JP3114169B2 - 篠継機における篠継ミス処理装置 - Google Patents

篠継機における篠継ミス処理装置

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JP3114169B2
JP3114169B2 JP05305808A JP30580893A JP3114169B2 JP 3114169 B2 JP3114169 B2 JP 3114169B2 JP 05305808 A JP05305808 A JP 05305808A JP 30580893 A JP30580893 A JP 30580893A JP 3114169 B2 JP3114169 B2 JP 3114169B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願は、クリール長手方向に沿っ
て間欠移動可能な篠継機本体に、クリール前方の予備レ
ールに吊下される満ボビンの新篠を把持可能な篠継ヘッ
ドを備え、新篠を把持した篠継ヘッドがトランペット上
方の篠継位置まで移動して、クリールのボビンハンガー
に吊下される小玉ボビンから引出された旧篠に新篠を篠
継ぎするようにした篠継機における篠継ミス処理装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】ところで篠継機における篠継動作中に発
生する篠継ミスの中で、最もよく起こるものは、図12
に示すように、、満ボビンFBの新篠R2を把持した篠
継ヘッド100がドラフト部上流のトランペット14の
上方の篠継位置まで前進して、小玉ボビンSBから引出
された旧篠R1に重ね合わせて、この重合部をトランペ
ット14、ドラフトパートを通過させるとき、満ボビン
FBの新篠R2の先端がトランペット14に挿し込まれ
ずに篠継ミスとなるものであった。また、別の篠継ミス
として、篠継ぎされるべき小玉ボビンの巻量管理の不良
により、小玉ボビンの旧篠が完全に無くなってしまい、
追継ぎ不能となる場合もしばしば生じていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記のように満ボビン
から引き出された篠がトランペットに導入されないある
いは旧篠が無いといった篠継ミスが発生すると、その満
ボビンから引き出された篠は満ボビンから垂れ下がった
状態となる。篠継ミスを検出するようにしていない従来
装置では、機台間を巡回している作業者が篠継ミスのあ
った錘を発見するまでに、篠継機による篠継動作は引き
続き行なわれ、従って、満ボビンから垂れ下がった篠を
ロービングガイドに引掛けるように満ボビンを巻き戻し
方向に回転させ篠を繰り出しながら垂れ下がり篠を篠掛
け部材により上方に引き上げる動作が行なわれる。この
動作中において、満ボビンから垂れ下がった篠が篠掛け
レバーよりずりおちることがあり、この篠がローラーパ
ート、管糸巻取部あるいは篠継機本体側へ垂れ下がり、
ローラに、巻き付いたり、紡出中の糸を切ったりして大
きなトラブルとなる恐れがあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】以上より本願の第1の目
的は、篠継ミスのあった場合、満ボビンから垂れ下がっ
た粗糸がトラブルを引き起こすことを防止することにあ
り、クリール長手方向に沿って間欠移動可能な篠継機本
体に、クリール前方の予備レールに吊下される満ボビン
の新篠を把持可能な篠継ヘッドを備え、新篠を把持した
篠継ヘッドがトランペット上方の篠継位置まで移動し
て、クリールのボビンハンガーに吊下されている小玉ボ
ビンから引出された旧篠に新篠を篠継ぎするようにした
篠継機において、篠継機本体には、予備レールに吊下さ
れる満ボビンを載置し、この満ボビンを巻取り方向に回
転させ得るペッグを設けるとともに、篠継ミスを検出す
る検出センサを設け、この検出センサが篠継ミスを検出
したとき、前記ペッグを巻取り方向に回転させる制御装
置を備えて成ることを特徴とする。
【0005】また、本願の第2の目的は、第1の目的達
成のための篠継ミスの検出を正確に行なわせることにあ
り、検出センサを、篠継ヘッド先端に設けた篠案内溝近
傍に篠継ヘッドと一体に設け、篠継機本体には、篠継ヘ
ッドが新篠を解放した後に、新篠を上方へ引上げる引上
手段を備え、検出センサの篠継ミスの検出タイミング
を、引上手段による新篠の引上後に設定したことを特徴
とする。
【0006】また、本願の第3の目的は、前記2つの目
的に加えて更に、どのような篠継ミスが発生しているか
を判別可能な篠継ミス処理装置を得ることにある。
【0007】
【作用】請求項1の発明によれば、篠継作業中において
検出センサが篠継ミスを検出すると、制御装置が満ボビ
ンを載置したペッグを巻取方向に回転させるため、満ボ
ビンより垂れ下がっていた粗糸が満ボビンに巻き付けら
れ、その後篠継機による篠継動作が続行されても、満ボ
ビンの篠がローラーパート、管糸巻取部あるいは篠継機
本体側へ垂れ下がり、トラブルが発生することはない。
また、請求項2の発明によれば、篠継ヘッドが新篠を解
放した後に新篠を上方へ引上げたタイミングで、篠継ミ
スを検出するので、新篠のトランペットへの挿入ミス時
には、新篠が検出センサの検出エリアからまったく外
れ、検出センサによるミス検出が確実となる。更に請求
項3の発明では、検出センサは請求項2の検知に加えて
篠継ヘッドが篠継位置に前進したときに旧篠の有無を検
知するので、検出センサの検出タイミングのちがいによ
り、どのような篠継ミスが発生しているかを判別するこ
とができる。
【0008】
【実施例】この実施例では、精紡機1の機台長手方向を
左右方向、また、機巾方向を前後方向と記すことにす
る。図1において、精紡機1のクリール2には左右方向
に所定間隔でクリールピラー3が立設され、このクリー
ルピラー3間に支持ブラケット4a,4bを介して左右
方向に延設した前後2本の支持レール5,6が取着して
ある。各支持レール5,6には夫々精紡機1の錘数の1
/4のボビンハンガ7が左右方向にトランペット14の
ピッチA1の2倍の左右ピッチA2で支承されている
(図9)。各ボビンハンガ7の前後中間位置にC字状の
ロービングガイド9が前記左右ピッチA2で配置されて
いる。図9に示すようにボビンハンガ7に吊下される
前、後列の篠巻ボビン10F,10Bは左右方向に満ボ
ビンFBと中玉ボビンMBを交互に吊下して紡出を開始
し、各ボビンの前後2個(以下、前後対P1)は同一巻
径にしてある。
【0009】クリールピラー3上端の支持ブラケット4
a先端には下方に開口したほぼ矩形断面形状の予備レー
ル11が左右方向に沿って延設してあり、この予備レー
ル11には、前記クリール2の前列のボビンハンガ7と
同数のボビンハンガ12を前記左右ピッチA2で左右方
向に一列で支承したボビンキャリッジ13が走行可能に
吊下してある。ボビンキャリッジ13の各ボビンハンガ
12には篠交換に先立ち満ボビンFBが吊下され、各満
ボビンFBがクリール2で紡出中の篠巻ボビンと対向す
るようにボビンキャリッジ13が停止している。
【0010】次に篠継機20について説明するが、この
篠継機20の構成は本出願人により特開平4−1747
26号公報で開示されたものと略同じであり詳細な説明
は省略する。この実施例では篠継機は篠交換動作を伴っ
ている。図1において篠継機20は本体21下部の車輪
22と精紡機1のガイドレール1aに案内されるガイド
ローラ23を備え、周知のように図示しない走行モータ
で回動されるスクロールカムとガイドレール1aの側方
へ突設したガイドピンとの係合により精紡機1に沿って
走行し、かつ、所定の篠換作業位置に停止するようにし
てある。
【0011】本体21には前後対P1の小玉ボビンSB
とこれと交換される予備レール11の左右2個(左右対
P2、図9)の満ボビンFBとを夫々複数対(3対)同
時に交換するための複数(6個)のペッグユニット30
A,30Bと、3対6個の満ボビンFBから篠端を空気
吸引により吸引口出しする篠端引出し装置70と、満ボ
ビンFBの篠端を紡出中の小玉ボビンSBに追継させる
6個の篠継ヘッド100と、満ボビンFBの篠をロービ
ングガイド9に掛ける篠掛け装置130と、これらの装
置を動作させるそれぞれの駆動手段を備えている。
【0012】まずペッグユニット30A,30Bについ
て説明する。6つのペッグユニット30A,30Bは1
つおきに空ボビン用ペッグユニット30A、満ボビン用
ペッグユニット30Bであるが、両ペッグユニット30
A,30Bはごく一部を除いて同一構造なので、満ボビ
ン用ペッグユニット30Bの1つを例にとって説明す
る。図3〜5に示すように断面コ字状のスライド本体3
0前方に固着したユニット本体31の前部には前ペッグ
32が回動自在に支承され、本体31上面に固着した正
逆転モータ33により、ギヤ列34を介して回動するよ
うにしてある。正逆転モータ33の後方には揺動アーム
35の基端が軸支され、本体31上面の揺動モータ36
によりギヤ列37を介して所定角度水平揺動するように
してある。この揺動アーム35の後端上面には、前記前
ペッグ32と同一高さ位置に前ペッグ32と共に一対の
ペッグを構成する後ペッグ38が回動自在に支承され、
揺動アーム35上面に設けた正逆転モータ39によりギ
ヤ列40を介して回動するようにしてある。これらの
前、後ペッグ32,38を適宜正逆回転することで、後
述の篠交換動作中にペッグ32,38上の満ボビンFB
から繰り出される篠R2が適切なたるみ状態となるよう
にしてある。以上のように構成された満ボビン用ペッグ
ユニット30の各正逆転モータ33,39は制御装置5
00(図4に示す)に接続されており、後述の作用で説
明するように篠継動作中に篠継ミスが発生したときに制
御装置500の駆動指令によりその篠継ミス発生錘と対
応する満ボビンFBを載置したペッグ32,38を巻取
方向に回転させ、その満ボビンFBより垂れ下がった篠
R2を満ボビンFBに巻き取り得るようになっている。
【0013】この後ペッグ38は前ペッグ32に対して
前後方向に一直線に並ぶ原位置S1にある時、前、後ペ
ッグ32,38間の間隔がクリール2の前後2列のボビ
ンハンガ7の前後ピッチA3(図9)となる位置に取付
けられ、また、前記揺動アーム35の揺動中心は前記揺
動アーム35が所定角度揺動した時に、後ペッグ38が
前ペッグ32の左右方向にクリール2のボビンハンガ7
の左右ピッチA2で並ぶ変位位置(図3S2)となる位
置に設定されている。こうして揺動アーム35、揺動モ
ータ36、ギヤ列37により後ペッグ38を原位置S1
と変位位置S2との間で移動させるペッグ移動装置41
が構成される。
【0014】次にペッグユニット30A,30Bの前後
動機構について説明する。夫々のペッグユニット30
A,30Bにおいて、上方に開口した断面コ字状のベー
ス45の前後両端内側に対向して設けたブラケット46
上面に前後方向のガイドロッド47が固着してある。こ
のガイドロッド47にスライド体30後部の左右両側に
一体固着した案内部48が揺動自在に嵌装されている。
スライド体30の下面には前後方向のラック49が固着
され、このラック49とベースに45の下面に取付けた
前後動用モータ50で回転するピニオン51が噛合わさ
れ、ペッグユニット30A,30Bは後ペッグ38が原
位置S1にある状態で篠継機20内にある状態から前、
後ペッグ32,38がクリール2の前後2列のボビンハ
ンガ7の直下位置の間で前後動するようになっている。
尚、ペッグユニット30A,30Bは適宜な昇降装置に
より篠継機20本体に対して上下動自在とされ、上下方
向の待機位置(図10(a)S3)と、予備レール11
のボビンハンガ12にボビンを着脱する上昇端位置の間
で昇降するようにしてあり、満ボビン取降位置(図10
(b)S5)と中間位置(図11(g))S6及び別の
中間位置(図11(i))でも停止するようにしてあ
る。
【0015】次に篠端引出し装置70について説明す
る。この篠端引出し装置70を構成する複数(6つ)の
吸引ノズル89は図示しない吸引源に連結され、また、
適宜な昇降装置により図1に示す待機位置(各吸引ノズ
ル89が篠継ヘッド100と対応している状態(図2の
位置))S7と満ボビン外周と対向する口出位置58と
の間で左右にシフトしつつ上下動するようになってい
る。
【0016】次に篠継ヘッド100とその作動機構につ
いて図1,6,7,8を参照して説明する。本体21の
左右にわたるシャフト110が本体21の前部に取付け
たブラケット111に回動自在に支持してある。このシ
ャフト110には、図1において各空ボビン用ペッグユ
ニット30Aの左側に夫々アーム112が一体楔着して
ある。各アーム112の先端には篠継ヘッド100のコ
字状のヘッド本体101の一端に設けた軸部101aが
夫々回動自在に支持してある。軸部101aはアーム1
12より突出し、レバー113を介してヘッド揺動シリ
ンダ114のピストンロッド115に連結してあり、篠
継ヘッド100を垂下状態からほぼ水平状態の間で揺動
するようにしてある。前記シャフト110の一端はレバ
ー116の一端と楔着され、レバー116他端は揺動シ
リンダ117のピストンロッド118に連結してある。
この揺動シリンダ117の作用でアーム112を篠継機
20内の待機位置から、水平状態とした篠継ヘッド10
0がトランペット14上方の篠継位置S9となる前進端
位置まで揺動させる。
【0017】篠継ヘッド100は1つのヘッド本体10
1にトランペット14の左右ピッチA1と一致して一対
設けられ、各篠継ヘッド100は夫々支軸102を支点
として揺動する篠把持レバー103を備えており、リン
ク104を介してエアシリンダ105に連結してある。
そして、エアシリンダ105の作用で、篠把持レバー1
03の先端がストッパブロック106と当接して満ボビ
ンFBの新篠R2を把持する位置と、ストッパブロック
107と当接して小玉ボビンSBの旧篠R1を把持する
位置と、両方のストッパブロック106,107に当接
しない中立位置の3つの位置に切換えられるようになっ
ている。前記篠継ヘッド100のヘッド本体101の先
端部には、篠を案内するためにY字状の篠案内溝101
aが形成され、この溝底は滑らかな弧状の曲面に仕上げ
てある。さらにヘッド本体101には、この篠案内溝1
01aを通る篠の有無を検出する検出センサ600が糸
篠案内溝101aの溝底面に取付けられている。この検
出センサ600は前記制御装置500に接続され、後述
するように篠継動作中において満ボビンFBから篠継ヘ
ッド100の篠案内溝101aに引き出されている新篠
R1を、上方に引き上げるタイミングで、篠案内溝10
1aの篠の有無を検知し、この検出センサ600が篠を
検知しなかったとき制御装置500は篠継ミス発生を判
断するようになっている。
【0018】最後に篠掛け装置130は篠継動作後の新
篠R2をガイドしてロービングガイド9に掛けるもの
で、昇降し、かつ、前後揺動する篠掛けバー134先端
に篠ガイド部材145が設けてある。本実施例では、こ
の篠掛け装置130は、篠継ヘッドが新篠R2を解放し
た後に新篠R2を上方へ引き上げる引上手段を兼ねてい
る。
【0019】次に以上のように構成された篠継機20の
作用について説明する。クリール2の前後列に左右方向
に1列おきに満、中玉ボビンFB,MBと仕掛けて紡出
を始める。中玉ボビンMBが小玉ボビンSBとなると篠
継機20が精紡機1の前面に沿って左方(図10で矢印
Y方向)へ進入し、交換すべき3つの前後対P1の小玉
ボビンSBの右端列と、篠継機20に搭載した右端(図
10で下端)の空ボビン用ペッグユニット30Aとを対
向させて停止し、各ペッグユニット30A,30Bの各
前ペッグ32は予備レール11の3つの隣り合う左右対
P2(6個)の満ボビンFBの直下に位置する(図10
(a))。この時、篠継ヘッド100、及び口出しノズ
ル89は篠継ぎされる小玉ボビンSBの篠R1を案内す
るトランペット14と対向しており、篠ガイド部材14
5は小玉ボビンSBの篠R1を案内しているC字状ロー
ビングガイド9と対向している。3つの満ボビン用ペッ
グユニット30Bを待機位置S3から最上昇位置S4へ
上昇させつつ、最上昇位置S4に至る間に3つの満ボビ
ン用ペッグユニット30Bの揺動モータ36を作動させ
て後ペッグ38を原位置S1から変位位置S2へ移動さ
せる。こうして上昇された満ボビン用ペッグユニット3
0Bの前後ペッグ32,38にクリール2の交換すべき
3つの前後対P1の小玉ボビンSBと対応する予備レー
ル11の3つの左右対P2の満ボビンFBを載置する。
上昇したペッグユニット30Bは満ボビン取降位置S5
まで下降され停止する。
【0020】続いて口出しノズル89を待機位置S7か
ら口出し位置S8まで左右方向へ移動しつつ上昇させ、
口出し位置S8で6つの満ボビンFB外周に近接して停
止する。口出し位置S8で図示しない吸引源が作動して
口出しノズル89が吸引を始めると共に、満ボビンFB
を載置した各前、後ペッグ32,38を2つの正逆転モ
ータ33,39により篠巻戻し方向へゆっくり回転させ
て、口出しノズル89が新篠端を吸引口出しする(図1
0(b))。
【0021】次いで吸引を続けながら前記と逆の動作で
口出しノズル89を口出し位置S8から篠継ヘッド10
0下方の待機位置S7へ横移動させつつ下降させる。こ
の時、満ボビンFBは篠切断が生じないように巻戻し方
向に回転される。口出しされた満ボビンFBの新篠端は
篠ガイド部材145の前方を通って篠継ヘッド100の
篠把持レバー103とストッパブロック106との間に
把持される(図10(c))。
【0022】次に篠ガイド部材145を僅かに上昇さ
せ、これと共に、篠継ヘッド100を垂下状態からほぼ
水平状態へ揺動させ、口出しノズル89と篠継ヘッド1
00間で篠R2を口出しノズル89内のコーム(図示な
し)の作用により篠端を筆先状にして切断する(図10
(d))。
【0023】篠ガイド部材145を前列の小玉ボビンS
Bの直下へ移動させると同時に満ボビンFBを巻戻し方
向へ回転させつつ、篠継ヘッド100をトランペット1
4上方の篠継位置S9に位置させる。こうして篠継ヘッ
ド100が把持してその溝底部101aに保持されてい
る満ボビンFBの新篠R2と小玉ボビンSBの旧篠R1
とを重ね合せ、篠把持レバー103を中立位置にする。
すると満ボビンFBの新篠R2は把持を解放されて小玉
ボビンSBの旧篠R1と共にトランペット14からドラ
フトローラ15へ連れ込まれて追継ぎが行なわれる(図
10(e))。
【0024】次いで篠把持レバー103が小玉ボビンS
Bの篠R1をストッパブロック107との間で把持し、
小玉ボビンSBの旧篠R1がドラフトローラ15へ送り
込まれることで小玉ボビンSBの旧篠R1が切断され
る。同時に篠ガイド部材145が小玉ボビンSBの下方
を通って上昇して、篠継された満ボビンFBの篠R2を
小玉ボビンSBの左右両側にさばき、同時に、満ボビン
FBを載せている後ペッグ38を巻戻し方向へ回転させ
つつ原位置S1に戻し、左右対P2の満ボビンFBを前
後対P1に並べ換える。次いで前後動用モータ50を駆
動して空ボビン用ペッグユニット30Aを、さばかれた
2本の篠R2の間を通って前進させ、それらの前、後ペ
ッグ32,38を交換すべき前後対P1の小玉ボビンS
Bの直下に位置させる(図10(f))。
【0025】満ボビン用ペッグユニット30Bを中間位
置S6まで上昇させ、篠ガイド部材145も上昇端まで
上昇させて、満ボビンFBの篠R2の下方に小玉ボビン
SBの通路を確保し、前記小玉ボビンSB直下の空ボビ
ン用ペッグユニット30Aを昇降して前後対P1の小玉
ボビンSBをクリール2のボビンハンガ7から外し、
前、後ペッグ32,38上に小玉ボビンSBを載せた状
態で小玉ボビンSBをペッグ回転により篠巻取方向へ回
転させて、切断した小玉ボビンSBの旧篠R1を巻取る
(図11(g))。小玉ボビンSBを載せた空ボビン用
ペッグユニット30Aを後退させて、対応した前後対P
1の満ボビンFBの隣へ前後対P1のまま取り出す(図
9,図11(h))。満ボビン用ペッグユニット18B
を中間位置S10へ上昇させ(中間位置S10で満ボビ
ンFBは予備レール11のボビンハンガ12に吊下され
ない)、篠ガイド部材145をロービングガイド9の僅
か前方へ移動させ、篠ガイド部材145の下流の篠R2
をロービングガイド9の開口部8からC字状のロービン
グガイド9内へ導く。篠ガイド部材145を後退させ、
篠R2をロービングガイド9の係止部9aの内側に引掛
ける(図11(i))。
【0026】次いで篠ガイド部材145を待機位置へ戻
し、満ボビンFBを載せた3つの満ボビン用ペッグユニ
ット30Bを待機位置S3まで下降させると共に篠交換
機20全体を右方向にクリール2のボビンハンガ7の左
右ピッチA2だけ移動させて各前後対P1の満ボビンF
Bを、クリール2の小玉ボビンSBを取外した空のボビ
ンハンガ7と対向させる(図11(i))。そして満ボ
ビンFBを載せた満ボビン用ペッグユニット30Bを前
進させて前後対P1のボビンハンガ7直下に位置させた
後昇降し、満ボビンFBを小玉ボビンSBを外した後の
ボビンハンガ7に挿着する。その後、満ボビン用ペッグ
ユニット30Bを後退させ、篠交換機20を左方へクリ
ール2のボビンハンガ7の1ピッチA2だけ移動させる
と同時に小玉ボビンSBを載せた空ボビン用ペッグユニ
ット30Aを上昇させつつ揺動アーム35を揺動して小
玉ボビンSBを載せたまま後ペッグ38を原位置S1か
ら変位位置S2へ揺動させ、3対の前後列P1の小玉ボ
ビンSBを左右対P2に配列して一列状態とし、満ボビ
ンFBを外した後の予備レール11のボビンハンガ12
に挿着する(図11(k))。そして変位位置S2にあ
った後ペッグ38を原位置S1へ戻し、上昇していたペ
ッグユニット30Bを待機位置S3へ戻して一連の篠交
換が終了する(図110(l))。そして篠交換機20
はクリール2のボビンハンガ7の6ピッチ分左方へ移動
して停止し、以下前記動作を繰り返す。
【0027】次に、篠継動作中に篠継ミスが発生した場
合の作用について説明する。前記した篠継動作におい
て、篠継ヘッド100がトランペット14上方の篠継位
置S9まで前進して、篠継ヘッド100が把持している
満ボビンFBの新篠R2に小玉ボビンSBの旧篠R1を
重ね合わせ、篠把持レバー10Bを中立位置にしたとき
(図10(e))、把持を解放された満ボビンFBの新
篠R2が小玉ボビンSBの旧篠R1と共にトランペット
14に連れ込まれず、篠継ミスが発生することがある
(図12に示す状態)。この篠継ミスが発生した状態で
その後の篠継動作が行なわれ、篠継ヘッド100により
小玉ボビンSBの旧篠R1が切断されると同時に、満ボ
ビンFBの新篠R2を引掛けた篠ガイド部材145が上
昇する。この上昇により篠継ヘッド100の篠案内溝1
01aに位置している満ボビンFBの新篠R2が篠案内
溝101aより上方へ完全に抜け出し、このタイミング
で検出センサ600が篠案内溝101a内の篠を検出す
るため、篠無しの検出が正確に行なわれ、制御装置50
0は篠継ミス発生と対応する満ボビンFBを載置したペ
ッグを巻き取り方向に所定時間回転させ、この満ボビン
FBより垂れ下がっている新篠R2は満ボビンFBに巻
ぎ付けられ、以後前記した篠継動作が行なわれる。従っ
て、篠継ミスのあった場合、従来のように満ボビンFB
から新篠R2が垂れ下がったまま篠継動作を続行するこ
とがないので、ローラーパート、管糸巻取部あるいは篠
継装置本体側へ満ボビンの篠が垂れ下がるといったこと
を防止でき、大きなトラブルが発生することを防止でき
る。尚、篠継ミスの無いときには、重合した後の新篠R
2が上方へ引っ張られて、篠案内溝101aの溝底面に
貼り付き勝手となり、センサ600に新篠R2を近付け
ることができるので、篠有りの検出も確実となる。ま
た、紡績工場の管理ミス等により篠継されるべき小玉ボ
ビンSBの旧篠R1が完全に無くなってしまった場合に
も、前記タイミングで検出センサ600は篠無しの検出
を正確に行ない得る。
【0028】尚、前記実施例で説明した篠継機20自体
の構成は、これに限定されることはなく、例えば特公平
5−47651号公報に開示されたものとしてもよい。
また、前記実施例で説明した篠継ヘッド100の構成
は、これに限定されることはなく、例えば特願平5−5
4716号として提出したものとしてもよい。
【0029】次に、図13において、検出センサ600
の取付位置の他の実施例について説明する。この場合、
図10(d)で示すようにFBの新篠R2を把持した篠
継ヘッド100が水平状態となりその新篠R2を切断し
たときの、この切断端部R3を検出しないようにこの切
断端部R3より下流側の篠案内溝101a部分に検出セ
ンサ600を取付けている。この検出センサ600は、
前記検出タイミングに加えて、篠継ヘッド100が篠継
位置S9に前進して満ボビンFB篠R2とを重ね合わせ
るとき(図10(e))、このタイミングで検出センサ
600が篠案内溝101aを通る篠の有無の検知を行な
うようにしてある。また、篠継機20の制御装置500
には、いずれのタイミングで検出センサ600が検知し
たかを判別し、そのタイミングのちがいによりどのよう
な篠継ミスが発生しているかを表示する表示手段が備え
られている。このように構成すると、満ボビンFBの篠
R2がトランペット14に連れ込まれなかった場合に
は、篠R2を引き上げるタイミングで検出センサ600
が篠無しを検出し、また、紡績工場における管理ミス等
により小玉ボビン600の紡出されているべき旧篠R1
がなくなった場合には、篠継ヘッド100が篠継位置S
9に前進したタイミングで検出センサ600が篠無しを
検出し、満ボビンFBのたれさがり篠が巻き取られる。
そして、表示手段には、この検出タイミングのちがいに
対応したいずれの篠継ミスが発生しているかが表示され
この表示手段を見た作業者は現在どのような篠継ミスが
発生しているのかを知ることができる。
【0030】
【発明の効果】以上のように本願の篠継装置における篠
継ミス処理装置では、篠継ミスを検出する検出センサが
篠継ミスを検出したとき、制御装置によりこの篠継ミス
と対応する満ボビンの載置されたペッグを巻き取り方向
に回転させるようにしたので、篠継ミスのあった場合、
従来のように満ボビンから篠が垂れ下がったまま篠継動
作を続行することがなく、ローラーパート、管糸巻取部
あるいは篠継装置本体側へ満ボビンの篠が垂れ下がり、
ローラーに巻き付いたり紡出中の糸を切ったりといった
大きなトラブル発生を防止できる。そして請求項2の発
明では、篠継ミスがあったとき、センサの検出エリアか
らミス篠を完全に除去して検出でき、センサの誤動作を
伴わず、確実な検出を行なうことができる。更に請求項
3の発明では、検出センサの検知タイミングのちがいに
より、どのような篠継ミスが発生しているのかを判別す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するのに好適な篠交換機の概略側
面図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】満ボビン用ペッグユニット平面図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】図3の正面図である。
【図6】篠継ヘッドの作動機構の正面図である。
【図7】1対の篠継ヘッドの拡大図である。
【図8】図7の1部を省略した側面図である。
【図9】ボビンの前後、左右ピッチを示す正面図であ
る。
【図10】平面図と側面図を同時に表した動作説明図で
ある。
【図11】平面図と側面図を同時に表した動作説明図で
ある。
【図12】篠継ミスの発生した状態図である。
【図13】検出センサの取付位置の他の実施例である。
【符号の説明】
11 予備レール、 32,38 ペッグ、 100
篠継ヘッド、101a 篠案内溝、 500 制御装
置、 600 検出センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−174726(JP,A) 特開 昭62−53425(JP,A) 特開 昭62−162034(JP,A) 特開 平4−281023(JP,A) 特開 昭59−216930(JP,A) 特開 昭62−53426(JP,A) 特開 昭63−57478(JP,A) 特開 平6−248524(JP,A) 特公 平5−47651(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D01H 15/00 - 15/013 D01H 9/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クリール長手方向に沿って間欠移動可能
    な篠継機本体に、クリール前方の予備レールに吊下され
    る満ボビンの新篠を把持可能な篠継ヘッドを備え、新篠
    を把持した篠継ヘッドがトランペット上方の篠継位置ま
    で移動して、クリールのボビンハンガーに吊下されてい
    る小玉ボビンから引出された旧篠に新篠を篠継ぎするよ
    うにした篠継機において、篠継機本体には、予備レール
    に吊下される満ボビンを載置し、この満ボビンを巻取り
    方向に回転させ得るペッグを設けるとともに、篠継ミス
    を検出する検出センサを設け、この検出センサが篠継ミ
    スを検出したとき、前記ペッグを巻取り方向に回転させ
    る制御装置を備えて成ることを特徴とする篠継機におけ
    る篠継ミス処理装置。
  2. 【請求項2】 検出センサを、篠継ヘッド先端に設けた
    篠案内溝近傍に篠継ヘッドと一体に設け、篠継機本体に
    は、篠継ヘッドが新篠を解放した後に、新篠を上方へ引
    上げる引上手段を備え、検出センサの篠継ミスの検出タ
    イミングを、引上手段による新篠の引上後に設定したこ
    とを特徴とする請求項1記載の篠継機における篠継ミス
    処理装置。
  3. 【請求項3】 検出センサを、篠継ヘッド先端に設けた
    篠案内溝の、満ボビンから渡された新篠の切断端部を検
    知しない位置に取付け、検出センサの検出タイミング
    が、篠継ヘッドがトランペット上方の篠継位置に前進し
    た時にも設定してあることを特徴とする請求項2記載の
    篠継機における篠継ミス処理装置。
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