JP3115551U - 吸水土のう - Google Patents

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Abstract


【課題】使用時に均一に膨潤して隙間の発生を防止し、確実に水流の浸入を阻止するとともに、万が一吸水ポリマーが外部に流出したとしても、作業者の滑りを抑える。
【解決手段】生分解性吸水ポリマーおよびピートモスからなる吸水材4を収容した水透過性不織布袋3が天然繊維製袋2内に収容されるとともに、これらの天然繊維製袋2および水透過性不織布袋3が水溶性の糸5によって縦横に縫製されており、吸水材4が複数個に分割されて収容保持されている。
【選択図】 図2

Description

本考案は、吸水土のうに関するものである。
従来より、集中豪雨などによって河川や排水溝、貯水池などの水位が上昇し、周囲が冠水したり、浸水すると予想される場合、その予想個所に土のうなどを積んで水流の浸入を阻止することが行なわれている。
この場合、土のうは、通常、袋に土砂を詰め込んで形成されるが、土砂を保管する広大なスペースと、袋に土砂を詰め込むとともに、土のうを積み卸しするための多大な労力が必要になるという問題があった。
このような問題に対応して、近年、吸水ポリマーを用いた吸水土のうが用いられるようになっている。具体的には、吸水土のうは、袋状に形成した透水性カバーの内部に吸水ポリマーを収容して形成され、浸水危険個所や溢水危険個所に積み重ねて使用され、透水性カバーを通して吸水ポリマーに周囲の雨水などを吸水させて吸水ポリマーを膨潤させ、膨張させた吸水土のうによって水流の浸入を阻止するものである。このような吸水土のうは、土砂の詰込み作業が不要となる他、保管スペースを削減し、持ち運びが容易になるなどの利点がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−96425号公報
ところで、前述した吸水土のうにおいては、運搬時などに袋の内部で吸水ポリマーが移動し、均一に収容されていない状態で使用されるため、吸水ポリマーが吸水して膨潤した場合、膨潤が不均一となり、積み重ねた際に隙間が生じて水流の浸入を阻止することができない場合がある。また、吸水ポリマーは、水を吸収して膨潤した場合、ゼリー状となる。ここで、透水性カバーからなる袋が破れ、膨張したゼリー状の吸水ポリマーが周囲に流出すると、作業者が滑るおそれがあり、浸水や溢水などの危険個所において、作業者が滑って転倒すると、予期せぬ事態を招来するおそれがある。
本考案は、このような問題点に鑑みてなされたもので、使用時に均一に膨潤して隙間の発生を防止し、確実に水流の浸入を阻止するとともに、万が一吸水ポリマーが外部に流出したとしても、作業者の滑りを抑えることのできる天然素材からなる吸水土のうを提供するものである。
本考案は、生分解性吸水ポリマーおよびピートモスからなる吸水材、または、生分解性吸水ポリマー、ピートモスおよび高吸水性綿状パルプからなる吸水材を収容した水透過性不織布袋が天然繊維製袋内に収容されるとともに、これらの天然繊維製袋および水透過性不織布袋が水溶性の糸によって縦横に縫製され、吸水材が複数個に分割されて収容保持されることを特徴とするものである。
本考案において、生分解性吸水ポリマーとしては、ポリアミノ酸、多糖類などの高分子のいずれか、または、これらを組み合わせたものが挙げることができる。このうち、ポリアミノ酸としては、ポリグルタミン酸、ポリアスパラギン酸、ポリリジンなどを挙げることができ、多糖類としては、グルコースやフラクトーなどを挙げることができる。
本考案において、水透過性不織布袋としては、紙おむつに使用される吸水紙や綿状パルプを組み合わせて形成される。
本考案において、天然繊維製袋としては、天然繊維からなる袋であれば特に限定されないが、通水性や耐久性、積み重ねた際の荷崩れのしにくさ(滑りにくさ)などの点から麻袋が好ましい。
本考案において、水溶性の糸としては、水溶性繊維からなり、株式会社クラレから商品名「クラロンK−II」として市販されている。
本考案によれば、生分解性吸水ポリマーおよびピートモスからなる吸水材、または、生分解性吸水ポリマー、ピートモスおよび高吸水性綿状パルプからなる吸水材が水透過性不織布袋に収容されるととも、水透過性不織布袋がさらに天然繊維製袋に収容されて、水溶性の糸によって縦横に縫製されていることにより、吸水材は、水透過性不織布袋の内部にほぼ均等に分散して収容され、その状態が保持される。したがって、運搬時や使用時において、吸水材の移動による偏りが発生しない。
また、使用時において、天然繊維製袋が水に漬かると、水溶性の糸が溶解するとともに、天然繊維製袋および水透過性不織布袋を経て浸入した水を吸水ポリマーが吸収して膨潤し、重量体積が大きくなる。この際、吸水ポリマーは、水透過性不織布袋の内部にほぼ均等に分散して収容されていることから、水透過性不織布袋および天然繊維製袋全体をほぼ均等に膨張させて、積み重ねられた吸水土のう間に隙間を発生させることがない。このため、水流の浸入を確実に阻止することができる。
一方、仮に水透過性不織布袋および天然繊維製袋が破れて吸水材が外部に流出した場合、吸水して膨潤したピートモス、または、吸水して膨潤したピートモスおよび高吸水性綿状パルプがゼリー状の吸水ポリマーに包含されることになり、その流動性を低下させる。このため、ゼリー状の吸水ポリマーによる作業者の滑りを抑えることができる。
さらに、吸水土のうは、全て天然素材からなるので、そのまま廃棄することができ、事後の処理費用を削減することができるとともに、環境汚染などを発生させることもない。
本考案において、前記天然繊維製袋の表裏面の上端縁部および下端縁部にそれぞれ互いに付着可能な面ファスナーが設けられていると、吸水土のうを積み重ねた際に面ファスナーを介して隣接する吸水土のうを連結することができ、吸水土のうが水流などによってずれることを防止できるため、好ましい。
本考案によれば、使用時に均一に膨潤して隙間の発生を防止し、確実に水流の浸入を阻止するとともに、万が一吸水ポリマーが外部に流出したとしても、作業者の滑りを抑えることができる。
以下、本考案の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1および図2には、本考案の吸水土のう1の一実施形態が示されている。
この吸水土のう1は、外袋となる天然繊維製袋2、例えば、麻袋と、内袋となる水透過性不織布袋3と、吸水材4と、吸水材4を収容した水透過性不織布袋3が天然繊維製袋2に収容された状態で、天然繊維製袋2を水透過性不織布袋3とともに縫製する水溶性の糸5と、から構成される。
ここで、天然繊維製袋2は、吸水材4が吸水して膨潤した場合の体積である約20リットルを収容できる大きさ、具体的には、縦横50cm×36cmに形成されている。
また、水透過性不織布袋3は、紙おむつの吸収材の材料である給水紙や綿状パルプなどを原料として布様に作製されたものから天然繊維製袋2よりも若干小さな大きさの袋に形成したものであって、透水性を有するものの吸水材4を透過させないようになっている。
吸水材4としては、粉末状、顆粒状、ペレット状などの生分解性吸水ポリマー、例えば、ポリグルタミン酸と、ピートモスをそれぞれ同量ずつ混合したものであって、ポリグルタミン酸は、10分前後で自重の数百倍の水を吸収して保持することができる。また、ピートモスも吸水して膨潤し、吸水ポリマーが吸水してゼリー状に膨潤した際に、その内部に分散して包含され、流動性を抑える役割を果たす。
なお、ポリグルタミン酸およびピートモスにさらに高吸水性綿状パルプを加えて吸水材4としてもよい他、ポリグルタミン酸に代えて多糖類を生分解性吸水ポリマーとして使用してもよい。
さらに、水溶性の糸5は、その名の通り、水に溶ける糸であって、株式会社クラレから商品名「クラロンK−II」として市販されている。
次に、このような構成の吸水土のう1の製造方法について説明する。
先ず、吸水材4として粉末状の吸水ポリマーおよびピートモスを用意し、同量ずつ混合した後、約150gを水透過性不織布袋3の内部に収容し、ほぼ均等に分散するように均す。次いで、吸水材4を収容した水透過性不織布袋3をさらに天然繊維製袋2の内部に収容した後、天然繊維製袋2から水溶性の糸5によって縦方向および横方向にそれぞれ縫製し、水透過性不織布袋3の内部に収容された吸水材4をほぼ均等に分割し、その状態を保持する。このため、吸水材4の移動による偏りを防止する。
このようにして製造された吸水土のう1を倉庫などに備蓄しておく。使用前の吸水土のう1は、厚みが数mm程度であり、重量体積とも小さいため、保管スペースを取らず、また、取り扱いも容易であって、運搬作業性に優れる。
一方、集中豪雨などの緊急時には、備蓄された吸水土のう1を浸水予想個所や溢水予想個所に運搬し、吸水土のう1を水に浸漬した後、使用個所において、一定長さにわたって上下方向に積み重ねて使用する。この際、水溶性の糸5が水によって溶解する。水は、雨水なども含めて、天然繊維製袋2および水透過性不織布袋4を経て浸入し、水透過性不織布袋4の内部に収容された吸水材4の吸水ポリマーに吸収される。水を吸収した吸水ポリマーは、膨潤し、体積重量を増大させる(図3参照)。この場合、吸水材4の移動を規制する水溶性の糸5が無いため、吸水ポリマーの膨潤は、自由に行なわれる。この結果、吸水土のう1は、厚み方向に膨張し、約20リットル程度の重量体積となり、水流に対するバリヤーとなって、その浸入を阻止する。ここで、吸水ポリマーは、水透過性不織布袋4の内部に偏在することなくほぼ均等に収容されているため、厚み方向にほぼ均一に膨張し、積み重ねた吸水土のう1間に厚みのばらつきによる隙間を発生させることがなく、水流の浸入を確実に阻止することができる。
なお、使用時に万が一吸水土のう1の天然繊維製袋2および水透過性不織布袋4が破れて、吸水材4が外部に流出したとしても、吸水材4のピートモスが吸水して膨潤し、ゼリー状となった吸水ポリマーの内部に散在しているため、ゼリー状の吸水ポリマーの流動性を低下させ、作業者の滑りを抑制することができる。
浸水の危険が去った際には、吸水土のう1を河川敷などに掘削した溝などに埋めることによってそのまま処理することができる。すなわち、吸水土のう1を構成する天然繊維製袋2、水透過性不織布袋3および吸水材4の生分解性吸水ポリマーであるグルタミン酸およびピートモスは、天然素材であるため、土壌環境を阻害することはない。したがって、従来の無毒ではあるが、生分解性を有しない吸水ポリマーのように、袋を破いて吸水した水を自然乾燥させるために長期間を要することもなく、また、塩化カルシウムなどのゲル分解促進剤を用いて吸水ポリマーに吸水された水を開放させる必要もない。さらには、焼却費用なども発生せず、後処理費用を削減することができる。
なお、前述した実施形態の吸水土のう1において、積み重ねた吸水土のう1のずれを防止するため、図4に示すように、吸水土のう1を構成する天然繊維製袋2の表面側の上下端縁部および裏面側の上下端縁部にそれぞれ互いに付着可能な面ファスナー6を付設することもできる。
本考案の吸水土のうの一実施形態を示す斜視図である。 図1の吸水土のうを模式的に示す拡大断面図である。 図1の吸水土のうが吸水して膨潤した状態を説明する斜視図である。 本考案の吸水土のうの他の実施形態を示す斜視図である。
符号の説明
1 吸水土のう
2 天然繊維製袋
3 水透過性不織布袋
4 吸水材
5 水溶性の糸
6 面ファスナー

Claims (2)

  1. 生分解性吸水ポリマーおよびピートモスからなる吸水材、または、生分解性吸水ポリマー、ピートモスおよび高吸水性綿状パルプからなる吸水材を収容した水透過性不織布袋が天然繊維製袋内に収容されるとともに、これらの天然繊維製袋および水透過性不織布袋が水溶性の糸によって縦横に縫製され、吸水材が複数個に分割されて収容保持されることを特徴とする吸水土のう。
  2. 前記天然繊維製袋の表裏面の上端縁部および下端縁部にそれぞれ互いに付着可能な面ファスナーが設けられていることを特徴とする請求項1記載の吸水土のう。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010255346A (ja) * 2009-04-28 2010-11-11 Iej:Kk 水膨潤性吸水性樹脂用包材、土嚢袋および土嚢
JP2015172295A (ja) * 2014-03-12 2015-10-01 株式会社九コン 土嚢袋及び土嚢並びに土嚢の設置方法
JP2015194053A (ja) * 2014-03-31 2015-11-05 大王製紙株式会社 土嚢

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