JP3120671B2 - ファクシミリ装置 - Google Patents

ファクシミリ装置

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JP3120671B2
JP3120671B2 JP06296796A JP29679694A JP3120671B2 JP 3120671 B2 JP3120671 B2 JP 3120671B2 JP 06296796 A JP06296796 A JP 06296796A JP 29679694 A JP29679694 A JP 29679694A JP 3120671 B2 JP3120671 B2 JP 3120671B2
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邦夫 柴田
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幸保 川畑
健央 川浦
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は外部に印字装置を接続
するファクシミリ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図12は例えば文献「わかるニューファ
クシミリ」藤本功著、東京電機大学出版局、p78に示
されたファクシミリ構成図を簡略化して示したブロック
図であり、図において1は送信対象の原稿を読み取る原
稿読取手段、2はファクシミリ通信手順に基づき相手通
信端末と通信を行うFAX通信制御手段、3は送信デー
タを圧縮したり受信データを伸張するデータ圧縮伸張手
段、4はデータを印字する印字手段、5は原稿読取手段
1で読み取ったデータやデータ圧縮伸張手段3で伸張し
たデータを格納する画像メモリ、6はFAX通信制御手
段2で受信または送信するデータを格納するデータバッ
ファ、7はオペレータからのコマンドを入力するヒュー
マンインタフェース手段である。
【0003】次に動作について説明する。原稿をファク
シミリ送信する場合は、まず、原稿読取手段1にて送信
対象原稿を読み込み、読み込まれたデータは画像メモリ
5に格納される。次にFAX通信制御手段2は、ヒュー
マンインタフェース手段7により設定された電話番号に
より発呼し、ファクシミリ通信手順に基づいて通信相手
端末とのネゴシエーションを行い、相手端末の受信能力
を判定する。この判定結果に基づき、データ圧縮伸張手
段3は、画像メモリ5に格納されたデータを圧縮し、デ
ータバッファ6に格納する。FAX通信制御手段2は、
データバッファ6に格納されたデータをファクシミリ通
信手順に従い相手端末に送信する。
【0004】次に、原稿を受信した場合について説明す
る。FAX通信制御手段2は、ファクシミリ通信手順に
基づいて通信相手端末とのネゴシエーションを行い、自
端末の受信能力を相手端末に通知する。そしてFAX通
信制御手段2は、ファクシミリ通信手順に従い、自端末
の受信能力に応じたデータを受信し、このデータをデー
タバッファ6に格納する。データ圧縮伸張手段3はデー
タバッファ6に格納されたデータを伸張し画像メモリ5
に格納する。画像メモリ5に格納されたデータは、印字
手段4により印字される。
【0005】また、ファクシミリ装置を用いて原稿を複
写する場合は、まず、原稿読取手段1にて複写対象原稿
を読み込み、データを画像メモリ5に格納する。画像メ
モリ5に格納されたデータは、そのまま印字手段4に転
送され印字される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のファクシミリ装
置は以上のように構成されていたので、ファクシミリ装
置とは別に高機能の印字装置が在ってもこれを活用でき
ないという問題があった。また、印字装置を内蔵してい
るためファクシミリ装置が高価になるなどの問題もあっ
た。
【0007】この発明は上記のような問題を解消するた
めになされたもので、外部に設置された印字装置を活用
することにより、より高機能の印字を実現し、かつ安価
なファクシミリ装置を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係るファクシ
ミリ装置は、外部に接続する印字装置の印字内容記述形
式を判別するための判別情報を予め記憶する印字内容記
述形式記憶手段と、印字内容記述形式を複数種類記憶
し、この複数の印字内容記述形式の中から判別情報に対
応した印字内容記述形式を選択し、データバッファ内の
印字に関する属性情報、選択された印字内容記述形式及
び画像メモリ内のイメージデータに基づき印字対象デー
タを作成する印字内容記述形式変換手段とを備えたもの
である。
【0009】また、この発明に係るファクシミリ装置
は、印字装置の印字能力を記憶する印字能力記憶手段
と、データバッファ内の印字に関する属性情報と印字能
力記憶手段に記憶された印字能力を比較し、画像メモリ
に記憶されているイメージデータを印字装置が印字可能
なサイズに変換する解像度・紙サイズ変換手段とを備え
たものである。
【0010】また、この発明に係るファクシミリ装置
は、相手端末より送信された印字装置を指示する指示信
号を検知するFAX通信制御手段と、この指示信号に基
づき印字装置を選択する印字装置選択手段と、複数の印
字装置の印字内容記述形式を記憶し、その中から指示信
号に対応した印字内容記述形式を選択し、データバッフ
ァ内の印字に関する属性情報、選択された印字内容記述
形式及び画像メモリ内のイメージデータに基づき、印字
対象データを作成する印字内容記述形式変換手段とを備
えたものである。
【0011】また、この発明に係るファクシミリ装置
は、複数の印字装置の印字能力を記憶する印字能力記憶
手段と、データバッファ内の印字に関する属性情報と印
字装置選択手段が選択した印字装置の印字能力とを比較
し、画像メモリに記憶されているイメージデータを印字
可能なサイズに変換する解像度・紙サイズ変換手段とを
備えたものである。
【0012】また、この発明に係るファクシミリ装置
は、複数の印字装置の印字能力を記憶する印字能力記憶
手段と、データバッファ内の印字に関する属性情報と複
数の印字装置の印字能力を比較し、予め設定した選択基
準に基づき、印字装置を選択する印字装置選択手段と、
複数の印字装置の印字内容記述形式を記憶し、印字装置
選択手段により選択された印字装置に対応する印字内容
記述形式を選択し、データバッファ内の印字に関する属
性情報、選択された印字内容記述形式及び画像メモリ内
のイメージデータに基づき印字対象データを作成する印
字内容記述形式変換手段とを備えたものである。
【0013】また、この発明に係るファクシミリ装置
は、印字装置を選択する選択基準として、文書の画質の
劣化の抑制を優先順位としたものである。
【0014】また、この発明に係るファクシミリ装置
は、印字装置を選択する選択基準として、文書の用紙サ
イズの保持を優先順位としたものである。
【0015】また、この発明に係るファクシミリ装置
は、印字装置をオペレータが選択するようにしたもので
ある。
【0016】また、この発明に係るファクシミリ装置
は、印字装置を選択する選択基準として、印字コストを
優先順位としたものである。
【0017】また、この発明に係るファクシミリ装置
は、印字装置の動作状態を監視する印字状態監視手段
と、印字不能あるいは印字待ちの状態の場合、オペレー
タに通知するヒューマンインタフェース手段とを備えた
ものである。
【0018】また、この発明に係るファクシミリ装置
は、データバッファに格納された文書と印字に関する属
性情報を記憶するファクシミリ文書記憶手段を備えたも
のである。
【0019】また、この発明に係るファクシミリ装置
は、印字装置の動作状態を監視する印字状態監視手段
と、印字不能あるいは印字待ちの状態の場合、予め設定
した選択基準に基づき、別の印字装置を選択するもので
ある。
【0020】また、この発明に係るファクシミリ装置
は、外部に接続する印字装置の印字内容記述形式を判別
するための判別情報を予め記憶する印字内容記述形式記
憶手段と、印字内容記述形式を複数種類記憶し、この複
数の印字内容記述形式の中から判別情報に対応した印字
内容記述形式を選択し、データバッファ内の印字に関す
る属性情報、選択された印字内容記述形式及び画像メモ
リ内のイメージデータに基づき印字対象データを作成す
る印字内容記述形式変換手段と、印字データ生成装置か
ら入力される印字データを入力する印字入力インタフェ
ース手段と、印字内容記述形式変換手段からの印字対象
データと、印字入力インタフェース手段からの印字デー
タを切り替える印字データ切り替え手段とを備えたもの
である。
【0021】また、この発明に係るファクシミリ装置
は、印字データ切り替え手段に転送される印字データの
転送終了からの時間を計測する計時手段を備え、所定の
時間を越えると印字データ切り替え手段の入力を切り替
えるものである。
【0022】また、この発明に係るファクシミリ装置
は、ファクシミリ受信文書と通信管理情報文書をその各
々の文書の種別を表す文書属性とともに記憶するファク
シミリ文書記憶手段と、文書の種別を文書属性に基づき
判別し、予め設定された文書種別と印字装置の対応関係
より、印字装置を指定する印字文書判別手段とを備えた
ものである。
【0023】また、この発明に係るファクシミリ装置
は、印字対象の文書を読み取る原稿読取手段を備え、こ
の原稿読取手段で読み取られた文書をその文書の種別を
表す文書属性とともにファクシミリ文書記憶手段に記憶
するものである。
【0024】また、この発明に係るファクシミリ装置
は、通信管理情報文書の文字コードを文字フォントを利
用してイメージ化する文書イメージ生成手段を備え、イ
メージ化された文書を印字装置へ出力するものである。
【0025】また、この発明に係るファクシミリ装置
は、FAX通信制御手段が印字能力記憶手段に記憶され
た印字能力を相手通信端末へ通知するものである。
【0026】また、この発明に係るファクシミリ装置
は、特定の電話番号を記憶する電話番号記憶手段と、相
手電話と通信を行う電話通信制御手段と、特定のメッセ
ージを記憶する音声記憶手段を備え、印字不能や印字待
ちが生じた場合、特定のメッセージを相手電話へ送信す
るものである。
【0027】また、この発明に係るファクシミリ装置
は、印字対象の文書をその紙サイズとともに読み取る原
稿読取手段を備え、印字内容記述形式変換手段が読み取
られた文書と紙サイズ及び指定された解像度に基づき印
字対象データを作成するものである。
【0028】
【作用】この発明においては、印字内容記述形式記憶手
段が、外部に接続する印字装置の印字内容記述形式を判
別するための判別情報を予め記憶し、印字内容記述形式
変換手段が、印字内容記述形式を複数種類記憶し、この
複数の印字内容記述形式の中から判別情報に対応した印
字内容記述形式を選択し、データバッファ内の印字に関
する属性情報、選択された印字内容記述形式及び画像メ
モリ内のイメージデータに基づき印字対象データを作成
する。
【0029】また、この発明においては、印字能力記憶
手段が印字装置の印字能力を記憶し、解像度・紙サイズ
変換手段が、データバッファ内の印字に関する属性情報
と印字能力記憶手段に記憶された印字能力を比較し、画
像メモリに記憶されているイメージデータを印字装置が
印字可能なサイズに変換する。
【0030】また、この発明においては、FAX通信制
御手段が、相手端末より送信された印字装置を指示する
指示信号を検知し、印字装置選択手段が、この指示信号
に基づき印字装置を選択し、印字内容記述形式変換手段
が、複数の印字装置の印字内容記述形式を記憶し、その
中から指示信号に対応した印字内容記述形式を選択し、
データバッファ内の印字に関する属性情報、選択された
印字内容記述形式及び画像メモリ内のイメージデータに
基づき、印字対象データを作成する。
【0031】また、この発明においては、印字能力記憶
手段が、複数の印字装置の印字能力を記憶し、解像度・
紙サイズ変換手段が、データバッファ内の印字に関する
属性情報と印字装置選択手段が選択した印字装置の印字
能力とを比較し、画像メモリに記憶されているイメージ
データを印字可能なサイズに変換する。
【0032】また、この発明においては、印字能力記憶
手段が、複数の印字装置の印字能力を記憶し、印字装置
選択手段が、データバッファ内の印字に関する属性情報
と複数の印字装置の印字能力を比較し、予め設定した選
択基準に基づき印字装置を選択し、印字内容記述形式変
換手段が、複数の印字装置の印字内容記述形式を記憶
し、印字装置選択手段により選択された印字装置に対応
する印字内容記述形式を選択し、データバッファ内の印
字に関する属性情報、選択された印字内容記述形式及び
画像メモリ内のイメージデータに基づき印字対象データ
を作成する。
【0033】また、この発明においては、印字装置を選
択する選択基準として、文書の画質の劣化の抑制を優先
順位とする。
【0034】また、この発明においては、印字装置を選
択する選択基準として、文書の用紙サイズの保持を優先
順位とする。
【0035】また、この発明においては、印字装置をオ
ペレータが選択する。
【0036】また、この発明においては、印字装置を選
択する選択基準として、印字コストを優先順位とする。
【0037】また、この発明においては、印字状態監視
手段が、印字装置の動作状態を監視し、ヒューマンイン
タフェース手段が、印字不能あるいは印字待ちの状態の
場合、オペレータに通知する。
【0038】また、この発明においては、ファクシミリ
文書記憶手段が、データバッファに格納された文書と印
字に関する属性情報を記憶し、データバッファに次の文
書を格納する。
【0039】また、この発明においては、印字状態監視
手段が、印字装置の動作状態を監視し、印字不能あるい
は印字待ちの状態の場合、予め設定した選択基準に基づ
き、別の印字装置を選択する。
【0040】また、この発明においては、印字入力イン
タフェース手段が、印字データ生成装置から入力される
印字データを入力し、印字データ切り替え手段が、印字
内容記述形式変換手段からの印字対象データと、印字入
力インタフェース手段からの印字データを切り替える。
【0041】また、この発明においては、計時手段が印
字データ切り替え手段に転送される印字データの転送終
了からの時間を計測し、所定の時間を越えると印字デー
タ切り替え手段の入力を切り替える。
【0042】また、この発明においては、ファクシミリ
文書記憶手段が、ファクシミリ受信文書と通信管理情報
文書をその各々の文書の種別を表す文書属性とともに記
憶し、印字文書種別判別手段が、文書の種別を文書属性
に基づき判別し、予め設定された文書種別と印字装置の
対応関係より印字装置を指定する。
【0043】また、この発明においては、原稿読取手段
が、印字対象の文書を読み取り、この原稿読取手段で読
み取られた文書をその文書の種別を表す文書属性ととも
にファクシミリ文書記憶手段に記憶する。
【0044】また、この発明においては、文書イメージ
生成手段が通信管理情報文書の文字コードを文字フォン
トを利用してイメージ化し、イメージ化された文書を印
字装置へ出力する。
【0045】また、この発明においては、FAX通信制
御手段が印字能力記憶手段に記憶された印字能力を相手
通信端末へ通知する。
【0046】また、この発明においては、電話番号記憶
手段が特定の電話番号を記憶し、音声記憶手段が特定の
メッセージを記憶し、印字不能や印字待ちが生じた場
合、特定のメッセージを相手電話へ送信する。
【0047】また、この発明においては、原稿読取手段
が、印字対象の文書をその紙サイズとともに読み取り、
印字内容記述形式変換手段が読み取られた文書と紙サイ
ズ及び指定された解像度に基づき印字対象データを作成
する。
【0048】
【実施例】実施例1. 以下、この発明の第1の実施例を図1を用いて説明す
る。図1において、101は印字対象データを出力する
印字出力インタフェース手段、102はこの発明のファ
クシミリ装置に接続する外部印字装置、103は外部印
字装置102の種類を判別する判別情報を記憶する印字
内容記述形式記憶手段、104は外部印字装置102が
解釈可能なコマンドを付加し印字対象データを作成する
印字内容記述形式変換手段である。なお、図中1〜3及
び5〜7については従来例の図12と同等のものであ
る。
【0049】印字内容記述形式記憶手段103は、例え
ばA社製プリンタの印字内容記述形式である形式A,B
社製プリンタの印字内容記述形式である形式B,C社製
プリンタの印字内容記述形式である形式Cの3種の印字
形式を判別するための判別情報を記憶している。これら
3種の判別情報としては、例えば、「0」、「1」、
「2」の3値を定義し、「0」は形式A、「1」は形式
B、「2」は形式Cにそれぞれ対応させ、この判別情報
はヒューマンインタフェース手段を介して入力される。
【0050】ところで、形式A、形式B、及び形式Cな
どの各印字内容記述形式には、それぞれ用紙サイズ設定
コマンドやイメージ描画コマンドなどのコマンドが定義
されている。ここで用紙サイズ設定コマンドは外部印字
装置102が印字する用紙の大きさを示すもので、用紙
サイズを指定する情報を含んだ文字列で規定されてい
る。また、イメージ描画コマンドはイメージの印字を指
定するもので、イメージの大きさや圧縮形式の種別を示
す情報を含む文字列で規定されている。
【0051】すなわち、用紙サイズ設定コマンドは、形
式A、形式B、及び形式Cにおいて、それぞれ、例えば
以下に示す文字列で規定される。 形式A ESC[(フォーマット) 形式B ESC|(幅);(高さ)p 形式C ESC/(高さ)/(幅).r ここで「ESC」は、コマンドの先頭であることを示す
特殊文字、(フォーマット)はA4やB5等の標準紙サ
イズを文字列で記述し、(幅)と(高さ)はそれぞれ該
紙サイズ内の印字範囲の縦の長さと横の長さをミリメー
トル単位に10進数で記述する。また、「p」、「.
r」は各コマンドの終了を示す文字である。
【0052】また、イメージ描画コマンドは、形式A、
形式B、及び形式Cにおいて、例えば以下に示す文字列
で規定される。 形式A ESC[(幅);(高さ);(解像度) 形式B ESC|(解像度);(幅);(高さ)p 形式C ESC/(幅)/(データサイズ)/(解像
度).r (幅)と(高さ)はそれぞれ印字対象画像データの縦の
長さと横の長さをドット単位に10進数で記述し、解像
度は印字装置の解像度をDPI(Dot Per In
ch)単位に10進数で記述する。また、(データサイ
ズ)は、印字するイメージのデータサイズをバイト単位
に10進数で記述する。
【0053】さて、印字内容記述形式変換手段104
は、例えば形式A、形式B、及び形式Cの3種類の印字
内容記述形式にそれぞれ対応する、用紙サイズ設定コマ
ンドやイメージ描画コマンドなどの組合せとして形式
A、形式B、及び形式Cに対応するヘッダ情報をそれぞ
れ記憶している。なお、これら形式A、形式B、及び形
式Cの3種類のヘッダ情報の内、印字内容記述形式記憶
手段103内の判別情報に対応するもののみ選択され有
効となる。印字内容記述形式変換手段104は、印字内
容形式記憶手段103に記憶された印字内容記述形式の
判別情報により選択され有効になったヘッダ情報を非圧
縮イメージデータに付加することにより、接続されてい
る外部印字装置102に対応する印字対象データを作成
する。
【0054】次に動作について、外部印字装置102の
解釈可能な印字内容記述形式が形式Aの場合を例に取り
説明する。ヒューマンインタフェース手段7を介して判
別情報「0」が入力され、印字内容記述形式記憶手段1
03にその判別情報「0」が設定される。相手ファクシ
ミリ端末よりアナログ電話回線あるいはISDNを経由
して、G3ファクシミリ通信手順あるいはG4ファクシ
ミリ制御手順に基づいて送られてきたファクシミリ文書
は、FAX通信制御手段2により受信される。
【0055】FAX通信制御手段2は、このファクシミ
リ通信手順に基づいて受信したファクシミリ文書ととも
に、この文書の各ページ単位に付加された解像度や紙サ
イズ、そのページのデータに施されたファクシミリ符号
化の種別等の属性情報をデータバッファ6に格納し、そ
の旨をデータ圧縮伸張手段3に通知する。
【0056】文書及びその属性情報がデータバッファ6
に格納されたことを通知されたデータ圧縮伸張手段3
は、データバッファ6内のファクシミリ文書を、対応す
る属性情報に基づき伸張し、元の非圧縮イメージデータ
を1ページ毎に再生し画像メモリ5に格納し、その旨を
印字内容記述形式変換手段104に通知する。
【0057】1ページ分の非圧縮イメージデータが画像
メモリ107に格納されたことを通知された印字内容記
述形式変換手段104では、印字内容記述形式記憶手段
103に設定されている判別情報「0」により、形式A
に対応するヘッダー情報が有効となる。
【0058】次に形式Aに対応する描画コマンドと紙サ
イズ設定コマンド内の、解像度や紙サイズ等印字対象の
文書に依存する可変部分については、印字内容記述形式
変換手段104が、データバッファ6よりそのページに
対応する属性情報を読み出し、これに基づき変更する。
変更後の形式Aコマンドをヘッダー情報として、画像メ
モリ5に格納された1ページ分の非圧縮イメージデータ
に付加することにより印字対象データを作成し、印字出
力インタフェース手段101へ送出する。
【0059】印字出力インタフェース手段101は、例
えば、セントロニクスインタフェースのデータ伝送手順
に従い、入力された形式Aの印字対象データを外部印字
装置102に送出する。外部印字装置102は、受信し
た印字対象データの印字内容記述形式を解釈し印字出力
する。
【0060】このように、外部の印字装置をファクシミ
リ文書用の印字装置として使用することで、ファクシミ
リ装置を安価に構成できる。また、高機能の外部印字装
置を有効に活用でき、品質の良い印字出力を得られる等
の効果がある。さらに、複数種類の印字内容記述形式を
予め用意しておくことで、印字装置を変更した場合でも
印字内容記述形式をダウンロードする必要がなく、ファ
クシミリ装置の機能を効率良く実現できる。
【0061】なお、上記実施例では電話回線などを経由
して受信したファクシミリ文書を印字出力する場合につ
いて説明したが、ファクシミリ装置が持つ原稿読取手段
1より入力された文書を印字出力する場合も同様に動作
する。ヒューマンインタフェース手段7により設定した
解像度で、原稿読取手段1が印字の対象となる原稿を読
み取り画像メモリ5に格納される。また、原稿読取手段
1は、読み取った文書の紙サイズを判別し、設定された
解像度に関する属性とともに、画像メモリ5に格納す
る。以下、上記実施例の場合と同様に処理される。
【0062】また、原稿読取手段1より入力された非圧
縮イメージデータ以外に、通信管理履歴情報、通信結果
レポートなど、ファクシミリ装置内で非圧縮イメージデ
ータとしてフォント展開された文書を印字出力する場合
も同様に動作する。
【0063】さらに、印字出力インタフェース手段10
1としては、セントロニクスインタフェースについて説
明したが、イーサネット、トークンリングなどの規格に
準拠したLANインタフェース、RS−232C、RS
−422などの規格に準拠したシリアルインタフェー
ス、SCSIなどの規格に準拠したパラレルインタフェ
ース、外部印字装置が印字対象文書を入力可能な各種イ
ンタフェースの適用が考えられ、その種類やインタフェ
ース数を特定するものではない。
【0064】また、上記実施例では、通信回線を経由し
て受信したファクシミリ文書、及びファクシミリ装置の
持つ原稿読取手段により入手した文書を各印字装置に対
応する印字内容記述形式に変換する際、非圧縮イメージ
データを用いたが、各印字内容記述形式に従う圧縮形式
に変換してもよい。
【0065】また、上記実施例では外部印字装置の解釈
できる印字内容記述形式を形式A、形式B、及び形式C
の3種類の場合について説明したが、この印字内容記述
形式の数や種別については特に限定するものではない。
【0066】また、上記実施例ではヘッダ情報を付加す
ることにより印字対象データに変換したが、ヘッダ情報
に加え、各コマンドの組み合わせで規定するフッタ情報
を定義し、これをイメージデータの末尾に付加してもよ
い。
【0067】実施例2. 以下、この発明の第2の実施例を図2を用いて説明す
る。図2において、201は外部印字装置102が印字
可能なように解像度や紙サイズを変換する解像度/紙サ
イズ変換手段、202は外部印字装置102の印字能力
を記憶する印字能力記憶手段である。なお、図中1〜
3,5〜7及び101〜104については図1と同等の
ものである。
【0068】次に動作について説明する。まず、印字能
力記憶手段202には、解像度、印字用紙サイズ、印字
範囲等の外部印字装置102の持つ印字能力を、予めヒ
ューマンインタフェース手段7を介して記憶させてお
く。ここでは、解像度は240DPI、用紙サイズはA
4、印字装置の印字範囲を規定する上下左右のマージン
は各5mmと設定されているものとし、印字能力記憶手
段202には以下のように記憶される。 解像度:240 用紙サイズ(横、縦):210×297 マージン(上、下、左、右):(5、5、5、5)
【0069】ファクシミリが原稿を受信する場合には、
FAX通信制御手段2はファクシミリ通信手順に基づい
て通信相手端末とのネゴシエーションを行い、自端末の
受信能力を相手端末に通知する。この時、自端末の受信
能力として、ファクシミリ通信規約上指定可能な解像
度、紙サイズの中から最も高い機能、すなわち解像度4
00DPI以下、紙サイズA3以下すべて印字可能であ
ることを宣言する。次に実施例1の手順と同様にして、
FAX通信制御手段2は、ファクシミリ文書を受信して
そのデータをデータバッファ6に格納し、データ圧縮伸
張手段3は、データバッファ6に格納されているデータ
を伸張して、1ページ分の非圧縮イメージデータを画像
メモリ5に格納し、その旨を解像度/紙サイズ変換手段
201に通知する。なおここでは、相手端末から受信し
た文書が自端末の印字能力の範囲内である、解像度30
0DPI、紙サイズA4の属性を持つものとする。
【0070】次に解像度/紙サイズ変換手段201は、
データバッファ6より印字対象のデータの紙サイズを読
み取り、印字能力記憶手段202に記憶された外部印字
装置102の印字能力と比較し、下記の式に従い拡大/
縮小率を算出し、画像メモリ5に格納された非圧縮イメ
ージデータを外部印字装置102が印字できる大きさに
変換する。 拡大/縮小率= (印字装置の横方向の印字範囲/非圧縮イメージデータ
の横サイズ)×(印字装置の解像度/非圧縮イメージデ
ータの解像度)
【0071】この例の場合は、再生された非圧縮イメー
ジデータは、解像度300DPI、用紙サイズA4、す
なわち、210×297mmの大きさを持つ用紙に30
0DPIの解像度で印字されるべきものである。しか
し、印字能力記憶手段202の内容により、外部印字装
置102の印字能力は解像度240DPI、用紙サイズ
A4、上下左右のマージン各5mmで、200×287
mmの大きさの範囲で240DPIでしか印字できない
ことがわかる。そこで解像度/紙サイズ変換手段201
は、前記式に基づき下記のように拡大/縮小率を求め、
非圧縮イメージデータを76%縮小する。 (200/210)×(240/300)=0.76 このように、再生された非圧縮イメージデータは、解像
度/紙サイズ変換手段201により、印字能力記憶手段
202に記憶された内容に従い、解像度は240DP
I、用紙サイズはA4、上下左右のマージンは各5mm
となるよう変換される。
【0072】解像度/紙サイズ変換手段201は、縮小
した非圧縮イメージデータを再び画像メモリ5に書き込
むとともに、その旨を印字内容記述形式変換手段104
に通知する。印字内容記述形式変換手段104は、画像
メモリ5のデータを外部印字装置102に対応した印字
内容記述形式に変換するが、これ以降は実施例1と同様
に動作する。
【0073】このように、解像度/紙サイズ変換手段と
印字能力記憶手段を備えることにより、いかなる紙サイ
ズや解像度の文書を受信しても、またいかなる印字機能
を持つ印字装置が接続されていても、印字品質の劣化を
抑え適切に印字することが可能である。
【0074】なお、上記実施例では電話回線などを経由
して受信したファクシミリ文書を印字出力する場合につ
いて説明したが、ファクシミリ装置が持つ原稿読取手段
1により入力された文書を印字出力する場合も同様に動
作する。すなわち、読み取られた非圧縮イメージデータ
は画像メモリ5に格納され、以下上記実施例の場合と同
様に処理される。
【0075】また、拡大/縮小率の算式は上記の例だけ
でなく、下記のように、印字対象文書の縦サイズと横サ
イズの小さい方を基準にして決定しても良い。 拡大/縮小率= (印字装置の短方向の印字範囲/非圧縮イメージデータ
の短辺サイズ)×(印字装置の解像度/非圧縮イメージ
データの解像度)
【0076】実施例3. 次に、この発明の第3の実施例を図3を用いて説明す
る。図3において、301は印字内容記述形式記憶手
段、302は印字内容記述形式変換手段、303は第2
の外部印字装置、304は第3の外部印字装置、305
は複数の外部印字装置のうちの1つを選択する印字装置
選択手段、306は外部印字装置102,303及び3
04の印字内容記述形式を記憶する外部印字装置一覧表
記憶手段である。その他については図2と同等のもので
ある。
【0077】外部印字装置一覧表記憶手段306は第1
の外部印字装置102、第2の外部印字装置303、第
3の外部印字装置304の3つの印字装置の印字内容記
述形式の種別を記憶できるものとする。印字内容記述形
式の種別として、例えば、”A”、”B”、”C”の3
値を定義し、”A”は形式A、”B”は形式B、”C”
は形式Cにそれぞれ対応するものとする。第1の外部印
字装置102はA社製プリンタの印字内容記述形式であ
る形式Aをサポートし、第2の外部印字装置303はB
社製プリンタの印字内容記述形式である形式Bをサポー
トし、第3の外部印字装置304はC社製プリンタの印
字内容記述形式である形式Cをサポートするとすれば、
外部印字装置一覧表記憶手段306には外部印字装置の
一覧として以下のような文字列で記憶される。 第1の外部印字装置:”A” 第2の外部印字装置:”B” 第3の外部印字装置:”C” また、印字内容記述形式記憶手段301は、印字装置選
択手段305により選択された外部印字装置の印字内容
記述形式識別情報を記憶するものであり、先に述べた”
A”、”B”、”C”の3値のうちのいずれか1つの値
を取るものである。
【0078】また、印字内容記述形式変換手段302
は、例えば、形式A、形式B、及び形式Cの3種類の印
字装置が解釈可能な印字内容記述形式に対応するヘッダ
ー情報とフッター情報を記憶しており、非圧縮イメージ
データを形式A,B,Cの3種類の印字内容記述形式の
いずれかの形式に変換できるものである。
【0079】また、印字装置選択手段305は、印字出
力インタフェース101に接続された複数の外部印字装
置のうちのいずれかを選択する手段であり、例えば通信
相手端末より指定されるDTMF(Dual tone
Multiple Frequency)信号により
印字装置の選択を指示するものである。DTMF信号と
して例えば”1”、”2”、”3”の3種を定義してお
き、”1”を外部印字装置102、”2”を外部印字装
置303、”3”を外部印字装置304に対応させるも
のとする。これにより、印字装置選択手段305はDT
MF信号”1”が指定された場合には外部印字装置10
2を用いることを選択するものである。
【0080】次に動作についてDTMF信号により第1
の外部印字装置102が選択された場合を例に取り説明
する。ヒューマンインタフェース手段7を介して外部印
字装置の印字内容記述形式の一覧表を外部印字装置一覧
表記憶手段に前述の文字列のように設定しておく。
【0081】FAX通信制御手段2は、回線接続後、相
手ファクシミリから送られたDTMF信号”1”を検知
し、これを印字装置選択手段305に通知する。印字装
置選択手段305はDTMF信号”1”に対応する第1
の外部印字装置が選択されたことを判断し、外部印字装
置一覧表記憶手段306の内容から判定される第1の外
部印字装置の印字内容表示形式”A”を印字内容記述形
式記憶手段301に設定する。
【0082】FAX通信制御手段2は、DTMF信号検
出後、ファクシミリ通信手順に基づいて受信したファク
シミリ文書及びこの文書の各ページ単位に付加された解
像度や紙サイズ、当該ページのデータに施されたファク
シミリ符号化の種別などの属性情報をデータバッファ6
に記憶するとともに、該文書及び属性情報をデータバッ
ファ6に格納したことをデータ圧縮伸張手段3に通知す
る。
【0083】以下、実施例1と同様にして、データ圧縮
伸張手段3がデータバッファ6内の受信されたファクシ
ミリ文書を対応する属性情報に基づき伸張し、伸張され
た非圧縮イメージデータを印字内容記述形式変換手段3
02により印字対象データに変換し、印字出力インタフ
ェース手段101を介し、外部印字装置102に転送す
る。
【0084】このように、外部に接続された複数の印字
装置の中から、そのいずれかを送信側から選択できるよ
うにしたので、送信側の画像品質を高く保てる、また、
受信相手に最も近い印字装置を送信側で選択できる効果
がある。
【0085】なお、ファクシミリ装置の持つ原稿読取手
段1により入力した文書を印字する際も、原稿読取手段
1により読み取られた非圧縮イメージデータを先に述べ
たファクシミリ文書の非圧縮イメージデータと同様に扱
うことにより、同様の印字を得ることができる。
【0086】なお、上記実施例では外部印字装置が3つ
の場合について説明したが、この外部印字装置の数につ
いては特に限定するものではない。また、DTMF信号
と選択される外部印字装置を1対1に対応させたが、例
えばDTMF信号”4”を検知した場合は、全ての印字
装置を選択するなど、DTMF信号と選択される外部印
字装置の対応付けを1対1に限定するものではない。
【0087】さらに、上記実施例では外部印字装置の選
択方法として、通信相手端末により指定されるDTMF
信号を使用する場合について説明したが、この選択方法
は特に限定するものではなく、通信相手端末により指定
される内線番号、ファクシミリ通信手順に規定されるサ
ブアドレス、またはその他の独自の方法により選択して
も良い。
【0088】また、上記実施例2と同様に印字能力記憶
手段202が、外部に接続する複数の印字装置の印字能
力を記憶し、解像度/紙サイズ変換手段201が、デー
タバッファ6に記憶されている印字に関する属性情報
と、印字装置選択手段305が選択した印字装置の印字
能力記憶手段202に記憶された印字能力を比較し、画
像メモリ5に記憶されたイメージデータを、選択された
印字装置が印字可能なサイズに変換しても、実施例2と
同等の効果を得ることができる。
【0089】実施例4. 次に、この発明の第4の実施例を図4を用いて説明す
る。図4において、401は印字出力インタフェース手
段101に接続された複数の外部印字装置102,30
3,304の各々の印字能力を記憶する印字能力記憶手
段、402は複数の外部印字装置のうちの1つを選択す
る印字装置選択手段である。その他については上記実施
例と同等のものである。
【0090】印字能力記憶手段401は、印字出力イン
タフェース手段101に接続されている外部印字装置1
02,303,304の各々の印字解像度と印字用紙サ
イズを記憶する手段であり、ヒューマンインタフェース
手段7によって設定される。例えば第1の印字装置が解
像度180DPIで印字用紙サイズA4、第2の印字装
置が解像度240DPIで印字用紙サイズA4、第3の
印字装置が解像度300DPIで印字用紙サイズA4で
あるとき、以下のような文字列で記憶される。 第1の印字装置:解像度=180DPI、印字用紙サイ
ズ=A4 第2の印字装置:解像度=240DPI、印字用紙サイ
ズ=A4 第3の印字装置:解像度=300DPI、印字用紙サイ
ズ=A4
【0091】印字装置選択手段402は複数の外部印字
装置のうちの1つを選択するための手段であり、印字す
るファクシミリ文書の非圧縮イメージデータの解像度、
印字用紙サイズから、当該文書の解像度及び用紙サイズ
と等しいかあるいはそれよりも高い印字能力を持つ外部
印字装置を選択するものである。
【0092】回線を経由してFAX通信制御手段2より
受信したファクシミリ文書が解像度200DPI、用紙
サイズA4であった場合を例にとり説明する。印字能力
記憶手段401はヒューマンインタフェース手段7を介
して、解像度と印字用紙サイズについて前述のように設
定されている。また、外部印字装置は印字能力記憶手段
401に設定された3つが接続されている。
【0093】上記実施例の動作と同様にして得たファク
シミリ文書は、データ圧縮伸張手段3により伸張され非
圧縮イメージデータとして再生される。印字装置選択手
段402は、当該文書に対応する解像度、用紙サイズ等
の属性情報をデータバッファ6より取り出し、印字能力
記憶手段401に登録されている印字装置の中で、当該
非圧縮イメージデータの情報が損なわれないような印字
装置を選択する。このときの選択基準として、例えばフ
ァクシミリ文書の画質の劣化を抑制することを優先する
場合の選択基準を図5に示す。図5の数値は選択の優先
順位を示し、値の小さいものが優先的に選択される。ま
た、同一の優先順位の印字装置が複数ある場合には、例
えば当該非圧縮イメージデータに最も近い解像度及び用
紙サイズの印字装置を選択するものとする。
【0094】印字装置選択手段402がデータバッファ
6より得た属性情報により、当該文書が、例えば解像度
は200DPI、用紙サイズはA4である場合、印字能
力記憶手段401に登録された印字装置の中から図5の
選択基準に基づき、第3の優先順位に該当する第2の外
部印字装置、及び第3の外部印字装置が候補となるが、
当該非圧縮イメージデータに最も近い解像度の第2の外
部印字装置303が選択される。
【0095】このようにして選択した第2の外部印字装
置303を用いて、実施例1で述べた方法と同様にして
印字出力インタフェース手段101を介してファクシミ
リ文書を印字する。
【0096】以上のようにあらかじめ設定された優先順
位により複数の外部印字装置の中から適切な外部印字装
置を判定することにより、ファクシミリ文書の元の画質
の劣化を最小限に押さえることが可能になる。
【0097】また、受信したファクシミリ文書が解像度
400DPI、紙サイズA4のように、外部に接続され
た全ての印字装置の印字能力を上回る場合は、接続され
ている印字装置の中で最も高い印字能力を持つ第3の印
字装置を選択する。この場合でも、当該文書の画質劣化
を抑えることができる。
【0098】また、上記実施例で説明した図5における
外部印字装置の選択優先順位において、受信ファクシミ
リ文書の解像度と等しい解像度を持つ第1の選択優先順
位である外部印字装置が存在しない場合には、第2の選
択優先順位として該ファクシミリ文書の解像度の整数倍
の解像度を持つ外部印字装置の選択を図5の選択優先順
位表に追加することにより、画質の劣化を防ぐことが可
能になる。すなわち、同一の解像度の外部印字装置が選
択できない場合に、近似の解像度の外部印字装置を選択
することにより、受信ファクシミリ文書と同一サイズで
印字しようとする場合には間引きあるいは補間などの処
理により歪みが生じ画質が劣化するか、または受信ファ
クシミリ文書のビットマップイメージを完全に再現する
場合には印字結果が拡大あるいは縮小されることになる
が、受信ファクシミリ文書の整数倍の解像度を持つ外部
印字装置を用いれば、画質の劣化を伴わずに補間処理が
行えるので、受信ファクシミリ文書の解像度と等しい解
像度を持つ外部印字装置の場合と同等の印字結果を得る
ことができるためである。
【0099】また、上記実施例では画質の劣化を抑制す
ることを優先とした場合の外部印字装置の選択優先順位
について示したが、元のファクシミリ文書の用紙サイズ
の保持を優先する場合には図6に示した外部印字装置の
選択優先順位とすれば良い。
【0100】さらに、解像度が異なり、用紙サイズの等
しい外部印字装置を選択する場合には、解像度/紙サイ
ズ変換手段201にて非圧縮イメージデータに対して解
像度変換処理を施して非圧縮イメージデータの拡大また
は縮小を行ってから印字を行うことにより、元のファク
シミリ文書と等しい用紙サイズで印字することが可能で
ある。
【0101】また、上記の外部印字装置の選択優先順位
の選択方法については上記例では画質を優先する場合
と、用紙サイズを優先する場合について述べたが、あら
かじめ両方の優先順位表を用意しておきヒューマンイン
タフェース手段7により選択的に指定してもよい。ま
た、相手ファクシミリ端末からDTMF信号や独自の手
順などにより指定してもよい。また、時刻計測手段を設
け、時間帯によって印字装置を切り替えてもよい。
【0102】さらに、上記例では印字解像度と用紙サイ
ズについてのみ記述したが、カラー印字装置の選択を行
えるように選択基準を追加し、モノクロのファクシミリ
文書についてはモノクロの印字装置で印字し、カラーフ
ァクシミリ文書についてはカラー印字装置で印字するこ
とにしてもよい。また、カラーファクシミリ文書につい
てはカラー印字装置の対応色数を選択優先順位に加えて
もよい。
【0103】さらに、上記例では印字解像度と用紙サイ
ズについてのみ記述したが印字装置の印字コストを選択
基準に加え印字に要するコストを削減することも可能で
ある。
【0104】以上、受信ファクシミリ文書を印字する場
合について説明したが、原稿読取手段1により読み込ん
だ文書を印字する場合も同様の効果が得られる。
【0105】実施例5. 次に、この発明の第5の実施例を図7を用いて説明す
る。図7において、501は電話回線を経由してFAX
通信制御手段2より受信した文書、原稿読取手段1にて
入手した文書等を記憶するファクシミリ文書記憶手段、
502は外部印字装置の状態を監視する印字状態監視手
段である。その他については図4と同等のものである。
【0106】ファクシミリ装置がファクシミリ文書を受
信する場合には、FAX通信制御手段2はファクシミリ
通信手順に基づいて通信相手端末とのネゴシエーション
を行い、自端末の受信能力を相手端末に通知する。次に
FAX通信制御手段2は、ファクシミリ通信手順に従
い、自端末の受信能力に応じたファクシミリ文書を受信
し、一旦データバッファ6に格納する。データバッファ
6には、受信したファクシミリ文書の紙サイズ、解像
度、圧縮符号化方式等の文書属性と、該圧縮符号化方式
により圧縮されたファクシミリ文書が圧縮イメージデー
タの形式で格納されている。ファクシミリ文書記憶手段
501はデータバッファ6より文書属性及び圧縮された
ファクシミリ文書を読み出し、文書と属性情報を対応付
けた自らの記憶管理方式に則り記憶する。
【0107】一方、原稿読取手段1により入力した原稿
を印字する場合には、ヒューマンインタフェース手段7
により設定した解像度で、原稿読取手段1が印字の対象
となる原稿を読み込み、そのイメージデータを非圧縮の
まま一旦画像メモリ5に格納する。このとき原稿読取手
段1は読み取った文書の紙サイズを判別し、設定された
解像度に関する属性とともに、画像メモリ5に格納す
る。その後ファクシミリ文書記憶手段501は画像メモ
リ5から該イメージデータを読み出し、データ圧縮伸張
手段3を利用して予め定められた符号化方式で圧縮を行
い、自らの記憶管理方式に則り該圧縮されたイメージデ
ータを記憶する。併せてファクシミリ文書記憶手段50
1は、画像メモリ5に記憶されている該圧縮イメージデ
ータの紙サイズと解像度に関する文書属性を読み出し、
符号化方式種別とともに、当該圧縮イメージデータに対
応付け、該圧縮イメージデータの文書属性として記憶す
る。
【0108】また、ファクシミリ文書を受信した場合、
データ圧縮伸張手段3はファクシミリ文書記憶手段50
1より画像データ、及び対応する紙サイズ、解像度、圧
縮符号化方式等の文書属性を読み出し、該文書属性に基
づいて当該画像データを伸張し、非圧縮イメージデータ
を再生し、画像メモリ5に格納する。次に解像度/紙サ
イズ変換手段201は該非圧縮イメージデータを実施例
2に記載した手順に従って、外部印字装置に印字可能な
紙サイズ、解像度に変換する。この際印字に使用する外
部印字装置(例えば第1の外部印字装置102)は、実
施例4で説明した手順に従って印字装置選択手段402
により選択される。
【0109】変換された非圧縮イメージデータは、実施
例1で説明した手順により、印字内容記述形式変換手段
302が、選択された外部印字装置102が解釈可能な
印字内容記述形式に変換する。外部印字装置102が解
釈可能な印字内容記述形式に変換された文書は、印字出
力インタフェース手段101を介し、外部印字装置10
2に転送される。
【0110】外部印字装置102に対する該転送では、
印字出力インタフェース手段101が印字内容記述形式
に変換された文書を適当なデータ長(例えば1オクテッ
ト単位)に区切って転送し、そのデータを受け取った外
部印字装置102は該データ長単位に受信確認の応答を
返送する。印字状態監視手段502は該転送に際して内
部に持つタイマ等の計時手段を適宜起動し外部印字装置
102の動作状態を監視する。
【0111】その結果、該データ長単位の各転送に対し
て第1の規定時間内に外部印字装置102からの応答が
返ってこなかったとき、印字内容記述形式に変換された
文書が外部印字装置102に転送開始された後、第2の
規定時間内に全文書のデータ転送が完了しなかったと
き、あるいは印字出力インタフェース手段101が外部
印字装置に該転送の開始を要求した後、第3の規定時間
内に文書の転送が開始されないとき、の何れか状況が発
生した場合には、該外部印字装置102が印字不能ある
いは印字待ちの状態であると判定する。このような状態
が発生すると、印字状態監視手段502はヒューマンイ
ンタフェース手段7に対して該状態に応じた警告を、例
えば表示パネルに表示するよう指示する。
【0112】なお、上記例では印字状態監視手段502
にタイマなどの計時手段を持つことで外部印字装置10
2の動作を監視し、規定時間以内にデータ転送に係わる
所望の動作が実施されないことにより外部印字装置10
2の異常を検出している場合を示したが、例えばセント
ロニクスインタフェースの場合のPE(PaperEn
d)信号ように、印字出力インタフェース101に対し
て外部印字装置102の異常を通知する信号が定義され
ている場合、印字状態監視手段502は計時手段による
時間監視に代わってこの信号を監視することで、外部印
字装置の異常を検出してもよい。
【0113】このように印字装置選択手段402によっ
て選択された外部印字装置102の動作状態を監視する
印字状態監視手段502を設けることで、印字動作が正
常に行われているかを監視し、印字不能あるいは印字待
ちの状態が発生した場合には、ヒューマンインタフェー
ス手段を通じて該発生をファクシミリ利用者に通知し、
これら状態からの回復動作を喚起することができる。
【0114】また、電話回線を経由してFAX通信制御
手段2より受信した文書、あるいは原稿読取手段1にて
読み取った文書を一旦ファクシミリ文書記憶手段501
に記憶しておくことで、外部印字装置102が印字不能
あるいは印字待ちの状態であると判定された場合でも、
画像メモリ5やデータバッファ6を占有することなく印
字可能状態になるまで該文書を記憶しておくことができ
るので、その間、電話回線を経由した次のファクシミリ
受信や原稿読取手段1による次の文書の複写を受け付け
ることができ、利用者が外部印字装置102の印字不能
状態、あるいは印字待ちの状態により印字動作以外の動
作が利用できない状態の発生を回避することができる。
【0115】以上の説明では、印字装置選択手段402
によって選択された外部印字装置102が印字不能、あ
るいは印字待ちの状態であるときは、該外部印字装置の
回復を待って印字を再開する場合について述べたが、外
部に他の外部印字装置(例えば、第2の外部印字装置3
03、第3の外部印字装置304など)が接続されてい
る場合は、ヒューマンインタフェース手段7からの設定
により、別の外部印字装置による代替印字を選択するこ
とができる。即ち、ヒューマンインタフェース手段7に
より代替印字が設定されている場合、印字状態監視手段
502が第1の外部印字装置102の印字不能、あるい
は印字待ちの状態を検出すると、印字装置選択手段40
2は最初に選択した第1の外部印字装置102以外の外
部印字装置の中から、実施例4記載の手順に従って別の
印字可能な外部印字装置、例えば第3の外部印字装置3
04を選択する。改めて選択された第3の外部印字装置
304が、既に画像メモリ5の中に蓄積されている非圧
縮イメージデータをそのままの紙サイズ、解像度で印字
可能な場合は、印字内容記述形式変換手段302が該非
圧縮イメージデータとその文書属性を第3の外部印字装
置が解釈可能な印字内容記述形式に変換する。その後、
印字出力インタフェース手段101が変換された文書を
第3の外部印字装置に送出し印字動作が行われる。
【0116】また、改めて選択された第3の外部印字装
置304が、既に画像メモリ5の中に蓄積されている該
非圧縮イメージデータをそのままの紙サイズ、解像度で
は印字できない場合(即ち、紙サイズ、あるいは解像度
の変換が改めて必要な場合)は、データ圧縮伸張手段3
が再度ファクシミリ文書記憶手段501に記憶されてい
る当該文書の圧縮イメージデータを伸張し画像メモリ5
の上に格納する。次に解像度/紙サイズ変換手段201
は伸張された非圧縮イメージデータを実施例2に記載し
た手順に従って、第3の外部印字装置304に印字可能
な紙サイズ、解像度に変換する。以下、上記と同様に、
該非圧縮イメージデータは印字内容記述形式へ変換さ
れ、第3の外部印字装置に送出され印字される。
【0117】以上のように、印字状態監視手段502を
設けることで、ファクシミリ文書の画質劣化を最小に抑
えることが可能な外部印字装置が使用できない状態が発
生しても、それに続いて画質劣化が小さい別の外部印字
装置を選択しそこからの印字を可能とすることができ、
利用者が緊急に印字したい場合にも対処することができ
る。
【0118】なお、上記のヒューマンインタフェース手
段7による代替印字設定は、選択された外部印字装置が
使用できない状況に陥った後設定することも可能であ
り、また、そのような状況が発生した場合には自動的に
代わりの外部印字装置が選択され代替印字が行われるよ
うに、予め設定しておくことも可能である。
【0119】実施例6. 次に、この発明の第6の実施例を図8について説明す
る。図8において、601は印字入力インタフェース手
段、602は印字データ切り替え手段、603はパソコ
ン等の外部印字データ生成装置、604は印字データ受
取時間間隔を計測するための計時手段である。その他の
ついては上記実施例と同等のものである。
【0120】印字入力インタフェース手段601は、外
部印字データ生成装置603の出力インタフェースに接
続している。また、同様に印字出力インタフェース手段
101は外部印字装置102に接続している。
【0121】また、印字データ切り替え手段602は、
印字入力インタフェース手段603と印字内容記述形式
変換手段302からの各印字データが混在して無秩序に
印字出力インタフェース手段101から外部印字装置1
02に送られるのを防止するためのもので、印字入力イ
ンタフェース手段603と印字内容記述形式変換手段3
02からの各印字データの一方のみを選択的に受け付け
て入力し、これを印字出力インタフェース手段101に
出力する。
【0122】入力の選択方法については、例えば印字デ
ータ切り替え手段602に対して先に印字データを送付
した方が受付状態となり、途中で他方の印字データが発
生しても受付状態の印字データの終了まで切り替えは行
わないものとする。
【0123】また、印字データ切り替え手段602は、
ヒューマンインタフェース手段7で設定した切り替え時
間間隔を記憶しておき、例えばタイマーなどの計時手段
604を用いて受付中の印字データが該切り替え時間間
隔以上途切れれば印字データ終了と判断し、もう一方の
印字データの受付を可能にするものである。
【0124】次に動作について、受信したファクシミリ
文書の印字中に外部印字データ生成装置603からの印
字データが発生した場合を例にして説明する。ここで、
説明の便宜上、ファクシミリ文書の印字データをファク
シミリ印字データ、外部印字データ生成装置603で生
成された印字データをパソコン印字データと呼ぶことに
する。印字データ切り替え手段602には、ヒューマン
インタフェース手段7により切り替え時間間隔として6
0秒が設定されているものとする。
【0125】受信したファクシミリ文書は、実施例1と
同様の動作で、印字内容記述形式変換手段302によ
り、外部印字装置102が印字可能な印字対象データに
変換され、印字データ切り替え手段602に送出され
る。印字データ切り替え手段602がこれを受け付け、
印字出力インタフェース手段101を介して外部印字装
置102に出力する。このとき印字データ切り替え手段
602は、印字内容記述形式変換手段302から入力さ
れるファクシミリ印字データの印字データ受付状態とな
り、印字内容記述形式変換手段302からの印字データ
の受取間隔を計測するための計時手段604を始動させ
る。該計時手段604は、現在受付状態にある印字デー
タ切り替え手段602が、印字データを受け付けるたび
にリセットされる。
【0126】以上のように印字データ切り替え手段60
2が、ファクシミリ文書の印字データの受付を行ってい
る状態において、外部印字データ生成装置603でパソ
コン印字データが発生すると、外部印字データ生成装置
603は、例えば、セントロニクスインタフェースの手
順に基づき、パソコン印字データを印字入力インタフェ
ース手段601に送出する。印字入力インタフェース手
段601は、該パソコン印字データを印字データ切り替
え手段602に送出しようとするが、印字データ切り替
え手段602は印字内容記述形式変換手段302からの
ファクシミリ印字データ受付状態であるため、当該パソ
コン印字データを受け付けない。このため、印字入力イ
ンタフェース手段601は、セントロニクスインタフェ
ースで規定された規約に従ったビジー状態を外部印字デ
ータ生成装置603に通知する。外部印字データ生成装
置603は、セントロニクスインタフェースでビジー信
号が検出されるので、パソコン印字データの送出を見合
わせることになる。
【0127】印字内容記述形式変換手段302からのフ
ァクシミリ印字データが、印字データ切り替え手段60
2に設定された切り替え時間間隔である60秒間以上途
切れると、印字データ切り替え手段602は、印字内容
記述形式変換手段302からのファクシミリ印字データ
受付状態から復帰し中立状態になるが、印字入力インタ
フェース手段601からのパソコン印字データを直ちに
検知し、今度は印字入力インタフェース手段601の受
付状態となり、ファクシミリ印字データの受付を行う。
印字データを受け付けられた印字入力インタフェース手
段601はセントロニクスインタフェースの規約に従い
ビジー状態を解除する。外部印字データ生成装置603
はこれを検知し、以降のパソコン印字データをセントロ
ニクスインタフェースを介して送出し、該印字データは
前述の説明と同様にして外部印字装置102に送出され
る。印字データ切り替え手段602では、前述の説明と
同様に計時手段604を始動させ、パソコン印字データ
の終了を検知する。
【0128】以上のようにして外部印字データ生成装置
603からのパソコン印字データが終了すると、印字デ
ータ切り替え手段602は再び中立状態となり、印字入
力インタフェース手段601あるいは印字内容記述形式
変換手段302からの印字データを待つ。
【0129】以上のような動作をするため、外部印字デ
ータ生成装置と外部印字装置を接続して使用している場
合であっても、本ファクシミリ装置は新たに専用の印字
装置を設けることなく、かつ、外部印字データ生成装置
と外部印字装置ともに全く変更を加えることなく、ファ
クシミリ印字機能を実現できる。
【0130】なお、上記実施例では印字データ切り替え
手段602の切り替え方法として、印字データの時間間
隔を用いる場合について述べたが、印字データ切り替え
手段602において、印字内容記述形式記憶手段301
に記憶された印字内容記述形式の判別情報を取り出し、
印字装置の印字内容記述形式の種別を識別し、受け付け
る印字データを自ら解釈し、ページの境界などの印字デ
ータの区切りを識別して受け付ける印字データの切り替
えを行ってもよい。
【0131】なお、上記実施例では印字データ切り替え
手段602の切り替え判定方法として、印字データの時
間間隔を用いる場合について述べたが、印字入力インタ
フェース手段601と印字データ切り替え手段602と
で切り替え時間間隔を独立に設定するようにすれば、例
えば、ファクシミリ印字データ送出の時間間隔とパソコ
ン印字データ送出の時間間隔とに、著しく開きがある場
合でも、印字データ切り替えに要する無駄時間をより少
なくできる。
【0132】また、上記実施例ではセントロニクスイン
タフェースの場合を例にして説明したが、外部印字デー
タ生成装置603と印字入力インタフェース手段601
の間のインタフェースはRS−232−Cなどのシリア
ルインタフェースや、GPIBなどのセントロニクスイ
ンタフェース以外のパラレルインタフェース、あるいは
その他の独自のインタフェースなどどのようなものでも
よく、特に規定するものではない。これは、印字出力イ
ンタフェース手段101と外部印字装置102の間のイ
ンタフェースでも同様である。
【0133】また上記実施例では、外部印字データ生成
装置603と印字入力インタフェース手段601の間の
インタフェースと、印字出力インタフェース手段101
と外部印字装置102の間のインタフェースは、同一の
セントロニクスインタフェースである場合を例に説明し
たが、両者は同じインタフェースである必要はない。
【0134】実施例7. 次に、この本発明の第7の実施例を図9について説明す
る。図9において、701は通信履歴情報、課金管理情
報、内部記憶電話帳情報などの通信管理情報を記憶する
通信管理情報記憶手段、702は該通信管理情報を印字
するに当たり、これらを内蔵の文字フォントを利用して
イメージ化し通信管理情報文書を生成する文書イメージ
生成手段、703はファクシミリ受信文書、複写文書、
通信管理情報文書等、印字する文書の種類を判別する印
字文書種別判別手段である。その他については図7と同
等のものである。
【0135】通信管理情報の内、通信履歴情報及び課金
管理情報は、FAX通信制御手段2が電話回線を経由し
てファクシミリ通信を制御する際、通信相手から送られ
てきた情報、あるいはFAX通信制御手段2が内部に持
つタイマなどの計時手段により生成する情報であり、各
ファクシミリ通信が終了した時点で、これらの情報は通
信管理情報記憶手段701に転送され、そこで記憶され
る。
【0136】一方、内部記憶電話帳情報は本発明に係わ
るファクシミリ装置が内蔵する電子電話帳であり、利用
者が頻繁に送信する相手ファクシミリ装置が接続されて
いる電話回線の電話番号が、ヒューマンインタフェース
手段7を介して予め登録されている。利用者は少数のキ
ー入力により簡便に特定の電話番号を指定し、FAX通
信制御手段2へ該電話番号を送ることで所望の相手ファ
クシミリ装置に送信することができる。この情報も、通
信管理情報記憶手段701に記憶されている。
【0137】該通信管理情報はJISコードなどの文字
コードで記憶されているので、これらの情報を印字する
ためには、各々の文字コードに対応した文字フォントを
利用して情報をイメージ化する必要がある。文書イメー
ジ生成手段702は文字フォントを内蔵し、通信管理情
報記憶手段701に記憶されている該通信管理情報を、
該通信管理情報記憶手段からの指示により読み出してイ
メージ化し、通信管理情報文書として画像メモリ5に非
圧縮イメージデータとして格納する。
【0138】印字文書種別判別手段703は、印字対象
文書がファクシミリ受信文書、複写文書、通信管理情報
文書のいずれであるかを判別する。そして以下に示す手
順により、該印字対象文書がどのような受取者に対して
印字される文書であるのかを判別する。
【0139】以下、印字文書種別判別手段703が、上
記判別を実施する手順を説明する。まず、印字対象文書
がファクシミリ受信文書である場合、印字対象文書は実
施例5で説明した手順に従ってファクシミリ文書記憶手
段501に記憶されている。本実施例に係わるファクシ
ミリ装置では、該印字対象文書の文書属性として、該印
字対象文書がファクシミリ受信文書であることが追加記
憶される。更に、ファクシミリ通信手順により、FAX
通信制御手段2が送信側ファクシミリの電話番号や相手
名称(以下、送信者識別情報)などの情報を受信した場
合は、それらも併せて該印字対象文書の文書属性として
ファクシミリ文書記憶手段501に記憶される。
【0140】次に印字文書が複写文書の場合も、印字対
象文書は実施例5で説明した手順に従ってファクシミリ
文書記憶手段501に記憶されている。本実施例に係わ
るファクシミリ装置では、該印字対象文書の文書属性と
して、該印字対象文書が複写文書であることが追加記憶
される。更に、ヒューマンインタフェース手段7を介し
て、該複写文書の配布先に関する情報(以下、配布グル
ープ識別情報)が入力された場合は、それらも併せて該
印字対象文書の文書属性としてファクシミリ文書記憶手
段501に記憶される。
【0141】最後に印字対象文書が通信管理情報文書の
場合は、上記のように文書イメージ生成手段702によ
り、非圧縮イメージデータが画像メモリ5に記憶されて
いる。続いてデータ圧縮伸張手段3により該非圧縮イメ
ージデータは圧縮されて、複写文書の場合と同様、紙サ
イズ、解像度などの文書属性とともにファクシミリ文書
記憶手段501に記憶される。この際、該印字対象文書
の文書属性として、該印字対象文書が通信管理情報文書
であることが追加記憶される。
【0142】以上のように、印字対象文書がファクシミ
リ受信文書、複写文書、通信管理情報文書のいずれの場
合でも、印字対象文書は圧縮イメージデータとして、フ
ァクシミリ文書記憶手段501に記憶され、その文書属
性には、印字対象文書の種別が記憶されている。また、
場合によってはそれらの文書属性に、送信者識別情報
(ファクシミリ受信文書の場合)や配布グループ識別情
報(複写文書の場合)が含まれている。
【0143】これら文書を印字するため、データ圧縮伸
張手段3は、ファクシミリ文書記憶手段501から印字
対象文書の圧縮イメージデータ及び文書属性を読み出
し、文書属性に基づいて該圧縮イメージデータの伸張を
行うが、この際読み出した文書属性の中に記憶されてい
る印字対象文書の種別、送信者識別情報、配布グループ
識別情報を印字文書種別判別手段703に通知する。
【0144】印字文書種別判別手段703には、予めヒ
ューマンインタフェース手段7を介して、どの種別の文
書をどの外部印字装置で印字するかについての情報が記
憶されている。この情報には、ファクシミリ受信文書、
複写文書、通信管理情報文書を各々印字するためにどの
外部印字装置を選択するかに関する情報に加えて、更に
細かく選択される外部印字装置を区別するための情報が
含まれていても良い。
【0145】例えば、ファクシミリ受信文書の場合であ
れば、特定の送信者識別情報を受信した場合に選択され
るべき外部印字装置、複写文書の場合であれば、その配
布範囲を示す配布グループ識別情報に対応した外部印字
装置の集合を記憶させておくこともできる。この情報に
より、印字文書種別判別手段703は、自ら判別した文
書種別、及びその他付随する上記情報に対応した外部印
字装置を選択し、その選択結果を印字装置選択手段40
2に通知する。
【0146】次に、文書種別判別結果と、選択される外
部印字装置の関係について説明する。文書が印字される
場合には、2通りの場合が考えられる。第1の場合は、
ファクシミリ受信文書の印字や、一定時間間隔毎の通信
履歴情報の自動印字など、利用者からの直接的な印字要
求がない場合である。第2の場合は、利用者からの複写
要求や内部記憶電話帳情報を参照するための印字要求な
ど、利用者が印字に際しヒューマンインタフェース手段
7を介して直接的な印字要求を行う場合である。
【0147】第1の場合には、自動的に印字される文書
の受取者に都合のよい(即ち、受取者の居所付近に設置
された)外部印字装置が選択されるよう、そのような文
書種別と外部印字装置の関係が、ヒューマンインタフェ
ース手段7を介して、予め印字文書種別判別手段703
の中に記憶されている。
【0148】例えば、通信履歴情報や課金管理情報など
は、システム管理のための情報であるため、システム管
理者の近くに設置された外部印字装置が、これら通信管
理情報をイメージ化した通信管理情報文書の印字装置と
して選択されるよう関係付けられている。
【0149】また、ファクシミリ受信文書の内、実施例
3で説明した手順により、外部印字装置が明示的に選択
されず、通信手順上では受取者が指定されていない場
合、そのような受取者不明ファクシミリ受信文書を印字
するために、予め定められた外部印字装置が選択される
よう関係付けられている。一方、ファクシミリ受信文書
に付随した情報として、送信者識別情報が添付されてい
る場合は、その識別情報に応じて、外部印字装置を区別
するような関係を設定することも可能である。
【0150】第2の場合には、利用者が直接的に印字要
求を行うので、利用者が特定種別の文書を印字するのに
都合のよい外部印字装置がその場で選択されるよう、ヒ
ューマンインタフェース手段7を介して文書種別と外部
印字装置の関係が、印字文書種別判別手段703に設定
される。
【0151】例えば複写文書を印字する場合、利用者が
自ら複写した文書を持ち帰るときには、原稿読取手段1
を持つファクシミリ装置の最も近くに設置された外部印
字装置が選択されるように該関係を設定する。利用者が
内部記憶電話帳情報や通信履歴情報、課金管理情報を参
照したい場合も、同様な関係を設定しておけばよい。
【0152】また、利用者がファクシミリ装置の持つ複
写機能を利用して、複数の外部印字装置を介して同時に
多数の複写文書を配信することも可能である。このよう
な場合には、複写の際、ヒューマンインタフェース手段
7を介して、配布範囲を特定する配布グループ識別情報
が入力され、それを印字文書種別判別手段703に通知
することで、その識別情報が表す配布範囲に対応した複
数の外部印字装置が選択される。
【0153】印字対象文書は印字出力インタフェース1
01を介して、選択された外部印字装置に送出される
が、この時の動作は実施例1で説明した動作と全く同様
である。
【0154】以上のように、印字文書の種別を判別する
印字文書種別判別手段703を設けることで、印字文書
の受取者にとって最も都合の良い外部印字装置を選択す
ることが可能となり、受取者は自分の受け取るべき文書
が印字される外部印字装置を容易に特定し、印字された
文書を素早く受け取ることができる。また、本発明に係
わるファクシミリ装置の複写機能を利用し、複数の外部
印字装置とそこから印字される文書の受取者を関係付け
ることで、受取者を特定した文書の配信機能を実現する
ことができる。
【0155】なお、上記実施例では通信管理情報を文字
コードからイメージ化するために、文書イメージ生成手
段702を本発明に係わるファクシミリ装置内に設けた
が、通常、外部印字装置には文字コードを直接受け取
り、それをイメージ化する機能が装備されているため、
通信管理情報文書を印字する際には、印字内容記述形式
の中に該情報の文字コードを埋め込んで、直接外部印字
装置に送出する方法も考えられる。この際、本発明に係
わるファクシミリ装置内に文書イメージ生成手段702
を持つ必要はない。
【0156】実施例8. 次に、この本発明の第8の実施例を図10を用いて説明
する。図10において801はファクシミリ通信手順を
行うFAX通信制御手段、401は印字出力インタフェ
ース手段に接続された各々の外部印字装置102,30
3,304の印字能力を記憶する印字能力記憶手段であ
る。その他については図4と同等のものである。
【0157】なお、FAX通信制御手段801はファク
シミリ通信手順を行うとともに、ファクシミリ通信手順
に基づく通信相手端末とのネゴシエーションに要する自
端末の受信能力を印字能力記憶手段401の記憶内容か
ら決定する機能を有する。
【0158】次に、本ファクシミリ装置の動作について
説明する。印字能力記憶手段401はヒューマンインタ
フェース手段7を介して以下のように設定されている。 第1の印字装置:解像度=200DPI、印字用紙サイ
ズ=A4 第2の印字装置:解像度=400DPI、印字用紙サイ
ズ=A4 第3の印字装置:解像度=400DPI、印字用紙サイ
ズ=B4 また、外部印字装置は印字能力記憶手段401に設定さ
れた3つが接続されている。
【0159】FAX通信制御手段801は、相手通信端
末との通信時にファクシミリ通信手順に基づくネゴシエ
ーションにおいて、自端末の受信能力として印字能力記
憶手段401に記憶された設定内容から最高の能力を持
つ第3の印字装置の解像度である「400DPI」と、
印字用紙サイズ「B4」を相手に通知する。これを受け
て相手通信端末は、例えば400DPIでB4のファク
シミリ文書を送信する。受信側である本ファクシミリ装
置は、実施例4と同様の方法により該ファクシミリ文書
を印字する印字装置を選択して印字する。また、相手通
信端末が300DPIの解像度の文書しか送信できない
場合でも、印字された画像のサイズは縮小されてしまう
ものの、情報を損なうことなく印字できる。
【0160】以上のような動作により、印字不可能なフ
ァクシミリ文書を受信することは無くなり、解像度/紙
サイズ変換手段を用いなくとも、受信した全てのファク
シミリ文書の印字が保証される。
【0161】実施例9. 次に、この発明の第9の実施例を図11を用いて説明す
る。図11において901は電話通信制御手段、902
は特定の電話番号を記憶する電話番号記憶手段、903
は特定の音声を記録及び再生可能な音声記憶手段であ
る。その他については図9と同等のものである。
【0162】実施例5で説明したように、印字状態監視
手段502はタイマなどの計時手段により、例えば第1
の外部印字装置102が、一定時間以内に印字データの
受け取りが完了するか否かを監視している。印字開始か
ら一定時間以内に印字が完了しない等、実施例5で述べ
た印字不能、あるいは印字待ちの状態が検出された場合
には、予め電話番号記憶手段902に記憶されているシ
ステム管理者等の電話番号に、電話通信制御手段901
を介して発呼し、音声記憶手段903に記録された音声
メッセージを送信することにより、外部印字装置102
に異常が発生したことを通知する。
【0163】このように電話通信制御手段901、電話
番号記憶手段902、音声記憶手段903を設けること
で、本発明に係わるファクシミリ装置自身が持つヒュー
マンインタフェース手段7により外部印字装置の異常を
表示することに加え、該ファクシミリ装置を直接監視す
ることのできない位置に居るシステム管理者に対して
は、予め録音された音声メッセージにより外部印字装置
の異常発生を通知できるので、システム管理者は常時該
ファクシミリ装置の近傍でその状態を監視している必要
がなく、システム管理者の作業負荷を軽減する効果があ
る。
【0164】なお、該音声メッセージは、ヒューマンイ
ンタフェース手段7と音声記憶手段903により、シス
テム管理者などが発生した異常の種別に応じて適当なメ
ッセージを録音し、該音声記憶手段の中に記憶しておい
ても良いし、あるいは、予め該音声記憶手段に(ヒュー
マンインタフェース手段7を介して録音内容を変更でき
ない)固定のメッセージを音声コードデータとして記憶
させておいても良い。
【0165】
【発明の効果】この発明によれば、外部の印字装置をフ
ァクシミリ文書用の印字装置として使用するので、ファ
クシミリ装置を安価に構成できる。また、高機能の外部
印字装置を使用することで、品質の良い印字出力が得ら
れる効果がある。さらに、外部印字装置として使用する
可能性がある複数種類の印字内容記述形式を予め用意し
ておくことで、印字装置の変更が容易となる。
【0166】またこの発明によれば、いかなる紙サイズ
や解像度の文書でも、またいかなる印字機能の印字装置
が接続されていても、印字品質の劣化を最小限に抑える
ことが可能となる。
【0167】またこの発明によれば、外部に接続されて
いる複数の印字装置の中から、その何れかを送信側から
選択できるようにしたので、送信側の要求に合致した印
字品質を確保できる。さらに受信相手に近い印字装置を
送信側で選択が可能となる。
【0168】またこの発明によれば、いかなる紙サイズ
や解像度の文書でも、選択された印字装置に対応して、
印字可能なサイズに変換するので、印字品質の劣化を最
小限に抑えることが可能となる。
【0169】またこの発明によれば、予め設定した選択
基準に基づき、印字装置を選択するので、文書の印字品
質の劣化を最小限に抑えることが可能となる。
【0170】またこの発明によれば、文書の品質の画質
の劣化を抑制を優先順位として印字装置を選択するの
で、画質の劣化を最小限に抑えることが可能となる。
【0171】またこの発明によれば、文書の紙サイズの
保持を優先順位として印字装置を選択するので用紙の中
の文書の印字範囲を適切に行うことが可能となる。
【0172】またこの発明によれば、オペレータが自由
に印字装置を選択するので、オペレータが望んだ印字品
質を確保することができる。
【0173】またこの発明によれば、印字コストを優先
順位として印字装置を選択できるので、安いコストで印
字が可能となる。
【0174】またこの発明によれば、印字装置の動作状
態を監視しているので、異常が発生すれば直ちにオペレ
ータに通知することができる。
【0175】またこの発明によれば、印字装置が印字不
能あるいは印字待ちの状態でも、イメージデータをファ
クシミリ文書記憶手段に記憶できるので、次の文書の受
付が可能となり、ファクシミリ装置を効率よく活用でき
る。
【0176】またこの発明によれば、印字装置が印字不
能あるいは印字待ちの状態でも、予め設定した選択基準
に基づき、別の印字装置を使用できるので、利用者の緊
急の印字要求に対処することができる。
【0177】またこの発明によれば、印字データ生成装
置を接続しても、新たに専用の印字装置を設ける必要が
なく、印字データ生成装置と印字装置に変更を加えるこ
となく、ファクシミリ印字機能を実現できる。
【0178】またこの発明によれば、ファクシミリ受信
した印字対象データと印字データ生成手段からの印字デ
ータの切り換えを、現在転送している印字データの転送
終了からの経過時間により切り替えるので、簡単な構成
で確実に印字データの切り換えを行うことができる。
【0179】またこの発明によれば、印字文書の種別を
判別するようにしたので、印字文書の受取者にとって最
も都合の良い印字装置を選択することができ、印字され
た文書を素早く受け取ることができる。
【0180】またこの発明によれば、原稿読取手段で読
み取られた文書を印字する場合でも、受取者にとって最
も都合の良い印字装置を選択することができ、印字され
た文書を素早く受け取ることができる。
【0181】またこの発明によれば、印字装置が文字コ
ードを受け取り、それをイメージ化する機能を備えてい
なくても、通信管理情報文書のような文字コードで記載
された文書でも印字対象データとして受け取ることが可
能となる。
【0182】またこの発明によれば、印字装置の印字能
力を送信相手に通知するので、印字不可能なファクシミ
リ文書を受信することはなく、受信側での処理を簡単に
することができる。
【0183】またこの発明によれば、印字装置の異常を
システム管理者に素早く通知できるので、迅速な対応が
可能となる。
【0184】またこの発明によれば、原稿読取手段で読
み取られた文書でも、外部に接続した適切な印字装置で
印字することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1によるファクシミリ装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施例2によるファクシミリ装置
の構成を示すブロック図である。
【図3】 この発明の実施例3によるファクシミリ装置
の構成を示すブロック図である。
【図4】 この発明の実施例4によるファクシミリ装置
の構成を示すブロック図である。
【図5】 この発明の実施例4における印字装置を選択
する選択基準である。
【図6】 この発明の実施例4における印字装置を選択
する選択基準である。
【図7】 この発明の実施例5によるファクシミリ装置
の構成を示すブロック図である。
【図8】 この発明の実施例6によるファクシミリ装置
の構成を示すブロック図である。
【図9】 この発明の実施例7によるファクシミリ装置
の構成を示すブロック図である。
【図10】 この発明の実施例8によるファクシミリ装
置の構成を示すブロック図である。
【図11】 この発明の実施例9によるファクシミリ装
置の構成を示すブロック図である。
【図12】 従来のファクシミリ装置の構成を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
1 原稿読取手段、2 FAX通信制御手段、3 デー
タ圧縮伸張手段、4印字手段、5 画像メモリ、6 デ
ータバッファ、7 ヒューマンインタフェース手段、1
01 印字出力インタフェース手段、102 第1の外
部印字装置、103 印字内容記述形式記憶手段、10
4 印字内容記述形式変換手段、201 解像度/紙サ
イズ変換手段、202 印字能力記憶手段、301 印
字内容記述形式記憶手段、302 印字内容記述形式変
換手段、303 第2の外部印字装置、304 第3の
外部印字装置、305 印字装置選択手段、401 印
字能力記憶手段、402 印字装置選択手段、501
ファクシミリ文書記憶手段、502 印字状態監視手
段、601 印字入力インタフェース手段、602印字
データ切り替え手段、603 外部印字データ生成装
置、604 計時手段、701 通信管理情報記憶手
段、702 文書イメージ生成手段、703印字文書種
別判別手段、801 FAX通信制御手段、901 電
話通信制御手段、902 電話番号記憶手段、903
音声記憶手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小川 文伸 鎌倉市大船五丁目1番1号 三菱電機株 式会社 パーソナル情報機器開発研究所 内 (72)発明者 川畑 幸保 鎌倉市大船五丁目1番1号 三菱電機株 式会社 パーソナル情報機器開発研究所 内 (72)発明者 川浦 健央 鎌倉市大船五丁目1番1号 三菱電機株 式会社 パーソナル情報機器開発研究所 内 (72)発明者 藤川 実智代 鎌倉市大船五丁目1番1号 三菱電機株 式会社 パーソナル情報機器開発研究所 内 (56)参考文献 特開 昭63−294176(JP,A) 特開 昭57−14247(JP,A) 特開 昭60−84672(JP,A) 特開 昭63−167546(JP,A) 特開 平6−178079(JP,A) 特開 平6−276347(JP,A) 特開 平7−288620(JP,A) 特開 平7−327108(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/00 - 1/00 108 H04N 1/38 - 1/393

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファクシミリ通信手順に基づき相手端末
    と通信を行うFAX通信制御手段と、このFAX通信制
    御手段が受信した文書とその文書に付加された印字に関
    する属性情報を格納するデータバッファと、上記文書を
    伸張しイメージデータを再生するデータ伸張手段と、上
    記イメージデータを格納する画像メモリと、外部に接続
    する印字装置の印字内容記述形式を判別するための判別
    情報を予め記憶する印字内容記述形式記憶手段と、上記
    印字内容記述形式を複数種類記憶し、この複数の印字内
    容記述形式の中から上記印字内容記述形式記憶手段に記
    憶された判別情報に対応した印字内容記述形式を選択
    し、上記データバッファ内の印字に関する属性情報、上
    記選択された印字内容記述形式及び上記画像メモリ内の
    イメージデータに基づき、上記印字装置に対応する印字
    対象データを作成する印字内容記述形式変換手段と、上
    記印字対象データを上記印字装置へ出力する印字出力イ
    ンタフェース手段とを備えたことを特徴とするファクシ
    ミリ装置。
  2. 【請求項2】 上記外部に接続する印字装置の印字能力
    を記憶する印字能力記憶手段と、上記データバッファ内
    の印字に関する属性情報と上記印字能力記憶手段に記憶
    された印字能力を比較し、上記画像メモリに記憶されて
    いるイメージデータを上記印字装置が印字可能なサイズ
    に変換する解像度・紙サイズ変換手段とを備えたことを
    特徴とする請求項1記載のファクシミリ装置。
  3. 【請求項3】 ファクシミリ通信手順に基づき相手端末
    と通信を行い、上記相手端末より送信された外部に接続
    する印字装置を指示する指示信号を検知するFAX通信
    制御手段と、このFAX通信制御手段が受信した文書と
    その文書に付加された印字に関する属性情報を格納する
    データバッファと、上記文書を伸張しイメージデータを
    再生するデータ伸張手段と、上記イメージデータを格納
    する画像メモリと、上記FAX通信制御手段が検知した
    指示信号に基づき、上記外部に接続する複数の印字装置
    の中から印字する印字装置を選択する印字装置選択手段
    と、上記複数の印字装置の印字内容記述形式を記憶し、
    この複数の印字内容記述形式の中から上記指示信号に対
    応した印字内容記述形式を選択し、上記データバッファ
    内の印字に関する属性情報、上記選択された印字内容記
    述形式及び上記画像メモリ内のイメージデータに基づ
    き、上記選択された印字装置に対応する印字対象データ
    を作成する印字内容記述形式変換手段と、上記印字対象
    データを上記選択された印字装置へ出力する印字出力イ
    ンタフェース手段とを備えたことを特徴とするファクシ
    ミリ装置。
  4. 【請求項4】 上記外部に接続する複数の印字装置の印
    字能力を記憶する印字能力記憶手段と、上記データバッ
    ファ内の印字に関する属性情報と上記印字能力記憶手段
    に記憶された上記印字装置選択手段が選択した印字装置
    の印字能力とを比較し、上記画像メモリに記憶されてい
    るイメージデータを上記選択された印字装置が印字可能
    なサイズに変換する解像度・紙サイズ変換手段とを備え
    たことを特徴とする請求項3記載のファクシミリ装置。
  5. 【請求項5】 ファクシミリ通信手順に基づき相手端末
    と通信を行うFAX通信制御手段と、このFAX通信制
    御手段が受信した文書とその文書に付加された印字に関
    する属性情報を格納するデータバッファと、上記文書を
    伸張しイメージデータを再生するデータ伸張手段と、上
    記イメージデータを格納する画像メモリと、外部に接続
    する複数の印字装置の印字能力を記憶する印字能力記憶
    手段と、上記データバッファ内の印字に関する属性情報
    と上記印字能力記憶手段に記憶された複数の印字装置の
    印字能力を比較し、予め設定した選択基準に基づき、上
    記外部に接続する印字装置を選択する印字装置選択手段
    と、上記複数の印字装置の印字内容記述形式を記憶し、
    上記印字装置選択手段により選択された印字装置に対応
    する印字内容記述形式を選択し、上記データバッファ内
    の印字に関する属性情報、上記選択された印字内容記述
    形式及び上記画像メモリ内のイメージデータに基づき、
    上記選択された印字装置に対応する印字対象データを作
    成する印字内容記述形式変換手段と、上記印字対象デー
    タを上記選択された印字装置へ出力する印字出力インタ
    フェース手段とを備えたことを特徴とするファクシミリ
    装置。
  6. 【請求項6】 予め設定する上記選択基準は、上記外部
    に接続する複数の印字装置の用紙サイズと解像度の印字
    能力を考慮し、文書の画質の劣化の抑制を優先順位とし
    たことを特徴とする請求項5記載のファクシミリ装置。
  7. 【請求項7】 予め設定する上記選択基準は、上記外部
    に接続する複数の印字装置の用紙サイズと解像度の印字
    能力を考慮し、文書の用紙サイズの保持を優先順位とし
    たことを特徴とする請求項5記載のファクシミリ装置。
  8. 【請求項8】 予め設定する上記選択基準は、オペレー
    タがコマンドを入力するヒューマンインタフェース手段
    により指定することを特徴とする請求項5記載のファク
    シミリ装置。
  9. 【請求項9】 予め設定する上記選択基準は、上記外部
    に接続する複数の印字装置の印字コストを優先順位とし
    たことを特徴とする請求項5記載のファクシミリ装置。
  10. 【請求項10】 上記印字対象データを受け取った印字
    装置から返送される受信確認応答により、上記印字装置
    の動作状態を監視する印字状態監視手段と、この印字状
    態監視手段が印字不能あるいは印字待ちの状態を検出し
    た場合、その状態をオペレータに通知するヒューマンイ
    ンタフェース手段とを備えたことを特徴とする請求項1
    から5いずれか記載のファクシミリ装置。
  11. 【請求項11】 上記データバッファに格納された文書
    とその文書に付加された印字に関する属性情報を記憶す
    るファクシミリ文書記憶手段を備えたことを特徴とする
    請求項10記載のファクシミリ装置。
  12. 【請求項12】 上記印字対象データを受け取った上記
    選択された印字装置から返送される受信確認応答によ
    り、上記選択された印字装置の動作状態を監視する印字
    状態監視手段を備え、この印字状態監視手段が印字不能
    あるいは印字待ちの状態を検出した場合、前記予め設定
    した選択基準に基づき、上記選択された印字装置以外の
    上記外部に接続された印字装置を選択することを特徴と
    する請求項5記載のファクシミリ装置。
  13. 【請求項13】 ファクシミリ通信手順に基づき相手端
    末と通信を行うFAX通信制御手段と、このFAX通信
    制御手段が受信した文書とその文書に付加された印字に
    関する属性情報を格納するデータバッファと、上記文書
    を伸張しイメージデータを再生するデータ伸張手段と、
    上記イメージデータを格納する画像メモリと、外部に接
    続する印字装置の印字内容記述形式を判別するための判
    別情報を予め記憶する印字内容記述形式記憶手段と、上
    記印字内容記述形式を複数種類 記憶し、この複数の印字
    内容記述形式の中から上記印字内容記述形式記憶手段に
    記憶された判別情報に対応した印字内容記述形式を選択
    し、上記データバッファ内の印字に関する属性情報、上
    記選択された印字内容記述形式及び上記画像メモリ内の
    イメージデータに基づき、上記印字装置に対応する印字
    対象データを作成する印字内容記述形式変換手段と、外
    部に接続する印字データ生成装置から入力される印字デ
    ータを入力する印字入力インタフェース手段と、上記印
    字内容記述形式変換手段からの印字対象データと上記印
    字入力インタフェース手段からの印字データを切り替え
    て入力し、上記印字出力インタフェース手段に出力する
    印字データ切り替え手段と、上記印字データ切り替え手
    段から出力された上記印字対象データまたは印字データ
    を上記印字装置へ出力する印字出力インタフェース手段
    とを備えたことを特徴とするファクシミリ装置。
  14. 【請求項14】 上記印字データ切り替え手段が入力中
    の、上記印字内容記述形式変換手段からの印字対象デー
    タまたは上記印字入力インタフェース手段からの印字デ
    ータの転送終了からの時間を計測する計時手段を備え、
    上記印字データ切り替え手段は、上記計時手段が計測し
    た時間が所定の時間を越える場合、入力を切り替えるこ
    とを特徴とする請求項13記載のファクシミリ装置。
  15. 【請求項15】 ファクシミリ通信手順に基づき相手端
    末と通信を行うFAX通信制御手段と、このFAX通信
    制御手段が受信したファクシミリ受信文書をその文書の
    種別を表す文書属性とともに記憶し、ファクシミリ通信
    に必要な通信管理情報文書をその文書の種別を表す文書
    属性とともに記憶するファクシミリ文書記憶手段と、上
    記ファクシミリ文書記憶手段に記憶された文書の種別を
    上記文書属性に基づき判別し、予め設定された上記文書
    の種別と印字する外部の印字装置との対応関係より印字
    する印字装置を指定する印字文書種別判別手段と、この
    印字文書判別手段により指定された印字装置を選択し上
    記文書を選択された印字装置へ出力する印字装置選択手
    段とを備えたことを特徴とするファクシミリ装置。
  16. 【請求項16】 印字対象の文書を読み取る原稿読取手
    段を備え、この原稿読取手段で読み取られた文書をその
    文書の種別を表す文書属性とともに上記ファクシミリ文
    書記憶手段に記憶することを特徴とする請求項15記載
    のファクシミリ装置。
  17. 【請求項17】 上記通信管理情報文書の文字コードを
    その文字コードに対応した文字フォントを利用して文書
    をイメージ化する文書イメージ生成手段を備え、上記印
    字装置選択手段が、イメージ化された文書を上記選択さ
    れた印字装置へ出力することを特徴とする請求項15記
    載のファクシミリ装置。
  18. 【請求項18】 上記FAX通信制御手段は、上記印字
    能力記憶手段に記憶された印字能力を上記相手通信端末
    に通知することを特徴とする請求項5記載のファクシミ
    リ装置。
  19. 【請求項19】 特定の電話番号を記憶する電話番号記
    憶手段と、上記特定の電話番号により相手電話と通信を
    行う電話通信制御手段と、特定のメッセージを記憶する
    音声記憶手段とを備え、上記印字状態監視手段が印字不
    能あるいは印字待ちの状態を検出した場合、上記電話番
    号記憶手段に記憶された電話番号に上記電話通信制御手
    段を介して発呼し、上記音声記憶手段に記憶されたメッ
    セージを送信することを特徴とする請求項10記載のフ
    ァクシミリ装置。
  20. 【請求項20】 印字対象の文書を読み取り、その文書
    の紙サイズを判別する原稿読取手段を備え、この原稿読
    取手段で読み取ったイメージデータを上記画像メモリに
    記憶するとともに、ヒューマンインタフェース手段を介
    して入力された解像度と上記原稿読取手段で判別した紙
    サイズを印字に関する文書属性として上記画像メモリに
    記憶し、上記印字内容記述形式変換手段が上記画像メモ
    リに記憶されている上記イメージデータ及び印字に関す
    る文書属性に基づいて印字対象データを作成することを
    特徴とする請求項1から5いずれか記載のファクシミリ
    装置。
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