JP3123388B2 - エアバッグ及びエアバッグ装置 - Google Patents
エアバッグ及びエアバッグ装置Info
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Description
トパネルとの間に上下方向に展開される助手席用エアバ
ッグあるいは、後席と前部座席のシートバックとの間に
上下方向に展開される後席用エアバッグに関する。詳し
くは、展開時における姿勢を改良するエアバッグに関す
る。また、本発明は、このエアバッグを備えたエアバッ
グ装置に関する。
ント面とリヤ面とを有し、フロント面は乗員に対面する
衝突面として機能し、リヤ面にはガス流入口が設けら
れ、座席とその前方の部材との間に上下方向に膨らむ助
手席用エアバッグとして、USP 4,474,390 号に記載のも
のがある。第3図は同号のエアバッグを示すものであ
り、自動車1のインストルメントパネル2にエアバッグ
装置が設けられ、エアバッグ3が該インストルメントパ
ネル2と助手席との間に上下方向に展開されている。
対面し、車両衝突時に助手席乗員を受け止める乗員衝突
面として機能している。エアバッグ3のリヤ面にはガス
流入口4が設けられている。
ほど幅(自動車1の車体左右方向におけるエアバッグの
幅)が小さくなる台形形状となっている。このエアバッ
グ3の上部のサイド6は、自動車1が斜め衝突した時に
フロントピラー7に対し助手席乗員が直接的に当ること
を防止している。
断面斜視図であり、ケース10内にエアバッグ11が折
り畳まれて収納され、インフレータ12によって展開可
能とされている。ケース10はリッド13で閉鎖されて
いる。なお、エアバッグ11のガス流入口の縁部がリベ
ット、ボルト等の留金具14によってケース10に連結
されている。
ている。インフレータ12がガスを噴出すると、リッド
13がテアライン15に沿って開裂し、形成されたフラ
ップ16がドアの如く室内側に開き出し、エアバッグ1
1が車両室内に展開する。
ガス発生剤を備えており、イグナイタによって点火され
ることにより瞬間的に大量の高温ガスを噴出口17から
噴出する。この噴出口17は、インフレータ12の長手
方向において均等に設けられている。
イブリッド型インフレータ18が用いられることがあ
る。このハイブリッド型インフレータ18は、ガス発生
剤と高圧ボンベとを内蔵しており、ガス噴出作動時には
ガス発生剤からのガスとボンベ内のガスとが混合されな
がら噴出口19から噴出される。ボンベ内のガスが急激
に噴出する際に断熱膨張して温度が下がるため、ガス発
生剤からの高温ガスとボンベからの低温ガスとがミック
スすることにより、インフレータ18からの噴出ガス温
度が第4図のインフレータ12に比べて低いものとな
る。このため、エアバッグ11の布地として耐熱性の低
いものを用いることが可能となる。
レータ18は、第5図の如く噴出口19がインフレータ
18の長手方向の一端側に偏っている。このため、単に
このハイブリッド型インフレータ18を第4図のインフ
レータ12と置換した場合、エアバッグ11はガス噴出
口19のサイドがそれと反対側のサイドよりも早く展開
するようになる。そして、この結果、第6図の如くガス
噴出口19のサイド(左側)の上部がそれと反対側のサ
イド(右側)を引っ張り、エアバッグ11が傾いてしま
う。
場合であってもウインドシールドはAピラー側でまわり
込むように室内空間をせばめているので、Aピラー側で
ウインドシールドによって展開が阻害され、阻害されな
い側にガスが流れやすくなり阻害されない側がより大き
く膨らむことが考えられる。この場合、エアバッグのA
ピラー側部分による乗員保護が不足するため、このよう
な事態を避ける対策が必要となる。
ガスをエアバッグ内の全体に流すようにガスのガイド部
材を設けることが考えられるが、部材の数が増えるた
め、エアバッグ装置の組み立てが面倒になると共に、コ
スト高となる。
下に真直ぐに展開させることを目的とする。
エアバッグ装置を提供することを目的とする。
は、互いに向かい合うように配置されたフロント面とリ
ヤ面とを有し、フロント面は乗員に対面する衝突面とし
て機能し、リヤ面には左右方向に延在するガス流入口が
設けられ、座席とその前方の部材との間に膨らむ 助手席
用又は後席用エアバッグにおいて、該ガス流入口は、そ
の延在方向が該エアバッグの左右方向に対し傾けて設け
られていることを特徴とするものである。
うように配置されたフロント面とリヤ面とを有し、フロ
ント面は乗員に対面する衝突面として機能し、リヤ面に
はガス流入口が設けられ、座席とその前方の部材との間
に膨らむ助手席用又は後席用エアバッグにおいて、該ガ
ス流入口を該リヤ面の幅方向の中央よりも左又は右へ偏
らせて設けたことを特徴とするものである。
手席又は後席の前方に設置されるエアバッグ装置であっ
て、折り畳まれたエアバッグと、該エアバッグを収容し
たケースと、該エアバッグを膨張させるインフレータと
を有し、該エアバッグのガス流入口の縁部が該ケースに
留め付けられているエアバッグ装置において、該エアバ
ッグが請求項1に記載のエアバッグであり、該インフレ
ータは、該エアバッグの左右方向に延在すると共に、そ
の長手方向の一端側にガス噴出口を備えたものであり、
該インフレータの該一端側は、左右方向に傾いた該ガス
流入口の傾きの高位側であることを特徴とするものであ
る。
手席又は後席の前方に設置されるエアバッグ装置であっ
て、折り畳まれたエアバッグと、該エアバッグを収容し
たケースと、該エアバッグを膨張させるインフレータと
を有し、該エアバッグのガス流入口の縁部が該ケースに
留め付けられているエアバッグ装置において、該エアバ
ッグが請求項2に記載のエアバッグであり、該インフレ
ータは、該エアバッグの左右方向に延在すると共に、そ
の長手方向の一端側にガス噴出口を備えたものであり、
該インフレータの該一端側は、該ガス流入口が偏った方
の側であることを特徴とするものである。
それを用いた請求項3のエアバ ッグ装置では、エアバッ
グは、ガス流入口を左又は右方向において傾けていると
ころから、エアバッグは鉛直方向に対して左又は右側に
傾いていて展開しようとする。ハイブリッド型インフレ
ータは、その噴出ガスがこの傾きと反対方向にエアバッ
グを傾けるように配置される。
によって生じるエアバッグの傾きと、ガス流入口を傾け
て設けたことによりエアバッグに生じる傾きとが相殺さ
れる。これにより、エアバッグが傾くことなく展開す
る。
右に偏らせると、エアバッグの左又は右側の方が大きく
膨らみ、エアバッグの右又は左側の方が小さく膨らみ、
結果的にエアバッグは左又は右に傾こうとする。この傾
きと、ハイブリッド型インフレータのガスによる展開の
傾きとを相殺させることにより、エアバッグが傾くこと
なく展開する。
る。第1図は本発明の実施例に係る助手席用エアバッグ
のフロント面を示す立面図である。このエアバッグ20
のリヤ面に設けられたガス流入口21は、左右方向にお
いて角度θだけ傾いている。このガス流入口は、ハイブ
リッド型インフレータ18のガス噴出口19のサイドが
上位となるように設けられている。この角度θはインフ
レータ出力に応じて調整が必要となるが、10°〜20
°が好ましい。
ス流入口21が傾いているため、エアバッグ20は左側
20Lが低くなり、右側20Rが高くなろうとする。と
ころが、ハイブリッド型インフレータ18からの噴出ガ
スは、前記第6図の通り、エアバッグの左側20Lを押
し上げて傾かせるように作用する。このハイブリッド型
インフレータ18の噴出ガスによる傾きと、ガス流入口
21の傾斜による傾きとが相殺されることにより、第2
図に示すように、エアバッグ20が傾くことなく展開す
る。
をリヤ側から示す立面図である。このエアバッグ22の
ガス流入口23は、エアバッグの中心22Cよりも左右
の一方に偏って設けられている。また、ハイブリッド型
インフレータ18のガス噴出口19は、第7図の符号2
6で示されるサイド26側となるように配置されてい
る。ハイブリッド型インフレータ18のガス噴出口19
がサイド26側に配置されていると、サイド26側の方
がサイド25側よりも早く展開することになり相対的に
大きく展開し、エアバッグそのものが見かけ上右側に移
動したようになる。しかし、エアバッグ22のガス流入
口23は予めエアバッグ中心22よりも右側に偏って設
けられているために、その移動分を相殺することが出
来、エアバッグは乗員に向かってまっすぐに展開する。
て傾けると共に、左又は右方向にシフトさせたエアバッ
グ28のリヤ面の立面図である。本実施例によってもエ
アバッグ28が傾くことなく展開する。なお、この流入
口21,23,27にマウスを設けることにより、トッ
プマウント型助手席用エアバッグ装置に適用できる。
L1,L2を異ならせることにより、傾くことなく展開
させるようにしたエアバッグを示す。第10図は第9図
のX−X線断面図である。
に関するものであるが、このエアバッグを後席用エアバ
ッグとしても用いることが可能である。
ッド型インフレータのように長手方向の一端側にのみガ
ス噴出口が設けられたインフレータによって展開される
場合でも、左右に傾くことなく展開されるようになる。
また、このエアバッグはガス流れ方向を変えるためのガ
イド部材が不要であり、エアバッグ装置の組み立てが簡
単であり、部材コスト及び組立コストが低廉となる。更
にエアバッグの展開がAピラー側でウィンドシールドな
どにより阻害された場合でも、展開時におけるエアバッ
グの姿勢が改良される。
面図である。
る。
る。
である。
である。
である。
Claims (4)
- 【請求項1】 互いに向かい合うように配置されたフロ
ント面とリヤ面とを有し、フロント面は乗員に対面する
衝突面として機能し、リヤ面には左右方向に延在するガ
ス流入口が設けられ、座席とその前方の部材との間に膨
らむ助手席用又は後席用エアバッグにおいて、 該ガス流入口は、その延在方向が該エアバッグの左右方
向に対し傾けて設けられていることを特徴とするエアバ
ッグ。 - 【請求項2】 互いに向かい合うように配置されたフロ
ント面とリヤ面とを有し、フロント面は乗員に対面する
衝突面として機能し、リヤ面にはガス流入口が設けら
れ、座席とその前方の部材との間に膨らむ助手席用又は
後席用エアバッグにおいて、 該ガス流入口を該リヤ面の幅方向の中央よりも左又は右
へ偏らせて設けたことを特徴とするエアバッグ。 - 【請求項3】 自動車の助手席又は後席の前方に設置さ
れるエアバッグ装置であって、 折り畳まれたエアバッグと、該エアバッグを収容したケ
ースと、該エアバッグを膨張させるインフレータとを有
し、 該エアバッグのガス流入口の縁部が該ケースに留め付け
られているエアバッグ装置において、 該エアバッグが請求項1に記載のエアバッグであり、 該インフレータは、該エアバッグの左右方向に延在する
と共に、その長手方向の一端側にガス噴出口を備えたも
のであり、 該インフレータの該一端側は、左右方向に傾いた該ガス
流入口の傾きの高位側であることを特徴とするエアバッ
グ装置。 - 【請求項4】 自動車の助手席又は後席の前方に設置さ
れるエアバッグ装置であって、 折り畳まれたエアバッグと、該エアバッグを収容したケ
ースと、該エアバッグ を膨張させるインフレータとを有
し、 該エアバッグのガス流入口の縁部が該ケースに留め付け
られているエアバッグ装置において、 該エアバッグが請求項2に記載のエアバッグであり、 該インフレータは、該エアバッグの左右方向に延在する
と共に、その長手方向の一端側にガス噴出口を備えたも
のであり、 該インフレータの該一端側は、該ガス流入口が偏った方
の側であることを特徴とするエアバッグ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07081220A JP3123388B2 (ja) | 1995-04-06 | 1995-04-06 | エアバッグ及びエアバッグ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07081220A JP3123388B2 (ja) | 1995-04-06 | 1995-04-06 | エアバッグ及びエアバッグ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08276813A JPH08276813A (ja) | 1996-10-22 |
JP3123388B2 true JP3123388B2 (ja) | 2001-01-09 |
Family
ID=13740406
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07081220A Expired - Fee Related JP3123388B2 (ja) | 1995-04-06 | 1995-04-06 | エアバッグ及びエアバッグ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3123388B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10780859B2 (en) | 2017-09-28 | 2020-09-22 | Toyoda Gosei Co., Ltd. | Passenger seat airbag and method of folding the same |
-
1995
- 1995-04-06 JP JP07081220A patent/JP3123388B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10780859B2 (en) | 2017-09-28 | 2020-09-22 | Toyoda Gosei Co., Ltd. | Passenger seat airbag and method of folding the same |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08276813A (ja) | 1996-10-22 |
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