JP3120556B2 - パイプ鍛造におけるマンドレルの引抜方法及び該引抜方法に用いるマニプレータ - Google Patents

パイプ鍛造におけるマンドレルの引抜方法及び該引抜方法に用いるマニプレータ

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JP3120556B2
JP3120556B2 JP04108378A JP10837892A JP3120556B2 JP 3120556 B2 JP3120556 B2 JP 3120556B2 JP 04108378 A JP04108378 A JP 04108378A JP 10837892 A JP10837892 A JP 10837892A JP 3120556 B2 JP3120556 B2 JP 3120556B2
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俊彦 小幡
暁生 渡辺
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石川島播磨重工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はマンドレルを用いて鍛造
加工した後のパイプから上記マンドレルを引き抜くため
のパイプ鍛造におけるマンドレルの引抜方法及び該引抜
方法に用いるマニプレータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】パイプの製造方法の一つとして、パイプ
素材内にマンドレルを挿入し、その状態でパイプ素材を
プレスにより鍛造加工する方法がある。かかる方法の場
合、後工程として、成形後のパイプからマンドレルを引
き抜くことが必要となるが、鍛造の作用によりパイプが
マンドレルに圧着されているため、マンドレルを容易に
引き抜くことができなくなってしまうという問題があ
る。
【0003】そのため、従来では、鍛造加工後のパイプ
の表面を平金敷で軽く打ってパイプの内径を広げ、パイ
プとマンドレルの間をルーズにしてからマンドレルを引
き抜くようにしたり、あるいは、パイプ鍛造用の特殊ユ
ニットを用いることが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前者の場
合、金敷でパイプ表面を打つことから、パイプ表面が多
角形となったり、表面の滑かさがなくなったりして、パ
イプとしての精度が落ちる問題があり、一方、後者の場
合には、設備が高価で段取りに時間が掛かる問題があ
る。
【0005】そこで、本発明は、マンドレルを用いたパ
イプ鍛造において、パイプ表面に傷を付けることなく、
マンドレルを容易且つ確実に引き抜くことができるよう
なマンドレル引抜方法及び該引抜方法に用いるマニプレ
ータを提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、マンドレルを挿入したパイプ素材を鍛造
加工してパイプを成形した後、該パイプから上記マンド
レルを引き抜くようにするパイプ鍛造におけるマンドレ
ルの引抜方法において、上記パイプ素材の鍛造加工前
に、一端にフランジ部を有するスリーブを、該スリーブ
の他端が上記パイプ素材のマンドレル引抜側の端面と接
するようにして上記マンドレルに嵌装しておき、パイプ
成形後に、上記スリーブのフランジ部を金敷に当接支持
させた状態で、上記マンドレルに引抜力を与えることを
特徴とするパイプ鍛造におけるマンドレルの引抜方法と
する。
【0007】又、マンドレルの一端部を把持する把持装
置と該把持装置を移動可能に備えた台車とからなるマニ
プレータを用い、上記台車をマンドレル引抜方向へ移動
させて固定した後、上記把持装置を台車上で同方向へ押
して移動させ、かかる台車と把持装置の交互の移動を適
数回繰り返すことを特徴とするパイプ鍛造におけるマン
ドレルの引抜方法及び移動可能とした台車に、マンドレ
ルを把持するための把持装置を移動可能に設け、且つ上
記台車に、把持装置を台車の移動方向へ移動させるため
の移動装置を設置し、更に、上記台車に、台車の位置を
固定するための固定装置を具備させた構成を有すること
を特徴とするマニプレータとする。
【0008】
【作用】フランジ部付スリーブを用いると、マンドレル
の引抜時に、パイプの端面がスリーブを介して金敷に押
えられるため、パイプの表面に傷を付けることなくマン
ドレルに引抜力が与えられる。
【0009】又、個々に移動できる台車と把持装置とを
有するマニプレータを用いると、台車を固定した状態で
把持装置を移動させることにより、マンドレルに強力な
引抜力を与えることができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0011】図1乃至図3は本発明の一実施例を示すも
ので、マンドレル1を挿入したパイプ素材2aを、プレ
ス3の金敷3aで鍛造加工してパイプ2を成形した後、
該パイプ2から上記マンドレル1をマニプレータ4によ
って引き抜くようにするパイプ鍛造におけるマンドレル
の引抜方法において、パイプ素材2aを鍛造するに先立
ち、図1に示す如く、パイプ素材2の成形外径D1以下
の外径D2を有し且つ一端にフランジ部5aを形成した
スリーブ5を、予め、該スリーブ5の他端がパイプ素材
2aのマンドレル引抜側の端面と接するように上記マン
ドレル1に嵌装させておく。又、この際、上記スリーブ
5の位置を規制できるように、マンドレル1の引抜側の
端部に大径段差部1aを形成しておく。上記の如く、パ
イプ素材2aの端にスリーブ5を位置させた状態で、プ
レス3によりパイプ素材2aを鍛造加工して行くと、パ
イプ素材2aの鍛造加工部が端部に至るが、上記スリー
ブ5の外径D2がパイプ素材2aの成形外径D1よりも
等しいか小さくしてあるので、図2に示す如く、パイプ
素材2aの端部を正確に鍛造することができ、パイプ素
材2aを全長に亘り効率よく鍛造加工してなるパイプ2
を成形することができる。成形後のパイプ2からマンド
レル1を引き抜く作業は、マニプレータ4を用いて行う
が、この際、図3に示す如く、スリーブ5のフランジ部
5aのマンドレル引き抜き側の側面を金敷3aに当接支
持させた状態で行う。この場合、マニプレータ4によっ
てマンドレル1に引抜力を与えると、パイプ2の端面が
スリーブ5を介して金敷3aに押えられることから、パ
イプ2に長手方向の力を作用させることができ、これに
より、パイプ2の表面を傷付けることなく、マンドレル
1を比較的容易に引き抜くことができる。
【0012】次に、図4乃至図6は本発明の他の実施例
を示すもので、図1乃至図3に示したと同様に、プレス
3によって鍛造加工した後のパイプ2からマニプレータ
4を用いてマンドレル1を引き抜くようにするパイプ鍛
造におけるマンドレルの引抜方法において、上記マニプ
レータ4を特殊な構成とし、マンドレル1を更に容易に
引き抜くことができるようにしたものである。
【0013】上記マニプレータ4は次の如き構成として
ある。すなわち、マンドレル1の引抜方向(矢印Xで示
す)に沿って固設したラック6に対して噛合するピニオ
ン7と該ピニオン7を駆動するモータ8とからなる駆動
装置9によって、上記ラック6と平行に敷設したガイド
レール10上を移動させられるようにした台車11を備
え、且つ該台車11上に、マンドレル1を把持するため
の把持具12と該把持具12を保持する本体部13とか
らなる把持装置14を移動可能に載置し、上記台車11
上に、把持装置14をマンドレル引抜方向である台車移
動方向へ押して移動させるための移動装置としてのシリ
ンダ15を設置して、該シリンダ15の作動により台車
11の移動とは別個に把持装置14を移動させられるよ
うにし、更に、図6に詳細を示す如く、上記台車11
に、上記ラック6に対して係合し得る先端形状とした固
定ピン16と該固定ピン16を昇降させる昇降シリンダ
17とからなる固定装置18を設置した構成としてあ
る。
【0014】上記構成としたマニプレータ4を用いて成
形後のパイプ2からマンドレル1を引き抜く場合には、
図4において、実線の位置にある台車11を、先ず、駆
動装置9の作動によってマンドレル引抜方向へ移動させ
るようにする。この際、把持装置14はマンドレル1を
把持しているのでその位置がマンドレル1によって拘束
されるが、把持装置14は台車11に対して移動可能と
してあるため、台車11と把持装置14との間に相対移
動が生じ、台車11だけが二点鎖線で示す如く引抜方向
に移動させられることになる。この台車11の移動によ
り把持装置14は台車11上でストロークエンドに達す
るので、ここで、固定装置18により台車11の位置を
固定する。すなわち、昇降シリンダ17の作動で固定ピ
ン16を下降し、固定ピン16の先端(下端)をラック
6に打ち込むようにする。次に、シリンダ15の作動
で、把持装置14をマンドレル引抜方向へ押し、二点鎖
線で示す位置へと移動させる。この際、上記した如く、
台車11が固定されているため、把持装置14の移動力
が、すなわち、シリンダ15の押し力がマンドレル1に
対する引抜力として強力に作用することになる。したが
って、上記台車11の移動及び位置固定と、把持装置1
4の移動とを適数回繰り返すことによりマンドレル1を
パイプ2から容易に引き抜くことができる。
【0015】上記において、パイプ2の引抜側の端面に
は、図1乃至図3の実施例の場合と同様にスリーブ5を
配置してあるが、マニプレータ4によって強力な引抜力
が得られるので、スリーブ5を省略し、パイプ2を他の
方式で支持させるようにしてもよい。
【0016】次に、図7は台車11の位置を固定する固
定装置18の他の例を示すもので、台車11の移動をガ
イドするガイドレール10の側部に、ピン孔19を所定
間隔で穿設した固定用レール20を固設し、該固定用レ
ール20のピン孔19に、固定ピン16を嵌入させ得る
ように構成したものである。
【0017】図7に示す型式の固定装置18を用いて
も、台車11の位置を確実に固定することができる。
【0018】なお、本発明は上記実施例のみに限定され
るものではなく、把持装置14を移動させる移動装置と
しては、シリンダ15に代えて、たとえば、油圧ジャッ
キを用いるようにしてもよいこと、その他本発明の要旨
を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは
勿論である。
【0019】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明によれば、次の
如き優れた効果を発揮する。 (I) パイプ素材を鍛造加工する前にパイプ素材の端にス
リーブを配置してマンドレル上に嵌装しておき、パイプ
成形後に、スリーブを金敷に当接支持させてマンドレル
に引抜力を与えるようにしたので、パイプ表面に傷を付
けることなく比較的に容易にマンドレルを引き抜くこと
ができる。 (II)個々に移動できる把持装置と台車とからなるマニプ
レータを用い、台車と把持装置とを交互に移動させて台
車を固定した状態でマンドレルに引抜力を与えるように
したので、マンドレルを強力な引抜力にて容易に引き抜
くことができる。 (III) マンドレルの引抜方法に用いるマニプレータを、
移動可能とした台車と、台車を固定する固定装置と、台
車に対して移動可能な把持装置と、把持装置を移動させ
る移動装置とから構成したので、強力なマンドレル引抜
力を与え得るマニプレータを簡単な構造で安価に提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、鍛造工程を示
す概略図である。
【図2】端部鍛造工程を示す概略図である。
【図3】引抜工程を示す概略図である。
【図4】本発明の他の実施例を示すマニプレータの概略
側面図である。
【図5】図4の平面図である。
【図6】固定装置の一例を示す断面図である。
【図7】固定装置の他の例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 マンドレル 2 パイプ 2a パイプ素材 3 プレス 3a 金敷 4 マニプレータ 5 スリーブ 5a フランジ部 11 台車 14 把持装置 18 固定装置 X マンドレル引抜方向(台車移動方向)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−238328(JP,A) 特開 昭63−180337(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21C 45/00 B21J 5/06 B21J 13/10 B21J 13/14

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マンドレルを挿入したパイプ素材を鍛造
    加工してパイプを成形した後、該パイプから上記マンド
    レルを引き抜くようにするパイプ鍛造におけるマンドレ
    ルの引抜方法において、上記パイプ素材の鍛造加工前
    に、一端にフランジ部を有するスリーブを、該スリーブ
    の他端が上記パイプ素材のマンドレル引抜側の端面と接
    するようにして上記マンドレルに嵌装しておき、パイプ
    成形後に、上記スリーブのフランジ部を金敷に当接支持
    させた状態で、上記マンドレルに引抜力を与えることを
    特徴とするパイプ鍛造におけるマンドレルの引抜方法。
  2. 【請求項2】 マンドレルを挿入したパイプ素材を鍛造
    加工してパイプを成形した後、該パイプから上記マンド
    レルを引き抜くようにするパイプ鍛造におけるマンドレ
    ルの引抜方法において、上記マンドレルの一端部を把持
    する把持装置と該把持装置を移動可能に備えた台車とか
    らなるマニプレータを用い、上記台車をマンドレル引抜
    方向へ移動させて固定した後、上記把持装置を台車上で
    同方向へ押して移動させ、かかる台車と把持装置の交互
    の移動を適数回繰り返すことを特徴とするパイプ鍛造に
    おけるマンドレルの引抜方法。
  3. 【請求項3】 移動可能とした台車に、マンドレルを把
    持するための把持装置を移動可能に設け、且つ上記台車
    に、把持装置を台車の移動方向へ移動させるための移動
    装置を設置し、更に、上記台車に、台車の位置を固定す
    るための固定装置を具備させた構成を有することを特徴
    とするマニプレータ。
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KR102057332B1 (ko) * 2018-02-19 2020-01-22 주식회사 제이투시스 금속링 단조 장치

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