JP2007239246A - 人体局部洗浄装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シャワー用ノズル本体20の下面に形成したラック21が水滴をつけたまま原位置に上昇し、ラック21と噛み合うピニオン12がその水滴を運んでも、シャワー用電気モータ11には、外周を囲む周面部82及びコネクタ15を覆う防水カバー80が設けられており、また、シャワー用電気モータ11の一端を覆い、下端はシャワー用電気モータ11の最下端よりも下に位置するから、ピニオン12が水滴をシャワー用電気モータ11の一端を覆う防水カバー80の表面側に運んでも、水滴が防水カバー80の表面に沿って流れ、シャワー用電気モータ11側に入り込む可能性がなくなる。
【選択図】図7
Description
洗浄の際、洗浄水が人体局部から反射して、ノズルの先端部周辺に飛沫となって飛び散る。飛び散った洗浄水は、ラックにも付着して、ノズルが原位置に復帰すると、ピニオンを伝わり、電気モータの出力軸を介して電気モータの内部に侵入する可能性がある。飛び散った洗浄水は飛沫であり、その一部がモータの出力軸を介して内部に侵入する可能性があるものの、電気モータの内部に浸入する水は量的には僅かである。しかし、度重なる侵入により、電気モータに不具合が生じかねない。
ここで、上記ノズル本体はシャワー用ノズル及び/またはビデ用ノズルとすることができる。また、上記電気モータはシャワー用ノズル及び/またはビデ用ノズルを駆動するものである。前記電気モータのリード線端子等のコネクタの取付け位置は、その周囲から取り出してもよいし、その出力軸の反対側の端面から取り出してもよい。前記電気モータの外周を覆う範囲は、前記電気モータの上部及び前面(シャッタ側が前面)の外周を覆うものであれば良い。詳しくは、前記電気モータの略180度以上、厳格に180度を意味するものではなく、原理からすれば、電気モータの中心線に対して上部及び前部で180度程度以上を覆う構造であればよい。しかし、電気モータの周囲との間に間隔を設けた場合には、180度以下の構成とすることもできるが、電気モータの中心線に対して上部及び前部で180度以上を覆う構造の方が緻密に防水機能を持たせることができる。
図1は本発明の実施の形態1における人体局部洗浄装置の全体斜視図、図2は同じく人体局部洗浄装置の右側面図、図3は同じく人体局部洗浄装置の左側面図、図4は図2の矢印A方向から見たA矢視図、図5は同じく人体局部洗浄装置のノズル本体を下方向に移動させた状態の右側面図、図6は同じく人体局部洗浄装置のシャワー用ノズル本体の長さ方向の中央拡大断面図である。また、図7は同じく人体局部洗浄装置の防水カバーの斜視図であり、図8は同じく人体局部洗浄装置の防水カバーの取付け状態を示す要部断面図である。そして、図9は同じく人体局部洗浄装置の他の事例の防水カバーの斜視図であり、図10は同じく人体局部洗浄装置の防水カバーの取付け状態を示す要部断面図である。
図1乃至図8において、本体ベース2は本実施の形態1にかかる人体局部洗浄装置10の骨子となるもので、合成樹脂またはアルミニウム等で形成され、各種の部品が取付けられる。シャワー用電気モータ11は、1個以上のギアを介してシャワー用ノズル本体20を移動させるピニオン12を正回転または逆回転させ、そのピニオン12と噛み合うラック21によってシャワー用ノズル本体20を上下方向(その長さ方向)にスライド移動(摺動)させるものである。即ち、本体ベース2には、シャワー用ノズル本体20がスライド移動する長さ方向に案内する図示しない案内溝が形成され、シャワー用ノズル本体20はそれに係合している。シャワー用ノズル本体20はその図示しない案内溝に沿って直線運動を行うことになる。このシャワー用ノズル本体20は、上下の対向する平行面からなる2面を直線平面とし、その下方の面にラック21を形成している。このラック21は、シャワー用ノズル本体20を上下方向にスライド移動する範囲以上に形成されている。このように、シャワー用ノズル本体20にラック21を配設した範囲は、ピニオン12を正回転または逆回転させることによって、シャワー用ノズル本体20を移動させる移動駆動部22を形成している。
本実施の形態のシャワー用電気モータ11は、内部に減速機構を有していて、その出力軸14は減速機構を介在した後の回転を出力する。シャワー用電気モータ11はシャワー用ノズル本体20の下面のラック21よりも下の位置に配設されている。当該出力軸14には歯車13が機械的に接続されており、また、歯車13はピニオン12と噛み合っている。また、歯車13はシャワー用電気モータ11の出力軸14を収容する略円筒状軸13aで接続されており、歯車13の沿面を流れる付着した水が直接シャワー用電気モータ11の出力軸14に到達し難い構造になっている。
シャワー用電気モータ11は全体の外形が略円柱形であり、その歯車13側は略全面を合成樹脂からなる防水カバー80の端面部81に接続している。端面部81を貫通している出力軸14は、端面凸部81aに配設したOリング81bで封止している。また、歯車13と端面部81が接触しない構造となっている。
また、防水カバー80の下端(端面部81の下端81d)は、端面部81または周面部82の何れかの最下位置がシャワー用電気モータ11の最下位置及びコネクタ15の最下位置よりも下に位置し、防水カバー80に付着した水滴が防水カバー80の沿面以外に流れ込まないようにし、そこから滴下するようにしている。
なお、歯車13は、その沿面半径方向の断面が略T字状を呈しており、歯を形成した位置よりも中間が薄く形成されている。故に、歯車13の沿面は、水滴が付着してもその中心部、特に、シャワー用電気モータ11の出力軸14に行き届く水は殆どないように構成されている。
図1、図3、図4、図9及び図10において、ビデ用電気モータ51はビデ用ノズル本体60を移動させるピニオン52を回転させ、ピニオン52と噛み合うラック61によってビデ用ノズル本体60を上下方向に移動させるものである。ビデ用電気モータ51は、1個以上のギアを介してビデ用ノズル本体60を移動させるピニオン52を正回転または逆回転させ、そのピニオン52と噛み合うラック61によってビデ用ノズル本体60を上下方向にスライド移動させるものである。このビデ用ノズル本体60は、上下の対向する平行面からなる2面を直線平面とし、その下方の面にラック61を形成している。このラック61は、ビデ用ノズル本体60を上下方向にスライド移動する範囲以上に形成されている。このように、ビデ用ノズル本体60にラック61を配設した範囲は、ピニオン52を正回転または逆回転させることによって、ビデ用ノズル本体60を移動させる移動駆動部62を形成している。
本実施の形態のビデ用電気モータ51は、シャワー用電気モータ11と同様、内部に減速機構を有していて、その出力軸54は減速機構を介在して出力する構成となっている。当該出力軸54には歯車93が接続されており、また、歯車93にはピニオン52が噛み合っている。歯車93はビデ用電気モータ51の出力軸54を収容する略円筒状軸93aとなっており、歯車93の沿面を流れる水が直接ビデ用電気モータ51の出力軸54に接触し難い構造になっている。
なお、歯車93は、その沿面半径方向の中央部を凹ませて窪みが形成されており、歯を形成した位置よりもその中間が薄く形成されている。故に、歯車93の沿面は、水滴が付着してもその中心部、特に、ビデ用電気モータ51の出力軸54に行き届く水は殆どないように構成されている。
また、上記実施の形態における人体局部洗浄装置10において、シャワー用電気モータ11またはビデ用電気モータ51は、ピニオン12,52を回転させる電気モータを構成するものである。
10 人体局部洗浄装置
11 シャワー用電気モータ
12,52 ピニオン
14,54 出力軸
15,55 コネクタ
20 シャワー用ノズル本体
21,61 ラック
51 ビデ用電気モータ
60 ビデ用ノズル本体
80,90 防水カバー
81,91 端面部
82,92 周面部
Claims (5)
- 下面にラックを形成し、前記ラックと噛み合うピニオンの回転によってスライド移動自在としたノズル本体と、
前記ピニオンを回転させる電気モータと、
前記ノズル本体をスライド移動自在に保持し、前記ノズル本体がスライド移動する直線軌道の下部に電気モータを取付ける本体ベースと、
少なくとも前記電気モータの上部及び前面の外周及び前記電気モータのコネクタを覆う防水カバーと
を具備することを特徴とする人体局部洗浄装置。 - 前記防水カバーは、前記ラックと噛み合うピニオンを軸支することを特徴とする請求項1に記載の人体局部洗浄装置。
- 前記防水カバーは、前記コネクタに接続されるリード線及び/または前記ノズル本体に洗浄水を供給する流体管を保持することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の人体局部洗浄装置。
- 前記防水カバーは、前記電気モータを一体に接合し、前記電気モータを前記本体ベースに取付ける際に、前記防水カバーと前記本体ベースとの取付けによって行うことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1つに記載の人体局部洗浄装置。
- 前記防水カバーは、前記電気モータを覆った下端が前記電気モータの下部よりも下に位置することを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1つに記載の人体局部洗浄装置。
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