JP2531067B2 - 土のう - Google Patents

土のう

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JP2531067B2
JP2531067B2 JP4279661A JP27966192A JP2531067B2 JP 2531067 B2 JP2531067 B2 JP 2531067B2 JP 4279661 A JP4279661 A JP 4279661A JP 27966192 A JP27966192 A JP 27966192A JP 2531067 B2 JP2531067 B2 JP 2531067B2
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道夫 土弘
裕 阿部
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Kajima Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、護岸堤体、防水壁など
の構築に用いられる土のうに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、河川、湖などの護岸堤体、防水壁
などの構築に用いられる土のう袋としては、セルロース
繊維などの低吸水性の植物性繊維、アクリル繊維、ポリ
アミド繊維、ポリエステル繊維などの非吸水性の化学繊
維などの通常の産業用の繊維が用いられている。
【0003】しかしながら、これらの繊維から製作した
土のう袋では、例えば堤体造成時に隣接土のう間に空隙
が生じるため、防水性が低くなる場合があり、また、各
土のう袋の繊維間にも細かいながら隙間があるととも
に、繊維の切断や縫合わせ部分の開裂などにより、土の
う内の土砂が流出する場合があり、したがって長期的に
は、土のうとしての防水性能の低下が避けられなかっ
た。
【0004】これらの土のう袋に詰められる充填物とし
ては、専ら通常の土砂が用いられているが、保管や運搬
の便宜を考えて、吸水性樹脂を用いることが最近提案さ
れている。(特開平4−203110号公報)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、土のうを充
填物の面からではなく、充填物を収容した袋の面から検
討してなされた発明であり、隣接土のう間に空隙が形成
され難く、土のう充填物の流出のおそれのない土のうを
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、高吸水性繊維
から製作された袋に通常の土砂を詰めた土のうを要旨と
する。
【0007】以下、図面を参照して、本発明を具体的に
説明する。
【0008】本発明の袋の製作に使用される高吸水性繊
維は、例えばアクリロニトリル系重合体をアルカリ金属
水酸化物水溶液と反応させて得られるアクリル酸塩単位
とアクリルアミド単位とを有する繊維、ポリ酢酸ビニル
とアクリル酸エステルとの共重合体を加水分解して得ら
れるビニルアルコールとアクリル酸塩との共重合体繊
維、セルロース繊維にアクリル酸をグラフト重合した繊
維などの、水を吸収して数十倍〜数千倍に膨潤する性質
を有する繊維である。これらの高吸水性繊維は、例えば
エチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレング
リコールジメタクリレート、N,N’−メチレンビスア
クリルアミド、ジビニルエーテル等の架橋性単量体を共
重合することにより、あるいは繊維を適当な架橋剤、放
射線等により架橋することにより、架橋構造が導入され
たものであることが好ましい。また高吸水性繊維は、繊
維全体が高吸水性を有する単層繊維でも、繊維の外層の
みが高吸水性を有する複層繊維でもよく、これらの繊維
は、織布、不織布、編物などの編織物として使用され
る。
【0009】本発明の土のう袋は、高吸水性繊維のみか
ら製作することができるが、他の繊維(例えば前記植物
繊維、化学繊維など)と混紡して製作することもでき
る。また、該土のう袋は、高吸水性繊維からなる編織物
単独から製作することができるが、高吸水性繊維からな
る編織物と前記した他の繊維からなる編織物やその他の
透水性材料とを積層して製作することもできる。
【0010】上記の土のう袋には、従来と同様に、袋内
に通常の土や砂を充填して土のうとして使用される。袋
の原料である高吸水性繊維は水を吸収して高度に膨潤す
るという特性を有するとともに、繊維自体が柔軟で変形
に対する追従性が優れているので、本発明の土のうにお
いては、例えば堤体構築後の隣接土のう間の空隙はほと
んど問題とならない程度に小さくなるか、実質的になく
なる。また、高吸水性繊維は保水性が高くて水を通しに
くいのみならず、膨潤により繊維間の隙間もなくなるた
め、土のう袋内の充填物が流出するおそれはない。しか
も、繊維の切断や縫合わせ部分の開裂などが生じても、
それらによる隙間は、繊維の膨潤により埋め合わせるこ
とができる。したがって、本発明の土のうは、過酷な条
件下で長期間使用しても、防水性が損なわれることがな
い。
【0011】本発明の土のうは、図1に例示する河川、
湖などの護岸堤体の構築に使用することができるほか、
図2に例示するように、地盤を不透水層まで掘削した溝
に詰めることにより、河川、湖、池などに対する防水
壁、地下水位の低下・上昇防止や汚水の移動防止のため
の防水壁などに使用することができる。また該土のう
は、防水床としても使用することができる。
【0012】
【発明の効果】本発明によると、下記の効果が奏され
る。
【0013】(1)護岸堤体構築後の隣接土のう間に空
隙がなく、しかも、繊維の切断や縫製部分の開裂等の有
無に関わらず、充填物の流出を防止することができ、長
期にわたって優れた防水性能を維持し得る。
【0014】(2)高吸水性繊維は軽量で柔軟性があ
り、また切断、縫製なども容易で種々のサイズ、形状の
土のう袋に製作することができるので、それに対応した
種々のサイズ、形状の土のうに製作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の土のうを用いて構築した護岸堤体の説
明図である。
【図2】本発明の土のうを用いて構築した防水壁の説明
図である。
【符号の説明】
1 土のう 2 不透水層

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高吸水性繊維から製作された袋に土砂を
    詰めてなる土のう。
JP4279661A 1992-10-19 1992-10-19 土のう Expired - Fee Related JP2531067B2 (ja)

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