JPS5921991Y2 - 運搬用車両の荷台壁取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、平床式トラック、トレーラなどの運搬用車
両の荷台壁取付装置に関する。

詳述すれば、この考案は、平床式のトラック、トレーラ
などの荷台端縁に荷台壁を回動可能に立設して一般雑貨
、袋物、巻取紙、その他のパレットなどの積込みを可能
にした構造に関する。

この構造によれば、鋼材などの重量物を輸送するために
は前記荷台壁を取外す必要があるが、従来のものでは、
取外しにスパナ、レンチ、ハンマなどの工具を必要とす
るので作業が面倒であり、また、荷台壁装着用の突出物
が、取外しののちにも荷台の端縁から突出していて、重
量物の積込みを妨害し、さらに、時にはこの突出物が積
荷の作用で変形して、荷台壁を再度装着することが不可
能になる、などの不都合な点があった。

この考案は、このような不都合な点を除くことを目的と
する。

この目的の遠戚のため、この考案の運搬用車両の荷台壁
取付装置は、荷台面がら上方に突出しないように荷台の
端縁に設けられがっ長方形断面の下向き開口を有す金集
内部材、前記下向き開口に着脱自在に挿入される長方形
断面の棒状の下向き脚と、これの上端から外方へ突出す
る外向き脚とからなるほぼ逆り形の台部材、コの字形の
断面を有する下方の脚部分で前記下向き脚の内面および
両側面に実質上接触するようにしてこの下向き脚と共に
前記下向き開口に着脱自在に挿入され、ここから直立す
る柱状体、前記外向き脚の外端と荷台壁の下端とに設け
られ互に真直に位置する開孔を備えたピン案内具、両ピ
ン案内具の開孔に着脱自在に挿入される折曲げ可能のピ
ン、および荷台壁の側縁と柱状体とを着脱自在に固定係
合させる固定具からなる。

以下、図面を参照しながらこの考案の実施例について詳
述する。

図面は、平床式のトレーラ１の荷台２の端縁に荷台壁３
が立設されている状態を示す。

この考案によれば、荷台２の端縁には、荷台面がら上方
に突出することなく荷台面より下方に延長する角形管と
して形成された案内部材４が設けられ、この案内部材４
は、角形のすなわち長方形断面の下向き開口を有する。

はぼ逆り形の台部材６は、長方形断面の棒状の下向き脚
５を有し、この下向き脚は、案内部材４の下向き開口に
着脱自在に挿入できる。

柱状体８は、コの字形の断面を有する下方の脚部分７を
有し、この脚部分７は、台部材６の下向き脚５と共に、
案内部材４の下向き開口内へ着脱自在に挿入でき、この
際に、下向き脚５の内面および両側面に実質上接触する
。

このように脚部分７を案内部材４の下向き開口に挿入し
たときに、柱状体８はここから直立する。

前記台部材６の下向き脚５の上端がら外方に突出する水
平の外向き脚の外端の下側と、荷台壁３の下端とには、
円筒状のピン案内具９と１０がそれぞれ配備され、これ
ら両ピン案内具９，１０の開孔は互に真直になるように
位置できる。

両ピン案内具９，１０の開孔を互に真直に位置させた状
態で、これら開孔に折曲げ可能にピン１１が着脱自在に
挿入できる。

荷台壁３の側縁の上方部分には、溝１２が形成されてい
る受具１３が固定取付けされ、柱状体８の上方部分には
、前記溝に保合できるすなわちはまることができるＬ形
具１４が固定取付けされる。

柱状体８は、その両側に長手延長の補強材１５を有する
。

さらに柱状体８には、ばね１６で付勢された固定具１７
が配備され、受具１３の溝１２とＬ形具１４を係合させ
たのちに、溝１２から突出するＬ形具１４の部分に固定
具１７の端部を引掛けると、荷台壁３詳しく言えばその
側縁と柱状体８とは、着脱自在に固定係合する。

上述した構成の荷台壁取付装置において、荷台壁３を取
付ける場合には、最初に台部材６の下向き脚５を、案内
部材４の下向き開口の中に挿入し、次いで柱状体８の脚
部分７を、下向き脚５に沿って案内部材４の下向き開口
の中に挿入すると、柱状体８は直立する。

次ぎに、折曲げ可能のピン１１をピン案内具９および１
０の双方の開孔の中へ挿入し、ピン１１の端部１１′を
折曲げると、荷台壁３はその下端で回動可能に取付けら
れる。

次ぎに荷台壁３を起して柱状体８に整列させたのちに、
受具１３の溝１２とＬ形具１４を係合させて、固定具１
７の端部を溝１２から突出するＬ形具１４の部分に引掛
けると、荷台壁３の取付が完了する。

この考案の荷台壁取付装置は、上述のように構成されて
いるので、詳しく言えば、台部材６および柱状体８が、
着脱自在に案内部材４の下向き開口に挿入され、荷台壁
３が、その下端でピン１１によって、台部材６に着脱自
在に取付けられ、さらに荷台壁３が、その側縁で固定具
１７によって、着脱自在に柱状体８に取付けられるよう
になっているから、荷台２の端縁に設けられている案内
部材４を除いた構成部材のすべてと共に、荷台壁３が、
スパナ、レンチ、ハンマなどの工具を用いることなしに
簡単な作業で、完全に荷台に取付けてきま・たこれから
取外しできる。

また、取外しできない唯一の構成部材である案内部材４
は、荷台面から上方に突出していないがら、重量物の積
込みが荷台壁装着用の突出物で妨害されることはない。

しかも、この案内部材４が積荷の作用で変形されること
がないがら、荷台壁３は支障なく再度装着できる。

さらに、案内部材４の下向き開口が長方形の断面を有し
、これに挿入される台部材６の下向き脚５が長方形の断
面を有し、また同じく前記下向き開口に挿入される柱状
体８の脚部分７がコの字形の断面を有し、しかもこれら
を下向き開口に挿入したときに脚部分７が下向き脚５の
内面および両側面に実質上接触するから、実質上かたの
ない挿入が確実に遠戚でき、従って、荷台壁３を荷台に
取付けたときに、荷台壁が充分に固定保持できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は平床式トレーラの荷台端縁に荷台壁を立設した
ところを示す部分立面図、第２図は第１図のＡ−Ａ線に
示す方向に見たところを示す拡大図、第３図は第１図に
Ｂで示す部分の拡大分解斜視図である。 図面において、２は荷台、３は荷台壁、４は案内部材、
５は台部材の下向き脚、６は台部材、７は柱状体の脚部
分、８は柱状体、９と１０はピン案内具、１１はピン、
１７は固定具を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 荷台面から上方に突出しないように荷台の端縁に設けら
   れかつ長方形断面の下向き開口を有する案内部材、前記
   下向き開口に着脱自在に挿入される長方形断面の棒状の
   下向き脚と、これの上端がら外方へ突出する外向き脚と
   からなるほぼ逆り形の台部材、コの字形の断面を有する
   下方の脚部分で前記下向き脚の内面および両側面に実質
   上接触するようにしてこの下向き脚と共に前記下向き開
   口に着脱自在に挿入され、ここから直立する柱状体、前
   記外向き脚の外端と荷台壁の下端とに設けられ互に真直
   に位置する開口を備えたピン案内具、両ピン案内具の開
   孔に着脱自在に挿入される折曲げ可能のピン、および荷
   台壁の側縁と柱状体とを着脱自在に固定係合させる固定
   具からなる運搬用車両の荷台壁取付装置。