JP3124691U - 展示物支持装置および展示物振れ止め装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】額縁などの展示品の支持をワンタッチにて確実かつ速やかに行えるようにし、かつ地震などによって簡単に振動したり揺動したりすることを防止可能にする。
【解決手段】壁部材1に、斜め下方に向かって開口する傾斜状のガイド溝2と、該ガイド溝2上にオーバハングするように設けられた円弧面を持つガイド突起3と、を垂直方向へ交互に配置し、支持部材18に、ガイド溝2内に挿入されて該ガイド溝2の終端付近で前記ガイド突起3の背面側に係合可能な第1の円弧部19と、第1の円弧部19の下方に連続し、前記ガイド溝2を介して隣り合う他のガイド突起3の前面側に支承される第2の円弧部20とを備える。
【選択図】図4
【解決手段】壁部材1に、斜め下方に向かって開口する傾斜状のガイド溝2と、該ガイド溝2上にオーバハングするように設けられた円弧面を持つガイド突起3と、を垂直方向へ交互に配置し、支持部材18に、ガイド溝2内に挿入されて該ガイド溝2の終端付近で前記ガイド突起3の背面側に係合可能な第1の円弧部19と、第1の円弧部19の下方に連続し、前記ガイド溝2を介して隣り合う他のガイド突起3の前面側に支承される第2の円弧部20とを備える。
【選択図】図4
Description
本考案は、美術館において額縁に収めた絵画、書、写真などを展示したり、デパートなどで商品を展示したりするのに使用する展示物支持装置および展示物振れ止め装置に関する。
従来から、美術館において額縁に収めた絵画、書、写真などを展示したり、デパートで絵画等を含む商品を展示販売したりする場合に、ラックやメッシュパネルが広く利用されている。これらのうち、メッシュパネルを例えば絵画の展示に利用する場合には、額縁の裏面にヒートンと呼ばれる係止具を取り付け、この係止具にS字状フックを引っ掛け、さらにこのS字状フックを、壁面や柱に取付けたメッシュパネルの線材に引っ掛けるようにしている(例えば特許文献1参照)。
特開平10−71061号公報
しかしながら、従来のメッシュパネルを用いた展示物支持装置では、前記のような額縁の展示を行う場合に、額縁裏面のヒートンにS字状フックの一端部を通した上で、さらにそのS字上フックの他端部をメッシュパネルの線材に引っ掛けるという面倒な作業が必要であり、額縁の取り付けおよび取り外しのための作業性が悪いという問題があった。また、S字状フックは、地震などによる振動や揺動によってヒートンやメッシュパネルから比較的簡単に外れ、落下または揺動によって額縁に損傷を与えてしまう場合があった。
本考案は、前記のような従来の問題点に着目してなされたものであり、額縁などの展示品の支持をワンタッチにて確実かつ速やかに行えるようにするとともに、地震などによって簡単に振動したり揺動したりすることがない展示物支持装置および展示物振れ止め装置を提供することを目的とする。
前記目的達成のために、本考案にかかる展示物支持装置は、展示物を支持部材により壁部材に支持させるための展示物支持装置であって、前記壁部材は、斜め下方に向かって開口する傾斜状のガイド溝と、該ガイド溝を形成するとともに、該ガイド溝上にオーバハングするように設けられた円弧面を持つガイド突起と、を垂直方向へ交互に配置したものからなり、前記支持部材は展示物に取付けられ、前記ガイド溝内に挿入されて該ガイド溝の終端付近で前記ガイド突起の背面側に係合可能な第1の円弧部と、該第1の円弧部の下方に連続し、前記ガイド溝を介して隣り合うガイド突起の前面側に支承される第2の円弧部とを備えることを特徴とする。
この構成により、支持部材の第1の円弧部を前記ガイド溝内に斜め下方から挿入しながら大きく回動するという操作のみで、第1の円弧部を前記ガイド突起の背面側に係合させることができ、この支持部材から手を離すことにより、この支持部材の自重により第1の円弧部の下方に位置する第2の円弧部を隣り合う他のガイド突起に支承させることができる。
このため、支持部材はその他のガイド突起を支点として回動付勢されて、第1の円弧部と前記ガイド突起との係合をガタなく確実にし、展示物に一体の支持部材が壁部材から外れて、脱落することを防止することができる。
また、本考案にかかる展示物支持装置は、展示物を支持部材により壁部材に支持させるための展示物支持装置であって、前記壁部材は、斜め下方に向かって開口する傾斜状のガイド溝と、該ガイド溝を形成するとともに、該ガイド溝上にオーバハングするように設けられた円弧面を持つガイド突起と、を垂直方向へ交互に配置したものからなり、前記支持部材が、前記ガイド溝内に挿入されて該ガイド溝の終端付近で前記ガイド突起の背面側に係合可能な第1の円弧部と、該第1の円弧部の下方に連続し、前記ガイド溝を介して隣り合う他のガイド突起の前面側に支承される第2の円弧部と、該第2の円弧部の下方に連続し、前方へ突出するように設けられた展示物吊持用のフック部とを備えることを特徴とする。
この構成により、支持部材の第1の円弧部を前記ガイド溝内に斜め下方から挿入しながら回動するという操作のみで、第1の円弧部を前記ガイド突起の背面側に係合させることができ、この支持部材から手を離すことにより、この支持部材の自重により第1の円弧部の下方に位置する第2の円弧部を隣り合う他のガイド突起に支承させることができる。
このため、支持部材はその他のガイド突起を支点として回動付勢され、第1の円弧部と前記ガイド突起との係合をガタなく確実にし、展示物に一体の支持部材が壁部材から外れて、脱落することを防止することができる。この結果、展示物吊持用のフックに展示物を引っ掛けて吊持させた場合に、そのフックが壁部材に対し安定支持されるため、展示物の吊持状態も安定することとなる。
また、本考案にかかる展示物振れ止め装置は、壁部材に支持させた展示品を振れ止め部材により振れ止めする展示物振れ止め装置であって、前記壁部材は、斜め下方に向かって開口する傾斜状のガイド溝と、該ガイド溝を形成するとともに、該ガイド溝上にオーバハングするように設けられた円弧面を持つガイド突起と、を垂直方向へ交互に配置したものからなり、前記振れ止め部材が、前記ガイド溝内に挿入されて該ガイド溝の終端付近で前記ガイド突起の背面側に係合可能な第1の円弧部と、該第1の円弧部の下方に連続し、前記ガイド溝を介して隣り合う他のガイド突起の前面側に支承される第2の円弧部と、該第2の円弧部の下方に連続し、展示品裏面の下部に突設された被嵌合部材に嵌合可能な嵌合部とを備えることを特徴とする。
この構成により、支持部材の第1の円弧部を前記ガイド溝内に斜め下方から挿入しながら回動するという操作のみで、第1の円弧部を前記ガイド突起の背面側に係合させることができ、この支持部材から手を離すことにより、この支持部材の自重により第1の円弧部の下方に位置する第2の円弧部を隣り合う他のガイド突起に支承させることができる。
このため、支持部材はその他のガイド突起を支点として回動付勢され、第1の円弧部と前記ガイド突起との係合をガタなく確実にし、展示物に一体の支持部材が壁部材から外れて、脱落することを防止することができる。この結果、展示品裏面の下部にある被嵌合部材に、壁部材側に安定支持された振れ止め防止用の前記嵌合部を嵌合することで、壁部材に支持された展示品の揺れ、脱落を確実に防止できる。
また、本考案にかかる展示物振れ止め装置は、前記被嵌合部材が、展示品裏面との間に隙間を作る振れ止め形成部材であり、前記嵌合部が、前記振れ止め形成部材の隙間に挿入されて該振れ止め形成部材の水平方向への移動を規制する振れ止め挿入片であることを特徴とする。
この構成により、振れ止め形成部材の隙間へ振れ止め防止用の振れ止め挿入片を挿入するだけで、壁部材に支持された展示品の揺れ、脱落を確実に防止できる。
本考案によれば、第1の円弧部がガイド突起に、第2の円弧部がそのガイド突起下部の他のガイド突起にそれぞれ係合するように、支持部材をガイド溝内に挿入しながら回動する操作のみで、後は支持部材を含む展示物の重量により、第1の円弧部と前記ガイド突起との係合をガタなく確実にし、不用意に展示物が壁部材から外れて、脱落することを防止することができる。
以下、本考案の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図1および図2は、本考案の実施の形態による展示物支持装置の壁部材1を示す正面図および側面図である。この壁部材1は、壁構成部材1aの上下端に上枠部材1bおよび下枠部材1cを連設したものからなる。
これらのうち、壁構成部材1aは、斜め下方に向かって開口する傾斜状のガイド溝2と、このガイド溝2を形成するとともに、このガイド溝2上にオーバハングするように設けられた円弧面を持つガイド突起3とを、垂直方向に交互に配設したものからなる。
図1および図2は、本考案の実施の形態による展示物支持装置の壁部材1を示す正面図および側面図である。この壁部材1は、壁構成部材1aの上下端に上枠部材1bおよび下枠部材1cを連設したものからなる。
これらのうち、壁構成部材1aは、斜め下方に向かって開口する傾斜状のガイド溝2と、このガイド溝2を形成するとともに、このガイド溝2上にオーバハングするように設けられた円弧面を持つガイド突起3とを、垂直方向に交互に配設したものからなる。
前記ガイド溝2は、これの終端部2aから開口部2bにかけて「J」の字状をなし、その終端部2aでは、ガイド突起3の背面側に切り込まれるように、切欠部2cが形成されている。なお、この切欠部2cは、必要に応じ省くこともできる。
また、前記ガイド溝2およびガイド突起3は、垂直方向へ交互に複数連接されており、壁部材1全体の取付面(室内壁や柱など)に対する平行度を保つとともに、補強のために、この壁部材1背面の複数箇所にT字型の支持脚5が一体に突設されている。
壁構成部材1aの上端部であって、前記ガイド突起3に連続する部位には、係合突起6と前記取付面に当接される取付部7が設けられている。取付部7は係合突起6より上方へ延設され、その一部にネジが通されることで、そのネジにより壁構成部材1aを室内壁や柱に固定可能にしている。
さらに、この取付部7の先端に係合突起8が形成されており、後述の上枠部材の一部(係合片)に係合可能になっている。一方、壁構成部材1aの下端であって、前記ガイド突起3に連続する所定部位には、係合突起9が突設されている。
次に、上枠部材1bは、壁構成部材1aに設けられたものと同一形態の1つのガイド溝2および2つのガイド突起3とが設けられている。また、そのうちの1つのガイド突起3に連続する所定部位に係合突起10が設けられている。
さらに、他のガイド突起3に連続する部位にL字状の化粧縁11が連接され、この化粧縁11の先端にはL字状の係合片12が連設されている。また、前記係合突起10は、壁構成部材1aの上端部の係合突起6に嵌合し、前記係合片12は前記取付部7上端の係合突起8に嵌合している。
また、下枠部材1cは、L字状の化粧縁13を有し、この化粧縁13の上部に係合突起14と取付部15が連接されている。この取付部15は先端に係合突起16が形成されている。なお、取付部15は一部にネジが通されて、下枠部材1cを室内壁や柱にネジ止め可能とされている。
また、前記係合突起14は、壁構成部材1a下端の前記係合突起9に嵌合している。前記係合突起16は壁構成部材1aの下端側にある前記支持脚5に係止されている。
また、前記係合突起14は、壁構成部材1a下端の前記係合突起9に嵌合している。前記係合突起16は壁構成部材1aの下端側にある前記支持脚5に係止されている。
前記構成になる壁部材1は、はじめに、下枠部材1cをネジ17によって室内壁や柱に固定し、この下枠部材1cの係合突起14、16に対し壁構成部材1a下端の係合突起9および支持脚5を係合する。次に、この壁構成部材1a上部の取付部7にネジ17を通して、室内壁や柱に固定した上で、係合突起6、8に化粧縁11の係合突起10および係合片12をそれぞれ係合する。
これにより、上下部に化粧縁11、13を有する壁構成部材1aが、つまり壁部材1が室内壁や柱に垂直状態にて設立、保持される。
これにより、上下部に化粧縁11、13を有する壁構成部材1aが、つまり壁部材1が室内壁や柱に垂直状態にて設立、保持される。
図3および図4は、額縁などの展示物の裏面に取付けられる板状の支持部材18を示す。この支持部材18は、金属板のうち抜きにより、また合成樹脂の成型により得られる。この支持部材18には、これを展示物の裏面にネジ固定するための、ネジ挿入用のネジ孔22aが設けられている。
なお、この支持部材18は、展示物のサイズや重量等に応じて任意のサイズや形状に形成される。
なお、この支持部材18は、展示物のサイズや重量等に応じて任意のサイズや形状に形成される。
前記支持部材18は、壁部材1のガイド溝2内に挿入されて、該ガイド溝2の終端付近でガイド突起3の背面側に係合可能な第1の円弧部19と、この第1の円弧部19の下方に連続し、前記ガイド溝2を介して隣り合う他のガイド突起3の前面側に支承される第2の円弧部20とを備える。
図5は、図3および図4に示すような支持部材18をネジ22により背面に取付けた展示物としての額縁21を、支持部材18を用いて、図1に示した壁部材1に支持した状態を示す側面図である。なお、支持部材18は、額縁21の上部に取付けられる。
この額縁21を壁部材1に取付けるには、支持部材18の第1の円弧部19を、壁部材1のガイド溝2内へ開口4から挿入する。このとき、第1の円弧部19がガイド突起3の内面に沿うように、額縁21の全体を、図5の点線で示すように略水平方向に大きく傾けた状態から、壁部材1の前面に沿う垂直状態となるように、矢印X方向に回動操作するように降ろす。
これにより、第1の円弧部19は、ガイド突起3の背面側に図示のように係合し、第2の円弧部20は前記ガイド突起3の下部にある他のガイド突起3の上面および前面に支承される。
つまり、第1の円弧部19のガイド溝2内へのワンタッチの挿入操作および第1の円弧部19のガイド突起3背面に対する係合操作と、操作力解除による第2の円弧部20の隣り合う他のガイド突起3前面に対する自重による支承動作によって、簡単かつ迅速に額縁21を壁部材1に沿うように吊持することができる。なお、前記係合および支承状態は、額縁21の重量により安定的に維持される。
つまり、第1の円弧部19のガイド溝2内へのワンタッチの挿入操作および第1の円弧部19のガイド突起3背面に対する係合操作と、操作力解除による第2の円弧部20の隣り合う他のガイド突起3前面に対する自重による支承動作によって、簡単かつ迅速に額縁21を壁部材1に沿うように吊持することができる。なお、前記係合および支承状態は、額縁21の重量により安定的に維持される。
一方、額縁21を壁部材1から取り外す場合には、額縁21をかたむけるようにこれの下部を上方へ持ち上げながら、第1の円弧部19をガイド突起3の背面側からガイド溝内へ引き抜くように操作し、さらに開口4側へ引き抜けばよい。
図6は、展示物である例えば額縁を吊り状態で展示するための支持部材23を示す。この支持部材23は、ガイド溝2内に挿入されて該ガイド溝2の終端付近でガイド突起3の背面側に係合可能な第1の円弧部19と、第1の円弧部19の下方に連続し、ガイド溝2を介して隣り合う他のガイド突起3の前面側に支承される第2の円弧部20とを備える。
また、この支持部材23には、第2の円弧部20の下方に連続して、前方へ突出する展示物吊持用のフック部24が設けられている。この支持部材23も金属や合成樹脂からほぼU事情に形成され、このフック部24には額縁に取付けられた吊紐や、商品吊下げようのハンガーなどが吊持可能になっている。
この実施形態にあっても、支持部材23の壁部材1に対する係止操作および係止解除操作は、前記の支持部材18と壁部材1の関係と全く同様に、ワンタッチ操作によって、簡単、迅速に行える。図7は、壁部材1に支持部材23が取付けられた状態を示す。
このように、本実施形態では、壁部材1を、斜め下方に向かって開口する傾斜状のガイド溝2と、該ガイド溝2を形成するとともに、該ガイド溝2上にオーバハングするように設けられた円弧面を持つガイド突起3と、を垂直方向へ交互に配置し、また、支持部材18、23に、ガイド溝2内に挿入されて該ガイド溝2の終端付近で前記ガイド突起3の背面側に係合可能な第1の円弧部19と、第1の円弧部19の下方に連続し、前記ガイド溝2を介して前記ガイド突起3の前面側に支承可能な第2の円弧部20とを備えたことにより、支持部材18、23の第1の円弧部19を前記ガイド溝2内に斜め下方から挿入しながら回動するという操作のみで、第1の円弧部19を前記ガイド突起3の背面側に係合させることができ、この支持部材18、23から手を離すことにより、この支持部材18、23の自重により第1の円弧部19を下方に位置するガイド突起3に支承させることができる。
このため、支持部材18、23はその下方のガイド突起3を支点として、第1の円弧部19と前記ガイド突起3との係合をガタなく確実にし、展示物に一体の支持部材18、23が壁部材1から外れて、脱落することを防止することができる。
図8乃至図10は、本考案の実施形態による展示物振れ止め装置の振れ止め部材を示す正面図、側面図および平面図である。この展示物振れ止め部材25は、金属板や合成樹脂などからなり、上部には、前記ガイド溝2内に挿入されて、このガイド溝2の終端付近でガイド突起3の背面側に係合可能な第1の円弧部19と、この第1の円弧部19の下方に連続し、ガイド溝2を介して隣り合う他のガイド突起3の前面側に支承される第2の円弧部20とを備える。
また、第2の円弧部20の下方に続く垂直部26には、この垂直部26に連続し、かつこの垂直部26との間に所定間隙27を形成する嵌合部28が、後述の振れ止め挿入片として、板材を水平方向に曲げるようにして形成されている。
図11は、被嵌合部材としての振れ止め形成部材29を示す正面図である。この振れ止め形成部材29は、展示物振れ止め装置を構成し、金属板や合成樹脂盤などからなる。また、この振れ止め形成部材29は、中央部29aがこれの両端部29bに対し突出するように折り曲げ成形され、両端部29bには、ネジの挿入孔30が形成されている。
この振れ止め形成部材29は、図12に示すように、前記額縁などの展示物21の下部背面に、ネジ31を用いて固定される。これにより、振れ止め形成部材29と額縁21背面との間には、水平方向に開く隙間32が形成される。
そこで、展示物21である額縁を図5に示すように壁部材1に吊持させた際には、その壁部材1を垂直に保ちながら、これに取付けた振れ止め部材25の振れ止め挿入片28を、額縁下部に設けられた前記隙間32b内に最大量挿入する。
これにより、振れ止め挿入片28と振れ止め部材25の垂直片26との間に前記振れ止め形成部材29の中央部29aを挟み込むような状態になり、従って、額縁21の下部が壁前面水平方向へ揺動することを規制することができる。
これにより、振れ止め挿入片28と振れ止め部材25の垂直片26との間に前記振れ止め形成部材29の中央部29aを挟み込むような状態になり、従って、額縁21の下部が壁前面水平方向へ揺動することを規制することができる。
なお、前記では、振れ止め部材25および振れ止め形成部材29を1つずつ設けた場合を説明したが、これらを複数個ずつ設ければ、額縁21の前記揺動をより確実に規制することができる。この場合において、振れ止め挿入片28としては、図10に示すように、垂直片26の左方から延長して折り曲げたものを示したが、図13に示すように、垂直片26の右方から延長して折り曲げた振れ止め挿入片28Aを持つ振れ止め部材25を使用してもよい。これによれば、額縁21の下方両端を壁面より離反させる方向への揺動を、効果的に規制することができる。
このように、本実施形態では、前記壁部材1を、斜め下方に向かって開口する傾斜状のガイド溝2を形成するとともに、該ガイド溝2上にオーバハングするように設けられた円弧面を持つガイド突起3と、を垂直方向へ交互に配置したものとし、前記振れ止め部材25を、前記ガイド溝2内に挿入されて該ガイド溝2の終端付近で前記ガイド突起3の背面側に係合可能な第1の円弧部19と、該第1の円弧部19の下方に連続し、前記ガイド溝2を介して隣り合う他のガイド突起3の前面側に支承される第2の円弧部20と、該第2の円弧部20の下方に連続し、展示品裏面の下部に突設された被嵌合部材29に嵌合可能な嵌合部とから構成したことにより、展示品裏面の下部にある被嵌合部材29に、壁部材1側に安定支持された振れ止め防止用の前記嵌合部28を嵌合するだけで、壁部材1に支持された展示品の揺れを確実に防止できる。
本考案の展示物支持装置は、支持部材の第1の円弧部を前記ガイド溝内に斜め下方から挿入しながら回動するという操作のみで、第1の円弧部を前記ガイド突起の背面側に係合させることができ、この支持部材から手を離すことにより、この支持部材の自重により第2の円弧部を下方に位置する他のガイド突起に支承させることができ、美術館等において額縁に収めた絵画、書、写真などを展示したり、デパートなどで商品を展示したりする場合に使用する展示物支持装置および展示物振れ止め装置等として有用である。
1 壁部材
2 ガイド溝
3 ガイド突起
4 開口
18 支持部材
19 第1の円弧部
20 第2の円弧部
21 額縁
25 振れ止め部材
28、28A 振れ止め挿入片(嵌合部)
29 振れ止め形成部材(被嵌合部材)
2 ガイド溝
3 ガイド突起
4 開口
18 支持部材
19 第1の円弧部
20 第2の円弧部
21 額縁
25 振れ止め部材
28、28A 振れ止め挿入片(嵌合部)
29 振れ止め形成部材(被嵌合部材)
Claims (4)
- 展示物を支持部材により壁部材に支持させるための展示物支持装置であって、
前記壁部材は、斜め下方に向かって開口する傾斜状のガイド溝と、該ガイド溝を形成するとともに、該ガイド溝上にオーバハングするように設けられた円弧面を持つガイド突起と、を垂直方向へ交互に配置したものからなり、
前記支持部材は展示物に取付けられ、前記ガイド溝内に挿入されて該ガイド溝の終端付近で前記ガイド突起の背面側に係合可能な第1の円弧部と、該第1の円弧部の下方に連続し、前記ガイド溝を介して隣り合う他のガイド突起の前面側に支承される第2の円弧部とを備えることを特徴とする展示物支持装置。 - 展示物を支持部材により壁部材に支持させるための展示物支持装置であって、
前記壁部材は、斜め下方に向かって開口する傾斜状のガイド溝と、該ガイド溝を形成するとともに、該ガイド溝上にオーバハングするように設けられた円弧面を持つガイド突起と、を垂直方向へ交互に配置したものからなり、
前記支持部材が、前記ガイド溝内に挿入されて該ガイド溝の終端付近で前記ガイド突起の背面側に係合可能な第1の円弧部と、該第1の円弧部の下方に連続し、前記ガイド溝を介して隣り合う他のガイド突起の前面側に支承される第2の円弧部と、該第2の円弧部の下方に連続し、前方へ突出するように設けられた展示物吊持用のフック部とを備えることを特徴とする展示物支持装置。 - 壁部材に支持させた展示品を振れ止め部材により振れ止めする展示物振れ止め装置であって、
前記壁部材は、斜め下方に向かって開口する傾斜状のガイド溝と、該ガイド溝を形成するとともに、該ガイド溝上にオーバハングするように設けられた円弧面を持つガイド突起と、を垂直方向へ交互に配置したものからなり、
前記振れ止め部材が、前記ガイド溝内に挿入されて該ガイド溝の終端付近で前記ガイド突起の背面側に係合可能な第1の円弧部と、該第1の円弧部の下方に連続し、前記ガイド溝を介して隣り合う他のガイド突起の前面側に支承される第2の円弧部と、該第2の円弧部の下方に連続し、展示品裏面の下部に突設された被嵌合部材に嵌合可能な嵌合部とを備えることを特徴とする展示物振れ止め装置。 - 前記被嵌合部材が、展示品裏面との間に隙間を作る振れ止め形成部材であり、前記嵌合部が、前記振れ止め形成部材の隙間に挿入されて該振れ止め形成部材の水平方向への移動を規制する振れ止め挿入片であることを特徴とする請求項3に記載の展示物振れ止め装置。
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