JP3123337B2 - 電圧駆動型半導体素子用のゲート駆動用回路装置 - Google Patents

電圧駆動型半導体素子用のゲート駆動用回路装置

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JP3123337B2
JP3123337B2 JP06061836A JP6183694A JP3123337B2 JP 3123337 B2 JP3123337 B2 JP 3123337B2 JP 06061836 A JP06061836 A JP 06061836A JP 6183694 A JP6183694 A JP 6183694A JP 3123337 B2 JP3123337 B2 JP 3123337B2
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龍彦 藤平
和彦 吉田
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Fuji Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電圧駆動型の半導体
素子のゲートにゲート駆動信号を与えるゲート駆動用回
路装置に係わり、誘導性負荷用として用いられる電圧駆
動型の半導体素子の駆動に好適な駆動用回路装置の構成
に関する。
【0002】
【従来の技術】電磁コイル,電動機等の誘導成分を持つ
電気機器の制御を行うための電気装置として、パワー半
導体素子を用いた電子装置が使用されるようになって既
に久しい。近年は、半導体技術の発展・向上に伴って、
このような分野への電子装置の使用度がますます増大さ
れている。このような電子装置の内、パワー半導体素子
として電圧駆動型の半導体素子を用いて電磁コイルのオ
ン・オフ駆動を行う電子装置についての一例を図14に
示す。すなわち、図14は、従来例の電圧駆動型半導体
素子用のゲート駆動用回路装置のパワー半導体素子等と
共に示すその回路図である。
【0003】図14において、9は、ゲート駆動用回路
装置であり、電源9Aの電位を電源端子913で受取
り,かつ,基準電位として利用する接地9Bの電位を基
準電位端子914で受取ることで,電源9Aと接地9B
との間から電源電圧VCCの供給を受け、指令信号11a
を入力端子911から入力して、この指令信号11aに
対応したゲート駆動信号12aを、電圧駆動型の主半導
体素子であるnチャネル・エンハンス形MOSFET
(以降、nEMOSと略称することがある。)7のゲー
トに向けて、出力端子912から出力する回路装置であ
る。指令信号11aは、ハイレベル(以降、「H」と略
記することがある。)とローレベル(以降、「L」と略
記することがある。)のいずれかのレベルを持つ2値信
号である。また、nEMOS7は、ゲート駆動信号12
aが「H」の場合にオンし、ゲート駆動信号12aが
「L」の場合にオフする半導体素子である。
【0004】ゲート駆動用回路装置9は、論理回路部9
1、発振回路部92、nチャネル・デプレッション形M
OSFET(以降、nDMOSと略称することがあ
る。)931、nEMOS932、pチャネル・エンハ
ンス形MOSFET(以降、pEMOSと略称すること
がある。)941、nEMOS942、nDMOS95
1、nEMOS942、pEMOS961、nEMOS
962、コンデンサ97、ダイオード981,982お
よび983、定電圧ダイオード99および、定電圧電源
部991を備えている。そうして、pEMOS941,
961は、そのソースを電源9Aに接続している。
【0005】定電圧電源部991は、電源9Aと接地9
Bの間の電圧であるこのゲート駆動用回路装置9と同一
の電源電圧VCCを入力して、一定電圧値に安定化された
補助電源電圧VDDを供給する回路装置である。論理回路
部91は、指令信号11aを入力して、イネーブル
(E)端子から指令信号11aと同一レベルの信号91
aを出力し、ディスイネーブル(EB)端子から指令信
号11aに対して反転されたレベルの信号91bを出力
する回路装置である。発振回路部92は、信号91aを
入力し、信号91aが「L」である場合に、一方の出力
端子から,指令信号11aの「H」/「L」いずれかの
最短持続時間よりも短い周期で交互に「H」/「L」を
繰り返す信号92aを出力し、他方の出力端子から信号
92aに対して反転されたレベルの信号92bを出力す
る回路装置である。発振回路部92はまた、信号91a
が「H」である場合には、信号92a,92bを出力し
ない。なお、論理回路部91と発振回路部92とは、そ
の電源として補助電源電圧VDDを用いている。
【0006】図14中に示したごとくに接続されたnD
MOS931,951は、よく知られているところによ
り、そのドレインとソースとの間に大きな値の電圧が印
加された場合には、それ等に通流する電流の値は、それ
等が備える飽和電流値に抑えられてほぼ一定電流値とな
り、それ等に接続される回路素子に過大な電流が通流す
ることがないように動作する。また、nDMOS93
1,951は、そのドレインとソースとの間に印加され
る電圧値が小さい場合には、抵抗素子と同等の動作を行
う。
【0007】nEMOS952には、指令信号11aが
「L」の場合に「H」の信号91bが入力され、オンさ
れる。これによりnDMOS951のソースと,nEM
OS952のドレインとの接続点の電位は、接地9Bが
持つ電位値近くまで低下するので、pEMOS961は
オンする。また、nEMOS962には、指令信号11
aが「L」の場合に「L」の信号91aが入力され、オ
フされる。これにより、指令信号11aが「L」の場合
には、電源9Aの電圧が、pEMOS961,ダイオー
ド981を経て、出力端子912から出力される。
【0008】nEMOS932は、「H」の信号92b
を入力されると、オンされる。これによりnDMOS9
31のソースと,nEMOS952のドレインとの接続
点の電位は、接地9Bが持つ電位値近くまで低下するの
で、pEMOS941はオンする。また、nEMOS9
42には、信号92bが「H」の場合には、「L」の信
号92aが入力され、オフされる。これ等により、信号
92bが「H」の場合には、電源9Aの電位が、pEM
OS941を経て、コンデンサ97のpEMOS941
に接続された端子に印加される。また、信号92bが
「L」である場合には、nEMOS932はオフされ、
これによりnDMOS931のソースと,nEMOS9
52のドレインとの接続点の電位は、電源9Aの電位近
くまで上昇するので、pEMOS941はオフされる。
また、nEMOS942には、信号92bが「L」の場
合には、「H」の信号92aが入力されるのでオンされ
る。これ等により、信号92bが「L」の場合には、コ
ンデンサ97のpEMOS941に接続された端子の電
位は、接地9Bが持つ電位値近くの値となる。すなわ
ち、コンデンサ97のpEMOS941に接続された端
子には、発振回路部92が出力する信号92a,92b
の周期に従って、電源9Aの電位に近い電位と,接地9
Bの電位に近い電位とが交互に印加される。
【0009】他方、指令信号11aが「L」の場合に
は、前記したところによりpEMOS961はオンされ
るので、コンデンサ97のダイオード982に接続され
た端子の電位は電源9Aが持つ電位値に近い電位が印加
される。従って、指令信号11aが「L」で,しかも,
信号92bが「L」の場合には、コンデンサ97の両端
子間には、電源電圧VCCに近い値の電圧が印加されるこ
とになるので、コンデンサ97はその電圧によって充電
される。また、指令信号11aが「L」で,しかも,信
号92bが「H」の場合には、コンデンサ97ではそれ
までに充電された電荷が保持され、その端子間電圧は、
保持されている電荷量に対応する電圧値となる。そうし
て信号92aが「H」/「L」を繰り返すに従い、この
コンデンサ97には電荷が順次蓄積されることで、その
端子間電圧は電源電圧VCCに近い値まで上昇し得る。ま
た信号92bが「H」の場合には、前記したように、コ
ンデンサ97のpEMOS941に接続された端子に
は、pEMOS941を介して電源9Aの電圧が印加さ
れるので、コンデンサ97のダイオード982に接続さ
れた端子の電位は、電源電圧VCCに近い電圧値と、コン
デンサ97に保持されている電荷量に従うその端子間電
圧値との和になる。この値は、ゲート駆動用回路装置9
の場合には、電源9Aの電圧値のほぼ2倍の値になり得
る。このコンデンサ97のダイオード982に接続され
た端子の電位と,接地9Bが持つ電位との差電圧が、指
令信号11aが「L」の期間に、ゲート駆動信号12a
の「H」値として、出力端子912から出力されること
になる。
【0010】nEMOS7は、「H」のゲート駆動信号
12aがそのゲートに入力されるとオンする。nEMO
S7のソースが接続されている出力端子7aには、nE
MOS7の負荷である電磁コイル79が接地9Bとの間
に接続されているので、nEMOS7のオン時には、電
磁コイル79には電源電圧VCCに近い電圧が印加されて
nEMOS7を介して電流IL が通流されるので、電磁
コイル79は所定の励磁状態になる。
【0011】指令信号11aが「H」に切り替わると、
論理回路部91が出力する信号91aは「H」に、ま
た、信号91bは「L」に切り替わる。「H」の信号9
1aを入力した発振回路部92は、信号92a,92b
の出力を停止するので、コンデンサ97への充電動作は
停止される。また、nEMOS952には、「L」の信
号91bが入力されオフされる。これによりnDMOS
951のソースと,nEMOS952のドレインとの接
続点の電位は、電源9Aが持つ電位値近くの電位まで上
昇するので、pEMOS961はオフする。また、nE
MOS962には、「H」の信号91aが入力されてオ
ンされるので、出力端子912の電位は接地9Bが持つ
電位値に近い電位となる。これにより、指令信号11a
が「H」に切り替わると、出力端子912の電位は接地
9Bが持つ電位値に近い値となる。この出力端子912
の電位が、指令信号11aが「H」の期間に、ゲート駆
動信号12aの「L」値として出力端子912から出力
されることになる。ところで、nEMOS962は、そ
の製法上、図14中に示したように接続される寄生ダイ
オード962aを必ず持つものである。このため,この
動作状態においては、接地9Bに僅かな電圧が重畳され
たとしても、それによって寄生ダイオード962aを経
由した電流がnEMOS7のゲートに向けて流れること
になる。これを防止するのが、定電圧ダイオード99の
役割である。
【0012】前記した「L」に切替えられたゲート駆動
信号12aをそのゲートに入力されたnEMOS7は直
ちにオフ動作に入り、電磁コイル79に通流する電流I
L の遮断動作を開始する。しかし、誘導成分を持つ電気
機器である電磁コイル79は、インダクタンスLを持っ
ているので、このインダクタンスLによる逆起電力(=
−L×dIL /dt)が発生する。この逆起電力は、図
14中にIC が通流するとして示した電磁コイル79を
含む循環回路に、循環電流IC を通流させる方向に発生
する。また、この逆起電力は、nEMOS7のゲートと
他方の主電極であるソースとの間に電圧を与えることに
なるが、ソースを出力とする電圧駆動型パワー半導体素
子のゲートが持つ、ソースおよび一方の主電極であるド
レインとの間の耐圧値は、次のような値を持っているこ
とが一般である。すなわち、通常のnEMOSでは、ゲ
ート・ドレイン間の耐圧値は、素子耐圧値であるドレイ
ン・ソース間の耐圧値を越える値を持つのに対して、ゲ
ート・ソース間の耐圧値は、大きくてもせいぜい十数ボ
ルト程度であって、このパワー半導体素子が持つ素子耐
圧値に対してかなり小さいものである。従って、逆起電
力によるゲート・ソース間の耐圧破壊を防止するために
は、逆起電力発生時におけるnEMOS7のゲート・ソ
ース間に印加される電圧を耐圧値以下に抑制する必要が
有る。このために設置されているのが、nEMOS75
である。なお、nEMOS75のゲート・ソース間に双
方向に接続された定電圧ダイオード75a,75bは、
nEMOS75のゲート・ソース間の耐圧破壊防止用の
素子である。
【0013】nEMOS75は、そのドレインをnEM
OS7のゲートに、そのソースをnEMOS7のソース
に、また、そのゲートを接地9Bにそれぞれ接続されて
いる。このために、逆起電力が発生してnEMOS7の
ソース,従って出力端子7aの電位が、接地9Bが持つ
電位よりも低下するとnEMOS75がオンして、nE
MOS7のゲート・ソース間を接続する。これにより逆
起電力の発生時に、nEMOS7は、ゲート・ソース間
の耐圧破壊を受けることは無いのである。
【0014】さて、このnEMOS75が設置されてい
る場合には、指令信号11aが「H」に切り替わった際
に電磁コイル79に逆起電力が発生すると、この場合に
はnEMOS962がオンしているので、この逆起電力
は接地9Bを介して定電圧ダイオード99に、そのカソ
ードからそのアノードに向かって印加される。この逆起
電力値は、定電圧ダイオード99が持つその動作電圧で
ある降伏電圧値を容易に越えるので、逆起電力による循
環電流IC が、電磁コイル79→接地9B→定電圧ダイ
オード99→nEMOS962が持つ寄生ダイオード9
62aを通流し、nEMOS75を経由して電磁コイル
79に戻る経路を循環して流れることになる。
【0015】循環電流IC が通流する状態になると、n
EMOS75がドレイン・ソース間に持つ電気抵抗によ
って、nEMOS75のドレインとソース間に電圧降下
が生じる。この電圧降下による電圧は、nEMOS7の
ゲートとソース間に印加されることになるので、これに
よってnEMOS7は、ゲート駆動信号12aが「L」
であるにもかかわらず再点弧して半オン状態となり、電
源9AからnEMOS7を介して電磁コイル79に電流
L と同方向に持続電流Ioff が流れ込むことになる。
電磁コイル79には、指令信号11aが「L」である期
間に電磁エネルギーWL 〔=(1/2)LI2 〕が蓄積
されているが、この電磁エネルギは、この持続電流I
off と、半オン状態のnEMOS7のドレイン・ソース
間に発生する電圧との積による電力によってnEMOS
7で主として消費されることになる。これにより、電磁
コイル79は電磁エネルギーWL をnEMOS7に放出
することで消磁され、非励磁状態になることになる。
【0016】前述した従来例のゲート駆動用回路装置9
は、一般にチャージポンプと呼ばれている電子回路の
内、コンデンサ97のダイオード982に接続された端
子から、電源電圧VCCの倍電圧の値の電圧を出力し得る
ようにしたチャージポンプを基にして、これに定電圧ダ
イオード99を付加した回路構成としたものである。こ
のような回路構成を持つゲート駆動用回路装置は、比較
的低い値の電源電圧VCCであっても、電圧駆動型の主半
導体素子であるパワー半導体素子が必要とするレベル
の、ゲート駆動信号12aを供給することが可能であ
る。しかも、そのような機能を備えるゲート駆動用回路
装置と,このゲート駆動用回路装置によって駆動される
パワー半導体素子とを、同一の半導体基板に一体に構成
したいわゆるワンチップパワー半導体素子を、通常用い
られている半導体素子の製造技術によって製造すること
が容易である利点を持っている。
【0017】なお、ゲート駆動用回路装置が駆動を行う
電圧駆動型の主半導体素子としては、MOSFETばか
りでなく、IGBT等を用いる場合も多数知られてい
る。なおまた、ゲート駆動用回路装置が駆動を行う電圧
駆動型の主半導体素子としては、nチャネル形のパワー
半導体素子ばかりでなく、pチャネル形のパワー半導体
素子を用いる場合が多数知られていることは、勿論のこ
とである。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来技術によ
る電圧駆動型半導体素子用のゲート駆動用回路装置は、
この回路装置を用いて電圧駆動型のパワー半導体素子を
オン・オフ駆動することによって、誘導成分を持つ電気
機器であってもその制御を行うことを可能としている。
しかしながら、次のような問題点が明らかになってきて
いる。すなわち、パワー半導体素子の負荷がインダク
タンスLを持つ誘導性の電気機器である場合に、この電
気機器に蓄積された電磁エネルギーWL を、パワー半導
体素子のオフ時に消滅させることが必要である場合があ
る。その場合には、従来の技術の項で説明したように、
パワー半導体素子の部位で吸収するのが一般である。こ
の場合の、電気機器に蓄積された電磁エネルギーWL が
消滅するのに要する時間は、パワー半導体素子で単位時
間に吸収できるエネルギー量が大きいほど短時間で済む
ことになる。ところで、従来例によるパワー半導体素子
による電磁エネルギーWL の吸収は、半オン状態のパワ
ー半導体素子のドレイン・ソース間電圧と、その際にパ
ワー半導体素子のドレインからソースに通流している電
流Ioff の積による時間率によって行われている。この
半オン状態のパワー半導体素子のドレイン・ソース間電
圧は、パワー半導体素子の耐電圧値に対して数十パーセ
ントないし50パーセント程度であり、パワー半導体素
子の持つ耐電圧値よりもかなり低い値であるために、パ
ワー半導体素子のエネルギー吸収能力が充分に活用され
ていない。このために、パワー半導体素子のオフ時に、
誘導性の電気機器に蓄積された電磁エネルギーWL をパ
ワー半導体素子で吸収するのに要する時間が長いものと
なっており、電気機器の高速動作を制約することになっ
ている。また、ゲート駆動用回路装置9を半導体基板
に一体に構成した場合には、コンデンサ97は、半導体
基板に通常の半導体素子の製造技術によって形成された
絶縁膜をその誘電体として使用することになる。この種
の絶縁膜の耐電圧値は、せいぜい十数ボルト程度と低い
値しか得ることができない。このために、この場合のコ
ンデンサ97は、図15に示したように、双方向に接続
された定電圧ダイオード97a,97bを並列に接続し
て用いることが一般である。ところで、コンデンサ97
の両端には前記したとおり電源電圧VCCに近い電圧が印
加されるので、電源電圧VCCが高い値に変動した場合に
は、コンデンサ97の両端には定電圧ダイオード97
a,97bが持つ降伏電圧値を越える値の電圧が印加さ
れる場合が発生する。この場合には、よく知られている
定電圧ダイオードの動作に従い、定電圧ダイオード97
a,97bには大きな逆方向電流が、ダイオード982
→定電圧ダイオード97a,97b→nEMOS942
→接地9Bの経路で流れることになる。この電流は、ゲ
ート駆動用回路装置9にとっては全く無駄な電流であ
り、特に、高い値の電源電圧において使用される装置、
自動車電装品のごとく広い電源電圧値の範囲で使用され
る装置等では、この電流によってゲート駆動用回路装置
9の消費電流値が増大している。
【0019】この発明は、前述の従来技術の問題点に鑑
みなされたものであり、その第1の目的は、誘導性の電
気機器に蓄積された電磁エネルギーWL を、パワー半導
体素子の部位で吸収するのに要する時間を短縮すること
が可能な電圧駆動型半導体素子用のゲート駆動用回路装
置を提供することにあり、その第2の目的は、高い電源
電圧値時の消費電流値の増大を抑制することが可能な電
圧駆動型半導体素子用のゲート駆動用回路装置を提供す
ることにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】この発明では前述の第1
の目的は、 1)電圧駆動型の主半導体素子のゲートにゲート駆動信
号を与えるゲート駆動用の回路装置であって、この主半
導体素子は、その一方の主電極が電源または基準電位
に,その他方の主電極が負荷に接続されると共に、主半
導体素子を過電圧から保護するための定電圧化手段を主
半導体素子に接続させて備えるものであり、主半導体素
子のオン・オフを指令する指令信号を入力してこの指令
信号に対応したゲート駆動信号を発生するゲート駆動信
号生成部と、電源とゲート駆動信号生成部との間に設置
された電源側用スイッチング手段と、ゲート駆動信号生
成部と基準電位との間に設置された基準電位側用スイッ
チング手段とを備え、電源側用スイッチング手段および
基準電位側用スイッチング手段は、指令信号がオン指令
である場合にオンされて電源とゲート駆動信号生成部と
基準電位との間を閉路し,オフ指令である場合にオフさ
て電源とゲート駆動信号生成部と基準電位との間を開
路する構成としたこと、または 2)前記1項に記載の手段において、電源側用スイッチ
ング手段および/または基準電位側用スイッチング手段
は、電圧駆動型の主半導体素子を過電圧から保護するた
めの定電圧化手段の持つ動作電圧値よりも高い耐電圧値
を持つ電圧駆動型の半導体素子よりなる構成としたこ
と、または 3)前記2項に記載の手段において、電源側用スイッチ
ング手段は、電圧駆動型の主半導体素子が持つチャネル
の導電性種類と異なる導電性種類のチャネルを有する電
圧駆動型の半導体素子であり、この電圧駆動型の半導体
素子が備えるバックゲートは、ゲート駆動信号生成部側
に接続されるその主電極が持つ電位よりも高い電位を持
つ個所に接続されてなる構成としたこと、または 4)前記2項または3項に記載の手段において、指令信
号と同期し,しかも基準電位が持つ電圧値よりも低い電
圧値を持つオン時の補助ゲート駆動信号を出力する補助
ゲート駆動信号生成部を備え、基準電位側用スイッチン
グ手段の有する電圧駆動型の半導体素子は、前記の補助
ゲート駆動信号でそのゲートを駆動されると共に、その
一方の主電極を基準電位に,その他方の主電極をゲート
駆動信号生成部に,それぞれ接続されてなる構成とした
こと、または 5)前記2項に記載の手段において、電源側用スイッチ
ング手段は、電圧駆動型の主半導体素子が持つチャネル
の導電性種類と異なる導電性種類のチャネルを有する電
圧駆動型の半導体素子であり、この電圧駆動型の半導体
素子が備えるバックゲートは、ゲート駆動信号生成部側
に接続されるその主電極が持つ電位よりも低い電位を持
つ個所に接続されてなる構成としたこと、さらにまたは 6)前記2項または5項に記載の手段において、指令信
号と同期し,しかも電源が持つ電圧値よりも高い電圧値
を持つオン時の補助ゲート駆動信号を出力する補助ゲー
ト駆動信号生成部を備え、電源側用スイッチング手段が
有する電圧駆動型の半導体素子は、前記の補助ゲート駆
動信号でそのゲートを駆動されると共に,その一方の主
電極を電源に,その他方の主電極をゲート駆動信号生成
部に,それぞれ接続されてなる構成としたこと、により
達成される。
【0021】また、この発明では前述の第2の目的は、 7)電圧駆動型の主半導体素子のゲートにゲート駆動信
号を与えるゲート駆動用の回路装置であって、この主半
導体素子は、その一方の主電極が電源または基準電位
に,その他方の主電極が負荷に接続されるものであり、
電源と基準電位との間に接続され,電源の電圧と基準電
位の電圧との中間の電圧値を持ち,しかもその電圧値と
電源電圧値との差がほぼ一定値になるよう電源電圧値の
変動に追随して変動する補助基準電圧を出力する補助基
準電圧回路装置と、主半導体素子のオン・オフを指令す
る指令信号を入力してこの指令信号に対応したゲート駆
動信号を発生する駆動信号生成部とを備え、この駆動信
号生成部は、その基準電圧として前記の補助基準電圧を
用いる構成としたこと、または 8)前記7項に記載の手段において、補助基準電圧回路
装置は、電圧駆動型の半導体素子と、この半導体素子の
ゲートに電源電圧値との差がほぼ一定値であるゲート電
圧を出力する定電圧回路装置を備え、前記半導体素子
は、その一方の主電極が基準電位側に接続され,その他
方の主電極から補助基準電圧を出力するものであり、前
記定電圧回路装置は、電源と基準電位との間に接続され
てなる構成としたこと、または 9)前記8項に記載の手段において、補助基準電圧回路
装置が備える定電圧回路装置は、定電圧ダイオードと、
抵抗素子とを備え、定電圧ダイオードが電源側に,抵抗
素子が基準電位側に配置されて互いに直列に接続されて
なり、定電圧ダイオードと抵抗素子との接続点からゲー
ト電圧を出力する構成としたこと、さらにまたは 10)前記8項に記載の手段において、補助基準電圧回
路装置が備える定電圧回路装置は、定電圧ダイオード
と、抵抗素子と、負電圧発生回路装置とを備え、定電圧
ダイオードが電源側に,抵抗素子と負電圧発生回路装置
との直列接続回路が基準電位側に配置されて互いに直列
に接続されてなり、定電圧ダイオードと,抵抗素子と負
電圧発生回路装置との直列接続回路との接続点からゲー
ト電圧を出力する構成としたこと、11)前記1項または7項に記載の手段において、1項
におけるゲート駆動信号生成部、7項における駆動信号
生成部がコンデンサからなるチャージポンプを有する構
成としたこと、 により達成される。
【0022】
【作用】この発明においては、電圧駆動型の主半導体
素子のゲートにゲート駆動信号を与えるゲート駆動用の
回路装置であって、この主半導体素子は、その一方の主
電極が電源または基準電位に,その他方の主電極が負荷
に接続されると共に、主半導体素子を過電圧から保護す
るための定電圧化手段を主半導体素子に接続させて備え
るものであり、主半導体素子のオン・オフを指令する指
令信号を入力してこの指令信号に対応したゲート駆動信
号を発生するゲート駆動信号生成部と、電源とゲート駆
動信号生成部との間に設置された,例えば,指令信号が
オン指令からオフ指令に切り替わった際に負荷から発生
される逆起電力の値よりも高い耐電圧値を持つ,電圧駆
動型の半導体素子よりなる電源側用スイッチング手段
と、ゲート駆動信号生成部と基準電位との間に設置され
た,例えば,指令信号がオン指令からオフ指令に切り替
わった際に負荷装置から発生される逆起電力の値よりも
高い耐電圧値を持つ,電圧駆動型の半導体素子よりなる
基準電位側用スイッチング手段とを備え、電源側用スイ
ッチング手段および基準電位側用スイッチング手段は、
指令信号がオン指令である場合にオンされ,オフ指令で
ある場合にオフされる構成としたことにより、主半導体
素子であるパワー半導体素子の他方の主電極に接続され
る負荷が、インダクタンスLを持つ誘導性の電気機器で
ある場合に、指令信号がオン指令からオフ指令に切り替
わった際に負荷から高い値の逆起電力が発生されるこ
と、この逆起電力の発生によってパワー半導体素子のゲ
ートの電位が基準電位よりも低下すること、および、パ
ワー半導体素子のゲートの電位が低下すると基準電位か
らこのゲートに電流が流入されてパワー半導体素子が半
オンされてしまうことについては、従来の技術の項で説
明したところである。パワー半導体素子のゲートの電位
が低下すると、このゲートには基準電位から電流が流入
されるばかりでなく、電源からも電流が流入されること
は論ずるまでも無いことである。すなわち、パワー半導
体素子のゲートの電位が基準電位よりも低下した際に、
このゲートに電流が流入しないようにするためには、電
源および基準電位の両側からの電流の流入が阻止される
必要が有る。電源側用スイッチング手段は、ゲート駆動
信号生成部の電源側端と電源との間に設置されているの
で、この電源側用スイッチング手段がオフされること
で、電源からの電流の流入を確実に阻止することが可能
となる。また、基準電位側用スイッチング手段は、ゲー
ト駆動信号生成部の基準電位側端と基準電位との間に設
置されているので、この基準電位側用スイッチング手段
がオフされることで、基準電位からの電流の流入を確実
に阻止することが可能となる。
【0023】このようにして、電源側用スイッチング手
段および基準電位側用スイッチング手段が共にオフされ
ることにより、パワー半導体素子のオフ時に負荷で発生
した逆起電力は、ゲート駆動信号生成部には印加され
ず、パワー半導体素子および定電圧化手段に印加される
ことになる。その際、定電圧化手段の動作電圧値がパワ
ー半導体素子の耐電圧値よりも僅かに低い値に設定され
ることにより、負荷のオン動作時に負荷に蓄積された電
磁エネルギーWL は、主として定電圧化手段,またはパ
ワー半導体素子で吸収されると共に、逆起電力によって
パワー半導体素子が破壊されることも発生しない。定電
圧化手段の動作電圧値が、パワー半導体素子の耐電圧値
よりも僅かに低い値とすることで、定電圧化手段,パワ
ー半導体素子で単位時間に吸収できるエネルギー量を、
従来技術の場合に対して増大することが可能となる。ま
た、前記項において、電源側用スイッチング手段お
よび/または基準電位側用スイッチング手段を、電圧駆
動型の主半導体素子を過電圧から保護するための定電圧
化手段の持つ動作電圧値よりも高い耐電圧値を持つ電圧
駆動型の半導体素子よりなる構成としたことによる作用
を説明する。
【0024】前記項による作用を得るに当たって、オ
フされた電源側用スイッチング手段および/または基準
電位側用スイッチング手段には、当然のことながら、パ
ワー半導体素子のオフ時に負荷で発生した逆起電力が印
加される。その際に、電源側用スイッチング手段および
/または基準電位側用スイッチング手段を構成する電圧
駆動型の半導体素子を前記の構成とすることにより、こ
れ等の半導体素子は、逆起電力が印加される条件下でも
所望の動作を支障無く遂行できることになる。従って、
電源側用スイッチング手段および/または基準電位側用
スイッチング手段として、例えば、有接点のスイッチン
グ手段を使用すること無く、ゲート駆動用の回路装置を
全て電子回路部品で構成することが可能となるのであ
る。また、前記項において、基準電位用スイッチン
グ手段を、電圧駆動型の主半導体素子が持つチャネルの
導電性種類と異なる導電性種類のチャネルを有する電圧
駆動型の半導体素子であり、この電圧駆動型の半導体素
子が備えるバックゲートは、ゲート駆動信号生成部側に
接続されるその主電極が持つ電位よりも高い電位を持つ
個所に接続されてなる構成としたことによる作用を説明
する。
【0025】前記項による作用を得るに当たって、n
型の電圧駆動型の主半導体素子と基準電位用スイッチン
グ手段である電圧駆動型の半導体素子とを同一の半導体
基板上に構成する場合についてまず説明することにす
る。図16は、n型の電圧駆動型の主半導体素子と、基
準電位側用スイッチング手段としての電圧駆動型の半導
体素子と、電源側用スイッチング手段としての電圧駆動
型の半導体素子とを同一の半導体基板に一体に形成させ
たワンチップパワー半導体素子を、模擬的に示すその縦
断面図である。図16において、17Aは、n型の電圧
駆動型の主半導体素子であるnEMOS7が形成された
n型の半導体基板17に、nEMOS171およびpE
MOS172とを、通常の半導体製造技術を用いて一体
に形成させたワンチップパワー半導体素子である。
【0026】nEMOS7は、そのドレインである半導
体基板17に縦型nEMOSとして形成されており、p
型ウエル731,732、共にソースであるn型領域7
34,735、ゲート用電極膜であるアルミニウム製の
膜736、ゲート絶縁膜である酸化膜737を備えてい
る。半導体基板17からはドレイン用の端子17aが、
p型ウエル731,732からはバックゲート用の端子
731a,732aが、n型領域734,735からは
ソース用の端子734a,735aが、および、膜73
6からはゲート用の端子736aが、それぞれ引き出さ
れている。
【0027】nEMOS171は、基準電位側用スイッ
チング手段としての電圧駆動型の半導体素子であり、半
導体基板17に横型nEMOSとして形成されている。
このnEMOS171は、p型ウエル1711、ドレイ
ンであるn型領域1712、ソースであるn型領域17
13、ゲート用電極膜であるアルミニウム製の膜171
4、ゲート絶縁膜である酸化膜1715を備えている。
p型ウエル1711からはバックゲート用の端子171
1aが、n型領域1712からはドレイン用の端子17
12aが、n型領域1713からはソース用の端子17
13aが、および、膜1714からはゲート用の端子1
714aが、それぞれ引き出されている。また、pEM
OS172は、電源側用スイッチング手段としての電圧
駆動型の半導体素子であり、半導体基板17に横型pE
MOSとして形成されている。このpEMOS172
は、ソースであるp型領域1721、ドレインであるp
型領域1722、ゲート用電極膜であるアルミニウム製
の膜1723、ゲート絶縁膜である酸化膜1724を備
えている。p型領域1721からはソース用の端子17
21aが、p型領域1722からはドレイン用の端子1
722aが、および、膜1723からはゲート用の端子
1723aが、それぞれ引き出されている。
【0028】前記のごとく構成されたワンチップパワー
半導体素子17Aにおいては、nEMOS171のバッ
クゲート用の端子である端子1711aは、半導体基板
17内の最低電位レベルである接地9Bに接続される必
要がある。また、従来技術の項で述べたところにより、
nEMOS7がオン動作からオフ動作に切替えられて、
そのゲートが接地9Bが持つ電位よりも低下した際に
は、そのゲート側に接続されているnEMOS171の
ドレインであるn型領域1712の電位も接地9Bが持
つ電位よりも低下することになる。従ってこの場合に
は、n型領域1712の電位は、p型ウエル1711の
電位よりも低下することになる。そうすると、p型ウエ
ル1711とn型領域1712とによるPN接合は、順
方向の関係となり、接地9B→p型ウエル1711→n
型領域1712(nEMOS171のソースである。)
→nEMOS7のゲートの経路で電流が通流することに
なる。すなわち、nEMOS171は、基準電位側用ス
イッチング手段としての役目を遂行することができない
ことになるのである。
【0029】これに対して、基準電位側用スイッチング
手段である電圧駆動型の半導体素子を、この発明に基づ
いて、電圧駆動型の主半導体素子が持つチャネルの導電
性種類と異なる導電性種類のチャネルを有する電圧駆動
型の半導体素子であり、この電圧駆動型の半導体素子が
備えるバックゲートは、ゲート駆動信号生成部側に接続
されるその主電極が持つ電位よりも、高い電位を持つ個
所に接続されてなる構成とすることにより、主半導体素
子がnEMOS7である場合には、基準電位側用スイッ
チング手段である電圧駆動型の半導体素子は、p型であ
る,例えば,pEMOSを用いることになる。nEMO
S7に対応させてpEMOSを用いる場合には、このp
EMOSが持つそのバックゲートは、この発明に基づ
き、例えば、nEMOS7とこのpEMOSが一体に形
成されている半導体基板の最高電位レベルの部位に接続
されることになる。従って、nEMOS7のゲートが接
地9Bが持つ電位よりも低下した際であっても、pEM
OSには、PN接合が順方向の関係となることによる電
流経路が形成されることが無い。これにより、基準電位
側用スイッチング手段としての電圧駆動型の半導体素子
を、電圧駆動型の主半導体素子が形成された半導体基板
に一体に形成することが可能となるのである。
【0030】前記の項または項において、指令信
号と同期し,しかも基準電位が持つ電圧値よりも低い電
圧値を持つオン時の補助ゲート駆動信号を出力する補助
ゲート駆動信号生成部を備え、基準電位側用スイッチン
グ手段の有する電圧駆動型の半導体素子を、前記の補助
ゲート駆動信号でそのゲートを駆動されると共に、その
一方の主電極を基準電位に,その他方の主電極をゲート
駆動信号生成部に,それぞれ接続されてなる構成とした
ことによる作用を説明する。
【0031】基準電位側用スイッチング手段の有する電
圧駆動型の半導体素子が、pEMOSである場合を例に
して説明を行うと、一般にpEMOSをオン状態にした
り,オン状態を維持するためには、そのゲートの電位を
そのソースに対して低くする必要が有るものである。こ
の発明によるpEMOSでは、この発明の要件から、p
EMOSがオン状態の場合には、他方の主電極であるそ
のソースの電位は、一方の主電極であるドレインの電位
である基準電位に一致することになる。従って、pEM
OSのゲートの電位を基準電位が持つ電圧値よりも低い
電圧値に維持することによって、pEMOSはそのオン
状態を安定してしかも充分な状態に保持することが可能
となるのである。
【0032】前記項において、電源側用スイッチン
グ手段を、電圧駆動型の主半導体素子が持つチャネルの
導電性種類と異なる導電性種類のチャネルを有する電圧
駆動型の半導体素子であり、この電圧駆動型の半導体素
子が備えるバックゲートは、ゲート駆動信号生成部側に
接続されるその主電極が持つ電位よりも低い電位を持つ
個所に接続されてなる構成としたことによる作用を説明
する。
【0033】前記項による作用を得るに当たって、p
型の電圧駆動型の主半導体素子と電源側用スイッチング
手段である電圧駆動型の半導体素子とを同一の半導体基
板上に構成する場合についてまず説明することにする。
図17は、p型の電圧駆動型の主半導体素子と、電源用
スイッチング手段としての電圧駆動型の半導体素子と、
接地電位側用スイッチング手段としての電圧駆動型の半
導体素子とを同一の半導体基板に一体に形成させたワン
チップパワー半導体素子を、模擬的に示すその縦断面図
である。図17において、18Aは、p型の電圧駆動型
の主半導体素子であるpEMOS8が形成されたp型の
半導体基板18に、pEMOS181およびnEMOS
182とを、通常の半導体製造技術を用いて一体に形成
させたワンチップパワー半導体素子である。
【0034】pEMOS8は、そのソースである半導体
基板18に縦型pEMOSとして形成されており、n型
ウエル831,832、共にドレインであるp型領域8
34,835、ゲート用電極膜であるアルミニウム製の
膜836、ゲート絶縁膜である酸化膜837を備えてい
る。半導体基板18からはソース用の端子18aが、n
型ウエル831,832からはバックゲート用の端子8
31a,832aが、p型領域834,835からはド
レイン用の端子834a,835aが、および、膜83
6からはゲート用の端子836aが、それぞれ引き出さ
れている。
【0035】pEMOS181は、電源側用スイッチン
グ手段としての電圧駆動型の半導体素子であり、半導体
基板18に横型pEMOSとして形成されている。この
pEMOS181は、n型ウエル1811、ソースであ
るp型領域1812、ドレインであるp型領域181
3、ゲート用電極膜であるアルミニウム製の膜181
4、ゲート絶縁膜である酸化膜1815を備えている。
n型ウエル1811からはバックゲート用の端子181
1aが、p型領域1812からはソース用の端子181
2aが、p型領域1813からはドレイン用の端子18
13aが、および、膜1814からはゲート用の端子1
814aが、それぞれ引き出されている。また、nEM
OS182は、基準電位側用スイッチング手段としての
電圧駆動型の半導体素子であり、半導体基板18に横型
nEMOSとして形成されている。このnEMOS18
2は、ドレインであるn型領域1821、ソースである
n型領域1822、ゲート用電極膜であるアルミニウム
製の膜1823、ゲート絶縁膜である酸化膜1824を
備えている。n型領域1821からはドレイン用の端子
1821aが、n型領域1822からはソース用の端子
1822aが、および、膜1823からはゲート用の端
子1823aが、それぞれ引き出されている。
【0036】ところで、パワー半導体素子としてpEM
OS8を用いる事例は、パワー半導体素子としてnEM
OS7を用いた従来技術の項で述べた事例と基本的には
同様であるが、負荷である電磁コイル79は、pEMO
S8のソースと電源9Aの間に接続される。また、pE
MOS8のソースとゲート間には,nEMOS7を用い
た場合におけるnEMOS75に対応するpEMOSが
接続される。このpEMOSのゲートは電源9Aに接続
される。このパワー半導体素子としてpEMOS8を用
いる場合には、pEMOS8がオン動作からオフ動作に
切替えられた際には、電磁コイル79から発生される逆
起電力によって、pEMOS8のソースの電位が電源9
Aの持つ電位よりも上昇する。そうすると、pEMOS
の存在することによって、pEMOS8のゲートの電位
も電源9Aの持つ電位よりも上昇する関係となるもので
ある。
【0037】さて、前記のごとく構成されたワンチップ
パワー半導体素子18Aにおいては、端子1811aは
電源9Aに接続される必要がある。また、pEMOS8
のゲートが電源9Aが持つ電位よりも上昇した際には、
そのゲート側に接続されているpEMOS181のドレ
インであるp型領域1813の電位も電源9Aが持つ電
位よりも上昇することになる。従ってこの場合には、p
型領域1813の電位は、n型ウエル1811の電位よ
りも上昇することになる。そうすると、p型領域181
3とn型ウエル1811とは、順方向の関係となり、電
源9A→p型領域1813(pEMOS181のドレイ
ンである。)→n型ウエル1811→pEMOS8のゲ
ートの経路で電流が通流することになる。すなわち、p
EMOS181は、電源側用スイッチング手段としての
役目を遂行することができないことになるのである。
【0038】これに対して、電源側用スイッチング手段
である電圧駆動型の半導体素子を、この発明に基づい
て、電圧駆動型の主半導体素子が持つチャネルの導電性
種類と異なる導電性種類のチャネルを有する電圧駆動型
の半導体素子であり、この電圧駆動型の半導体素子が備
えるバックゲートは、ゲート駆動信号生成部側に接続さ
れるその主電極が持つ電位よりも低い電位を持つ個所に
接続されてなる構成としたことにより、主半導体素子が
pEMOS8である場合には、電源側用スイッチング手
段である電圧駆動型の半導体素子は、例えば、nEMO
Sを用いることになる。pEMOS8に対応させてnE
MOSを用いる場合には、このnEMOSが持つそのバ
ックゲートは、この発明に基づき、例えば、pEMOS
8とこのnEMOSが一体に形成されている半導体基板
の最低電位レベルの部位に接続されることになる。従っ
て、pEMOS8のゲートが電源9Aが持つ電位よりも
上昇した際であっても、nEMOSには、PN接合が順
方向の関係となることによる電流経路が形成されること
が無い。従って、電源側用スイッチング手段としての電
圧駆動型の半導体素子を、電圧駆動型の主半導体素子が
形成された半導体基板に一体に形成することが可能とな
るのである。
【0039】前記の項または項において、指令信
号と同期し,しかも電源が持つ電圧値よりも高い電圧値
を持つオン時の補助ゲート駆動信号を出力する補助ゲー
ト駆動信号生成部を備え、電源側用スイッチング手段が
有する電圧駆動型の半導体素子は、前記の補助ゲート駆
動信号でそのゲートを駆動されると共に、その一方の主
電極を電源に,その他方の主電極をゲート駆動信号生成
部に,それぞれ接続されてなる構成としたことによる作
用を説明する。
【0040】電源側用スイッチング手段の有する電圧駆
動型の半導体素子が、nEMOSである場合を例にして
説明を行うと、一般にnEMOSをオン状態にしたり,
オン状態を維持するためには、そのゲートの電位をその
ソースに対して高くする必要が有るものである。この発
明によるnEMOSでは、この発明の要件から、nEM
OSがオン状態の場合には、他方の主電極であるそのソ
ースの電位は、一方の主電極であるドレインの電位であ
る電源の電位に一致することになる。従って、nEMO
Sのゲートの電位を電源電圧よりも高い電圧値に維持す
ることによって、nEMOSはそのオン状態を安定にし
かも充分な状態に保持することが可能となるのである。
【0041】電圧駆動型の主半導体素子のゲートにゲ
ート駆動信号を与えるゲート駆動用の回路装置であっ
て、この主半導体素子は、その一方の主電極が電源また
は基準電位に,その他方の主電極が負荷に接続されるも
のであり、電源と基準電位との間に接続され,電源の電
圧と基準電位の電圧との中間の電圧値を持ち,しかもそ
の電圧値と電源電圧値との差がほぼ一定値になるよう電
源電圧値の変動に追随して変動する補助基準電圧を出力
するところの,例えば、電圧駆動型の半導体素子と、こ
の半導体素子のゲートに電源電圧値との差がほぼ一定値
であるゲート電圧を,例えば,定電圧ダイオードと,抵
抗素子とを備え,定電圧ダイオードが電源側に,抵抗素
子が基準電位側に配置されて互いに直列に接続されてな
り,定電圧ダイオードと抵抗素子との接続点からゲート
電圧を出力する定電圧回路装置とを有する補助基準電圧
回路装置と、主半導体素子のオン・オフを指令する指令
信号を入力してこの指令信号に対応したゲート駆動信号
を発生する駆動信号生成部とを備え、この駆動信号生成
部は、その基準電圧として前記の補助基準電圧を用いる
構成としたことにより、補助基準電圧回路装置の備える
電圧駆動型の半導体素子のゲートには、定電圧回路装置
によって、電源電圧値が定電圧ダイオードの降伏電圧値
以下である場合には定電圧ダイオードのえん層電圧値で
あり、電源電圧値が前記えん層電圧値と定電圧ダイオー
ドの降伏電圧値との和を越える場合には,電源電圧値と
定電圧ダイオードの降伏電圧値との差電圧であるゲート
電圧が与えられる。従って、補助基準電圧回路装置の備
える電圧駆動型の半導体素子からは、電源電圧値が前記
えん層電圧値と定電圧ダイオードの降伏電圧値との和を
越えた場合には、電源電圧値との差が定電圧ダイオード
の降伏電圧値と同等のほぼ一定値である補助基準電圧が
出力される。駆動信号生成部は、電源電圧とこの補助基
準電圧との間からその電源を供給されるので、電源電圧
値が変動したとしても、駆動信号生成部に電源として与
えられる電圧の値は、定電圧ダイオードの降伏電圧値あ
るいはそれ以下に規制されることになる。
【0042】これによって、駆動信号生成部が備える電
源電圧が印加される回路素子、例えば、駆動信号生成部
がチャージポンプを用いている場合には、チャージポン
プ用のコンデンサの両端に加わる電圧を、たかだか定電
圧ダイオードの降伏電圧値と同等レベルに抑えることが
可能となる。前記項において、補助基準電圧回路装
置が備える定電圧回路装置を、定電圧ダイオードと、抵
抗素子と、負電圧発生回路装置とを備え、定電圧ダイオ
ードが電源側に,抵抗素子と負電圧発生回路装置との直
列接続回路が基準電位側に配置されて互いに直列に接続
されてなり、定電圧ダイオードと,抵抗素子と負電圧発
生回路装置との直列接続回路との接続点からゲート電圧
を出力する構成としたことにより、前記項による作用
を得るに際して、定電圧回路装置から出力される電圧値
は、負電圧発生回路装置が発生する電圧値だけ低減され
る。従って、電源電圧値が定電圧ダイオードの降伏電圧
値以下である場合の定電圧回路装置から出力される電圧
値は、定電圧ダイオードのえん層電圧値から負電圧発生
回路装置が発生する電圧値だけ低減された電圧値とな
る。また、電源電圧値と定電圧ダイオードの降伏電圧値
との差電圧であるゲート電圧が発生され始める電源電圧
値は、前記えん層電圧値と定電圧ダイオードの降伏電圧
値との和に対して、負電圧発生回路装置が発生する電圧
値だけ低減された値となる。
【0043】これにより、補助基準電圧回路装置が発生
する補助基準電圧の値が、定電圧ダイオードの降伏電圧
値と同等のほぼ一定値となる電源電圧値の範囲を、負電
圧発生回路装置が発生する電圧値だけ低い電圧側に広げ
ることが可能となる。
【0044】
【実施例】以下この発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。実施例1;図1は、請求項1に対応するこ
の発明の一実施例による電圧駆動型半導体素子用のゲー
ト駆動用回路装置のパワー半導体素子等と共に示すその
ブロック回路図である。図2は、図1中に示したゲート
駆動用回路装置の回路図である。図1,図2において、
図14に示した従来例による電圧駆動型半導体素子用の
ゲート駆動用回路装置と同一部分には同じ符号を付し、
その説明を省略する。なお、図2中には、図14で付し
た符号については、代表的な符号のみを記した。
【0045】図1,図2において、1は、図14に示し
た従来例によるゲート駆動用回路装置9から定電圧ダイ
オード99を除いたものをゲート駆動信号生成部2とし
て用い、これに、電源側用スイッチング手段3と、基準
電位側用スイッチング手段4とを加えた電圧駆動型半導
体素子用のゲート駆動用回路装置である。電源側用スイ
ッチング手段3は、電気回路の開閉を行うスイッチング
装置31と、スイッチング装置31に開閉動作を行わし
める操作部32を備えている。このスイッチング装置3
1は、ゲート駆動用回路装置1の電源端子13と、ゲー
ト駆動信号生成部2の電源端子913との間に接続され
ている。操作部32は、指令信号11aを入力して、指
令信号11aがオン指令である場合に、スイッチング装
置31を閉路し、指令信号11aがオフ指令である場合
に、スイッチング装置31を開路する。
【0046】基準電位側用スイッチング手段4は、電気
回路の開閉を行うスイッチング装置41と、スイッチン
グ装置41に開閉動作を行わしめる操作部42を備えて
いる。このスイッチング装置41は、ゲート駆動用回路
装置1の基準電位端子14と、ゲート駆動信号生成部2
の基準電位端子914との間に接続されている。操作部
42は、指令信号11aを入力して、指令信号11aが
オン指令である場合に、スイッチング装置41を閉路
し、指令信号11aがオフ指令である場合に、スイッチ
ング装置41を開路する。
【0047】ゲート駆動用回路装置1のゲート駆動信号
12aの出力端子12を介して、ゲート駆動信号生成部
2の出力端子912にゲートが接続されるnEMOS7
は、そのドレイン・ソース間に定電圧化手段である定電
圧ダイオード71を、図1中に示すごとくに並列に接続
している。定電圧ダイオード71は、その動作電圧であ
る降伏電圧値をnEMOS7の耐電圧値に対して僅かに
低い値に設定されている。なお、11は、ゲート駆動用
回路装置1における指令信号11aを入力する入力端子
である。
【0048】図1,図2に示す実施例では前述の構成と
したので、ゲート駆動信号12aが「H」から「L」に
切替えられると、nEMOS7がオフされることで電磁
コイル79から逆起電力が発生するところまでは、従来
例によるゲート駆動用回路装置9の場合と全く同一であ
る。この発明に従うゲート駆動用回路装置1では、オフ
指令である指令信号11aが入力された場合には、nE
MOS7がオフされると同時にスイッチング装置31と
スイッチング装置41が開路されるので、前記の逆起電
力はnEMOS7と定電圧ダイオード71の並列回路に
のみ印加されることになる。この並列回路に逆起電力が
印加されると、定電圧ダイオード71の降伏電圧値が前
記の値に設定されているので、逆起電力の値がこの降伏
電圧を越えると定電圧ダイオード71はその降伏領域で
動作することとなり、電磁コイル79に蓄積されている
電磁エネルギーWL (nEMOS7のオン時に蓄積され
たものである。)が解放される際の電流Ioff は、定電
圧ダイオード71中を通流する。すなわち、ほとんどの
電磁エネルギーWL は、定電圧ダイオード71に吸収さ
れるのである。電磁エネルギーWL が定電圧ダイオード
71に吸収される度合いは、定電圧ダイオード71の降
伏電圧値をnEMOS7の耐電圧値に対して僅かに低い
値に設定されていることにより、従来例のゲート駆動用
回路装置9における半オン状態のnEMOS7に吸収さ
れる場合と比較して大幅に増大する。これにより、電磁
エネルギーWL を定電圧化手段で吸収するのに要する時
間を短縮することが可能となる。
【0049】実施例2;図3は、請求項1に対応するこ
の発明の一実施例による電圧駆動型半導体素子用のゲー
ト駆動用回路装置の図1の場合とは異なるパワー半導体
素子等と共に示すそのブロック回路図である。図3にお
いて、図1,図2に示した請求項1に対応するこの発明
の一実施例による電圧駆動型半導体素子用のゲート駆動
用回路装置、および、図14に示した従来例による電圧
駆動型半導体素子用のゲート駆動用回路装置と同一部分
には同じ符号を付し、その説明を省略する。なお、図3
中には、図1,図2および図14で付した符号について
は、代表的な符号のみを記した。
【0050】図3において、ゲート駆動用回路装置1が
駆動する対象であるnEMOS7は、そのドレイン・ゲ
ート間に定電圧化手段である定電圧ダイオード装置72
を、図3中に示すごとくに接続している。定電圧ダイオ
ード装置72は、定電圧ダイオード72aと定電圧ダイ
オード72bとを、互いに双方向となる向きにして直列
接続して構成されている。定電圧ダイオード72aは、
その動作電圧である降伏電圧値を、nEMOS7のドレ
イン・ソース間に電圧が印加された場合に、nEMOS
7の耐電圧値に対して僅かに低い値において定電圧ダイ
オード72aが降伏するように設定されている。なお、
定電圧ダイオード72bは、nEMOS7のゲートから
電源9Aに向かって通流しようとする電流を阻止するた
めのものである。
【0051】図3に示す実施例では前述の構成としたの
で、ゲート駆動信号12aが「H」から「L」に切替え
られると、nEMOS7がオフされることで電磁コイル
79から逆起電力が発生するところまでは、実施例1に
よるゲート駆動用回路装置1、および、従来例によるゲ
ート駆動用回路装置9の場合と全く同一である。この実
施例2による場合では、オフ指令である指令信号11a
が入力された場合には、前記の逆起電力は、定電圧ダイ
オード装置72が接続されたnEMOS7にのみ印加さ
れることになる。このnEMOS7に逆起電力が印加さ
れると、定電圧ダイオード72aの降伏電圧値が前記の
値に設定されているので、逆起電力の値がこの降伏電圧
値に対応する値を越えると、定電圧ダイオード72aは
降伏領域で動作することとなる。これによって、nEM
OS7はその耐電圧値に対して僅かに低い値のドレイン
・ソース間電圧としたオン状態になり、電磁エネルギー
WL が解放される際の電流Ioff のほとんどは、nEM
OS7中を通流する。すなわち、ほとんどの電磁エネル
ギーWL は、nEMOS7に吸収されるのである。電磁
エネルギーWL がnEMOS7に吸収される度合いは、
定電圧ダイオード72aの降伏電圧値を前記のように設
定してあるので、従来例のゲート駆動用回路装置9にお
ける半オン状態のnEMOS7に吸収される場合と比較
して大幅に増大する。これにより、電磁エネルギーWL
を定電圧化手段で吸収するのに要する時間を短縮するこ
とが可能となる。なお、この実施例2による場合では、
実施例1による定電圧ダイオード71と比較して、定電
圧ダイオード72aの電流容量を小さくすることが可能
であるとの利点を有している。
【0052】実施例3;図4は、請求項2に対応するこ
の発明の一実施例による電圧駆動型半導体素子用のゲー
ト駆動用回路装置のパワー半導体素子等と共に示すその
回路図である。図4において、図1,図2に示した請求
項1に対応するこの発明の一実施例による電圧駆動型半
導体素子用のゲート駆動用回路装置、および、図14に
示した従来例による電圧駆動型半導体素子用のゲート駆
動用回路装置と同一部分には同じ符号を付し、その説明
を省略する。なお、図4中には、図1,図2および図1
4で付した符号については、代表的な符号のみを記し
た。
【0053】図4において、1Aは、図1,図2に示し
たこの発明によるゲート駆動用回路装置1に対して、電
源側用スイッチング手段3および基準電位側用スイッチ
ング手段4に替えて、電源側用スイッチング手段3Aお
よび基準電位側用スイッチング手段4Aを用いるように
したゲート駆動用回路装置装置である。電源側用スイッ
チング手段3Aは、電気回路の開閉を行うスイッチング
装置であるpEMOS31Aと、pEMOS31Aのゲ
ートにオン・オフ動作を行わしめる補助ゲート信号を与
える補助ゲート信号生成回路部32Aを備えている。補
助ゲート信号生成回路部32Aは、指令信号11aに対
応する信号であるところの、ゲート駆動信号生成回路部
2が備える論理回路部91が出力する信号91aを入力
し、信号91aがオン指令信号である場合に「L」であ
り、信号91aがオフ指令信号である場合に「H」であ
る補助ゲート信号を出力する。基準電位側用スイッチン
グ手段4Aは、電気回路の開閉を行うスイッチング装置
であるnEMOS41Aと、nEMOS41Aのゲート
にオン・オフ動作を行わしめる補助ゲート信号を与える
補助ゲート信号生成回路部42Aを備えている。補助ゲ
ート信号生成回路部42Aは、指令信号11aに対応す
る信号であるところの、ゲート駆動信号生成回路部2が
備える論理回路部91が出力する信号91aを入力し、
信号91aがオン指令信号である場合に「H」であり、
信号91aがオフ指令信号である場合に「L」である補
助ゲート信号を出力する。
【0054】また、この実施例3の場合に、pEMOS
31A、および、nEMOS41Aは、定電圧ダイオー
ド71の降伏電圧値よりも高い耐電圧値を備えるもので
ある。図4に示す実施例では前述の構成としたので、p
EMOS31AおよびnEMOS41Aは、nEMOS
7と同時にオフされることになる。pEMOS31Aお
よびnEMOS41Aがオフされた場合に、nEMOS
7がオフされることにより電磁コイル79で発生した逆
起電力が、pEMOS31A,nEMOS41Aに印加
される。その際に、pEMOS31AおよびnEMOS
41Aは、定電圧ダイオード71の降伏電圧値よりも高
い耐電圧値を備えるものであることにより、これ等は逆
起電力が印加される条件下でも所望の動作を支障無く遂
行できる。従って、ゲート駆動用回路装置装置1Aは、
全て電子回路部品で構成することが可能となるのであ
る。
【0055】実施例4;図5は、請求項3,4に対応す
るこの発明の一実施例による電圧駆動型半導体素子用の
ゲート駆動用回路装置のパワー半導体素子等と共に示す
その回路図であり、図6は、図5中に示した補助ゲート
駆動信号生成回路の回路図である。図5,図6におい
て、図1,図2に示した請求項1に対応するこの発明の
一実施例による電圧駆動型半導体素子用のゲート駆動用
回路装置、図4に示した請求項2に対応するこの発明の
一実施例による電圧駆動型半導体素子用のゲート駆動用
回路装置、および、図14に示した従来例による電圧駆
動型半導体素子用のゲート駆動用回路装置と同一部分に
は同じ符号を付し、その説明を省略する。なお、図5中
には、図1,図2,図4および図14で付した符号につ
いては、代表的な符号のみを記した。
【0056】図5において、1Bは、図4に示したこの
発明によるゲート駆動用回路装置1Aに対して、基準電
位側用スイッチング手段4Aに替えて、基準電位側用ス
イッチング手段4Bを用いるようにしたゲート駆動用回
路装置装置である。基準電位側用スイッチング手段4B
は、電気回路の開閉を行うスイッチング装置であるpE
MOS41Bと、pEMOS41Bのゲートにオン・オ
フ動作を行わしめる補助ゲート信号を与える補助ゲート
信号生成回路部42Bを備えている。
【0057】pEMOS41Bは、そのソースをゲート
駆動信号生成部2が備える基準電位端子914に、その
ドレインを接地9Bに、そのバックゲートを電源9Aに
それぞれ接続し、また、そのゲートには、補助ゲート信
号生成回路部42Bから出力される補助ゲート信号42
aが入力される。補助ゲート信号生成回路部42Bは、
指令信号11aに対して反転した信号であるところの、
ゲート駆動信号生成回路部2が備える論理回路部91が
出力する信号91b(EB)をその入力端子429aか
ら入力し、信号91bが「H」信号である場合に「L」
であり、信号91bが「L」信号である場合に「H」で
ある補助ゲート信号42aを、その出力端子429bか
ら出力する回路装置である。この補助ゲート信号生成回
路部42Bは、コンデンサ421、pEMOS422、
nEMOS423、ダイオード424〜426、発振回
路部427、ゲート信号回路部428を備えており、そ
の電源端子429cから電源電圧VCCを入力している。
【0058】発振回路部427は、信号91bを入力
し、信号91bが「H」である場合に、その出力端か
ら,指令信号11aの「H」/「L」いずれかの最短持
続時間よりも短い周期で交互に「H」/「L」を繰り返
し、しかも、「H」が例えば5ボルト程度の値であり、
また、「L」が接地9Bとほぼ同等の値である矩形波電
圧を出力する。発振回路部427はまた、信号91bが
「L」である場合には、矩形波電圧を出力しない。ゲー
ト信号回路部428は、pEMOS422用のゲート信
号を出力する回路装置であり、信号91bを入力し、信
号91bが「H」である場合に、その出力端からpEM
OS422をオフさせるゲート信号を、また、信号91
bが「L」である場合に、その出力端からpEMOS4
22をオンさせるゲート信号を出力する。
【0059】前記の構成を備える補助ゲート信号生成回
路部42Bは、信号91bが「H」である場合には、よ
く知られているところの、コンデンサに印加される直流
電圧と同一値を持つ負の直流電圧を出力するチャージポ
ンプとして動作する回路装置である。従って、補助ゲー
ト信号42aは、信号91bの「L」/「H」に対応し
て(従って、指令信号11aの「H」/「L」に対応し
て)「H」/「L」となる信号であり、「H」は接地9
Bと同等の値であり、「L」は、発振回路部427が出
力する「H」である場合の電圧値とほぼ等しい絶対値を
持つ負電圧である。
【0060】図5に示す実施例では前述の構成としたの
で、主半導体素子であるnEMOS7に対して、基準電
位側用スイッチング手段である電圧駆動型の半導体素子
にpEMOS41Bを用い、しかも、pEMOS41B
のバックゲートは、このゲート駆動用回路装置1Bの最
高電位である電源9Aに接続されている。これにより、
作用の項で既に詳細に説明したところにより、nEMO
S7のゲート電位が、負荷である電磁コイル79で発生
した逆起電力が印加されることによって、接地9Bが持
つ電位よりも低下した際であっても、pEMOS41B
には、PN接合が順方向の関係となることによる電流経
路が形成されることが無い。すなわち、ゲート駆動用回
路装置1Bでは、pEMOS41BをnEMOS7が形
成された半導体基板に一体に形成することが可能となる
のである。
【0061】また、図5に示す構成を備えるゲート駆動
用回路装置では、pEMOS41Bは、そのソースをゲ
ート駆動信号生成部2が備える基準電位端子914に、
そのドレインを接地9Bにそれぞれ接続され、また、そ
のゲートには、補助ゲート信号42aが与えられる。こ
の補助ゲート信号42aのpEMOS41Bをオンさせ
るための「L」信号のレベルは、発振回路部427が出
力する「H」である場合の電圧値を絶対値に持つ負電圧
である(例えば、−5ボルトである。)。これにより、
pEMOS41Bがオン状態となり、そのソースの電位
が接地9Bの電位に近い値の電位に低下したとしても、
ゲートの電位はソースの電位よりも低い値であるので、
pEMOS41Bは、そのオン状態を安定にしかも充分
な状態に保持することが可能となるのである。
【0062】実施例5;図7は、請求項3,4に対応す
るこの発明の異なる実施例による電圧駆動型半導体素子
用のゲート駆動用回路装置のパワー半導体素子等と共に
示すその回路図である。図7において、図1,図2に示
した請求項1に対応するこの発明の一実施例による電圧
駆動型半導体素子用のゲート駆動用回路装置、図4に示
した請求項2に対応するこの発明の一実施例による電圧
駆動型半導体素子用のゲート駆動用回路装置、および、
図14に示した従来例による電圧駆動型半導体素子用の
ゲート駆動用回路装置と同一部分には同じ符号を付し、
その説明を省略する。なお、図7中には、図1,図2,
図4および図14で付した符号については、代表的な符
号のみを記した。
【0063】図7において、1Cは、図5,図6に示し
たこの発明によるゲート駆動用回路装置1Bに対して、
スイッチング手段7Cを備えるようにしたゲート駆動用
回路装置であり、ゲート駆動用回路装置1Bが備える出
力端子12に替えて、スイッチング手段7Cを経由させ
た出力端子12Cを備えている。スイッチング手段7C
は、ゲート駆動用回路装置1〜1Bおよび従来例のゲー
ト駆動用回路装置9が備える、nEMOS75および定
電圧ダイオード75a,75bの備える機能を果たす回
路装置である。スイッチング手段7Cは、nEMOS7
5と、nEMOS75のゲートを駆動するための補助ゲ
ート信号を与える補助ゲート信号回路生成回路部72C
を備えている。補助ゲート信号回路生成回路部72C
は、指令信号11aに対して反転した関係にある信号で
あるところの、ゲート駆動信号生成回路部2が備える論
理回路部91が出力する信号91bを入力し、信号91
bが「H」である場合に「L」であり、信号91bが
「L」である場合に「H」である補助ゲート信号を出力
する。従って、スイッチング手段7Cでは、指令信号1
1aがオン指令である「L」(信号91bは「H」であ
る。)である場合には、nEMOS75はオフされる。
また、指令信号11aがオフ指令である「H」(信号9
1bは「L」である。)である場合には、nEMOS7
5はオンされるので、ゲート駆動用回路装置1Cの出力
端子12Cと端子19間は、nEMOS75によって短
絡される。なお、nEMOS7は、そのゲートはゲート
駆動用回路装置1Cの出力端子12Cに接続され、ま
た、そのソースは、出力端子7aとゲート駆動用回路装
置1Cの端子19とに接続されている。
【0064】図7に示す実施例では前述の構成としたの
で、図5,図6に示したこの発明によるゲート駆動用回
路装置1Bと同様の機能を備えると共に、次記する特有
の作用効果を持つものである。すなわち、このゲート駆
動用回路装置1Cでは、指令信号11aがオン指令から
オフ指令に切り替わった際には、nEMOS7のゲート
・ソース間は、スイッチング手段7Cが備えるnEMO
S75によって短絡される。従って、nEMOS7がオ
フした際の、電磁コイル79から発生される逆起電力に
よるゲート・ソース間の破壊は、この装置によって防止
される。しかも、このスイッチング手段7Cにおいて
は、nEMOS75のゲート・ソース間には、定電圧ダ
イオード75a,75bを設ける必要が無い。定電圧ダ
イオード75a,75bは、逆起電力の発生時にnEM
OS75のゲート・ソース間をバイパスさせるための素
子であるので、逆起電力の発生時には、逆起電力の値に
対応する電流が流れるので、これに対応する電流容量を
持つ必要が有るものである。このために、特に、パワー
半導体素子とその駆動回路を同一の半導体基板上に形成
しようとした場合には、この定電圧ダイオード75a,
75bの部分が占める面積によって、半導体基板のサイ
ズの小型化が制約を受ける恐れを持つものである。これ
に対して、この実施例によるスイッチング手段7Cの場
合では、定電圧ダイオード75a,75bを必要としな
いので、半導体基板のサイズを小型化できる可能性を持
つものである。
【0065】実施例6;図8は、請求項2,5,6に対
応するこの発明の一実施例による電圧駆動型半導体素子
用のゲート駆動用回路装置のパワー半導体素子等と共に
示すその回路図である。図8において、図1,図2に示
した請求項1に対応するこの発明の一実施例による電圧
駆動型半導体素子用のゲート駆動用回路装置、図4に示
した請求項2に対応するこの発明の一実施例による電圧
駆動型半導体素子用のゲート駆動用回路装置、および、
図14に示した従来例による電圧駆動型半導体素子用の
ゲート駆動用回路装置と同一部分には同じ符号を付し、
その説明を省略する。なお、図7中には、図1,図2,
図4および図14で付した符号については、代表的な符
号のみを記した。
【0066】図8において、1Dは、図4に示したこの
発明によるゲート駆動用回路装置1Aに対して、電源側
用スイッチング手段3Aに替えて、電源側用スイッチン
グ手段3Bを用いるようにしたゲート駆動用回路装置で
ある。電源側用スイッチング手段3Bは、電気回路の開
閉を行うスイッチング装置であるnEMOS31Bと、
nEMOS31Bのゲートにオン・オフ動作を行わしめ
る補助ゲート信号を与える補助ゲート信号生成回路部3
2Bを備えている。
【0067】nEMOS31Bは、そのソースをゲート
駆動信号生成部2が備える電源端子913に、そのドレ
インを電源9Aに、そのバックゲートを接地9Bにそれ
ぞれ接続し、また、そのゲートには、補助ゲート信号生
成回路部32Bから出力される補助ゲート信号が入力さ
れる。補助ゲート信号生成回路部32Bは、例えば、チ
ャージポンプとして動作する回路部を備えており、指令
信号11aに対応した信号であるところの、ゲート駆動
信号生成回路部2が備える論理回路部91が出力する信
号91a(E)を入力し、信号91aが「L」信号であ
る場合に「H」であり、信号91aが「H」信号である
場合に「L」である補助ゲート信号を出力する回路装置
である。補助ゲート信号生成回路部32Bが備えるチャ
ージポンプは、この回路装置の電源であるVCCに対して
ほぼ倍電圧値の電圧を出力できるものであり、従って、
補助ゲート信号は、「H」時には、VCCに対してほぼ倍
電圧値であり、また、「L」時には、接地9Bとほぼ同
等の値である。
【0068】また、図8においては、ゲート駆動用回路
装置1Dがゲート駆動信号12aを供給する主半導体素
子は、pEMOS8である。主半導体素子がpEMOS
8であることに対応させて、既によく知られているとこ
ろにより、負荷である電磁コイル79の接続方法、pE
MOS8のオフ時に,pEMOS8のソース・ドレイン
間を短絡する素子等を、ゲート駆動用回路装置1〜1C
および従来例のゲート駆動用回路装置9の場合と異なら
せている。すなわち、pEMOS8は、そのドレインを
接地9Bに、そのソースを出力端子8aを介して電磁コ
イル79の一方の端部にそれぞれ接続している。また、
pEMOS8のゲート・ソース間には、pEMOS85
が図示したごとくに接続されている。pEMOS85の
役目は、nEMOS7に対するnEMOS75の関係と
全く同一である。ただし、この場合には、pEMOS8
がオンからオフに切り替わった際に電磁コイル79で発
生する逆起電力により、出力端子8aの電位は電源9A
の電位よりも上昇することになる。
【0069】図8に示す実施例では前述の構成としたの
で、主半導体素子であるpEMOS8に対して、電源側
用スイッチング手段である電圧駆動型の半導体素子にn
EMOS31Bを用い、しかも、EMOS31Bのバ
ックゲートは、このゲート駆動用回路装置1Dの最低電
位である接地9Bに接続されている。これにより、作用
の項で既に詳細に説明したところにより、pEMOS8
のゲート電位が、負荷である電磁コイル79で発生した
逆起電力が印加されることによって、電源9Aが持つ電
位よりも上昇した際であっても、nEMOS31Bに
は、PN接合が順方向の関係となることによる電流経路
が形成されることが無い。すなわち、ゲート駆動用回路
装置1Dでは、nEMOS31BをpEMOS8が形成
された半導体基板に一体に形成することが可能となるの
である。
【0070】また、図8に示す構成を備えるゲート駆動
用回路装置では、nEMOS31Bは、そのソースをゲ
ート駆動信号生成部2が備える電源端子913に、その
ドレインを電源9Aにそれぞれ接続され、また、そのゲ
ートには、補助ゲート信号生成回路部32Bから出力さ
れる補助ゲート信号が与えられる。この補助ゲート信号
は、nEMOS31Bをオンさせるための「H」信号
は、例えば、電源電圧VCCに対してほぼ倍電圧値の電圧
である。これにより、nEMOS31Bがオン状態とな
り、そのソースの電位が電源9Aの電位に近い値の電位
に上昇したとしても、ゲートの電位はソースの電位より
も高い値であるので、nEMOS31Bは、そのオン状
態を安定にしかも充分な状態に保持することが可能とな
るのである。
【0071】実施例7;図9は、請求項7〜9に対応す
るこの発明の一実施例による電圧駆動型半導体素子用の
ゲート駆動用回路装置のパワー半導体素子等と共に示す
そのブロック回路図であり、図10は、図9中に示した
補助基準電圧回路装置の回路図である。図9,図10に
おいて、図1,図2に示した請求項1に対応するこの発
明の一実施例による電圧駆動型半導体素子用のゲート駆
動用回路装置、および、図14に示した従来例による電
圧駆動型半導体素子用のゲート駆動用回路装置と同一部
分には同じ符号を付し、その説明を省略する。なお、図
9中には、図1,図2,図14で付した符号について
は、代表的な符号のみを記した。
【0072】図9,図10において、1Xは、図1,図
2に示したこの発明の一実施例によるゲート駆動用回路
装置1に対して、補助基準電圧回路装置6を追加し備え
るようにしたゲート駆動用回路装置である。補助基準電
圧回路装置6は図10中に示したごとく、pEMOS6
1と、このpEMOS61のゲートに対して、ほぼ一定
電圧値のゲート電圧を出力する定電圧回路装置62を備
えている。定電圧回路装置62は、電源電圧VCCを入力
し、電源9A側に定電圧ダイオード621を、接地9B
側に抵抗素子622を設置し、それ等を直列に接続して
いる。また、両者の接続点をpEMOS61のゲートに
接続している。また、pEMOS61は、そのソースを
ゲート駆動用回路装置1の基準電位端子14に接続し、
そのドレインを接地9Bに接続している。なお、11X
は、ゲート駆動用回路装置1Xにおける指令信号11a
を入力する入力端子である。
【0073】図9,図10に示す実施例では前述の構成
としたので、前記の作用の項で説明したところにより、
pEMOS61のゲートに加えられるゲート電圧V
G は、電源電圧VCCの変化に従って、定電圧ダイオード
621の降伏電圧値を境にして、図11中に示すように
変化することになる。このゲート電圧VG で駆動される
pEMOS61のソースの電圧が、補助基準電圧VS
ある。従って、補助基準電圧VS は、電源電圧VCCとゲ
ート電圧VG との差電圧にほぼ等しい値となる。このた
めに、ゲート駆動用回路装置1の電源端子13と接地電
位端子14間の加えられる電圧は、電源電圧VCCと補助
基準電圧VS との差であるところの、ゲート電圧VG
ほぼ等しい値となるので、定電圧ダイオード621の降
伏電圧値に抑制することが可能なのである。
【0074】実施例8;図12は、請求項7,8,10
に対応するこの発明の一実施例による電圧駆動型半導体
素子用のゲート駆動用回路装置に適用される補助基準電
圧回路装置の回路図である。図12において、図10に
示した請求項7〜9に対応するこの発明の一実施例によ
る電圧駆動型半導体素子用のゲート駆動用回路装置に適
用される補助基準電圧回路装置と同一部分には同じ符号
を付し、その説明を省略する。
【0075】図12において、6Aは、図10に示した
この発明の一実施例による補助基準電圧回路装置6に対
して、定電圧回路装置62に替えて定電圧回路装置63
を用いるようにした回路装置である。定電圧回路装置6
3は、定電圧回路装置62に対して、抵抗素子622と
接地9Bとの間に、負電圧発生装置631を接続してい
る点が相違している。
【0076】図12に示す実施例では前述の構成とした
ので、前記の作用の項で説明したところにより、pEM
OS61のゲートに加えられるゲート電圧VG は、電源
電圧VCCの変化に従って、定電圧ダイオード621の降
伏電圧値と負電圧発生装置631の発生する電圧との差
電圧を境にして、図13中に示すように変化することに
なる。図13において、定電圧ダイオード621の降伏
電圧値に対応する一定値になる電源電圧VCCの範囲が、
負電圧発生装置631の発生する電圧分だけ、低い電圧
範囲に拡大していることが確認できる。
【0077】実施例7,8における今までの説明では、
ゲート駆動用回路装置1Xは、ゲート駆動用回路装置1
に補助基準電圧回路装置6,6Aを追加し備えるとして
きたが、これに限定されるものではなく、例えば、ゲー
ト駆動用回路装置1は、ゲート駆動用回路装置1A〜1
Dであってもよいものである。
【0078】
【発明の効果】この発明においては、前述の構成とした
ことで、次記する効果が有る。電源側用スイッチング
手段および基準電位側用スイッチング手段が共にオフさ
れることにより、パワー半導体素子のオフ時に負荷で発
生した逆起電力は、パワー半導体素子および定電圧化手
段に印加されることになる。その際、定電圧化手段の動
作電圧値がパワー半導体素子の耐電圧値よりも僅かに低
い値に設定されることにより、定電圧化手段、または、
パワー半導体素子で単位時間に吸収できるエネルギー量
が、従来技術の場合に対して増大される。従って、誘導
性負荷に蓄積された電磁エネルギーWL を短時間で吸収
することが可能であり、この結果、電気機器を高速で動
作させることが可能となる。
【0079】前記項において、電源側用スイッチン
グ手段および/または基準電位側用スイッチング手段
を、電圧駆動型の主半導体素子を過電圧から保護するた
めの定電圧化手段の持つ動作電圧値よりも高い耐電圧値
を持つ電圧駆動型の半導体素子よりなる構成としたこと
により、前記項による効果を持つゲート駆動用回路装
置を、全て電子回路部品で構成することが可能となり、
その信頼性を向上することが可能となる。
【0080】前記項において、電源側用スイッチン
グ手段または基準電位用スイッチング手段を、電圧駆動
型の主半導体素子が持つチャネルの導電性種類と異なる
導電性種類のチャネルを有する電圧駆動型の半導体素子
であり、この電圧駆動型の半導体素子が備えるバックゲ
ートは、ゲート駆動信号生成部側に接続されるその主電
極が持つ電位よりも、基準電位用スイッチング手段の場
合にあっては高い電位を持つ個所に、また、電源側用ス
イッチング手段の場合にあっては低い電位を持つ個所に
接続されてなる構成としたことにより、主半導体素子の
ゲートの電位が、主半導体素子のオフ時に誘導性負荷で
発生した逆起電力の影響を受けたとしても、スイッチン
グ手段である電圧駆動型の半導体素子には、PN接合が
順方向の関係となることによる電流経路が形成されるこ
とが無い。これにより、スイッチング手段である電圧駆
動型の半導体素子を、電圧駆動型の主半導体素子が形成
された半導体基板に一体に形成することが可能となり、
前記項,項による効果を持つゲート駆動用回路装置
を、小型かつ安価に製造することが可能となる。
【0081】前記項において、指令信号と同期しし
かも基準電位が持つ電圧値よりも低い電圧値を持つオン
時の補助ゲート駆動信号を出力する補助ゲート駆動信号
生成部を備え、基準電位側用スイッチング手段の有する
電圧駆動型の半導体素子を、前記の補助ゲート駆動信号
でそのゲートを駆動されると共に、その一方の主電極を
基準電位に,その他方の主電極をゲート駆動信号生成部
にそれぞれ接続されてなる構成としたこと、または、指
令信号と同期ししかも電源が持つ電圧値よりも高い電圧
値を持つオン時の補助ゲート駆動信号を出力する補助ゲ
ート駆動信号生成部を備え、電源側用スイッチング手段
が有する電圧駆動型の半導体素子は、前記の補助ゲート
駆動信号でそのゲートを駆動されると共に、その一方の
主電極を電源に,その他方の主電極をゲート駆動信号生
成部にそれぞれ接続されてなる構成としたことにより、
スイッチング手段である電圧駆動型の半導体素子を、オ
ン状態を安定にしかも充分な状態に保持することが可能
となるので、これ等の半導体素子のオン時におけるソー
ス・ドレイン間電圧降下を低減することが可能となり、
例えば、ゲート駆動用回路装置をより低い電源電圧VCC
において使用することが可能となる。
【0082】電源電圧値の変動に追随して変動する補
助基準電圧を出力する補助基準回路装置を備え、駆動信
号生成部の電源を、ゲート駆動用回路装置の電源電圧
と,この補助基準回路装置との間から供給するような構
成とすることにより、電源電圧値が変動したとしても、
駆動信号生成部に電源として与えられる電圧の値は、定
電圧ダイオードの降伏電圧値あるいはそれ以下に規制さ
れることになり、この結果、駆動信号生成部を構成する
電子部品、例えば、チャージポンプが備えるコンデンサ
の両端に加わる電圧を、たかだか定電圧ダイオードの降
伏電圧値と同等レベルに抑えることが可能となる。これ
によって、ゲート駆動用回路装置の消費電流値を低減す
ることが可能となると共に、ゲート駆動用回路装置の寿
命を延長することが可能となる。
【0083】前記項において、補助基準回路装置が
備える定電圧回路装置に負電圧発生回路装置を追加して
備えるようにすることで、これにより、補助基準回路装
置が発生する補助基準電圧の値が、定電圧ダイオードの
降伏電圧値と同等のほぼ一定値となる電源電圧値の範囲
を、負電圧発生回路装置が発生する電圧値だけ低い電圧
側に広げることが可能となるので、より広い電源電圧に
おいて、前記項による効果を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に対応するこの発明の一実施例による
電圧駆動型半導体素子用のゲート駆動用回路装置のパワ
ー半導体素子等と共に示すそのブロック回路図
【図2】図1中に示したゲート駆動用回路装置の回路図
【図3】請求項1に対応するこの発明の一実施例による
電圧駆動型半導体素子用のゲート駆動用回路装置の図1
の場合とは異なるパワー半導体素子等と共に示すそのブ
ロック回路図
【図4】請求項2に対応するこの発明の一実施例による
電圧駆動型半導体素子用のゲート駆動用回路装置のパワ
ー半導体素子等と共に示すその回路図
【図5】請求項3,4に対応するこの発明の一実施例に
よる電圧駆動型半導体素子用のゲート駆動用回路装置の
パワー半導体素子等と共に示すその回路図
【図6】図5中に示した補助ゲート駆動信号生成回路の
回路図
【図7】請求項3,4に対応するこの発明の異なる実施
例による電圧駆動型半導体素子用のゲート駆動用回路装
置のパワー半導体素子等と共に示すその回路図
【図8】請求項5,6に対応するこの発明の一実施例に
よる電圧駆動型半導体素子用のゲート駆動用回路装置の
パワー半導体素子等と共に示すその回路図
【図9】請求項7〜9に対応するこの発明の一実施例に
よる電圧駆動型半導体素子用のゲート駆動用回路装置の
パワー半導体素子等と共に示すそのブロック回路図
【図10】図9中に示した補助基準電圧回路装置の回路
【図11】電源電圧に対するゲート電圧,補助基準電圧
の依存度を示すグラフ
【図12】請求項7,8,10に対応するこの発明の一
実施例による電圧駆動型半導体素子用のゲート駆動用回
路装置に適用される補助基準電圧回路装置の回路図
【図13】電源電圧に対するゲート電圧,補助基準電圧
の依存度を示すグラフ
【図14】従来例の電圧駆動型半導体素子用のゲート駆
動用回路装置のパワー半導体素子等と共に示すその回路
【図15】チャージポンプに用いられるコンデンサの使
用状態を示す回路図
【図16】n型の電圧駆動型の主半導体素子と、基準電
位側用スイッチング手段としての電圧駆動型の半導体素
子と、電源側用スイッチング手段としての電圧駆動型の
半導体素子とを同一の半導体基板に一体に形成させたワ
ンチップパワー半導体素子を模擬的に示すその縦断面図
【図17】p型の電圧駆動型の主半導体素子と、電源用
スイッチング手段としての電圧駆動型の半導体素子と、
接地電位側用スイッチング手段としての電圧駆動型の半
導体素子とを同一の半導体基板に一体に形成させたワン
チップパワー半導体素子を模擬的に示すその縦断面図
【符号の説明】
1 ゲート駆動用回路装置 11a 指令信号 2 ゲート駆動信号生成部 3 電源側用スイッチング手段 31 スイッチング装置 32 操作部 4 基準電位側用スイッチング手段 41 スイッチング装置 42 操作部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢野 幸雄 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−252014(JP,A) 特開 平5−114844(JP,A) 特開 平4−157813(JP,A) 特開 平2−158212(JP,A) 特開 昭62−227213(JP,A) 特開 平7−147726(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03K 17/00 - 17/70

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電圧駆動型の主半導体素子のゲートにゲー
    ト駆動信号を与えるゲート駆動用の回路装置であって、
    前記主半導体素子は、その一方の主電極が電源または基
    準電位に,その他方の主電極が負荷に接続されると共
    に,主半導体素子を過電圧から保護するための定電圧化
    手段を主半導体素子に接続させて備えるものであり、主
    半導体素子のオン・オフを指令する指令信号を入力して
    この指令信号に対応したゲート駆動信号を発生するゲー
    ト駆動信号生成部と、電源とゲート駆動信号生成部との
    間に設置された電源側用スイッチング手段と、ゲート駆
    動信号生成部と基準電位との間に設置された基準電位側
    用スイッチング手段とを備え、電源側用スイッチング手
    段および基準電位側用スイッチング手段は、指令信号が
    オン指令である場合にオンされて電源とゲート駆動信号
    生成部と基準電位との間を閉路し,オフ指令である場合
    にオフされて電源とゲート駆動信号生成部と基準電位と
    の間を開路することを特徴とする電圧駆動型半導体素子
    用のゲート駆動用回路装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の電圧駆動型半導体素子用
    のゲート駆動用回路装置において、 電源側用スイッチング手段および/または基準電位側用
    スイッチング手段は、電圧駆動型の主半導体素子を過電
    圧から保護するための定電圧化手段の持つ動作電圧値よ
    りも高い耐電圧値を持つ電圧駆動型の半導体素子よりな
    ることを特徴とする電圧駆動型半導体素子用のゲート駆
    動用回路装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の電圧駆動型半導体素子用
    のゲート駆動用回路装置において、 基準電位側用スイッチング手段は、電圧駆動型の主半導
    体素子が持つチャネルの導電性種類と異なる導電性種類
    のチャネルを有する電圧駆動型の半導体素子であり、こ
    の電圧駆動型の半導体素子が備えるバックゲートは、ゲ
    ート駆動信号生成部側に接続されるその主電極が持つ電
    位よりも高い電位を持つ個所に接続されてなることを特
    徴とする電圧駆動型半導体素子用のゲート駆動用回路装
    置。
  4. 【請求項4】請求項2または3に記載の電圧駆動型半導
    体素子用のゲート駆動用回路装置において、 指令信号と同期し,しかも基準電位が持つ電圧値よりも
    低い電圧値を持つオン時の補助ゲート駆動信号を出力す
    る補助ゲート駆動信号生成部を備え、基準電位側用スイ
    ッチング手段の有する電圧駆動型の半導体素子は、前記
    の補助ゲート駆動信号でそのゲートを駆動されると共
    に、その一方の主電極を基準電位に,その他方の主電極
    をゲート駆動信号生成部に,それぞれ接続されてなるこ
    とを特徴とする電圧駆動型半導体素子用のゲート駆動用
    回路装置。
  5. 【請求項5】請求項2に記載の電圧駆動型半導体素子用
    のゲート駆動用回路装置において、 電源側用スイッチング手段は、電圧駆動型の主半導体素
    子が持つチャネルの導電性種類と異なる導電性種類のチ
    ャネルを有する電圧駆動型の半導体素子であり、この電
    圧駆動型の半導体素子が備えるバックゲートは、ゲート
    駆動信号生成部側に接続されるその主電極が持つ電位よ
    りも低い電位を持つ個所に接続されてなることを特徴と
    する電圧駆動型半導体素子用のゲート駆動用回路装置。
  6. 【請求項6】請求項2または5に記載の電圧駆動型半導
    体素子用のゲート駆動用回路装置において、 指令信号と同期し,しかも電源が持つ電圧値よりも高い
    電圧値を持つオン時の補助ゲート駆動信号を出力する補
    助ゲート駆動信号生成部を備え、電源側用スイッチング
    手段が有する電圧駆動型の半導体素子は、前記の補助ゲ
    ート駆動信号でそのゲートを駆動されると共に、その一
    方の主電極を電源に,その他方の主電極をゲート駆動信
    号生成部に,それぞれ接続されてなることを特徴とする
    電圧駆動型半導体素子用のゲート駆動用回路装置。
  7. 【請求項7】電圧駆動型の主半導体素子のゲートにゲー
    ト駆動信号を与えるゲート駆動用の回路装置であって、
    この主半導体素子は、その一方の主電極が電源または基
    準電位に,その他方の主電極が負荷に接続されるもので
    あり、電源と基準電位との間に接続され,電源の電圧と
    基準電位の電圧との中間の電圧値を持ち,しかもその電
    圧値と電源電圧値との差がほぼ一定値になるよう電源電
    圧値の変動に追随して変動する補助基準電圧を出力する
    補助基準電圧回路装置と、主半導体素子のオン・オフを
    指令する指令信号を入力してこの指令信号に対応したゲ
    ート駆動信号を発生する駆動信号生成部とを備え、この
    駆動信号生成部は、その基準電圧として前記の補助基準
    電圧を用いることを特徴とする電圧駆動型半導体素子用
    のゲート駆動用回路装置。
  8. 【請求項8】請求項7に記載の電圧駆動型半導体素子用
    のゲート駆動用回路装置において、 補助基準電圧回路装置は、電圧駆動型の半導体素子と、
    この半導体素子のゲートに電源電圧値との差がほぼ一定
    値であるゲート電圧を出力する定電圧回路装置を備え、
    前記半導体素子は、その一方の主電極が基準電位側に接
    続され,その他方の主電極から補助基準電圧を出力する
    ものであり、前記定電圧回路装置は、電源と基準電位と
    の間に接続されてなることを特徴とする電圧駆動型半導
    体素子用のゲート駆動用回路装置。
  9. 【請求項9】請求項8に記載の電圧駆動型半導体素子用
    のゲート駆動用回路装置において、 補助基準電圧回路装置が備える定電圧回路装置は、定電
    圧ダイオードと、抵抗素子とを備え、定電圧ダイオード
    が電源側に,抵抗素子が基準電位側に配置されて互いに
    直列に接続されてなり、定電圧ダイオードと抵抗素子と
    の接続点からゲート電圧を出力することを特徴とする電
    圧駆動型半導体素子用のゲート駆動用回路装置。
  10. 【請求項10】請求項8に記載の電圧駆動型半導体素子
    用のゲート駆動用回路装置において、 補助基準電圧回路装置が備える定電圧回路装置は、定電
    圧ダイオードと、抵抗素子と、負電圧発生回路装置とを
    備え、定電圧ダイオードが電源側に,抵抗素子と負電圧
    発生回路装置との直列接続回路が基準電位側に配置され
    て互いに直列に接続されてなり、定電圧ダイオードと,
    抵抗素子と負電圧発生回路装置との直列接続回路との接
    続点からゲート電圧を出力することを特徴とする電圧駆
    動型半導体素子用のゲート駆動用回路装置。
  11. 【請求項11】請求項1または7に記載の電圧駆動型半
    導体素子用のゲート駆動用回路装置において、 請求項1におけるゲート駆動信号生成部、請求項7にお
    ける駆動信号生成部がコンデンサからなるチャージポン
    プを有することを特徴とする電圧駆動型半導体素子用の
    ゲート駆動用回路装置。
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