加圧室8側
の側面が制御壁10に押しつけられた状態で回転するた
め、加圧室8側の制御油は圧縮され加圧室8の内圧が上
昇し、回転軸7の回転を抑制する制動効果を呈する。一
方、図16の破線矢印の方向に回転軸7が回転した場合
は制御弁13の減圧室9側の側面が制御壁10に押しつ
けられた状態で回転するため制御弁13と制御壁10と
の間に油通路15を生じるとともに連通路11および制
御弁13に設けた制御口12を介して加圧室8と減速室
9が連通するため、一点鎖線矢印で示すように制御油の
移動が生じ、回転軸7の回転に対しては制御油の粘性抵
抗のみとなり、回転軸7の回転に対する制動効果はほと
んど得られない状態になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の構
成では、油圧室の容積が一定であるため、すなわち、油
圧室内の制御油の封入量が一定になるため、制動力を変
化させる場合に対応できないという課題があった。
成では、油圧室の容積が一定であるため、すなわち、油
圧室内の制御油の封入量が一定になるため、制動力を変
化させる場合に対応できないという課題があった。
【0005】本発明は上記課題を解決するもので制動力
の変化可能な油圧式回転減速装置を提供することを目的
としている。
の変化可能な油圧式回転減速装置を提供することを目的
としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、第1の手段として制御油を充填した油圧室を
有し、一端を閉塞するとともに他端は開放状態としたシ
リンダー内に、一端を前記シリンダーの閉塞壁に設けた
軸受に回転可能な状態で結合し、他端は前記シリンダー
の開放端を閉塞するキャップを貫通して突出させた回転
軸を配し、前記回転軸には前記油圧室を加圧室と減圧室
に仕切るように突出しかつ回転軸の軸方向に延びた制御
壁を設けるとともに、断面略U字状で、両側部の間に前
記制御壁外端部を収容し、側面に制御口を設け、前記制
御壁に対しシリンダの周方向に可動可能でかつ底部外面
をシリンダーの内周面に摺接させ、内面は前記制御壁外
端部との間に前記制御油が流通可能とした制御弁を配設
し、前記シリンダーの外方から前記軸受を貫通した制御
ピンで前記回転軸を前記キャップに押圧するようにした
ものである。
するため、第1の手段として制御油を充填した油圧室を
有し、一端を閉塞するとともに他端は開放状態としたシ
リンダー内に、一端を前記シリンダーの閉塞壁に設けた
軸受に回転可能な状態で結合し、他端は前記シリンダー
の開放端を閉塞するキャップを貫通して突出させた回転
軸を配し、前記回転軸には前記油圧室を加圧室と減圧室
に仕切るように突出しかつ回転軸の軸方向に延びた制御
壁を設けるとともに、断面略U字状で、両側部の間に前
記制御壁外端部を収容し、側面に制御口を設け、前記制
御壁に対しシリンダの周方向に可動可能でかつ底部外面
をシリンダーの内周面に摺接させ、内面は前記制御壁外
端部との間に前記制御油が流通可能とした制御弁を配設
し、前記シリンダーの外方から前記軸受を貫通した制御
ピンで前記回転軸を前記キャップに押圧するようにした
ものである。
【0007】また、第2の手段として制御油を充填した
油圧室を有し、一端を調圧壁で閉塞するとともに他端は
開放状態としたシリンダー内に、一端を前記シリンダー
の前記調圧壁面に設けた軸受に回転可能な状態で結合
し、他端は前記シリンダーの開放端を閉塞するキャップ
を貫通して突出させた回転軸を配し、前記回転軸には前
記油圧室を加圧室と減圧室に仕切るように突出しかつ回
転軸の軸方向に延びた制御壁を設けるとともに、断面略
U字状で、両側部の間に前記制御壁外端部を収容し、側
面に制御口を設け、前記制御壁に対しシリンダの周方向
に可動可能でかつ底部外面をシリンダーの内周面に摺接
させ、内面には前記制御壁外端部との間に前記制御油が
流通可能とした制御弁を配設し、前記調圧壁が前記シリ
ンダーの中心軸に沿って移動可能としたものである。
油圧室を有し、一端を調圧壁で閉塞するとともに他端は
開放状態としたシリンダー内に、一端を前記シリンダー
の前記調圧壁面に設けた軸受に回転可能な状態で結合
し、他端は前記シリンダーの開放端を閉塞するキャップ
を貫通して突出させた回転軸を配し、前記回転軸には前
記油圧室を加圧室と減圧室に仕切るように突出しかつ回
転軸の軸方向に延びた制御壁を設けるとともに、断面略
U字状で、両側部の間に前記制御壁外端部を収容し、側
面に制御口を設け、前記制御壁に対しシリンダの周方向
に可動可能でかつ底部外面をシリンダーの内周面に摺接
させ、内面には前記制御壁外端部との間に前記制御油が
流通可能とした制御弁を配設し、前記調圧壁が前記シリ
ンダーの中心軸に沿って移動可能としたものである。
【0008】さらに、第3の手段として制御油を充填し
た油圧室を有し、一端を閉塞するとともに他端は開放状
態のシリンダー内に、一端を前記シリンダーの閉塞壁に
設けた軸受に回転可能な状態で結合し、他端は前記シリ
ンダーの開放端を閉塞するキャップを貫通して突出させ
た回転軸を配し、前記回転軸には前記油圧室を加圧室と
減圧室に仕切るように突出しかつ回転軸の軸方向に延び
た制御壁を設けるとともに、前記加圧室から前記減圧室
に前記回転軸を横断して貫通する調節路を設け、断面略
U字状で、両側部の間に前記制御壁外端部を収容し、側
面に制御口を設け、前記制御壁に対しシリンダの周方向
に可動可能でかつ底部外面をシリンダーの内周面に摺接
させ、内面には前記制御壁外端部との間に前記制御油が
流通可能とした制御弁を配設し、前記調節路には前記シ
リンダーの外方から前記回転軸内の前記調節路を横断す
る調節弁を挿入したものである。
た油圧室を有し、一端を閉塞するとともに他端は開放状
態のシリンダー内に、一端を前記シリンダーの閉塞壁に
設けた軸受に回転可能な状態で結合し、他端は前記シリ
ンダーの開放端を閉塞するキャップを貫通して突出させ
た回転軸を配し、前記回転軸には前記油圧室を加圧室と
減圧室に仕切るように突出しかつ回転軸の軸方向に延び
た制御壁を設けるとともに、前記加圧室から前記減圧室
に前記回転軸を横断して貫通する調節路を設け、断面略
U字状で、両側部の間に前記制御壁外端部を収容し、側
面に制御口を設け、前記制御壁に対しシリンダの周方向
に可動可能でかつ底部外面をシリンダーの内周面に摺接
させ、内面には前記制御壁外端部との間に前記制御油が
流通可能とした制御弁を配設し、前記調節路には前記シ
リンダーの外方から前記回転軸内の前記調節路を横断す
る調節弁を挿入したものである。
【0009】
【作用】本発明は上記構成により、制御ピンの圧接力を
変化させることによって回転軸に与える摩擦抵抗を変化
させ、制動力を変化させる。
変化させることによって回転軸に与える摩擦抵抗を変化
させ、制動力を変化させる。
【0010】また、調圧壁をシリンダーの中心軸方向に
微動させることによって油圧室の容積を微小変化させる
とともに、回転軸との間の隙間の変化により、加圧室か
ら減圧室への制御油の漏出量の変化によって制動力を変
化させる。
微動させることによって油圧室の容積を微小変化させる
とともに、回転軸との間の隙間の変化により、加圧室か
ら減圧室への制御油の漏出量の変化によって制動力を変
化させる。
【0011】さらに調節弁を微動させることによって加
圧室から減圧室への制御油の漏出量を変化させることに
よって制動力を変化させる。
圧室から減圧室への制御油の漏出量を変化させることに
よって制動力を変化させる。
【0012】
【実施例】以下本発明の第1の実施例を図1〜図4を参
照しながら説明する。本回転減速装置は内部に制御油を
充填した油圧室1を有し、一端を閉塞するとともに他端
は開放状態としたシリンダー2内に、一端をシリンダー
2の閉塞壁3に設けた軸受4に回転可能な状態で結合
し、他端はシリンダー2の開放端を閉塞するキャップ5
を貫通して突出させた回転軸6を配している。そして回
転軸6には前記油圧室1を回転軸6の回転方向に加圧室
7と減圧室8に仕切るように回転軸6から放射状に突出
しかつ回転軸6の軸方向に延びた制御壁9を設けてい
る。そして断面略U字状で、両側部の間に前記制御壁9
外端部を収容し、かつ底部外面をシリンダー2の内周面
に摺接させ、その内面には前記制御壁9外端部との間に
前記加圧室7と減圧室8を連通させ前記制御油が流通可
能とした連通路10を有するとともに前記減圧室8側の
側面に制御口11を設け、前記制御壁9に対しシリンダ
3の周方向に可動可能の制御弁12を配設している。
照しながら説明する。本回転減速装置は内部に制御油を
充填した油圧室1を有し、一端を閉塞するとともに他端
は開放状態としたシリンダー2内に、一端をシリンダー
2の閉塞壁3に設けた軸受4に回転可能な状態で結合
し、他端はシリンダー2の開放端を閉塞するキャップ5
を貫通して突出させた回転軸6を配している。そして回
転軸6には前記油圧室1を回転軸6の回転方向に加圧室
7と減圧室8に仕切るように回転軸6から放射状に突出
しかつ回転軸6の軸方向に延びた制御壁9を設けてい
る。そして断面略U字状で、両側部の間に前記制御壁9
外端部を収容し、かつ底部外面をシリンダー2の内周面
に摺接させ、その内面には前記制御壁9外端部との間に
前記加圧室7と減圧室8を連通させ前記制御油が流通可
能とした連通路10を有するとともに前記減圧室8側の
側面に制御口11を設け、前記制御壁9に対しシリンダ
3の周方向に可動可能の制御弁12を配設している。
【0013】一方、閉塞壁3には回転軸6を押圧すべく
シリンダー2の外方から軸受4を貫通し、シリンダー2
の中心軸方向に微動できる制御ピン13とコイルバネ1
4およびボール14Aとから構成する制動部16を配置
している。すなわち、閉塞壁3と制御ピン13とはネジ
部17を介して結合し、制御ピン13を回転させること
によって制御ピン13が移動でき、回転軸6の端部を押
す押圧力を可変できる構成としている。なお、18はO
リングを示す。
シリンダー2の外方から軸受4を貫通し、シリンダー2
の中心軸方向に微動できる制御ピン13とコイルバネ1
4およびボール14Aとから構成する制動部16を配置
している。すなわち、閉塞壁3と制御ピン13とはネジ
部17を介して結合し、制御ピン13を回転させること
によって制御ピン13が移動でき、回転軸6の端部を押
す押圧力を可変できる構成としている。なお、18はO
リングを示す。
【0014】上記構成で図3の実線矢印の方向に回転軸
を回転させた場合、制御弁12の加圧室7側の側面が制
御壁9に押しつけられた状態で回転するため、加圧室7
側の制御油は圧縮され加圧室7の内圧が上昇し、回転軸
6の回転を抑制する制動効果を呈する。また、図4の破
線矢印の方向に回転軸6が回転した場合は制御弁12の
減圧室8側の側面が制御壁9に押しつけられた状態で回
転するため制御弁12と制御壁9との間に油通路19を
生じるとともに連通路10および制御弁12に設けた制
御口11を介して加圧室7と減圧室8が連通するため、
一点鎖線矢印で示すように制御油の移動が生じ、回転軸
6の回転に対しては制御油の粘性抵抗のみとなり、回転
軸6の回転に対する制動効果はほとんど得られない状態
になる。
を回転させた場合、制御弁12の加圧室7側の側面が制
御壁9に押しつけられた状態で回転するため、加圧室7
側の制御油は圧縮され加圧室7の内圧が上昇し、回転軸
6の回転を抑制する制動効果を呈する。また、図4の破
線矢印の方向に回転軸6が回転した場合は制御弁12の
減圧室8側の側面が制御壁9に押しつけられた状態で回
転するため制御弁12と制御壁9との間に油通路19を
生じるとともに連通路10および制御弁12に設けた制
御口11を介して加圧室7と減圧室8が連通するため、
一点鎖線矢印で示すように制御油の移動が生じ、回転軸
6の回転に対しては制御油の粘性抵抗のみとなり、回転
軸6の回転に対する制動効果はほとんど得られない状態
になる。
【0015】一方、閉塞壁3には回転軸6を押圧すべく
シリンダー2の外方から軸受4を貫通し、ネジ部17を
介して閉塞壁3と結合し、シリンダー2の中心軸方向に
微動可能とした制御ピン13とコイルバネ14およびボ
ール15とから構成する制動部16を配置しているた
め、制御ピン13を回転させることが回転軸6に対する
ボール15の押圧力を変化させることができ、回転減速
装置の制動力を可変させることができる。
シリンダー2の外方から軸受4を貫通し、ネジ部17を
介して閉塞壁3と結合し、シリンダー2の中心軸方向に
微動可能とした制御ピン13とコイルバネ14およびボ
ール15とから構成する制動部16を配置しているた
め、制御ピン13を回転させることが回転軸6に対する
ボール15の押圧力を変化させることができ、回転減速
装置の制動力を可変させることができる。
【0016】次に本発明の第2の実施例を図5〜図8を
参照しながら説明する。本回転減速装置は内部に制御油
を充填した油圧室1を有し、一端を閉塞するとともに他
端は開放状態としたシリンダー2内に、一端をシリンダ
ー2の閉塞面を構成する調圧壁3に設けた軸受4に回転
可能な状態で結合し、他端はシリンダー2の開放端を閉
塞するキャップ5を貫通して突出させた回転軸6を配し
ている。そして回転軸6には前記油圧室1を回転軸6の
回転方向に加圧室7と減圧室8に仕切るように回転軸6
から放射状に突出しかつ回転軸6の軸方向に延びた制御
壁9を設けている。そして断面略U字状で、両側部の間
に前記制御壁9外端部を収容し、かつ底部外面をシリン
ダー2の内周面に摺接させ、その内面には前記制御壁9
外端部との間に前記加圧室7と減圧室8を連通させ前記
制御油が流通可能とした連通路10を有するとともに前
記減圧室8側の側面に制御口11を設け、前記制御壁9
に対しシリンダ3の周方向に可動可能の制御弁12を配
設している。一方、調圧壁3はシリンダー2内面に沿っ
てシリンダー2の中心軸方向に移動可能、すなわち、調
圧壁3外周とシリンダー2内面とをネジ部19で結合と
し、調圧壁3を回転させることによって調圧壁3が移動
する構成としている。なお、18はOリングを示す。
参照しながら説明する。本回転減速装置は内部に制御油
を充填した油圧室1を有し、一端を閉塞するとともに他
端は開放状態としたシリンダー2内に、一端をシリンダ
ー2の閉塞面を構成する調圧壁3に設けた軸受4に回転
可能な状態で結合し、他端はシリンダー2の開放端を閉
塞するキャップ5を貫通して突出させた回転軸6を配し
ている。そして回転軸6には前記油圧室1を回転軸6の
回転方向に加圧室7と減圧室8に仕切るように回転軸6
から放射状に突出しかつ回転軸6の軸方向に延びた制御
壁9を設けている。そして断面略U字状で、両側部の間
に前記制御壁9外端部を収容し、かつ底部外面をシリン
ダー2の内周面に摺接させ、その内面には前記制御壁9
外端部との間に前記加圧室7と減圧室8を連通させ前記
制御油が流通可能とした連通路10を有するとともに前
記減圧室8側の側面に制御口11を設け、前記制御壁9
に対しシリンダ3の周方向に可動可能の制御弁12を配
設している。一方、調圧壁3はシリンダー2内面に沿っ
てシリンダー2の中心軸方向に移動可能、すなわち、調
圧壁3外周とシリンダー2内面とをネジ部19で結合と
し、調圧壁3を回転させることによって調圧壁3が移動
する構成としている。なお、18はOリングを示す。
【0017】上記構成において図7の実線矢印の方向に
回転軸6を回転させた場合、制御弁12の加圧室7側の
側面が制御壁9に押しつけられた状態で回転するため、
加圧室7側の制御油は圧縮され加圧室7の内圧が上昇
し、回転軸6の回転を抑制する制動効果を呈する。一
方、図8の破線矢印の方向に回転軸6が回転した場合は
制御弁12の減圧室8側の側面が制御壁9に押しつけら
れた状態で回転するため制御弁12と制御壁9との間に
油通路15を生じるとともに連通路10および制御弁1
2に設けた制御口11を介して加圧室7と減圧室8が連
通するため、一点鎖線矢印で示すように制御油の移動が
生じ、回転軸6の回転に対しては制御油の粘性抵抗のみ
となり、回転軸6の回転に対する制動効果はほとんど得
られない状態になる。また、調圧壁3を回転させてシリ
ンダー2内部を中心軸方向に微動させることによって、
油圧室1の容積を微小変化させるとともに、回転軸6端
面との間の隙間を微小変化させることで、加圧室7から
減圧室8への制御油の漏出量が変化し、制動力を変化さ
せることができる。
回転軸6を回転させた場合、制御弁12の加圧室7側の
側面が制御壁9に押しつけられた状態で回転するため、
加圧室7側の制御油は圧縮され加圧室7の内圧が上昇
し、回転軸6の回転を抑制する制動効果を呈する。一
方、図8の破線矢印の方向に回転軸6が回転した場合は
制御弁12の減圧室8側の側面が制御壁9に押しつけら
れた状態で回転するため制御弁12と制御壁9との間に
油通路15を生じるとともに連通路10および制御弁1
2に設けた制御口11を介して加圧室7と減圧室8が連
通するため、一点鎖線矢印で示すように制御油の移動が
生じ、回転軸6の回転に対しては制御油の粘性抵抗のみ
となり、回転軸6の回転に対する制動効果はほとんど得
られない状態になる。また、調圧壁3を回転させてシリ
ンダー2内部を中心軸方向に微動させることによって、
油圧室1の容積を微小変化させるとともに、回転軸6端
面との間の隙間を微小変化させることで、加圧室7から
減圧室8への制御油の漏出量が変化し、制動力を変化さ
せることができる。
【0018】次に本発明の第3の実施例を図9〜図12
を参照しながら説明する。本回転減速装置は内部に制御
油を充填した油圧室1を有し、一端を閉塞するとともに
他端は開放状態としたシリンダー2内に、一端をシリン
ダー2の閉塞壁3に設けた軸受4に回転可能な状態で結
合し、他端はシリンダー2の開放端を閉塞するキャップ
5を貫通して突出させた回転軸6を配している。そして
回転軸6には前記油圧室1を回転軸6の回転方向に加圧
室7と減圧室8に仕切るように回転軸6から放射状に突
出しかつ回転軸6の軸方向に延びた制御壁9を設けてい
る。そして断面略U字状で、両側部の間に前記制御壁9
外端部を収容し、かつ底部外面をシリンダー2の内周面
に摺接させ、その内面には前記制御壁9外端部との間に
前記加圧室7と減圧室8を連通させ前記制御油が流通可
能とした連通路10を有するとともに前記減圧室8側の
側面に制御口11を設け、前記制御壁9に対しシリンダ
3の周方向に可動可能の制御弁12を配設している。一
方、回転軸6の油圧室1に臨む回転軸6内を加圧室7と
減圧室8とを連通する調節路20を設けるとともに調節
路20には閉塞壁3の外方から回転軸6内の調節路20
を横断する調節弁21を挿入し、調節弁21と閉塞壁3
とはネジ部22で結合し、調節弁21を回転させること
で移動できる構成としている。なお、18はOリングを
示す。
を参照しながら説明する。本回転減速装置は内部に制御
油を充填した油圧室1を有し、一端を閉塞するとともに
他端は開放状態としたシリンダー2内に、一端をシリン
ダー2の閉塞壁3に設けた軸受4に回転可能な状態で結
合し、他端はシリンダー2の開放端を閉塞するキャップ
5を貫通して突出させた回転軸6を配している。そして
回転軸6には前記油圧室1を回転軸6の回転方向に加圧
室7と減圧室8に仕切るように回転軸6から放射状に突
出しかつ回転軸6の軸方向に延びた制御壁9を設けてい
る。そして断面略U字状で、両側部の間に前記制御壁9
外端部を収容し、かつ底部外面をシリンダー2の内周面
に摺接させ、その内面には前記制御壁9外端部との間に
前記加圧室7と減圧室8を連通させ前記制御油が流通可
能とした連通路10を有するとともに前記減圧室8側の
側面に制御口11を設け、前記制御壁9に対しシリンダ
3の周方向に可動可能の制御弁12を配設している。一
方、回転軸6の油圧室1に臨む回転軸6内を加圧室7と
減圧室8とを連通する調節路20を設けるとともに調節
路20には閉塞壁3の外方から回転軸6内の調節路20
を横断する調節弁21を挿入し、調節弁21と閉塞壁3
とはネジ部22で結合し、調節弁21を回転させること
で移動できる構成としている。なお、18はOリングを
示す。
【0019】上記構成において図11の実線矢印の方向
に回転軸6を回転させた場合、制御弁12の加圧室7側
の側面が制御壁9に押しつけられた状態で回転するた
め、加圧室7側の制御油は圧縮され加圧室7の内圧が上
昇し、回転軸6の回転を抑制する制動効果を呈する。一
方、図12の破線矢印の方向に回転軸6が回転した場合
は制御弁12の減圧室8側の側面が制御壁9に押しつけ
られた状態で回転するため制御弁12と制御壁9との間
に油通路15を生じるとともに連通路10および制御弁
12に設けた制御口11を介して加圧室7と減圧室8が
連通するため、一点鎖線矢印で示すように制御油の移動
が生じ、回転軸6の回転に対しては制御油の粘性抵抗の
みとなり、回転軸6の回転に対する制動効果はほとんど
得られない状態になる。また、調節弁14を回転させて
回転軸6の内部を中心軸方向に移動させることによっ
て、調節路20の制御油の通路面積を微小変化させ加圧
室7から減圧室8への制御油の漏出量が変化し、制動力
を変化させることができる。
に回転軸6を回転させた場合、制御弁12の加圧室7側
の側面が制御壁9に押しつけられた状態で回転するた
め、加圧室7側の制御油は圧縮され加圧室7の内圧が上
昇し、回転軸6の回転を抑制する制動効果を呈する。一
方、図12の破線矢印の方向に回転軸6が回転した場合
は制御弁12の減圧室8側の側面が制御壁9に押しつけ
られた状態で回転するため制御弁12と制御壁9との間
に油通路15を生じるとともに連通路10および制御弁
12に設けた制御口11を介して加圧室7と減圧室8が
連通するため、一点鎖線矢印で示すように制御油の移動
が生じ、回転軸6の回転に対しては制御油の粘性抵抗の
みとなり、回転軸6の回転に対する制動効果はほとんど
得られない状態になる。また、調節弁14を回転させて
回転軸6の内部を中心軸方向に移動させることによっ
て、調節路20の制御油の通路面積を微小変化させ加圧
室7から減圧室8への制御油の漏出量が変化し、制動力
を変化させることができる。
【0020】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように本発明
の回転減速装置によれば制御ピンを移動させることによ
って回転軸に対する制御部の押圧力を変化させて回転軸
に与える摩擦抵抗を変化させ、制動力を変化することが
できるものである。
の回転減速装置によれば制御ピンを移動させることによ
って回転軸に対する制御部の押圧力を変化させて回転軸
に与える摩擦抵抗を変化させ、制動力を変化することが
できるものである。
【0021】また、調圧壁をシリンダーの中心軸方向に
移動させることによって油圧室の容積を微小変化させる
とともに、回転軸との間の隙間の変化により、加圧室か
ら減圧室への制御油の漏出量の変化によって制動力を変
化させることができる。
移動させることによって油圧室の容積を微小変化させる
とともに、回転軸との間の隙間の変化により、加圧室か
ら減圧室への制御油の漏出量の変化によって制動力を変
化させることができる。
【0022】さらに調節弁を移動させて回転軸内の調節
路の通路断面積を変化させることによる加圧室から減圧
室への制御油の漏出量の変化によって制動力を変化させ
ることができる。
路の通路断面積を変化させることによる加圧室から減圧
室への制御油の漏出量の変化によって制動力を変化させ
ることができる。
【0023】これにより一種類の回転減速装置により複
数の用途に使用できる。
数の用途に使用できる。
【図1】本発明の第1の実施例の回転減速装置の要部断
面図
面図
【図2】同回転減速装置の半断面図
【図3】同回転減速装置の動作を説明するための説明図
【図4】同回転減速装置の動作を説明するための説明図
【図5】本発明の第2の実施例の回転減速装置の要部断
面図
面図
【図6】同回転減速装置の半断面図
【図7】同回転減速装置の動作を説明するための説明図
【図8】同回転減速装置の動作を説明するための説明図
【図9】本発明の第3の実施例の回転減速装置の要部断
面図
面図
【図10】同回転減速装置の半断面図
【図11】同回転減速装置の動作を説明するための説明
図
図
【図12】同回転減速装置の動作を説明するための説明
図
図
【図13】従来の回転減速装置の断面図
【図14】同回転減速装置の洗浄装置のイ−イ線断面図
【図15】同回転減速装置の動作を説明するための説明
図
図
【図16】同回転減速装置の動作を説明するための説明
図
図
1 油圧室 2 シリンダー 3 調圧壁 4 軸受 5 キャップ 6 回転軸 9 制御壁 12 制御弁 13 制御ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16F 9/14 E05F 3/14 F16F 9/44
Claims (3)
- 【請求項1】 制御油を充填した油圧室を有し、一端を
閉塞するとともに他端は開放状態としたシリンダー内
に、一端を前記シリンダーの閉塞壁に設けた軸受に回転
可能な状態で結合し、他端は前記シリンダーの開放端を
閉塞するキャップを貫通して突出させた回転軸を配し、
前記回転軸には前記油圧室を加圧室と減圧室に仕切るよ
うに突出しかつ回転軸の軸方向に延びた制御壁を設ける
とともに、断面略U字状で、両側部の間に前記制御壁外
端部を収容し、側面に制御口を設け、前記制御壁に対し
シリンダの周方向に可動可能でかつ底部外面をシリンダ
ーの内周面に摺接させ、内面は前記制御壁外端部との間
に前記制御油が流通可能とした制御弁を配設し、前記シ
リンダーの外方から前記軸受を貫通した制御ピンで前記
回転軸を前記キャップに圧接するようにした油圧式回転
減速装置。 - 【請求項2】 制御油を充填した油圧室を有し、一端を
調圧壁で閉塞するとともに他端は開放状態としたシリン
ダー内に、一端を前記シリンダーの前記調圧壁面に設け
た軸受に回転可能な状態で結合し、他端は前記シリンダ
ーの開放端を閉塞するキャップを貫通して突出させた回
転軸を配し、前記回転軸には前記油圧室を加圧室と減圧
室に仕切るように突出しかつ回転軸の軸方向に延びた制
御壁を設けるとともに、断面略U字状で、両側部の間に
前記制御壁外端部を収容し、側面に制御口を設け、前記
制御壁に対しシリンダの周方向に可動可能でかつ底部外
面をシリンダーの内周面に摺接させ、内面には前記制御
壁外端部との間に前記制御油が流通可能とした制御弁を
配設し、前記調圧壁が前記シリンダーの中心軸に沿って
移動可能とした油圧式回転減速装置。 - 【請求項3】 制御油を充填した油圧室を有し、一端を
閉塞するとともに他端は開放状態のシリンダー内に、一
端を前記シリンダーの閉塞壁に設けた軸受に回転可能な
状態で結合し、他端は前記シリンダーの開放端を閉塞す
るキャップを貫通して突出させた回転軸を配し、前記回
転軸には前記油圧室を加圧室と減圧室に仕切るように突
出しかつ回転軸の軸方向に延びた制御壁を設けるととも
に、前記加圧室から前記減圧室に前記回転軸を横断して
貫通する調節路を設け、断面略U字状で、両側部の間に
前記制御壁外端部を収容し、側面に制御口を設け、前記
制御壁に対しシリンダの周方向に可動可能でかつ底部外
面をシリンダーの内周面に 摺接させ、内面には前記制御
壁外端部との間に前記制御油が流通可能とした制御弁を
配設し、前記調節路には前記シリンダーの外方から前記
回転軸内の前記調節路を横断する調節弁を挿入した油圧
式回転減速装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04063006A JP3125417B2 (ja) | 1992-03-19 | 1992-03-19 | 油圧式回転減速装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04063006A JP3125417B2 (ja) | 1992-03-19 | 1992-03-19 | 油圧式回転減速装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05263848A JPH05263848A (ja) | 1993-10-12 |
JP3125417B2 true JP3125417B2 (ja) | 2001-01-15 |
Family
ID=13216809
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04063006A Expired - Fee Related JP3125417B2 (ja) | 1992-03-19 | 1992-03-19 | 油圧式回転減速装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3125417B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7051618B2 (en) * | 2002-10-15 | 2006-05-30 | Illnois Tool Works Inc | Ultrasonic welded hinge damper |
JP6020656B2 (ja) * | 2015-05-21 | 2016-11-02 | オイレス工業株式会社 | トラックのテールゲート用の回転減速装置 |
-
1992
- 1992-03-19 JP JP04063006A patent/JP3125417B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05263848A (ja) | 1993-10-12 |
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