JP3117805B2 - ポリエーテルエステルエラストマー - Google Patents

ポリエーテルエステルエラストマー

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JP3117805B2
JP3117805B2 JP04238701A JP23870192A JP3117805B2 JP 3117805 B2 JP3117805 B2 JP 3117805B2 JP 04238701 A JP04238701 A JP 04238701A JP 23870192 A JP23870192 A JP 23870192A JP 3117805 B2 JP3117805 B2 JP 3117805B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は低温特性、耐屈曲性、耐
摩耗性及び弾性回復性の優れたゴム状弾性を有する新規
なポリエステルエラストマーに関する。
【0002】
【従来の技術】主としてポリブチレンテレフタレートを
ハードセグメントとし、ポリエーテルグリコールをソフ
トセグメントとしてなるポリエーテルエステルブロック
共重合体は、ゴム状弾性を有するポリエステルエラスト
マーとして、電気・電子部品、自動車部品、繊維、フィ
ルム等に用途を拡大しつつあり、熱可塑性エラストマー
の中でも市場の伸びも大きい。
【0003】通常、ポリエステルエラストマーのソフト
セグメントとしてポリ(テトラメチレンオキシ)グリコ
ールが広く使用されているが、その分子量や分子量分布
によってポリエステルエラストマー中のポリ(テトラメ
チレンオキシ)グリコール成分がその線状構造に由来し
て低温度領域において結晶化を起こし、使用条件によっ
ては低温特性、耐屈曲摩耗性及び弾性回復性等の物性が
不十分となる。
【0004】このような問題を解決する為に、原料のポ
リ(テトラメチレンオキシ)グリコールの分子量分布
(Mv/Mn)を狭く(Mv/Mn≦1.60)し、数
平均分子量(Mn)を比較的小さくする試みがなされて
いる(特公平3−40732号公報)。ここで、分子量
分布(Mv/Mn)は、末端水酸基価より求めた数平均
分子量(Mn)の、式Mv=antilog(0.49
31ogη+3.0646)で規定される粘度平均分子
量(Mv)に対する比で示される値である。但し、ηは
40°Cの温度における溶融粘度をポアズで示したもの
である。
【0005】また、ポリエーテルグリコールの結晶化
防ぐ目的で、側鎖にアルキル基のついたもの、例えばポ
リ(2−メチル−1,3−プロピレンオキシ)グリコー
ルをソフトセグメントとして使用する発明等(特公平3
−80170号公報)が公知である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ポリ
(テトラメチレンオキシ)グリコールの分子量分布(M
v/Mn)を狭くしても、使用できるポリ(テトラメチ
レンオキシ)グリコールの数平均分子量(Mn)は限ら
れており、特に融点を高く設定したいときは、耐熱性と
低温特性、耐屈曲摩耗性及び弾性回復性等との物性バラ
ンスに劣る欠点を有する。
【0007】また、ソフトセグメントとして側鎖にアル
キル基のついたポリエーテルグリコールを使用する場合
には、比較的多量の側鎖にアルキル基のついたポリオキ
シアルキレンユニットを有さないと効果が発現しないこ
とや、原料の環状エーテル(例えばメチルテトラヒドロ
フラン、メチルオキセタン)が高価であることなどか
ら、この方法は工業的には殆ど利用されていないのが現
状である。
【0008】本発明はこのような不具合を解決するため
のものであり、ソフトセグメント成分となるポリエーテ
ルグリコールを適切に選定することにより、低温特性、
耐屈曲性、耐摩耗性及び弾性回復性の優れたゴム状弾性
を有する新規なポリエーテルエステルエラストマーを提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のポリエーテルエステルエラストマーは、
(a)芳香族ジカルボン酸またはそのエステル形成性誘
導体からなるジカルボン酸成分と、(b)脂肪族ジオー
ルまたはそのエステル形成性誘導体からなる短鎖ジオー
ル成分と、(c)下記〔化1〕式で表されるネオペンチ
レンオキシド構造単位をNとし、下記〔化2〕式で表さ
れるテトラメチレンオキシド構造単位をTとしたとき、
NとTとにより構成され、Nの比率が5〜100モルパ
ーセントであり、両端末がアルコール性水酸基であり、
数平均分子量が400〜6000であるポリエーテルグ
リコールからなる長鎖ジオール成分とを共重合してなる
ポリ エーテルテステルエラストマーであって、前記ポリ
エーテルグリコール単位が10〜90重量パーセント共
重合されていることを特徴とするポリエーテルテステル
エラストマー。
【0010】
【化3】
【0011】
【化4】
【0012】前記ポリエーテルエステルエラストマーに
おいて、前記長鎖ジオール成分をなすポリエーテルグリ
コールは、このポリエーテルグリコールの末端にないN
については、Nを挟んで隣接する構造単位が必ずTであ
り、Nが末端にある場合には、末端にあってアルコール
性水酸基に結合されているNについては、アルコール性
水酸基の反対側でNに隣接する構造単位が必ずTである
構造を有し、かつNを5〜50モルパーセント含むもの
が好適である。
【0013】本発明におけるジカルボン酸成分をなす芳
香族ジカルボン酸及びそのエステル形成性誘導体として
は、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、ナフタレ
ン−2,6−ジカルボン酸、ナフタレン−2,7−ジカ
ルボン酸、ジフェニル−4,4’−ジカルボン酸、ジフ
ェノキシエタンジカルボン酸、5−スルホイソフタル酸
及びこれらのエステル形成性誘導体等が挙げられる。
【0014】また、1,4−シクロヘキサンジカルボン
酸、コハク酸、シュウ酸、アジピン酸、セバシン酸、ド
デカンジ酸、ダイマー酸等の脂環式、脂肪族のジカルボ
ン酸及びこれらのエステル形成性誘導体を用いてもよ
い。これらは、単独、もしくは2種以上組み合わせて使
用しても構わない。好適にはテレフタル酸、イソフタル
酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸が用いられる。
【0015】本発明における短鎖ジオール成分として
は、通常、分子量が300以下の脂肪族ジオール及びそ
のエステル形成性誘導体が用いられる。例えば、エチレ
ングリコール、1,3−プロピレンジオール、1,4−
ブタンジオール、ペンタメチレングリコール、ヘキサメ
チレングリコール、ネオペンチルグリコール、デカメチ
レングリコール及びこれらのエステル形成性誘導体が挙
げられる。
【0016】また、1,1−シクロヘキサンジメタノー
ル、1,4−シクロヘキサンジメタノール、トリシクロ
デカンジメタノール等の脂環式ジオール及びこれらのエ
ステル形成性誘導体、キシリレングリコール、ビス(p
−ヒドロキシ)ジフェニル、ビス(p−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン、2,2−ビス[4−(2−ヒドロキシ
エトキシ)フェニル]プロパン、ビス[4(2−ヒドロ
キシ)フェニル]スルホン、1,1−ビス[4−(2−
ヒドロキシエトキシ)フェニル]シクロヘキサン等、及
びこれらのエステル形成性誘導体が挙げられる。
【0017】好適には、エチレングリコール、1,4−
ブタンジオール及びこれらのエステル形成性誘導体が挙
げられる。上記の芳香族ジカルボン酸及びこれらのエス
テル形成性誘導体と、脂肪族ジオール及びこれらのエス
テル形成性誘導体との組合せにより、ポリエステルエラ
ストマーのハードセグメント即ち短鎖ポリエステルが構
成される。芳香族ジカルボン酸及びこれらのエステル形
成性誘導体と脂肪族ジオール及びこれらのエステル形成
性誘導体との仕込みのモル比は1:1.2〜1:2.
5、好ましくは1:1.5〜1:2.2である。
【0018】好ましい組合せは、テレフタル酸またはテ
レフタル酸ジエステルと、エチレングリコールまたは
1,4−ブタンジオールとの組合せ(すなわち、ポリエ
チレンテレフタレートまたはポリブチレンテレフタレー
ト)である。そして、ポリブチレンテレフタレートをハ
ードセグメントに使用することがより好ましい。この理
由は、ポリブチレンテレフタレートは結晶化速度が大き
く成型性が優れること、ポリエーテルエステルエラスト
マーとしてもゴム弾性、機械的性質、耐熱性、耐化学薬
品性等の物性バランスがよく備わっていること等によ
る。
【0019】この組合せに、他のジカルボン酸及びその
エステル形成性誘導体を15モルパーセント以内、また
は他のジオール及びそのエステル形成性誘導体を15モ
ルパーセント以内加えて使用することもできる。本発明
のポリエーテルエステルエラストマーにおけるソフトセ
グメント、即ち長鎖ポリエステルを構成するポリエーテ
ルグリコールは、下記に示すN〔化5〕とT〔化6〕よ
り構成され、Nの比率が5〜100モルパーセントであ
り、両末端がアルコール性水酸基であり、数平均分子量
が400〜6000であるポリエーテルグリコールであ
る。
【0020】
【化5】
【0021】
【化6】
【0022】このようなポリエーテルグリコールは、
3,3−ジメチルオキセタン(3,3−DMO)の単独
カチオン重合、3,3−DMOとネオペンチルグリコー
ル(NPG)とのカチオン共重合、3,3−DMOとテ
トラヒドロフラン(THF)のカチオン共重合、3,3
−DMOとNPGとTHFのカチオン三元共重合または
ネオペンチルグリコールとテトラヒドロフランを原料と
して、アルコール性水酸基の存在下で活性を示す触媒の
存在下、純テトラメチレングリコールの解重合が進行す
る反応条件下において製造することが出来る。
【0023】本発明のポリエーテルエステルエラストマ
ーにおけるソフトセグメントを構成するポリエーテルグ
リコールとしては、その末端にないNについては、Nを
挟んで隣接する構造単位が必ずTであり、Nが末端にあ
る場合には、末端にあってアルコール性水酸基の反対側
でNに隣接する構造単位が必ずTである構造を有し、か
つNが5〜50モルパーセントであるものが好適であ
る。
【0024】このようなポリエーテルグリコールではN
が必ず50モルパーセント以下になる。Nが5モルパー
セントに満たない共重合組織では、これをポリエステル
エラストマーにした場合に満足な物性が得られない為好
ましくない。
【0025】ポリエーテルエステルエラストマーにおけ
る長鎖ポリエステル、即ちソフトセグメントの含量が比
較的少ない場合(10〜50wtパーセント)には、
記ポリエーテルグリコール中のNの含量が多い(15〜
50molパーセント)ことが性能発現上、好ましい。
ー方、ソフトセグメントの含量が比較的多い(50〜9
0wtパーセント)場合には、Nの含量が少なくても
(5〜15molパーセント)、低温性能等の物性を十
分良好にすることができる。
【0026】本発明における好ましいポリエーテルグリ
コールは、アルコール性水酸基の存在化で活性を示す触
媒の存在下、多量のネオペンチルグリコールを仕込み、
純テトラメチレングリコールの解重合が進む高い温度
と、低いTHF濃度即ち高いポリマー濃度とからなる反
応条件で製造される。アルコール性水酸基の存在下で活
性を示す触媒としては、特開昭60−20366号公報
にヘテロポリ酸が、特開昭61−120830号公報に
ヘテロポリ酸の塩が記述されているがこれらを用いるこ
とができる。この際、触媒に対する水またはジオールの
モル比が10以下であるという要件は、本発明のポリエ
ーテルグリコールを与える反応条件では不要である。
【0027】なお、アルコール性水酸基の存在下で活性
を示す触媒は、特にヘテロポリ酸に限定されるものでは
なく、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸なども
用いられる。本発明における好ましいポリエーテルグリ
コールは、前述の特殊な反応条件によって与えられる。
すなわち、ネオペンチルグリコールの共重合比率を高め
ることができるのは、触媒に対するジオールのモル比が
30であっても重合を進めることが出来るので、多量の
ネオペンチルグリコールを仕込むことが出来ることによ
る。また、純ポリ(テトラメチレンオキシ)グリコール
の解重合条件で重合を進める為に、THFのみが連なる
ポリマー分子鎖の形成が抑制される。
【0028】本発明における好ましいポリエーテルグリ
コールにおいて、ネオペンチルグリコールの共重合比率
が50molパーセント以下であること、すなわち、N
とNが直接連結される構造が無いことは13C−NMR
の解析から証明できる。その他、この本発明に使用され
る好ましいポリエーテルグリコールに関しては特願平3
−38582号に詳しく記述されている。
【0029】本発明におけるポリエーテルグリコールと
しては、数平均分子量が400〜6000のものが使用
される。この数平均分子量はGPC法等の挿々の方法に
よって測定されるが、通常は末端を無水酢酸でアセチル
化させ、未反応の無水酢酸を酢酸に分解後、アルカリで
逆滴定(末端基滴定法)することにより水酸基価を求
め、その値から求めることが出来る。
【0030】この数平均分子量が400未満になると、
重合する最終ポリエーテルエステルのハード/ソフト比
にもよるが、通常は短鎖ポリエステル(ハードセグメン
ト)の平均連鎖長が小さくなり、融点降下が激しくなっ
て耐熱性に劣るため、ポリエステルエラストマーとして
そのまま材料に使用する場合には好ましくない。また、
数平均分子量が6000を越えると、単位重量当りのポ
リエーテルグリコール中の末端基濃度が低くなり、重合
しにくくなるので好ましくない。この重合しやすさと融
点のバランスを考慮すると、数平均分子量は800〜4
000が好ましく、1000〜2500がさらに好まし
い。
【0031】本発明のポリエーテルエステルエラストマ
ー全体に占める全ポリエーテルグリコールユニット(ソ
フトセグメント)の量は10〜90重量パーセントであ
り、この値はポリエーテルエステルエラストマーを用い
た目的とする最終成型品の要求物性による。この場合の
ポリエーテルグリコールユニットの量とは、ソフトセグ
メントの重量比のことであって、仕込のポリエーテルグ
リコールの全モノマー中に占める重量比のことではな
い。
【0032】一般に、ポリエーテルエステルエラストマ
ーのハードセグメントは短鎖エステルであり、ソフトセ
グメントは長鎖エステルからなるが、ポリエーテル部分
の末端はジカルボン酸成分とエステル結合にて連結し、
ハードセグメントと連なっている。ここでは、ポリエー
テル部分の片末端のエステル結合を構成するユニットも
含めたものを便宜上ソフトセグメントとした。
【0033】即ち、通常良く知られているポリエーテル
エステルエラストマー〔ハードセグメント:ポリブチレ
ンテレフタレート、ソフトセグメント:ポリ(テトラメ
チレンオキシ)グリコール〕を例にとれば、ハードセグ
メントおよびソフトセグメントは、以下に示す〔化7〕
〔化8〕式でそれぞれ定義される。ハードセグメン
ト:
【0034】
【化7】
【0035】ソフトセグメント:
【0036】
【化8】
【0037】このハード/ソフトセグメントの比率は
H−NMRにて正確に定量することが可能である。ソフ
トセグメントの量が10重量パーセントより小さいと軟
質性に劣り、エラストマーとしての満足のいく物性は期
待できない。また、この量が90重量パーセントを越え
ると軟質性は相当付与されるが、同時にハードセグメン
トの平均連鎖長が短くなり、物理的架橋点であるハード
ブロックが外力に対して抵抗できずに機械強度が著しく
低下して、もはやエラストマー材料としては用途がなく
なってしまう。また、融点も相当低下するため耐熱性に
も劣り、好ましくない。より好ましいソフトセグメント
の量は25〜75重量パーセントである。
【0038】本発明のポリエーテルエステルエラストマ
ーがさらに他のポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹
脂、ポリアミド樹脂等の改質剤として使用される場合
は、50重量パーセント以上のソフトセグメント成分が
含まれるポリエーテルエステルエラストマーを使用する
ことが出来る。このような本発明のポリエーテルエステ
ルエラストマーは、以下に示す公知の方法で製造でき
る。
【0039】例えば、ジカルボン酸の低級アルコールジ
エステル、過剰量の低分子量グリコールおよびポリエー
テルグリコールを触媒の存在下エステル交換反応させ、
続いて得られる反応生成物を減圧下重縮合する方法、あ
るいはジカルボン酸とグリコール及びポリエーテルグリ
コールを触媒の存在下エステル化反応させ、ついで得ら
れる生成物を重縮合する方法、また予め短鎖ポリエステ
ル(例えばポリブチレンテレフタレート)を作ってお
き、これに他のジカルボン酸やジオールもしくはポリエ
ーテルグリコールを加えたり、もしくは他の共重合ポリ
エステルを添加してエステル交換によりランダム化させ
る方法など何れの方法をとっても良い。
【0040】エステル交換反応またはエステル化反応と
重縮合反応に共通の触媒として、テトラ(イソプロポキ
シ)チタネート、テトラ(n−ブトキシ)チタネートに
代表されるテトラアルキルチタネート、これらテトラア
ルキルチタネートとアルキレングリコールとの反応生成
物、テトラアルキルチタネートの部分加水分解物、チキ
タニウムヘキサアルコキサイドの金属塩、チタニウムヘ
キサアルコキサイドの金属塩、チタンのカルボン酸塩、
チタニル化合物等のTi系触媒が好ましい他、モノn−
ブチルモノヒドロキシスズオキサイド、モノn−ブチル
スズトリアセテート、モノn−ブチルスズモノオクチレ
ート、モノn−ブチルスズモノアセテート等のモノアル
キルスズ化合物、ジn−ブチルスズオキサイド、ジn−
ブチルスズジアセテート、ジフェニルスズオキサイド、
ジフェニルスズジアセテート、ジn−ブチルスズジオク
チレート等のジアルキル(またはジアリール)スズ化合
物等が挙げられる。この他Mg、Pb、Zr、Zn、S
等の金属または金属酸化物触媒が有用である。これら
の触媒は単独で、あるいは2種以上組み合わせて使用し
ても良い。特に単独で使用する場合には、テトラアルキ
ルチタネート、または三酸化アンチモンが、組み合わせ
て使用する場合にはテトラアルキルチタネートと酢酸マ
グネシウムを用いることが好ましい。
【0041】エステル化あるいは重縮合触媒の添加量は
生成ポリマーに対して0.005〜0.5重量パーセン
トが好ましく、特に0.03〜0.2重量パーセントが
好ましい。これら触媒はエステル交換またはエステル化
反応開始時に添加した後、重縮合反応時に再び添加して
もしなくても良い。また、ジカルボン酸やグリコールの
一部としてポリカルボン酸や他官能ヒドロキシ化合物、
オキシ酸等が共重合されていても良い。他官能成分は高
粘度化成分として有効に作用し、その共重合し得る範囲
は3モルパーセント以下である。
【0042】かかる他官能成分として用いることが出来
るものにはトリメリット酸、トリメシン酸、ピロメリッ
ト酸、ベンゾフェノンテトラカルボン酸、ブタンテトラ
カルボン酸、グリセリン、ペンタエリスリトールおよび
それらのエステル、酸無水物等を挙げることができる。
このようにして重合したポリエーテルエステルエラスト
マーの分子量は、一般には相対溶液粘度(ηreL)や
固有粘度([η])にて表現される。本発明におけるポ
リエーテルエステルエラストマー0.5gを、o−クロ
ロフェノール100mlに溶解し、キャノン・フェンス
ケ粘度計を用いて25°Cにて測定した相対溶液粘度
(ηreL)にて評価したところ、ηreLが1.4か
ら2.5の範囲であると、ポリエーテルエステルエラス
トマーの物性に良い影響を与えることが分かっている。
【0043】ηreLが1.4未満であると、分子量が
十分上がっていないため機械物性が弱く、またリアクタ
ーより払い出す際にストランドの強度が弱くてペレット
化するのが困難であって好ましくない。また、ηreL
が2.5を越えると、溶融粘度が上がりすぎて、リアク
ターから払い出しが出来にくくなる場合がある。機械物
性とリアクターからの払い出しとのバランスを考慮すれ
ば、より好ましいηreLは1.5〜2.3である。
【0044】また、酸化防止剤をポリエーテルエステル
エラストマーの製造中または製造後の任意の時期に加え
ることが出来るが、特にポリエーテルグリコールが高温
に曝される時点、例えば重縮合反応に入る時点でポリエ
ーテルグリコールの酸化劣化を防止する為重縮合反応を
阻害せず、また触媒の機能を損なわない酸化防止剤を加
えることが望ましい。
【0045】これらの酸化防止剤としては燐酸、亜燐酸
の脂肪族、芳香族又はアルキル基置換芳香族エステル
や、次亜燐酸誘導体、フェニルホスホン酸、フェニルホ
スフィン酸、ジフェニルホスホン酸、ポリホスホネー
ト、ジアルキルペンタエリスリトールジホスファイト、
ジアルキルビスフェノールAジホスファイト等のリン化
合物、フェノール系誘導体特にヒンダードフェノール化
合物、チオエーテル系、ジチオ酸塩系、メルカプトベン
ズイミダゾール系、チオカルバニリド系、チオジプロピ
オン酸エステル等のイオウを含む化合物、スズマレー
ト、ジブチルスズモノオキシド等のスズ系化合物を用い
ることができる。これらは単独で用いても2種以上組み
合わせて用いても構わない。
【0046】これら安定剤の添加量は、ポリエーテルエ
ステルエラストマー100重量部に対し、0.01〜2
重量部であることが望ましい。また、必要に応じて本発
明におけるポリエーテルグリコールを、それ以外のポリ
エーテルグリコールで一部置換しても良い。かかる置換
に用いられるポリエーテルグリコールとしてポリ(エチ
レンオキシ)グリコール、ポリ(プロピレンオキシ)グ
リコール、ポリ(テトラメチレンオキシ)グリコール、
ポリ(1,2−プロピレンオキシ)グリコール、エチレ
ンオキシドとプロピレンオキシドのブロック又はランダ
ム共重合体、エチレンオキシドとTHFのブロック又は
ランダム共重合体、ポリ(2−メチル−1,3−プロピ
レンオキシ)グリコール、ポリ(プロピレンオキシ)ジ
イミドジ酸等が挙げられる。
【0047】これら置換のポリエーテルグリコールは、
本発明におけるポリエーテルグリコールの90重量パー
セント以下の範囲で用いられる。この値が90重量パー
セントを越えると本発明に用いられるポリエーテルグリ
コール中のの含量にもよるが一般的に低温性能等の物
性に満足な結果が得られない場合があるので好ましくな
い。これら置換に用いられるポリエーテルグリコールの
好ましい数平均分子量は400〜6000であり、特に
1000〜3000が好適である。好ましい置換ポリエ
ーテルグリコールとしてはポリ(テトラメチレンオキ
シ)グリコールが挙げられる。
【0048】ポリ(テトラメチレンオキシ)グリコール
を置換に用いた場合、数平均分子量(Mn)が1800
を越えると、分子量分布(前述のMv/Mn)によって
は結晶化が起こって低温性能に好ましくない結果を与え
る場合がある。ここでは、このMv/Mn値が1.6以
下である、分子量分布の狭いものを用いることが好まし
い。特に好ましくは1.5以下である。
【0049】最終的には得られたポリエーテルエステル
エラストマーに対し必要に応じて更に酸化防止剤、カオ
リン、シリカ、マイカ、二酸化チタン、アルミナ、炭酸
カルシウム、ケイ酸カルシウム、クレー、カオリン、ケ
イソウ土、アスベスト、硫酸バリウム、硫酸アルミニウ
ム、硫酸カルシウム、塩基性炭酸マグネシウム、二硫化
モリブデン、グラファイト、ガラス繊維、炭素繊維等の
充填剤や補強材、ステアリン酸亜鉛やステアリン酸ビス
アマイドのような滑剤ないしは離型剤、着色の為のカー
ボンブラック、群青、酸化チタン、亜鉛華、ぺんがら、
紺青、アゾ顔料、ニトロ顔料、レーキ顔料、フタロシア
ニン顔料等の染顔料、オクタブロモジフェニル、テトラ
ブロモビスフェノールポリカーボネート等の難燃化剤、
ヒンダードアミン系光安定剤、紫外線吸収剤、発泡剤、
エポキシ化合物やイソシアネート化合物等の増粘剤、シ
リコーンオイルやシリコーン樹脂等、公知の各種添加剤
を用いることが出来る。
【0050】
【作用】本発明のポリエーテルエステルエラストマーが
特に低温性能において優れるのは、ポリ(テトラメチレ
ンオキシ)グリコールの線状構造に基づく結晶化が、
がランダムに入ることで阻害されることによる。これに
より、ソフトセグメントのガラス転移温度以上で、ソフ
トセグメントの分子運動性が活発になる。
【0051】一方、テトラヒドロフラン(THF)と
3,3−ジメチルオキセタンとの共重合によってもNと
Tの連鎖ができ、これには種々の公知文献がある。例え
ばTHFと3,3−ジメチルオキセタンの共重合では、
J.Polym.Sci.,Polym.Chem.E
d.,20(12),3377−3385(1982)
においてその連鎖分布をH−NMRのダイアッドで調
べて、ランダム共重合が可能なことが示されている。ま
た、J.Polym.Sci.,Polym.Che
m.Ed.,23(8),2283−2289(198
5)には13C−NMRのトリアッドから理想的なラン
ダム共重合も実現されることが示されている。理想的に
ランダム共重合することは、〜NN〜連鎖も存在するこ
とを意味しており、これを13C−NMRにて証明して
いる。
【0052】従って、これらの方法によって得られるネ
オペンチルグリコール共重合ポリエーテルグリコール
は、ランダム共重合にした場合、共重合比の高い場合は
顕著にN単位が分子鎖中に連続して存在し、共重合効果
に限界がある。これに比べて、本発明における好ましい
ネオペンチルグリコール共重合ポリエーテルグリコール
には、〜NN〜連鎖が存在せず、価格的にも高価な3,
3−ジメチルオキセタンを使用せず、安価なネオペンチ
ルグリコールを用いるために経済的にも優れる。
【0053】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明する
が、本発明はこれにより限定されるものではない。はじ
めに、ホモポリ(テトラメチレンオキシ)グリコールと
ホモポリ(ネオペンチレンオキシ)グリコールとについ
H−NMR、13C−NMRを測定し、その結果を
参考にして、本発明における長鎖ジオール成分となるポ
リエーテルグリコールのNの連鎖分布を調べる。この時
の試料の調製方法と解析結果とを、参考例1及び参考例
2として以下に詳しく説明する。なお、NMRの測定条
件は、下記の表1に示したとおりである。
【0054】
【表1】
【0055】(参考例1) 攪拌機及び還流コンデンサーを取り付けた500cc3
つ口フラスコを60°Cの湯浴にセットし、これに20
0gのテトラヒドロフラン(THF)と300gの燐タ
ングステン酸6水和物を仕込み、6時間攪拌を続けた後
攪拌を止めて静置した。二層に分離した上層を取り出
し、これに1gの消石灰を加え、ろ過した後、含まれる
THFを減圧留去し、ポリ(テトラメチレンオキシ)グ
リコールを得た。
【0056】得られたポリ(テトラメチレンオキシ)グ
リコールのH−NMRスペクトルを図1に示し、シグ
ナルa〜dを帰属した結果を下記の〔化9〕式に示す。
【0057】
【化9】
【0058】同様に13C−NMRスペクトルを図2に
示し、シグナルa〜fを帰属した結果を下記の〔化1
0〕式に示す。
【0059】
【化10】
【0060】この結果、ホモポリ(テトラメチレンオキ
シ)グリコールの主鎖と末端基のH及び13C−NM
Rスペクトルのケミカルシフトが確認された。 (参考例2) 攪拌機及び還流コンデンサーを取り付けた100cc3
つ口フラスコを20°Cの水浴にセットし、これに20
gのネオペンチルグリコールと20gの3,3−ジメチ
ルオキセタンを仕込んだ。これに、攪拌しつつ0.1g
の燐タングステン酸6水和物を加える。しばらくすると
急激な反応がみられ、おさまる。これに1gの炭酸ナト
リウムを加え、ろ過してポリ(ネオペンチレンオキシ)
グリコールオリゴマーを得た。
【0061】得られたポリ(ネオペンチレンオキシ)グ
リコールオリゴマーのH−NMRスペクトルを図3に
示し、シグナルa〜gを帰属した結果を下記の〔化1
1〕式に示す。
【0062】
【化11】
【0063】同様に13C−NMRスペクトルを図4に
示し、シグナルa〜hを帰属した結果を下記の〔化1
2〕式に示す。
【0064】
【化12】
【0065】この結果、ホモポリ(ネオペンチレンオキ
シ)グリコールの主鎖と、末端基のH及び13C−N
MRスペクトルのケミカルシフトが確認された。そし
て、本発明における長鎖ジオール成分として好適なポリ
エーテルグリコール二種類を以下のようにして製造し、
これらが実質的にNN連鎖を含まないことを前記参考例
1,2のNMRの帰属から確認する(製造例1,2)。
【0066】ここで、前記ポリエーテルグリコールにお
ける、NとTとの比率は、該ポリエーテルグリコールを
重クロロホルム溶液にし、H−NMR(400MH
z)(日本電子製GX−400 FT−NMR)にて測
定した。また、NとTの連鎖分布を調べるのにH−N
MRと同じ溶媒を用いて、同装置にて13C−NMR測
定を行った。測定条件は前述の表1と同じである。
【0067】(製造例1) 分留塔、コンデンサー、還流バルブ等一式よりなる分留
装置とアンカー羽根を有する電磁攪拌機とTHF供給口
を備えたステンレス板の蓋と、熱媒の循環するジャケッ
ト付きの10リットルステンレス釜が組合わさる反応器
に1200gのネオペンチルグリコールと1000gの
THFを仕込み、攪拌し均一に溶解してからも攪拌しつ
つ3000gの燐タングステン酸6水和物を仕込む。
【0068】循環する熱媒の温度を95°C一定とし、
反応液の温度が85°Cに達した時を反応開始時間と
し、以降THFの供給により反応液の温度を85°Cに
コントロールする。反応開始20分後、分留登頂温度を
約63°Cに設定し、含水THFを留出し始める。この
まま10時間反応を続行すると、反応の途中から触媒層
が分離し始め、触媒層は液滴の分散状態に変化して粘度
が増していく。反応終了時、攪拌を止め、15分経過
後、上の液層3180gを取り出す。約2000ccの
触媒層が残る。
【0069】取り出した液層3180gを分析した結
果、ポリマー70wt%、触媒を灰分として0.3wt
%含んでいた。ポリマー、即ちネオペンチルグリコール
共重合のポリ(テトラメチレンオキシ)グリコールの水
酸基価を定量し、これより数平均分子量を求めると18
73であり、H−NMRより求めたネオペンチレンオ
キシド構造単位(N)の共重合比率は38モル%であっ
た。
【0070】得られたポリマーのH−NMRスペクト
ルを図5に示し、参考例1,2を参考にして、シグナル
a〜iを帰属した結果を下記の〔化13〕式に示す。
【0071】
【化13】
【0072】図5に示すように、このポリマーでは、N
のOCH基のシグナルeが、参考例2のホモポリ(ネ
オペンチレンオキシ)グリコールの3.11ppm(図
3のシグナルc)に対して3.14ppmと僅かに低磁
場側に観測されており、N連鎖によるケミカルシフトと
異なることがわかった。更に、このものの13C−NM
Rスペクトルを図6に示し、参考例1,2を参考にし
て、シグナルa〜1を帰属した結果を下記の〔化14〕
式に示す。
【0073】
【化14】
【0074】図6に示すように、このポリマーでは、N
のOCH基のシグナルkには多重線が認められず、ま
たそのケミカルシフトは77.19ppmで、参考例2
のホモポリ(ネオペンチレンオキシ)グリコールのN連
鎖に由来するシグナルf(77.87ppm)と明らか
に異なっている。これらの情報を明確にする為、図6の
スペクトルを拡大したグラフにより解析した。主鎖のN
に関連するシグナルの13C−NMRスペクトル拡大図
を図7に示す。NのCH基がb、>C<基がf、OC
基がkに帰属される。
【0075】これからNに関連する連鎖分布を、トリア
ッド構造で解析した結果について以下に述べる。
【0076】
【化15】
【0077】参考例2のホモポリ(ネオペンチレンオキ
シ)グリコールの解析結果から、上記の〔化15〕式に
相当する〜NNN〜があれば、図4に示すようにb=2
2.56ppm(CH基)、d=37.09ppm
(>C<基)、f=77.87ppm(−CH−基)
にシグナルが観察されるが、図7にはこのケミカルシフ
トは観測されず、このポリマー(製造例1で得られたポ
リエーテルグリコール)には〜NNN〜結合が無いこと
がわかる。
【0078】
【化16】
【0079】また、上記の〔化16〕式に相当する〜N
NT〜があれば、Nユニットの2個のOCH基はN側
とT側で非等価となり、OCH基に基づく同じ大きさ
のシグナルが2本観測されるはずである。しかし、図7
におけるOCH基に基づくシグナルk1は単一であ
り、このポリマー(製造例1で得られたポリエーテルグ
リコール)には〜NNT〜の存在が否定される。
【0080】したがって、図7の各シグナル(b:2
2.49ppm、f1:36.57ppm、k1:7
7.19ppm)は下記の〔化17〕式のように帰属さ
れる。
【0081】
【化17】
【0082】以上の結果から、製造例1で得られたポリ
エーテルグリコールのNに関連する連鎖分布は、〜TN
T〜のみが存在することが分かる。 (製造例2) 製造例1に記述した反応器に、450gのネオペンチル
グリコールと1300gのTHFを仕込み、攪拌し均一
に溶解してからも攪拌しつつ3000gの燐タングステ
ン酸6水和物を仕込む。
【0083】循環する熱媒の温度を80°C一定とし、
反応液の温度が71°Cに達した時を反応開始時間と
し、以降THFの供給により反応液の温度を71°Cに
コントロールする。反応時間40分後、分留塔下部温度
を約69.5°Cに設定し、含水THFを留出し始め
る。この分留塔下部の含水THFは0.8%前後の水を
含んでいた。かくして24時間反応を続行すると、反応
の途中から触媒層が分離し始め、液滴の分散状態に変化
し、粘度が増していく。反応終了時に攪拌を止め、20
分経過後、上の液層5550gを取り出すと、約200
0ccの触媒層が残る。
【0084】取り出した液層5550gを分析した結
果、ポリマーを45wt%、触媒を灰分として0.4w
t%含んでいた。ポリマー即ちネオペンチルグリコール
共重合のポリ(テトラメチレンオキシ)グリコールの水
酸基価を定量し、これより数平均分子量を求めると17
33であり、H−NMRよりネオペンチレンオキシド
構造単位(N)の共重合比率は11モル%であった。
【0085】上記の製造例1,2で得られた新規なポリ
エーテルグリコールを長鎖ジオール成分として用い、下
記の実施例1〜11において、本発明のポリエーテルエ
ステルエラストマーを製造した。また、従来のポリエー
テルグリコールを長鎖ジオール成分として用い、比較例
1〜4において、従来のポリエーテルエステルエラスト
マーを製造した。そして、各実施例、比較例で得られた
ポリエーテルエステルエラストマーの物性を、以下の項
目で評価した。
【0086】〔相対溶液粘度〕 ポリエーテルエステルエラストマー0.5gをo−クロ
ロフェノール(和光純薬製試薬特級)100mlに溶解
し、キャノン・フェンスケ粘度計を用いて、25°Cに
おける相対溶液粘度(ηreL)を測定した。 〔融点〕 SEIKO電子工業社製示差熱量計(DSC−200)
を用い、ポリエーテルエステルエラストマー約10mg
を用い、昇温速度10°C/min、窒素雰囲気下(1
0cc/min)にて吸熱ピークを測定して、そのトッ
プの温度を調べた。
【0087】〔破断強度(Tb)及び破断伸び(E
l)〕 JIS K6301に従って25°Cで測定した。 〔硬度〕 ショアD硬度を測定した。 〔10%モジュラス〕 長さ20mm×幅3mm×厚み2mmの試験片を用い、
ヘッドスピード20mm/minにて−25°Cで測定
した。
【0088】〔弾性回復率〕 長さ20mm×幅3mm×厚み2mmの試験片を用い、
ヘッドスピード20mm/minで−25°Cにて20
0%まで引張り、同温度にて5分間保持し、1分間緩和
後の伸度を測定して計算した。さらに、ポリエーテルエ
ステルエラストマーのハード/ソフト含量は、得られた
エラストマーを重クロロホルム/トリフルオロ酢酸(T
FA)=2/1(体積比)に溶解し、H−NMRにて
測定した(200MHz、ブルッカー製AC−200T
FT−NMR)。
【0089】また、ポリエーテルエステルエラストマー
中のソフトセグメント中のNとTの連鎖は、得られたエ
ラストマーを重クロロホルム/トリフルオロ酢酸(TF
A)=2/1(体積比)に溶解し、13C−NMR(
H完全デカップリング)にて測定した(50MHz、ブ
ルッカー製AC−200T FT−NMR)。H−N
MRおよび13C−NMRの測定条件を表2に示す。
【0090】
【表2】
【0091】(実施例1) 1リットルの縮合用リアクターにジメチルテレフタレー
ト(和光純薬製試薬特級、以下同じ)133g、1,4
−ブタンジオール(和光純薬製試薬特級、以下同じ)1
48g、製造例1で調製したポリエーテルグリコール1
12g、イルガノックス1010(チバガイギー製)
1.0gを仕込み、窒素置換後、窒素雰囲気下で200
°Cまで昇温した。
【0092】次いでテトライソプロポキシチタネート
(東京化成製試薬1級、以下同じ)を0.1g添加し
た。同温度で30分間ホールドさせた後に、230°C
に昇温させ、2時間30分エステル交換反応を行った。
留出してきたメタノール量は理論量の95%であった。
ついで温度を250°Cにし、30分かけて0.5mm
Hgまで減圧し、その後2時間30分かけて縮合反応を
行ったところ透明な粘ちょう重合体が得られた。
【0093】得られたエラストマーの相対溶液粘度(η
reL)は1.75であり、H−NMRから求めたソ
フト量は43.4wt%であった。得られたエラストマ
ーは融点(この場合207°C)よりも30°C高い温
度で圧縮成形し、各種物性試験に供した。 (実施例2) 実施例1で仕込のジメチルテレフタレートを91g、
1,4−ブタンジオールを102g、製造例1で得られ
たポリエーテルグリコールを230g用いた以外は同様
に行った。得られたエラストマーの相対溶液粘度(η
reL)は2.05であり、H一NMRから求めたソ
フト量は71.1wt%であった。
【0094】(実施例3) ポリエーテルグリコールとして製造例2で得られたもの
を用いた以外は実施例1と同様に行った。得られたエラ
ストマーの相対溶液粘度(ηreL)は1.70であ
り、H−NMRから求めたソフト量は42.5wt%
であった。このエラストマーのH−NMR、13C−
NMRをそれぞれ図8,9に示す。
【0095】H−NMRスペクトルの帰属は、前述の
製造例1,2で得られたポリエーテルグリコール及び通
常のポリエーテルエステルエラストマーのH−NMR
スペクトルの帰属及び積分強度を参考に行った。その結
果を下記の〔化18〕式に示す。
【0096】
【化18】
【0097】同様にして13C−NMRの帰属を行った
結果を下記の〔化19〕式に示す。13C−NMR解析
は、主にポリエーテルユニット(ソフトセグメント)部
分のNとTの連鎖分布を調べるために行った。
【0098】
【化19】
【0099】図9における77ppm近辺のスペクトル
拡大図を図10に示した。ここで、大きな3本のシグナ
ルは溶媒の重クロロホルムの炭素に基ずくものである。
図10から分かるように、ポリエーテルエステルにした
場合も、ネオペンチレンオキシユニットの−CHO−
に基づくシグナルhは、原料の製造例1で得られたポリ
エーテルグリコール(図7のk1)と同様に、1本のシ
グナルのみ観察される。従ってここで得られたポリエー
テルエステルエラストマーのソフトセグメントには、〜
TNT〜連鎖のみが存在することが証明された。
【0100】(実施例4) 仕込のジメチルテレフタレートを110g、1,4−ブ
タンジオールを122g、製造例2で得られたポリエー
テルグリコールを135gにした以外は実施例3と同様
に行った。得られたエラストマーの相対溶液粘度(η
reL)は1.75であり、H−NMRから求めたソ
フト量は53.1wt%であった。
【0101】(実施例5) 仕込のジメチルテレフタレートを91g、1,4−ブタ
ンジオールを102gに、製造例2で得られたポリエー
テルグリコールを158gにした以外は実施例3と同様
に行った。得られたエラストマーの相対溶液粘度(η
reL)は1.92であり、H−NMRから求めたソ
フト量は62.1wt%であった。
【0102】(実施例6) 仕込のジメチルテレフタレートを91g、1,4−ブタ
ンジオールを101gに、製造例2で得られたポリエー
テルグリコールを230gにした以外は、実施例3と同
様に行った。得られたエラストマーの相対溶液粘度(η
reL)は2.02であり、H−NMRから求めたソ
フト量は72.0wt%であった。
【0103】また、このポリエステルエーテルエラスト
マーのH及び13C−NMRのスペクトルを、図1
1、12にそれぞれ示した。さらに、粘弾性スペクトロ
メーターにより、動的貯蔵弾性率(E’)及びtanδ
の温度依存性を調べた。粘弾性スペクトロメーター(D
MA)としては、デュポン・インストラメント社製の9
83DMAを用い、下記の表3に示す測定条件で測定し
た。
【0104】
【表3】
【0105】その解析結果を、後述の比較例3の結果と
共に図13、14に示す。NMRの帰属は実施例3と同
様であり、ポリエーテルエステルエラストマーとしたと
きにソフトセグメントには〜TNT〜連鎖のみが存在す
ることが13C−NMRから証明された。 (実施例7) 仕込のポリエーテルグリコールとして、製造例1で得ら
れたもの130gと数平均分子量(Mn)=1830、
分子量分布(Mv/Mn)=1.42のポリ(テトラメ
チレンオキシ)グリコール(旭化成工業製)100gと
の混合物を用いた以外は、実施例6と同様に行った。得
られたエラストマーの相対溶液粘度(ηreL)は2.
12であり、H−NMRから求めたソフト量は71.
5wt%であった。
【0106】(実施例8) 仕込のポリエーテルグリコールとして、製造例1で得ら
れたもの160gとポリ(テトラメチレンオキシ)グリ
コールを70g用いた以外は、実施例7と同様に行っ
た。得られたエラストマーの相対溶液粘度(ηreL
は2.12であり、H−NMRから求めたソフト量は
71.5wt%であった。
【0107】(実施例9) 仕込のポリ(テトラメチレンオキシ)グリコールとして
保土ヶ谷化学製のPTG−1000(Mn=1010、
Mv/Mn=2.05)を使用した以外は実施例7と同
様に行った。得られたエラストマーの相対溶液粘度(η
reL)は2.02であり、H−NMRから求めたソ
フト量は70.5wt%であった。
【0108】(実施例10) 仕込のジメチルテレフタレートを100g、イソフタレ
ートを10g、1,4−ブタンジオールを122g、ポ
リエーテルグリコールを135gにした以外は実施例3
と同様に行った。得られたエラストマーの相対溶液粘度
(ηreL)は1.75であり、H−NMRから求め
たソフト量は42.0wt%であった。
【0109】(実施例11) 仕込のテレフタル酸(和光純薬製試薬特級)を94g、
1,4−ブタンジオールを122g、ポリエーテルグリ
コールを135g、イルガノックス1010(チバガイ
ギー製)1.0gを仕込み、窒素置換後、窒素雰囲気下
で200°Cまで昇温した。次いでテトライソプロポキ
シチタネートを0.1g添加した。同温度で30分間ホ
ールドさせた後に230°Cに昇温させ、1時間30分
エステル化反応させた。
【0110】ついで温度を250°Cにし、30分かけ
て0.3mmHgまで減圧し、その後2時間30分かけ
て縮合反応を行ったところ、透明な粘ちょう重合体が得
られた。得られたエラストマーの相対溶液粘度(η
reL)は1.75であり、H−NMRから求めたソ
フト量は40.4wt%であった。 (比較例1) ポリエーテルグリコールとして、実施例7で用いたポリ
(テトラメチレンオキシ)グリコールのみを用い、実施
例1と全く同じ条件で重合を行った。得られたエラスト
マーの相対溶液粘度(ηreL)は1.68であり、
H−NMRから求めたソフト量は42.4wt%であっ
た。
【0111】(比較例2) ポリエーテルグリコールとして、保土ヶ谷化学製のポリ
(テトラメチレンオキシ)グリコール(PTG−180
0:Mn=1818、Mv/Mn=2.11)を用い、
実施例1と同様に重合を行った。得られたエラストマー
の相対溶液粘度(ηreL)は1.68であり、H−
NMRから求めたソフト量は42.7wt%であった。
【0112】(比較例3) ポリエーテルグリコールとして数平均分子量(Mn)=
1830、分子量分布(Mv/Mn)=1.42のポリ
(テトラメチレンオキシ)グリコール(旭化成工業製)
を用い、実施例6と同様に行った。得られたエラストマ
ーの相対溶液粘度(ηreL)は2.01であり、
−NMRから求めたソフト量は71.8wt%であっ
た。
【0113】また、このポリエーテルエステルエラスト
マーを、粘弾性スペクトロメーターにかけて、動的貯蔵
弾性率(E,)及びtanδの温度依存性を解析した。
その結果を実施例6の結果と共に図13、14にそれぞ
れ示す。 (比較例4) 仕込のポリエーテルグリコールとして製造例1で得られ
たもの10gと数平均分子量(Mn)=1830、分子
量分布(Mv/Mn)=1.42のポリ(テトラメチレ
ンオキシ)グリコール(旭化成工業製)を220g用
い、実施例6と同様に行った。得られたエラストマーの
相対溶液粘度(ηreL)は2.05、H−NMRか
ら求めたソフト量は71.0wt%であった。
【0114】各実施例および比較例の物性の測定結果
を、実施例1〜6については比較例1〜3とともに表4
に、実施例7〜9については比較例4とともに表5に、
実施例10および11については表6に示す。
【0115】
【表4】
【0116】
【表5】
【0117】
【表6】
【0118】表4〜6の結果から、各実施例のエラスト
マーが優れた物性を有していることが分かる。また、粘
弾性スペクトロメーターによるE’の温度依存性(図1
3)を見ると本発明のポリエーテルエステルエラストマ
ー(実施例6)は、ソフトセグメントのガラス転移温度
以上になるとE’が急激に小さくなるのに対し、従来品
(比較例3)は徐々に低下することがわかる。
【0119】tanδの温度依存性(図14)も両者で
は傾向が異なり、本発明品(実施例6)はtanδのピ
ーク位置は殆ど変わらずに、高さは2.5倍程度になっ
ている。この結果から本発明のポリエーテルエステルエ
ラストマーは、ソフトセグメントの結晶化が全く起こら
ず、ガラス転移温度以上で分子運動性が活発になること
が明かとなった。
【0120】
【発明の効果】本発明のポリエーテルエステルエラスト
マーは、従来のこの種のポリエステルエラストマー(ポ
リエーテルエステルタイプ)に比べて低温で硬化しない
ため、同一硬度で比較した場合、低温特性、耐屈曲性、
耐摩耗性及び弾性回復性の優れたゴム状弾性を有する。
【0121】そのために、耐熱・耐油性が要求され、か
つゴムらしさの要求される熱可塑性エラストマーとして
自動車部品(特にエンジン周り、内装)や、チューブ、
ホース、ギア、電線被覆材等の工業用品、ポリエステル
やポリカーボネート樹脂の耐衝撃性改良材として好適に
使用されるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】参考例1のホモポリ(テトラメチレンオキシ)
グリコールのH−NMRスペクトル図である。
【図2】参考例1で得られたホモポリ(テトラメチレン
オキシ)グリコールの133C−NMRスペクトル図で
ある。
【図3】参考例2で得られたホモポリ(ネオペンチレン
オキシ)グリコールのH−NMRスペクトル図であ
る。
【図4】参考例2で得られたホモポリ(ネオペンチレン
オキシ)グリコールの13C−NMRスペクトル図であ
る。
【図5】製造例1で得られたポリエーテルグリコールの
H−NMRスペクトル図である。
【図6】製造例1で得られたポリエーテルグリコールの
13C−NMRスペクトル図である。
【図7】製造例1で得られたポリエーテルグリコールの
13C−NMRスペクトルにおける各シグナルの拡大図
である。
【図8】実施例3におけるポリエーテルエステルエラス
トマーのH−NMRスペクトル図である。
【図9】実施例3におけるポリエーテルエステルエラス
トマーの13C−NMRスペクトル図である。
【図10】実施例3におけるポリエーテルエステルエラ
ストマーの13C−NMRスペクトルであって、77p
pm付近を拡大したスペクトル図である。
【図11】実施例6におけるポリエーテルエステルエラ
ストマーのH−NMRスペクトル図である。
【図12】実施例6におけるポリエーテルエステルエラ
ストマーの13C−NMRスペクトル図である。
【図13】実施例6のポリエーテルエステルエラストマ
ーと、比較例3のポリエーテルエステルエラストマーと
における、動的貯蔵弾性率(E’)の温度変化を示すグ
ラフである。
【図14】実施例6のポリエーテルエステルエラストマ
ーと、比較例3のポリエーテルエステルエラストマーと
における、tanδの温度変化を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−203633(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 63/00 - 63/91 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)芳香族ジカルボン酸またはそのエ
    ステル形成性誘導体からなるジカルボン酸成分と、
    (b)脂肪族ジオールまたはそのエステル形成性誘導体
    からなる短鎖ジオール成分と、(c)下記〔化1〕式で
    表されるネオペンチレンオキシド構造単位をNとし、下
    記〔化2〕式で表されるテトラメチレンオキシド構造単
    位をTとしたとき、NとTとにより構成され、Nの比率
    が5〜100モルパーセントであり、両端末がアルコー
    ル性水酸基であり、数平均分子量が400〜6000で
    あるポリエーテルグリコールからなる長鎖ジオール成分
    とを共重合してなるポリエーテルテステルエラストマー
    であって、前記ポリエーテルグリコール単位が10〜9
    0重量パーセント共重合されていることを特徴とするポ
    リエーテルテステルエラストマー。 【化1】 【化2】
  2. 【請求項2】 前記長鎖ジオール成分をなすポリエーテ
    ルグリコールは、このポリエーテルグリコールの末端に
    ないNについては、Nを挟んで隣接する構造単位が必ず
    Tであり、Nが末端にある場合には、末端にあってアル
    コール性水酸基に結合されているNについては、アルコ
    ール性水酸基の反対側でNに隣接する構造単位が必ずT
    である構造を有し、かつNを5〜50モルパーセント含
    むことを特徴とする特許請求項1記載のポリエーテルエ
    ステルエラストマー。
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