JP3115860B2 - 衛生洗浄装置 - Google Patents

衛生洗浄装置

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JP3115860B2
JP3115860B2 JP10128276A JP12827698A JP3115860B2 JP 3115860 B2 JP3115860 B2 JP 3115860B2 JP 10128276 A JP10128276 A JP 10128276A JP 12827698 A JP12827698 A JP 12827698A JP 3115860 B2 JP3115860 B2 JP 3115860B2
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広治 池田
登志夫 栗崎
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、局部洗浄機能を備
えた衛生洗浄装置に係り、特に洗浄水を噴出するノズル
をクリーニングする機能を有する衛生洗浄装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の衛生洗浄装置は、温水化
した洗浄水をノズル装置によって局部に向けて噴射する
構造が一般的であり、その例を図9に示す。
【0003】図示するように、衛生洗浄装置は、便器本
体50に固定されたケーシング1を備え、このケーシン
グ1に便座60および便蓋61を開閉自在に取り付けて
いる。ケーシング1の内部には、洗浄水を加熱するタン
クや乾燥のための温風ファンおよび制御部が内蔵され、
各機能の操作はケーシング1の上面に設けた操作部1a
によって行われる。そして、洗浄用のノズル装置51
は、図10の概略図に示すようにシリンダ52とこのシ
リンダ52から出没するノズル本体53とから構成され
ている。
【0004】ノズル装置51のシリンダ52には、ケー
シング1に内蔵したバルブユニット1b、加熱タンク1
cおよび三方切替電磁弁1dを経由してノズル本体53
に向かう供給管1eが接続され、またノズル本体53は
電動モータ54の出力軸に機械的に連接されて進退動作
する。そして、洗浄水の供給やノズル本体53の動作は
制御部1fによって全て制御される。
【0005】ノズル本体53は電動モータ54によって
洗浄位置まで進出し、洗浄水を先端のノズルヘッド53
aから噴出して局部を洗浄する。そして、このような洗
浄過程の際にノズルヘッド53aに汚物等が付着した場
合にこれを自動的に取り除くため、ノズルヘッド53a
に洗浄水を浴びせかけてクリーニングする機構が設けら
れる。
【0006】このクリーニング機構には各種のものが採
用されているが、図10に示すように三方切替電磁弁1
dから洗浄管1gを分岐させ、その先端にクリーニング
ヘッド1hを設けたものがある。クリーニングヘッド1
hには、ノズル本体53が洗浄位置から戻ってシリンダ
52に収納された後、バルブユニット1bを制御部1f
により制御して或る一定時間洗浄水が供給される。これ
により、ノズルヘッド53aにクリーニングヘッド1h
からの洗浄水を浴びせかけ、ノズルヘッド53aの局面
を洗い流す。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の衛生洗浄装置で
は、上記のようにしてノズルヘッド53aのクリーニン
グを行なうものの、その際の洗浄効果が必ずしも十分と
はいえないという問題点が指摘されるに至った。局部洗
浄を行なうためのノズル装置51からの洗浄水の量は、
用途や使う人の好み等に応じて種々設定することがで
き、これは操作部1aの摘み等によってバルブユニット
1bの弁開度を調整することによって行なえる。ところ
が、洗浄水の流量を少流量に設置して使った後にノズル
ヘッド53aをクリーニングする場合では、クリーニン
グ用の洗浄水も少ない。このため、洗浄水の流量を大流
量に設定して使った後のクリーニングには何ら支障はな
いが、流量を絞った場合では、ノズルヘッド53aのク
リーニング不足を招いてしまう。また、流量が小さいと
きでも、使った後に操作部1aの摘みによって流量を上
げるようにすれば、クリーニングは十分行えるが、使い
勝手の面では煩わしく実用的でない。
【0008】このように、従来のノズルクリーニングで
は、局部洗浄に使う洗浄水の流量がそのままクリーニン
グ用として用いられるので、局部洗浄の流量の設定状況
によってノズルのクリーニングの良否が生じてしまう。
【0009】本発明は、上記問題点を解決するためにな
され、クリーニングの洗浄効果を高めることをその目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】か
かる課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の衛
生洗浄装置は、人体の局部に洗浄水を噴出するノズルヘ
ッドを有するノズル装置と、前記ノズルヘッドの洗浄水
噴出孔を含むノズルヘッド周りを洗浄するノズル洗浄手
段とを有する衛生洗浄装置であって、前記ノズル洗浄手
段は、前記ノズルヘッド周りの洗浄のための洗浄水を導
く第1と第2のノズル洗浄経路と、該第1と第2のノズ
ル洗浄経路から洗浄水を導出させるよう前記第1と第2
ノズル洗浄経路への洗浄水供給を制御して、前記第1
と第2のノズル洗浄経路を経て導出させた洗浄水で前記
ノズルヘッド周りの洗浄を実行するノズル洗浄制御手段
とを備え、前記第1のノズル洗浄経路は、肛門洗浄の際
に前記ノズルヘッドに肛門洗浄用の洗浄水を導く第1供
給経路の一部とされ、前記第2のノズル洗浄経路は、ビ
デ洗浄の際に前記ノズルヘッドにビデ尻洗浄用の洗浄水
を導く第2供給経路の一部とされていることを特徴とす
る。
【0011】上記構成を有する本発明の衛生洗浄装置で
は、ノズルヘッド周りの洗浄を、洗浄水を導く第1と第
2の両ノズル洗浄経路から洗浄水を導出させることで行
なう。よって、ノズルヘッド周りの洗浄に供される洗浄
水流量を増大させることができ、この流量増大により、
高い洗浄効果を確実に発揮することができる。しかも、
この両ノズル洗浄経路は、肛門洗浄用・ビデ尻洗浄用の
第1、第2の供給経路の一部であるので、ノズルヘッド
を含んだ洗浄水経路の簡略化を図ることができる。ま
た、上記の両ノズル洗浄経路経路からの洗浄水導出を、
局部洗浄前に同時に実行するようにし、こうして同時に
導出させた洗浄水でノズルヘッド周りの洗浄を実行する
こともできる。こうすれば、ノズルヘッド周りの洗浄の
ための洗浄水流量を確実に増大でき、洗浄効果をより確
実に発揮することができる。
【0012】上記の構成を有する本発明の衛生洗浄装置
は、以下の態様を採ることもできる。第1の態様は、本
発明の衛生洗浄装置において、前記ノズルヘッドを局部
洗浄の際に退避位置から洗浄位置に移動させる移動手段
と、前記退避位置にある前記ノズルヘッドを包囲するク
リーニングチャンバとを備え、前記第1と第2のノズル
洗浄経路を、前記クリーニングチャンバに洗浄水を導出
するよう配設されているものとすることができる。
【0013】この第1の態様では、退避位置にあってク
リーニングチャンバで包囲されたノズルヘッドを、第1
と第2の両ノズル洗浄経路から導出された洗浄水でこの
クリーニングチャンバ内で洗浄する。そして、クリーニ
ングチャンバでは、洗浄水のチャンバ内壁でのはね返り
や一時的な滞留が起き、ノズルヘッドは、このような状
況下で洗浄される。よって、上記した洗浄水流量の増大
と相俟って、より高い洗浄効果を確実に発揮することが
できる。しかも、クリーニングチャンバへの洗浄水導出
に当たり、このクリーニングチャンバを洗浄水で充満さ
せてチャンバ内の内圧を上昇させるように流量制御する
こともできる。こうしても、洗浄効果をより確実に発揮
することができる。
【0014】
【0015】
【0016】第2の態様は、上記の第1の態様におい
て、前記ノズル洗浄制御手段を、前記第1と第2のノ
ル洗浄経路に供給する洗浄水の流量を、局部洗浄の際に
前記ノズル装置に供給される洗浄水の設定流量に拘わら
ず増量制御する手段を有するものとすることができる。
【0017】この第2の態様によれば、ノズルヘッド周
りの洗浄に供される洗浄水流量を、局部洗浄の際の洗浄
水の設定流量に拘わらず増大させることができるので、
局部洗浄の洗浄水設定流量が少流量のままであっても、
高い洗浄効果を確実に発揮することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る衛生洗浄装置
の実施の形態を実施例に基づき説明する。図1は、本実
施例の衛生洗浄装置が有するノズル装置の要部を示す破
断左側面図、図2は、ノズル装置の駆動系を示すための
要部右側面図、図3は、ノズル装置のノズル先端要部を
破断して示す縦断面図、図4は、本実施例の衛生洗浄装
置を便器本体に設置した斜視図である。また、図5は、
衛生洗浄装置の操作部1aの詳細図、図6は、ノズルヘ
ッド4への洗浄水の供給系と洗浄に関する制御系を示す
概略構成図である。
【0019】衛生洗浄装置は、そのケーシング1を図4
に示すように便器本体50の上面後方に固定すること
で、この便器本体50に設置されている。ケーシング1
の内部には、図6に示すように、図10に示した従来の
ものと同様、バルブユニット1bと、加熱タンク1cお
よび制御部1fが収納されている。加熱タンク1cの下
流には、流量調整切替ユニット20が配設されている。
バルブユニット1bが管路を開いて当該ユニット上流の
給水源(例えば、水道管)から洗浄水が加熱タンク1c
に流入すると、流量調整切替ユニット20は、このよう
にタンクに流入した量に相当するタンク内の洗浄水(温
水化済みの洗浄水)の供給を受ける。そして、この流量
調整切替ユニット20は、後述のノズル本体3へ向かう
2系統の供給路7a,7bと接続されており、洗浄水の
供給の切替えと流量調整を行なうべく、以下の構成を有
する。流量調整切替ユニット20は、タンクからの洗浄
水の供給先を供給管7a,7bの両供給管とするかいず
れか一方の供給管とするかを切替可能な切替弁機構と、
それぞれの供給管に向かう洗浄水流量を調整する流量調
整弁機構とを備える。また、バルブユニット1bは、洗
浄水の流路を開閉する開閉弁機構およびこの弁の開度調
整を経て流量調整を行なう流量調整弁機構を備える。こ
の場合、ノズル装置の駆動や洗浄位置の設定および加熱
タンク1cの温水温度の設定、更にバルブユニット1b
および流量調整切替ユニット20の開閉および流量調整
等は、ケーシング1に備えた操作部1aによって行う。
【0020】図1および図2に示すように、ケーシング
1の内部にはノズル装置のベース2が固定され、このベ
ース2にノズル本体3がその軸線方向に移動可能に組み
込まれている。ベース2は、パイプ状のノズル本体3の
下面を受ける凹曲面状のスライド面2aを傾斜させて備
え、スライド面2aの先端には、ノズル本体3のノズル
ヘッド4を洗うためのクリーニングチャンバ2bを有す
る。このクリーニングチャンバ2bは、ノズルヘッド4
を取り囲んでこれと包囲するよう形成されている。ま
た、ベース2は、その基端側に駆動モータ5を固定して
備え、モータ出力軸には駆動プーリ5aを有する。そし
て、この駆動プーリ5aにはタイミングベルト6を巻き
付け、ベース2に設けた2個のプーリ5b,5cおよび
テンションプーリ5dにこのタイミングベルト6を掛け
回している。
【0021】ノズル本体3は、図3に示すように内部に
二つの流路を備え、一方を肛門洗浄用として使う第1流
路3aとし、他方をビデ用の第2流路3bとしている。
そして、このノズル本体3は、流量調整切替ユニット2
0からの2本の供給管7a,7bが接続されるジョイン
ト3c,3dを、これらの第1,第2流路3a,3bの
基端部から側方に突き出して備える(図1参照)。ま
た、ノズル本体3は、その基端部の周面に、タイミング
ベルト6を掴むクランプ3eを有する。よって、このノ
ズル本体3は、タイミングベルト6の走行に伴ってスラ
イド面2aに沿って移動する。なお、このノズル本体3
の動きに追従させるため、供給管7a,7bは可撓性の
ものを用いる。
【0022】ノズルヘッド4は、ノズル本体3が図1に
示す退避位置に収納されたときに、クリーニングチャン
バ2bの中に収まる軸線長さを持つ。そして、ヘッド内
部は2室に別れ、一方はノズル本体3の第1流路3aに
連通して上面に肛門洗浄用の第1噴出孔4aを空け、他
方は第2流路3bに連通して上面にビデ用として使う第
2噴出孔4bを設けている。
【0023】第1噴出孔4aを使うときは、駆動モータ
5の出力軸の回転量が制御部1fによって設定され、ノ
ズル本体3は、この設定された洗浄位置(お尻洗浄位
置)に移動する。この際、流量調整切替ユニット20
は、洗浄水の供給先を供給管7a側のみに切り替えるの
で、バルブユニット1bからの洗浄水(詳しくは、加熱
タンク1c内の温水化済みの洗浄水)は、供給管7aと
第1流路3aを経て、第1噴出孔4aから噴出される。
これにより、お尻洗浄が実行される。また、第2噴出孔
4bによる場合は、第1噴出孔4aを用いるときよりも
ノズル本体3のストロークが大きく設定され、ノズル本
体3は、この設定された洗浄位置(ビデ洗浄位置)に移
動する。この際、流量調整切替ユニット20は、洗浄水
の供給先を供給管7b側のみに切り替えるので、洗浄水
は、供給管7bと第2流路3bを経て、第2噴出孔4b
から噴出される。これにより、ビデ洗浄が実行される。
【0024】クリーニングチャンバ2bは、ベース2に
一体成形したカバー10によって形成され、図2および
図3に示すように、ノズル本体3が退避位置に収納され
たときにはそのノズルヘッド4の全体がこのカバー10
の中に収まる。カバー10は、ノズル本体3の進出方向
に一対の後部壁10aおよび前部壁10bを備え、これ
らの壁10a,10b間を包囲壁10cによって一体化
したもので、下面を開放した構造を持つ。また、後部壁
10aにはノズル本体3をガイドするガイド孔10dを
設け、前部壁10bにはガイド孔10dと同軸上に出没
口10eを開けている。
【0025】図5に示すように、操作部1aは、洗浄や
乾燥等の機能を停止させる停止スイッチ11と、第1噴
出孔4aを使って肛門洗浄を実行するための第1洗浄ス
イッチ12と、第2噴出孔4bを使ってビデ洗浄を実行
するための第2洗浄スイッチ13と、ケーシング1に内
蔵した温風ファン(図示せず)を作動させる乾燥スイッ
チ14とを、配列させて備える。また、操作部1aは、
洗浄水の流量を上げ下げする一組の流量設定スイッチ1
5a,15bを備え、この両設定スイッチの間に、流量
が最小の場合から7段階の流量の増減を表示する表示ラ
ンプ16a〜16gを配列して有する。そして、この流
量設定スイッチ15a,15bにより洗浄水流量が設定
されると、設定された流量に対応する表示ランプが後述
の制御部1fにより点灯制御されると共に、流量調整切
替ユニット20に内蔵した弁の開度もこの設定流量に対
応した開度に制御部1fにより調整される。このような
弁機構を持つものとしては、電動モータによって進退動
作可能なニードルを弁体として備えたニードル弁や、圧
電素子を利用した圧電アクチュエータ等を弁体の駆動源
として備える弁がある。
【0026】図6に示すように、ノズルヘッド4への洗
浄水の供給系と洗浄に関する制御系においては、流量調
整切替ユニット20とノズル本体3との間に、前記した
ように2本の供給管7a,7bが接続され、バルブユニ
ット1b,流量調整切替ユニット20および駆動モータ
5はいずれも制御部1fによって制御される系に含まれ
ている。この制御系では、肛門洗浄のための第1洗浄ス
イッチ12が押圧操作されると、流量調整切替ユニット
20は供給管7a側に流路を切替えてノズル本体3に洗
浄水を供給する。また、ビデ洗浄のための第2洗浄スイ
ッチ13が押圧操作されると、流量調整切替ユニット2
0は供給管7b側に流路を切替えてノズル本体3に洗浄
水を供給する。そして、ノズル本体3をお尻洗浄位置又
はビデ洗浄位置に進出させる前に、即ち、ノズル本体3
が退避位置にありノズルヘッド4がクリーニングチャン
バ2bの中に位置している間に、洗浄水を第1噴出孔4
aと第2噴出孔4bとから同時に噴出してノズルヘッド
4をクリーニングする。また、局部洗浄後に停止スイッ
チ11が押圧操作されると、ノズルヘッド4が局部洗浄
位置からカバー10の中の退避位置に収納された時に再
び供給管7bからのクリーニング用の洗浄水によってノ
ズルヘッド4をクリーニングする。このような制御は、
駆動モータ5,バルブユニット1bおよび流量調整切替
ユニット20の制御を同時に行うことによって可能であ
り、その動作を図7および図8のフローチャートに示
す。図7は、第1又は第2洗浄スイッチ12,13の押
圧操作を受けて実行される局部洗浄処理を表わすフロー
チャートであり、図8は、停止スイッチ11の押圧操作
を受けて実行される停止処理を表わすフローチャートで
ある。
【0027】更に、このようなノズル本体3の使用後の
カバー10内への後退の後もノズルヘッド4をクリーニ
ングするのに、局部洗浄用として設定した流量に関係な
く、供給管7bからの洗浄水の供給を常に最大流量でク
リーニングするように制御する。この制御は流量調整切
替ユニット20内の弁の開度を局部洗浄時とノズルヘッ
ド4のクリーニング時とでは異なるように動作させるも
のである。たとえば、流量設定スイッチ15a又は15
bで洗浄水の流量を表示ランプ16dに相当するレベル
に設定していたとき、ノズル本体3の進出前および後退
した後の洗浄水の流量は最大レベルの16gに相当する
流量となるように設定される。
【0028】以上の構成において、操作部1aの第1洗
浄スイッチ12がオンされると、駆動モータ5によって
駆動プーリ5aが回転してタイミングベルト6を走行さ
せ、所定のストローク(即ち、お尻洗浄位置)までノズ
ル本体3を進出させる。このとき、駆動モータ5が作動
してノズル本体3が退避位置から局部洗浄位置までの移
動を開始するまで時間幅を持たせ、以下のようにして局
部洗浄前のノズルヘッド4のクリーニングを行なう。即
ち、図7に示すように、まず、流量調整切替ユニット2
0における切替弁機構を、洗浄水の供給先が2本の供給
管7a,7bの両供給管となるように開弁制御すると共
に、この2本の供給管7a,7bに洗浄水を流す際の流
量がそれぞれ表示ランプ16gのレベルに相当する最大
流量となるように、流量調整切替ユニット20における
流量調整弁機構を開弁制御する。次に、バルブユニット
1bの弁を一定時間に亘って開弁し、洗浄水(タンク内
の洗浄水)を、2本の供給管7a,7bを経て最大流量
でノズル本体3に供給する。これにより、第1噴出孔4
aと第2噴出孔4bから同時に洗浄水がクリーニングチ
ャンバ2bのカバー10に向けて放出され、そのはね返
り水によってノズルヘッド4がクリーニングされる。
【0029】そして、バルブユニット1bの開弁から一
定時間経過後に、バルブユニット1bを閉弁する。これ
により、当該バルブユニット下流への洗浄水供給は停止
するので、上記のノズルヘッド4のクリーニングは終了
する。このクリーニングの終了後、即ちバルブユニット
1bの閉弁後は、駆動モータ5によってノズル本体3を
退避位置から進出させてそのノズルヘッド4をお尻洗浄
位置に設定する。この動作と同時に、流量調整切替ユニ
ット20における切替弁機構を、洗浄水の供給先がお尻
洗浄に対応した供給管7aとなるように開弁制御すると
共に、この供給管7aに洗浄水を流す際の流量が流量設
定スイッチ15a,15bで設定済みの設定流量(設定
水勢)となるように、流量調整切替ユニット20におけ
る流量調整弁機構を開弁制御する。次いで、ノズル本体
3の進出が完了した時点でバルブユニット1bを開弁
し、洗浄水尾を供給管7aのみからノズル本体3に供給
する。これにより、洗浄水は、第1流路3aからノズル
ヘッド4に流れ込んでお尻洗浄用の第1噴出孔4aから
噴射され、お尻洗浄が実行される。なお、バルブユニッ
ト1bは、停止スイッチ11が押圧されるまで開弁され
たままとされる。
【0030】洗浄が終わると、図8に示すように、停止
スイッチ11が押圧操作され、これを受けてバルブユニ
ット1bを閉弁する。これにより、洗浄水の供給は停止
され上記のお尻洗浄のための洗浄水噴出が停止する。更
に、駆動モータ5の出力軸を逆転させてノズル本体3を
図1の退避位置に後退させ収納状態に戻す。この駆動モ
ータ5の停止と同時に、流量調整切替ユニット20にお
ける切替弁機構を、洗浄水の供給先が供給管7bとなる
ように開弁制御すると共に、この供給管7bに洗浄水を
流す際の流量が最大流量となるように、流量調整切替ユ
ニット20における流量調整弁機構を開弁制御する。次
いで、再びバルブユニット1bを開弁させて、洗浄前の
ときと同様に最大流量で、洗浄水を第2噴出孔4bのみ
から噴出してノズルヘッド4をカバー10の中でクリー
ニングする。
【0031】なお、第2噴出孔4bを用いてビデ洗浄を
行なう場合も同様であり、ノズル本体3のストロークを
長くしてビデ洗浄位置に設定し、その後元の収納位置へ
戻す動作を行わせる。そして、ノズル本体3の進出前お
よび使用後には、局部洗浄水の設定量に関係なく最大流
量にしてノズルヘッド4をクリーニングする。
【0032】以上説明したように、ノズルヘッド4は、
クリーニングチャンバ2bの中に収納されてクリーニン
グされる。そして、このヘッドクリーニングの期間中で
は、噴射された洗浄水は、カバー10の内壁に当たって
撥ね返ると共に、この内壁面およびノズルヘッド外周面
に沿う流れとなってカバー10の下端の下方部分から便
器本体50のボール部に流れ落ちる。このような洗浄水
の流れにより、ノズルヘッド4の周面に付着した汚物等
を洗い流すことができる。また、カバー10に流れ込む
洗浄水は、ノズルヘッド4の周囲を巡りながらカバー1
0の中に一時的に溜るようにして流れるので、ノズルヘ
ッド4は、この洗浄水に浸された状態でクリーニングさ
れる。このため、洗浄水を単にノズルヘッド4の周面に
沿わせて流すだけの場合に比べると、ノズルヘッド4の
全体を洗浄水によって洗うことができる。また、洗浄水
の流量は最大に設定されるので、カバー10の中で洗浄
水が充満して内圧を上げることができ、 これを利用し
て異物を強制的に剥離させることもできる。この結果、
本実施例の衛生洗浄装置によれば、ノズルヘッド4のク
リーニングを高い洗浄効果を確実に発揮させて実行する
ことができる。
【0033】また、本実施例では、局部洗浄前のノズル
ヘッド4のクリーニング実行時に、供給管7a,7bの
両供給管から同時に洗浄水を供給する。よって、一方の
供給管を用いる場合に比べで、クリーニング用の洗浄水
流量を増大させることができ、この流量増大により、高
い洗浄効果をより確実に発揮することができる。
【0034】更に、ノズルヘッド4のクリーニングのた
めの供給管7a,7bは局部洗浄のための供給管として
共用するので、上記した洗浄効果の向上に加え、管路構
成の簡略化を図ることができる。
【0035】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明は上記の実施例や実施形態になんら限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種
々なる態様で実施し得ることは勿論である。
【0036】例えば、局部洗浄後のノズルヘッド4のク
リーニング時にあっても、局部洗浄前と同様に供給管7
a,7bの両供給管から同時に洗浄水を供給するよう構
成することもできる。また、供給管7a,7bをクリー
ニングチャンバ2bにそれぞれ接続して、ノズルヘッド
4のクリーニング時には、このクリーニングチャンバ2
bに直接洗浄水を供給し、局部洗浄時には、供給管7
a,7bを経てクリーニングチャンバ2bに供給された
洗浄水を局部洗浄位置のノズルヘッド4にまで導くよう
に構成した衛生洗浄装置に適用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の衛生洗浄装置が有するノズル装置の
要部を示す破断左側面図である。
【図2】ノズル装置の駆動系を示すための要部右側面図
である。
【図3】ノズル装置のノズル先端要部を破断して示す縦
断面図である。
【図4】本実施例の衛生洗浄装置を便器本体に設置した
斜視図である。
【図5】衛生洗浄装置の操作部1aの詳細図である。
【図6】ノズルヘッド4への洗浄水の供給系と洗浄に関
する制御系を示す概略構成図である。
【図7】第1又は第2洗浄スイッチ12,13の押圧操
作を受けて実行される局部洗浄処理を表わすフローチャ
ートである。
【図8】停止スイッチ11の押圧操作を受けて実行され
る停止処理を表わすフローチャートである。
【図9】衛生洗浄装置を便器に据えつけた従来例を示す
図である。
【図10】従来の衛生洗浄装置におけるノズルのクリー
ニングを示す概略図である。
【符号の説明】
1…ケーシング 1a…操作部 1b…バルブユニット 1c…加熱タンク 1f…制御部 1h…クリーニングヘッド 2b…クリーニングチャンバ 3…ノズル本体 4…ノズルヘッド 4a…第1噴出孔 4b…第2噴出孔 5…駆動モータ 7a,7b…供給管 11…停止スイッチ 12…第1洗浄スイッチ 13…第2洗浄スイッチ 15a,15b…流量設定スイッチ 16a〜16g…表示ランプ 20…流量調整切替ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 仁木 滋 神奈川県横浜市戸塚区前田町100番地 小糸工業株式会社内 (72)発明者 小林 俊夫 神奈川県横浜市戸塚区前田町100番地 小糸工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−233043(JP,A) 特開 昭61−229041(JP,A) 特開 昭61−172938(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E03D 9/08

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人体の局部に洗浄水を噴出するノズルヘ
    ッドを有するノズル装置と、前記ノズルヘッドの洗浄水
    噴出孔を含むノズルヘッド周りを洗浄するノズル洗浄手
    段とを有する衛生洗浄装置であって、 前記ノズル洗浄手段は、 前記ノズルヘッド周りの洗浄のための洗浄水を導く第1
    と第2のノズル洗浄経路と、該第1と第2の ノズル洗浄経路から洗浄水を導出させる
    よう前記第1と第2のノズル洗浄経路への洗浄水供給を
    制御して、前記第1と第2のノズル洗浄経路を経て導
    させた洗浄水で前記ノズルヘッド周りの洗浄を実行する
    ノズル洗浄制御手段とを備え、 前記第1のノズル洗浄経路は、肛門洗浄の際に前記ノズ
    ルヘッドに肛門洗浄用の洗浄水を導く第1供給経路の一
    部とされ、 前記第2のノズル洗浄経路は、ビデ洗浄の際に前記ノズ
    ルヘッドにビデ尻洗浄用の洗浄水を導く第2供給経路の
    一部とされているこ とを特徴とする衛生洗浄装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の衛生洗浄装置であって、 前記ノズルヘッドを局部洗浄の際に退避位置から洗浄位
    置に移動させる移動手段と、 前記退避位置にある前記ノズルヘッドを包囲するクリー
    ニングチャンバとを備え、 前記第1と第2のノズル洗浄経路は、前記クリーニング
    チャンバに洗浄水を導出するよう配設されている、衛生
    洗浄装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の衛生洗浄装置であって、前記ノズル洗浄制御手段は、 前記第1と第2のノズル洗浄経路に供給する洗浄水の流
    量を、局部洗浄の際に前記ノズル装置に供給される洗浄
    水の設定流量に拘わらず増量制御する手段を有する 、衛
    生洗浄装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の衛生洗浄装置であって、 前記ノズル洗浄制御手段は、 前記第1と第2のノズル洗浄経路からの洗浄水導出を、
    局部洗浄前に同時に実行し、該同時に導出させた洗浄水
    で前記ノズルヘッド周りの洗浄を実行する、衛生洗浄装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の衛生洗浄装置であって、 前記ノズル洗浄制御手段は、 前記クリーニングチャンバを導出した洗浄水で充満さ
    せ、チャンバ内の内圧を上昇させるよう流量制御する手
    段を有する、衛生洗浄装置。
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