JP3115566U - ドア枠 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ドア設置壁面の施工が完了した後に設置でき、従来のドア枠の構造及び施工方法に起因する不便さと欠点等の問題を効果的に解決すると共に、ドア枠の構造をモジュール化し、室内内装作業において効率的且つ便利に設置することができるドア枠の提供。

【解決手段】 ドア枠体、弾性嵌合装置及び該ドア枠体上に嵌置される装飾パネルから構成され、そのうち、該ドア枠体上に複数のネジ孔及び凹み槽を設け、大ネジをこのネジ孔に穿置し、ドア枠体をすでに施工が完了したドア設置壁面の予め定めた位置に固定することができ、該弾性嵌合装置は座体及び挿入部材を含み、該座体がドア枠体の凹み槽内に設置され、該挿入部材が装飾パネル上に固定されると共に、該弾性嵌合装置によりパネルをドア枠体の外側表面に嵌合して固定し、ドア枠の構造体が完成する。
【選択図】 図1

Description

本考案はドア枠に関し、詳細には、ドアを設置する壁面の施工を完全に終えた後に設置することができるドア枠に関する。
従来のドア枠の構造は、家屋の建築過程において、屋内の部屋を区切り、壁を作る前に、図5のように設置しておく必要がある。その設置方法は、まずドア枠体10aを支持部材11aにより組み合わせ接合し、ドア枠体10aを垂直に立たせた状態とし、且つ、事前に長釘12aを打ち枠体から穿出させ、さらにコンクリート職人により、壁を作るときにレンガやコンクリートで該長釘12aを挟み込み、ドア枠体10aをレンガ壁20a(またはコンクリート構造体)のドア枠設置位置に固定し、さらに、レンガを積み上げたり、コンクリートを流し込んだりしてドア枠体と壁との間の隙間を埋め、その後壁面を塗装し、最後にドア枠表面を修飾したり、塗装したりする。これは、台湾特許第88110456号の「ドア枠の組み立て施工法及び該ドア枠の組み立てに用いる輔助ドア枠」を見ても分かる。
従来のこのようなドア枠の施工方法は、次のような欠点が存在する。
1.従来のドア枠は、ドアを設置する壁面を作る施工の過程で設置する必要があり、独立した作業ができず、コンクリート職人とドア枠設置職人の都合を合わせる必要があるため、時間コストの無駄を招く。
2.従来のドア枠は、支持部材を組み合わせ接合し、また長釘をドア設置壁面構造体に固定する必要があり、一般的なドア枠の材料は木材であるため、木材は空気湿度による影響を受け湾曲や変形を生じやすいが、ドア枠体を固定する長釘は垂直方向の位置決め固定効果しか備えておらず、水平方向の位置決め効果はないため、木材のドア枠が変形し膨張すると、長釘が抜けてしまいやすく、ドア枠の変形がひどい場合は、ドアを円滑に閉めることができなくなることさえあり、その場合はドアを削る作業が必要となり、時間と手間がかかる。
3.従来のドア枠は、ドアを設置する壁面の構造体が完成するときには設置が終わっているため、施工場所に材料を運搬したり、作業員が施工を行ったりする際にうっかり物をぶつけ破損させることがあり、ドア枠体が壊れてしまい、修理をしなければならなくなるということがよくあり、コスト上の無駄を招く。
4.施工完了後の屋内での内装作業において、効果的に修築したり、ドア枠の位置を変えたりすることができず、室内内装作業を進めにくい。
上述から分かるように、従来のドア枠の構造は、実際の使用における不便さと欠点が存在するため、改良が待たれている。
上述の欠点に鑑みて、本考案は、これらの改善が待たれる欠点について研究を重ね、効果的に上述の欠点を改善することを創作の動機としている。
本考案の主な目的は、ドアを設置する壁面の施工が完了した後、設置することができ、従来のドア枠の構造及び施工方法に起因する不便さと欠点等の問題を効果的に解決する、ドア枠を提供することにある。
本考案の別の目的は、ドア枠の構造をモジュール式の構造とし、室内内装作業において効率的に設置することができ、便利に内装作業を進めることができる、ドア枠を提供することにある。
上述の目的を達するため、本考案のドア枠は、ドア枠体、弾性嵌合装置及び該ドア枠体上に嵌置される装飾パネルから構成され、そのうち、該ドア枠体上に複数のネジ孔及び凹み槽を設け、大ネジをこのネジ孔に穿置し、ドア枠体をすでに施工が完了したドア設置壁面の予め定めた位置に固定することができ、該弾性嵌合装置は座体及び挿入部材を含み、該座体がドア枠体の凹み槽内に設置され、該挿入部材が装飾パネル上に固定されると共に、該弾性嵌合装置によりパネルをドア枠体の外側表面に嵌合して固定し、ドア枠の構造体が完成する。
本考案のその他特徴及び具体的な実施例について、以下、図面に基づき詳細に説明する。
図1から図3に示すように、本考案のドア枠は、ドア枠体10、弾性嵌合装置20及び該ドア枠体上に嵌置される装飾パネル30から構成される。
そのうち、ドア枠体10は、一対の垂直柱体11及び横棒12から構成され、且つ、この垂直柱体、横棒上に等間隔または不等間隔で複数のネジ孔13と凹み槽14を設ける。
弾性嵌合装置20は、座体21及び挿入部材22を含み、該座体21は小ネジ23によりドア枠体10に予め設けた凹み槽14内に固定され、該挿入部材22は、装飾パネル30の背面に設置され、該挿入部材22と座体21は相互に嵌合し固定することができる。
装飾パネル30は、ドア枠体10のネジ孔13及び凹み槽14を設けた側面部と相互に組み合わされ、装飾パネル30背面に設けた挿入部材22をドア枠体10上の座体21に嵌入し、しっかりと固定される。該装飾パネル30の表面には、欅、楡、胡桃、柚、桜、楓、花梨、檜等の薄い木目の皮層を貼り付けてもよい。
ドア枠体を設置するときは、ドア設置壁面40の施工完了後、まずドア枠体10を直接ドア設置壁面40のドア枠設置孔41上に合わせ、穴あけ工具(図には示さない)でネジ孔位置に合わせ予めドア設置壁面40上に孔を開けておき、大ネジ50をドア枠体10のネジ孔13に穿通し、さらにドア設置壁面40にネジ止めし、ドア枠体10の垂直柱体11及び横棒12を固定する。且つ、弾性嵌合装置20の座体21を小ネジ23でドア枠の各凹み槽14内に固定し、挿入部材22を予め装飾パネル30背面の指定位置に設置しておき、ドア枠体10をドア設置壁面40上にしっかり固定した後、挿入部材22前端部の嵌入突起221を座体21内に設けた2つのローラー211の間(図3参照)に挿入して、ドア枠体10上にパネル30を迅速に固定することができる。
図3、図4に示すように、該弾性嵌合装置20の座体21は、内部に一対の弾力部材212により付勢され圧合されたローラー211により挟持部が形成され、挿入部材22は両側が外側に向かって広がった形状の嵌入突起221を設け、両者を嵌合させると、座体21のローラー211と挿入部材22の嵌入突起221がローラー211の回転に沿って接触し嵌合され、且つ、適切な引っ張り強度を備えた嵌合状態が形成され、これにより、パネル30をドア枠体10上に固定することができる。
上述のように、本考案は簡単な構造の新設計で、該ドア枠をドア設置壁面の施工完了後に設置することができ、効果的に従来のドア枠がドア設置壁面の施工前に設置されなければならないという不便さと欠点の問題を解決することができ、進歩性と実用性を兼ね備えた設計は、確実に特許出願の要件を満たしているため、法に基づき、ここに実用新案登録を出願するものである。
本考案の立体分解図である。 本考案の組み立て後の状態を示す立体外観図である。 本考案の部分拡大立体分解図である。 図3の組み立て後の状態を示す断面図である。 従来のドア枠の立体外観斜視図である。
符号の説明
10a ドア枠体
11a 支持部材
12a 長釘
20a レンガ壁
10 ドア枠体
11 垂直柱体
12 横棒
13 ネジ孔
14 凹み槽
20 弾性嵌合装置
21 座体
211 ローラー
212 弾力部材
22 挿入部材
221 嵌入突起
23 小ネジ
30 装飾パネル
40 ドア設置壁面
41 ドア枠預留孔
50 大ネジ

Claims (4)

  1. ドア枠体、弾性嵌合装置及び該ドア枠体上に嵌置される装飾パネルから構成され、そのうち、該ドア枠体が一対の垂直柱体及び横棒から構成され、且つ、該垂直柱体、横棒上に複数のネジ孔と凹み槽を設け、該弾性嵌合装置は座体及び挿入部材を含み、該座体を該ドア枠体の凹み槽内に設置し、該挿入部材を該装飾パネルの背面に固定すると共に、該装飾パネル背面に設けた該挿入部材を該ドア枠体の凹み槽内に設置された座体上に嵌置することを特徴とするドア枠。
  2. 前記ドア枠体上のネジ孔内に大ネジを穿入しドアを設置する壁面に固定する請求項1に記載のドア枠。
  3. 前記座体が小ネジでドア枠体の凹み槽内にネジ止めされる請求項1に記載のドア枠。
  4. 前記装飾パネルの表面に、欅や楡、胡桃、柚、桜、楓、花梨、檜等の薄い木目の皮層を貼り付けることができる請求項1に記載のドア枠。
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