JP3114093B2 - オープンシールド工法に使用するコンクリート函体 - Google Patents

オープンシールド工法に使用するコンクリート函体

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JP3114093B2
JP3114093B2 JP09261349A JP26134997A JP3114093B2 JP 3114093 B2 JP3114093 B2 JP 3114093B2 JP 09261349 A JP09261349 A JP 09261349A JP 26134997 A JP26134997 A JP 26134997A JP 3114093 B2 JP3114093 B2 JP 3114093B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、市街地に上下水
道、地下道等の地下構造物を施工するオープンシールド
工法に使用するコンクリート函体に関する。
【0002】
【従来の技術】オープンシールド工法は開削工法(オー
プンカット工法)とシールド工法の長所を生かした合理
性に富む工法である。図7にその概略を示すと、図中1
はオープンシールド機で、これは左右の側壁板1aとこ
れら側壁板1aに連結する底板1bとからなる前面、後
面及び上面を開口したシールド機である。
【0003】該オープンシールド機1は前記側壁板1a
と底板1bの先端を刃口として形成し、また側壁板1a
の中央又は後端近くに推進ジャッキ2を後方に向け上下
に並べて配設する。図中3は隔壁を示す。
【0004】図示は省略するが、発進坑内にこのオープ
ンシールド機1を設置して、オープンシールド機1の推
進ジャッキ2を伸長して発進坑内の反力壁に反力をとっ
てシールド機1を前進させ、地下構造物を形成する第1
番目のコンクリート函体4を上方から吊り降し、シール
ド機1のテール部1c内で縮めた推進ジャッキ2の後方
にセットする。推進ジャッキ2と反力壁の間にはストラ
ットを配設して適宜間隔調整をする。
【0005】また、発進坑は土留壁で構成し、オープン
シールド機1を発進させるにはこの土留壁を一部鏡切り
するが、必要に応じて薬液注入等で発進坑の前方部分に
地盤改良を施しておくこともある。
【0006】ショベル等の掘削機9でオープンシールド
機1の前面又は上面から土砂を掘削しかつ排土する。こ
の排土工程と同時またはその後に推進ジャッキ2を伸長
してオープンシールド機1を前進させる。この前進工程
の場合、コンクリート函体4の前にはボックス鋼材又は
型鋼を用いた枠体よりなる押角8を配設する。
【0007】そして前記第1番目のコンクリート函体4
の前に第2番目のコンクリート函体4をオープンシール
ド機1のテール部1c内に吊り降す。以下、同様の排土
工程、前進工程、コンクリート函体4のセット工程を適
宜繰返して、順次コンクリート函体4をオープンシール
ド機1の前進に伴い縦列に地中に残置し、さらにこのコ
ンクリート函体4の上面に埋戻し5を施す。
【0008】なお、コンクリート函体4をシールド機1
のテール部1c内に吊り降す際には、コンクリートブロ
ック等による高さ調整材7をコンクリート函体4下に配
設し、このテール部1c内でコンクリート函体4の左右
および下部の空隙にグラウト材6を充填する。
【0009】このようにして、オープンシールド機1が
到達坑まで達したならばこれを撤去して工事を完了す
る。
【0010】このようなオープンシールド工法では、前
記のごとくコンクリート函体4は、シールド機1のテー
ル部内に吊り降され、オープンシールド機1の前進とと
もに該テール部1cから出て地中に残されていくもので
ある。そして、コンクリート函体4は鉄筋コンクリート
製のもので、図8に示すように左側板4a,右側板4b
と上床板4cと下床板4dとからなるもので、前後面が
開口10として開放されている。
【0011】ところでコンクリート函体4同士の接続
は、図示は省略するが、コーナー部に前後方向の貫通孔
を設け、長ボルト等の締結をもって縦列に並ぶものを剛
に接続していく。
【0012】しかし、地下構造物として縦列にコンクリ
ート函体4は、地震や軟弱地盤を原因とする地盤の不等
沈下等の影響で変位を受けることがあり、ボルト等で剛
に接続されたものでは、この変位に対応できず継手部の
破壊をもたらすおそれがある。
【0013】そこで、地盤の不等沈下等の影響での変位
に対応できる可撓性の変位吸収コンクリート函体11とし
て、例えば図6に示すように前後で2分割し、対向する
分割体11A,11Bの相互の間に隙間を確保し、各分割体
11A,11Bの端面には水膨潤性止水材14を介在させて継
手金物13を配設する。水膨潤性止水材14は、液状ゴムと
ウレタンポリマーの混練による膨潤性止水材や、ゴム物
質、水膨潤性物質および吸水性物質を配合した均質混和
組成物を主成分とする膨潤性止水材である。
【0014】継手金物13は図示のようにアンカー15を介
して分割体11A,11Bの成形時に同時にセットできるよ
うにしたり、図示は省略するがナットを分割体11A,11
Bの端面に埋込んでおき、ボルト等で固定する方法もあ
る。
【0015】なお、分割体11A,11Bの対向する端部
は、箱抜きとなるような凹部16として形成しておく。
【0016】そして、分割体11A,11Bの相互間に鋼材
による厚板の間隔保持材18を配設して一体化し、この間
隔保持材18が配置された隙間12の外周面を予め第1の可
撓性輪状シール材17aで閉塞する。
【0017】可撓性輪状シール材17aは耐候性、耐水性
に優れたゴムに補強繊維層を挟んだ三層構造からなるも
の、または、ナイロン基布を埋層し、その外側に耐候性
の良いクロロプレン系のゴムでカバーしたものなどで、
強力な補強繊維層で外水圧を受け止め、また、山形もし
くは蛇行させた形状で変位に対してスムーズに対応でき
るものとする。
【0018】第1の可撓性輪状シール材17aは端部を継
手金物13に水密にボルト止めした。
【0019】このような変位吸収コンクリート函体11
は、通常のコンクリート函体4の間に、適宜間隔で配置
するが、コンクリート函体4との接合は、コンクリート
函体4同士の接合と同じく、コーナー部に前後方向の貫
通孔を設け、長ボルト等の締結をもって縦列に並ぶもの
を剛に接続していく方法などが採用できる。
【0020】このような変位吸収コンクリート函体11を
使用するオープンシールド工法は、工法の全体の概要と
しては前記図7に示す通りで詳細説明は省略するが、オ
ープンシールド機1での掘進及びコンクリート函体4の
セット工程を繰返して、順次コンクリート函体4をオー
プンシールド機1の前進に伴い縦列に地中に残置し、さ
らにこのコンクリート函体4の上面に埋戻し5を施す。
【0021】オープンシールド機1のテール部1c内に
吊り下ろすコンクリート函体4以外の変位吸収コンクリ
ート函体11は、図5にも示すように分割体11A,11Bは
間隔保持材18により連結され一体的になるので、両方揃
ってシールド機1内に吊り下ろすことができ、これら分
割体11A,11Bは、先に順次オープンシールド機1の前
進に伴い縦列に残置したコンクリート函体4に長ボルト
等の締結をもって剛に接続し、その後ではシールド機1
を掘進させ、新たなコンクリート函体4をシールド機1
内に吊り下ろして同様に分割体11A,11Bに長ボルト等
の締結をもって剛に接続する。
【0022】前記シールド機1を掘進し、ショベル等の
掘削機でオープンシールド機1の前面又は上面から土砂
を掘削しかつ排土する。この排土工程と同時またはその
後に推進ジャッキ2を伸長してシールド機1を前進させ
る。図示は省略するがこの前進工程の場合、コンクリー
ト函体4もしくは分割体11A,11Bの前にはボックス鋼
材又は型鋼を用いた枠体よりなる押角を配設する。
【0023】推進ジャッキ2の推力を受け、反力受け体
となる分割体11A,11Bは間隔保持材18により連結され
一体的になっているので、そのまま後方に推進ジャッキ
2の推力を伝えることができる。
【0024】このようにしてかなり後方になり、シール
ド機1の推進ジャッキ2からの力を受けない状態になっ
た時点で、間隔保持材18をそのまま内側に引き抜くこと
で撤去して、函体内部から隙間12の内周面に第2の可撓
性輪状シール材17bを取り付け、これで閉塞する。この
第2の可撓性輪状シール材17bは第1の可撓性輪状シー
ル材17aと同様のものである。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】分割体11A,11Bで変
位吸収コンクリート函体11を構成する場合に、分割体11
A,11Bの間に隙間12に介装する間隔保持材18が鋼板で
あるため、この間隔保持材18と分割体11A,11Bとの間
の止水を図るための部材として第1と第2の可撓性輪状
シール材17a,17bが必須のものとなる。
【0026】また、間隔保持材18は鋼板であるから、推
進ジャッキ2の推力伝達部材として機能するだけで、分
割体11A,11Bが相互にずれたときにこれに対処するこ
とは困難である。
【0027】そして、シールド機1の掘進が進行して分
割体11A,11Bがシールド機1の推進ジャッキ2からの
推力を受けない後方に位置したときには、間隔保持材18
を引き抜いて撤去する必要があり、施工性がよくない。
【0028】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、分割体で変位吸収コンクリート函体を構成する場合
に、分割体相互の隙間に内外の周面にシール材を設けな
くとも確実に止水を図ることができ、分割体相互の隙間
に介在させた部材が推進ジャッキの推力伝達部材となる
だけでなく、分割体がずれたときの緩衝部材としても確
実に機能し、その撤去も不要で施工性の向上を図ること
ができるオープンシールド工法に使用するコンクリート
函体を提供することにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、左右側壁板の内側に推進ジャッキを配設し、
前面、後面及び上面を開口したオープンシールド機の前
面又は上面開口より前方の土砂を掘削排土する工程と、
推進ジャッキを伸長してコンクリート函体を反力にして
シールド機を前進させる工程と、シールド機のテール部
内で縮めた推進ジャッキの後方に新たなコンクリート函
体を上方から吊り降してセットする工程とを適宜繰り返
して順次コンクリート函体を縦列に埋設するオープンシ
ールド工法に使用するコンクリート函体において、通常
のコンクリート函体の間で適宜間隔で配置する変位吸収
コンクリート函体は、前後で2分割し、対向する分割体
相互の隙間に可撓性部材としてゴム板を介在させ、該ゴ
ム板は、前後の分割体の方向に向けて外側端部を延長
し、前後の分割体への止水部を形成するとともに、ゴム
層と鋼板とを交互に積層した免震ゴムで形成することを
要旨とするものである。
【0030】請求項1記載の本発明によれば、変位吸収
コンクリート函体は、前後で2分割し、対向する分割体
相互の隙間に可撓性部材としてゴム板を介在させたか
ら、シールド機の推進ジャッキからの推力を後方に伝達
する伝達部材としての機能を確保しつつ、分割体が相互
にずれた場合には緩衝部材として機能する。
【0031】そして、分割体相互の隙間に介在させる部
材の材質をゴムとすることで、接着などにより分割体に
容易に取り付けることができ、さらに分割体の内外の周
面にシール材などを別途設けずに止水を図れる。
【0032】分割体相互の隙間に介在させるゴム板は、
前後の分割体の方向に向けて外側端部を延長し、前後の
分割体への止水部を形成することにより、分割体の内外
の周面に止水部材として可撓性輪状シール材を取り付け
ることなく、ゴム板に一体に形成した止水部によりさら
に確実に止水できる。
【0033】さらに、ゴム板は、ゴム層と鋼板とを交互
に積層した免震ゴムを使用することで、ゴム板に対して
鉛直に加わる推進ジャッキからの推力は確実に後方に伝
達でき、分割体が相互にずれたときに加わるズレ方向の
力に対してはこれを吸収するようにしてゴム板が撓むか
ら、さらに確実に推力伝達部材および緩衝部材として機
能する。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、図面について本発明の実施
の形態を詳細に説明する。図1はオープンシールド工法
に使用するコンクリート函体の一般例を示す要部の縦断
側面図で、地盤の不等沈下等の影響での変位に対応でき
る可撓性の変位吸収コンクリート函体11として、基本構
成は従来と同様にして図1に示すように前後で2分割
し、対向する分割体11A,11Bの相互の間に隙間を確保
する。
【0035】各分割体11A,11Bの端面には継手金物13
を配設する。継手金物13は図示のようにアンカー15を介
して分割体11A,11Bの成形時に同時にセットできるよ
うにしたり、図示は省略するがナットを分割体11A,11
Bの端面に埋込んでおき、ボルト等で固定する方法もあ
る。
【0036】なお、分割体11A,11Bの対向する端部
は、箱抜きとなるような凹部16として形成しておく。
【0037】そして、分割体11A,11Bのそれぞれの端
面に接着剤20によりゴム板19を配設して、分割体11A,
11Bの相互の隙間にゴム板19を介在させ、さらに分割体
11A,11Bの角部を相互に鋼棒21で緊結して、分割体11
A,11Bを一体化する。
【0038】このような変位吸収コンクリート函体11を
使用するオープンシールド工法は、工法の全体の概要と
しては前記図7に示す通りで詳細説明は省略するが、オ
ープンシールド機1での掘進及びコンクリート函体4の
セット工程を繰返して、順次コンクリート函体4をオー
プンシールド機1の前進に伴い縦列に地中に残置し、さ
らにこのコンクリート函体4の上面に埋戻し5を施す。
【0039】オープンシールド機1のテール部1c内に
吊り下ろすコンクリート函体4以外の変位吸収コンクリ
ート函体11は、図5にも示すように分割体11A,11Bは
ゴム板19および鋼棒21により連結され一体的になるの
で、両方揃ってオープンシールド機1内に吊り下ろすこ
とができ、これら分割体11A,11Bは、先に順次オープ
ンシールド機1の前進に伴い縦列に残置したコンクリー
ト函体4に長ボルト等の締結をもって剛に接続し、その
後ではシールド機1を掘進させ、新たなコンクリート函
体4をシールド機1内に吊り下ろして同様に分割体11
A,11Bに長ボルト等の締結をもって剛に接続する。
【0040】前記オープンシールド機1を掘進し、ショ
ベル等の掘削機でオープンシールド機1の前面又は上面
から土砂を掘削しかつ排土する。この排土工程と同時ま
たはその後に推進ジャッキ2を伸長してオープンシール
ド機1を前進させる。図示は省略するがこの前進工程の
場合、コンクリート函体4もしくは分割体11A,11Bの
前にはボックス鋼材又は型鋼を用いた枠体よりなる押角
を配設する。
【0041】推進ジャッキ2の推力を受け、反力受け体
となる分割体11A,11Bはゴム板19により連結され一体
的になっているので、そのまま後方に推進ジャッキ2の
推力を伝えることができる。
【0042】同時に、分割体11A,11Bが相互にずれた
ときはゴム板19の有する弾力によりこれが緩衝部材とし
て機能する。
【0043】また、このゴム板19が止水材としても機能
するから、分割体11A,11Bの間にさらに格別に止水用
のシール材などを介装しなくてもすむ。
【0044】このような変位吸収コンクリート函体11
は、通常のコンクリート函体4の間に、適宜間隔で配置
するが、コンクリート函体4との接合は、コンクリート
函体4同士の接合と同じく、コーナー部に前後方向の貫
通孔を設け、長ボルト等の締結をもって縦列に並ぶもの
を剛に接続していく方法などが採用できる。そして、設
置が完了した変位吸収コンクリート函体11に配設されて
あるゴム板19はこれを撤去する必要はない。
【0045】また、図2に示すように、ゴム板19が配置
された隙間12の内外の周面を第1の可撓性輪状シール材
17a、第2の可撓性輪状シール材17bで閉塞することも
考えられている。この場合、可撓性輪状シール材の配設
は、図示のように内外の周面に施すものに限定されるも
のではなく、内周面または外周面のいずれか一方だけで
もよく、端部を継手金物13に水密にボルト止めした。
【0046】これにより、ゴム板19による止水に加え
て、第1の可撓性輪状シール材17a、第2の可撓性輪状
シール材17bでシールされるから、さらに確実な止水を
図れる。
【0047】可撓性輪状シール材17a,17bは耐候性、
耐水性に優れたゴムに補強繊維層を挟んだ三層構造から
なるもの、または、ナイロン基布を埋層し、その外側に
耐候性の良いクロロプレン系のゴムでカバーしたものな
どで、強力な補強繊維層で外水圧を受け止め、また、山
形もしくは蛇行させた形状で変位に対してスムーズに対
応できるものとする。
【0048】図3は本発明のコンクリート函体の実施形
態を示し、基本的構成は前記図1に示したものと同様で
あるからここでの詳細な説明は省略するが、これに加え
て、ゴム板19の外側端部を前後の分割体の方向に向けて
延長し、この延長部19a,19bを前後の分割体への止水
部に形成した。よって、分割体11A,11Bの相互の隙間
に介在するゴム板で分割体11A,11Bの結合部の外周面
を一体に覆うことができ、前記のような可撓性輪状シー
ル材17a,17bを配設しなくとも、分割体11A,11B相
互を確実に止水できる。
【0049】そして、図4に示すように、ゴム板19をゴ
ム層22と鋼板23とを交互に幾層にも積層した免震ゴムで
形成した。これにより、免震ゴムの特性を活かし、ゴム
板19はこれに対して鉛直に加わる力に対しては強いか
ら、推進ジャッキ2からの推力は確実に後方に伝達で
き、また、分割体11A,11Bが相互にずれたときに加わ
るズレ方向の力に対してはこれを吸収するようにしてゴ
ム板19が撓むから、さらに確実に推力伝達部材および緩
衝部材として機能する。
【0050】
【発明の効果】以上述べたように本発明のオープンシー
ルド工法に使用するコンクリート函体は、分割体で構成
する変位吸収コンクリート函体を適宜間隔で配置するこ
とで、地盤の不等沈下等の影響での変位に対応でき、こ
の場合に分割体相互の隙間に内外の周面にシール材を設
けなくとも簡単な構造で確実に止水を図ることができ、
分割体相互の隙間に介在させた部材が推進ジャッキの推
力伝達部材となるだけでなく、分割体がずれたときの緩
衝部材としても確実に機能し、その撤去も不要で施工性
の向上を図ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】オープンシールド工法に使用するコンクリート
函体の一般例を示す要部の縦断側面図である。
【図2】オープンシールド工法に使用するコンクリート
函体の他の一般例を示す要部の縦断側面図である。
【図3】本発明のオープンシールド工法に使用するコン
クリート函体の実施形態を示す要部の縦断側面図であ
る。
【図4】本発明のオープンシールド工法に使用するコン
クリート函体の実施形態を示す要部の縦断側面図であ
る。
【図5】本発明のコンクリート函体を使用するオープン
シールド工法を示す縦断側面図である。
【図6】オープンシールド工法に使用する従来のコンク
リート函体の一例を示す縦断側面図である。
【図7】オープンシールド工法の概要を示す縦断側面図
である。
【図8】通常のコンクリート函体の斜視図である。
【符号の説明】
1…オープンシールド機 1a…側壁板 1b…底板 1c…テール部 2…推進ジャッキ 3…隔壁 4…コンクリート
函体 4a…左側壁板 4b…右側壁板 4c…上床板 4d…下床板 5…埋戻し 6…グラウト材 7…高さ調整材 8…押角 9…掘削機 10…開口 11…変位吸収コンクリート函体 11A,11B…分割
体 12…隙間 13…継手金物 14…水膨潤性止水材 15…アンカー 16…凹部 17a…第1の可撓
性輪状シール材 17b…第2の可撓性輪状シール材 18…間隔保持材 17c…可撓性輪状シール材 19…ゴム板 19a,19b…延長部 20…接着剤 21…鋼棒 22…ゴム層 23…鋼板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21D 9/06 331 E21D 11/38 E02D 29/05 E03F 3/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右側壁板の内側に推進ジャッキを配設
    し、前面、後面及び上面を開口したオープンシールド機
    の前面又は上面開口より前方の土砂を掘削排土する工程
    と、推進ジャッキを伸長してコンクリート函体を反力に
    してシールド機を前進させる工程と、シールド機のテー
    ル部内で縮めた推進ジャッキの後方に新たなコンクリー
    ト函体を上方から吊り降してセットする工程とを適宜繰
    り返して順次コンクリート函体を縦列に埋設するオープ
    ンシールド工法に使用するコンクリート函体において、
    通常のコンクリート函体の間で適宜間隔で配置する変位
    吸収コンクリート函体は、前後で2分割し、対向する分
    割体相互の隙間に可撓性部材としてゴム板を介在させ、
    該ゴム板は、前後の分割体の方向に向けて外側端部を延
    長し、前後の分割体への止水部を形成するとともに、ゴ
    ム層と鋼板とを交互に積層した免震ゴムで形成すること
    を特徴とするオープンシールド工法に使用するコンクリ
    ート函体。
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JP4598731B2 (ja) * 2006-08-09 2010-12-15 誠 植村 コンクリート函体

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