JP3115358B2 - 圧力制御装置 - Google Patents

圧力制御装置

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JP3115358B2
JP3115358B2 JP03207039A JP20703991A JP3115358B2 JP 3115358 B2 JP3115358 B2 JP 3115358B2 JP 03207039 A JP03207039 A JP 03207039A JP 20703991 A JP20703991 A JP 20703991A JP 3115358 B2 JP3115358 B2 JP 3115358B2
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広宣 高安
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トキコ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は圧力制御装置に係り、特
に空気圧縮機の制御装置に好適な圧力制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、圧力センサの圧力信号処理回路と
しては例えば図5に示す如くのものがあるが、該圧力信
号処理回路では、圧力センサ1からアナログ値の圧力信
号が出力されると、信号増幅手段2により圧力信号のゼ
ロ点(圧力0Kg/cm2時における圧力)調整及びス
パン調整を行った後、A/Dコンバータ3によりアナロ
グ値の圧力信号をデジタル値の圧力信号へ変換し、マイ
クロコンピュータ4へ供給するようになっている。ま
た、前記圧力信号処理回路としては例えば図6に示す如
くのものがあるが、該圧力信号処理回路では、圧力セン
サ5からアナログ値の圧力信号が出力されると、第1A
/Dコンバータ6によりデジタル値の圧力信号へ変換し
た後、マイクロコンピュータ7へ供給する一方、圧力セ
ンサ5の大気圧時における信号レベルと同じ電圧(アナ
ログ値)を第2A/Dコンバータ8によりデジタル値の
キャリブレーション信号へ変換した後、マイクロコンピ
ュータ7へ供給する。そして、マイクロコンピュータ7
のプログラムに基づき、圧力信号からキャリブレーショ
ン信号を減算し、大気圧時の信号をゼロとするようにな
っている。この場合、前記キャリブレーション信号の調
整は、可変抵抗9で行うようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
技術においては下記のような問題があった。 上記図5に示した圧力信号処理回路においては、マイ
クロコンピュータは、圧力信号のゼロ点調整に基づくゼ
ロ点表示値へ変換するための補正値をプログラム内部に
有しているため、A/Dコンバータの電源電圧が変動し
た場合などには、電源電圧の変動に対応できず、圧力信
号のゼロ点に狂いが生ずるという問題があった。 上記図6に示した圧力信号処理回路においては、可変
抵抗によりキャリブレーション信号の調整を行う構成と
しているため、人間が手で可変抵抗を操作して調整作業
を行わなければならず調整に時間がかかると共に、可変
抵抗による調整作業が面倒であるという問題があった。
【0004】本発明は前記課題を解決するもので、電源
電圧が変動した場合においても圧力信号のゼロ点の変動
を抑制すると共に、ゼロ点調整の自動化を達成した圧力
制御装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、圧力の検出に
基づきアナログ値の圧力信号を出力する圧力検出手段
と、該圧力検出手段の出力信号をデジタル値の圧力信号
へ変換し出力する第1のA/Dコンバータと、該圧力検
出手段の大気圧時の出力信号が0となるように補正する
ためのアナログ値のゼロ点補正用信号を発生する補正用
信号発生手段と、該補正用信号発生手段の出力信号をデ
ジタル値のゼロ点補正用信号へ変換し出力する第2のA
/Dコンバータと、前記第1のA/Dコンバータおよび
第2のA/Dコンバータを駆動する電源と、前記第1
A/Dコンバータより出力された圧力信号から前記第2
のA/Dコンバータより出力されたゼロ点補正用信号を
減算し、圧力信号を補正する制御手段とを具備すること
を特徴とする圧力制御装置である
【0006】
【作用】請求項1の本発明によれば、圧力検出手段から
出力される圧力信号を第1変換手段を用いて取込むと共
に、補正用信号発生手段から出力されるゼロ点補正用信
号を第2変換手段を用いて取込み、ゼロ点補正をかける
ため、的確なゼロ点補正を行うことができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の第1実施例及び第2実施例を
図面に基づいて説明する。第1実施例。第1実施例
は、圧力信号をA/D変換するためのA/Dコンバータ
と、ゼロ点補正用信号をA/D変換するためのA/Dコ
ンバータとを別個に設け、両A/Dコンバータの電源と
基準電圧とを同一に設定し、後者のA/Dコンバータを
介してゼロ点補正用信号をマイクロコンピュータへ取込
み、ゼロ点補正をかけるようにした点が特徴とされてい
る。図1は第1実施例の圧力信号処理回路であり、圧力
センサ11、信号増幅手段12、A/Dコンバータ13
(第1のA/Dコンバータ)、基準電圧発生回路14、
A/Dコンバータ15(第2のA/Dコンバータ)、マ
イクロコンピュータ16から構成されている。前記圧力
センサ11から出力されたアナログ値の圧力信号は、信
号増幅手段12により増幅し、A/Dコンバータ13に
よりデジタル値の圧力信号へ変換した後、マイクロコン
ピュータ16へ供給するようになっている。また、前記
基準電圧発生回路14で生成したアナログ値のゼロ点補
正用信号は、A/Dコンバータ15によりデジタル値の
ゼロ点補正用信号へ変換した後、マイクロコンピュータ
16へ供給するようになっている。前記マイクロコンピ
ュータ16は、A/Dコンバータ13より供給された圧
力信号から、A/Dコンバータ15より供給されたゼロ
点補正用信号を減算するようになっている。該減算結果
は補正圧力信号として表示するか、または制御用圧力信
号として使用するようになっている。
【0008】次に、上記の如く構成した第1実施例の動
作を説明する。圧力センサ11から圧力信号が信号増幅
手段12へ出力されると、信号増幅手段12は圧力信号
を増幅しA/Dコンバータ13へ出力する。A/Dコン
バータ13は圧力信号をA/D変換し、マイクロコンピ
ュータ16へ出力する。また、基準電圧発生回路14が
ゼロ点補正用信号を生成しA/Dコンバータ15へ出力
すると、A/Dコンバータ15はゼロ点補正用信号をA
/D変換し、マイクロコンピュータ16へ出力する。こ
れにより、マイクロコンピュータ16は、圧力信号から
ゼロ点補正用信号を減算し、補正圧力信号として表示ま
たは制御用圧力信号として使用する。即ち、第1実施例
においては、A/Dコンバータ13、15の電源と基準
電圧とは同一となっているため、電源電圧に変動が生じ
た場合においても、A/Dコンバータ13、15は電源
電圧の変動に対して同一の変動を起こす結果、補正圧力
信号の表示値の変動を抑制することができ、表示の信頼
性を向上させることができる。また、圧力がゼロの場合
は、表示値の変動は発生しないため、表示値を安定させ
ることができる。また、残圧がある場合に圧力ゼロが表
示される不具合を防止することができる。また、前記マ
イクロコンピュータとして、A/Dコンバータを内蔵し
複数の入力ポートを有するワンチップのマイクロコンピ
ュータを使用した場合は、コスト削減や信頼性を向上さ
せることができる。
【0009】第2実施例。第2実施例は、キャリブレ
ーション信号をD/A変換するためのD/Aコンバータ
を設け、マイクロコンピュータからキャリブレーション
信号の調整を行うようにした点が特徴とされている。図
2は第2実施例の圧力信号処理回路であり、圧力センサ
21、第1A/Dコンバータ22、第2A/Dコンバー
タ23、D/Aコンバータ24、ゼロ点調整スイッチ2
5、マイクロコンピュータ26から構成されている。第
2実施例では、圧力センサ21に圧力がかかっていない
状態でゼロ点調整スイッチ25をON操作すると、ゼロ
点調整が行われるようになっている。即ち、前記圧力セ
ンサ21から出力されたアナログ値の圧力信号は、第1
A/Dコンバータ22によりデジタル値の圧力信号へ変
換した後、マイクロコンピュータ26へ供給するように
なっている。また、D/Aコンバータ24から出力され
たアナログ値のキャリブレーション信号は、第2A/D
コンバータ23によりデジタル値のキャリブレーション
信号へ変換した後、マイクロコンピュータ26へ供給す
るようになっている。該マイクロコンピュータ26は、
取込んだ信号に基づき後述の図3の処理を行うようにな
っている。他方、ゼロ点調整スイッチ25をOFF操作
すると、後述の図3の処理で求めたキャリブレーション
データをD/Aコンバータ24へ転送し、キャリブレー
ション信号として使用するようになっている。
【0010】次に、上記の如く構成した第2実施例の動
作を図3に基づき説明する。まず、圧力センサ21に圧
力がかかっていない状態でゼロ点調整スイッチ25をO
N状態とし、ゼロ点調整を行う。圧力センサ21から出
力された圧力信号は、第1A/Dコンバータ22により
A/D変換された後、マイクロコンピュータ26へ取込
まれる(S1)。また、D/Aコンバータ24からアナ
ログ値のキャリブレーション信号が出力されると、第2
A/Dコンバータ23によりデジタル値のキャリブレー
ション信号へ変換され、マイクロコンピュータ26へ取
込まれる(S2)。これにより、マイクロコンピュータ
26は圧力信号からキャリブレーション信号を減算する
(S3)。マイクロコンピュータ26は、ゼロ点調整ス
イッチ25がOFFの場合(S4の判定でNOの場合)
または圧力信号からキャリブレーション信号を減算した
結果が0の場合(S5の判定でYESの場合)は、本処
理を終了する一方、ゼロ点調整スイッチ25がONの場
合(S4の判定でYESの場合)で且つ圧力信号からキ
ャリブレーション信号を減算した結果が0でない場合
(S5の判定でNOの場合)は、減算結果の大小を判定
する(S6)。
【0011】マイクロコンピュータ26は、圧力信号か
らキャリブレーション信号を減算した結果が負の場合
は、減算結果が0になるようにD/Aコンバータ24の
キャリブレーションデータから1を減算する一方(S
7)、圧力信号からキャリブレーション信号を減算した
結果が正の場合は、減算結果が0になるようにD/Aコ
ンバータ24のキャリブレーションデータに1を加算す
る(S8)。次いで、マイクロコンピュータ26は、前
記S7で1を減算したキャリブレーションデータまたは
前記S8で1を加算したキャリブレーションデータを、
不揮発性メモリ(またはバッテリバックアップメモリ)
へ記憶すると共に(S9)、該メモリに記憶したキャリ
ブレーションデータをD/Aコンバータ24へ転送する
(S10)。即ち、第2実施例においては、圧力センサ
21に圧力がかかっていない状態でゼロ点調整スイッチ
25をON操作するだけで、ゼロ点調整を行うことがで
きるため、従来と比較しゼロ点調整時間を短縮すること
ができる。また、従来のようにプログラム内部で圧力信
号からキャリブレーション信号を減算せずに、圧力信号
から、D/Aコンバータ24及び第2A/Dコンバータ
23を介して取込んだキャリブレーション信号を減算す
るため、電源電圧の変動に対し安定したデータを取込む
ことができる。また、図2の回路を自動調整装置等と容
易に組合せることも可能である。
【0012】尚、本発明には下記の変形例がある。 第1実施例及び第2実施例では、圧力センサの信号処
理について説明したが、圧力センサ以外の他のセンサの
信号処理に適用することも可能である。 第2実施例の変形例としては図4に示す如く、圧力セ
ンサ31の圧力信号取込用のA/Dコンバータ32、キ
ャリブレーション信号取込用のA/Dコンバータ33、
D/Aコンバータ34を内蔵したワンチップのマイクロ
コンピュータ36を使用することにより、圧力信号処理
回路を構成することも可能である。これにより、部品点
数を削減できると共に信頼性を向上させることができ
る。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、下
記各項の効果を奏することができる。電源電圧に変動
が生じた場合においても、補正した圧力信号の表示値の
変動を抑制することができ、表示の信頼性を向上させる
ことができる。また、圧力がゼロの場合は表示値の変
動は発生しないため、表示値を安定させることができ
る。また、従来のように残圧がある場合に圧力ゼロが
表示される不具合を防止することができる。 また、従
来のようにプログラム内部で圧力信号からゼロ点補正用
信号を減算するものではなく、変換手段を介して取込ん
だゼロ点補正用信号を圧力信号から減算するため、電源
電圧の変動に対し安定したデータを取込むことができ
る。 また、制御手段としては、変換手段を内蔵し複数
の入力ポートを有するワンチップのマイクロコンピュー
タを使用した場合には、部品点数の削減や信頼性の向上
を達成することができる。 また、本発明の圧力制御装
置を自動調整装置等と容易に組合せることも可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の圧力信号処理回路図であ
る。
【図2】本発明の第2実施例の圧力信号処理回路図であ
る。
【図3】本発明の第2実施例のフローチャートである。
【図4】本発明の変形例の圧力信号処理回路図である。
【図5】従来例の圧力信号処理回路図である。
【図6】従来例の圧力信号処理回路図である。
【符号の説明】 11 圧力センサ(圧力検出手段) 13 A/Dコンバータ(第1変換手段) 14 基準電圧発生回路(補正用信号発生手段) 15 A/Dコンバータ(第2変換手段) 16 マイクロコンピュータ(制御手段) 21 圧力センサ(圧力検出手段) 22 第1A/Dコンバータ(第1変換手段) 23 第2A/Dコンバータ(第3変換手段) 24 D/Aコンバータ(第2変換手段) 25 ゼロ点調整スイッチ(ゼロ点調整手段) 26 マイクロコンピュータ(制御手段) 32 A/Dコンバータ(第1変換手段) 33 A/Dコンバータ(第3変換手段) 34 D/Aコンバータ(第2変換手段) 36 ワンチップマイクロコンピュータ(制御手段)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧力の検出に基づきアナログ値の圧力信
    号を出力する圧力検出手段と、 該圧力検出手段の出力信号をデジタル値の圧力信号へ変
    換し出力する第1のA/Dコンバータと、 該圧力検出手段の大気圧時の出力信号が0となるように
    補正するためのアナログ値のゼロ点補正用信号を発生す
    る補正用信号発生手段と、 該補正用信号発生手段の出力信号をデジタル値のゼロ点
    補正用信号へ変換し出力する第2のA/Dコンバータ
    と、前記第1のA/Dコンバータおよび第2のA/Dコンバ
    ータを駆動する電源と、 前記第1のA/Dコンバータより出力された圧力信号か
    ら前記第2のA/Dコンバータより出力されたゼロ点補
    正用信号を減算し、圧力信号を補正する制御手段とを具
    備することを特徴とする圧力制御装置。
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CN118275029B (zh) * 2024-06-03 2024-08-06 深圳市特安电子有限公司 一种压力变送器信号处理电路

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