JP3115836B2 - コルゲート管の接続構造 - Google Patents

コルゲート管の接続構造

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JP3115836B2 JP08236227A JP23622796A JP3115836B2 JP 3115836 B2 JP3115836 B2 JP 3115836B2 JP 08236227 A JP08236227 A JP 08236227A JP 23622796 A JP23622796 A JP 23622796A JP 3115836 B2 JP3115836 B2 JP 3115836B2
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文夫 倉島
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコルゲート管同士を
接続するための接続構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の接続構造によって、一対のコルゲ
ート管を係止爪を有するソケットによって接続した場合
の説明図を図4に示す。図5はソケットの説明図であ
る。コルゲート管は波形が軸対称に形成されたものであ
る。まずソケットについて説明をする。ソケット10は
接続すべきコルゲート管18、18の端部に跨がって外
嵌されるように円筒状に形成されており、外周には係止
爪12が内方に向けて複数箇所に形成されている。係止
爪12は、コルゲート管18の端部がソケット10に挿
入された際にコルゲート管18の山部24に係合するこ
とができるように、円筒内方に折れ曲がった形状に設け
られており、ソケット10に挿入されたコルゲート管1
8、18の抜け止めとなっている。また、ソケット10
の中心部付近には縮径部16が形成されており、係止爪
12が所要の山部24に係合した際に、コルゲート管1
8の最先端に存する山部24aが当接するような位置に
設けられている。ソケット10によってコルゲート管1
8、18を接続するには、ソケット10の両側から一対
のコルゲート管18、18の端部を挿入するだけでよ
い。コルゲート管18、18を挿入するとコルゲート管
18の最先端の山部24aがソケット10の縮径部16
に当接し、その際、係止爪12がコルゲート管18の所
要の山部24に係合することによってコルゲート管18
の抜け止めとなる。しかし、ソケット10とコルゲート
管18との間には隙間28が生じてしまうので、接続部
26から漏れた液体は隙間28を通って外部へ流出して
しまう。そこで、コルゲート管18の谷部20にOリン
グ等のゴムパッキン22を装着して、隙間28を塞いで
液漏れを防いでいた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ゴムパッキン22は、
隙間28を塞ぐために表面が山部24よりも外方に突出
していなければならない。しかも、ゴムパッキン22が
ソケット10の内壁と完全に密着していないと液漏れし
てしまうため、ゴムパッキン22はソケット10の内径
よりも大径に形成されていた。そのため、ゴムパッキン
22を装着したコルゲート管18をソケット10に挿入
するにはハンマー等でたたき込むといったような方法を
取らざるをえず、コルゲート管の接続に時間がかかって
いた。
【0004】従って、本発明は上記課題を解決すべくな
され、その目的とするところは、パッキンを装着したコ
ルゲート管を容易に接続することができ、シール性も高
いコルゲート管の接続構造を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため次の構成を備える。すなわち、本発明に係るコ
ルゲート管の接続構造によれば、一対のコルゲート管同
士を接続するために該両コルゲート管の端部に跨がって
外嵌される円筒状のソケットと、前記コルゲート管端部
に装着され、前記ソケットの内壁と前記コルゲート管の
端部外壁との間をシールするパッキンとから成るコルゲ
ート管の接続構造において、前記パッキンは前記コルゲ
ート管の谷部に装着される弾性締め付け部材と、前記弾
性締め付け部材に取り付けられ、前記コルゲート管の少
なくとも1つの山部に被さる幅を有するシート状の不織
布であるシール部材とを具備し、前記シール部材が前記
ソケットの内壁と前記山部との隙間に挟まれることによ
って該隙間をシールすることを特徴としている。この構
成を採用すると、パッキンを装着したコルゲート管をソ
ケットに容易に挿入でき、かつ山部とソケットの内壁と
の間の隙間を塞いで液漏れを防ぐことができと共に、前
記シール部材が前記山部と前記ソケットの内壁との間で
挟まれる際には容易に圧縮して目が詰まり防水性を高め
ることができる。また、前記シール部材が高吸水性ポリ
マーを含むか、または高吸水性ポリマーより成ることに
よって、所要量の液体を吸収し、それ以上は吸収しない
こと、またこれにより前記高吸水性ポリマーが膨張して
繊維間の隙間が完全に無くなり、シール性をより高くす
ることができる。また、前記ソケットは前記両コルゲー
ト管の山部に係合する係止爪を有しているので前記パッ
キンを装着した前記コルゲート管の接続が容易である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面(図1〜図3)に基づいて詳細に説明する。
10はソケットであり、従来と同じものを用いている。
すなわち係止爪12を有し、また中途部に縮径部16が
形成されている。このソケット10を用いて接続するコ
ルゲート管18、18は、波形が軸対称をなすコルゲー
ト管である。本実施の形態において特徴的な点はパッキ
ン30の構造にある。パッキン30は弾性締め付け部材
32およびシール部材34より成る(図3)。弾性締め
付け部材32はシール部材34をコルゲート管18に固
定するための部材であって、コルゲート管18の谷部2
0に弾性的に装着できるような径を有するゴム製のリン
グを用いると好適である。該ゴム製のリングを用いるこ
とによってシール部材34を確実にコルゲート管18に
固定することができる。シール部材34は所要厚さのシ
ート状の不織布を用いると好適である。また、前記不織
布は、高吸水性ポリマーの繊維と通常の繊維が混在した
もの、または全ての繊維を高吸水性ポリマーにより形成
したものいずれを用いてもよい。不織布は嵩高性が高
く、収縮率も高いので、不織布を用いたパッキン30は
ソケット10内へ抵抗なく挿入することができる。ま
た、前記不織布がソケット10の内壁とコルゲート管1
8との間に挟まれた際には圧縮されて目が詰まり、さら
に、所要量の液体を吸収し、それ以上は吸収しないこ
と、またこれにより高吸水性ポリマーが膨張して繊維間
の隙間が完全に無くなり、よりシール性の高いパッキン
とすることができる。図3に示すように、シール部材3
4の幅方向の一端は弾性締め付け部材32を包み込むよ
うにして弾性締め付け部材32に固定されている。シー
ル部材34の幅方向の他端側は大径部34aとなってい
る。シール部材34の幅は、大径部34aがコルゲート
管18の山部24の少なくとも1つに被さるような幅に
形成されている。シール部材34は弾性締め付け部材3
4を包み込んだ後に弾性締め付け部材32に沿って縫い
付けられる。シール部材34の取り付け方はこれに限ら
れることはなく、弾性締め付け部材32を包み込んでか
ら端部を両面テープ(図示せず)によって貼りつけるよ
うにしても好適である。
【0007】次にコルゲート管の接続構造について説明
する。まず接続すべき一対のコルゲート管18、18の
所要の谷部20にパッキン30を装着する。このときシ
ール部材34の大径部34aがねじれて締め付け部材3
2と谷部20との間に挟まらないようにしなければなら
ない。パッキン30を装着した後、ソケット10の両側
に接続すべき一対のコルゲート管18、18の端部を挿
入していく。すると、シール部材34は、ソケット10
の内壁に当接しつつコルゲート管18の進行方向に対し
て後方に延びていく。このことによって、コルゲート管
18の山部24とソケット10の内壁にシール部材34
の大径部34aが挟まれるのである。ソケット10の縮
径部16にコルゲート管18の最先端の山部24aが当
接することによって、コルゲート管18はそれ以上挿入
することはできなくなる。同時にソケット10の係止爪
12がコルゲート管18の所要の山部24に後方から係
止することによって抜け止めされ、両コルゲート管1
8、18が接続されることになる(図1)。コルゲート
管18をソケット10に挿入する際、前記したようにシ
ール部材34がコルゲート管18の進入方向に対して後
方側になびくので、コルゲート管18の進入に対してそ
れほど大きな抵抗とならず、ハンマーで叩くようなこと
をせずともスムースに進入させることができる。そして
シール部材34は、ソケット10の内壁とコルゲート管
18の山部24とで挟まれることによって圧縮されて目
が詰まり、さらに所要量の液体を吸収し、それ以上は吸
収しないこと、またこれにより高吸水性ポリマーが膨張
して繊維間の隙間が完全に無くなり、高いシール性を示
す。このようにシート状のシール部材をもちいること
で、コルゲート管の挿入のし易さと、シール性の向上と
の相反する課題を同時に解決できた。なお、注意すべき
点として、パッキン30を装着するための谷部20は、
係止爪12が存する位置よりもソケット10の中心側に
設定しなければならない。このようにしないと、係止爪
12が形成されている部位から液体が漏れてしまう。
【0008】また、上述してきたような実施の形態以外
にもシール部材にシール剤を塗布しておくことも好適で
ある(図示せず)。シール部材にシール剤を塗布するこ
とによって、シール部材のシール性をさらに向上させる
ことができる。シール剤にはシリコンオイル等を用いる
と好適である。
【0009】以上、本発明の好適な実施の形態について
種々述べてきたが、本発明は上述する実施の形態に限定
されるものではなく、発明の精神を逸脱しない範囲で多
くの改変を施し得るのはもちろんである。
【0010】
【発明の効果】本発明に係るコルゲート管の接続構造に
よれば、コルゲート管をソケットに挿入する際、シール
部材が前記コルゲート管の進入方向に対して後方側にな
びくので前記コルゲート管の進入に対してそれほど大き
な抵抗とならず、ハンマーで叩くようなことをせずとも
スムーズに進入させることができる。そして前記シール
部材は前記ソケットの内壁と前記コルゲート管の山部と
で強圧されて目が詰まり、さらに所要量の液体を吸収
し、それ以上は吸収しないこと繊維の隙間が無くな
り、高いシール性を示す。このように、シート状のシー
ル部材を用いることで、コルゲート管の挿入のし易さ
と、シール性の向上との相反する課題を同時に解決でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコルゲート管の接続構造の断面図
である。
【図2】パッキンの平面図である。
【図3】弾性締め付け部材とシール部材との接続部分の
説明図である。
【図4】従来の接続構造によって一対のコルゲート管を
接続した際の説明図である。
【図5】ソケットの説明図である。
【符号の説明】
10 ソケット 12 係止爪 16 縮径部 18 コルゲート管 20 谷部 22 ゴムパッキン 24 山部 24a 最先端の山部 26 接続部 28 隙間 30 パッキン 32 弾性締め付け部材 34 シール部材 34a 大径部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のコルゲート管同士を接続するため
    に該両コルゲート管の端部に跨がって外嵌される円筒状
    のソケットと、 前記コルゲート管端部に装着され、前記ソケットの内壁
    と前記コルゲート管の端部外壁との間をシールするパッ
    キンとから成るコルゲート管の接続構造において、 前記パッキンは前記コルゲート管の谷部に装着される弾
    性締め付け部材と、 前記弾性締め付け部材に取り付けられ、前記コルゲート
    管の少なくとも1つの山部に被さる幅を有するシート状
    の不織布であるシール部材とを具備し、 前記シール部材が前記ソケットの内壁と前記山部との隙
    間に挟まれることによって該隙間をシールすることを特
    徴とするコルゲート管の接続構造。
  2. 【請求項2】 前記シール部材は高吸水性ポリマーを含
    むか、または高吸水性ポリマーより成ることを特徴とす
    る請求項1記載のコルゲート管の接続構造。
  3. 【請求項3】 前記ソケットは前記両コルゲート管の山
    部に係合する係止爪を有していることを特徴とする請求
    項1または2記載のコルゲート管の接続構造。
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JP2008303976A (ja) * 2007-06-07 2008-12-18 Toyo Kako Kk 合成樹脂製のジョイント管を用いたコルゲート管のジョイント構造
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