JP3123163B2 - 磁気マウント装置 - Google Patents

磁気マウント装置

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JP3123163B2
JP3123163B2 JP03329780A JP32978091A JP3123163B2 JP 3123163 B2 JP3123163 B2 JP 3123163B2 JP 03329780 A JP03329780 A JP 03329780A JP 32978091 A JP32978091 A JP 32978091A JP 3123163 B2 JP3123163 B2 JP 3123163B2
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cushion
magnetic
vibration
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mounting device
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正志 小野
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Toyota Motor Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気マウント装置に関
し、たとえば、自動車のサスペンションメンバとボデー
とのように、振動する物と振動を伝えられる物との間に
装着する磁気マウント装置に関する。
【0002】
【従来の技術】振動を伝えられる物への振動伝達を可及
的に少なくするため、通常、振動する物と振動を伝えら
れる物との間にマウント装置を装着している。この目的
のために使用されるマウント装置として、ゴムのクッシ
ョンに空間を設けると共に、この空間内に液体を封入
し、液体をオリフィスを通して流れさせるようにしたも
のがある(たとえば、実開昭61-538号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記のような液体封入
式のマウント装置によれば、振動をゴムによって減衰で
き、さらに液体の流れによって減衰できるため、有効な
防振を図ることができる。反面、マウント装置の構造が
複雑化し、それに伴なって製造工程が多くなる。また、
液体が微振動を伝達する媒介となることがある。
【0004】本発明の目的は、簡単な構造であり、微振
動を伝達する媒介を持たない磁気マウント装置を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、振動する第1
の物と、振動を伝えられる第2の物との連結部に配置さ
れるクッションを備える磁気マウント装置である。前記
クッションは、軸線方向へ伸びる孔を有するように弾力
材によって筒状に形成され、かつ、軸線方向の一方側の
端部がN極となり、他方側の端部がS極となるように形
成され、これによって磁力線が前記孔の軸線に沿って前
記孔を通過可能である。前記第1の物および前記第2の
物の一方は、前記クッションの孔に差し込まれる部分を
有し、この部分によって前記クッションに結合され、前
記第1の物および前記第2の物の他方は前記クッション
の外周に結合される
【0006】
【作用および効果】前記クッションは、その軸線が振動
の方向と実質的に直交するように配置して使用される。
第1の物が振動すると、クッションの孔内に位置する物
の部分に、フレミングの法則によって、うず電流が発生
し、このうず電流によって振動の向きと逆向きの力が発
生する。この力は、振動に対して制動力として働く。
【0007】第1の物に加わる振動を、クッションのそ
の弾力によって減衰できる外、磁力線を横切って運動す
る物に発生する、振動の向きと逆向きの力によって減衰
できるため、クッションを硬くすることなく、第1の物
の振動を抑えることができる。
【0008】逆向きの力は磁力線によってクッションと
非接触の状態で発生するため、それによる振動の伝達は
起こらない。
【0009】クッションから磁力線を放射でき、それが
クッションの孔を軸線方向へ通過するようにクッション
を形成すればよく、構造が簡単である。
【0010】
【実施例】磁気マウント装置10は、図1に示すよう
に、振動する第1の物12と、振動を伝えられる第2の
物14との連結部に配置されるクッション16を備え
る。図示の実施例では、第1の物12は、自動車のサス
ペンションメンバであり、第2の物14は自動車のボデ
ーである。
【0011】クッション16は、第1の物12または第
2の物14に結合するための孔18を有し、弾力材によ
って形成される。
【0012】図示の実施例では、クッション16はゴム
によって円筒状に形成され、内周面に内筒20を、また
外周面に外筒22を有し、内筒20の孔18が、クッシ
ョン16をサスペンションメンバ12に結合するための
孔となっている。
【0013】クッション16は、磁力線を放射するよう
に形成され、かつ磁力線が孔18をその軸線方向へ通過
するように磁極を位置させてある。
【0014】図2に示す実施例では、クッション16は
磁性を帯びたもので、軸線方向の一方の端部がN極とな
り、他方の端部がS極となるように、磁化されている。
その結果、N極からS極に向く磁力線24が孔18をそ
の軸線方向へ通過する。クッション16に磁性を帯びさ
せるには、溶融状態のゴムに、鉄のような強磁性体の粉
末を加えてよく混合し、固化後、クッション16を磁界
中に置く。
【0015】図4に示す実施例では、ゴムのクッション
26は内筒28および外筒30を有し、さらに、内筒2
8と外筒30との間に同軸に配置された円筒状の磁石3
2を有する。その結果、上方の端部がN極となり、下方
の端部がS極となっていれば、N極からS極に向く磁力
線34が、孔36を軸線方向へ通過する。
【0016】クッション10は、図5に示すように、そ
の外筒22をブラケット40に圧入してブラケット40
に取り付けられ、ブラケット40を介してボデー14に
結合される。一方、サスペンションメンバ12の円筒状
のねじ部13をクッション16の孔18に挿入し、ねじ
部13にナット42をねじ込んでサスペンションメンバ
12がクッション16に結合される。その結果、クッシ
ョン16の軸線は、サスペンションメンバ12の振動の
方向Aに実質的に直交するように位置する。図4に示す
クッション26も、その軸線が振動の方向に実質的に直
交するように配置して使用する。
【0017】なお、前記実施例に代えて、クッション1
6の孔18を第2の物14に結合することもできる。
【0018】サスペンションメンバ12が上下方向Aの
上向きに振動すると、ねじ部13が磁力線24を横切っ
て移動することとなり、フレミングの右手の法則にした
がって、うず電流がねじ部13に発生する。そして、こ
のうず電流によって、フレミングの左手の法則にしたが
って、下向きの力がねじ部13に発生する。これによ
り、上向きの振動が制動される。逆に、サスペンション
メンバ12が下向きに振動すると、ねじ部13に上向き
の力が発生し、下向きの振動を制動する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁気マウント装置を2つの物の間
に装着した状態を示す断面図である。
【図2】本発明に係る磁気マウント装置の軸線を含む面
で切断した断面図である。
【図3】本発明に係る磁気マウント装置の軸線に直交す
る面で切断した断面図である。
【図4】本発明に係る磁気マウント装置の別の実施例
の、軸線を含む面で切断した断面図である。
【図5】図1の5−5線に沿って切断した断面図であ
る。
【符号の説明】
10 磁気マウント装置 12 第1の物(サスペンションメンバ) 14 第2の物(ボデー) 16、26 クッション 18、36 孔 32 磁石

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動する第1の物と、振動を伝えられる
    第2の物との連結部に配置されるクッションを備える
    気マウント装置であって、前記クッションは、軸線方向へ伸びる孔を有するように
    弾力材によって筒状に形成され、かつ、軸線方向の一方
    側の端部がN極となり、他方側の端部がS極となるよう
    に形成され、これによって磁力線が前記孔の軸線に沿っ
    て前記孔を通過可能であり、 前記第1の物および前記第2の物の一方は、前記クッシ
    ョンの孔に差し込まれる部分を有し、この部分によって
    前記クッションに結合され、 前記第1の物および前記第2の物の他方は前記クッショ
    ンの外周に結合される 、磁気マウント装置。
JP03329780A 1991-11-19 1991-11-19 磁気マウント装置 Expired - Fee Related JP3123163B2 (ja)

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