JP3123412B2 - 車両用操舵装置 - Google Patents

車両用操舵装置

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JP3123412B2 JP27110195A JP27110195A JP3123412B2 JP 3123412 B2 JP3123412 B2 JP 3123412B2 JP 27110195 A JP27110195 A JP 27110195A JP 27110195 A JP27110195 A JP 27110195A JP 3123412 B2 JP3123412 B2 JP 3123412B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両の操舵輪を転舵
するための車両用操舵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の操舵装置のうち、ステアリングホ
イールを持ち替えることなく、少ない操舵量(角)で低
速域から高速域までをカバーするために、ステアリング
ホイールから操舵輪までの間の操舵系統に可変ギヤ比機
構を設け、ステアリングギヤ比を車速に応じて変更でき
るように構成した所謂可変ギヤ比ステアリング装置が提
案されている(一例として、特開平6−234367号
公報)。
【0003】前記公報に示された可変ギヤ比ステアリン
グ装置では、ステアリングホイールに連結された操舵ラ
ックと、操舵輪に連結されたリレーロッドとを備えてお
り、両部材が平行に配置されている。さらに、操舵ラッ
クとリレーロッドは、支持ピン回りに揺動可能な揺動レ
バーによって連結されている。この揺動レバーの支持ピ
ンの位置が変化することによって、ステアリングギヤ比
が変化する構成である。
【0004】この可変ギヤ比ステアリング装置では、車
庫入れ等の車速が低い場合にはステアリングギヤ比を小
さくしてステアリングホイールの操舵量に対して操舵輪
の切れ角が大きくなるように設定し、一方、車両の高速
走行時にはステアリングギヤ比を大きくしてステアリン
グホイールの操舵量に対する操舵輪の切れ角が小さくな
るように設定している。これにより、低速域ではステア
リングホイールの少ない操舵量で操舵輪の最大舵角まで
操舵でき(ステアリングホイールの操舵量を低減で
き)、高速域ではステアリングホイールの操舵量に対す
る操舵輪の舵角変化が小さくなるため、操縦安定性を確
保することができる。
【0005】ところで、前記公報に示される従来の可変
ギヤ比機構を備えたステアリング装置では、ステアリン
グホイールの回転力を一旦操舵ラックの直線運動に変換
し、さらに揺動レバーの揺動に変換した後に、再びリレ
ーロッドの直線運動に変換して操舵輪を転舵する構成で
あるが、このような多数の部材を介して操舵力を伝達す
るという構成自体が広い配置スペースを必要とし、装置
が大型化する欠点があった。また、揺動レバーの支持ピ
ンの位置を変化させてステアリングギヤ比を変化させる
構成であるが、互いに略平行に配置された操舵ラックと
リレーロッドとの間の狭いスペースに支持ピンの位置変
更機構を配置しなければならず、搭載性が悪い欠点もあ
った。
【0006】さらに、このような揺動レバーが揺動して
操舵力を伝達するという機構では、所望のステアリング
ギヤ比を安定して確保するためには揺動レバーと支持ピ
ンとの間にガタが生じないように高精度にする必要があ
り、コスト高の原因であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、ステアリングギヤ比を車速に応じて変更できるの
みならず、システムを簡素化して装置の小型化、搭載性
の向上、及びコストの低減を図ることができる車両用操
舵装置を得ることが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の車
両用操舵装置は、ステアリングホイールが取り付けられ
ステアリングホイール操舵に応じて回転するハンドル軸
と、前記ハンドル軸に連結されハンドル軸の回転によっ
て前記ハンドル軸を中心に揺動する揺動部材と、前記揺
動部材と操舵輪とを連結し、前記揺動部材の揺動力を操
舵輪へ伝達して転舵させるプッシュプルケーブルと、前
記揺動部材に連結されたプッシュプルケーブルの連結位
置を、前記ハンドル軸に接離する方向に変更可能な移動
手段と、車両の走行状態に応じて前記移動手段を制御す
る制御手段と、を備えている。
【0009】請求項1記載の車両用操舵装置では、ステ
アリングホイールが操舵されてハンドル軸が駆動される
と、揺動部材がハンドル軸を中心に揺動され、さらにこ
の揺動力がプッシュプルケーブルを介して伝達されて操
舵輪が転舵される。
【0010】ここで、揺動部材の揺動力を伝達するプッ
シュプルケーブルの揺動部材に対する連結位置は、制御
手段の制御に基づいた移動手段の作動によって、ハンド
ル軸に接離する方向に変更される。すなわち、移動手段
の作動によって、揺動部材の実質的なアーム長さが変更
され、これにより、ハンドル軸の駆動量(すなわち、揺
動部材の揺動量)と、操舵輪の実質的な転舵量との比
(ステアリングギヤ比)が変化する。
【0011】したがって、例えば、車庫入れ等の車速が
低い場合には、制御手段の制御に基づいた移動手段の作
動によって、揺動部材に連結されたプッシュプルケーブ
ルの連結位置をハンドル軸から離間する方向に移動させ
ると、ステアリングギヤ比が小さくなり、ステアリング
ホイールの操舵量に対して操舵輪の切れ角が大きくなる
ように設定できる。一方、車両の高速走行時には、制御
手段の制御に基づいた移動手段の作動によって、揺動部
材に連結されたプッシュプルケーブルの連結位置をハン
ドル軸に接近する方向に移動させると、ステアリングギ
ヤ比が大きくなり、ステアリングホイールの操舵量に対
する操舵輪の切れ角が小さくなるように設定できる。
【0012】これにより、低速域ではステアリングホイ
ールの少ない操舵量で操舵輪の最大舵角まで操舵でき
(ステアリングホイールの操舵量を低減でき)、高速域
ではステアリングホイールの操舵量に対する操舵輪の舵
角変化が小さくなるため、操縦安定性を確保することが
できる。このように、ステアリングホイールを持ち替え
ることなく、少ない操舵量(角)で低速域から高速域ま
でをカバーすることができる。
【0013】また、ステアリングホイールの操舵による
揺動部材の揺動力をプッシュプルケーブルを介して伝達
して操舵輪を転舵する構成であり、さらにプッシュプル
ケーブルの連結位置を単に変更するのみでステアリング
ギヤ比を変更する構成であるため、従来の如く多数の部
材を介して操舵力を伝達するという構成に比べて、装置
を全体として小型軽量化することができ、狭い配置スペ
ースであっても容易に配置することができて搭載性が向
上する。
【0014】このように、請求項1記載の車両用操舵装
置では、ステアリングギヤ比を車速に応じて変更できる
のみならず、システムを簡素化して装置の小型化、搭載
性の向上、及びコストの低減を図ることができる。
【0015】請求項2に係る発明の車両用操舵装置は、
ステアリングホイールが取り付けられステアリングホイ
ール操舵に応じて回転するハンドル軸と、前記ハンドル
軸に連結されハンドル軸の回転によって前記ハンドル軸
を中心に揺動する揺動部材と、前記揺動部材と前輪とを
連結し、前記揺動部材の揺動力を前輪へ伝達して転舵さ
せる第1のプッシュプルケーブルと、前記揺動部材と後
輪とを連結し、前記揺動部材の揺動力を後輪へ伝達して
転舵させる第2のプッシュプルケーブルと、前記揺動部
材に連結された前記第1及び第2プッシュプルケーブル
の連結位置を、前記ハンドル軸に接離する方向に変更可
能な移動手段と、前記前輪と後輪の操舵方向が低車速時
に逆位相となり高車速時に同位相となるように、前記揺
動部材に連結されたプッシュプルケーブルの連結位置が
移動すべく前記移動手段を制御する制御手段と、を備え
ている。
【0016】請求項2記載の車両用操舵装置では、ステ
アリングホイールが操舵されてハンドル軸が駆動される
と、揺動部材がハンドル軸を中心に揺動され、さらにこ
の揺動力が第1のプッシュプルケーブルを介して伝達さ
れて前輪が転舵される。さらにこれと同時に、揺動部材
の揺動力が第2のプッシュプルケーブルを介して伝達さ
れて後輪が転舵される。すなわち、単一の揺動部材によ
って前輪及び後輪を共に同時に操舵することができ、四
輪操舵を実現できる。
【0017】ここで、揺動部材の揺動力を伝達する第1
及び第2のプッシュプルケーブルの揺動部材に対する連
結位置は、制御手段の制御に基づいた移動手段の作動に
よって、ハンドル軸に接離する方向に変更される。すな
わち、移動手段の作動によって、揺動部材の実質的なア
ーム長さが変更され、これにより、ハンドル軸の駆動量
(すなわち、揺動部材の揺動量)と、前輪または後輪の
実質的な転舵量との比(ステアリングギヤ比)が変化す
る。さらにここで、第1及び第2のプッシュプルケーブ
ルの揺動部材に対する連結位置は、制御手段の制御に基
づいた移動手段の作動によって、前輪と後輪の操舵方向
が低車速時に逆位相となり高車速時に同位相となるよう
に制御され、車速に応じた四輪操舵が可能になる。
【0018】また、ステアリングホイールの操舵による
揺動部材の揺動力を第1及び第2のプッシュプルケーブ
ルを介して伝達して前輪及び後輪を転舵する構成であ
り、さらに第1及び第2のプッシュプルケーブルの連結
位置を単に変更するのみでステアリングギヤ比、及び前
輪と後輪の操舵方向(位相)を変更する構成であるた
め、従来の如く多数の部材を介して操舵力を伝達すると
いう構成に比べて、装置を全体として小型軽量化するこ
とができ、狭い配置スペースであっても容易に配置する
ことができて搭載性が向上する。
【0019】このように、請求項2記載の車両用操舵装
置では、ステアリングギヤ比を車速に応じて変更できる
と共に車速に応じた四輪操舵が可能になり、システムを
簡素化して装置の小型化、搭載性の向上、及びコストの
低減を図ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1には本発明の実施の形態に係
る車両用操舵装置10の全体構成が概略的に示されてい
る。また、図2乃至図5には、この車両用操舵装置10
の主要部分が概略的に示されている。
【0021】車両用操舵装置10では、ステアリングホ
イール12に連結されたハンドル軸14を備えている。
ハンドル軸14は軸受16によって支持されており、さ
らに、揺動部材としての揺動アーム18が固定されてい
る。揺動アーム18には、移動手段を構成する螺子シャ
フト20が回転可能に取り付けられている。このため、
ハンドル軸14の回転に伴って揺動アーム18及び螺子
シャフト20が共に一体にハンドル軸14を中心に揺動
する構成である。
【0022】螺子シャフト20には、同様に移動手段を
構成する一対の移動ブラケット22、移動ブラケット2
4が螺合している。この移動ブラケット22及び移動ブ
ラケット24は、それぞれ揺動アーム18によって自身
の回転が阻止された状態で螺子シャフト20に螺合して
おり、このため、螺子シャフト20が回転することで移
動ブラケット22及び移動部ラケット24は螺子シャフ
ト20(揺動アーム18)に沿って移動する構成であ
る。
【0023】なおこの場合、移動ブラケット22と移動
ブラケット24は所定の間隔で離間しており、さらに、
移動ブラケット22と移動ブラケット24がハンドル軸
14に対し共に同じ側に位置する状態(図2及び図3図
示状態)と、移動ブラケット24がハンドル軸14に対
し移動ブラケット22と反対側に位置する状態(図4及
び図5図示状態)との間で、移動できるように各部の寸
法等が設定されている。
【0024】上位に位置する移動ブラケット22には、
第1のプッシュプルケーブル26の中間部が連結されて
おり、さらに、第1のプッシュプルケーブル26のそれ
ぞれ両端部は前輪30に連結されている。換言すれば、
揺動アーム18(螺子シャフト20)は、第1のプッシ
ュプルケーブル26を介して前輪30に連結されてい
る。このため、ハンドル軸14の回転に伴って揺動アー
ム18及び螺子シャフト20が揺動することで、前輪3
0を転舵することができる。また一方、下位に位置する
移動ブラケット24には、第2のプッシュプルケーブル
28の中間部が連結されており、さらに、第2のプッシ
ュプルケーブル28のそれぞれ両端部は後輪32に連結
されている。換言すれば、揺動アーム18(螺子シャフ
ト20)は、第2のプッシュプルケーブル28を介して
後輪32に連結されている。このため、ハンドル軸14
の回転に伴って揺動アーム18及び螺子シャフト20が
揺動することで、後輪32を転舵することができる。
【0025】なお、移動ブラケット22と移動ブラケッ
ト24がハンドル軸14に対し共に同じ側に位置する状
態(図2及び図3図示状態)においては、前輪30と後
輪32が逆位相となり、移動ブラケット24がハンドル
軸14に対し移動ブラケット22と反対側に位置する状
態(図4及び図5図示状態)においては、前輪30と後
輪32が同位相となるように、第1のプッシュプルケー
ブル26及び第2のプッシュプルケーブル28の連結状
態等が設定されている。
【0026】前記構成の螺子シャフト20は、移動手段
を構成するモータ34にフレキシブルシャフト36を介
して連結されている。このため、モータ34が駆動する
ことで螺子シャフト20が回転される。
【0027】モータ34は、制御手段としてのECU3
8に接続されており、ECU38からの信号により作動
する。また、ECU38には車速センサ40からの信号
が入力されるようになっている。この場合、低車速時に
は、移動ブラケット22と移動ブラケット24がハンド
ル軸14に対し共に同じ側に位置する状態となるように
モータ34の回転方向を制御し、一方、高車速時には、
移動ブラケット24がハンドル軸14に対し移動ブラケ
ット22と反対側に位置する状態となるようにモータ3
4の回転方向を制御する。
【0028】上記構成の車両用操舵装置10では、ステ
アリングホイール12が操舵されてハンドル軸14が駆
動されると、揺動アーム18が螺子シャフト20と共に
ハンドル軸14を中心に揺動され、さらにこの揺動力が
第1のプッシュプルケーブル26を介して伝達されて前
輪30が転舵される。さらにこれと同時に、揺動アーム
18の揺動力が第2のプッシュプルケーブル28を介し
て伝達されて後輪32が転舵される。すなわち、単一の
揺動アーム18(螺子シャフト20)によって前輪30
及び後輪32を共に同時に操舵することができ、四輪操
舵を実現できる。
【0029】ここで、揺動アーム18(螺子シャフト2
0)の揺動力を伝達する第1のプッシュプルケーブル2
6及び第2のプッシュプルケーブル28の揺動アーム1
8(螺子シャフト20)に対する連結位置は、ECU3
8の制御に基づいたモータ34の作動によって、ハンド
ル軸14に接離する方向に変更される。すなわち、モー
タ34の作動による螺子シャフト20の回転によって、
移動ブラケット22と移動ブラケット24がハンドル軸
14に対して接離移動し、このため、第1のプッシュプ
ルケーブル26及び第2のプッシュプルケーブル28を
駆動する際の揺動アーム18(螺子シャフト20)の実
質的なアーム長さが変更される。これにより、ハンドル
軸14の駆動量(すなわち、揺動アーム18の揺動量)
と、前輪30または後輪32の実質的な転舵量との比
(ステアリングギヤ比)が変化する。さらにここで、第
1のプッシュプルケーブル26及び第2のプッシュプル
ケーブル28の揺動アーム18(螺子シャフト20)に
対する連結位置は、ECU38の制御に基づいたモータ
34の作動によって、前輪30と後輪32の操舵方向が
低車速時に逆位相となり高車速時に同位相となるように
制御される。
【0030】したがって、例えば、車庫入れ等の車速が
低い場合には螺子シャフト20を回転させて移動ブラケ
ット22と移動ブラケット24がハンドル軸14に対し
共に同じ側に位置する状態(図2及び図3図示状態)と
なるように制御すれば、ステアリングギヤ比が小さくな
ると共に前輪30と後輪32の操舵方向が逆位相とな
り、ステアリングホイール12の操舵量に対して操舵輪
の切れ角が大きくなる。一方、車両の高速走行時には螺
子シャフト20を回転させて移動ブラケット24がハン
ドル軸14に対し移動ブラケット22と反対側に位置す
る状態(図4及び図5図示状態)となるように制御すれ
ば、ステアリングギヤ比が大きくなると共に前輪30と
後輪32の操舵方向が同位相となり、ステアリングホイ
ール12の操舵量に対して操舵輪の切れ角が小さくな
る。
【0031】これにより、低速域ではステアリングホイ
ール12の少ない操舵量で前輪30及び後輪32の最大
舵角まで操舵でき(ステアリングホイール12の操舵量
を低減でき)、高速域ではステアリングホイール12の
操舵量に対する前輪30及び後輪32の舵角変化が小さ
くなるため、操縦安定性を確保することができる。この
ように、ステアリングホイール12を持ち替えることな
く、少ない操舵量(角)で低速域から高速域までをカバ
ーすることができると共に、車速に応じた四輪操舵が可
能になる。
【0032】また、ステアリングホイール12の操舵に
よる揺動アーム18(螺子シャフト20)の揺動力を第
1のプッシュプルケーブル26及び第2のプッシュプル
ケーブル28を介して伝達して前輪30及び後輪32を
転舵する構成であり、さらに第1のプッシュプルケーブ
ル26及び第2のプッシュプルケーブル28の連結位置
(すなわち、移動ブラケット22及び移動ブラケット2
4の位置)を単に変更するのみでステアリングギヤ比及
び前輪30と後輪32の操舵方向(位相)を変更する構
成であるため、従来の如く多数の部材を介して操舵力を
伝達するという構成に比べて、装置を全体として小型軽
量化することができ、狭い配置スペースであっても容易
に配置することができて搭載性が向上する。
【0033】このように、本実施の形態に係る車両用操
舵装置10では、ステアリングギヤ比を車速に応じて変
更できると共に車速に応じた四輪操舵が可能になり、シ
ステムを簡素化して装置の小型化を図ることができると
共に、各部品の配置位置の自由度が向上して搭載性が向
上し、さらにコストの低減を図ることができる。
【0034】なお、前記実施の形態においては、単一の
螺子シャフト20に一対の移動ブラケット22及び移動
ブラケット24が共に螺合し、螺子シャフト20の回転
によって一定間隔で共に移動する構成としたが、これに
限らず、螺子シャフト20を一対用い移動ブラケット2
2及び移動ブラケット24をそれぞれ独立して移動させ
る構成としてもよい。この場合には、車両の重量やステ
アリング特性等に応じてステアリングギヤ比及び前輪3
0と後輪32の操舵方向(位相)をより一層好適に変更
することができ、更に効果的である。
【0035】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る車両用操
舵装置は、ステアリングギヤ比を車速に応じて変更でき
るのみならず、システムを簡素化して装置の小型化、搭
載性の向上、及びコストの低減を図ることができる優れ
た効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る車両用操舵装置の全
体構成図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る車両用操舵装置の低
車速時における揺動アーム及び周辺部品の構成を示す側
面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る車両用操舵装置の低
車速時における螺子シャフト及び周辺部品の構成を示す
正面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る車両用操舵装置の高
車速時における揺動アーム及び周辺部品の構成を示す図
2に対応する側面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る車両用操舵装置の高
車速時における螺子シャフト及び周辺部品の構成を示す
図3に対応する正面図である。
【符号の説明】
10 車両用操舵装置 12 ステアリングホイール 14 ハンドル軸 18 揺動アーム(揺動部材) 20 螺子シャフト(移動手段) 22 移動ブラケット(移動手段) 24 移動ブラケット(移動手段) 26 第1のプッシュプルケーブル 28 第2のプッシュプルケーブル 34 モータ(移動手段) 38 ECU(制御手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−32974(JP,A) 特開 平6−234367(JP,A) 特開 平2−95984(JP,A) 特開 平1−208278(JP,A) 特開 昭63−162379(JP,A) 特開 昭61−132469(JP,A) 特開 昭61−157474(JP,A) 実開 平4−93263(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 7/14 B62D 5/06 B62D 6/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングホイールが取り付けられス
    テアリングホイール操舵に応じて回転するハンドル軸
    と、 前記ハンドル軸に連結されハンドル軸の回転によって前
    記ハンドル軸を中心に揺動する揺動部材と、 前記揺動部材と操舵輪とを連結し、前記揺動部材の揺動
    力を操舵輪へ伝達して転舵させるプッシュプルケーブル
    と、 前記揺動部材に連結されたプッシュプルケーブルの連結
    位置を、前記ハンドル軸に接離する方向に変更可能な移
    動手段と、 車両の走行状態に応じて前記移動手段を制御する制御手
    段と、 を備えた車両用操舵装置。
  2. 【請求項2】 ステアリングホイールが取り付けられス
    テアリングホイール操舵に応じて回転するハンドル軸
    と、 前記ハンドル軸に連結されハンドル軸の回転によって前
    記ハンドル軸を中心に揺動する揺動部材と、 前記揺動部材と前輪とを連結し、前記揺動部材の揺動力
    を前輪へ伝達して転舵させる第1のプッシュプルケーブ
    ルと、 前記揺動部材と後輪とを連結し、前記揺動部材の揺動力
    を後輪へ伝達して転舵させる第2のプッシュプルケーブ
    ルと、 前記揺動部材に連結された前記第1及び第2プッシュプ
    ルケーブルの連結位置を、前記ハンドル軸に接離する方
    向に変更可能な移動手段と、 前記前輪と後輪の操舵方向が低車速時に逆位相となり高
    車速時に同位相となるように、前記揺動部材に連結され
    たプッシュプルケーブルの連結位置が移動すべく前記移
    動手段を制御する制御手段と、 を備えた車両用操舵装置。
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