JP3937849B2 - ホース結合構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ホースとホース同士の結合あるいは片側のホースとワンタッチジョイントとの接続等のホース結合構造に関し、特に、温水回路に使用されるゴムホースを接続する車両のエンジンルーム内、車室又は床下内に配置されたホース結合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両のエンジンルーム等の内部で使用されるホース結合構造は、搭載空間が狭いため、ホース結合構造とホースの間をシールするためにクリップ等の締結手段を使用することができない。そこで、締結手段を用いずにホースを接続するホース結合構造が特開平9−159077号公報において提案されている。このホース結合構造は、複数のリング状突条部が設けられたパイプ端部を有しており、このパイプ端部にホースを拡管させて組付ける時にホースに緊迫力を与えてホースとホース結合構造の間をシールしている。
【0003】
しかしながら、ホース結合構造は、熱的に厳しい環境の車両のエンジンルーム内に配置されているため、ホース材料がホース結合構造のリング状突条部によって拡管されたまま熱変形し、ホースの緊迫力が次第に減少し、ついにはリング状突条部とホースの間隙を通して流体が漏れてしまい、長期間シール性を確保することができない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記問題点を鑑み、本発明の目的は、締結手段を用いずに熱的に厳しい環境で長期間ホースとのシール性を確保することのできるホース結合構造を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係るホース結合構造によれば、基部と、基部から分岐しかつホースに圧入される少なくとも二つのパイプ部を有し、パイプ部の各々は、少なくとも3つのリング状突条部を有し、リング状突条部のうちの最先端側のリング状突条部とホースとの間でシールするホース結合構造において、パイプ部には、最先端側のリング状突条部が形成されており、パイプ部の最先端側のリング状突条部の後方において、筒状の挿入部材が設けられており、挿入部材には、後方のリング状突条部が少なくとも2つ設けられており、
挿入部材の材質は、パイプ部の材質よりも膨潤性が高く、最先端側のリング状突条部とホースとの間がシールされなくなった後に後方のリング状突条部とホースの間でシールされる。これにより、ホースが熱変形して緊迫力を失って最先端側のリング状突条部とホースの間で流体が漏れた場合において後方のリング状突条部とホースの間でシールすることにより、長期間シールすることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。図1はホースと本発明のホース結合構造の断面図である。最初にホースについて説明する。ホース20は、スパイラル状又はブレード状に巻回された補強糸層を有し、少なくとも表層部がEPDM(エチレン・プロピレン・ジエンゴム)で形成されている。このホース20は、以下に詳述する複数個のリング状突条部を有するパイプが圧入される。このホース20は、パイプのリング状突条部により拡管されているが、補強糸層は拡張が比較的に困難であるので、補強糸層より内層側のホース肉はリング状突条部と補強糸層により強固に挟持される。つまりホース20の拡張の応力が補強糸層で受け止められ、その反力によりホース20の内周表面はホース結合構造10のパイプ表面に圧接されるので、高いシール性と引き抜き強度が確保される。
【0009】
次に本発明のホース結合構造について説明する。図1において、ホース結合構造は10で示されている。ホース結合構造10は、基部11と、基部11から延びている少なくとも2つのパイプ部12とを備えている。パイプ部12の各々は、第一リング状突条部12aを有し、第一リング状突条部12aよりも基部11側のパイプ部12の外周には挿入部材13が挿入されている。挿入部材13は、基部11から遠い方から第二リング状突条部14、第三リング状突条部15を有している。リング状突条部12a、14、15は、それぞれ、円錐台表面12b、14b、15bと、これら円錐台表面の最大外径部から半径内方向に延びている鋭角表面12c、14c、15cとを有し、三角形状の断面を有している。このように、リング状突条部12a、14、15の先端が鋭角であるため、ホース結合構造10は、ホースクリップなどの締結する手段を用いることなく、ホース20の内面に押し付けられる極小面積で接触し、これにより、大きな接触圧力、すなわちシール性を確保することができる。
【0010】
次にホース結合構造の材質について説明する。基部11とパイプ部12は、例えばPPS樹脂(ポリフェニレンサルファイド樹脂)などの吸水性の低い(膨潤性の低い)樹脂で形成されており、挿入部材13は、例えばPA6樹脂(ナイロン6樹脂)などの吸水性の高い(膨潤性の高い)樹脂で形成されており、これら2種類の樹脂からなるホース結合構造10は、射出成形で成形される(二色成形)。
【0011】
次に本発明のホース結合構造の作用について説明する。図1に示すように、ホース20はホース結合構造と接続されている。ホース20は、ホース結合構造10に組み付けられた時、リング状突条部12a、14、15により局部的に拡径されており、ホース20の復元力、すなわち緊迫力によってホース結合構造10とのシール性を確保している。次にホースを使用してから長い時間が経過した場合について説明する。図2はホースが熱変形した後のホースとホース結合構造の部分断面図である。使用時において、ホース20及びホース結合構造10は車両のエンジンルームなどの熱的に厳しい環境に長期間晒されているため、ホース20が熱により塑性変形し、緊迫力が低下して最先端側の第一リング状突条部12aとホース20との間がシールされなくなると、図2に示すように、流体は、第一リング状突条部12aの円錐台表面12b、鋭角表面12cを通って後方に流れて挿入部材13に接触する。これにより、第二リング状突条部14及び第三リング状突条部15が膨潤してホース20に圧接し、これらリング状突条部14、15とホース20との間でシールされるようになる。
【0012】
従来では、ホース自体が熱変形により緊迫力が低下し、第一リング状突条部12aとホース20の間でシールされなくなった時点でホース20中の流体は第二リング状突条部14、第三リング状突条部15を通ってホース結合構造の基部11付近から漏れ、ホース20の寿命が終わってしまうが、本発明のホース結合構造を採用することにより、図2に示すように、ホース20自体の熱変形により緊迫力が低下して第一リング状突条部12aとホース20の間でシールされなくても、第一リング状突条部12aの後方にある第二リング状突条部14及び第三リング状突条部15とホース20の間でシールすることができるので、ホース20の寿命を延長させることができる。
【0013】
上記実施例では、膨潤性の樹脂からなる挿入部材13にリング状突条部を二つ設けたが、当然、一つでも三つ以上でもよい。
【0014】
また、上記実施例では、膨潤性の低い樹脂からなる基部及びパイプ部と、パイプ部の外周に配置する膨潤製の高い挿入部材とを二色成形で加工したが、膨潤性の低いパイプ部をアルミなどの金属製とし、機械加工によってパイプ部を成形した後に射出成形で成形した樹脂性の挿入部材を組み付けてもよい。
【0015】
また、上記実施例では、基部及びパイプ部の材料は樹脂製であるが、材料は樹脂に限定されず、内部を流れる流体に対応して材料を選択することができる。すなわち、材料は、流体で効果的に体積が膨張してホースとの密着性を向上させることのできる材料であればよい。
【0016】
上記実施例では、第二リング状突条部と第三リング状突条部が同じ膨潤性材料であるが、膨潤性が第二リング状突条部よりも大きな第三リング状突条部を形成することもできる。これにより、万が一、第二リング状突条部で流体をシールすることができなくなった場合でも、さらに第三リング状突条部で流体をシールすることができ、さらに長い期間シールすることができる。
【0017】
以上では、ホース同士を結合するホース結合構造について説明したが、本発明は、片側のホースとワンタッチジョイントを接続するホース結合構造にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ホースと本発明のホース結合構造の断面図である。
【図2】ホースが熱変形した後のホースと本発明のホース結合構造の部分断面図である。
【符号の説明】
10…ホース結合構造
11…基部
12…パイプ部
12a…リング状突条部
14…リング状突条部
15…リング状突条部
20…ホース
Claims (1)
- 基部と、前記基部から分岐しかつホースに圧入される少なくとも二つのパイプ部を有し、前記パイプ部の各々は、少なくとも3つのリング状突条部を有し、前記リング状突条部のうちの最先端側のリング状突条部と前記ホースとの間でシールするホース結合構造において、
前記パイプ部には、前記最先端側のリング状突条部が形成されており、
前記パイプ部の前記最先端側のリング状突条部の後方において、筒状の挿入部材が設けられており、
前記挿入部材には、前記後方のリング状突条部が少なくとも2つ設けられており、
前記挿入部材の材質は、前記パイプ部の材質よりも膨潤性が高く、
前記最先端側のリング状突条部と前記ホースとの間がシールされなくなった後に前記後方のリング状突条部と前記ホースの間でシールされることを特徴とするホース結合構造。
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