JP3121615B2 - シアノアクリレート接着剤及びイミダゾール誘導体をプライマーとして含有する連結材接着用の結合製品 - Google Patents

シアノアクリレート接着剤及びイミダゾール誘導体をプライマーとして含有する連結材接着用の結合製品

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    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09JADHESIVES; NON-MECHANICAL ASPECTS OF ADHESIVE PROCESSES IN GENERAL; ADHESIVE PROCESSES NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE; USE OF MATERIALS AS ADHESIVES
    • C09J4/00Adhesives based on organic non-macromolecular compounds having at least one polymerisable carbon-to-carbon unsaturated bond ; adhesives, based on monomers of macromolecular compounds of groups C09J183/00 - C09J183/16

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、シアノアクリレート接着剤及びイミダゾー
ル誘導体をプライマーとして含む、合成物質の接着すべ
き箇所を接着するための組み合わせ製品、及び該プライ
マー自体、その使用並びに結合方法に関する。
合成物質、特に非極性の物質、例えばポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリブチレン、ポリオキシメチレン、
ポリテトラフルオロエチレン、ポリウレタン、ポリシリ
コーン等の成形品は、該成形品の表面に特殊な前処理を
施した後でのみ、相互に接着させることができる(ウル
マンズ・エンサイクロペディア・オブ・インダストリア
ル・ケミストリー(Ullmann's Encyclopedia of Indust
rial Chemistry)、第A1巻、第254頁、ヒェミー・ワイ
ンハイム出版(Verlag Chemie Weinheim)、1985年)。
公知の前処理は、一般に酸化することにより成形品の表
面エネルギーを高める。典型的前処理方法は、酸化炎、
酸化物質又は放電による処理を含む。
シアノアクリレート接着剤で接着すべき非極性プラス
チックの表面を、特定の活性物質の適当な有機溶媒の溶
液を含んでなるプライマーで前処理することができると
いうことも公知である。PCT国際公開第88/10289号に
は、この目的のプライマーとして、種々のジアザビシク
ロ又はトリアザビシクロ化合物を、アセトン、メチルエ
チルケトン、塩素化炭化水素又はメタノール等の溶媒中
で使用することが記載されている。プライマー溶液を接
着表面に塗布して、溶媒を蒸発させた後、シアノアクリ
レート接着剤を塗布し、そしてこの処理表面を結合させ
る。他のプライマーは、脂肪族1級アミン(欧州特許出
願第0 295 013号)、4級アンモニウム化合物(欧州
特許出願第339 448号)、ルチジン、ピコリン、ピリジ
ン並びに1−ビニルイミダゾール(ケミカル・アブスト
ラクツ(C.A.)106:197637z、197638a(1987年))及び
種々のキノリン並びにピリジン誘導体(日本国特開昭第
62−195071号)等がある。
しかし、上記プライマーのいくつかの本質的な欠点
は、特別な物質への接着性を向上することなくシアノア
クリレート接着剤の硬化を促進することである。しか
も、自発的架橋の結果として、前処理をしていない表面
と比較して明らかに弱い接着がしばしば得られる。PCT
国際公開第88/10289号及び欧州特許出願第0 295 013
号から知られるプライマーのその他の欠点は、プライマ
ーを塗布した後のシアノアクリレート接着剤の塗布をで
きるだけ素早く行わなければならないということにあ
る。そうしないと接着強度が低下するからである。周知
のプライマーであるビニルイミダゾールの場合に、他に
考慮すべき要因は、この化合物が健康を極端に損なう化
合物に分類されることである。
特開平第02−45572号には、活性物質がイミダゾール
環により特徴付けられるシアノアクリレート用プライマ
ーが記載されており、次の活性物質が特に言及されでい
る。イミダゾール、2−エチルイミダゾール、2−エチ
ル−4−メチルイミダゾール、1−ヒドロキシエチル−
2−メチルイミダゾール、2−アミノベンゾイミダゾー
ル、5−ニトロベンゾイミダゾール及びN[(p−2−
ベンゾイミダゾール)−フェニル]−マレイン酸イミ
ド。これらの活性物質を含有するプライマーを使用する
と、ジメチルアニリン、p−トルイジン又はジエチルア
ミンを含有するプライマーよりも高い剪断強度が得られ
る。しかし、得られる強度は多くの用途のためにはまだ
充分に高くはない。
従って、本発明が解決しようとする課題は、シアノア
クリレート接着剤用のプライマーの取り扱い性並びに性
能特性及び、特に上記の欠点、即ち、プライマー塗布か
ら接着剤塗布までの保存時間を延長し、同時に高い強度
値を得ることがである。
本発明により得られる溶液は、一般式I [式中、R1は、水素、HO基又は(アルキル−O)3Si基
で置換されていてもよいアルキル基(アルキル基は炭素
数1〜4である)、炭素数7〜10のアリールアルキル基
又はイミダゾリル−CO基であり、R2は、水素又は炭素数
17までのアルキル、アリール若しくはアリールアルキル
基であり、R1又はR2は芳香族性を有しており、 Xは、−CH=CH−又は −CR3R4−CR5R6− であって、R3、R4、R5及びR6はそれぞれ独立して、水
素、炭素数1〜4個のアルキル基又は炭素数17個までの
アリールアルキル基である。] で示されるイミダゾール誘導体を使用することを基本と
する。
一般的定義において、電子シックステット(sixtet)
が同素環又は複素環上に存在する化合物、例えばベンゼ
ンやイミダゾールは「芳香族性」を有する。
このようなイミダゾール誘導体は、シアノアクリレー
ト接着剤と共に高い強度の結合を形成する。この強度
は、プライマーの接触時間に伴って驚異的に向上し、比
較的長時間の後、特に数時間後にのみ減少する。従っ
て、もはやシアノアクリレート接着剤を塗布してプライ
マー処理後できるだけ素早く結合させる必要はない。
好ましいイミダゾール誘導体は、X=−CR3R4−CR5R6
−であり、特にイミダゾリンとも言われる4,5−ジヒド
ロイミダゾールである。
Xが−CH=CH−である場合のR1及びR2は、R1が炭素数
7〜10のアリール基又はイミダゾリル−CO基を、R2が水
素又は炭素数1〜4のアルキル基を意味することが好ま
しい。特に、R1はメチル基又はベンジル基であり、R2
水素又はメチル基である。
Xが−CR3R4−CR5R6−である場合のR1、R2、R3、R4
R5及びR6は、R1が水素又はヒドロキシアルキル基、R2
炭素数17までのアリール基又はアリールアルキル基、及
びR3、R4、R5並びにR6がそれぞれ独立して、水素又は炭
素数1〜4のアルキル基であるのが好ましい。特に、R1
は水素又はヒドロキシエチル基、R2はベンジル又はフェ
ニル基、R3、R4、R5及びR6は水素である。
本発明において使用するのに特に好適なイミダゾール
誘導体は、2−フェニル−2−イミダゾリンである。
置換基R2を構成するアリール又はアラルキル基の典型
的な例は、フェニル、ナフチル、トルイル、キシリル、
ベンジル及びナフチルメチル基である。同じく置換基R2
を構成する炭素数1〜17のアルキル基の典型例は、メチ
ル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘプチル、
ノニル、ウンデシル、トリデシル、ペンタデシル及びヘ
プタデシル基;直鎖のアルキル基が好ましい。上記の鎖
長範囲内にあるアルキル基を含有する2−アルキルイミ
ダゾール誘導体の産業上の混合物を使用することも好ま
しい。置換基R3、R4、R5及びR6を形成することができる
炭素数1〜4のアルキル基又はアリール基の典型例は、
上記の中から選択することができる。
本発明において使用する一般式Iのイミダゾール誘導
体は、ポリオキシメチレン、ポリオレフィン、例えばポ
リエチレン、ポリプロピレン並びにフッ素化ポリエチレ
ン、特にポリテトラフルオロエチレン、及び熱可塑性ゴ
ム化合物並びにシリコーンゴム化合物の前処理に特に適
する。
これらの物質は典型的シアノアクリレート、例えば一
般式II H2C=C(CN)−COOR3 (II) [式中、R3は、アルキル、アルケニル、シクロアルキ
ル、アリール、アルコキシアルキル、アラルキル又はハ
ロアルキル基、特に、メチル、エチル、n−プロピル、
イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、ペンチル、ヘ
キシル、アリル、メタリル、クロチル、プロパギル、シ
クロヘキシル、ベンジル、フェニル、クレジル、2−ク
ロロエチル、3−クロロプロピル、2−クロロブチル、
トリフルオロエチル、2−メトキシエチル、3−メトキ
シブチル及び2−エトキシエチル基である。] で示されるシアノアクリレートで接着することができ
る。
上記のシアノアクリレートは接着剤に関する当業者に
公知である(ウルマンズ・エンサイクロペデア・オブ・
インダストリアル・ケミストリー、第A1巻、第240頁、
ヒェミー・ワインハイム出版(1985)及び米国特許第3,
254,111号並びに同第3,654,340号参照)。
本発明の他の有利な態様例においては、イミダゾール
誘導体を、室温で蒸発してイミダゾール誘導体に不活性
である極性有機溶剤の溶液として使用する。このような
溶媒の典型例は、ケトン、エステル、アルコール、脂肪
族並びに芳香族炭化水素、及びハロゲン化炭化水素であ
り、これらの混合物も含まれる。特に好ましい溶媒は、
炭素数3〜8のケトン、炭素数1〜4のアルカノール及
び、酢酸の炭素数1〜4のアルカノールとのエステルか
らなる群から選択することができ、例えばアセトン、メ
チルエチルケトン、メタノール、エタノール、プロパノ
ール、ブタノール及び酢酸エチル、酢酸プロピル並びに
酢酸ブチルである。
本発明の他の有利な態様例において、イミダゾール誘
導体を0.001〜5.0重量%、特に0.05〜2.0重量%の溶液
で使用する。このような溶液の処理表面への塗布は、デ
ィップコーティング、スプレーコーティング、スプレッ
ドコーティング又はその他の適当な方法により希薄状態
で適用することができる。表面の接触時間は、溶媒又は
溶媒混合物の蒸発速度により影響を受ける。好ましい溶
媒は、活用物質の溶解能に加えて、溶液状態でそれ自体
が高い安定性を示すものでもある。
更に、染料又は蛍光増白剤をプライマー溶液に添加し
て塗布を更に良好に制御することができる。この場合
に、溶媒を蒸発した後のプライマーの存在は、色のコン
トラスト又は適当な光−電子的測定法、例えば蛍光トレ
ーサー又はUVランプにより検出することができる。
本発明は、一般式Iで示される少なくとも一つのイミ
ダゾール誘導体を、ポリエチレン若しくはポリプロピレ
ン等のポリオレフィン、フッ素含有ポリマー又は熱可塑
性ゴムの接着すべき箇所用のプライマーとして使用する
ことに関するのみでなく、プライマー自体、即ち、一般
式Iで示される少なくとも一つのイミダゾール誘導体及
び室温で蒸発する極性有機溶媒を含む組成にも関する。
本発明は、プライマーに加えて、シアノアクリレート
接着剤をも含む合成物質の接着すべき箇所を接着するた
めの組み合わせ製品にも関する。
本発明は、一般式Iで示されるイミダゾール誘導体を
使用して、シアノアクリレート接着剤で、合成物質の接
着すべき箇所を結合する方法に関する。
以下、本発明を、好適な実施態様例に基づいて説明す
る。
本発明において使用しうる種々のイミダゾール化合物
を、アセトン、エタノール、プロパノール及びエタノー
ル/酢酸エチル=1/1(w/w)混合物からなる群から選択
した溶媒中に溶解した。一般に、30分間振盪して均質な
溶液を調製することができた。各物質の100×25×3mmの
大きさの試験片を溶液中に浸漬した。使用したプラスチ
ックは、ポリエチレン(トロビドゥール(Trovidur)P
E;商標、無着色)、ポリプロピレン(トロビドゥールP
P;商標、無着色)、ポリテトラフルオロエチレン(ホス
タフロン(Hostaflon)TF;商標)及びポリオキシメチレ
ン(デルリン(DELRIN);商標)であった。試験片を取
り出した後、一般に約5〜15分間放置して溶媒を蒸発さ
せた。次いで、前処理した試験片を、エチルシアノアク
リレートベースの市販のシアノアクリレート接着剤(ジ
コメット(Sicomet)8300;商標、シッヒェル−ヴェルケ
(Sichel−Werke)GmbH製品、ドイツ連邦共和国ハノー
バー)で接着した。2〜3滴の接着剤を前処理した表面
に塗布した後数秒以内に、同様にプライマーで処理した
第2の試験片を静かに滑動させて該接着剤を完全に配置
させた。接着した直後の接着すべき箇所を必要な範囲で
正確に整合させた後、固定装置を使用して60分間圧着し
た。わずかな表面不均一性があるが、以上のようにして
0.01〜0.1mm厚の好適な接着フィルムを形成した。実際
に必要とされた接触圧を、一般に数秒間から数分間だけ
適用した。
次のイミダゾール誘導体を試験した。
A:1−ベンジル−2−メチルイミダゾール B:N,N′−カルボニルジイミダゾール C:1−ベンジルイミダゾール 1:2−フェニル−2−イミダゾリン 2:1−ヒドロキシエチル−2−フェニル−2−イミダゾ
リン 3:2−ベンジル−2−イミダゾリン 4:3−(4,5−ジヒドロイミダゾール−1−イル)−プロ
ピルトリエトキシシラン 5:3−(2−イミダゾリン−1−イル)−プロピルトリ
エトキシシラン プライマー溶液及び接着剤を上述のように塗布して室
温で接着した後、結合した試験片を20℃で24時間保存
し、次にヴォルペルト(Wolpert)TZM試験機(50kN)に
て、接着の引張剪断強度をクロスヘッドスピード100mm/
分(POMの場合には25mm/分)で測定した。次の表1に示
す数値は、各5回ずつ測定した平均値である。
前処理後及び接着後の保存時間の効果は、他の一連の
試験で調べた。そのために、試験片を上述のプライマー
溶液に浸漬して種々の時間で保存し、上述のように接着
させた。エタノール/酢酸エチル(=1/1)溶媒中のイ
ミダゾリン誘導体の濃度を0.2重量%及び0.5重量%とし
た。接着後24時間保存して引張剪断強度を測定した。得
られた結果を次の表2に示す。
他の一連の試験において、試験片をプライマー溶液に
浸漬し、10分間放置して溶媒を蒸発させ、上述のように
接着して種々の時間で保存した。その後、結合の引張剪
断強度を上述のようにして測定した。得られた結果を次
の表3に示す。
使用した溶媒の影響を他の試験で調べた。そのため
に、プライマーをエタノール及び2−プロパノールに溶
解した。試験片を溶液に浸漬した。10分の蒸発時間の
後、試験片を上述のように結合させ、24時間保存後に引
張剪断強度を測定した。得られた結果を表4に示す。
更に、熱可塑性エラストマーの結合における効果を評
価するために、市販の熱可塑性ゴム(サントプレン101
−64;商標、モンサント(Monsanto)製、グルービン−
ラ・ニューブ(Gluvin−La Neuve)、ベルギー)を使用
した。この物質は、加硫ゴムの弾性特性及び熱可塑性物
質の簡単な処理特性を有している。プライマーによる前
処理なしで、先に述べた市販のシアノアクリレート接着
剤で接着した100×10×3mmの試験片は、非常に弱い接着
性に相当する約0.1N/mm2だけの引張剪断強度を示した。
この試験ではプライマー溶液を再度ブラシで塗布した。
前処理の後、試験片を10分、60分又は180分間放置して
溶媒を蒸発させた後に接着させた。結果を表5に示す。
従って、本発明で使用するプライマーにより、熱可塑
性エラストマーの結合強度を数倍向上することができ
た。
市販の製品及び構造的に近似する公知の製品を使用する
比較試験 これまでに公知であるプライマーの本質的な欠点は、
塗布後比較的素早くその活性が消失することである。該
プライマーで前処理して溶媒を蒸発させた後、接着すべ
き箇所を比較的素早くシアノアクリレート接着剤で接着
しなければならない。連続する組立工程において、この
活性が早く消失することは、プライマー塗布後の停止時
間や中断が長くなったりする場合に接着性能の明らかな
減少をもたらす。
次の溶液を比較用として使用した。
1.)1,8−ジアザビシクロ−[5.4.0]−ウンデカ−7−
エン 1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トリフルオロ−エタン
(F113)中に0.5重量% PCT国際公開第88/10289号参照 2.)1−ビニルイミダゾール エタノール/酢酸エチル(1:1)中に0.5重量% ケミカルアブストラクト106:197637z,197638a(198
7)参照 溶液の調製、前処理及び結合は上述したように行っ
た。
プライマーの塗布と結合の間の保存時間(=蒸発時
間)に影響を受けて測定した引張剪断強度を表6に示
す。これは表2と比較することができる。
比較試験は、PCT国際公開第88/10289号の好適なプラ
イマーが、ポリエチレンへの接着前では1時間以上の蒸
発時間をおいた場合でのみ、そしてポリプロピレンへの
接着前では8時間以上の蒸発時間をおいた場合に、かな
り著しい活性の低下を受けることを示す。
1−ビニルイミダゾールは、プライマーの効果に関し
て好ましくはない。ポリエチレンは蒸発後即座に接着さ
れなければならない。前処理したプラスチックを5分間
でもおいた後では、接着剤の硬化後に得られる強度は非
常に弱い。
ポリプロピレンの場合には多少は好適である。しか
し、1時間保存後では、所望する硬化はもはや得られな
い。
本発明の活性物質は、公知のプライマーを越える大き
な向上を示す。これは特に、本発明のプライマーの2−
フェニル−2−イミダゾリンが該当する。これは、72時
間(4320分)後でさえも、ポリエチレンに対して5N/mm2
を越える高い強度を示す。ポリプロピレンに対しては、
試験片を前処理して72時間保存した後に得られる強度
は、初期のデータ(6N/mm2を越えるか)からほとんど変
化がない。
日本国特開平第02−45572号で特に言及されているプ
ライマー、即ちイミダゾールを他の比較試験に使用し
た。アセトン中0.5重量%溶液をPE、PP及びPTFEの試験
片に塗布した。15分後溶媒を蒸発させた。その後の処理
の詳細な点は第8及び9頁に見ることができる。次の引
張剪断強度(N/mm2単位)が得られた。
PE/PPは2.0、 PP/PPは2.5、及び PTFE/PTFEは1.5 表1に示した結果との比較により、強度は明らかに低
減しており、即ちおよそ半分程度に過ぎない値を示して
いる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C09J 4/04 C09J 4/04 (31)優先権主張番号 P4035680.9 (32)優先日 平成2年11月9日(1990.11.9) (33)優先権主張国 ドイツ(DE) (56)参考文献 特開 平2−45572(JP,A) 特開 昭62−18485(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09J 5/02 C09J 4/04 C09D 5/00 C08J 5/12 C08J 7/04 - 7/06

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シアノアクリレート接着剤及びプライマー
    としてのイミダゾール誘導体から成り、合成物質の接着
    すべき箇所を接着するための組み合わせ製品であって、 プライマーが、一般式I [式中、R1又はR2は芳香族性を有しており、R1は、水
    素、HO基又は(アルキル−O)3Si基で置換されていて
    もよいアルキル基(アルキル基は炭素数1〜4であ
    る)、炭素数7〜10のアリールアルキル基又はイミダゾ
    リル−CO基であり、R2は、水素又は炭素数17までのアル
    キル、アリール若しくはアリールアルキル基であり、 Xは、−CH=CH−又は −CR3R4−CR5R6− であって、R3、R4、R5及びR6はそれぞれ独立して、水
    素、炭素数1〜4個のアルキル基又は炭素数17個までの
    アリールアルキル基である。] で示される少なくとも一つのイミダゾール誘導体を含む
    ことを特徴とする組み合わせ製品。
  2. 【請求項2】Xが、−CH=CH−であり、R1が炭素数7〜
    10のアリールアルキル基又はイミダゾリル−CO基であ
    り、R2が水素又は炭素数1〜4のアルキル基である請求
    項1記載の組み合わせ製品。
  3. 【請求項3】R1がベンジル基であり、R2が水素又はメチ
    ル基である請求項2記載の組み合わせ製品。
  4. 【請求項4】Xが−CR3R4−CR5R6−であり、R1が水素又
    はヒドロキシアルキル基であり、R2が炭素数17までのア
    リール基又はアリールアルキル基であり、R3、R4、R5
    びR6がそれぞれ独立して水素又は炭素数1〜4のアルキ
    ル基である請求項1記載の組み合わせ製品。
  5. 【請求項5】R1が水素又はヒドロキシエチル基であり、
    R2がベンジル又はフェニル基であり、R3、R4、R5及びR6
    が水素である請求項4記載の組み合わせ製品。
  6. 【請求項6】イミダゾール誘導体を、室温で蒸発する極
    性有機溶媒中に溶解又は懸濁させることを特徴とする請
    求項1〜5のいずれかに記載の組み合わせ製品。
  7. 【請求項7】イミダゾール誘導体が0.001〜5.0重量%で
    ある請求項1〜6のいずれかに記載の組み合わせ製品。
  8. 【請求項8】請求項1〜7のいずれかに記載した一般式
    Iで示される少なくとも一つのイミダゾール誘導体を、
    室温で蒸発する極性有機溶媒中に含む、合成物質の接着
    すべき箇所に用いられるプライマー。
  9. 【請求項9】請求項1〜7のいずれかに記載した少なく
    とも一つのイミダゾール誘導体を使用して、最初にイミ
    ダゾール誘導体を、次いでシアノアクリレート接着剤を
    接着すべき表面に塗布する、合成物質の接着すべき箇所
    の接着方法。
  10. 【請求項10】請求項3又は5記載のイミダゾール誘導
    体を使用することを特徴とする請求項9記載の方法。
  11. 【請求項11】イミダゾール誘導体を、室温で蒸発する
    極性有機溶媒の溶液として適用する請求項9又は10記載
    の方法。
  12. 【請求項12】イミダゾール誘導体を、0.001〜5.0重量
    %溶液の形態で適用する請求項9〜11のいずれかに記載
    の方法。
  13. 【請求項13】ポリオキシメチレン、ポリオレフィン、
    フッ素含有ポリマー又はシリコーンゴムを包含する熱可
    塑性ゴムからなる接着すべき箇所を接着するためのプラ
    イマーとして、請求項1〜7のいずれかに記載した一般
    式Iで示される少なくとも一つのイミダゾール誘導体を
    使用する請求項9〜12のいずれかに記載の方法。
JP03509194A 1990-06-01 1991-05-23 シアノアクリレート接着剤及びイミダゾール誘導体をプライマーとして含有する連結材接着用の結合製品 Expired - Lifetime JP3121615B2 (ja)

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