JP3123681B2 - 炊飯器及び炊飯器の誘導加熱コイルの製造方法 - Google Patents
炊飯器及び炊飯器の誘導加熱コイルの製造方法Info
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- JP3123681B2 JP3123681B2 JP23936792A JP23936792A JP3123681B2 JP 3123681 B2 JP3123681 B2 JP 3123681B2 JP 23936792 A JP23936792 A JP 23936792A JP 23936792 A JP23936792 A JP 23936792A JP 3123681 B2 JP3123681 B2 JP 3123681B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電磁誘導加熱方式によ
って炊飯する炊飯器の誘導加熱コイルの保持構成の改善
を図った炊飯器及び炊飯器の誘導加熱コイルの製造方法
に関するものである。
って炊飯する炊飯器の誘導加熱コイルの保持構成の改善
を図った炊飯器及び炊飯器の誘導加熱コイルの製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】美味な御飯を炊飯するためには強い火力
が必要であり、効率良く大電力で加熱する方法として電
磁誘導により内釜を発熱させる発明考案がなされてい
る。本発明に関連した誘導加熱コイルの保持構成として
特公昭63−50831号公報、特開平1−27658
3号公報、特開平4−67823号公報、実開昭63−
47594号公報等がある。これらはいずれも、電線を
コイル状に成形した誘導加熱コイルを、保護枠底部に保
持する構成である。例えば特開平4−67823号公報
に示されているように、炊飯器本体内に着脱自在に収納
する内釜と、この内釜を収納する保護枠とを備え、この
保護枠を非磁性材料で構成し、この保護枠底部に誘導加
熱コイルを配設し、またこの誘導加熱コイルの下面にフ
ェライトを配した炊飯器がある。
が必要であり、効率良く大電力で加熱する方法として電
磁誘導により内釜を発熱させる発明考案がなされてい
る。本発明に関連した誘導加熱コイルの保持構成として
特公昭63−50831号公報、特開平1−27658
3号公報、特開平4−67823号公報、実開昭63−
47594号公報等がある。これらはいずれも、電線を
コイル状に成形した誘導加熱コイルを、保護枠底部に保
持する構成である。例えば特開平4−67823号公報
に示されているように、炊飯器本体内に着脱自在に収納
する内釜と、この内釜を収納する保護枠とを備え、この
保護枠を非磁性材料で構成し、この保護枠底部に誘導加
熱コイルを配設し、またこの誘導加熱コイルの下面にフ
ェライトを配した炊飯器がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の技術では、
まず電線をコイル状に成形する必要がある。一般にこの
製造方法はリール状の形状をなした巻取治具に電線を巻
取り、巻取った電線同志が離れてコイル形状が崩れない
ように接着する。接着には接着剤を塗布して炉で数時間
加熱し硬化させる方法と、電線自体に樹脂を塗布してお
き大電流を流して電線を発熱させて樹脂を溶かした後、
数時間冷却して硬化させる方法が一般的であり、接着が
完了した後、治具を分解して成形の完了した誘導加熱コ
イルを取り出す。
まず電線をコイル状に成形する必要がある。一般にこの
製造方法はリール状の形状をなした巻取治具に電線を巻
取り、巻取った電線同志が離れてコイル形状が崩れない
ように接着する。接着には接着剤を塗布して炉で数時間
加熱し硬化させる方法と、電線自体に樹脂を塗布してお
き大電流を流して電線を発熱させて樹脂を溶かした後、
数時間冷却して硬化させる方法が一般的であり、接着が
完了した後、治具を分解して成形の完了した誘導加熱コ
イルを取り出す。
【0004】以上の従来技術においては、材料である電
線は安価であるがコイル成形工程において上記の通り非
常に時間と手間を要し、非常に高価な部品となるため、
電磁誘導加熱式炊飯器は大電力を効率良く内釜に伝えら
れるので、非常に美味な御飯を提供できるという利点が
あるにもかかわらず、安価に消費者に提供出来ないとい
う問題があった。
線は安価であるがコイル成形工程において上記の通り非
常に時間と手間を要し、非常に高価な部品となるため、
電磁誘導加熱式炊飯器は大電力を効率良く内釜に伝えら
れるので、非常に美味な御飯を提供できるという利点が
あるにもかかわらず、安価に消費者に提供出来ないとい
う問題があった。
【0005】また、一度成形した誘導加熱コイルを本体
に組付けるため、本体組立までの誘導加熱コイルの搬送
・保管の間に、コイル形状が変形し、安定した加熱性能
が得られなく成るおそれがあるという問題もあった。
に組付けるため、本体組立までの誘導加熱コイルの搬送
・保管の間に、コイル形状が変形し、安定した加熱性能
が得られなく成るおそれがあるという問題もあった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するためになされたものであり、内釜を炊飯器本体に着
脱自在に収納し、この内釜を収納する保護枠を本体内に
設け、この保護枠底部に誘導加熱コイルを配設し、前記
保護枠は底部を非磁性材料で構成した炊飯器において、
前記保護枠底部の反内釜側には底部と離れたフランジ部
を有し中心部に環状の芯部を有するリールが取り付けら
れ、このリールのフランジ部と保護枠底部の間の上記離
れた間隔内に、前記リールの芯部を核に巻取った電線に
よって前記誘導加熱コイルを構成したものである。
するためになされたものであり、内釜を炊飯器本体に着
脱自在に収納し、この内釜を収納する保護枠を本体内に
設け、この保護枠底部に誘導加熱コイルを配設し、前記
保護枠は底部を非磁性材料で構成した炊飯器において、
前記保護枠底部の反内釜側には底部と離れたフランジ部
を有し中心部に環状の芯部を有するリールが取り付けら
れ、このリールのフランジ部と保護枠底部の間の上記離
れた間隔内に、前記リールの芯部を核に巻取った電線に
よって前記誘導加熱コイルを構成したものである。
【0007】又、前記リールの芯部に切欠き部を設け、
この切欠き部より電線の巻始め端部を取り出し、リール
のフランジ部外周に切溝部を設け、リールのフランジ部
上に端部固定部を構成し、切溝部より電線の巻終わり端
部を取り出し、この電線の巻終わり端部を前記端部固定
部に固定する。
この切欠き部より電線の巻始め端部を取り出し、リール
のフランジ部外周に切溝部を設け、リールのフランジ部
上に端部固定部を構成し、切溝部より電線の巻終わり端
部を取り出し、この電線の巻終わり端部を前記端部固定
部に固定する。
【0008】更に、リールの芯部は中央部が中空である
ものとし、リールのフランジ部に放射状に複数の穴部を
設け、リールのフランジ部外周端部を保護枠と反対側に
略円弧状に持ち上げて巻取案内部を形成し、リールのフ
ランジ部に磁束が通りやすい材料でなる防磁材を取り付
けると良い。
ものとし、リールのフランジ部に放射状に複数の穴部を
設け、リールのフランジ部外周端部を保護枠と反対側に
略円弧状に持ち上げて巻取案内部を形成し、リールのフ
ランジ部に磁束が通りやすい材料でなる防磁材を取り付
けると良い。
【0009】又、リールを防磁作用を有する粉末を混入
した材料で構成しても良く、前記リールのフランジ部に
複数の取り出し穴を設け、これら複数の取り出し穴の芯
部側の穴より電線の巻始め端部を、外周側の穴より電線
の巻終わり端部を取り出すものとしても良い。
した材料で構成しても良く、前記リールのフランジ部に
複数の取り出し穴を設け、これら複数の取り出し穴の芯
部側の穴より電線の巻始め端部を、外周側の穴より電線
の巻終わり端部を取り出すものとしても良い。
【0010】
【作用】前記本発明の構成によれば、保護枠底部とリー
ルのフランジ部によって構成される一定間隔の間隙に電
線を差し込み、リールの芯部に設けた切欠き部を通し中
央部の中空部より電線の巻始め端部を取り出し、次に保
護枠を回転させると、電線は巻取案内部によって案内さ
れ、リールの芯部を核に巻取られる。規定巻数だけ巻い
た後、リールのフランジ部外周に設けた切溝部より電線
の巻終わり端部を取り出し、リールのフランジ部上に構
成した端部固定部に電線の巻終わり端部を固定すれば、
巻取治具なしに容易に誘導加熱コイルを形成出来る。
ルのフランジ部によって構成される一定間隔の間隙に電
線を差し込み、リールの芯部に設けた切欠き部を通し中
央部の中空部より電線の巻始め端部を取り出し、次に保
護枠を回転させると、電線は巻取案内部によって案内さ
れ、リールの芯部を核に巻取られる。規定巻数だけ巻い
た後、リールのフランジ部外周に設けた切溝部より電線
の巻終わり端部を取り出し、リールのフランジ部上に構
成した端部固定部に電線の巻終わり端部を固定すれば、
巻取治具なしに容易に誘導加熱コイルを形成出来る。
【0011】又、リールのフランジ部に放射状に設けた
複数の穴部は、誘導加熱コイルの放熱作用をするととも
に、この穴部より接着剤を塗布し巻取った電線をより強
固な誘導加熱コイル状に接着させることが出来る。
複数の穴部は、誘導加熱コイルの放熱作用をするととも
に、この穴部より接着剤を塗布し巻取った電線をより強
固な誘導加熱コイル状に接着させることが出来る。
【0012】又、リールのフランジ部に取り付けた磁束
が通りやすい材料でなる防磁材は、高周波磁界を吸収
し、本体内部の構成部品等が誘導加熱されるのを防ぐ。
同じく、防磁作用を有する粉末を混入した材料でリール
を構成したものも、同様の作用をする。
が通りやすい材料でなる防磁材は、高周波磁界を吸収
し、本体内部の構成部品等が誘導加熱されるのを防ぐ。
同じく、防磁作用を有する粉末を混入した材料でリール
を構成したものも、同様の作用をする。
【0013】一方、リールのフランジ部に複数の取り出
し穴を設けたものも、これら複数の取り出し穴の芯部側
の穴より電線の巻始め端部を、外周側の穴より電線の巻
終わり端部を取り出し、巻取治具なしに容易に誘導加熱
コイルを形成出来る。
し穴を設けたものも、これら複数の取り出し穴の芯部側
の穴より電線の巻始め端部を、外周側の穴より電線の巻
終わり端部を取り出し、巻取治具なしに容易に誘導加熱
コイルを形成出来る。
【0014】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面を用いて詳細に
説明する。図1は本発明の一実施例による炊飯器の断面
図、図2は同炊飯器の構成部品であるリールを示す斜視
図、図3は同リールの裏面(電線接触面)を示す斜視
図、図4から図7は本発明の誘導加熱コイルの巻取り工
程を示す図で、図4は保護枠にリールを取り付け電線を
取り出した状態を示す斜視図、図5は保護枠とリールを
一体に回転させ電線を巻取っている過程を示す斜視図、
図6は巻取りが終了し端部を固定する過程を示す斜視
図、図7は端部の固定が終わり防磁材を取り付けた完成
状態を示す斜視図である。
説明する。図1は本発明の一実施例による炊飯器の断面
図、図2は同炊飯器の構成部品であるリールを示す斜視
図、図3は同リールの裏面(電線接触面)を示す斜視
図、図4から図7は本発明の誘導加熱コイルの巻取り工
程を示す図で、図4は保護枠にリールを取り付け電線を
取り出した状態を示す斜視図、図5は保護枠とリールを
一体に回転させ電線を巻取っている過程を示す斜視図、
図6は巻取りが終了し端部を固定する過程を示す斜視
図、図7は端部の固定が終わり防磁材を取り付けた完成
状態を示す斜視図である。
【0015】図において、内釜1は本体2に着脱自在に
収納され、本体2の内釜1収納部である内壁を非磁性材
料からなる保護枠3で構成している。本体2及び内釜1
の上部開口を覆うべくふた4が開閉自在に本体2に取り
付けられている。保護枠3底部の反内釜1面にはリール
5がネジ等により固定されており、リール5は芯部6と
フランジ部7から基本形状が構成されており、芯部6は
中心部が中空になっており、保護枠3底部中心に取り付
けられ、内釜1底面に当接して内釜1の温度を検出する
温度センサー8とぶつからないようになっている。(図
1)芯部6には切欠き部9が設けられ、フランジ部7に
は切溝部10と端部固定部11が設けられ、端部固定部
11には固定具12がネジで取り付けられる。フランジ
部7には防磁材取付部13が放射状に複数設けられてお
り、複数の防磁材14が取り付けられる。フランジ部7
には複数の穴部15が設けられており、フランジ部7の
最外周部には保護枠3と反対側に略円弧状に持ち上がっ
た巻取案内部16が設けられている。
収納され、本体2の内釜1収納部である内壁を非磁性材
料からなる保護枠3で構成している。本体2及び内釜1
の上部開口を覆うべくふた4が開閉自在に本体2に取り
付けられている。保護枠3底部の反内釜1面にはリール
5がネジ等により固定されており、リール5は芯部6と
フランジ部7から基本形状が構成されており、芯部6は
中心部が中空になっており、保護枠3底部中心に取り付
けられ、内釜1底面に当接して内釜1の温度を検出する
温度センサー8とぶつからないようになっている。(図
1)芯部6には切欠き部9が設けられ、フランジ部7に
は切溝部10と端部固定部11が設けられ、端部固定部
11には固定具12がネジで取り付けられる。フランジ
部7には防磁材取付部13が放射状に複数設けられてお
り、複数の防磁材14が取り付けられる。フランジ部7
には複数の穴部15が設けられており、フランジ部7の
最外周部には保護枠3と反対側に略円弧状に持ち上がっ
た巻取案内部16が設けられている。
【0016】保護枠3とフランジ部7の間の間隔に電線
17を巻取り、誘導加熱コイル18が形成されている。
17を巻取り、誘導加熱コイル18が形成されている。
【0017】以下、上記構成において誘導加熱コイル1
8を形成する過程について詳細に説明する。
8を形成する過程について詳細に説明する。
【0018】まず、保護枠3底部にリール5をネジで固
定する、このときリール5のフランジ部7と保護枠3の
間には略一定の間隔を開けて固定される。次に、この間
隔から電線17をリール5のフランジ部7外周から芯部
6に向けて差し込み、切欠き部9を通して芯部6中心の
中空部より電線17の端部を取り出す。(図4) 次に、保護枠3を回転させると、電線17は芯部6を核
として、次第に巻取られていく。巻取られてフランジ部
7と保護枠3底部との間隔内に入っていく電線17は巻
取案内部16によって、前記間隔内に案内されるため、
フランジ部7端部にひっかかる等、巻取りの障害を生じ
ることがない。(図5) 規定の回数、保護枠3を回転させると、電線17がその
回数分の巻数でコイル状に成形される。規定数回転させ
た後、巻き終わった電線17端部を切溝部10近傍に設
けられた端部固定部11へ置き、固定具12をネジ止め
することにより電線17端部が端部固定部11と固定具
12間に挾み込まれ、端部が固定される。切溝部10は
フランジ部7の外周から芯部6に向かってフランジ部7
の一部を切欠いた溝であるが、その溝形成方向は電線1
7の巻取り回転方向に対して、外周ほど遠くなるように
している。また、端部固定部11の位置は、巻取った電
線17の外形が小さくなるほど、切溝部10との距離が
短くなる位置に設けられているので、端部固定部11と
固定具12とでの電線17端部の固定が緩まないかぎ
り、電線17の巻取りが緩むことがない。(図6、図
7) 以上の巻取り、端部固定により、電線17は誘導加熱コ
イル18として成形される。次に、リール5に設けられ
た防磁材取付部13に防磁材14を複数接着して固定す
る。防磁材14は誘導加熱コイル18の発生する高周波
磁界が内釜以外の方向へ作用しないようにするためのも
ので、フェライト等の磁束の通りやすい材質で構成する
ことで、高周波磁界は防磁材14内を集中して通り、吸
収される。これにより、本体2内部の構成部品や、炊飯
器を設置する台などが誘導加熱されることを防ぐもので
ある。
定する、このときリール5のフランジ部7と保護枠3の
間には略一定の間隔を開けて固定される。次に、この間
隔から電線17をリール5のフランジ部7外周から芯部
6に向けて差し込み、切欠き部9を通して芯部6中心の
中空部より電線17の端部を取り出す。(図4) 次に、保護枠3を回転させると、電線17は芯部6を核
として、次第に巻取られていく。巻取られてフランジ部
7と保護枠3底部との間隔内に入っていく電線17は巻
取案内部16によって、前記間隔内に案内されるため、
フランジ部7端部にひっかかる等、巻取りの障害を生じ
ることがない。(図5) 規定の回数、保護枠3を回転させると、電線17がその
回数分の巻数でコイル状に成形される。規定数回転させ
た後、巻き終わった電線17端部を切溝部10近傍に設
けられた端部固定部11へ置き、固定具12をネジ止め
することにより電線17端部が端部固定部11と固定具
12間に挾み込まれ、端部が固定される。切溝部10は
フランジ部7の外周から芯部6に向かってフランジ部7
の一部を切欠いた溝であるが、その溝形成方向は電線1
7の巻取り回転方向に対して、外周ほど遠くなるように
している。また、端部固定部11の位置は、巻取った電
線17の外形が小さくなるほど、切溝部10との距離が
短くなる位置に設けられているので、端部固定部11と
固定具12とでの電線17端部の固定が緩まないかぎ
り、電線17の巻取りが緩むことがない。(図6、図
7) 以上の巻取り、端部固定により、電線17は誘導加熱コ
イル18として成形される。次に、リール5に設けられ
た防磁材取付部13に防磁材14を複数接着して固定す
る。防磁材14は誘導加熱コイル18の発生する高周波
磁界が内釜以外の方向へ作用しないようにするためのも
ので、フェライト等の磁束の通りやすい材質で構成する
ことで、高周波磁界は防磁材14内を集中して通り、吸
収される。これにより、本体2内部の構成部品や、炊飯
器を設置する台などが誘導加熱されることを防ぐもので
ある。
【0019】以上の状態で保護枠3、リール5、誘導加
熱コイル18、防磁材14が一体で本体2に組み込み出
来るため、誘導加熱コイル18単体での搬送・保管・組
み付け等の必要がなく、誘導加熱コイル18を接着する
必要はないが、フランジ部7に複数設けられた穴部15
より電線17が見えているため、穴部15より接着剤を
電線17に塗布すれば、巻き付けた電線17をより強固
な誘導加熱コイル状に接着することも可能である。穴部
15は誘導加熱コイル18の放熱を主目的としたもので
ある。
熱コイル18、防磁材14が一体で本体2に組み込み出
来るため、誘導加熱コイル18単体での搬送・保管・組
み付け等の必要がなく、誘導加熱コイル18を接着する
必要はないが、フランジ部7に複数設けられた穴部15
より電線17が見えているため、穴部15より接着剤を
電線17に塗布すれば、巻き付けた電線17をより強固
な誘導加熱コイル状に接着することも可能である。穴部
15は誘導加熱コイル18の放熱を主目的としたもので
ある。
【0020】以上のように本発明では、本体2に取り付
けられ内釜1を収納する非磁性体材料から成る保護枠3
を設け、保護枠3底部には底部と離れたフランジ部7を
有し中心部に環状の芯部6を有するリール5を取り付
け、リール5と保護枠3底部の間隔内に前記芯部6を核
に巻取った電線17によって誘導加熱コイル18を構成
するようにしたので、巻取り治具なしで容易に、電線1
7を誘導加熱コイル18に成形できる。このため治具を
分解して誘導加熱コイル18単体のみで搬送・保管・組
み付けする必要がないので、変形の心配がなく、安定し
た性能が保証できる。又、変形しにくいように接着する
必要もないので、炉で加熱したり冷却する手間も時間も
要さないので、非常に安価に構成出来、消費者に安価に
電磁誘導加熱式炊飯器のおいしさの利点を提供出来る。
けられ内釜1を収納する非磁性体材料から成る保護枠3
を設け、保護枠3底部には底部と離れたフランジ部7を
有し中心部に環状の芯部6を有するリール5を取り付
け、リール5と保護枠3底部の間隔内に前記芯部6を核
に巻取った電線17によって誘導加熱コイル18を構成
するようにしたので、巻取り治具なしで容易に、電線1
7を誘導加熱コイル18に成形できる。このため治具を
分解して誘導加熱コイル18単体のみで搬送・保管・組
み付けする必要がないので、変形の心配がなく、安定し
た性能が保証できる。又、変形しにくいように接着する
必要もないので、炉で加熱したり冷却する手間も時間も
要さないので、非常に安価に構成出来、消費者に安価に
電磁誘導加熱式炊飯器のおいしさの利点を提供出来る。
【0021】尚、本実施例では芯部6の中心を中空とし
たが、保護枠3底部中心に温度センサー8等の構成部品
がない場合は中空とする必要がなく、その際は切欠き部
9に変えてフランジ部7に取り出し穴を設けて、ここか
ら電線17端部を取り出しても良い。又、芯部6の中空
の有無にかかわらず、取り出し穴を設けて端部を取り出
しても良く、電線17の巻終わりを切溝部10ではな
く、取り出し穴から取り出しても良い。又、切溝部1
0、端部固定部11又は取り出し穴は複数設けて、様々
な仕様(電線の巻数)に一つのリール5で対応出来るよ
うにしても良い。
たが、保護枠3底部中心に温度センサー8等の構成部品
がない場合は中空とする必要がなく、その際は切欠き部
9に変えてフランジ部7に取り出し穴を設けて、ここか
ら電線17端部を取り出しても良い。又、芯部6の中空
の有無にかかわらず、取り出し穴を設けて端部を取り出
しても良く、電線17の巻終わりを切溝部10ではな
く、取り出し穴から取り出しても良い。又、切溝部1
0、端部固定部11又は取り出し穴は複数設けて、様々
な仕様(電線の巻数)に一つのリール5で対応出来るよ
うにしても良い。
【0022】又、リール5の構成材料に防磁作用を有す
る粉末を混入し成形することで、防磁材14を複数接着
するのと同様の効果が得られるので、そのような構成と
し、防磁材14を廃止しても良い。
る粉末を混入し成形することで、防磁材14を複数接着
するのと同様の効果が得られるので、そのような構成と
し、防磁材14を廃止しても良い。
【0023】
【発明の効果】本発明は、本体に取り付けられ内釜を収
納する非磁性体材料から成る保護枠を設け、保護枠底部
には底部と離れたフランジ部を有し中心部に環状の芯部
を有するリールを取り付け、リールと保護枠底部の間隔
内に前記芯部を核に巻取った電線によって誘導加熱コイ
ルを構成するようにしたので、巻取り治具なしで容易
に、電線を誘導加熱コイルに成形できる。このため治具
を分解して誘導加熱コイル単体のみで搬送・保管・組み
付けする必要がないので、変形の心配がなく、安定した
性能が保証できる。
納する非磁性体材料から成る保護枠を設け、保護枠底部
には底部と離れたフランジ部を有し中心部に環状の芯部
を有するリールを取り付け、リールと保護枠底部の間隔
内に前記芯部を核に巻取った電線によって誘導加熱コイ
ルを構成するようにしたので、巻取り治具なしで容易
に、電線を誘導加熱コイルに成形できる。このため治具
を分解して誘導加熱コイル単体のみで搬送・保管・組み
付けする必要がないので、変形の心配がなく、安定した
性能が保証できる。
【0024】又、リールのフランジ部に放射状に設けた
複数の穴部は、誘導加熱コイルの放熱効果を有するとと
もに、この穴部より接着剤を塗布し巻取った電線をより
強固な誘導加熱コイル状に接着させる効果が有る。
複数の穴部は、誘導加熱コイルの放熱効果を有するとと
もに、この穴部より接着剤を塗布し巻取った電線をより
強固な誘導加熱コイル状に接着させる効果が有る。
【0025】又、リールのフランジ部に取り付けた磁束
が通りやすい材料でなる防磁材は、高周波磁界を吸収
し、本体内部の構成部品等が誘導加熱されるのを防ぐ。
同じく、防磁作用を有する粉末を混入した材料でリール
を構成したものも、同様の効果が有る。
が通りやすい材料でなる防磁材は、高周波磁界を吸収
し、本体内部の構成部品等が誘導加熱されるのを防ぐ。
同じく、防磁作用を有する粉末を混入した材料でリール
を構成したものも、同様の効果が有る。
【0026】一方、リールのフランジ部に設けた複数の
取り出し穴も、芯部側の穴より電線の巻始め端部を、外
周側の穴より電線の巻終わり端部を取り出し、巻取治具
なしに容易に誘導加熱コイルを形成出来る。
取り出し穴も、芯部側の穴より電線の巻始め端部を、外
周側の穴より電線の巻終わり端部を取り出し、巻取治具
なしに容易に誘導加熱コイルを形成出来る。
【0027】又、変形しにくいように接着する必要もな
いので、炉で加熱したり冷却する手間も時間も要さない
ので、非常に安価に構成出来、消費者に安価に電磁誘導
加熱式炊飯器のおいしさの利点を提供出来るものであ
る。
いので、炉で加熱したり冷却する手間も時間も要さない
ので、非常に安価に構成出来、消費者に安価に電磁誘導
加熱式炊飯器のおいしさの利点を提供出来るものであ
る。
【図1】本発明の一実施例を示す炊飯器の断面図であ
る。
る。
【図2】同炊飯器の構成部品であるリールを示す斜視図
である。
である。
【図3】同リールの裏面を示す斜視図である。
【図4】同炊飯器の構成部品である保護枠にリールを取
り付け電線を取り出した状態を示す斜視図である。
り付け電線を取り出した状態を示す斜視図である。
【図5】同保護枠とリールを一体に回転させ電線を巻取
っている過程を示す斜視図である。
っている過程を示す斜視図である。
【図6】同炊飯器の構成部品である電線の巻取りが終了
し端部を固定する過程を示す斜視図である。
し端部を固定する過程を示す斜視図である。
【図7】同電線の端部の固定が終わり防磁材を取り付け
た完成状態を示す斜視図である。
た完成状態を示す斜視図である。
3 保護枠 5 リール 6 芯部 7 フランジ部 9 切欠き部 10 切溝部 11 端部固定部 14 防磁材 15 穴部 16 巻取案内部 17 電線 18 誘導加熱コイル
Claims (3)
- 【請求項1】 内釜を炊飯器本体に着脱自在に収納し、
この内釜を収納する保護枠を本体内に設け、この保護枠
底部に誘導加熱コイルを配設し、前記保護枠は底部を非
磁性材料で構成した炊飯器において、前記保護枠(3)
底部の反内釜側に、保護枠(3)底部と離れた位置にフ
ランジ部(7)を有し中心部に環状の芯部(6)を有す
るリール(5)が芯部(6)を介して取り付けられ、こ
のリール(5)のフランジ部(7)外周端部を前記保護
枠(3)と反対側に略円弧状に持ち上げて巻取案内部
(16)を形成し、さらに前記リール(5)のフランジ
部(7)と保護枠(3)底部の間の上記離れた間隔内
に、リール(5)の芯部(6)を核に巻取った電線(1
7)によって前記誘導加熱コイル(18)を構成したこ
とを特徴とする炊飯器。 - 【請求項2】 前記リール(5)の芯部(6)は中心部
を中空となし、かつ芯部(6)に切欠き部(9)を設
け、この切欠き部(9)より電線(17)の巻始め端部
を取り出し、更にリール(5)のフランジ部(7)外周
に切溝部(10)を設けると共に、リール(5)のフラ
ンジ部(7)上に端部固定部(11)を構成し、前記切
溝部(10)より電線(17)の巻終わり端部を取り出
し、この電線(17)の巻終わり端部を前記端部固定部
(11)に固定した請求項1記載の炊飯器。 - 【請求項3】 電線(17)をリール(5)のフランジ
部(7)外周の巻取案内部(16)を介しフランジ部
(7)と保護枠(3)底部の間の間隔からリール(5)
の芯部(6)に向けて差し込み、切欠き部(9)を通し
て芯部(6)中心の中空部より電線(17)の端部を取
り出し、保護枠(3)を規定数回転させ、電線(17)
がその回数分の巻数でコイル状に成形させた後、巻き終
わった電線(17)端部を切溝部(10)を介し、リー
ル(5)のフランジ部(7)外周端部近傍に設けられた
端部固定部(11)へ固定させ、電線(17)を誘導加
熱コイル(18)として成形させたことを特徴とした炊
飯器の誘導加熱コイルの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23936792A JP3123681B2 (ja) | 1992-09-08 | 1992-09-08 | 炊飯器及び炊飯器の誘導加熱コイルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23936792A JP3123681B2 (ja) | 1992-09-08 | 1992-09-08 | 炊飯器及び炊飯器の誘導加熱コイルの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0686731A JPH0686731A (ja) | 1994-03-29 |
JP3123681B2 true JP3123681B2 (ja) | 2001-01-15 |
Family
ID=17043714
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23936792A Expired - Fee Related JP3123681B2 (ja) | 1992-09-08 | 1992-09-08 | 炊飯器及び炊飯器の誘導加熱コイルの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3123681B2 (ja) |
-
1992
- 1992-09-08 JP JP23936792A patent/JP3123681B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0686731A (ja) | 1994-03-29 |
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