JP3113918B2 - ホブ刃付盤 - Google Patents

ホブ刃付盤

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JP3113918B2 JP35483095A JP35483095A JP3113918B2 JP 3113918 B2 JP3113918 B2 JP 3113918B2 JP 35483095 A JP35483095 A JP 35483095A JP 35483095 A JP35483095 A JP 35483095A JP 3113918 B2 JP3113918 B2 JP 3113918B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホブ刃付盤に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】歯車の製作に使用されるホブは、多数個
の歯切り加工により切歯が摩耗するので、ホブ刃付盤に
よって切刃を成形して所謂刃付を行なう必要がある。図
10は通常のホブの側面図であって、総括的に符号10
で示されたホブは、その外周面に複数條の切歯12が設
けられ、同切歯12には刃付面14が形成され、さらに
円周方向における切歯12相互間に刃溝16が形成され
ている。
【0003】上記切歯12の刃付面14は、図示のよう
に、すくい角θを具え、同すくい角θは、ホブの製造業
者により種々異るが、通常、0°〜6°の範囲に設定さ
れている。ホブ10を使用して多数の歯車の歯切り加工
を行ない上記刃付面14が摩耗した場合、図11に略示
されているように、砥石18によって刃付面14を研削
し成形する必要がある。砥石18により刃付面14を研
削すると、ホブ10の外径Rは当然に僅かずつ小さくな
る。一例として、上記すくい角θが6°、ホブ10の外
径Rが122mmの場合、新品のホブ10では、図11
に示されている刃画面14のオフセット量S(砥石18
の研削面と、ホブ10の中心線O−Oを含み上記研削面
に平行な平面との間の距離)は、12.2mm×sin
6°=6.38mmであるが、刃付面14の研削成形回
数が増える度毎に次第にオフセット量Sが小さくなり、
ホブ切削された歯車の歯の圧力角に誤差が発生する。し
かしながら従来は、上記オフセット量Sの変化を補正せ
ず、オフセット量一定で刃付けを行なっているので、切
削された歯車の歯形が変化する不具合があった。
【0004】また、上記ホブ10の刃付けに際して、従
来のホブ刃付盤では、刃付さるべきホブを、主軸台のア
ーバに嵌装する作業、及び刃付ずみのホブを上記アーバ
から軸線方向に抜き取る作業は、通常、作業者の人力に
よって行なわれている。上記主軸台のアーバは、ホブ刃
付盤の側方に立って作業する作業者の位置から遠く、ホ
ブには十数kgの重さを有するものもあり、さらに上記
アーバとホブとの嵌合間隙は非常に小さく、そのうえホ
ブの外周には多数の切歯が突設されているので、上記ホ
ブ刃付盤におけるアーバに対するホブの挿脱作業は、作
業者にとって著しい重労働であり、かつ安全のために通
常手袋を使用しているが、作業位置が遠く作業姿勢に無
理があるため、負傷の恐れがあり安全上問題があった。
【0005】また、従来のホブ刃付盤では、主軸台のア
ーバに刃付さるべきホブ10を取付け心押し台により保
持し、或る切歯12の列又は条の刃付けガ終ったとき、
刃溝数に応じた回転角度だけ主軸台内の割出し装置によ
りアーバを回転させて、次の切歯12の列又は条の刃付
けが行なわれるが、作業者が刃溝数を誤って認識した場
合、この人為ミスを確認し修正する方法がなく、砥石1
8が破損し、或いはホブ10が廃品となる可能性があっ
た。さらに、切歯12の刃付面14を正しく研削するた
めには、砥石18とホブ10との、ホブ半径方向及び回
転方向の関係位置を正しく設定して、刃付面14の刃溝
16の底部から刃先まで研削する必要があるが、従来
は、砥石18とホブ10との関係位置の設定に当り、砥
石18にハンドル操作等によってホブ10を接近させ、
次に手で砥石18を回転させ、ホブ10と砥石18とが
接触する部位を、先ずホブ10の半径方向に、次に回転
方向に、確認して位置決めを行なっていたが、この作業
は、作業者の感覚に頼るため、正確な関係位置の設定が
困難で、図12に示されているように刃底付近に段が生
じ易く、最悪の場合、刃高が不足して正しい歯切りがで
きない不具合があった。
【0006】なおまた、上記ホブ刃付盤では、上記刃付
面14の研削に使用される砥石18も当然に摩耗し、そ
の摩耗が或る限度を超えると、刃付面14の正確な研削
が行なわれなくなるので、砥石18自体の成形修理が必
要となる。この場合、従来は、ホブ刃付盤に取付けられ
ている砥石を取外して、砥石メーカに修理を依頼してい
るので、相応の修理費が必要となるだけでなく、砥石1
8の着脱に多大の手間を要する不都合があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
鑑み創案されたもので、ホブ刃付盤の主軸台に設けられ
たアーバに、刃付けを行なわせるべきワークとしてのホ
ブの挿脱を、迅速容易かつ安全に行なうことができ、作
業者の労力を軽減すると共に、安全性を向上することが
できるこの種ホブ刃付盤を提供することを、第1の目的
とするものである。また本発明は、刃付けさるべきホブ
の刃溝数、外径、刃底径及び刃付位置を正確かつ自動的
に計測することができる検知手段又は装置を具備し、従
って、正しい刃付けを確実に行なうことができるホブ刃
付盤を提供することを、他の目的とするものである。
【0008】なおまた、本発明は、刃付け用の砥石を、
ホブ刃付盤から取外すことなく、盤上で成形修理を行な
うことができ、従って砥石の修理コストを大巾に低減す
ることができるこの種ホブ刃付盤を提供することを、さ
らに他の目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、ベッドと、刃付さるべきホブが軸線方向
に挿脱自在に嵌装されるアーバを具えた主軸台と、上記
ベッド上に装架され上記アーバと協働して上記ホブを支
持する心押し台と、上記ベッド上に装架され上記主軸台
をアーバ軸線を含む平面内で廻動可能に支持する廻転台
と、上記ホブの刃付を行なう砥石を回転可能に支持する
と共に、同砥石をアーバ軸線方向及びアーバ軸線に対し
直角方向に移動させることができる砥石駆動装置とを具
備してなることを特徴とするホブ刃付盤を提案するもの
である。
【0010】本発明においては、上記心押台を上記アー
バから離隔させ、上記廻転台を廻転させて上記主軸台上
のアーバを作業者に近接した位置に廻動させた状態で、
上記ホブを同アーバに対し挿脱し得るように構成される
ことが好ましく、また本発明において、上記砥石駆動装
置に、上記アーバに嵌装され心押台により保持された刃
付さるべきホブの外径を検知する外径検知装置と、同ホ
ブの刃溝数を検知する刃溝数検知装置と、同ホブの刃底
径を検知すると共に刃付位置を検知する刃付位置検知装
置とが設けられることが好ましい。さらに、本発明にお
いて、上記ベッド上に、摩耗した砥石を成形する砥石成
形装置が設けられることが望ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明の好ましい実施形態を
添付図面について具体的に説明する。先ず、図1の概略
正面図、図2の概略平面図、及び図3の概略側面図にお
いて、符号20は総括的にホブ刃付盤を示し、同刃付盤
20は図示を省略されている支持台又は支持部材によっ
て作業場の床面から適宜の高さ位置に配置されたベッド
22を具えている。上記ベッド22の一側部に廻転台又
はターンテーブル24が装架され、同廻転台又はターン
テーブル24上に主軸台26が装架され、同主軸台26
は実質的に水平方向に延出したアーバ28を具えてい
る。主軸台26には、好ましくはNC制御の割出装置又
は機械的な割出板を有する割出装置が収蔵され、上記ア
ーバ28を所要の割出回転角だけ回転させ、或いは作業
者のスイッチ操作により所望の回転角度、例えば1回転
させることができる。
【0012】上記アーバ28には、外周に多数の切歯1
2を列設した全体として略円筒状をなすホブ10が嵌装
され、スペーサ30及び固定ナット32により同アーバ
28上に挿脱自在に装着される。アーバ28は、上記廻
転台又はターンテーブル24に内蔵され又は付設された
駆動装置(図示せず)を作動させることにより、図2に
実線で示した作動位置即ち刃付作業位置から、同図中に
二点鎖線で示したホブ挿脱位置まで廻動することができ
る。図示の場合、上記廻転台又はターンテーブル24、
従ってアーバ28の作動位置からホブ挿脱位置への回転
角度は45°である。
【0013】上記ベッド22上に、上記アーバ28が作
動位置にあるとき、同アーバと一線をなすセンタバー又
はロッド34を具えた心押し台36が装架されている。
同心押し台36には、適宜のアクチュエータ、好ましく
は複動型のエアシリンダが内蔵され、同アクチュエータ
を作動させることによって、上記センタバー34を上記
アーバ28の自由端部に圧接させ、又は図1及び図2に
示されているように、上記アーバ28から離隔した休止
位置に後退させることができる。
【0014】上記ベッド22の略中央部分における一側
部に、総括的に符号38で示した砥石駆動装置が配設さ
れ、同砥石駆動装置38の保護ケーシング40内に砥石
18が設けられている。技術上良く知られている駆動機
構により、砥石18は、砥石取付軸42に装着されて高
速度で回転され、またアーバ28の軸線方向(図1にお
いて左右方向)及びアーバ28の軸線に対し直角方向
(図1において上下方向及び図の紙面に対し直角方向)
に三次元的に自在に進退移動することができるように設
けられている。
【0015】上記保護カバー40のアーバ28に対向す
る前面に、ブラケット44が固着され、同ブラケット4
4には、アーバ28に嵌装されたホブ10の外径を検知
する外径検知装置46が装架されている。同外径検知装
置46の原理的構成が、図8に示されている。図示のよ
うに、上記ブラケット44にボルト等適宜の固着具によ
って固定される筒状のハウジング48内に固定接点50
が配設されると共に、同固定接点50に対し微小間隔を
存して対向する可動接点52を具えたフィンガ54が摺
動自在に設けられている。固定接点50と可動接点52
とはスプリング56によって通常時は当接しないように
離隔されている。上記フィンガ54のハウジング外部に
突出した端部に当接板58が設けられ、図中に矢印で示
されているように、上記砥石駆動装置38によって、砥
石18と共に保護カバー40がアーバ28に向って下降
し、上記当接板58が同アーバに装着されたホブ10の
外周面に当接することにより、可動接点52が固定接点
50に当接して、電気的信号が発せられるように構成さ
れている。(なお、図8では、固定接点50と可動接点
52との間の隙間は、誇張して実際より大きく画かれて
いる。) 上記アーバ28の中心線の位置は既知であり、また保護
カバー40に取付けられた外径検知装置46の位置も既
知であるので、上記固定接点50と可動接点52とが当
接することによって発せられる信号を受けることによっ
て、ホブ10の外径Rを正確に検知することができる。
【0016】また、上記保護カバー40の前面には、一
対のL字状をなすブラケット60及び62が固着され、
一方のブラケット60の自由端部には、発光ダイオード
のような適宜の発光素子64が装着される共に、他方の
ブラケット62の自由端部には、上記発光素子64から
発せられる光を検知して電気的出力を生起するフォトダ
イオードのような適宜の受光素子66が装着され、これ
ら協働する発光素子64及び受光素子66は、アーバ2
8の軸線に対し平行な直線上に配設されている。従っ
て、アーバ28にホブ10を取付けたのち、砥石駆動装
置38を作動させて、上記発光素子64及び受光素子6
6を、ホブ10の外径よりやや内径側、即ち刃溝16の
円周上に位置させ、主軸台26内の駆動手段によりアー
バ28を正しく一回転させることによって、受光素子6
6の通電回数からホブ10の刃溝16の数を正しく検知
することができ、上記発光素子64と受光素子66とに
よって、刃溝数検知装置68が構成されている。
【0017】上記ホブ10の外径検知装置46及び刃溝
数検知装置68のホブ10及びアーバ28に対する関係
的配置が、図5の拡大側断面図に詳しく示されている。
【0018】また、上記砥石駆動装置38の保護カバー
44の前面に、ブラケット70が装着され、同ブラケッ
ト70には、ホブ10の刃底径を検知すると共に、切歯
12の刃付面14の位置、換言すれば砥石18が刃付け
研削を開始すべき0点を検知する刃付位置検知装置72
が設けられている。上記刃付位置検知装置72の原理的
構成が、図9に示されている。図示のように、上記ブラ
ケット70にボルト等適宜の固着具によって固定される
筒状のハウジング74を具え、同ハウジング74内に固
定接点76が設けられている。また、ハウジング74内
に、一端にフランジ部78を設けたフィンガ80が挿入
され、同フランジ部78には、スプリング82によって
上記固定接点76に弾性的に当接される2個又は3個の
可動接点84が、適宜の円周方向間隔(2個の場合は1
80°、3個の場合は120°)を存して配設されてい
る。上記フィンガ80のフランジ部78側の端部は、枢
軸86を介して摺動ロッド88に連結され、同摺動ロッ
ド88は、ハウジング74内のガイド部材90に摺動自
在に支持されている。さらに、上記フィンガ80のハウ
ジング外方に突出した他端部には、図の紙面に対し直角
方向に延在した四角形の板状体からなる接触子92が固
着されている。
【0019】図9に矢印aで示されているように、接触
子92を介してフィンガ80に軸線方向の外力が作用す
るか、又は矢印bで示されているように接触子92を介
してフィンガ80に、軸線に対し直角方向の外力が作用
すると、2個又は3個の可動接点84の少くとも一つが
固定接点76から離れて、電気的接触が絶たれるので、
瞬時に、矢印a方向又はb方向の何れかに外力が作用し
たこと、換言すれば、他の物体に接触したことが検知さ
れる。
【0020】図6の拡大側断面図に良く示されているよ
うに、砥石駆動装置38を作動させて保護カバー40に
ブラケット70を介し装着された刃付位置検知装置72
のフィンガ下端の接触子92を、アーバ28に装着され
たホブ10の刃溝16内に挿入しその溝底に当接させる
ことによって、刃底径rを正確に検知することができ
る。上記のようにして刃底径rを検知したのち、接触子
92を溝底から僅か上昇させて、アーバ28を図中矢印
cに示されているように僅かに回転させると、接触子9
2がホブ10の刃付面14に当接して信号が発せられる
ので、刃付面14のアーバ28に対する角位置、即ち刃
付け研削作業を行なう際の砥石18の基準位置、換言す
れば0点の位置を正確に検知することができる。
【0021】さらに、図1及び図3に良く示されている
ように、ベッド22上に砥石成形装置94が配設されて
いる。同砥石成形装置94は、側面形状がL字状をなす
支持台96と、同支持台96の上端付近に、螺合その他
の取付手段により砥石18の外周部分に対し進退自在に
支持された棒状のドレッサ98とを具えている。図4の
部分的拡大側面図に良く示されているように、上記ドレ
ッサ98の砥石18側の先端部分には、砥石成形用のダ
イヤモンド粒100が装着され、またドレッサ98に隣
接する支持台96の側面に、位置決め部材102がボル
ト104により取付けられている。上記ボルト104を
弛めたのち、上記位置決め部材102を図の実線で示し
た上方位置に廻動させボルト104を締付けて固定し、
次にドレッサ98の先端のダイヤモンド粒100を位置
決め部材102に当接させて、その位置で同ドレッサ9
8を固定する。続いて、ボルト104を弛めて位置決め
部材102を、図中に一点鎖線で示した休止位置に廻動
させたのち、ボルト104を再び締付けて固定する。上
記操作によりドレッサ98がベッド22上の一定位置に
保持されることとなり、その後、定位置にあるドレッサ
98に対し砥石18を回転させながら、ドレッサのダイ
ヤモンド粒100に圧接させることによって砥石18の
成形が行なわれる。
【0022】図7は、上記砥石18の刃付け作業を行な
う外周部分の拡大断面図である。勿論、砥石18には種
々の構造のものが使用されているが、ここでは、鋼又は
アルミニウム合金製の円板状合金106の外周部分に、
CBN砥粒(キュービック・ボロンナイトライド砥粒)
を主砥石材料として含んだ砥石層108を固着したもの
である。多数のホブ10の刃付け作業を行なうことによ
り、上記砥石層108は、その外周隅角部110が図示
のように摩耗し或いは摩滅する。上記摩耗量が予め設定
された限度を超えると、砥石18の成形が行なわれる。
一例として、適宜のセンサ112によりなぞり、摩耗量
fが、例えば0.1mmに達したとき、上記成形を行な
う。この結果、砥石18の寿命が尽きるまで、砥石駆動
装置38から砥石18を取外すことなく、ホブ刃付盤上
で砥石18の成形を行なうことができる。
【0023】上記構成のホブ刃付盤によれば、図2の平
面図において二点鎖線で示されているように、廻転台又
はターンテーブル24により主軸台26及びアーバ28
を所要の回転角度、例えば45°回転させることによっ
て、ベッド22の側方に立つ作業者に近い位置にアーバ
28が移動するので、重くかつ外周に多数の切歯12を
有するホブ10の挿脱を、迅速容易かつ安全に行なうこ
とができ、作業者の労力を軽減すると共に、安全性を向
上することができる利点がある。
【0024】また、アーバ28に刃付けすべきホブ10
を嵌装し、心押し台36のセンタバー34をアーバ28
に当接させたホブ10の正規保持状態において、砥石駆
動装置38を作動させて、保護カバー40の前面に取付
けられている外径検知装置46の接触子58をホブ10
の外周に当接させることによって、その外径Rを正しく
検知することができ、従って、当該ホブ10に固有のす
くい角θと上記外径Rとから、図11に示されているオ
フセット量Sを正しく算出することができる。
【0025】次に、刃付位置検知装置72により、ホブ
10の刃底径rを検知し、続いて刃付面14の研削を開
始すべき基準位置即ちアーバ28の基準角位置を正確に
検知することができる。さらに、刃溝数検知装置68に
より、刃溝16の正しい数を検知することができ、従っ
てある一つの切歯12の刃付けが終り、順次次の切歯の
刃付けを行なう際のアーバ28の回転角を正しく設定す
ることができる。以上の検知データを、例えばNC制御
装置に入力して砥石駆動装置38を作動させることによ
って、砥石18によりホブ10の切歯12の刃付面14
を正確かつ迅速容易に自動的に研削し成形することがで
きるので、ホブ10の刃付け成形コストを効果的に節減
し得る利点がある。また、ホブ10の刃付けが正確に行
なわれるので、同ホブ10によって歯切りされる歯車の
歯形が正しく加工されることとなり、製品歯車の精度を
確保し向上し得る利点がある。
【0026】さらに、上記ホブ刃付盤では、そのベッド
22上に砥石18の成形修理用の砥石成形装置94が設
けられているので、多数のホブ10の刃付を行なって砥
石18自身が摩耗した場合、砥石18を砥石駆動装置3
8から、その都度取外す必要がなく、そのまま必要な成
形修理を行なうことができるので、砥石18のメンテナ
ンスコストを大巾に低減し得ると共に、従来、砥石18
の成形修理時に必要であった着脱の手間を省くことがで
きる利点がある。
【0027】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、本発明の特許請求の範囲内で、種々の
変更、修正を加え実施することができる。例えば、ホブ
10の外径Rを検知する外径検知装置46、ホブ10の
刃底径r及び刃付面14の正しい位置を検知する刃付位
置検出装置72には、図8及び図9に夫々の原理的構造
を例示した接触型の位置センサに代え、非接触型のセン
サを大替採用することができ、同様に、光学的にホブ1
0の刃溝数を検知するようにした装置に代え、突起とし
ての切歯12と凹所としての刃溝を識別することができ
る磁気的センサ等を任意に採用することができる。
【0028】
【発明の効果】叙上のように、本発明に係るホブ刃付盤
は、ベッドと、刃付さるべきホブが軸線方向に挿脱自在
に嵌装されるアーバを具えた主軸台と、上記ベッド上に
装架され上記アーバと協働して上記ホブを支持する心押
台と、上記ベッド上に装架され上記主軸台をアーバ軸線
を含む平面内で廻動可能に支持する廻転台と、上記ホブ
の刃付を行なう砥石を回転可能に支持すると共に、同砥
石をアーバ軸線方向及びアーバ軸線に対し直角方向に移
動させることができる砥石駆動装置とを具備してなるこ
とを特徴とし、刃付け作業に際して、アーバに対するホ
ブの挿脱を、作業者に近い位置で、迅速容易かつ安全に
行なうことができるので、作業者の労力を軽減し得ると
共に、安全性を向上し得る利点がある。
【0029】また、上記砥石駆動装置に、上記アーバに
嵌装され心押台により保持された刃付さるべきホブの外
径を検知する外径検知装置と、同ホブの刃溝数を検知す
る刃溝数検知装置と、同ホブの刃底径を検知すると共に
刃付位置を検知する刃付位置検知装置とが設けられたこ
とにより、ホブの刃付けを正しく行なうために必要な諸
元を正確迅速に検知して、例えばNC制御装置に入力す
ることによって、砥石駆動装置を自動的に作動させるこ
とができるので、ホブの刃付け作業コストを低減し得る
と共に、ホブ刃付けの品質、精度を向上し得る利点があ
る。さらに、上記ベッド上に、摩耗した砥石を成形する
砥石成形装置を設けたことによって、多数個のホブの刃
付けを行って摩耗した砥石を、上記砥石駆動装置から取
外すことなく、そのまま耐久性の限界まで成形修理して
使用することができるので、砥石のメンテナンスコスト
を効果的に低減し得る利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るホブ刃付盤の好ましい実施形態を
示す概略正面図である。
【図2】図1に示したホブ刃付盤の概略平面図である。
【図3】図1に示したホブ刃付盤の概略側面図である。
【図4】図3に示されている砥石成形装置の要部を示し
た部分的拡大側面図である。
【図5】図1における外径検知装置及び刃溝数検知装置
とホブとの関係を示した要部拡大側面図である。
【図6】図1における刃付位置検知装置とホブとの関係
を示した要部拡大側面図である。
【図7】ホブの刃付を行なう砥石の摩耗状態を示した要
部拡大図である。
【図8】図5に示した外径検知装置の原理的構造を示し
た断面図である。
【図9】図6に示した刃付位置検知装置の原理的構造を
示した断面図である。
【図10】ホブの一例を示した側面図である。
【図11】ホブの刃付面と砥石との関係を示した部分的
側面図である。
【図12】不正確なホブ刃付けを行なった場合の切歯の
形状を示した部分的側面図である。
【符号の説明】
10…ホブ、12…切歯、14…刃付面、16…刃溝、
18…砥石、20…ホブ刃付盤、22…ベッド、24…
廻転台又はターンテーブル、26…主軸台、28…アー
バ、34…センタバー、36…心押し台、38…砥石駆
動装置、40…保護カバー、46…外径検知装置、68
…刃溝数検知装置、72…刃付位置検知装置、94…砥
石成形装置、98…ドレッサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 妹尾 孝史 滋賀県守山市勝部町1106番2号 三和精 機株式会社滋賀製作所内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B24B 3/12 B23F 21/16

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベッドと、刃付さるべきホブが軸線方向
    に挿脱自在に嵌装されるアーバを具えた主軸台と、上記
    ベッド上に装架され上記アーバと協働して上記ホブを支
    持する心押し台と、上記ベッド上に装架され上記主軸台
    をアーバ軸線を含む平面内で廻動可能に支持する廻転台
    と、上記ホブの刃付を行なう砥石を回転可能に支持する
    と共に、同砥石をアーバ軸線方向及びアーバ軸線に対し
    直角方向に移動させることができる砥石駆動装置とを具
    備してなることを特徴とするホブ刃付盤。
  2. 【請求項2】 上記心押台を上記アーバから離隔させ、
    上記廻転台を廻転させて上記主軸台上のアーバを作業者
    に近接した位置に廻動させた状態で、上記ホブを同アー
    バに対し挿脱し得るように構成されたことを特徴とする
    請求項1記載のホブ刃付盤。
  3. 【請求項3】 上記砥石駆動装置に、上記アーバに嵌装
    され心押台により保持された刃付さるべきホブの外径を
    検知する外径検知装置と、同ホブの刃溝数を検知する刃
    溝数検知装置と、同ホブの刃底径を検知すると共に刃付
    位置を検知する刃付位置検知装置とが設けられたことを
    特徴とする請求項1記載のホブ刃付盤。
  4. 【請求項4】 上記ベッド上に、摩耗した砥石を成形す
    る砥石成形装置が設けられたことを特徴とする請求項1
    記載のホブ刃付盤。
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