JP3121444B2 - 圧延機の起動制御方法 - Google Patents

圧延機の起動制御方法

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JP3121444B2
JP3121444B2 JP04178542A JP17854292A JP3121444B2 JP 3121444 B2 JP3121444 B2 JP 3121444B2 JP 04178542 A JP04178542 A JP 04178542A JP 17854292 A JP17854292 A JP 17854292A JP 3121444 B2 JP3121444 B2 JP 3121444B2
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和美 稲村
裕之 片山
広幸 高橋
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Kobe Steel Ltd
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Kobe Steel Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧延機の起動制御方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は従来の圧延機の張力制御方法を示
す。図3において、1 は圧延材、2 は圧延材1 を圧延す
る圧延機で、上下一対の圧延ロール3,4 を有する。5 は
圧延機2 に圧延材1 を繰出す繰出リール、6 は圧延機2
で圧延された圧延材1 を巻取る巻取リールである。7 は
巻取リール6 を駆動する直流モータで、減速機8 を介し
て巻取リール6 に結合されている。9 は直流モータ7 の
界磁電流回路である。
【0003】10はサイリスタ変換器で、張力電流指令R
f に応じて直流モータ7 の電機子電流Ia を制御するよ
うになっている。11は張力電流演算回路で、張力入信号
Aがあった時に、予め設定された張力指令Ic から張力
電流指令Rf を演算し、サイリスタ変換器10に指令する
ようになっている。この種の圧延機2 において、圧延材
1 を圧延した後、巻取リール6 に巻取って行く場合、圧
延機2 の出側の圧延材1 に所定の張力を付与した状態で
巻取リール6 に巻取る。
【0004】この時の張力Te は、次式で与えられる。 Te =C・Ia・φ/D 但し、C:定数、φ:界磁磁束、D:コイル径、Ia :
電機子電流 そこで、圧延機2 の圧延開始前に、直流モータ7 を起動
して圧延材1 の巻取りを開始する際には、従来、張力入
信号で張力指令Ic に従って張力電流演算回路11により
張力電流指令Rf を求め、この張力電流指令Rf により
サイリスタ変換器10で電機子電流Ia を図4の如くラン
プ関数的に設定値まで立ち上げて行く制御方法を採って
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の制御方法では、
張力入信号Aで直流モータ7 の電機子電流Ia をランプ
関数で設定値まで立ち上げている。このため圧延機2 と
巻取リール6 との間で圧延材1 が緩んだ状態になってい
る場合、そのままで張力入信号Aが入り、張力指令Ic
に従って電機子電流Ia が設定値まで立ち上がると、圧
延材1 の緩みがなくなった時点で圧延材1 が設定張力で
急激に引張られることになる。その結果、巻取リール6
に巻取られた圧延材1 に巻締まりが発生し、圧延材1に
スレ傷ができ品質が低下する。
【0006】本発明は、このような従来の課題に鑑み、
圧延機と巻取リールとの間で圧延材に緩みがある場合に
も、巻取リールに巻取られた圧延材に巻締まりが発生し
ないようにして、巻締まりに伴なう圧延材のスレ傷の発
生を防止することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、圧延開始前に
圧延機2 出側の圧延材1 の緩みを除去すべく張力指令I
c を制限して巻取リール6 を駆動し、その後巻取リール
6の巻取周速Vが0か否かを判別し、巻取周速Vが0に
なれば、張力指令Ic の制限を解除して圧延を開始する
ものである。
【0008】
【作用】圧延開始前に圧延機2 出側の圧延材1 の緩みを
除去すべく張力指令Ic を制限して巻取リール6 を駆動
し、その後圧延を開始するので圧延開始時に巻締まりが
発生せず、圧延材1 のスレ傷の発生を防止する。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述
する。図1は本発明に係る起動制御方法の一実施例を示
すが、図3と同一名称部分には同一符号を付し、その説
明を省略する。図1において、12はパルスジェネレータ
で、巻取リール6 を駆動する直流モータ7 の回転数Nを
検出するものである。13は巻取周速演算回路で、パルス
ジェネレータ12からの回転数Nと巻取リール6 に巻取ら
れた圧延材1 のコイル径Dとにより、実際に圧延材1 が
巻取リール6 に巻取られて行く時の巻取速度である巻取
周速V (=DπN) を演算するためのものである。
【0010】張力電流演算回路11は、張力入信号Aがあ
った時に、予め設定された張力指令Ic を読込んで張力
電流指令Rf を演算する機能の他、圧延材1 が巻取リー
ル6に巻取られて行く時に許容される上限周速VA と巻
取周速演算回路13からの巻取周速Vとに基づいて、図2
に示すような処理を行なう機能を有する。次に図2のフ
ローチャートを参照しながら、圧延開始前に直流モータ
7 を起動して圧延機2 の出側の圧延材1 を巻取リール6
に巻取る際の制御方法を説明する。
【0011】張力入スイッチを操作して張力入信号Aが
張力電流演算回路11に入ると (ステップS1)、張力電流
演算回路11がオン状態になり、予め設定された上限周速
Aを読込む (ステップS2)。この上限周速VA は巻取
リール6 の許容周速の上限値であって、巻取リール6が
回転して圧延材1 を巻取っても、圧延材1 にスレ傷が発
生しない程度の周速に設定されている。次に、張力電流
演算回路11が張力指令Ic を読込み (ステップS3)、張
力電流指令Rf をサイリスタ変換器10に送る (ステップ
S4)。そして、巻取リール6 による巻取り時の圧延材1
の張力が、最終的には張力指令Ic で設定された設定張
力になるように制御する。
【0012】サイリスタ変換器10では、張力電流指令R
f が張力指令Ic に従ってランプ関数状に立ち上がって
行くので、その張力電流指令Rf に応じて直流モータ7
の電機子電流Ia を制御し、直流モータ7 を起動する。
この時の直流モータ7 の回転数Nをパルスジェネレータ
12で検出し、その回転数Nと巻取リール6 に巻取られた
圧延材1 のコイル径Dとから巻取周速演算回路13で巻取
周速Vを演算し、巻取周速Vを張力電流演算回路11に送
る。張力電流演算回路11では実際の巻取周速Vが0以上
でかつ上限周速VA よりも小であるか否かを判断する
(ステップS5)。そして、巻取周速Vが上限周速VA
りも小であれば、張力指令Ic を制限して巻取速度Vを
下げる必要がないので、ステップS7 に進む。また、巻
取周速Vが上限周速VA よりも大であれば、ステップS
6 に進む。
【0013】ステップS6 で張力制限が働き、張力電流
演算回路11により張力電流指令Rfが締り込む。これに
より直流モータ7 の回転数Nが下がり、巻取リール6 に
巻取られる圧延材1 の巻取周速Vが低下する。そして、
ステップS6 からステップS5 に戻り、張力制限は、巻
取周速Vが上限周速VA より小になるまで続行される。
巻取周速Vが上限周速VA よりも小になれば、次に巻取
周速Vが0か否かを判断する(ステップS7)。即ち、圧
延材1 は圧延機2 側で上下一対の圧延ロール3,4 により
挟まれて固定状態にあるので、圧延機2 と巻取リール6
との間での圧延材1 の緩み分だけ巻取れば、圧延材1 が
張り状態になり、巻取リール6 、直流モータ7 が停止す
る。
【0014】このため、巻取周速Vが0になれば、圧延
材1 の緩み分の巻取りが完了したことになるので、ステ
ップS7 で判断した後、張力指令Ic の制限を解除し
(ステップS8)、本来の張力制御、即ち張力電流指令R
f を設定値までランプ関数的に立ち上げて行く。また巻
取周速Vが0でなければ、未だ圧延材1 に緩みがあるの
で、ステップS5 に戻り、巻取リール6 をゆっくりと回
転させ、その緩み分を巻取って行く。このようにすれ
ば、圧延機2 の起動前に、圧延機2 と巻取リール6 との
間の圧延材1 の緩みをなくすことができるので、その
後、通常の張力制御に移行した場合にも、巻取リール6
に巻取られた圧延材1 に巻締まりが発生することはな
く、圧延材1 のスレ傷による品質の低下を防止できる。
【0015】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、巻取速度Vを直流モータ7 の回転数Nか
ら演算しているが、これに代えて、巻取リール6 の回転
数や巻取リール6 に巻取られる際の圧延材1 の移動速度
から演算することとしてもよい。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、圧延開始前に圧延機2
出側の圧延材1 の緩みを除去すべく張力指令Ic を制限
して巻取リール6 を駆動するので、圧延機2 と巻取リー
ル6 との間で圧延材1 に緩みがある場合にも、圧延材1
の緩みを圧延開始前に減少させることができる。しか
も、巻取リール6の巻取周速Vが0か否かを判別し、巻
取周速Vが0になれば、張力指令Ic の制限を解除して
圧延を開始するので、巻き緩みが多い場合であっても、
巻取周速Vが0になったことによって、巻き緩みが略完
全に無くなったことを確認して、運転張力を張ることが
できるため、巻き緩みが多い場合でも、巻締まりが発生
することはなくなり、従って、巻締まりに伴なうスレ傷
の発生を確実に防止でき、品質および歩留りが向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す全体の構成図である。
【図2】同制御時の流れ図である。
【図3】従来例を示す構成図である。
【図4】張力指令のパターンを示す図である。
【符号の説明】
1 圧延材 2 圧延機 6 巻取リール 7 直流モータ 10 サイリスタ変換器 11 張力電流演算回路 13 巻取周速演算回路 A 張力入信号 Ic 張力指令 VA 上限周速 V 巻取周速 Rf 張力電流指令
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−39239(JP,A) 特開 昭62−267015(JP,A) 実公 昭55−13338(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 37/54 B21C 47/00 - 47/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧延開始前に圧延機(2) 出側の圧延材
    (1) の緩みを除去すべく張力指令 (Ic ) を制限して巻
    取リール(6) を駆動し、その後巻取リール(6)の巻取周
    速Vが0か否かを判別し、巻取周速Vが0になれば、張
    力指令(Ic )の制限を解除して圧延を開始することを特
    徴とする圧延機の起動制御方法。
JP04178542A 1992-07-06 1992-07-06 圧延機の起動制御方法 Expired - Lifetime JP3121444B2 (ja)

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JPH0623412A JPH0623412A (ja) 1994-02-01
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