JP3121304U - かしめナット - Google Patents
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Abstract
【課題】 分解再使用を容易に可能にしたかしめナットの提供を課題とする。
【解決手段】 外径が一様でかしめ可能な内孔21を有する薄肉円筒体22の上端に、その外径とほぼ同径の雄ねじ23をもち、内孔21よりも小径とした厚肉口部24が形成されていると共に、筒体22の下端部内に口部24の内径よりも谷径が小径の雌ねじ25が形成されている主ナット体2と、口部24の雄ねじ23に螺合可能な雌ねじ31を有する多角形状の副ナット体3とでかしめナットを構成した。
【選択図】図1
【解決手段】 外径が一様でかしめ可能な内孔21を有する薄肉円筒体22の上端に、その外径とほぼ同径の雄ねじ23をもち、内孔21よりも小径とした厚肉口部24が形成されていると共に、筒体22の下端部内に口部24の内径よりも谷径が小径の雌ねじ25が形成されている主ナット体2と、口部24の雄ねじ23に螺合可能な雌ねじ31を有する多角形状の副ナット体3とでかしめナットを構成した。
【選択図】図1
Description
本考案は、かしめナット、詳しくは、一定厚さの板体の取付孔に嵌合してかしめ工具によるねじ締めで膨出部を圧出形成することによりナットを板体にかしめ状に固着し、これに締結ボルトをねじ込んで必要な物体を取り付けるようにしたかしめナットに関する。
従来、この種のかしめナットは、外径が一様な筒体に鍔状頭部が形成され、その筒体の内孔における下半部に、該内孔よりも小径の雌ねじが形成された構造とされている。
そして、使用時には、かしめナットを板体の取付孔に嵌合してかしめ工具によるねじ締めでかしめナットの鍔状頭部と雌ねじとの間部分を圧縮により半径方向外方へ変形して膨出部を形成することにより鍔状頭部と膨出部との間に板体を挟み込んでカシメ状に固着するようになされている。
ところが、上記したかしめナットによれば、一旦ナットをかしめ止めにて固着すると2度と再び分解して取り外すことができないので、分解を必要とする箇所には実施できず、再使用もできない問題があった。
また、筒体の内孔における下半部が雌ねじで、その雌ねじ先端が開口していることから、かしめ工具や締結ボルトをかしめナットにボルトを挿入するときに発生するゴミが外部に飛散する問題があった。特に、かしめナットを固着後に塗装し、その後、物体を締結するための締結ボルトを入れたりすると雌ねじ部分に付着している塗装がにじみ出てくる問題があった。また、雌ねじの先端開口部より外方に突出した締結ボルトの先端部によりケガや引っ掛かりが発生するといったおそれも有していた。
また、筒体の内孔における下半部が雌ねじで、その雌ねじ先端が開口していることから、かしめ工具や締結ボルトをかしめナットにボルトを挿入するときに発生するゴミが外部に飛散する問題があった。特に、かしめナットを固着後に塗装し、その後、物体を締結するための締結ボルトを入れたりすると雌ねじ部分に付着している塗装がにじみ出てくる問題があった。また、雌ねじの先端開口部より外方に突出した締結ボルトの先端部によりケガや引っ掛かりが発生するといったおそれも有していた。
そこで本考案は、かしめナットの分解再使用を容易に可能にしたかしめナットの提供を課題とする。
上記課題を解決するため、本願の請求項1に記載の考案は、外径が一様でかしめ可能な内孔を有する薄肉円筒体の上端に、その外径とほぼ同径の雄ねじをもち、上記内孔よりも小径とした厚肉口部が形成されていると共に、上記筒体の下端部内に上記口部の内径よりも谷径が小径の雌ねじが形成されている主ナット体と、上記口部の雄ねじに螺合可能な雌ねじを有する多角形状の副ナット体からなることを特徴とする。
また、本願の請求項2に記載の考案は、請求項1に記載の構成において、主ナット体の下端に底部が設けられ、主ナット体が有底筒状を呈していることを特徴とする。
上記した構成によれば、外径が一様でかしめ可能な内孔を有する薄肉円筒体の上端に、その外径とほぼ同径の雄ねじをもち、上記内孔よりも小径とした厚肉口部が形成されていると共に、上記筒体の下端部内に上記口部の内径よりも谷径が小径の雌ねじが形成されている主ナット体と、上記口部の雄ねじに螺合可能な雌ねじを有する多角形状の副ナット体とで構成したから、主ナット体の口部の雄ねじに副ナットを螺合した状態で、主ナット体を例えば溶接やねじ形成ができないようなアルミ材などの薄板からなる板体の取付孔に嵌合してかしめ工具によるねじ締めでかしめナットの口部と雌ねじとの間部分を圧縮により半径方向外方へ変形させて膨出部を形成し、これにより口部と膨出部との間に板体をカシメ止めにより固着できる。また、別の使用例としては、かしめナットの板体への固着後、締結ボルトの主ナット体への螺締によりフレームなどの物体の取付けを行うこともできる。そして、不使用時には締結ボルトを主ナット体から外し物体を取り除し、その後、副ナット体を主ナット体から緩めて抜脱できるためいずれの使用例の場合も分解、再使用が容易に行うことができる。
また、主ナット体を有底筒状に形状すれば、主ナット体にカシメ工具を挿入するときや、締結ボルトを螺締するときに発生するゴミ等が主ナット体の底部内に収容され、これにより外部に飛散することなくなる。その上、底部を設けることにより締結ボルトのねじ部が外方に突出するを隠蔽することができるので、締結ボルトの先端部によるケガや引っ掛かりの発生をなくすることができ安全性を高めることができる。
以下、本考案の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は本考案に係るかしめナットを示すもので、該ナット1は、主ナット体2と副ナット体3とからなる。主ナット体2は、外径が一様でかしめ可能な内孔21を有する薄肉円筒体22の上端にその外径とほぼ同径の雄ねじ23をもち、上記内孔21よりも小径とした厚肉口部24が形成されていると共に、上記筒体22の下端部内に上記口部24の内径よりも谷径が小径の雌ねじ25が形成されている。一方、副ナット体3は、上記口部24の雄ねじ24に螺合可能な雌ねじ31を有する六角形状を呈している。
図1は本考案に係るかしめナットを示すもので、該ナット1は、主ナット体2と副ナット体3とからなる。主ナット体2は、外径が一様でかしめ可能な内孔21を有する薄肉円筒体22の上端にその外径とほぼ同径の雄ねじ23をもち、上記内孔21よりも小径とした厚肉口部24が形成されていると共に、上記筒体22の下端部内に上記口部24の内径よりも谷径が小径の雌ねじ25が形成されている。一方、副ナット体3は、上記口部24の雄ねじ24に螺合可能な雌ねじ31を有する六角形状を呈している。
また、薄肉円筒体22の厚肉口部24から雌ねじ25までは肉厚がストレートで、その肉厚はかしめ工具4によるねじ締めで圧縮により半径方向外方へ変形して図3における膨出部26が形成され易いように薄肉に形成されている。
また、図2において符号5及び6は板体で、これら板体5及び6は溶接やねじ形成ができないようなアルミ材などの薄板で取付孔51,61がそれぞれ形成されている。
次に、上記したかしめナット1の作用について説明する。
そして、使用時には、まず、図1に示すように主ナット体2の一端雄ねじ23に副ナット体3をその雌ねじ31を介して螺着した状態のもとで、かしめナット1を図2に示すようにその下端側から2枚重ねにしたアルミ材などの薄板からなる板体5,6の取付孔51,61に嵌合する。すると、かしめナット1は副ナット3の下面によって上板5の取付孔51の上面に受け止められる。次に、上方側より筒体22の内孔21内にカシメ工具4を挿入し、そのねじ体41を雌ねじ25に螺合させ、副ナット体3を上板5の上面に押し付けた状態のまま締め込む。すると筒体22の下部が副ナット体3側へ引き付けられるために、図3に示すように筒体22と雌ねじ25との間部分が半径方向外方に屈曲されて膨出部26が形成される。このとき、口部24と雌ねじ25部分の肉厚が内孔21部分の肉厚よりも厚くなっているので口部24と雌ねじ25部分が変形することなく内孔21部分のみが膨らみ状に屈曲する。そして、さらにカシメ工具4で締め込むことにより、図4に示すように副ナット体3と膨出部26との間に上下2枚の板体5,6が挟持されてカシメ止めされる。このカシメ止めが終わると、カシメ工具4を逆転させて抜き出す。これにより、溶接やねじ形成ができないようなアルミ材などの薄板からなる板体5,6であっても、これらの板体5,6をカシメ止めすることができ、締結作業が完了する。
一方、不使用時には、副ナット体3を緩めて主ナット体2から取り外し、主ナット体2を板体5,6から引き抜くことによりかしめナット1及び板体5,6を分解することができる。これにより、分解後管理保管しておいた板体5,6及びかしめナット1を再使用することができる。
上記した使用例では、副ナット体3の主ナット体2への螺着により2枚の薄板体5,6を締結する場合について説明したけれども、この他、たとえば図5に示すように副ナット体3と膨出部26との間に1枚の板体7を挟持し、その後、孔81付きフレーム8を締結ボルト9により固定して使用することができる。
その場合、上記した同様の手順で固着作業を行って図5に示すように副ナット体3と膨出部26との間に1枚の適宜板体7を挟持する。その後、副ナット体3に孔81付きフレーム8を沿わせたうえで、フレーム8側より主ナット体2内に締結ボルト9を挿入し、そのねじ部91を雌ねじ25に螺合させ、締結ボルト9の締め付けによりフレーム8をかしめナット1を介して板体7に固定することができる。
また、以上の実施の形態では、主ナット体2の内孔21が貫通する円筒体22により主ナット体2を形成したものについて説明したけれども、図6に示すように主ナット体2の下端に底部27が設けられ、主ナット体2が有底筒状を呈している形状としてもよい。
このように主ナット体2を有底筒状に形状すれば、図7に示すように主ナット体2にカシメ工具4を挿入するときや、締結ボルト9を挿入するときに発生するゴミ等が主ナット体2の底部27内に収容され、これにより外部に飛散することがなくなる。特に、かしめナット1をカシメ止めした後に塗装して締結ボルト8を挿入すると雌ねじ25に付着している塗装が雌ねじ25の先端側ににじみ出てくるが、にじみ出た塗装が底部27内に収容されることになる。
また、底部27を設けることにより締結ボルト9のねじ部91が外方に突出するを隠蔽することができるので、締結ボルト9の先端部91によるケガや引っ掛かりの発生をなくすることができ安全性を高めることができる。その結果、たとえば、安全性の求められる車イス、スチール机、ベット等に広く使用することができる。
1 かしめナット
2 主ナット
3 副ナット
4 かしめ工具
5 板体
6 板体
7 板体
21 内孔
22 筒体
23 雄ねじ
24 口部
25 雌ねじ
31 雌ねじ
2 主ナット
3 副ナット
4 かしめ工具
5 板体
6 板体
7 板体
21 内孔
22 筒体
23 雄ねじ
24 口部
25 雌ねじ
31 雌ねじ
Claims (2)
- 外径が一様でかしめ可能な内孔を有する薄肉円筒体の上端に、その外径とほぼ同径の雄ねじをもち、上記内孔よりも小径とした厚肉口部が形成されていると共に、上記筒体の下端部内に上記口部の内径よりも谷径が小径の雌ねじが形成されている主ナット体と、上記口部の雄ねじに螺合可能な雌ねじを有する多角形状の副ナット体からなることを特徴とするかしめナット。
- 主ナット体の下端に底部が設けられ、主ナット体が有底筒状を呈していることを特徴とする請求項1に記載のかしめナット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006001334U JP3121304U (ja) | 2006-01-31 | 2006-01-31 | かしめナット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006001334U JP3121304U (ja) | 2006-01-31 | 2006-01-31 | かしめナット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3121304U true JP3121304U (ja) | 2006-05-18 |
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ID=43471416
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006001334U Expired - Fee Related JP3121304U (ja) | 2006-01-31 | 2006-01-31 | かしめナット |
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JP (1) | JP3121304U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06137512A (ja) * | 1992-10-27 | 1994-05-17 | Hitachi Ltd | 複合発電プラント用給水ポンプ押込圧力確保方法及び同装置 |
-
2006
- 2006-01-31 JP JP2006001334U patent/JP3121304U/ja not_active Expired - Fee Related
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