JP3125174B2 - 無枠鋳型造型設備 - Google Patents

無枠鋳型造型設備

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JP3125174B2
JP3125174B2 JP06059869A JP5986994A JP3125174B2 JP 3125174 B2 JP3125174 B2 JP 3125174B2 JP 06059869 A JP06059869 A JP 06059869A JP 5986994 A JP5986994 A JP 5986994A JP 3125174 B2 JP3125174 B2 JP 3125174B2
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康生 森部
恭之 松下
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、上下に所要の間隔をお
いて水平面内で所要角度往復旋回可能に配設した上・下
枠と、これら上・下枠間に入出可能設けたマッチプレー
トとを用いて無枠状の上・下鋳型を同時に造型するよう
にした無枠鋳型造型設備の改良に関する。
【0002】
【従来技術と課題】従来、この種の設備として、実開平
3ー126257号公報で開示されるように、平面図で
見てH字状を成す上・下ターンテーブルにそれぞれ載置
した2対の上・下枠と、L字状の中ターンテーブルを介
して前記上・下枠間に入出可能設けたマッチプレートと
を用いて無枠状の上・下鋳型を同時に造型するように構
成されたものがあるが、このように構成された従来の設
備では、冷し金をマッチプレートにセットすとともに、
中子を下鋳型にセットする場合には、別個の位置で別個
の作業者がそれぞれ行なう必要があり、そのため、作業
者は少なくとも2人は必要であるなどの問題があった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、冷し金
のマッチプレートへのセットと、中子の下鋳型へのセッ
トを一人の作業者が同じ場所で行うことができる無枠鋳
型造型設備を提供することを目的とする。
【0003】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明における無枠鋳型造型設備は、上下に所要の間
隔をおいて水平面内で所要角度往復旋回可能に配設した
上・下枠と、これら上・下枠間に入出可能設けたマッチ
プレートとを用いて無枠状の上・下鋳型を同時に造型す
るようにした無枠鋳型造型設備において、前記上・下枠
を上・下アームをもって90度往復旋回して鋳型造型ス
テーションと作業者側位置との間を往復移動可能に構成
し、さらに、前記マッチプレートを搬送手段をもって前
記鋳型造型ステーションの前記上・下枠間位置と作業者
側位置との間を水平状に往復移動可能に配設したことを
特徴とする。
【0004】
【作用】このように構成された設備は、マッチプレート
を作業者側位置に移動させてマッチプレートに冷し金を
セットした後、マッチプレートを鋳型造型ステーション
に移動させ、また、鋳型造型ステーションで上・下枠を
用いて上・下鋳型を同時に造型した後90度水平旋回さ
せて、鋳型内臓の上・下枠を作業者側位置に移動させ下
鋳型に中子をセットするようにする。これにより、冷し
金のマッチプレートへのセットと、中子の下鋳型へのセ
ットを、一人の作業者が同じ場所で行うことができるこ
とになる。
【0005】
【実施例】本発明の一実施例について図面に基づき詳細
に説明する。一部切欠き正面図である図1に示すよう
に、定盤状の基台1の四隅には支柱2が立設してあり、
これら4本の支柱2の上端間には天井フレーム3が架設
してある。また、前記基台1と天井フレーム3との間に
おける左寄り位置には上下方向へ延びる支持軸4が装着
してあり、支持軸4には円筒部材5が水平回転可能に環
装してあり、さらに、円筒部材5の上・下両端には右方
へ延びる2対の上・下アーム6、7の基部がそれぞれ装
着してあって、上・下アーム6、7は90度往復水平回
転して前方の作業者側位置8と後述の鋳型造型ステーシ
ョン16との間を往復移動するようになっている。そし
て、図1の左側面図である図2に示すように、円筒部材
5の上部には、前記天井フレーム3にブラケット9を介
して枢支装着した横向きシリンダ10のピストンロッド
の先端がピン連結してあって、前記上・下アーム6、7
は、シリンダ10の伸縮作動により90度往復水平回転
するようになっている。
【0006】また、図1に示すように、前記下アーム7
は、前記円筒部材5に装着したアーム本体11と、アー
ム本体11に装着した横向きのシリンダ12と、前記ア
ーム本体11に水平摺動自在に装着しかつ前記シリンダ
12のピストンロッドの先端を連結した伸縮可能な伸縮
部材13とで構成されており、伸縮部材13上には下枠
14が上昇自在に載置してあって、下枠14はシリンダ
12の伸縮作動により水平に出入するようになってい
る。また、前記上アーム6における下枠14と対向する
位置には上枠15が上昇自在に載置してある。
【0007】また、前記支持軸4の右側位置には鋳型造
型ステーション16が構成してあり、鋳型造型ステーシ
ョン16においては、前記基台1の上方に、上端部にス
クイズ部を形成した下砂吹込み機構17が、基台1上に
設置した上向きのシリンダ18をもって昇降可能に配設
してあり、下砂吹込み機構17の上方には下盛枠19が
下砂吹込み機構17に装着した2本の上向きシリンダ2
0をもって昇降可能に配設してある。さらに、前記下砂
吹き込み機構17の直上方位置には、下端部にスクイズ
部を形成した上砂吹込み機構21が前記天井フレーム3
に装着して配設してあり、上砂吹込み機構21の下方に
は上盛枠22が上砂吹込み機構21に装着した下向きシ
リンダ23をもって昇降可能に配設してある。
【0008】また、前記鋳型造型ステーション16にお
ける前記上・下アーム6、7間にはマッチプレート24
が前方へ延びる搬送手段としての中抜きローラコンベア
25をもって入出可能に配設してあり、マッチプレート
24上の左側部には、図1の一部断面平面図である図3
に示すように、固定配設した前後方向へ指向するシリン
ダ35のピストンロッドの先端が連結してあって、シリ
ンダ35の伸縮作動によりマッチプレート24は作業者
側位置8と前記鋳型造型ステーション16との間を水平
に往復移動することができるようになっている。
【0009】また、図1に示すように、前記作業者側位
置8における基台1の上方には鋳型受け台26が基台1
上に設置した上向きシリンダ27をもって昇降可能に配
設してあり、さらに、鋳型受け台26付近には鋳型受け
台26上の鋳型を左方へ押し出す鋳型押出し機構28が
配設してある。鋳型押出し機構28においては、支持部
材29を介して基台1上に設置した左右方向へ延びる上
下2本のガイドバー30が前記鋳型受け台26の後方に
位置して配設してあり、ガイドバー30には押出し部材
31が左右方向へ摺動自在に装架してあり、押出し部材
31には支持台32を介して前記基台1上に枢支した横
向きシリンダ33のピストンロッドが接続してあって、
押出し部材31はシリンダ33の伸縮作動により左右に
往復移動するようになっている。
【0010】なお、図中34は、前記上・下砂吹込み機
構21、17にそれぞれ鋳物砂を補給する砂補給装置で
あり、砂補給装置34は図示しない圧縮空気源に接続さ
れている。
【0011】次にこのように構成した設備の作用につい
て説明すると、シリンダ35を伸長作動してマッチプレ
ート24を作業者側位置8に中抜きローラコンベア25
をもって移動させ、続いて、マッチプレート24に所定
の冷し金をセットする。冷し金のセット完了後、シリン
ダ35を収縮作動してマッチプレート24を鋳型造型ス
テーション16の上・下アーム6、7間に搬入させ、続
いて、シリンダ20を伸長作動して下盛枠19を上昇さ
せて下盛枠19をもって下枠14を下アーム7上から上
昇させる。次いで、シリンダ18を所定長さ伸長作動し
て下砂吹込み機構17を所定高さ上昇させて下枠14上
にマッチプレート24を、またマッチプレート24上に
上枠15をそれぞれ載せ、続いて、シリンダ23を伸長
作動して上盛枠22を下降させ上枠15に当接させる。
【0012】次いで、砂補給装置34および上・下砂吹
込み機構21、17をもって前記上・下枠15、14お
よび上・下盛枠22、19内にそれぞれ鋳物砂を吹込み
充填し、続いて、前記シリンダ18をさらに伸長作動し
て下砂吹込み機構17等を上昇させて、上・下枠15、
14および上・下盛枠22、19内の鋳物砂をスクイズ
する。スクイズ完了後、シリンダ18を収縮作動して下
砂吹込み機構17等を下降させて鋳型内臓の上枠15を
上アーム6上に、マッチプレート24を中抜きローラコ
ンベア25上に、鋳型内臓の下枠14を下アーム7上に
それぞれ載せ、続いて、シリンダ23を収縮作動して上
盛枠22を上昇させ、かつシリンダ20を収縮作動して
下盛枠19を下降させる。次いで、シリンダ10を伸長
作動により上・下アーム6、7を90度水平回転させて
鋳型内臓の上・下枠15、14を作業者側位置8に旋回
移動させ、続いて、下アーム7のシリンダ12を伸長作
動して伸縮部材13をもって下枠14および下鋳型を前
進させ、下鋳型に中子をセットしやすい状態にする。そ
の後、下鋳型に中子をセットする。これにより、冷し金
のマッチプレートへのセットと、中子の下鋳型へのセッ
トを、一人の作業者が同じ場所で行うことができること
になる。
【0013】こうして下鋳型に中子をセットした後、シ
リンダ12を収縮作動して下枠14を元の位置に戻し、
続いて、シリンダ27を伸長作動して鋳型受け台26を
上昇させるとともに、上・下枠15、14内の上・下鋳
型を合わせる。次いで、シリンダ27を収縮作動して前
記鋳型受け台26を下降させて上・下鋳型を上・下枠1
5、14から抜き出すとともに下降させ、続いて、鋳型
押出し機構28のシリンダ33を伸長作動して押出し部
材31をもって鋳型受け台26の上下鋳型を左方へ押出
し、押出し完了後、シリンダ33を収縮作動して押出し
部材31を元の位置に戻して一サイクルを終了する。
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明
は、上下に所要の間隔をおいて水平面内で所要角度往復
旋回可能に配設した上・下枠と、これら上・下枠間に入
出可能設けたマッチプレートとを用いて無枠状の上・下
鋳型を同時に造型するようにした無枠鋳型造型設備にお
いて、前記上・下枠を上・下アームをもって90度往復
旋回して鋳型造型ステーションと作業者側位置との間を
往復移動可能に構成し、さらに、前記マッチプレートを
搬送手段をもって前記鋳型造型ステーションの前記上・
下枠間位置と作業者側位置との間を水平状に往復移動可
能に配設したから、冷し金のマッチプレートへのセット
と、中子の下鋳型へのセットを一人の作業者が同じ場所
で行うことができるなどの優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す一部切欠き正面図であ
る。
【図2】図1の左側面図である。
【図3】図1の一部切り欠き断面平面図である。
【符号の説明】
6 上アーム 7 下アーム 8 作業者側位置 14 下枠 15 上枠 16 鋳型造型ステーション 24 マッチプレート 25 中抜きローラコンベア

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下に所要の間隔をおいて水平面内で所
    要角度往復旋回可能に配設した上・下枠と、これら上・
    下枠間に入出可能設けたマッチプレートとを用いて無枠
    状の上・下鋳型を同時に造型するようにした無枠鋳型造
    型設備において、前記上・下枠15、14を上・下アー
    ム6、7をもって90度往復旋回して鋳型造型ステーシ
    ョン16と作業者側位置8との間を往復移動可能に構成
    し、さらに、前記マッチプレート24を搬送手段25を
    もって前記鋳型造型ステーション16の前記上・下枠1
    5、14間位置と作業者側位置8との間を水平状に往復
    移動可能に配設したことを特徴とする無枠鋳型造型設
    備。
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