JP3116758U - 袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】文字の読めない子供であっても驚きや楽しさを与えることができ、何度も袋として再利用することができる袋を提供する。
【解決手段】上端に開口部を有する袋本体2と、袋本体2の上端部に設けられ、折り曲げると開口部を封しうる蓋部材3を備えた袋1であって、袋本体2内部に、蓋部材3を曲げ伸ばしすると、蓋部材3の曲げ伸ばしに連動して、袋本体2内部から出没する折り曲げシート5が収容されており、折り曲げシート5は、二つ折りにされた状態で袋本体2内部に収容された、屈曲伸展可能なシート状の部材であり、袋本体2内部から突出すると、伸展するものである。蓋部材3を伸ばして袋1を開けると折り曲げシート5が袋本体2内部から突出するので、袋1を開けた人に対して予測しない効果を与えることができる。
【選択図】図1

Description

本考案は、袋に関する。さらに詳しくは、心付けやお年玉等を入れて渡す祝儀袋や、人に手紙やメッセージカードを入れて渡す袋、その他、人に贈り物を入れて渡したりする袋に関する。
従来から、心付けやお年玉等を入れて渡す祝儀袋(以下、ポチ袋という)等には、その表面に種々のデザインが描かれたものがあり、かかるデザイン等が描かれている場合、見た目が綺麗であるので袋をもらった人に喜ばれる。とくに子供にキャラクターや動物等が描かれている袋を渡すと非常に喜ばれる。
ところで、袋表面にデザインが描かれていれば、見た目が華やかになりもらった人に喜ばれるものの、それ以上の効果を人に与えることはできないため、袋の外観から予想できない効果を与える袋として、従来例1のポチ袋が開発されている(特許文献1)。
従来例1のポチ袋は、ポチ袋のベロの裏側に文字が記載されており、ポチ袋を開けるまでその文字が見えないようになっている。このため、ポチ袋を開けた人は、予想していなかった文字を見ることによって驚きや感動を受ける。
また、このポチ袋には、袋内面に占い等が記載されており、袋に記載されている指示に従って袋の一部分を切り取ると、一部分を切り取ったことによりできる穴を通して袋内面に記載されている占い等を読むことができるようになっている。このため、ポチ袋をもらった人に、ポチ袋を貰ったことによる喜びに加えて、占い等を読むという楽しみも与えることができる。
しかるに、従来例1のポチ袋は、ポチ袋を開けた人に予想しない驚きなどを与えることはできるものの、あくまで文字が記載されているに過ぎないので、袋を開けた人に対するアピール度が低く、また、文字の読めない子供などの場合には、その効果が非常に弱くなる。そして、ポチ袋の一部を切り取ってしまえば、袋として再利用できなくなる。
実開昭63−064668号
本考案は上記事情に鑑み、文字の読めない子供であっても驚きや楽しさを与えることができ、何度も袋として再利用することができる袋を提供することを目的とする。
第1考案の袋は、上端に開口部を有する袋本体と、該袋本体の上端部に設けられ、折り曲げると前記開口部を封しうる蓋部材を備えた袋であって、該袋本体内部に、前記蓋部材を曲げ伸ばしすると、該蓋部材の曲げ伸ばしに連動して、該袋本体内部から出没する折り曲げシートが収容されており、該折り曲げシートは、二つ折りにされた状態で前記袋本体内部に収容された、屈曲伸展可能なシート状の部材であり、該袋本体内部から突出すると、伸展するものであることを特徴とする。
第2考案の袋は、第1発明において、前記袋本体は、一対のシート状部材を有し、該一対のシート状部材における両側端同士が連結され、その上端部間に開口部を有するように形成されており、前記蓋部材は、前記一対のシート状部材における一方のシート状部材の上端に設けられ、該一方のシート状部材との接続部分において他方のシート状部材に向けて折り曲げると前記開口部を封しうるように形成されており、前記折り曲げシートは、下端部が上端部に接近するように折り曲げられた屈曲伸展可能なシート状の部材であり、該折り曲げシートは、シート上端部が、前記蓋部材における前記他方のシート状部材側の面に連結されており、シート下端部の外面が、前記他方のシート状部材の上端部に連結されており、シート上端部と前記蓋部材の内面とが連結されている蓋連結位置から折り目までの長さが、前記蓋部材と前記一方のシート状部材とのなす角度を180度としたときにおける前記蓋連結位置から前記他方のシート状部材の上端部までの距離よりも短くなるように形成されていることを特徴とする。
第3考案の袋は、第2発明において、前記折り曲げシートは、前記蓋部材と前記一方のシート状部材とのなす角度を180度としたときにおいて、前記折り曲げシートにおける折り目を挟む内面同士のなす角が、90度以上となるように形成されていることを特徴とする。
第4考案の袋は、第2発明において、前記折り曲げシートは、前記蓋部材と前記一方のシート状部材とのなす角度を180度としたときにおいて、前記折り曲げシートにおける折り目を挟む内面同士のなす角が、180度より小さくなるように形成されていることを特徴とする。
第5考案の袋は、第2発明において、前記他方のシート状部材の上端部と、前記折り曲げシートのシート下端部の外面とを連結する連結部材を備えており、該連結部材は、一端が前記他方のシート状部材の上端部内面に連結され、他端が前記折り曲げシートのシート下端部の外面に連結された連結部を備えており、該連結部は、一端と前記他方のシート状部材の上端部内面とが連結されている一端連結位置を支点として、前記他方のシート状部材における上端部の内面に対して該他方のシート状部材の上下方向に沿って揺動可能に連結されており、かつ、他端と前記折り曲げシートのシート下端部の外面とが連結されている他端連結位置を支点として、前記折り曲げシートのシート下端部の外面に対して前記他方のシート状部材の上下方向に沿って揺動可能に連結されていることを特徴とする。
第6考案の袋は、第5発明において、前記連結部は、一端から他端までの長さが、前記一端連結位置から前記他方のシート状部材の上端までの長さと同じ長さとなるように形成されていることを特徴とする。
第7考案の袋は、第5発明において、前記連結部材は、前記連結部の他端から延長された延長部を備えており、該延長部は、前記他方のシート状部材の上下方向に沿って、前記折り曲げシートのシート下端部の外面に固定されていることを特徴とする。
第8考案の袋は、第1発明において、前記折り曲げシートの内面に、物体を保持しうる保持部材が設けられていることを特徴とする。
第1考案によれば、蓋部材を伸ばして袋を開けると折り曲げシートが袋本体内部から突出するので、袋を開けた人に対して予測しない効果を与えることができる。しかも、折り曲げシートは突出するときに伸展するから、折り曲げシートの内面にメッセージを記載しておけば、袋を開けた人がそのメッセージを見ることができる状態に、自動的にすることができる。
第2考案によれば、袋を開けたときに、確実に折り曲げシートを突出させることができ、折り曲げシートを開かせることができる。
第3考案によれば、袋を開けたときに、確実に折り曲げシートを突出させ突出させることができ、折り曲げシートを開かせることができる。
第4考案によれば、蓋部材を曲げて袋を閉じたときに、折り曲げシートが元の2つ折りの状態になるので、袋を閉じたときに、折り曲げシートを確実に袋本体内部に収容できる。
第5考案によれば、蓋部材を閉じたときに、連結部の揺動範囲の分だけ折り曲げシートを袋本体内部に移動させることができるので、折り曲げシートの長さを長くしても、折り曲げシートを袋本体内部に収容することができる。すると、折り曲げシートを大きくできるので、折り曲げシートの内面においてメッセージを記載できる部分を大きくできるし、袋を開けたときにおける驚きを大きくすることができる。
第6考案によれば、折り曲げシートの長さを長くしつつ、折り曲げシートにおける折り目を挟む内面同士のなす角が90°以上となるタイミングを早くできるから、袋を開けたときに、より確実に折り曲げシートを伸展させることができる。
第7考案によれば、折り曲げシートを補強できるから、折り曲げシートが伸展したときに折り曲げシートが伸びた状態を長期間保つことができる。
第8考案によれば、保持部材に送りたい物品を取り付ければ、袋を開けただけで袋を開けた人に物品を見せることができるので、袋を開けた人に手間をかけさせることなく物品を提供することができる。
つぎに、本考案の実施形態を図面に基づき説明する。
図1は本実施形態の袋1の概略説明図である。
図1に示すように、本実施形態の袋1は、上端に開口部を有する袋本体2と、この袋本体2の上端に設けられ、袋本体2との接続部分で折り曲げると、開口部に封をすることができる蓋部材3を備えている。
また、この袋本体2の内部には、折り曲げシート5が収容されている。この折り曲げシート5は、2つ折りされた状態で、袋本体2内部に収容されているのであるが、蓋部材3を曲げ伸ばしすると、言い換えれば、袋1を開閉すると、この開口部から折り曲げシート5が出没し、かつ折り曲げシート5が開口部から突出したときには、折り曲げシート5が伸展するように形成されている。
図2は本実施形態の袋1の動きを説明した図である。
図2に示すように、この袋1の蓋部材3を伸ばして開封すると、蓋部材3が伸ばされるにしたがって、言い換えれば、蓋部材3の開度が大きくなるに従って折り曲げシート5の袋本体2からの突出量が大きくなり(図2(A)→(B))、やがて折り曲げシート5全体が袋本体2から突出し(図2(C))、折り曲げシート5の突出後さらに蓋部材3の開度を大きくすると折り曲げシート5が伸展する(図2(D))。
上記のごとく、蓋部材3を伸ばして袋1を開くと折り曲げシート5が袋本体2内部から突出するので、袋1を開けた人に対して予測しない効果を与えることができる。しかも、折り曲げシート5が突出し伸展する動きを行うから、文字の読めない子供であっても驚きや楽しさを与えることができる。
また、折り曲げシート5が突出するときに折りたたまれた状態から伸展するので、折り曲げシート5の内面にメッセージを記載しておけば、蓋部材3を伸ばして袋1を開くだけで、自動的にそのメッセージを見ることができる状態にできるから、袋1を開けた人が簡単にメッセージを見ることができる。
しかも、折り曲げシート5の内面に物品等を保持しうる保持部材5dを設けておけば、保持部材5dに送りたい物品等を取り付けると、袋1を開けただけで物品等を袋を開けた人に見せることができる。例えば、保持部材5dにお金を保持させておけば、本実施形態の袋1をお年玉用の袋として使用することができる。
なお、保持部材は、例えば、折り曲げシート5に切り込み5sを入れて形成してもよいし(図4(A)参照)、物品を挟むことができる部材、例えばクリップ等のようなものを折り曲げシート5の内面に取り付けて保持部材としてでもよく、特に限定されない。
また、本実施形態の袋1は、袋1を開けるときと逆の動きをすれば、折り曲げシート5が再び2つ折りになるから袋本体2の内部に収容させることができる(図2(D)→(A))。すると、一度使用した袋1であっても、何度も袋1として使用することができる。
つぎに、本実施形態の袋1の具体的な構成を説明する。
図3(A)本実施形態の袋1の袋本体2の単体図であり、(B)は袋本体2の展開図である。図4(A)本実施形態の袋1の折り曲げシート5の単体平面図であり、(B)本実施形態の袋1の折り曲げシート5の単体側面図であり、(C)は折り曲げシート5の展開図である。図5は袋1の概略断面図である。
図3に示すように、本実施形態の袋1の袋本体2は、表裏一対のシート状部材2a,2bから構成されている。この一対のシート状部材2a,2bは、その側端同士および下端同士が連結されており、その対向する面間に物品を収容できる隙間が形成されている。そして、一対のシート状部材2a,2bは、上端同士は連結されていないため、袋本体2の上端間に開口部が形成されている。また、一対のシート状部材2a,2bは、一方のシート状部材2aの上端よりも、他方のシート状部材2bの上端が下方に位置するように形成されている。言い換えれば、一方のシート状部材2aの下端から上端までの長さが、他方のシート状部材2bの下端から上端までの長さよりも長くなっているが、この理由は後述する。
なお、袋本体2の一例として、他方のシート状部材2bが、一方の側端は一方のシート状部材2aにおける一方の側端と一体に形成され、他方の側端および下端はのりしろ部nによって一方のシート状部材2aにおける他方の側端および下端に連結されるようなシートから形成される袋本体が考えられるが(図3(B))、袋本体2は、上端間に開口部が形成され、この開口部から対向する面間に物品を収容できるように形成できるのであれば、どのようなシート状部材によって形成されてもよい。
図3(A)に示すように、袋本体2の一方のシート状部材2aの上端には、蓋部材3が設けられている。この蓋部材3は、一方のシート状部材2aとの接続部分において他方のシート状部材2bに向けて折り曲げると、その上端部が他方のシート状部材2bの上端部と重なるような長さに形成されている。つまり、蓋部材3は、一方のシート状部材2aとの接続部分において他方のシート状部材2bに向けて折り曲げると、袋本体2の上端間に形成されている開口部を封しうるように形成されているのである。
図3(B)に示すように、この蓋部材3は、第1蓋部材3bと第2蓋部材3aとを有しており、第2蓋部材3aを、第1蓋部材3bとの連結部分で折り曲げて第1蓋部材3bに重ねて張り合わせて形成されている(図5参照)。この第2蓋部材3aには、表裏を貫通する切り込み3cが形成されている。この切り込み3cは、第2蓋部材3aを第1蓋部材3bに重ねて張り合わせたときに、他方のシート状部材2bの上端までの距離L1が、折り曲げシート5のシート上端から折り目5fまでの長さL2(図4参照)よりも長くなる位置に形成されているが、その理由は後述する。この切り込み3cの位置が、特許請求の範囲にいう蓋連結位置であり、以下、蓋連結位置Aで示す。また、折り曲げシート5のシート上端から折り目5fまでの長さL2は、以下では、単に折り曲げシート5の長さL2という。
なお、蓋部材3は、第2蓋部材3aを設けず、第1蓋部材3bだけで形成してもよいのは言うまでもないが、上記のごとくと第2蓋部材3aを第1蓋部材3bに重ねて張り合わせておけば、蓋部材3の強度を強くできるので、好適である。
図4に示すように、折り曲げシート5は、紙等のように屈曲伸展可能であってある程度の弾性を有する素材からなる一枚のシートから形成されたものであり、その上端下端間の中間部に折り目5fが形成されている。この折り曲げシート5の折り目5fは、その位置で折り曲げると、折り曲げシート5の下端部が上端部に接近させることができるように形成されており、この折り目5fにおいて2つ折りにした状態で、折り曲げシート5は前記袋本体2の内部に収容される。
図4に示すように、この折り曲げシート5において、折り目5fを挟んで上部側になる上部シート5aの上端には固定部5cが形成されている。この固定部5cは、上述したように、前記蓋部材3の第2蓋部材3aに形成されている切り込み3cに差し込まれ、その状態で蓋部材3に固定される。つまり、固定部5cは、折り曲げシート5を蓋部材3に固定するものである(図5参照)。
一方、この折り曲げシート5において、折り目5fを挟んで下部側になる下部シート5bの下端には連結部材6が設けられている。この連結部材6は、折り目によって、延長部6a、連結部6b、固定部6cに分けられている(図4(C))。
図4および図5に示すように、延長部6aは、下部シート5bとの連結位置で下部シート5bの外面に向けて折り曲げられ、折り曲げシート5の上下方向に沿って下部シート5bの外面に固定されている。言い換えれば、折り曲げシート5を袋本体2に取り付けたときにおいて、他方のシート状部材2bの上下方向に沿って下部シート5bの外面に固定されているのである。
図4および図5に示すように、連結部6bは、延長部6aとの連結位置で折り曲げられており、延長部6aに対して揺動可能に連結されている。つまり、連結部6bは、延長部6aを介して下部シート5bと連結されており、延長部6aとの連結位置、言い換えれば、下部シート5bとの連結位置(以下では他端連結位置Cという)を支点として下部シート5bに対して揺動可能に連結されているのである。
図4および図5に示すように、固定部6cは、連結部6bとの連結位置で折り曲げられており、連結部6bに対して揺動可能に連結されている。この固定部6cは、袋本体2の他方のシート状部材2bの内面に固定されるものである。このため、連結部6bは、他方のシート状部材2bと固定部6cを介して連結され、かつ、固定部6cとの連結位置、言い換えれば、他方のシート状部材2bとの連結位置(以下では、一端連結位置Bという)を支点として下部シート5bに対して揺動可能に連結されているのである。
なお、以下では、便宜上、連結部6bにおける一端連結位置Bと連結されている端部を連結部6bの一端といい、他端連結位置Cと連結されている端部を連結部6bの他端という。
上記のごとき構成を有する袋本体2と折り曲げシート5とからなる本実施形態の袋1において、袋1を開閉した場合における折り曲げシート5の動きを、図6に基づいて説明する。なお、図6では、図面を分かりやすくするため、蓋連結位置A、一端連結位置B、他端連結位置Cを記載していないが、これらの位置は、図5を参照されたい。
図6(A)は袋1を閉じた状態における袋1の断面図であり、(B)は袋1を開いていく途中の状態の断面説明図である。図7(C)は袋1を開いていく途中の状態の断面説明図であり、(D)は袋1を完全に開いた状態における袋1の断面図である。
図6(A)に示すように、袋1が閉じられた状態では、折り曲げシート5は2つ折りされた状態で袋本体2の内部に収容されている。このとき、連結部6bは、他方のシート状部材2bの内面に対して、袋本体2の下端側(図6では左側)に揺動している。
図6(A)の状態から、袋1を開いていく、つまり、蓋部材3を伸ばしていくと、折り曲げシート5は蓋連結位置Aにおいて上部シート5aの上端が蓋部材3に固定されているから、蓋部材3に引っ張られて折り曲げシート5が袋本体2の上端側(図6では右側)に移動する。連結部6bは、他端連結位置Cにおいて他端が折り曲げシート5の下部シート5bの外面に連結されているから、連結部6bの他端は折り曲げシート5とともに袋本体2の上端側に移動する。しかし、連結部6bは、一端連結位置Bにおいて一端が他方のシート状部材2bの内面に連結されているから、連結部6bの一端は移動できない。このため、連結部6bは、一端連結位置Bを支点として揺動する(図6(B))。
なお、袋本体2において、一方のシート状部材2aの下端から上端までの長さと、他方のシート状部材2bの下端から上端までの長さが、同じであれば蓋部材3を伸ばしていくと、折り曲げシート5が他方のシート状部材2bの上端に引っ掛かってしまい、袋本体2から折り曲げシート5を突出させることができなくなる。しかし、本実施形態の袋1の場合、一方のシート状部材2aの下端から上端までの長さが、他方のシート状部材2bの下端から上端までの長さよりも長くなっているので、かかる問題が生じることを防ぐことができる。
さらになお、本実施形態の袋1において、蓋部材3と一方のシート状部材2aの連結位置から蓋連結位置Aまでの距離L4を長くすれば、蓋部材3を伸ばしたと機における折り曲げシート5の移動量を大きくすることができるため、折り曲げシート5を大きくできる。しかし、蓋部材3を伸ばしているときに折り曲げシート5が一方のシート状部材2aに対してなす角度ω(図5参照)が大きくなるので、折り曲げシート5が他方のシート状部材2bの上端に引っ掛からないように、一方のシート状部材2aの下端から上端までの長さと、他方のシート状部材2bの下端から上端までの長さの差を大きくする。
図6(B)の状態から、さらに、袋1を開いていくと折り曲げシート5も袋本体2の上端側にさらに移動し、やがて、蓋連結位置Aから他方のシート状部材2bの上端部までの距離D1が、蓋連結位置Aから折り目5fまでの長さ、つまり、折り曲げシート5の長さL2よりも長くなると、折り曲げシート5の折り目5fが他方のシート状部材2bの上端よりも外方に引き出される。言い換えれば、折り曲げシート5全体が袋本体2から突出するのである。
なお、本実施形態の袋1の場合、一方のシート状部材2aの下端から上端までの長さと、他方のシート状部材2bの下端から上端までの長さの差を大きくすれば、蓋連結位置Aから折り目5fまでの長さD2が長くなっても折り曲げシート5を袋本体2から確実に突出させることができる。つまり、折り曲げシート5を大きくできるので、折り曲げシート5の内面にメッセージを記載できる部分を大きくできるし、袋1を開けたときにおける驚きを大きくすることができる。
さらに、袋1を開いていくと、蓋連結位置Aから一端連結位置Bまでの長さD2が、折り曲げシート5の長さL2と連結部6bの長さL3とを合わせた長さよりも長くなる。すると、折り曲げシート5の上部シート2aは蓋部材3をともにさらに上端側に移動するが、下部シート2bは連結部6bによって右方への移動が停止され、左方に引っ張られる。すると、折り曲げシート5は2つ折の状態から伸展される。
さらに、袋1を開いていくと、折り曲げシート5は、その折り目5fを挟む内面同士のなす角θが90度以上となるから、折り曲げシート5の内面を見ることができる。
しかも、蓋部材3と一方のシート状部材2aとのなす角度を180度としたときおける蓋連結位置Aから一端連結位置Cまでの長さD3が、折り曲げシート5の長さL2と折り目5fから他端連結位置Cまでの長さ、つまり、延長部6aの長さL5と連結部6bの長さL3とを合わせた長さよりも短くなるようにしておけば、蓋部材3を開く角度、つまり、蓋部材3と一方のシート状部材2aとのなす角度を180度としたときでも、折り曲げシート5における折り目5fを挟む内面同士のなす角θを180度より小さくすることができる。すると、蓋部材3を曲げて袋1を閉じたときに、折り曲げシート5は内面同士のなす角θが小さくなるように移動する。つまり、折り曲げシート5を元の2つ折りの状態にすることができるので、袋1を閉じたときに、折り曲げシート5を確実に袋本体2内部に収容できる。
なお、蓋部材3と一方のシート状部材2aとのなす角度を180度としたときおいて、蓋連結位置Aから一端連結位置Bまでの長さが、蓋連結位置Aから折り目5fまでの長さD2と折り目5fから他端連結位置Cまでの長さD5と連結部6bの長さL3とを合わせた長さよりも短くなるようにしておかなくてもよいが、この場合、蓋部材3を開くことができる角度が小さくなるので、上記のごとき長さにしておくことが好ましい。
なお、折り曲げシート5の上部シート5aと蓋部材3との連結は、上記のごとき構成で連結しなくてもよく、上部シート5aと蓋部材3が互いに揺動できるように連結されていればよい。
さらになお、連結部6bと折り曲げシート5の下部シート5bとの連結、および、連結部6bと他方のシート状部材2bとの連結も、上記のごとき構成で連結しなくてもよく、互いに揺動できるように連結されていればよい。
そして、連結部6bを設けずに、折り曲げシート5における下部シート5bの外面を、直接、他方のシート状部材2bに揺動可能に連結してもよく、この場合でも、蓋連結位置Aから折り目5fまでの長さが、蓋部材3と他方のシート状部材2bとのなす角度を180度としたときにおける蓋連結位置Aから他方のシート状部材2bの上端部までの距離よりも短くなるように形成されていれば、折り曲げシート5を袋本体2から突出させ、かつ、折り曲げシート5を伸展させることができる。
しかし、連結部6bを設けておけば、連結部6bの揺動範囲の分だけ、つまり、連結部6bの長さの2倍だけ、折り曲げシート5を袋本体2内部に余分に移動させることができるから、折り曲げシート5の長さを長くしても、折り曲げシート5を袋本体2内部に収容することができる。すると、折り曲げシート5を大きくできるので、折り曲げシート5内面にメッセージを記載できる部分を大きくできるし、袋1を開けたときにおける驚きを大きくすることができる。
なお、連結部6bは、その長さL3が一端連結位置Bから他方のシート状部材2bの上端までの長さD3(図7(C)参照)以上でなければ、折り曲げシート5が他方のシート状部材2bの上端に引っ掛かってうまく開かなくなるので、その長さは一端連結位置Bから他方のシート状部材2bの上端までの長さD3以上としなければならない。しかし、連結部6bの長さを長くしすぎると、連結部6bの揺動範囲が広くなり折り曲げシート5の長さを長くできるものの、折り曲げシート5における折り目5fを挟む内面同士のなす角θが90°以上となるタイミングが遅くなり、蓋部材3と他方のシート状部材2bとのなす角度を180度としても折り曲げシート5が開かなくなるおそれがある。よって、連結部6bの長さは、一端連結位置Bから他方のシート状部材2bの上端までの長さと同じまたは僅かに長いことが好ましい。
さらになお、延長部6aは設けなくてもよいが、延長部6aを設けておけば、折り曲げシート5の下部シート5bを補強できるから、折り曲げシート5が伸展したときに折り曲げシート5が伸びた状態を長期間保つことができる。
本発明の袋は、お年玉を入れるポチ袋や、人に贈り物をしたりメッセージを送るための袋として適している。
本実施形態の袋1の概略説明図である。 本実施形態の袋1の動きを説明した図である。 (A)本実施形態の袋1の袋本体2の単体図であり、(B)は袋本体2の展開図である。 (A)本実施形態の袋1の折り曲げシート5の単体平面図であり、(B)本実施形態の袋1の折り曲げシート5の単体側面図であり、(C)は折り曲げシート5の展開図である。 袋1の概略断面図である。 (A)は袋1を閉じた状態における袋1の断面図であり、(B)は袋1を開いていく途中の状態の断面説明図である。 (C)は袋1を開いていく途中の状態の断面説明図であり、(D)は袋1を完全に開いた状態における袋1の断面図である。
符号の説明
1 袋
2 袋本体
2a 一方のシート状部材
2b 他方のシート状部材
3 蓋部材
5 折り曲げシート
6 連結部材
6a 延長部
6b 連結部

Claims (8)

  1. 上端に開口部を有する袋本体と、該袋本体の上端部に設けられ、折り曲げると前記開口部を封しうる蓋部材を備えた袋であって、
    該袋本体内部に、前記蓋部材を曲げ伸ばしすると、該蓋部材の曲げ伸ばしに連動して、該袋本体内部から出没する折り曲げシートが収容されており、
    該折り曲げシートは、
    二つ折りにされた状態で前記袋本体内部に収容された、屈曲伸展可能なシート状の部材であり、
    該袋本体内部から突出すると、伸展するものである
    ことを特徴とする袋。
  2. 前記袋本体は、
    一対のシート状部材を有し、該一対のシート状部材における両側端同士が連結され、その上端部間に開口部を有するように形成されており、かつ、一方のシート状部材の上端よりも、他方のシート状部材の上端が下方に位置するように形成されており、
    前記蓋部材は、
    前記一対のシート状部材における一方のシート状部材の上端に設けられ、該一方のシート状部材との接続部分において他方のシート状部材に向けて折り曲げると前記開口部を封しうるように形成されており、
    前記折り曲げシートは、
    下端部が上端部に接近するように折り曲げられた屈曲伸展可能なシート状の部材であり、
    該折り曲げシートは、
    シート上端部が、前記蓋部材における前記他方のシート状部材側の面に連結されており、
    シート下端部の外面が、前記他方のシート状部材の上端部に連結されており、
    シート上端部と前記蓋部材の内面とが連結されている蓋連結位置から折り目までの長さが、前記蓋部材と前記一方のシート状部材とのなす角度を180度としたときにおける前記蓋連結位置から前記他方のシート状部材の上端部までの距離よりも短くなるように形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の袋。
  3. 前記折り曲げシートは、
    前記蓋部材と前記一方のシート状部材とのなす角度を180度としたときにおいて、前記折り曲げシートにおける折り目を挟む内面同士のなす角が、90度以上となるように形成されている
    ことを特徴とする請求項2記載の袋。
  4. 前記折り曲げシートは、
    前記蓋部材と前記一方のシート状部材とのなす角度を180度としたときにおいて、前記折り曲げシートにおける折り目を挟む内面同士のなす角が、180度より小さくなるように形成されている
    ことを特徴とする請求項2記載の袋。
  5. 前記他方のシート状部材の上端部と、前記折り曲げシートのシート下端部の外面とを連結する連結部材を備えており、
    該連結部材は、
    一端が前記他方のシート状部材の上端部内面に連結され、他端が前記折り曲げシートのシート下端部の外面に連結された連結部を備えており、
    該連結部は、
    一端と前記他方のシート状部材の上端部内面とが連結されている一端連結位置を支点として、前記他方のシート状部材における上端部の内面に対して該他方のシート状部材の上下方向に沿って揺動可能に連結されており、
    かつ、他端と前記折り曲げシートのシート下端部の外面とが連結されている他端連結位置を支点として、前記折り曲げシートのシート下端部の外面に対して前記他方のシート状部材の上下方向に沿って揺動可能に連結されている
    ことを特徴とする請求項2記載の袋。
  6. 前記連結部は、
    一端から他端までの長さが、前記一端連結位置から前記他方のシート状部材の上端までの長さと同じ長さとなるように形成されている
    ことを特徴とする請求項5記載の袋。
  7. 前記連結部材は、前記連結部の他端から延長された延長部を備えており、
    該延長部は、
    前記他方のシート状部材の上下方向に沿って、前記折り曲げシートのシート下端部の外面に固定されている
    ことを特徴とする請求項5記載の袋。
  8. 前記折り曲げシートの内面に、物体を保持しうる保持部材が設けられている
    ことを特徴とする請求項1記載の袋。
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