JP3122697U - タンディッシュ用下堰部材 - Google Patents
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Abstract
【課題】溶融金属が当たっても割れが生じにくいタンディッシュ用下堰部材を提供する。
【解決手段】
タンディッシュ用下堰部材を耐火物14aと、該耐火物14a内部に配置した補強部材15により構成する。
【選択図】図2
【解決手段】
タンディッシュ用下堰部材を耐火物14aと、該耐火物14a内部に配置した補強部材15により構成する。
【選択図】図2
Description
本考案は、タンディッシュ用下堰部材に関する。
溶鋼の連続鋳造では溶鋼中の介在物がスラブその他の製品に巻き込まれて品質欠陥の原因になり、加工性、機械的性質にも悪影響を与える。このため、従来から介在物の除去に多大の努力が払われ、数多くの提案がなされて来た。その中で、特許文献1に示されているようにタンデイッシュ内の溶鋼流路を工夫して介在物を浮上させる方法が提案されている。このような溶鋼流路を工夫して介在物を浮上させる方法はコスト的に安価であるため、最も得策な方法である。
ここで、図4(a)を参照して、溶鋼の連続鋳造時におけるタンディッシュ内での溶鋼流路の説明をする。図4(a)は、タンディッシュ内の空間を示している。
まず、タンディッシュの底面において長手方向の中央部には、湯当たり102が設けられている。又、タンディシュの長手方向において、湯当たり102から離間した位置には、下堰を構成する下堰部材104が立設されている。下堰部材104はモルタルによってタンディッシュの底面に固定されている。又、湯当たり102から下堰部材104よりも遠位の位置には、上堰を構成する上堰部材108が配置され、上堰部材108の下部とタンディッシュの底面間には、溶鋼が通過する空間が形成されている。又、タンディッシュの長手方向の底面において、湯当たり102から上堰部材108よりもさらに遠位の位置には流出口110が設けられている。
まず、タンディッシュの底面において長手方向の中央部には、湯当たり102が設けられている。又、タンディシュの長手方向において、湯当たり102から離間した位置には、下堰を構成する下堰部材104が立設されている。下堰部材104はモルタルによってタンディッシュの底面に固定されている。又、湯当たり102から下堰部材104よりも遠位の位置には、上堰を構成する上堰部材108が配置され、上堰部材108の下部とタンディッシュの底面間には、溶鋼が通過する空間が形成されている。又、タンディッシュの長手方向の底面において、湯当たり102から上堰部材108よりもさらに遠位の位置には流出口110が設けられている。
ここで、溶融金属が図示しない取鍋から注入ノズル100を介してタンディッシュへ注入されると、溶融金属は下方に向かう流れaから該湯当たり102に当たり、その流れaを底面に沿った流れbに変化させる。そして、流れbの溶融金属は下堰部材104に当たることにより、上方に向かう流れcに変化する。さらに、この流れcにより、介在物は、効率的に浮上除去されることになる。そして、溶融金属は、表層部に沿った流れdに変化し、上堰部材108に当たることによって、下方へ向かう流れeに変化し、上堰部材108とタンディッシ底面間のを流れfに変化する。そして、この後、溶融金属は、流出口110に向かう流れgで該流出口110から流出される。このように、この例では、1段目に下堰部材104と2段目に上堰部材108が設けられた二重堰構造とされている。
このように、1段目の下堰部材104は、表層部に介在物を含む溶融金属を押し上げるような流れcを形成させ、介在物を効率的に浮上除去する。
特開平7−132353号公報
ところが、従来は上記のように流れbの溶融金属が下堰部材104に当たるため、下堰部材104が図4(b)に示すように、溶融金属の衝撃に耐えきれず割れてしまう問題があった。
本考案の目的は、溶融金属が当たっても割れが生じにくいタンディッシュ用下堰部材を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1の考案は、耐火物で構成され、該耐火物内部に補強部材が配置されていることを特徴とするタンディッシュ用下堰部材を要旨とするものである。
請求項1の考案によれば、補強部材により下堰部材の曲げ強度が上がり、割れを抑制できる。
請求項2の考案は、請求項1において、前記耐火物は板状に形成され、前記補強部材は前記耐火物が広がる方向に沿って配置されていることを特徴とする。
請求項2の考案は、請求項1において、前記耐火物は板状に形成され、前記補強部材は前記耐火物が広がる方向に沿って配置されていることを特徴とする。
請求項2によれば、板状の耐火物に対しては、前記補強部材は前記耐火物が広がる方向に沿って配置されることにより、耐火物の曲げに対する強度を上げることができる。
請求項3の考案は、請求項1又は請求項2において、前記補強部材は、格子状に形成された部材であることを特徴とする。
請求項3の考案は、請求項1又は請求項2において、前記補強部材は、格子状に形成された部材であることを特徴とする。
補強部材は、鋼などの適切な材料から製造された1つ又は2以上の細長い棒材を格子状に組み合わせたものでもよい。このように格子状に補強部材が形成されていることにより、耐火物の曲げに対する強度を上げることができる。
請求項4の考案は、請求項3において、前記補強部材は、ラス網であることを特徴とする。このラス網は、鋼から形成されていることが好ましい。
補強部材をラス網にて構成することによっても、耐火物の曲げに対する強度を上げることができる。
補強部材をラス網にて構成することによっても、耐火物の曲げに対する強度を上げることができる。
本考案によれば、溶融金属が当たっても割れが生じにくい効果を奏する。
以下、本考案を具体化した一実施形態を図1〜3を参照して説明する。
まず、図1(a)に示すようにタンディッシュ10の底面において長手方向の中央部には、平板状の湯当たり12が設けられるとともに該湯当たり12の一側、すなわち、タンディッシュ10の長手方向において湯当たり12から離間した位置には、下堰を構成する下堰部材14が立設されている。下堰部材14はモルタル17によってタンディッシュ10の底面に固定されている。
まず、図1(a)に示すようにタンディッシュ10の底面において長手方向の中央部には、平板状の湯当たり12が設けられるとともに該湯当たり12の一側、すなわち、タンディッシュ10の長手方向において湯当たり12から離間した位置には、下堰を構成する下堰部材14が立設されている。下堰部材14はモルタル17によってタンディッシュ10の底面に固定されている。
下堰部材14は、図1(a)及び図3に示すようにタンディッシュ10の短手方向の両側壁に当接されて、タンディッシュ10の底部側の空間を区画するようにされている。
下堰部材14は平板状に形成されている。耐火物14aは耐火物14aと耐火物14aが広がる方向に沿って埋設された補強部材15とから構成されている。前記耐火物14aの材質は、特に限定されるものではなく、例えば、ハイアルミナ質、ムライト、シャモット質等の一般的な材質でよい。補強部材15は格子状に形成されている。本実施形態では、格子状の部材として鋼からなるラス網にて構成されている。
下堰部材14は平板状に形成されている。耐火物14aは耐火物14aと耐火物14aが広がる方向に沿って埋設された補強部材15とから構成されている。前記耐火物14aの材質は、特に限定されるものではなく、例えば、ハイアルミナ質、ムライト、シャモット質等の一般的な材質でよい。補強部材15は格子状に形成されている。本実施形態では、格子状の部材として鋼からなるラス網にて構成されている。
タンディッシュ10において、湯当たり12から下堰部材14よりも遠位の位置には、上堰を構成する上堰部材18が配置されている。上堰部材18はタンディッシュ10の短手方向の両側壁に固定支持されている。該上堰部材18により、タンディッシュ10の上部空間が区画されている。上堰部材18の下部とタンディッシュ10の底面間には、溶鋼が通過する空間が形成されている。
又、タンディッシュ10の長手方向の両端側の底面において、湯当たり12から上堰部材18よりもさらに遠位の位置には流出口20が設けられている。流出口20は、タンディッシュ10の浸漬ノズル21に連通されている。
流出口20はストッパ22の上下移動により、流出口20の開口量が規制されることにより溶融金属の流量制御が行われる。
本実施形態のタンディッシュ10は、1段目に下堰部材14と2段目に上堰部材18が設けられた二重堰構造とされている。
本実施形態のタンディッシュ10は、1段目に下堰部材14と2段目に上堰部材18が設けられた二重堰構造とされている。
さて、上記のように構成されたタンディッシュ10では、溶融金属が図示しない取鍋から注入ノズル100を介してタンディッシュ10へ注入されると、溶融金属は下方に向かう流れaから該湯当たり12に当たり、その流れaが底面に沿った流れbに変化する。そして、流れbの溶融金属は下堰部材14に当たることにより、上方に向かう流れcに変化する。さらに、この流れcにより、介在物は、効率的に浮上除去されることになる。そして、溶融金属は、表層部に沿った流れdに変化し、上堰部材18に当たることによって、下方へ向かう流れeに変化し、上堰部材18とタンディッシ底面間のを流れfに変化する。そして、この後、溶融金属は、流出口20に向かう流れgで該流出口20から流出され、浸漬ノズル21を介して図示しない鋳型へ流出する。
さて、上記のように構成された下堰部材14の特徴を作用効果を下記に述べる。
(1) 本実施形態では、下堰部材14は、耐火物14aで構成され、該耐火物14a内部に補強部材15が配置されている、この結果、下堰部材14は補強部材15により曲げ強度が上がり、割れが抑制できる。
(1) 本実施形態では、下堰部材14は、耐火物14aで構成され、該耐火物14a内部に補強部材15が配置されている、この結果、下堰部材14は補強部材15により曲げ強度が上がり、割れが抑制できる。
(2) 本実施形態では、下堰部材14は、耐火物14aは平板状に形成され、補強部材は前記耐火物が広がる方向に沿って配置されている。この結果、平板状の耐火物に対しては、前記補強部材は前記耐火物が広がる方向に沿って配置されることにより、耐火物の曲げに対する強度を上げることができる。
(3) 本実施形態では、下堰部材14は、補強部材15は、格子状に形成した。詳しくは、ラス網で形成した。この結果、耐火物の曲げに対する強度を上げることができる。
なお、本考案は、前記実施形態の構成に限定されるものではない。
なお、本考案は、前記実施形態の構成に限定されるものではない。
○ 補強部材15は、鋼などの適切な材料から製造された1つ又は2以上の細長い棒材を格子状に組み合わせたものでもよい。このように格子状に補強部材が形成されていることにより、耐火物の曲げに対する強度を上げることができる。
○ 前記実施形態では、下堰部材14を平板状、すなわち、板状に形成したが、必ずしも、平板で有る必要はない。下堰部材14は表面に凹凸を有していても良く、或いは、板厚が全てに亘って同じである必要はなく、部分的に異なっていてもよい。
○ 前記実施形態では、二重堰構造のタンディッシュの下堰部材14に具体化したが、三重堤構造のタンディッシュにおける下堰部材に具体化してもよい。
○ 補強部材をエキスパンドメタルや、パンチングメタルで構成してもよい。
○ 補強部材をエキスパンドメタルや、パンチングメタルで構成してもよい。
14…下堰部材、14a…耐火物、15…補強部材。
Claims (4)
- 耐火物で構成され、該耐火物内部に補強部材が配置されていることを特徴とするタンディッシュ用下堰部材。
- 前記耐火物は板状に形成され、前記補強部材は前記耐火物が広がる方向に沿って配置されていることを特徴とする請求項1に記載のタンディッシュ用下堰部材。
- 前記補強部材は、格子状に形成された部材であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のタンディッシュ用下堰部材。
- 前記補強部材は、ラス網であることを特徴とする請求項3に記載のタンディッシュ用下堰部材。
Priority Applications (1)
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JP2006002658U JP3122697U (ja) | 2006-04-10 | 2006-04-10 | タンディッシュ用下堰部材 |
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JP2006002658U JP3122697U (ja) | 2006-04-10 | 2006-04-10 | タンディッシュ用下堰部材 |
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JP3122697U true JP3122697U (ja) | 2006-06-29 |
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Family Applications (1)
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JP2006002658U Expired - Lifetime JP3122697U (ja) | 2006-04-10 | 2006-04-10 | タンディッシュ用下堰部材 |
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2006
- 2006-04-10 JP JP2006002658U patent/JP3122697U/ja not_active Expired - Lifetime
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