JP3121995B2 - 同期装置 - Google Patents

同期装置

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JP3121995B2
JP3121995B2 JP06282470A JP28247094A JP3121995B2 JP 3121995 B2 JP3121995 B2 JP 3121995B2 JP 06282470 A JP06282470 A JP 06282470A JP 28247094 A JP28247094 A JP 28247094A JP 3121995 B2 JP3121995 B2 JP 3121995B2
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勝彦 平松
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、送信機とのクロックの
ずれを検出して補正する受信機の同期装置に関し、特
に、動作の安定化を実現したものである。
【0002】
【従来の技術】通信機器では送信機と受信機の周波数を
正確に合わせることが難しい。ディジタル通信では、送
信側と受信側とのクロックを合わせるため、送信信号に
既知のパタン(同期ワード)を挿入し、受信側はその同
期ワードを検出することにより送信機と受信機とのクロ
ック差を識別し、クロックのずれを補正している。受信
機の周波数が送信側の周波数に比べて高い場合には、受
信機のフレーム時間長は受信データに対して短くなり、
そのため、同期ワードの受信される時刻は、受信機が同
期ワードを受信すると仮定している時刻よりも徐々に遅
くなる。逆に、受信機の周波数が低い場合には、受信機
のフレーム時間長は受信データに対して長くなり、その
ため、同期ワードの受信される時刻は、受信機が同期ワ
ードを受信すると仮定している時刻よりも徐々に早くな
る。
【0003】受信機では、このような送信機と受信機と
の周波数の差から生じる同期ワードの受信時刻のずれを
補償することによって送信側との同期を取らなければな
らない。
【0004】こうした動作を行なう従来の同期装置は、
図12に示すように、受信信号の直交成分をA/D変換
するA/D変換器1と、受信信号の同相成分をA/D変
換するA/D変換器2と、受信信号と予め記憶している
同期ワードとの複素相関を演算し、相関値を同期ワード
パルスとして出力する同期ワードパルス発生回路3と、
同期ワードパルスを基に同期ワードの実際の受信時刻と
受信機が仮定している受信時刻との差を検出してタイミ
ング補正値を出力するタイミング差検出回路4と、この
タイミング補正値を用いてカウントを補正する補正付ル
ープカウンタ5と、補正付ループカウンタ5から出力さ
れる補正済のカウント値に基づいてタイミング信号を生
成し出力するデコーダ6とを備えている。
【0005】タイミング差検出回路4は、図13に示す
ように、受信機が仮定している同期ワードの受信時刻の
前後の時刻に同期ワードパルス発生回路3から出力され
た同期ワードパルスを順番に格納するシフトレジスタ7
と、シフトレジスタ7の中央の領域10より前の領域11、
12に格納されたデータをプラスに、中央より後の領域
8、9に格納されたデータをマイナスにカウントして各
データを加算し、その値をタイミング補正値として出力
する加算回路13とを備えている。
【0006】この同期装置では、A/D変換器1、2
が、受信信号を1シンボルの送信時間間隔のn倍のサン
プリングレートでサンプリングして(これを一般にシン
ボルレートのn倍でオーバーサンプリングすると言
う)、ディジタルデータに変換し、同期ワードパルス発
生回路3が、この受信データと内蔵するメモリに格納さ
れた同期ワードとの複素相関を求める。この複素相関演
算の結果は、タイミングが合っているときは1に近い値
を取り、タイミングが前方または後方にずれている場合
はタイミングが最も合っている時刻を中心にほぼ対称的
な形を取る。
【0007】図10に、相関演算の結果を表す波形を示
している。横軸に時間を採り、サンプリング間隔Tを単
位として、受信機が1フレーム中で同期ワードを受信す
ると仮定している時刻kTを中心に、その前後の時間を
目盛っている。また、縦軸には相関値を示している。波
形a2は、仮定している受信時刻kTに正しく同期ワー
ドが受信された場合の相関値を示している。また、波形
a1は、同期ワードが時刻kTよりもT/2だけ前に受
信されたときの相関値を示し、波形a3は時刻kTより
もT/2だけ遅れて、また、波形a4は時刻kTよりも
Tだけ遅れて受信されたときの相関値を示している。図
10においてthは閾値を示しており、相関値がこの閾
値を超えたとき、同期ワードパルス発生回路3から同期
ワードパルスとして1が出力され、閾値を超えていない
ときは、同期ワードパルスが0となる。
【0008】この同期ワードパルスは、タイミング差検
出回路4のシフトレジスタ7に入力する。このシフトレ
ジスタ7は、タイミング補正時の時間窓を構成してお
り、この例では時刻(k−2)Tにおいて立ち上がり、
時刻(k+3)Tにおいて立ち下がるまで、同期ワード
パルスを順次取り込んで領域8〜12に格納する。従っ
て、領域12には時刻(k−2)Tの同期ワードパルス
が、領域11には時刻(k−1)Tの同期ワードパルス
が、領域10には時刻kTの同期ワードパルスが、領域9
には時刻(k+1)Tの同期ワードパルスが、また、領
域8には時刻(k+2)Tの同期ワードパルスがそれぞ
れ格納される。加算回路13は、この時間窓の立ち下がり
に同期して、領域11、12のデータをプラスに、また、領
域8、9のデータをマイナスにカウントして、それらの
値を加算する。
【0009】加算回路13の加算した値はタイミング補正
検出値として出力され、このタイミング補正検出値の累
積値が閾値を超えると、補正付ループカウンタ5のカウ
ンタ値を修正するタイミング補正値が出力され、補正付
ループカウンタ5は、その補正値に応じてカウンタの計
数を進ませたり、或いは遅らせる。デコーダ6は、この
補正されたカウンタ値に基づいてタイミング信号を形成
し、A/D変換器1、2のサンプリングクロックとし
て、また、同期ワードパルス発生回路3やタイミング差
検出回路4の動作クロックとして供給する。
【0010】図11には、図10の各波形に対応する同
期ワードパルスとタイミング補正用の時間窓との関係を
示している。横軸には図10と同じ時間を採っている。
図11(a)のb1は波形a1に対応する2値化した同
期ワードパルス出力を示し、同様に、図11(b)のb
2は波形a2に対応する同期ワードパルス出力、図11
(c)のb3は波形a3に対応する同期ワードパルス出
力、図11(d)のb4は波形a4に対応する同期ワー
ドパルス出力を示している。また、cはタイミング補正
を行なう際の時間窓を表している。この図11(a)〜
(d)の同期ワードパルスの状態は、シフトレジスタ7
の各領域8〜12に同期ワードパルスが格納された状態と
同じである。
【0011】タイミング差検出回路4では、時間窓の中
心に対して前方に受信された同期ワードパルスと後方に
受信された同期ワードパルスとの差を加算回路13でカウ
ントしている。図11の場合では、(a)は+1、
(b)は0、(c)は−1、(d)は−2である。但
し、ここでは、前方に検出された同期ワードパルスを
+、後方に検出された同期ワードパルスを−としてい
る。
【0012】このカウント数がタイミング補正の閾値を
超えたときに、補正付ループカウンタ5は、カウンタ値
を補正する。
【0013】この補正は、図11(c)や図11(d)
の状態から図11(b)の状態、即ち、受信機の仮定す
る時刻kTに同期ワードが正しく受信できる状態に補正
される。このとき、(d)の状態から補正する場合に
は、補正の時間単位がサンプリング間隔のTであるか
ら、Tを1だけずらすことによって(b)の状態に補正
することができる。この補正動作は安定している。
【0014】しかし、(c)の状態から補正する場合に
は、Tを1だけずらすと、受信機が仮定する時刻kTよ
りもT/2前に同期ワードを受信する(a)の状態に補
正されてしまう。そのため、再びタイミング差が検出さ
れ、(a)の状態から後方への補正が行なわれ、(c)
の状態に戻る。この(c)と(a)の状態を繰り返して
いる間に、送信機と受信機との周波数差によって徐々に
同期ワードの受信時刻が後ろにずれ、(d)の状態にま
で達した時点で(b)への補正が可能になり、補正後の
動作が安定する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の同
期装置では、タイミング差がT/2程度に小さい場合に
も、タイミング補正検出値に過敏に反応してタイミング
補正が行なわれるため、不安定な動作が引き起こされ
る。このような場合、タイミング補正の閾値を上げて、
図11(c)の状態からのタイミング補正が起きないよ
うにしようとすると、今度はタイミングずれが大きい場
合に、追従して補正することができなくなるという問題
点がある。例えば、図11において、タイミング補正の
閾値を2にすれば、(c)の状態からのタイミング補正
は抑えられるが、同時に、タイミングが(d)の状態よ
りもさらにずれて時刻(k+2)Tにおいてのみ同期ワ
ードパルスが1になるようなとき、或いは時刻(k−
2)Tにおいてのみ同期ワードパルスが1になるような
ときにもタイミング補正が行なわれなくなってしまう。
【0016】本発明は、こうした従来の問題点を解決す
るものであり、安定したタイミング補正動作を行なうと
ともに、タイミングずれが大きい場合にも追従して補正
することができる同期装置を提供することを目的として
いる。
【0017】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、A
/D変換した受信信号と同期ワードとの相関処理を行な
い、この信号に挿入された同期ワードの実際の受信時刻
と受信機の仮定している同期ワードの受信時刻とのタイ
ミングずれを検出して補正する同期装置において、A/
D変換のサンプリング周期で行なわれる相関処理により
得られた同期ワードパルスの内、受信機の仮定する同期
ワードの受信時刻を中心にその前後の時刻における同期
ワードパルスを格納するシフトレジスタと、このシフト
レジスタの中央付近の領域に格納された同期ワードパル
スを除いて、中心より前方の領域に格納された同期ワー
ドパルスの値と中心より後方の領域に格納された同期ワ
ードパルスの値との差をタイミングずれの検出値として
出力する減算手段とを設けている。
【0018】また、この減算手段から出力された検出値
を格納するシフトレジスタと、このシフトレジスタの各
領域に格納された検出値を加算する加算手段と、加算手
段により加算された値が閾値を超えるときにタイミング
補正値を出力する比較手段とを設けている。
【0019】また、減算手段から出力された検出値を、
忘却係数を用いて平均化する平均手段と、この平均手段
により平均化された値が閾値を超えるときにタイミング
補正値を出力する比較手段とを設けている。
【0020】また、A/D変換のサンプリング周期で行
なわれる相関処理により得られた同期ワードパルスの
内、受信機の仮定する同期ワードの受信時刻を中心にそ
の前後の時刻における同期ワードパルスを格納する第1
のシフトレジスタと、第1のシフトレジスタの中心より
前方の領域に格納された同期ワードパルスの値と中心よ
り後方の領域に格納された同期ワードパルスの値との差
をタイミングずれの検出値として出力する減算手段と、
この減算手段から出力された検出値を格納する第2のシ
フトレジスタと、第2のシフトレジスタの各領域に格納
された検出値の論理和を算出する論理和手段と、この論
理和手段の出力からタイミングずれが検出されていない
時刻の周期を求める補正周期検出手段とを設けている。
【0021】また、補正周期検出手段が求めたタイミン
グずれの周期に基づいて、タイミング補正の可否が判定
される閾値の変更を行なう閾値設定手段を設けている。
【0022】
【作用】そのため、シフトレジスタの中央付近に格納さ
れた、タイミングがほぼ合っているときの同期ワードパ
ルスは、タイミングずれの判断から除かれるので、タイ
ミング補正の検出値に過敏に反応して不安定な補正を開
始してしまう事態を防ぐことができる。また、タイミン
グずれが大きく、シフトレジスタの端にだけ同期ワード
パルスの1が現れる場合でも、それを検出し、追従して
補正することができる。
【0023】また、検出値を格納するシフトレジスタ
と、シフトレジスタの各領域の検出値を加算する加算手
段と、その加算値と閾値とを比較する比較手段とを設け
た装置では、これらがフィルタの機能を果たし、検出値
の平均レベルを出力する。そのため、タイミングずれが
非常に小さい場合に、タイミングずれが少しずつ拡がる
過程で散発的にいくつかの検出値が出力されることがあ
っても、タイミング補正は発動されない。タイミング補
正は、検出値の出力される確率が高くなって始めて発動
される。従って、タイミングずれが非常に小さい場合で
も、補正動作が安定化する。
【0024】忘却係数を用いて検出値を平均化する装置
では、シフトレジスタを用いるよりも、回路規模を小さ
く、動作を高速化することができる。
【0025】また、タイミング補正を行なうことによっ
て、タイミングずれの無い時刻が一定周期で訪れる。検
出値が一定時間に渡って0である状態をシフトレジスタ
と論理和手段とで求め、その時間間隔を算出することに
より、その周期を求めることができる。
【0026】この周期を基に、タイミングずれが小さい
時間帯では、ずれ判定の閾値を大きく取り、タイミング
ずれが大きい時間帯では、ずれ判定の閾値を小さく取る
ことによって、検出値に対する過敏な反応を抑え、ま
た、大きいタイミングずれに対する追従を可能にする。
【0027】
【実施例】
(第1実施例)第1実施例の同期装置の全体構成は、従
来の装置(図12)と同じである。この同期装置のタイ
ミング差検出回路4は、図1に示すように、受信機が仮
定している同期ワードの受信時刻の前後の時刻に同期ワ
ードパルス発生回路3から出力された同期ワードパルス
を順番に格納するシフトレジスタ7と、シフトレジスタ
7の右端の領域12に格納されたデータをプラスに、左端
の領域8に格納されたデータをマイナスにカウントして
両データを加算し、その値をタイミング補正検出値とし
て出力する加算器A14と、タイミング補正検出値の累積
値を算出する加算器B15と、加算器B15から出力された
算出値を記憶して次回の加算に加えるメモリC16と、加
算器B15から出力されたタイミング補正検出値の累積値
をタイミング補正閾値と比較し、累積値が閾値を超えた
ときにタイミング補正値を出力する比較回路17とを備え
ている。
【0028】また、同期ワードパルス発生回路3は、図
2に示すように、A/D変換器1、2で変換されたディ
ジタルデータを記憶するメモリA18と、同期ワードの既
知パタンを格納しているメモリB21と、メモリA18に記
憶された受信データとメモリB21に格納された同期ワー
ドとの複素相関値を演算する複素相関器19と、算出され
た相関値を閾値と比較して、閾値を超えたときに同期ワ
ードパルスを出力する閾値判定回路20とを備えている。
【0029】また、補正付ループカウンタ5は、図3に
示すように、タイミング差検出回路4から出力されたタ
イミング補正値を用いて補正したカウンタ値を出力する
加算器C23と、加算器C23の出力を記憶するメモリD24
と、加算器C23にタイミング補正値またはメモリD24の
出力が入力するように接続を切換える切換えスイッチ22
と、加算器C23のカウンタ値が一定数に達したときに切
換えスイッチ22の接続を切換え、また、メモリD24をリ
セットする比較器C25とを備えている。
【0030】また、送信信号のフレームフォーマットを
図9に示している。この例では、クロック差を検出する
ための同期ワードが送信信号の中央に配置されている。
1フレームのシンボル長はNシンボルであり、この例で
はN=25である。
【0031】この同期装置では、A/D変換器1、2
が、送信機と受信機とのクロック差を検出するために、
受信信号をシンボルレートのn倍(この実施例ではn=
4)でオーバーサンプリングする。一般的にこのオーバ
ーサンプリング比が高いほど精度良くタイミングずれを
検出できるが、装置化する場合には高価格、高消費電力
となる。
【0032】A/D変換器1、2で変換されたディジタ
ルデータは、同期ワードパルス発生回路3のメモリA18
に格納される。
【0033】送信信号の中に同期ワードがMシンボル含
まれている場合、複素相関器19は、メモリA18に格納さ
れた受信信号から同期ワード分(Mシンボル)のデータ
を取り出して、メモリB21に蓄えられている既知の同期
ワードとの間の相関演算を行なう。
【0034】いま、受信信号s(t)を式1によって、 s(t)=I(t)+jQ(t) (1) (但し、I(t):同相成分、Q(t):直交成分)と
表す。メモリA18には時刻nTのデータからMシンボル
分のサンプルが蓄えられており、これをI(iT)+j
Q(iT)と表す。また、メモリB21に蓄えられている
既知のパタンの同相成分をI0(t)、直交成分をQ
0(t)とするとき、相関演算は式2によって行なわれ
る。
【数2】
【0035】メモリA18に蓄えられたiシンボル目のデ
ータが同期ワードであるとき、その同相成分はI0(i
T)、直交成分はQ0(iT)である。従って、同期ワー
ドの受信時刻においては、相関演算の結果は、式2より
u=1となる。このように相関演算の結果は、送信信号
と受信信号との波形が最も似ているとき、即ち、タイミ
ングが最も合っているときに1に近づく。
【0036】複素相関器19の算出した相関値は、閾値判
定回路20で閾値と比較され、閾値を超えるときに1の同
期ワードパルスが、また、閾値を超えないときに0の同
期ワードパルスが出力される。
【0037】同期ワードパルス発生回路3が時刻(k−
2)Tから時刻(k+2)Tに渡って出力した同期ワー
ドパルスは、タイミング補正検出値の検出時間窓を構成
するタイミング差検出回路4のシフトレジスタ7の各領
域8〜12に格納される。シフトレジスタ7の領域9、1
0、11は、非検出窓であり、領域12及び領域8のデータ
だけが加算器A14に入力する。加算器A14は、シフトレ
ジスタ7の領域12に時刻(k−2)Tの同期ワードパル
スが、領域11に時刻(k−1)Tの同期ワードパルス
が、領域10に時刻kTの同期ワードパルスが、領域9に
時刻(k+1)Tの同期ワードパルスが、そして領域8
に時刻(k+2)Tの同期ワードパルスが格納された段
階で、検出時間窓の立ち下がりに同期して、領域12に格
納されたデータを+に、領域9に格納されたデータを−
にカウントして、時刻(k−2)Tの同期ワードパルス
と時刻(k+2)Tの同期ワードパルスとを加算する。
【0038】このようにタイミング補正値検出時間窓の
中央に非検出帯を設け、タイミングがほぼ合っている時
刻の同期ワードパルスのデータをタイミング補正値検出
に用いないようにすることによって、タイミング補正の
検出値に過敏に反応して不安定な補正動作を行なうこと
を防ぐことができる。
【0039】表1には、非検出窓を設けた場合と設けな
い場合との加算器A14の出力の違いを示している。
【表1】
【0040】加算器A14の出力は、加算器B15に入力
し、加算器B15は、メモリC16と協同して、加算器A14
のフレームごとの出力を累積する。その累積値は比較回
路17に入力し、比較回路17は、累積値とタイミング補正
閾値とを比較して、(a)累積値がタイミング補正閾値
より大きいときは0、(b)累積値がタイミング補正閾
値の符号反転した値より小さいときは−2、(c)それ
以外のときは−1のタイミング補正値を出力する。
【0041】補正付ループカウンタ5の加算器C23は、
タイミング補正値と1とを加算した値を初期値として、
動作タイミングAに合わせて1ずつカウンタ値をインク
リメントする。通常の状態では、切換スイッチ22は加算
器C23とメモリD24とを接続し、加算器C23は、メモリ
D24に記憶された前回のカウンタ値に1を加算すること
により、カウンタ値を1ずつインクリメントする。
【0042】カウンタ値がn×N−1、つまり、1フレ
ーム分のサンプリングクロック数に達すると、比較器C
25は、切換スイッチ22の接続を加算器C23にタイミング
補正値が入力するように切換え、また、メモリD24をリ
セットする。
【0043】このとき、タイミング補正値として0が出
力されていると、加算器C23は、その値0に1を加算し
て1をカウンタ値初期値として出力する。比較器C25
は、カウンタ値がn×N−1以外の値になったため、切
換スイッチ22の接続をメモリD24側に切換える。こうし
て、加算器C23は、1、2、‥、n×N−1とカウント
することになる。
【0044】また、タイミング補正値が−2のときは、
同じように、加算器C23は、−1を初期値として、−
1、0、1、‥、n×N−1をカウントする。
【0045】また、タイミング差が少なく、タイミング
補正値が−1のときは、加算器C23は、0を初期値とし
て、0、1、‥、n×N−1をカウントする。
【0046】このように補正付きループカウンタ5で補
正されたカウンタ値はデコーダ6に送られ、デコーダ6
は、このカウンタ値に基づいてフレームタイミングを出
力し、A/D変換器1、2、同期ワードパルス発生回路
3及びタイミング差検出回路4に対してタイミング信号
を供給する。そのため、これらの各部では動作タイミン
グAに同期した動作を行なうことになる。また、カウン
タ値が補正されたことによって同期ワード受信時の時刻
が変更され、図11(d)の状態は(b)の状態に補正
される。しかし、(a)、(c)の状態では、加算器A
14からの出力がないため、タイミング補正は行なわれな
い。
【0047】このように、第1実施例の同期装置では、
タイミング補正検出窓の中央付近に位置する窓を非検出
窓としており、タイミングがほぼ合っている時刻の同期
ワードパルスをタイミング補正検出値の算出対象から外
している。そのため、タイミング補正が敏感に反応し
て、不安定な動作を引き起こしてしまう事態を避けるこ
とができる。また、タイミングずれが大きく、タイミン
グ補正検出窓の端の窓にだけ同期ワードパルスが現れる
ような場合でも、それを見逃すことなく検出し、追従し
て補正することができる。
【0048】この実施例では、タイミング補正検出窓を
5、非検出窓を3としているが、この数は、変更が可能
である。実際のシステムでは、一般的にオーバーサンプ
ル比を高くしたときにはタイミング補正検出窓を長くす
る必要がある。また、同期ワードパルス発生の閾値を小
さくしたときは、同期ワードパルスの出力される時間が
増えるために非検出窓の数を多くし、同期ワードパルス
発生の閾値を大きくしたときは、同期ワードパルスの出
力される時間が減るために非検出窓は少なくする。ま
た、タイミング補正閾値については、追従したい最大の
ずれに対して追従するように決める。
【0049】(第2実施例)第2実施例の同期装置は、
送信機と受信機とのタイミングずれが非常に小さい場合
の動作を安定化させることができる。
【0050】このタイミングずれが非常に小さい場合に
は、図10のa3の状態からa4の状態に緩やかに変化
する。状態a3では、時刻(k−1)T及び時刻(k+
2)Tにおける相関値が閾値thに近い。そのため、a
4の状態に近づく途中で時刻(k+2)Tにおいて同期
ワードパルス1を出力することが起こり得る。
【0051】第1実施例の装置のタイミング差検出回路
4では、時刻(k+2)Tにおいて同期ワードパルスの
1が出力されると、加算器A14が1を出力し、この値
は、加算器B15によって全て累積され、その累積値がタ
イミング補正閾値を超えたときにタイミング補正が行な
われる。そのため、a3の状態からa4の状態にゆっく
り移行する途中で、時刻(k+2)Tにおいて、たまた
ま閾値を超える回数の同期ワードパルス1が発生する
と、図11(c)の状態からのタイミング補正が実行さ
れることになる。この補正は、タイミング差を0にする
ことができず、また、その補正の開始が偶然に左右され
るため動作が不安定である。
【0052】第2実施例の同期装置は、図11(c)の
状態から(d)の状態に遷移するに従って、徐々に同期
ワードパルス1が出力される確率が高くなる性質を利用
して、こうした不安定さを除くように構成したものであ
り、図4に示すように、タイミング差検出回路4に、同
期ワードパルス発生回路3から所定時刻に出力された同
期ワードパルスを順番に格納するシフトレジスタ7と、
シフトレジスタ7の右端の領域12に格納されたデータを
プラスに、左端の領域8に格納されたデータをマイナス
にカウントして両データを加算する加算器A14と、加算
器A14の出力を順次格納するシフトレジスタ26と、シフ
トレジスタ26の各窓27〜31に格納されたデータを加算す
る加算器B32と、加算器B32の出力をタイミング補正閾
値と比較して、その比較結果に応じたタイミング補正値
を出力する比較器33とを設けている。同期装置のその他
の各部の構成は第1実施例の装置と変わりがない。
【0053】このタイミング差検出回路4において、シ
フトレジスタ7及び加算器A14は、第1実施例のシフト
レジスタ7及び加算回路13と同じ動作を行なう。加算器
A14からフレーム毎に出力されたタイミング補正検出値
は、シフトレジスタ26に入力し、各領域27〜31を順次シ
フトする。その結果、Nを1フレームのサンプル数、N
Tを1フレーム時間とするとき、時刻(m−4)NTの
タイミング補正検出値が領域31に、時刻(m−3)NT
のタイミング補正検出値が領域30に、時刻(m−2)N
Tのタイミング補正検出値が領域29に、時刻(m−1)
NTのタイミング補正検出値が領域28に、また、時刻m
NTのタイミング補正検出値が領域27に格納される。
【0054】加算器B32は、各領域27〜31のデータを1
フレームに一度加算して比較器33に出力し、比較器33
は、その加算値をタイミング補正閾値と比較して、次の
動作を行なう。 (a)加算器B32の出力がタイミング補正閾値よりも大
きいときは、タイミングが前方にずれているので、補正
付ループカウンタ5に対して、その初期値が+1となる
ようにタイミング補正値を出力する。また、シフトレジ
スタ7及びシフトレジスタ26をリセットする。 (b)加算器B32の出力がタイミング補正閾値の符号反
転した値よりも小さいときは、タイミングが後方にずれ
ているので、補正付ループカウンタ5に対して、その初
期値が−1となるようにタイミング補正値を出力する。
また、シフトレジスタ7及びシフトレジスタ26をリセッ
トする。 (c)それ以外のときは、補正の必要があるずれを検出
していない状態であるので、補正付ループカウンタ5に
対して、その初期値が0となるようにタイミング補正値
を出力する。
【0055】このタイミング差検出回路4におけるシフ
トレジスタ26、加算器B32及び比較器33は、加算器A14
の出力値の細かい変化を捨象するフィルタの役割を果た
している。そのため、加算器A14が偶発的に発生した同
期ワードパルスに基づいて加算値1を出力しても、タイ
ミング補正は行なわれない。一方、図11(c)の状態
のタイミングずれが(d)の状態の間近にまで遷移し、
加算器A14から0以外の値が出力される確率が高くなる
と、加算器B32の加算値がタイミング補正閾値を超え
て、タイミング補正が実行される。
【0056】このように、第2実施例の同期装置では、
タイミングずれが非常に小さい場合でもタイミング補正
の開始に至る動作を安定化させることができる。
【0057】(第3実施例)第3実施例の同期装置は、
タイミングずれが非常に小さい場合のタイミング補正を
安定的に且つ迅速に実行できるように構成している。
【0058】第2実施例の同期装置では、タイミング差
検出回路4において係数1のフィルタを用いているた
め、フィルタのタップ長が短い場合には、フィルタ遅延
も短く、応答も早いが、タップ長を長くする必要がある
ときには、回路規模が大きくなり、フィルタ遅延も長く
なり、応答が遅くなる。
【0059】第3実施例の装置では、タイミング差検出
回路4におけるこうした点の改善を図っている。このタ
イミング差検出回路4は、図5に示すように、同期ワー
ドパルス発生回路3から所定時刻に出力された同期ワー
ドパルスを順番に格納するシフトレジスタ7と、シフト
レジスタ7の右端の領域12に格納されたデータをプラス
に、左端の領域8に格納されたデータをマイナスにカウ
ントして両データを加算する加算器A14と、加算器A14
の出力に1から忘却係数αを減算した(1−α)を乗算
する乗算器34と、メモリ36に記憶された値に忘却係数α
を乗算する乗算器37と、乗算器34の出力と乗算器37の出
力とを加算する加算器35と、加算器35の出力をタイミン
グ補正閾値と比較する比較器33とを備えている。メモリ
36は、加算器35の前回の出力を記憶する。
【0060】このタイミング差検出回路4では、シフト
レジスタ7及び加算器A14は第1実施例と同じ動作を行
なう。加算器A14から出力されたタイミング補正検出値
に対して、乗算器34は(1−α)を乗算する。また、メ
モリ36には、前回の加算器35の出力が記憶されており、
このメモリ36に記憶された値に対して、乗算器37はαを
乗算する。加算器35は、乗算器34の出力と乗算器37の出
力とを加算して比較器33に出力し、また、この加算値は
メモリ36に記憶されて、次回の乗算器37の乗算に使用さ
れる。
【0061】この加算器35の時刻nにおける出力y
(n)は、 y(n)=αy(n−1)+(1−α)x(n) (3) (但し、αは忘却係数、x(n)は時刻nにおける加算
器A14の出力)となる。このy(n)は、忘却係数αを
用いて平均処理したときのx(n)の平均値を表してい
る。乗算器34、乗算器37及び加算器35は、1フレームに
一度、式3による演算を行なう。
【0062】比較器33は、加算器35の加算値をタイミン
グ補正閾値と比較し、第2実施例における(a)(b)
(c)と同様のタイミング補正値を出力する。
【0063】このように、第3実施例のタイミング差検
出回路4は、忘却係数を用いることにより、構成が簡単
になり、また、第2実施例のタイミング差検出回路(図
4)に比べて応答時間が短縮される。
【0064】(第4実施例)第4実施例の同期装置は、
タイミング差検出回路におけるタイミング補正閾値をタ
イミングずれの大きさの変化の周期に合わせて制御して
おり、タイミングのずれが大きい時間帯では閾値を小さ
く設定して、ずれに追従できるように、また、タイミン
グのずれが小さい時間帯では閾値を大きく設定して、安
定した補正動作を行なうように構成している。
【0065】この同期装置は、図6に示すように、同期
ワードパルス発生回路3から出力される同期ワードパル
スを用いてタイミングずれの周期を検出するタイミング
補正周期検出回路38と、検出されたタイミングずれの周
期に応じてタイミング差検出回路4のタイミング補正閾
値を変更する閾値設定回路39とを備えている。その他の
構成は第1実施例の装置または従来の装置(図12)と
同じである。
【0066】このタイミング補正周期検出回路38は、図
7に示すように、同期ワードパルス発生回路3から所定
時刻に出力された同期ワードパルスを順番に格納するシ
フトレジスタ40と、シフトレジスタ40の中央の領域43よ
り前の領域44、45に格納されたデータをプラスに、中央
より後の領域41、42に格納されたデータをマイナスにカ
ウントして各データを加算する加算器46と、加算器46の
出力を領域48〜52にシフトさせて格納するシフトレジス
タ47と、シフトレジスタ47の各領域48〜52に格納された
データの論理和を取る論理和回路53と、論理和が0の時
のカウンタ55の値をラッチするラッチ回路54と、論理和
が0の時のカウンタ55の値の平均間隔からタイミングず
れの周期を求め、タイミング補正周期として出力する平
均回路56とを具備している。
【0067】また、閾値設定回路39は、図8に示すよう
に、タイミング補正周期に応じたタイミング補正閾値を
記憶しているメモリ57と、タイミング補正周期検出回路
38から出力されたタイミング補正周期に対応する閾値を
メモリ57から読み出してタイミング差検出回路4に出力
するデコーダ58とを具備している。
【0068】このタイミング補正周期検出回路38におけ
るシフトレジスタ40及び加算器46は、従来のタイミング
差検出回路4(図13)のシフトレジスタ7及び加算回
路13と同じ動作を行なう。従って、加算器46は、図11
(d)の状態では−2を補正検出値として出力し、
(c)の状態では−1、(a)の状態では+1を出力す
る(表1)。
【0069】また、これらの状態からタイミング補正が
行なわれ、(b)の安定状態に移行すると、暫くの間、
加算器46は補正検出値として0を出力する。この補正検
出値が検出されない時刻の間隔がタイミングずれの周期
である。
【0070】なお、従来の同期装置では、前述したよう
に、図11(d)の状態からタイミング補正を行なった
ときは(b)の安定状態に移行するが、図11(c)の
状態から補正を行なったときは、(c)と(a)との状
態が繰返され、その間に徐々に受信時刻が後ろにずれて
(d)の状態となり、その後(b)の状態に移行する。
このいずれの場合でも、(b)の安定状態に移行した
後、暫くは、加算器46から補正検出値として0が出力さ
れる。
【0071】加算器46から1フレームごとに出力された
補正検出値は、シフトレジスタ47に順次入力し、論理和
回路53は、シフトレジスタ45の各領域48〜52に格納され
たデータの論理和を出力する。論理和が0であれば、加
算器46からシフトレジスタ47の段数だけ連続して0の補
正検出値が出力されたことになり、タイミング補正が安
定状態であることを表している。
【0072】ラッチ回路54は、タイミング補正が安定状
態になったとき、その時のカウンタ55の値をラッチして
平均回路56に出力する。平均回路56は、前回の安定状態
のカウンタの値との差から、一回のタイミング補正の間
隔を求め、この間隔を平均してタイミング補正周期を算
出し、閾値設定回路39に出力する。
【0073】閾値設定回路39のデコーダ58は、入力した
タイミング補正周期に応じた閾値をメモリ57から読出
し、タイミング差検出回路4に出力する。その結果、タ
イミング差検出回路4は、タイミングのずれが大きい時
間帯では、タイミング補正検出値を小さい閾値と比較し
て、それを超えるときにタイミング補正値を出力し、ま
た、タイミングのずれが小さい時間帯では、タイミング
補正検出値を大きい閾値と比較して、それを超えるとき
にタイミング補正値を出力する。
【0074】そのため、この装置では、大きいタイミン
グずれの補正と、タイミングずれが小さいときの安定し
た動作とを併せて実現することができる。従来の同期装
置を用いる場合でも、このタイミング補正周期検出回路
38と閾値設定回路39とを設けることにより、大きいタイ
ミングずれに追従してそれを補正し、また、タイミング
ずれが小さい、図11(c)や(a)の状態からのタイ
ミング補正を抑えて、補正動作を安定化させることがで
きる。
【0075】なお、タイミング補正周期検出回路38は、
タイミング補正検出値が出力されない時間の間隔からタ
イミング補正の周期を求めているが、この回路の検出し
たタイミング補正周期は、受信機の周波数を補正するた
めのVCOの電圧の制御などに用いることもできる。
【0076】
【発明の効果】以上の実施例の説明から明らかなよう
に、本発明の同期装置は、送信機と受信機とのタイミン
グずれを安定して補正することができ、また、大きいタ
イミングずれを逃すことなく、的確に追従して補正する
ことができる。
【0077】また、タイミング補正検出値をフィルタに
通した後、タイミング補正値を得る装置では、タイミン
グずれが極めて小さいときの補正動作を安定化させるこ
とができる。
【0078】また、このフィルタを、忘却係数を用いて
形成した装置では、構成が簡単となり、動作が高速化す
る。
【0079】タイミングずれの周期を検出する回路を備
えた装置では、タイミング補正閾値をタイミングずれの
周期に合わせて変更することにより、タイミングずれが
小さいときには補正を抑えて動作を安定化させ、タイミ
ングずれが大きいときには、それに追従して補正を実行
することができる。
【0080】また、この回路で検出したタイミングずれ
の周期は、VCO電圧の制御などにも用いることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の同期装置におけるタイミ
ング差検出回路のブロック図、
【図2】第1実施例の同期装置における同期ワードパル
ス発生回路のブロック図、
【図3】第1実施例の同期装置における補正付ループカ
ウンタのブロック図、
【図4】本発明の第2実施例の同期装置におけるタイミ
ング差検出回路のブロック図、
【図5】本発明の第3実施例の同期装置におけるタイミ
ング差検出回路のブロック図、
【図6】本発明の第4実施例の同期装置の構成を示すブ
ロック図、
【図7】第4実施例の同期装置におけるタイミング補正
周期検出回路のブロック図、
【図8】第4実施例の同期装置における閾値設定回路の
ブロック図、
【図9】送信信号のフレームフォーマット、
【図10】同期ワードパルス発生回路の相関器出力波形
を示す図、
【図11】タイミング差検出回路の検出時間窓と同期ワ
ードパルスとを示す図、
【図12】従来の同期装置の構成を示すブロック図、
【図13】従来の同期装置のタイミング差検出回路のブ
ロック図である。
【符号の説明】
1、2 A/D変換器 3 同期ワードパルス発生回路 4 タイミング差検出回路 5 補正付ループカウンタ 6、58 デコーダ 7、26、40、47 シフトレジスタ 8〜12、27〜31、41〜45、48〜52 領域 13 加算回路 14、15、32 加算器 16、18、21、24、36、57 メモリ 17 比較回路 19 複素相関器 20 閾値判定回路 22 切換スイッチ 23、35 加算器 25、33 比較器 34、37 乗算器 38 タイミング補正周期検出回路 39 閾値設定回路 53 論理和回路 54 ラッチ回路 55 カウンタ 56 平均回路
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 7/08 H04L 27/14 H04L 27/22

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A/D変換した受信信号と同期ワードと
    の相関処理を行ない、この信号に挿入された同期ワード
    の実際の受信時刻と受信機の仮定している同期ワードの
    受信時刻とのタイミングずれを検出して補正する同期装
    置において、 A/D変換のサンプリング周期で行なわれる前記相関処
    理により得られた同期ワードパルスの内、受信機の仮定
    する同期ワードの受信時刻を中心にその前後の時刻にお
    ける同期ワードパルスを格納するシフトレジスタと、 前記シフトレジスタの中央付近の領域に格納された同期
    ワードパルスを除いて、中心より前方の領域に格納され
    た同期ワードパルスの値と中心より後方の領域に格納さ
    れた同期ワードパルスの値との差をタイミングずれの検
    出値として出力する減算手段とを設けたことを特徴する
    同期装置。
  2. 【請求項2】 前記減算手段から出力された検出値を格
    納するシフトレジスタと、前記シフトレジスタの各領域
    に格納された検出値を加算する加算手段と、前記加算手
    段により加算された値が閾値を超えるときにタイミング
    補正値を出力する比較手段とを設けたことを特徴とする
    請求項1に記載の同期装置。
  3. 【請求項3】 前記減算手段から出力された検出値を、
    忘却係数を用いて平均化する平均手段と、前記平均手段
    により平均化された値が閾値を超えるときにタイミング
    補正値を出力する比較手段とを設けたことを特徴とする
    請求項1に記載の同期装置。
  4. 【請求項4】 A/D変換した受信信号と同期ワードと
    の相関処理を行ない、この信号に挿入された同期ワード
    の実際の受信時刻と受信機の仮定している同期ワードの
    受信時刻とのタイミングずれを検出して補正する同期装
    置において、 A/D変換のサンプリング周期で行なわれる前記相関処
    理により得られた同期ワードパルスの内、受信機の仮定
    する同期ワードの受信時刻を中心にその前後の時刻にお
    ける同期ワードパルスを格納する第1のシフトレジスタ
    と、 第1のシフトレジスタの中心より前方の領域に格納され
    た同期ワードパルスの値と中心より後方の領域に格納さ
    れた同期ワードパルスの値との差をタイミングずれの検
    出値として出力する減算手段と、 前記減算手段から出力された検出値を格納する第2のシ
    フトレジスタと、 第2のシフトレジスタの各領域に格納された検出値の論
    理和を算出する論理和手段と、 前記論理和手段の出力からタイミングずれが検出されて
    いない時刻の周期を求める補正周期検出手段とを設けた
    ことを特徴する同期装置。
  5. 【請求項5】 前記補正周期検出手段が求めたタイミン
    グずれの周期に基づいて、タイミング補正の可否が判定
    される閾値の変更を行なう閾値設定手段を設けたことを
    特徴とする請求項4に記載の同期装置。
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