JP3121170B2 - テープカセットおよびそれを用いた記録再生装置 - Google Patents
テープカセットおよびそれを用いた記録再生装置Info
- Publication number
- JP3121170B2 JP3121170B2 JP05089687A JP8968793A JP3121170B2 JP 3121170 B2 JP3121170 B2 JP 3121170B2 JP 05089687 A JP05089687 A JP 05089687A JP 8968793 A JP8968793 A JP 8968793A JP 3121170 B2 JP3121170 B2 JP 3121170B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- body case
- main body
- lid
- cassette
- tape
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Description
【0001】本発明はテープカセットおよびそれを用い
た記録再生装置に係り、特に、2重蓋または3重蓋構造
を備えた小型のテープカセットに関する。
た記録再生装置に係り、特に、2重蓋または3重蓋構造
を備えた小型のテープカセットに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のテープカセットとしては、例え
ば、図8の8ミリビデオカセットように、開口部7の前
面を開閉する前蓋28と、開口部側壁の案内溝101に
沿ってテープ4の非磁性面側を開閉する内蓋102とを
備えた2重蓋構造が知られている。
ば、図8の8ミリビデオカセットように、開口部7の前
面を開閉する前蓋28と、開口部側壁の案内溝101に
沿ってテープ4の非磁性面側を開閉する内蓋102とを
備えた2重蓋構造が知られている。
【0003】なお、このようなテープカセットを使用す
るメカニズムの小型化方策としては、図9に示すよう
に、開蓋時、カセットの開口部7内にシリンダ100を
オーバラップさせて行う、シリンダ/カセットオーバラ
ップ方式もよく知られている。なお、これに関連するも
のには、例えば、特開昭60−163264号、特開昭60−1716
84号公報が挙げられる。
るメカニズムの小型化方策としては、図9に示すよう
に、開蓋時、カセットの開口部7内にシリンダ100を
オーバラップさせて行う、シリンダ/カセットオーバラ
ップ方式もよく知られている。なお、これに関連するも
のには、例えば、特開昭60−163264号、特開昭60−1716
84号公報が挙げられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、8ミリビデオ
カセットの開口部内の奥深くまでシリンダをオーバラッ
プさせると、図9で示したように、シリンダ100と内
蓋102の一部とが干渉してしまう問題があった。
カセットの開口部内の奥深くまでシリンダをオーバラッ
プさせると、図9で示したように、シリンダ100と内
蓋102の一部とが干渉してしまう問題があった。
【0005】近年、ビデオカメラのような磁気記録再生
装置(VTR)においては、より一層の小形、軽量化が
望まれており、各方面でこれに関する技術開発が成され
ている。一般にVTRメカニズムの大きさは、シリンダ
およびカセットの形状によって決定されてしまうため、
メカニズム小形化のためにはシリンダおよびカセット自
体を小さくしなければならない。そこで、シリンダにお
いて、回転速度の高速化、テープ巻付角度の増大などに
より直径の縮小化を図り、また、カセットにおいてもD
ATカセットに比べて外形寸法の小さいコンパクトカセ
ットに関する取組みが成されている。なお、このコンパ
クト新カセットでは、上掲したシリンダと内蓋との接触
の問題を解決しておくことが望ましい。
装置(VTR)においては、より一層の小形、軽量化が
望まれており、各方面でこれに関する技術開発が成され
ている。一般にVTRメカニズムの大きさは、シリンダ
およびカセットの形状によって決定されてしまうため、
メカニズム小形化のためにはシリンダおよびカセット自
体を小さくしなければならない。そこで、シリンダにお
いて、回転速度の高速化、テープ巻付角度の増大などに
より直径の縮小化を図り、また、カセットにおいてもD
ATカセットに比べて外形寸法の小さいコンパクトカセ
ットに関する取組みが成されている。なお、このコンパ
クト新カセットでは、上掲したシリンダと内蓋との接触
の問題を解決しておくことが望ましい。
【0006】図10を用いてこの解決策の一例を説明す
る。図10において、29は上蓋、30は本体ケースの
側壁に形成された上蓋のガイド溝、である。すなわち、
ガイド溝30に沿って開口部7の上面を開閉する上蓋2
9を取付けることで、開蓋時シリンダ100を開口部7
の奥深くまで進入させることができるので、よりメカニ
ズム小型化が可能となる。
る。図10において、29は上蓋、30は本体ケースの
側壁に形成された上蓋のガイド溝、である。すなわち、
ガイド溝30に沿って開口部7の上面を開閉する上蓋2
9を取付けることで、開蓋時シリンダ100を開口部7
の奥深くまで進入させることができるので、よりメカニ
ズム小型化が可能となる。
【0007】
【0008】本発明の目的は、上記テープカセットおよ
びそれを使用する記録再生装置において、安定なカセッ
ト装着を可能とするためのテープカセットおよびそれを
用いる記録再生装置を提供することである。
びそれを使用する記録再生装置において、安定なカセッ
ト装着を可能とするためのテープカセットおよびそれを
用いる記録再生装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、テープと、前記テープを収容する本体
ケースと、その閉塞時に、前記本体ケースの前方に形成
された開口部の前方を覆う前蓋と、その閉塞時に、前記
開口部の上方を覆う上蓋と、前記前蓋を閉塞する方向に
付勢する弾性体と、を備え、前記本体ケースの上面に
は、前記本体ケースが保持されるための保持領域が配置
され、前記上蓋は、その開放時に、その後端が前記本体
ケースの上方であって前記本体ケースの前後方向におい
てスライドし、前記保持領域は前記上蓋の下方に位置す
るとともに、前記本体ケースの前後方向の寸法の略2分
の1よりも前方の位置に設けられ、上下方向にみて、前
記上蓋と前記本体ケースとが、前記保持領域を押圧する
ためのカセット押圧手段を挿入可能とする間隙を有して
離間してなる構成とする。
に、本発明では、テープと、前記テープを収容する本体
ケースと、その閉塞時に、前記本体ケースの前方に形成
された開口部の前方を覆う前蓋と、その閉塞時に、前記
開口部の上方を覆う上蓋と、前記前蓋を閉塞する方向に
付勢する弾性体と、を備え、前記本体ケースの上面に
は、前記本体ケースが保持されるための保持領域が配置
され、前記上蓋は、その開放時に、その後端が前記本体
ケースの上方であって前記本体ケースの前後方向におい
てスライドし、前記保持領域は前記上蓋の下方に位置す
るとともに、前記本体ケースの前後方向の寸法の略2分
の1よりも前方の位置に設けられ、上下方向にみて、前
記上蓋と前記本体ケースとが、前記保持領域を押圧する
ためのカセット押圧手段を挿入可能とする間隙を有して
離間してなる構成とする。
【0010】また、テープと、前記テープを収容する本
体ケースと、その閉塞時に、前記本体ケースの前方に形
成された開口部の前方を覆う前蓋と、その閉塞時に、前
記開口部の上方を覆う上蓋と、前記前蓋を閉塞する方向
に付勢する弾性体と、を備え、前記本体ケースの上面に
は、前記本体ケースが保持されるための保持領域が配置
され、前記上蓋は、その開放時に、その後端が前記本体
ケースの上方であって前記本体ケースの前後方向におい
てスライドし、前記保持領域は前記上蓋の下方に位置す
るとともに、前記本体ケースの前後方向の寸法の略2分
の1よりも前方の位置に設けられ、上下方向にみて、前
記上蓋と前記本体ケースとが所定の間隙を有して離間し
てなるテープカセットが装着される記録再生装置であっ
て、前記テープカセットの装着時に、前記所定の間隙に
その一部または全部が挿入され、前記保持領域を押圧す
るカセット押圧手段を備えてなる構成とする。
体ケースと、その閉塞時に、前記本体ケースの前方に形
成された開口部の前方を覆う前蓋と、その閉塞時に、前
記開口部の上方を覆う上蓋と、前記前蓋を閉塞する方向
に付勢する弾性体と、を備え、前記本体ケースの上面に
は、前記本体ケースが保持されるための保持領域が配置
され、前記上蓋は、その開放時に、その後端が前記本体
ケースの上方であって前記本体ケースの前後方向におい
てスライドし、前記保持領域は前記上蓋の下方に位置す
るとともに、前記本体ケースの前後方向の寸法の略2分
の1よりも前方の位置に設けられ、上下方向にみて、前
記上蓋と前記本体ケースとが所定の間隙を有して離間し
てなるテープカセットが装着される記録再生装置であっ
て、前記テープカセットの装着時に、前記所定の間隙に
その一部または全部が挿入され、前記保持領域を押圧す
るカセット押圧手段を備えてなる構成とする。
【0011】
【作用】上記のように構成すれば、テープカセットの上
蓋が後方へスライド開放した状態において、前蓋を付勢
する弾性体の反力でカセット前方が浮き上がろうとした
場合でも、カセット前方の上蓋下部にカセットを押圧す
るための領域を配置することにより、カセット前方を押
え込んで安定に装着することが可能なカセットおよび記
録再生装置を提供できる。
蓋が後方へスライド開放した状態において、前蓋を付勢
する弾性体の反力でカセット前方が浮き上がろうとした
場合でも、カセット前方の上蓋下部にカセットを押圧す
るための領域を配置することにより、カセット前方を押
え込んで安定に装着することが可能なカセットおよび記
録再生装置を提供できる。
【0012】
【0013】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を詳細に
説明する。
説明する。
【0014】先ず、図1乃至図5により、テープカセッ
トの構成を説明する。
トの構成を説明する。
【0015】図1において、テープカセットは、磁気テ
ープ4を収納した本体ケース1と、その本体ケース1に
対して回動可能な前蓋28と、前蓋に対し回動可能な上
蓋29と、から構成される。
ープ4を収納した本体ケース1と、その本体ケース1に
対して回動可能な前蓋28と、前蓋に対し回動可能な上
蓋29と、から構成される。
【0016】本体ケースにおいて、5は巻取リール、6
は供給リールであって、それぞれセンターハブ(図示せ
ず)と上下フランジ24,25から構成され、板バネ2
6により下方へ付勢されている。本体ケースの前方部に
おいて、7は開口部であって、磁気テープ4と、内壁8
と、その内壁左右の開口部側壁9,9と、から構成され
る。本体ケースの側壁1b,1bの前方において、30
はガイド溝、31は穴であって、ガイド溝30は上蓋2
9の腕片29b,29bから突設した軸29d,29d
と係合して上蓋28を前後方向に移動可能とし、穴31
は前蓋28の側面壁28b,28bから突設させた回動
軸28d,28dと嵌合して前蓋28を回動可能とす
る。また、32は前蓋を常時閉塞する方向へ付勢するネ
ジリバネ、33および34はバネフックである。
は供給リールであって、それぞれセンターハブ(図示せ
ず)と上下フランジ24,25から構成され、板バネ2
6により下方へ付勢されている。本体ケースの前方部に
おいて、7は開口部であって、磁気テープ4と、内壁8
と、その内壁左右の開口部側壁9,9と、から構成され
る。本体ケースの側壁1b,1bの前方において、30
はガイド溝、31は穴であって、ガイド溝30は上蓋2
9の腕片29b,29bから突設した軸29d,29d
と係合して上蓋28を前後方向に移動可能とし、穴31
は前蓋28の側面壁28b,28bから突設させた回動
軸28d,28dと嵌合して前蓋28を回動可能とす
る。また、32は前蓋を常時閉塞する方向へ付勢するネ
ジリバネ、33および34はバネフックである。
【0017】図1において、上蓋29は、前方部が凹欠
きされた形態であり、開口部7の上面を塞ぐ上面板29
aと、その上面板の左右端部に連結された筒状の連結部
29c,29cと、からなる。この連結部29c,29
cにおいて、29e,29eは切欠き穴であって、前蓋
28の連結軸28e,28eと嵌合可能である。上面板
29aの左右端からは腕片29b,29bが垂設され
る。ここで、それぞれの腕片29b,29bの先端に
は、上記したガイド溝30と係合可能な軸29d,29
dが内向きに突設される。また、この腕片29b,29
bの外側面は、図5で示すように前蓋の側面壁28bの
肉厚分だけ削り込まれた収納部29fが形成される。し
たがって、上蓋29と前蓋28が連結されたとき、前蓋
の側面壁28bと上蓋の腕片29cは重なり合う関係に
ある。
きされた形態であり、開口部7の上面を塞ぐ上面板29
aと、その上面板の左右端部に連結された筒状の連結部
29c,29cと、からなる。この連結部29c,29
cにおいて、29e,29eは切欠き穴であって、前蓋
28の連結軸28e,28eと嵌合可能である。上面板
29aの左右端からは腕片29b,29bが垂設され
る。ここで、それぞれの腕片29b,29bの先端に
は、上記したガイド溝30と係合可能な軸29d,29
dが内向きに突設される。また、この腕片29b,29
bの外側面は、図5で示すように前蓋の側面壁28bの
肉厚分だけ削り込まれた収納部29fが形成される。し
たがって、上蓋29と前蓋28が連結されたとき、前蓋
の側面壁28bと上蓋の腕片29cは重なり合う関係に
ある。
【0018】図1において、前蓋28は、開口部7の前
面を塞ぐ前面壁28aと、その前面壁の左右端から後方
へ向かって一体に連設された側面壁28b,28bと、
からなる。ここで、前面壁28aは中央一部を上向きに
突設させた突出部28cを有する形態であり、この凸部
の両側面から外向きに連結軸28e,28eを突設させ
る。したがって、この連結軸28e,28eに上蓋の連
結部の切欠き穴29e,29eを嵌め込むことで、上蓋
29は前蓋28に対して回動可能に軸支連結される。
面を塞ぐ前面壁28aと、その前面壁の左右端から後方
へ向かって一体に連設された側面壁28b,28bと、
からなる。ここで、前面壁28aは中央一部を上向きに
突設させた突出部28cを有する形態であり、この凸部
の両側面から外向きに連結軸28e,28eを突設させ
る。したがって、この連結軸28e,28eに上蓋の連
結部の切欠き穴29e,29eを嵌め込むことで、上蓋
29は前蓋28に対して回動可能に軸支連結される。
【0019】次に、図2,図3を用いてテープカセット
の動作を説明する。図2で示す非使用時において、前蓋
28がカセット前面を覆い、上蓋28がカセット前方上
部を覆うことで、内部に収納された磁気テープ4は防塵
されている。図3で示す使用時では、前蓋28が本体ケ
ース1に対して前開き回動して磁気テープ4を露出さ
せ、この動作と連動して、上蓋29が本体ケースのガイ
ド溝30に沿って後方へスライドすることで開口部7の
上方を開放する。その結果、開放された開口部7の奥深
くまでシリンダ(図示せず)を進入させることができる
ので、メカニズムの小型化が可能となる。
の動作を説明する。図2で示す非使用時において、前蓋
28がカセット前面を覆い、上蓋28がカセット前方上
部を覆うことで、内部に収納された磁気テープ4は防塵
されている。図3で示す使用時では、前蓋28が本体ケ
ース1に対して前開き回動して磁気テープ4を露出さ
せ、この動作と連動して、上蓋29が本体ケースのガイ
ド溝30に沿って後方へスライドすることで開口部7の
上方を開放する。その結果、開放された開口部7の奥深
くまでシリンダ(図示せず)を進入させることができる
ので、メカニズムの小型化が可能となる。
【0020】ところで、上記のように上蓋29がスライ
ド動作する状態において、ガイド溝30の中に塵埃が進
入し、これが長期使用によって塵埃の塊となってしまっ
た場合、或は、使用時の衝撃などによってガイド溝が破
損してしまった場合は、上蓋29のスライド動作が不円
滑となる問題点があった。そこで本発明では、図4で示
すように、カセットの非使用時、ガイド溝30を前蓋の
側面壁28bで覆う構成としてガイド溝30に塵埃が進
入したり、ガイド溝30が傷付くのを防止したものであ
る。
ド動作する状態において、ガイド溝30の中に塵埃が進
入し、これが長期使用によって塵埃の塊となってしまっ
た場合、或は、使用時の衝撃などによってガイド溝が破
損してしまった場合は、上蓋29のスライド動作が不円
滑となる問題点があった。そこで本発明では、図4で示
すように、カセットの非使用時、ガイド溝30を前蓋の
側面壁28bで覆う構成としてガイド溝30に塵埃が進
入したり、ガイド溝30が傷付くのを防止したものであ
る。
【0021】次に、図6,図7を用いて、このようなテ
ープカセットを記録再生装置に装着するためのカセット
移送手段について説明する。
ープカセットを記録再生装置に装着するためのカセット
移送手段について説明する。
【0022】図6,図7において、104はカセットを
挿入するためのカセットホルダ。105はカセット押さ
えバネ(カセット押圧手段)。106および107はリ
ンクレバー。108は側板であって、リンクレバー10
6,107を回動またはスライド自在に保持し、蓋開け
ピン9を一体に固定する。110はカセット位置決めピ
ン。111はカセット載置ピン。112はメカシャーシ
である。
挿入するためのカセットホルダ。105はカセット押さ
えバネ(カセット押圧手段)。106および107はリ
ンクレバー。108は側板であって、リンクレバー10
6,107を回動またはスライド自在に保持し、蓋開け
ピン9を一体に固定する。110はカセット位置決めピ
ン。111はカセット載置ピン。112はメカシャーシ
である。
【0023】次に動作を説明する。
【0024】なお、図6,図7で示したテープカセット
は、それぞれ図2,図3の開蓋状態および閉蓋状態と対
応している。図6において、太実線で示すテープカセッ
トを図中一点鎖線で示す位置まで押し込むと、テープカ
セットは、その上面をカセット押さえバネ105で押圧
されると共に、カセットホルダ104に形成された位置
決め片(図示せず)に当接して挿入規制される。この状
態から、カセットホルダ104を下向きに押し込み装着
することで、テープカセットは、図7で示すように、カ
セット位置決めピン110とカセット載置ピン111で
位置決めされる位置に載置され、カセット押さえバネ1
05で押圧保持される。また、カセット前方にあって
は、蓋開けピン109と前蓋が接触して前蓋28が回動
開放する共に、上蓋29が後方へスライド開放する。
は、それぞれ図2,図3の開蓋状態および閉蓋状態と対
応している。図6において、太実線で示すテープカセッ
トを図中一点鎖線で示す位置まで押し込むと、テープカ
セットは、その上面をカセット押さえバネ105で押圧
されると共に、カセットホルダ104に形成された位置
決め片(図示せず)に当接して挿入規制される。この状
態から、カセットホルダ104を下向きに押し込み装着
することで、テープカセットは、図7で示すように、カ
セット位置決めピン110とカセット載置ピン111で
位置決めされる位置に載置され、カセット押さえバネ1
05で押圧保持される。また、カセット前方にあって
は、蓋開けピン109と前蓋が接触して前蓋28が回動
開放する共に、上蓋29が後方へスライド開放する。
【0025】ところで、この開蓋動作において、カセッ
ト押さえバネ105によるカセット押圧点は、上蓋の上
面板29aの下面と本体ケース1の上面とで挟まれた空
間113(図7における斜線)内部に設置されている構
成である。
ト押さえバネ105によるカセット押圧点は、上蓋の上
面板29aの下面と本体ケース1の上面とで挟まれた空
間113(図7における斜線)内部に設置されている構
成である。
【0026】この理由は、カセット押さえバネ105を
カセット後方に設置した場合、前蓋28を付勢するため
のネジリバネ32の反力でカセット前方が浮き上がって
しまう問題があるからである。すなわち、上蓋29を備
えたカセットでは、開蓋時、上蓋29がカセット上面の
大部分を覆う構成となるため、例えば、図7においてカ
セット全奥行き寸法をDとするとカセット押さえバネ1
05が上蓋29と干渉しない領域EはほぼD/2とな
り、カセット上面の大部分を占有する構成となるため、
カセット押圧バネは上蓋と干渉しない領域Eに設置しな
ければならない。しかし、カセット後方のEの範囲に押
圧バネ(図示せず)を設置した場合は、前蓋を閉塞付勢
するためのネジリバネ32の反力でカセット前方が浮き
上がってしまう問題がある。なお、この問題は押さえバ
ネの押圧力を強めに設定することで解決できるが、ここ
で、使用するカセットがDATカセットよりも小型であ
る場合、押さえバネの押圧力が大きいとカセットホルダ
104に挿入しにくくなるという問題点がある。このた
め、カセット押さえバネ105の押圧力は弱めに設定し
て挿入を容易とすると共に、押さえバネ105の押圧点
もカセット前方の上蓋の上面板29aの直下に設置する
ようにしてカセット前方の浮き上がりを防止した。この
結果、押圧バネ(図示せず)をカセット後方のEの範囲
に設置していた場合に比べ、押圧範囲が空間113の範
囲だけ前方に拡大されることにもなり安定なカセット装
着が可能となる。
カセット後方に設置した場合、前蓋28を付勢するため
のネジリバネ32の反力でカセット前方が浮き上がって
しまう問題があるからである。すなわち、上蓋29を備
えたカセットでは、開蓋時、上蓋29がカセット上面の
大部分を覆う構成となるため、例えば、図7においてカ
セット全奥行き寸法をDとするとカセット押さえバネ1
05が上蓋29と干渉しない領域EはほぼD/2とな
り、カセット上面の大部分を占有する構成となるため、
カセット押圧バネは上蓋と干渉しない領域Eに設置しな
ければならない。しかし、カセット後方のEの範囲に押
圧バネ(図示せず)を設置した場合は、前蓋を閉塞付勢
するためのネジリバネ32の反力でカセット前方が浮き
上がってしまう問題がある。なお、この問題は押さえバ
ネの押圧力を強めに設定することで解決できるが、ここ
で、使用するカセットがDATカセットよりも小型であ
る場合、押さえバネの押圧力が大きいとカセットホルダ
104に挿入しにくくなるという問題点がある。このた
め、カセット押さえバネ105の押圧力は弱めに設定し
て挿入を容易とすると共に、押さえバネ105の押圧点
もカセット前方の上蓋の上面板29aの直下に設置する
ようにしてカセット前方の浮き上がりを防止した。この
結果、押圧バネ(図示せず)をカセット後方のEの範囲
に設置していた場合に比べ、押圧範囲が空間113の範
囲だけ前方に拡大されることにもなり安定なカセット装
着が可能となる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のテープカ
セットおよびそれを用いた記録再生装置によれば、カセ
ットを装置内の所定位置へ押圧保持するためのカセット
押さえバネの押圧点の位置をカセット前方における上蓋
とカセット上面とで挟まれた空間内に設置したので、前
方浮き上がりのない安定なカセット装着を行うことがで
き、信頼性の高いテープカセットおよび記録再生装置を
提供することができるという効果がある。
セットおよびそれを用いた記録再生装置によれば、カセ
ットを装置内の所定位置へ押圧保持するためのカセット
押さえバネの押圧点の位置をカセット前方における上蓋
とカセット上面とで挟まれた空間内に設置したので、前
方浮き上がりのない安定なカセット装着を行うことがで
き、信頼性の高いテープカセットおよび記録再生装置を
提供することができるという効果がある。
【図1】本発明のテープカセットの分解斜視図である。
【図2】テープカセットの非使用時の状態を示す外観斜
視図である。
視図である。
【図3】テープカセットの使用時の状態を示す外観斜視
図である。
図である。
【図4】図3の構成におけるB視図である。
【図5】図4の構成におけるB−B断面図である。
【図6】カセット移送手段の非使用時の状態を示す側面
説明図である。
説明図である。
【図7】カセット移送手段の使用時の状態を示す側面説
明図である。
明図である。
【図8】従来の8ミリビデオカセットの閉蓋状態を示す
側面説明図である。
側面説明図である。
【図9】従来の8ミリビデオカセットの開蓋状態を示す
側面説明図である。
側面説明図である。
【図10】8ミリビデオカセットにおいて開口部にシリ
ンダを挿入し易いよう改造した一例を示す側面説明図で
ある。
ンダを挿入し易いよう改造した一例を示す側面説明図で
ある。
1…本体ケース、 28…前蓋、 28a…前面壁、 28b…側面壁、 29…上蓋、 29a…上面板、 29b…腕片、 29f…収納部、 30…ガイド溝、 104…カセットホルダ、 105…カセット押さえバネ(カセット押圧手段) 113…空間。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 益田 憲明 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株 式会社日立製作所映像メディア研究所内 (72)発明者 水谷 光 大阪府茨木市丑寅一丁目1番88号日立マ クセル株式会社内 (72)発明者 前原 克生 大阪府茨木市丑寅一丁目1番88号日立マ クセル株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−342801(JP,A) 特開 昭58−60475(JP,A) 特開 昭62−54882(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 23/00
Claims (5)
- 【請求項1】 テープと、 前記テープを収容する本体ケースと、 その閉塞時に、前記本体ケースの前方に形成された開口
部の前方を覆う前蓋と、 その閉塞時に、前記開口部の上方を覆う上蓋と、 前記前蓋を閉塞する方向に付勢する弾性体と、を備え、 前記本体ケースの上面には、前記本体ケースが保持され
るための保持領域が配置され、 前記上蓋は、その開放時に、その後端が前記本体ケース
の上方であって前記本体ケースの前後方向においてスラ
イドし、 前記保持領域は前記上蓋の下方に位置するとともに、前
記本体ケースの前後方向の寸法の略2分の1よりも前方
の位置に設けられ、 上下方向にみて、前記上蓋と前記本体ケースとが、前記
保持領域を押圧するためのカセット押圧手段を挿入可能
とする間隙を有して離間してなることを特徴とするテー
プカセット。 - 【請求項2】 前記上蓋は、その開放時に、その後端が前
記本体ケースの上方であって前記本体ケースの前後方向
において略2分の1の位置までスライドすることを特徴
とする請求項1に記載のテープカセット。 - 【請求項3】 前記テープの裏側を保護する内蓋を備えて
なることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
テープカセット。 - 【請求項4】 テープと、前記テープを収容する本体ケー
スと、その閉塞時に、前記本体ケースの前方に形成され
た開口部の前方を覆う前蓋と、その閉塞時に、前記開口
部の上方を覆う上蓋と、前記前蓋を閉塞する方向に付勢
する弾性体と、を備え、前記本体ケースの上面には、前
記本体ケースが保持されるための保持領域が配置され、
前記上蓋は、その開放時に、その後端が前記本体ケース
の上方であって前記本体ケースの前後方向においてスラ
イドし、前記保持領域は前記上蓋の下方に位置するとと
もに、前記本体ケースの前後方向の寸法の略2分の1よ
りも前方の位置に設けられ、上下方向にみて、前記上蓋
と前記本体ケースとが所定の間隙を有して離間してなる
テープカセットが装着される記録再生装置であって、 前記テープカセットの装着時に、前記所定の間隙にその
一部または全部が挿入され、前記保持領域を押圧するカ
セット押圧手段を備えてなることを特徴とする記録再生
装置。 - 【請求項5】 前記上蓋は、その開放時に、その後端が前
記本体ケースの上方であって前記本体ケースの前後方向
において略2分の1の位置までスライドすることを特徴
とする請求項4に記載の記録再生装置。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05089687A JP3121170B2 (ja) | 1993-04-16 | 1993-04-16 | テープカセットおよびそれを用いた記録再生装置 |
US08/226,263 US5497279A (en) | 1993-04-16 | 1994-04-08 | Tape cartridge and recording reproduction apparatus for the tape cartridge |
EP98124226A EP0915467B1 (en) | 1993-04-16 | 1994-04-12 | Tape cartridge |
EP94105606A EP0620554B1 (en) | 1993-04-16 | 1994-04-12 | System comprising tape cartridge and recording/reproducing apparatus for the tape cartridge |
DE69431814T DE69431814T2 (de) | 1993-04-16 | 1994-04-12 | Bandkassette |
DE69419650T DE69419650T2 (de) | 1993-04-16 | 1994-04-12 | System bestehend aus Bandkassette und Aufzeichnungs/Wiedergabegerät für Bandkassette |
KR1019940007926A KR0138724B1 (ko) | 1993-04-16 | 1994-04-15 | 테이프 카트리지 및 테이프 카트리지용 기록/재생 장치 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05089687A JP3121170B2 (ja) | 1993-04-16 | 1993-04-16 | テープカセットおよびそれを用いた記録再生装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06302144A JPH06302144A (ja) | 1994-10-28 |
JP3121170B2 true JP3121170B2 (ja) | 2000-12-25 |
Family
ID=13977684
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05089687A Expired - Fee Related JP3121170B2 (ja) | 1993-04-16 | 1993-04-16 | テープカセットおよびそれを用いた記録再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3121170B2 (ja) |
-
1993
- 1993-04-16 JP JP05089687A patent/JP3121170B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06302144A (ja) | 1994-10-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4881137A (en) | Magnetic tape cassette with tape protective closure and lock mechanism | |
US4673145A (en) | Cassette holder in recording and reproducing apparatus for magnetic tape cassette having underside-covering sliding shutter member | |
CA1224265A (en) | Magnetic tape cassette | |
US4697702A (en) | Magnetic tape cassette with tape protective sliding closure and lock mechanism for sliding closure | |
JP2626129B2 (ja) | テープカセット | |
EP0437943B1 (en) | Magnetic tape cassettes | |
EP0450882B1 (en) | Tape cassette | |
EP0452008B1 (en) | Tape cassette with a lid | |
JP3121170B2 (ja) | テープカセットおよびそれを用いた記録再生装置 | |
US5224004A (en) | Tape cassette having reels displaceable towards the rear corners | |
JPH0447820Y2 (ja) | ||
KR100749427B1 (ko) | 카세트 홀더 | |
JPS6017115Y2 (ja) | テ−プカセツト | |
JPS6017114Y2 (ja) | テ−プカセツト | |
JPH06295556A (ja) | テープカセット | |
JPH0528626Y2 (ja) | ||
JPS6017113Y2 (ja) | テ−プカセツト | |
JPH0447821Y2 (ja) | ||
JP2508971B2 (ja) | テ―プカセット | |
JPH0244372Y2 (ja) | ||
JPS6020213Y2 (ja) | テ−プカセツト | |
JPH0450608Y2 (ja) | ||
JPS6316071Y2 (ja) | ||
JPH0521748Y2 (ja) | ||
JPH0516109B2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20000905 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081020 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091020 Year of fee payment: 9 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |