JP3117754U - 組立式コンテナ - Google Patents
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Abstract
【課題】組み立て作業の効率化と組立後の強度向上を図ることができる組立式コンテナを提供する。
【解決手段】隣接する一方の側壁板3Aの端面に、他方の側壁板3Bの端部を直角状に受け入れ得る抱持部7を形成する。当該抱持部7が形成された一方の側壁板3Aの両端上部近傍に、閂となる軸棒9を進退自在に装架する。当該軸棒9の先端を、前記抱持部7に抱持された他方の側壁板3Bの端部に設けた丸孔13内を通すことによって隣接する側壁板同士を連結するようにした。
【選択図】図5
【解決手段】隣接する一方の側壁板3Aの端面に、他方の側壁板3Bの端部を直角状に受け入れ得る抱持部7を形成する。当該抱持部7が形成された一方の側壁板3Aの両端上部近傍に、閂となる軸棒9を進退自在に装架する。当該軸棒9の先端を、前記抱持部7に抱持された他方の側壁板3Bの端部に設けた丸孔13内を通すことによって隣接する側壁板同士を連結するようにした。
【選択図】図5
Description
本考案は荷役用パレットの上面に合成ゴムブロックのような搬送物を収容するための収容空間を形成するように組み立てられる組立式コンテナに関する。
組立コンテナとして、荷役用パレット上にそれぞれ独立して4枚の側壁板を立設して組み立てられるコンテナが知られている。この組立コンテナでは、使用後には荷役用パレット上から側壁板を取り外してコンパクトにまとめることができるので、コンテナの保管場所をとらないという利点がある。
この組立式コンテナは、組み立てに要する手間が余り掛からず、且つ組み立て後は充分な強度を保持するものでなければならない。このような要請に応ずることのできる組立式コンテナとして次の特許文献に示されたハンドル式連結構造を用いた組立式コンテナが知られている。
特開2001−72061公報
前記した従来の組立式コンテナは、パレットと、当該パレット上に平面から見て矩形状に組み立て可能な4枚の側板と、ハンドル操作により、隣接する前記側板どうしを互いに連結可能なハンドル式連結構造とを備えた組み立て式コンテナであって、当該ハンドル式連結構造は、一方の側板と隣接する他方の側板とを、前記一方の側板に回動軸が軸支されたハンドルを操作して、前記一方の側板と隣接する他方の側板を掛脱可能に連結するハンドル式連結構造であって、前記回動軸の一端部を外方へ延長し、該延長部分に屈曲したフック部を設けると共に、該フック部に対して前記ハンドルを90度位相をずらして前記回動軸に取り付け、かつ、前記他方の側板に、前記フック部が掛脱される長掛止孔を設け、さらに前記ハンドルの回動軸が軸線方向へ移動可能で、しかも前記一方の側板に、前記フック部を収納する中空の収納部を設けた構成となっている。
このように、前記した従来の組立式コンテナは、隣接する側板の端部に抱持部が形成されておらず、側板どうしを単に当接させるのみであり、回動軸の屈曲したフック部を、他方の側板に設けてある長孔に合わせて挿入し、ハンドルを押し下げることによってフック部が横向きとなることによって係止されるようになっている。したがって、組み立てにあたっては、作業員が両手で隣接する側板どうしを抑えてフック部を長孔内に通さなければならず、組み付けに多大な手間が掛かるという問題点があった。
また、隣接する側板の端部どうしは単に当接するのみであり、連結部が長孔となっていることと相俟って、側板どうしの間に隙間が多く発生し、搬送時に不快音を生ずると共に、フック部に負荷が集中して、場合により側板が破壊されるといった問題点もあった。
そこで、本考案は、前記した従来型組立式コンテナの問題点を解消し、隣接する一方の側壁板の端面に、他方の側壁板の端部を直角状に受け入れ得る抱持部を形成することによって組み立て作業の効率化と組立後の強度向上を図ることができるようにすると共に、直線状をなす閂となる軸棒を進退動作させて簡単に側壁板同士を連結できるようにした組立式コンテナを提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するための本考案の構成を詳述すれば、請求項1に係る考案は、フォークリフトの爪の挿入空間部を形成した荷役用パレットと、この荷役用パレットの4つの周縁部に組み立て自在に立設する4枚の側壁板とからなる上面開口の組立式コンテナの側壁板同士の連結構造において、隣接する一方の側壁板の端面に、他方の側壁板の端部を直角状に受け入れ得る抱持部を形成すると共に、当該抱持部が形成された一方の側壁板の上部近傍に、閂となる軸棒を進退自在に装架し、当該軸棒の先端を、前記抱持部に抱持された他方の側壁板の端部に設けた丸孔内を通すことによって隣接する側壁板同士を連結するようにしたことを特徴とする組立式コンテナである。
請求項2に係る考案は、軸棒は一方の側壁板の枠体に取付けた支持金具によって支承され、進退動作させるときの握りとなるハンドル部を突設すると共に、支持金具の外方に突出した基端部が折り曲げられてストッパーとなっている請求項1記載の組立式コンテナである。
また、請求項3に係る考案は、前記支持金具の近傍に、軸棒の前記ストッパーを係止するための係合片を形成してある請求項1または請求項2記載の組立式コンテナである。
さらに、請求項4に係る発明は、段積みしたコンテナの最上段の開口部に荷役用パレットを上蓋として載置できるようにした請求項1ないし請求項3記載の組立式コンテナである。
本考案に係る組立式コンテナは、以上のように隣接する一方の側壁板の端面に、他方の側壁板の端部を直角状に受け入れ得る抱持部を形成してあるので、当該抱持部を形成してある一方の側壁板を荷役用パレットの所定箇所に立設しておき、隣接する他方の側壁板を、この一方の側壁板の端部にある抱持部内に嵌め込むことによって立設状態を保持でき、閂となる軸棒の先端を、他方の側壁板に設けてある丸孔内に挿通させるだけで側壁板同士の連結を図ることができる。
したがって、操作性が非常に良好になると共に、組立後は長尺状の抱持部によって隣接する側壁板同士が固定された状態となり荷重強度が向上する。また、荷重が一箇所に集中することがなくなるので側壁板が破壊されるといった問題点を解消することができる。
以下、本考案に係る組立式コンテナの実施形態の一例について、図面に基づき詳細に説明する。
図1は本考案組立式コンテナの一実施形態を示す組立後の斜視図、図2は隣接する側壁板同士の連結部の詳細を示す拡大斜視図、図3は側壁板同士の連結に用いる軸棒の説明図、図4は軸棒を係止するための係合片の説明図、図5は抱持部周辺の実施形態を示す説明図である。
図中1は図示しないフォークリフトの爪の挿入空間部2を形成した荷役用パレットであり、通常、平面から見て平行する短辺部二辺と、平行する長辺部二辺からなる矩形状をなしている。なお、当該荷役用パレット1の底面形状及び大きさは、段積みが可能なように、組立て後のコンテナの上面開口部内に収まり得る形状及び大きさとなっている。
次に、3Aは前記荷役用パレット1の短辺部二辺に立設する側壁板、3Bは荷役用パレット1の長辺部二辺に立設する側壁板である。この側壁板3A及び3Bは共に矩形状をなす鋼板4と、当該鋼板4の周縁部に溶接された角柱状等をなす枠体5と、補強用の竪桟6とから構成されている。なお、各側壁板3A及び3Bの下端部を荷役用パレット1の所定の周縁部に差し込み係止するための構造は従来と同様であるから説明を省略する。
7は前記した側壁板3Aの端面に形成した、他方の側壁板3Bの端部を直角状に受け入れることのできる抱持部である。この抱持部7は図5(A)及び図5(B)に示すように側壁板3Aの端面に、平面から見て直角をなす逆L字状の補助金具8を溶接等によって取付けることにより形成するようにしてもよいし、あるいは図5(C)に示すように側壁板3Aの端面に、平面からみてL字状部とコ字状部を繋げた特殊形状の補助金具8を溶接等によっ取付けることにより形成するようにしてもよい。
この抱持部7は側壁板3Aの端面長手方向に沿って連続して形成されるものであるから、側壁板3Bの端部を隙間なく嵌合することができ、組み立てに際しても、最初に抱持部7を具備した側壁板3Aを対向位置するように荷役用パレット1の周縁部に2枚装着立設し、次いで側壁板3Bを荷役用パレット1の周縁部に装着して、その端部を側壁板3Aの抱持部7に嵌め込むことによって仮抑えができ、連結作業を効率よく行うことができるようになる。
9は前記抱持部7が形成された側壁板3Aの両端上部近傍に進退自在に装架した閂となる軸棒である。この軸棒9は隣接する側壁板3Aと側壁板3Bを連結するためのものであり、図2乃至図4に示すように、側壁板3Aの枠体5に溶接等で取付けた支持金具10によって進退自在に支承されている。
軸棒9は進退動作させるときの握りとなるハンドル部11を具備すると共に、支持金具10の外方に突出した基端部が折り曲げられてストッパー12となっている。
したがって、軸棒9はハンドル部11を起こして図3の左方に移動させ、先端部を側壁板3A及び3Bのそれぞれの枠体5に共通して形成してある丸孔13内に進入係止させることによって両者の連結が図られるが、ストッパー12が支持金具10の外方に形成されているため、当該ストッパー12が形成されている位置によって進入は規制されることとなる。なお、軸棒9の先端部は、側壁板3Bの端部をなす枠体5に設けてある丸孔13を貫通して、側壁板3Aの端面に設けてある抱持部7に開けた丸孔13をも僅かに貫通するようにしてもよい。
また、逆に側壁板3A,3B同士の連結を解除する際は、ハンドル部11を握って図3の右方に軸棒9を移動させるが、この移動距離はハンドル部11の突設位置によって規制される。すなわち、ハンドル部11を図3の右方に移動させて支持金具10に当接させたとき、側壁板3Bの枠体5の丸孔13から軸棒9が退出して側壁板3Bはロックが解除されてフリーとなり、軸棒9の先端部は側壁板3Aの枠体5内に留まった状態となる。したがって、軸棒9の長さ及びハンドル部11の突設位置は重要な意味をもち、これによって誤った操作を防止することができる。
なお、前記支持金具10の近傍には、図3及び図4に示すように軸棒9のストッパー12を係止するための係合片14を形成してあり、軸棒9の先端を側壁板3A,3Bの丸孔13内に挿通して両者の連結を図ったとき、当該係合状態を保持するため、軸棒9の基端部が折り曲げられて形成されたストッパー12をこの係合片14に嵌め込んでロック状態とするものである。
これによって、側壁板3Aと側壁板3Bの連結が図られるものであり、前記したように、側壁板3Bの端部は長手方向に沿って側壁板3Aの抱持部7に抱持された状態となっているものであるから、両者の連結部分に隙間が生ずるようなことがなく、しかも負荷が一点に集中するようなこともなく従来型組立コンテナの不具合を解消することができるものである。
1:荷役用パレット
2:挿入空間部
3A:側壁板
3B:側壁板
4:鋼板
5:枠体
6:竪桟
7:抱持部
8:補助金具
9:軸棒
10:支持金具
11:ハンドル部
12:ストッパー
13:丸孔
14:係合片
2:挿入空間部
3A:側壁板
3B:側壁板
4:鋼板
5:枠体
6:竪桟
7:抱持部
8:補助金具
9:軸棒
10:支持金具
11:ハンドル部
12:ストッパー
13:丸孔
14:係合片
Claims (4)
- フォークリフトの爪の挿入空間部を形成した荷役用パレットと、この荷役用パレットの4つの周縁部に組み立て自在に立設する4枚の側壁板とからなる上面開口の組立式コンテナの側壁板同士の連結構造において、隣接する一方の側壁板の端面に、他方の側壁板の端部を直角状に受け入れ得る抱持部を形成すると共に、当該抱持部が形成された一方の側壁板の上部近傍に、閂となる軸棒を進退自在に装架し、当該軸棒の先端を、前記抱持部に抱持された他方の側壁板の端部に設けた丸孔内を通すことによって隣接する側壁板同士を連結するようにしたことを特徴とする組立式コンテナ。
- 軸棒は一方の側壁板の枠体に取付けた支持金具によって支承され、進退動作させるときの握りとなるハンドル部を具備すると共に、支持金具の外方に突出した基端部が折り曲げられてストッパーとなっている請求項1記載の組立式コンテナ。
- 前記支持金具の近傍に、軸棒の前記ストッパーを係止するための係合片を形成してある請求項1または請求項2記載の組立式コンテナ。
- 段積みしたコンテナの最上段の開口部に、荷役用パレットを上蓋として載置できるようにした請求項1ないし請求項3記載の組立式コンテナ。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005008621U JP3117754U (ja) | 2005-10-19 | 2005-10-19 | 組立式コンテナ |
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JP2005008621U JP3117754U (ja) | 2005-10-19 | 2005-10-19 | 組立式コンテナ |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN110745342A (zh) * | 2019-10-14 | 2020-02-04 | 安庆市曙光包装有限责任公司 | 一种周转箱 |
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2005
- 2005-10-19 JP JP2005008621U patent/JP3117754U/ja not_active Expired - Fee Related
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