JP3114482U - ルアーフィッシング用のスプーン - Google Patents

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Abstract

【課題】 水の流れや、水との抵抗を巧みに利用し、従来品より水中での泳ぎ、アクションを多様化でき、動きが自然になるよう形成したルアーフィッシング用のスプーンを提供する。
【解決手段】 スプーン本体1を、前端部1aからスプーン本体1のほぼ中央位置迄は表側に緩やかな山形に湾曲させ、スプーン本体1の中央位置から後端部1b迄は裏側に緩やかな山形に湾曲させて側面視で波形状に形成する。水の通り抜け孔6の前側のスプーン本体1の裏側位置を、水の通り抜け孔6に向かって徐々に表側に隆起させて底面視でほぼ三角形の凹み7に形成する。水の通り抜け孔6を、この凹み7の後端縁を前端縁にして平面視で前方に凸湾曲するほぼ半円形に形成する。またこの水の通り抜け孔6から後端部1b迄のスプーン本体1の表側位置8を、裏側に凹ませて底の浅い皿状に湾曲形成する。
【選択図】 図1

Description

本考案は、ルアーフィッシング用のスプーンに関し、更に詳しくはスプーン本体に水の通り抜ける孔が形成されているルアーフィッシング用のスプーンに関するものである。
従来、この種のスプーンとしては、例えばスプーン本体の前端部に道糸を取り付けるための道糸取付孔を形成し、後端部に釣り針を取り付けるための釣り針取付孔を形成し、スプーン本体の中央位置より道糸取付孔に寄った位置に切り込みを入れてスプーン本体の下方から前方へ折り曲げてリップ部を形成し、このリップ部の後側に窓状に開口する箇所を、水の通り抜け用の孔に形成しているものがある(例えば特許文献1参照)。
ところでこの種のスプーンは、水中での遊泳角度や遊泳アクションが釣果を左右する。従ってこの種のスプーンは、水の流れや水との抵抗を上手に利用し、多様な泳ぎ、アクションをとることが可能になるよう形成されているのが望ましい。
しかるに従来品は、主として、スプーン本体の下側に折り曲げたリップ部によって水の流れを強制的に変える仕組みであった。従って従来品によると、水中でのアクションに限界があり、且つ生きている魚のような自然な動きで泳がすことができず、その結果、満足のいく釣果を上げ難い、という問題点があった。
特開2000ー300119号公報
本考案は、このような従来品の問題点に鑑み、提案されたものである。
従って本考案が解決しようとする課題は、水の流れや、水との抵抗を巧みに利用し、従来品より水中での泳ぎ、アクションを多様化でき、動きが自然になるよう形成したルアーフィッシング用のスプーンを提供することにある。
本考案は、上記の課題を解決するため、次のような技術的手段を採る。
即ち本考案のスプーンは、図1等に示されるように、スプーン本体1の前端部1aに道糸2を取り付けるための道糸取付孔3が形成され、後端部1bに釣り針4を取り付けるための釣り針取付孔5が形成され、スプーン本体1の中央位置より道糸取付孔3に寄った位置に水の通り抜け孔6が形成されているルアーフィッシング用のスプーンであって、上記のスプーン本体1が、前端部1aからスプーン本体1のほぼ中央位置迄は表側に緩やかな山形に湾曲され、スプーン本体1の中央位置から後端部1b迄は裏側に緩やかな山形に湾曲されて側面視で波形状に形成され、上記の水の通り抜け孔6の前側のスプーン本体1の裏側位置が、水の通り抜け孔6に向かって徐々に表側に隆起されて底面視でほぼ三角形の凹み7に形成され、水の通り抜け孔6がこの凹み7の後端縁を前端縁にして平面視で前方に凸湾曲するほぼ半円形に形成され、またこの水の通り抜け孔6から後端部1b迄のスプーン本体1の表側位置8が、裏側に凹まれて底の浅い皿状に湾曲形成されていることを特徴とする(請求項1)。
また本考案の課題を達成する他の構成としては、図4等に示されるものがある。即ちこの本考案品は、スプーン本体1の前端部1aに道糸2を取り付けるための道糸取付孔3が形成され、後端部1bに釣り針4を取り付けるための釣り針取付孔5が形成され、スプーン本体1の中央位置より道糸取付孔3に寄った位置に水の通り抜け孔6が形成されているルアーフィッシング用のスプーンであって、上記のスプーン本体1が、前端部1aからスプーン本体1のほぼ中央位置迄は表側に緩やかな山形に湾曲され、スプーン本体1の中央位置から後端部1b迄は裏側に緩やかな山形に湾曲されて側面視で波形状に形成され、上記の水の通り抜け孔6の前側のスプーン本体1の表側位置9が、水の通り抜け孔6に向かって徐々に下り勾配に湾曲形成され、水の通り抜け孔6が平面視で前方に凸湾曲するほぼ半円形に形成され、この水の通り抜け孔6の後側のスプーン本体1の裏側位置10が、水の通り抜け孔6に向かって徐々に表側に隆起されて底面視でほぼ三角形の凹部に形成され、またこの水の通り抜け孔6から後端部1b迄のスプーン本体1の表側位置8が、裏側に凹まれて底の浅い皿状に湾曲形成されていることを特徴とする(請求項2)。
本考案は、このように形成されているから、水中に投入すると、水が水の通り抜け孔を介して流れながら、水の通り抜け孔の前後のスプーン本体の表側、或いは裏側の位置を押し上げたり、押し下げる。
従って本考案を使用すれば、遊泳角度や遊泳アクションを自在に演出でき、自然で多様な泳ぎが可能になり、ひいては釣果を格段に上げることができる。
この場合本考案は、特に水の通り抜け孔の大きさや、或いは水の通り抜け孔の前後のスプーン本体の位置の隆起角度(高さ)や凹みの深さを変更することにより、着水から底沈(falling)迄の速度と角度を自在に設定できる。それ故これによれば、一層、変化に富んだアクションが可能になる。
以下、本考案の好適な一実施形態を添付図面に従って説明する。
本考案は、スプーン本体1の前端部1aに道糸2を取り付けるための道糸取付孔3が形成され、後端部1bに釣り針4を取り付けるための釣り針取付孔5が形成され、スプーン本体1の中央位置より道糸取付孔3に寄った位置に水の通り抜け孔6が形成されている。
上記のスプーン本体1は、前端部1aからスプーン本体1のほぼ中央位置迄は表側に緩やかな山形に湾曲され、スプーン本体1の中央位置から後端部1b迄は裏側に緩やかな山形に湾曲されて側面視で波形状に形成されている。スプーン本体1は、具体的には例えば金属プレートを打ち抜き、曲げ加工することにより形成される。
そして上記の水の通り抜け孔6の前側のスプーン本体1の裏側位置は、水の通り抜け孔6に向かって徐々に表側に隆起され、底面視でほぼ三角形の凹み7に形成されている。
水の通り抜け孔6は、この凹み7の後端縁を前端縁にして平面視で前方に凸湾曲するほぼ半円形に形成されている。従って本考案の場合、水は、水の通り抜け孔6を介して後方にバランス良く流れて行く。なおこの水の通り抜け孔6の形成方法は、具体的には金属プレート製のスプーン本体1に、その長手方向と直交する方向に切れ目を入れ、この切れ目を介して切れ目の前後を上下に押し開き、特に切れ目の前側を前側上方に、後側を真下に向けて押し開くことにより実現される。また本考案の場合、水の通り抜け孔6から後端部1b迄のスプーン本体1の表側位置8は、裏側に凹まれ、底の浅い皿状に湾曲形成されている。
次に本考案の作用を説明する。
本考案のスプーンは、着水から底沈の過程では、図1Bに矢示されるように、水が、水の通り抜け孔6を介して下から上に流れ、スプーン本体1の沈下を促進する。そしてスイム時は、図3に矢示されるように、道糸2を引くと、水が、水の通り抜け孔6を介して流れ、スプーン本体1の表側位置8を押し下げる。これにより本考案は、釣り人がロッドをシャクリ動作すると、そのシャクリ動作に敏感に反応してスプーン本体1の前後が上下動し、例えば図1Bと図3に示される姿勢(角度)をとりながら、生きている魚と同様の自然なアクションで泳動する。
次に請求項2に係る本考案品の好適な一実施形態を、図4等に従って説明する。上例と同一箇所、同一部材については、同一の符号を付し、詳しい説明は省略する。
この本考案品は、上例と同様、スプーン本体1の前端部1aに道糸2を取り付けるための道糸取付孔3が形成され、後端部1bに釣り針4を取り付けるための釣り針取付孔5が形成され、スプーン本体1の中央位置より道糸取付孔3に寄った位置に、水の通り抜け孔6が形成されている。
上記のスプーン本体1は、前端部1aからスプーン本体1のほぼ中央位置迄は表側に緩やかな山形に湾曲され、スプーン本体1の中央位置から後端部1b迄は裏側に緩やかな山形に湾曲されて側面視で波形状に形成されている。
上記の水の通り抜け孔6の前側のスプーン本体1の表側位置9は、水の通り抜け孔6に向かって徐々に下り勾配に湾曲形成されている。水の通り抜け孔6は、平面視で前方に凸湾曲するほぼ半円形に形成されている。従って本考案の場合、水は、水の通り抜け孔6を介して沈下時は前方に(図4B参照)、スイム時は後方に(図6参照)、バランス良く流れて行く。
また本考案は、水の通り抜け孔6の後側のスプーン本体1の裏側位置10が、水の通り抜け孔6に向かって徐々に表側に隆起され、底面視でほぼ三角形の凹部に形成されている。この水の通り抜け孔6の形成方法は、具体的には金属プレート製のスプーン本体1にその長手方向と直交する方向に切れ目を入れ、この切れ目を介して切れ目の前後を上下に押し開き、特に切れ目の前側を前側下方に、後側を垂直に持ち上げて押し開くことにより実現される。また水の通り抜け孔6から後端部1b迄のスプーン本体1の表側位置8は、裏側に凹まれて底の浅い皿状に湾曲形成されている。
次に本考案の作用を説明する。
本考案のスプーンは、着水から底沈の過程では、図4Bに矢示されるように、水が、水の通り抜け孔6を介して下から上に流れる。従ってこの水流で本考案品は、ゆっくり後退しながら、沈下する。そして本考案品を引いて泳がすときは、図6に矢示されるように、水が、水の通り抜け孔6を介して上から下に通って流れ、スプーン本体1の後側を押し上げる。従って釣り人が、ロッドをシャクリ動作すると、その度に本考案品の前後が敏感に上下動し、生きている魚の動きのように自然なアクションで泳ぐ。
以上の処において、本考案の場合、水の通り抜け孔6の前後のスプーン本体1の裏側位置の深さ(表側への隆起度)や、また水の通り抜け孔6から後端部1b迄のスプーン本体1の表側位置8の深さ(凹み度)は、適宜選定されるので良い。これらの深さを変更すると、水の流れや、水との抵抗度が変わり、遊泳アクションを一層多様化できる。
本考案のスプーンの好適な一実施形態を示し、Aは平面図、Bは作用を説明するための側面図である。 同上スプーンの中央縦断面図である。 同上スプーンの作用を説明するための側面図である。 本考案の他の構成を示し、Aは平面図、Bは作用を説明するための側面図である。 図4に係る本考案の中央縦断面図である。 図4に係る本考案の作用を説明するための側面図である。
符号の説明
1 スプーン本体
1a 前端部
1b 後端部
2 道糸
3 道糸取付孔
4 釣り針
5 釣り針取付孔
6 水の通り抜け孔
7 凹み
8 水の通り抜け孔から後端部迄のスプーン本体の表側位置
9 水の通り抜け孔の前側のスプーン本体の表側位置
10 水の通り抜け孔の後側のスプーン本体の裏側位置

Claims (2)

  1. スプーン本体の前端部に道糸を取り付けるための道糸取付孔が形成され、後端部に釣り針を取り付けるための釣り針取付孔が形成され、スプーン本体の中央位置より道糸取付孔に寄った位置に水の通り抜け孔が形成されているルアーフィッシング用のスプーンであって、上記のスプーン本体が、前端部からスプーン本体のほぼ中央位置迄は表側に緩やかな山形に湾曲され、スプーン本体の中央位置から後端部迄は裏側に緩やかな山形に湾曲されて側面視で波形状に形成され、上記の水の通り抜け孔の前側のスプーン本体の裏側位置が、水の通り抜け孔に向かって徐々に表側に隆起されて底面視でほぼ三角形の凹みに形成され、水の通り抜け孔がこの凹みの後端縁を前端縁にして平面視で前方に凸湾曲するほぼ半円形に形成され、またこの水の通り抜け孔から後端部迄のスプーン本体の表側位置が、裏側に凹まれて底の浅い皿状に湾曲形成されていることを特徴とするルアーフィッシング用のスプーン。
  2. スプーン本体の前端部に道糸を取り付けるための道糸取付孔が形成され、後端部に釣り針を取り付けるための釣り針取付孔が形成され、スプーン本体の中央位置より道糸取付孔に寄った位置に水の通り抜け孔が形成されているルアーフィッシング用のスプーンであって、上記のスプーン本体が、前端部からスプーン本体のほぼ中央位置迄は表側に緩やかな山形に湾曲され、スプーン本体の中央位置から後端部迄は裏側に緩やかな山形に湾曲されて側面視で波形状に形成され、上記の水の通り抜け孔の前側のスプーン本体の表側位置が、水の通り抜け孔に向かって徐々に下り勾配に湾曲形成され、水の通り抜け孔が平面視で前方に凸湾曲するほぼ半円形に形成され、この水の通り抜け孔の後側のスプーン本体の裏側位置が、水の通り抜け孔に向かって徐々に表側に隆起されて底面視でほぼ三角形の凹部に形成され、またこの水の通り抜け孔から後端部迄のスプーン本体の表側位置が、裏側に凹まれて底の浅い皿状に湾曲形成されていることを特徴とするルアーフィッシング用のスプーン。
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