JPH06246627A - 研削処理装置 - Google Patents

研削処理装置

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JPH06246627A
JPH06246627A JP5029418A JP2941893A JPH06246627A JP H06246627 A JPH06246627 A JP H06246627A JP 5029418 A JP5029418 A JP 5029418A JP 2941893 A JP2941893 A JP 2941893A JP H06246627 A JPH06246627 A JP H06246627A
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JP
Japan
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work
grinding
processing apparatus
casting
cast product
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Application number
JP5029418A
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English (en)
Inventor
Masaaki Hayashi
正明 林
Atsuhiko Ito
篤彦 伊藤
Masayuki Nakanishi
政行 中西
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SANRAIZU GIKEN KK
SUNRISE GIKEN KK
Original Assignee
SANRAIZU GIKEN KK
SUNRISE GIKEN KK
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Publication date
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  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡易な構成により、装置へのワークの着脱が
簡単にでき、ワークのバリの除去が自動で効率よくでき
ること。 【構成】 前後に所定の距離離れた回転軸13,14の
スプロケット15,16間を縦方向に移動する環状のコ
ンベア18の各取付片17に、所定形状の鋳造品30の
保持が可能な上部解放形の治具20を取付具24を介し
て各々着脱可能に取付け、この治具20に保持された鋳
造品30に回転形砥石40を回転状態で摺接させ、この
鋳造品30の被加工面31を研削するとともに、この回
転形砥石40で鋳造品30を研削するときに、鋳造品3
0が治具20から外れないように空気タイヤ51を介し
てワーク押圧ユニット50で押圧するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、研削処理装置に関する
ものであり、特に、鋳造品等の湯口及びバリを順次自動
で研削して除去できるバリ除去装置として使用可能な研
削処理装置に関するものであり、両面の研削処理を行な
うものに好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、鋳造品を製造する過程におい
ては鋳バリ等を処理する必要があり、この鋳造品の湯口
及びバリ等を除去する作業は、人間の手作業によって行
なわれていた。つまり、この鋳バリ除去作業において
は、通常、作業者はゴーグルやマスクをかけ、グライン
ダに鋳造品を押圧してバリ部分を研削することにより、
鋳バリを除去していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、上記のよ
うな従来の鋳バリ除去作業では、作業者は全身鋳物の塵
芥だらけとなって作業しており、作業環境が悪いだけで
なく、作業効率も低く、しかも、安全性の点でも問題が
あった。
【0004】また、この作業を機械化したものとして、
プレス機を利用して鋳造品のバリ部分を切削するものも
あるが、形状の異なる鋳造品毎に刃型を交換する必要が
あり、不経済な点が多かった。また、グラインダによる
機械化を行なうには、鋳造品を装置にセットするのに時
間がかかり、加工後に鋳造品を取外すのにも時間がかか
っていた。これらの着脱作業等を全て自動化したもの
は、装置が大型化し、装置全体の価格が高いという欠点
があった。しかも、鋳造品の形状等の種類に応じて、そ
の都度、着脱機構等を調整しなければならず、加工個数
が少ない場合には、調整作業に手間取り、極めて作業効
率が低かった。
【0005】そこで、本発明は、簡易な構成により、装
置へのワークの着脱が簡単にでき、ワークのバリの除去
が効率よくできる研削処理装置の提供を課題とするもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
研削処理装置は、前後に所定の距離離れた二軸間を縦方
向に移動する複数の取付片が環状に連結されてなる搬送
手段の各取付片に、所定形状のワークの保持が可能な上
部解放形のワーク保持手段を各々着脱可能に取付け、こ
のワーク保持手段に保持されたワークに研削手段を回転
状態で摺接させ、このワークの所定の部位を研削すると
ともに、この研削手段でワークを研削するときに前記ワ
ークがワーク保持手段から外れないようにワーク押圧手
段で押圧するものである。
【0007】請求項2の発明にかかる研削処理装置は、
前記ワーク保持手段が、裏面に所定のガイドに沿って移
動可能な摺接部を有し、進行方向に対して左右方向への
移動が規制されるものである。
【0008】請求項3の発明にかかる研削処理装置は、
前記研削手段が、ワークが研削手段部分を通過するとき
に回転状態で前記ワークに摺接し、ワークを複数の方向
から同時に研削可能なものである。
【0009】請求項4の発明にかかる研削処理装置は、
前記研削手段が、支持位置の調整が可能なものである。
【0010】請求項5の発明にかかる研削処理装置は、
前記研削手段が、弾性体を介して支持されているもので
ある。
【0011】請求項6の発明にかかる研削処理装置は、
前記ワーク押圧手段が、ワークが前記研削手段部分を通
過するときに空気圧を利用した所定の緩衝体を介して前
記ワークを前記ワーク保持手段に押圧するものである。
【0012】
【作用】請求項1の発明の研削処理装置においては、前
後縦方向に移動する環状の搬送手段の各取付片に上部解
放形のワーク保持手段を各々着脱可能に取付け、このワ
ーク保持手段に保持されたワークに回転式の研削手段を
摺接させて所定の部位を研削するとともに、この研削を
するときにワークをワーク押圧手段で押圧するものであ
るから、搬送手段の各取付片の各ワーク保持手段に未加
工のワークを順次載置するだけで加工が可能な状態にセ
ットでき、しかも、加工時はワーク押圧手段によってワ
ークがワーク保持手段から外れず、また、加工後はワー
クがワーク保持手段から自然に落下して離脱する。
【0013】請求項2の発明の研削処理装置において
は、前記ワーク保持手段の裏面に所定のガイドに沿って
移動可能な摺接部を有し、前記ワーク保持手段が進行方
向に対して左右方向への移動が規制されているものであ
るから、前記ワーク保持手段が進行方向に対して左右方
向に移動せず、このワーク保持手段によって保持された
ワークの位置決めが自動的にできる。
【0014】請求項3の発明の研削処理装置において
は、ワークが研削手段部分を通過するときに研削手段が
回転状態で前記ワークに摺接し、ワークを複数の方向か
ら同時に研削可能なものであるから、ワークの複数の部
位を一度に研削できる。
【0015】請求項4の発明の研削処理装置において
は、前記研削手段の支持位置の調整が可能なものである
から、ワークの形状や研削手段の消耗状態に応じて研削
手段の位置を適宜調整して研削加工ができる。
【0016】請求項5の発明の研削処理装置において
は、前記研削手段が弾性体を介して支持されているもの
であるから、ワークの大きなバリ等により研削手段に大
きな負荷が作用しても、研削手段が移動し衝撃を緩和で
きる。
【0017】請求項6の発明の研削処理装置において
は、ワークが研削手段部分を通過するときに、前記ワー
ク押圧手段が空気圧を利用した所定の緩衝体を介してワ
ークを前記治具に押圧するものであるから、ワークの形
状が異なっても同一のワーク押圧手段によってワークが
ワーク保持手段から外れないように対処できる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明をする。
【0019】まず、本実施例の研削処理装置の全体構成
について説明する。図1は本発明の一実施例である研削
処理装置の外観を示す正面図、図2は背面図、図3は平
面図、図4は側面図である。
【0020】図において、コンベアユニット1は装置中
央に位置するベースユニット2に組込まれており、この
コンベアユニット1を両側から挟み込むようにして砥石
台ユニット3が各々配設されている。本装置の上部に
は、コンベアユニット1及び砥石台ユニット3に各種の
運転指令を与えるための操作盤4が配設されている。砥
石台ユニット3には切込ハンドル5が組付けられてお
り、この切込ハンドル5を適宜回転させて後述する回転
形砥石の位置調整を行なう。本装置の背面にはコンベア
ユニット1から離脱した加工後のワークを排出するため
のワーク排出口6が設けられている。加工時に発生する
比較的大きな切り粉は内部の受皿(図示せず)に堆積
し、この切り粉受皿は必要に応じて切り粉受皿取出扉7
から取出すことができる。また、本装置の上部には集塵
機用口8が配設されており、この集塵機用口8を介して
集塵機(図示せず)が接続されている。そして、その集
塵機によって加工時に発生する埃状の塵芥が集められ
る。また、本装置の前面下部には清掃用扉9が設けられ
ている。コンベアユニット1はコンベア駆動用モータ1
0によって駆動され、加工時には保護カバー11によっ
て加工部が覆われている。なお、この保護カバー11は
必要に応じて開閉可能な構造となっている。
【0021】続いて、本実施例の研削処理装置の各構成
部の詳細について説明する。図5は本発明の一実施例で
ある研削処理装置内の要部を示す正面図であり、図6は
同じく研削処理装置内の要部を示す側面図である。図7
は本発明の一実施例である研削処理装置のコンベアに取
付けられた治具及びワークを示す斜視図である。
【0022】図において、コンベアユニット1は、前後
に所定の距離離れた2つの回転軸13,14に各々装着
されたスプロケット15,スプロケット16間にコンベ
ア18が掛け渡されて構成されており、コンベア18は
複数の取付片17が環状に連結されて形成されている。
このコンベア18の両側には、前後に平行に延びるガイ
ド19が配設されている。そして、このコンベア18の
各取付片17には、所定形状の治具20が各々着脱可能
に取付けることができる。つまり、取付片17には各々
捩子孔17aが螺設されており、この捩子孔17aに治
具20の取付孔21を合わせてボルト等の取付具24で
締付けることにより、治具20を取付片17に装着する
ことができる。また、治具20の下面にはガイド19に
摺接可能な摺接突起22が形成されており、取付片17
に取付けられた各治具20はガイド19に沿って移動す
る。治具20の上面には保持突起23が形成されてお
り、所定形状の鋳造品30を保持突起23間に載置した
場合に、鋳造品30が前後左右方向に移動しないような
状態で保持できる。つまり、この治具20は上部解放形
であり、鋳造品30を上方から載置するだけで、鋳造品
30の前後左右方向の動きを規制できる。しかも、この
種の治具20を使用すれば、かなり横幅の広い鋳造品3
0にも対応できる。こうして、コンベアユニット1のコ
ンベア駆動用モータ10の運転により、複数の治具20
が各取付片17に取付けられた環状のコンベア18は順
次所定の速度で移動する。
【0023】コンベアユニット1の左右両側に各々位置
する砥石台ユニット3には、回転形砥石40が砥石軸受
41によって略水平対向2軸状態で軸支されており、こ
の各回転形砥石40は各々モータ42によって回転す
る。そして、回転形砥石40とコンベアユニット1との
位置関係は切込ハンドル5を回転させることによって調
整できる。通常、回転形砥石40は、取付片17に治具
20を介して保持された鋳造品30の被加工面31に回
転状態で摺接するように調整される。また、この回転形
砥石40はバネ43を介して外側方向へ移動可能な状態
で支持されており、所定以上の負荷が回転形砥石40に
作用した場合には、回転形砥石40は外方向へ移動す
る。
【0024】コンベアユニット1のコンベア18が移動
を開始すると、治具20に載置された鋳造品30は次々
と略対向状態にある回転形砥石40間へ供給されるが、
このとき鋳造品30はワーク押圧ユニット50によって
上方から押圧される。つまり、回転形砥石40で鋳造品
30の被加工面31を研削する際に、ワーク押圧ユニッ
ト50は鋳造品30が治具20から外れないように押圧
する。ワーク押圧ユニット50は、鋳造品30と直に接
する部分は空気タイヤ51で構成されており、鋳造品3
0を所定の弾性力で下方に押圧するので、鋳造品30上
面の小さな凹凸は空気タイヤ51で吸収される。また、
この空気タイヤ51は複数の支持棒52,54やバネ5
3を介して支持されている。
【0025】ここで、このワーク押圧ユニット50の詳
細について説明する。
【0026】図8は本発明の一実施例である研削処理装
置による研削加工に入る直前の状態を示す斜視図、図9
の(a)は本発明の一実施例である研削処理装置のワー
ク押圧手段を示す正面図であり、(b)は側面図であ
る。
【0027】図のように、空気タイヤ51は支持部材5
1aによって直接支持されており、この支持部材51a
には支持棒52が遊嵌状態で嵌挿されている。そして、
この支持棒52には支持部材51aを挟んで上部及び下
部に各々バネ53a,53bが介装されている。また、
支持部材51aには他の支持棒54も遊嵌状態で嵌挿さ
れている。つまり、空気タイヤ51は上下方向だけでな
く、前後左右方向に対しても移動可能な状態で支持され
ており、空気タイヤ51及び支持部材51aは各支持棒
52,54に案内されて移動する。この結果、鋳造品3
0の形状等に追従して空気タイヤ51及び支持部材51
aは適宜移動する。したがって、空気タイヤ51に大き
な負荷が作用した場合には、空気タイヤ51及び支持部
材51aが一体となって移動する。しかし、バネ53
a,53bの付勢力によって元の状態に復元される。な
お、支持棒54にバネを介装させても構わない。
【0028】また、保護カバー11の内側には安全性を
確保するためにタッチセンサ60が配設されており、こ
のタッチセンサ60で鋳造品30が治具20に正しく載
置されていない場合等を検知し、加工を中断する。さら
に、鋳造品30の排出側にはカウンター用スイッチ61
が配設されており、このカウンター用スイッチ61部を
鋳造品30が通過することにより、加工後の鋳造品30
の個数を検出し、操作盤4のカウンタに表示する。
【0029】次に、上記構成の研削処理装置によるバリ
除去動作について説明する。
【0030】まず、研削加工を開始する前に、研削加工
に供される鋳造品30に応じた治具20をコンベア18
の各取付片17に各々取付ける。そして、この鋳造品3
0に応じて切込ハンドル5を回転させ回転形砥石40の
位置を調整する。つまり、予め研削後の鋳造品30を用
意し、コンベア18上の取付片17にセットし、回転形
砥石40の先端位置にもっていった状態で、回転形砥石
40の位置を切込ハンドル5で調整し、鋳造品30が研
削終了後に基準寸法になるように設定する。通常、切込
ハンドル1回転で回転形砥石40は3.5mm進むが、回
転形砥石40の送り量は、研削後の鋳造品30の寸法に
よって決定する。
【0031】そして、操作盤4の起動押ボタンスイッチ
を押すことにより、左右の砥石台ユニット3の回転形砥
石40が回転を開始し、コンベアユニット1のコンベア
18が起動する。なお、操作盤4内には、コンベア18
の速度調整用のインバータが内蔵されており、このイン
バータに付帯しているパラメータユニットによってコン
ベア18の速度の調整ができる。こうして、運転が開始
されると、作業者は、コンベア18の治具20に次々と
鋳造品30を載置する。治具20に載置された鋳造品3
0は列状態で回転形砥石40間に向って進み、鋳造品3
0の両側の被加工面31は左右の回転形砥石40によっ
て研削される。回転形砥石40は鋳造品30の被加工面
31に鋳造品30を下方に押圧するような回転方向で摺
接する。しかも、このとき、ワーク押圧ユニット50の
空気タイヤ51によって鋳造品30が押圧されるので、
研削加工時に鋳造品30が治具20から外れる虞れはな
い。通常、回転形砥石40は鋳造品30の被加工面31
に対して完全な面接触状態で摺接するのではなく、回転
形砥石40の周囲の一部が接触する。しかし、回転形砥
石40は所定の回転速度で回転しており、しかも鋳造品
30は所定の速度で移動しているので、結果として、鋳
造品30の被加工面31は平面状に研削される。つま
り、回転形砥石40は完全な水平対向状態ではなく、若
干角度を持って鋳造品30の被加工面31に摺接するよ
うに支持されている。
【0032】また、回転形砥石40で鋳造品30の被加
工面31が研削されるときには、バリ等の各種の研削粉
が発生する。比較的大きなバリ等は下方へ落下し、装置
内に据付けられている切り粉受皿(図示せず)に落下し
堆積する。一方、埃状の塵芥は装置上部の集塵機用口8
から集塵機によって吸取られる。しかも、この研削加工
部は保護カバー11で覆われているので、切り粉等は外
部に散乱しない。したがって、工場内が汚染されず、従
来のようなグラインダによる手作業の場合に比べて、極
めて作業環境が向上する。
【0033】回転形砥石40部分を通過し、研削が終了
した鋳造品30が後方の回転軸14のスプロケット16
の外側まで移動すると、治具20が下向きになり、鋳造
品30は自重によって自然落下し、ワーク排出口6から
排出される。つまり、本実施例では、何ら特別な手段を
設けることなく、鋳造品30を治具20から自動で離脱
できる。
【0034】こうして、次々と鋳造品30の研削加工を
行ない、鋳造品30のバリ除去を行なうが、回転形砥石
40の磨耗量は研削条件によって異なる。そこで、鋳造
品30何個で何mm回転形砥石40を送ればよいかデータ
を取り、このデータが出たら、操作盤4に組込まれてる
プリセットカウンタを利用して、ブザーによる警報を発
するようにすれば、この警報毎に決められた送り量だけ
回転形砥石40を進めることにより、安定した研削加工
を維持できる。そして、回転形砥石40が所定量以上消
耗した場合には、新しい回転形砥石40に交換する必要
がある。なお、この鋳造品30の研削加工終了個数は排
出側に配設されたカウンター用スイッチ61によってカ
ウントされる。操作盤4にはトータルカウンタも内蔵さ
れており、研削終了後の鋳造品30の総数量表示もでき
る。
【0035】また、この研削処理装置には、誤って治具
20に合致しない異なる鋳造品30等が回転形砥石40
間に供給されるのを防止するために、保護カバー11の
内側に過誤投入検知用のタッチセンサ60が配設されて
いる。そして、このタッチセンサ60に鋳造品30が接
触した場合は、砥石台ユニット3及びコンベアユニット
1が停止し、所定の警報を発して、作業者等に報知す
る。なお、タッチセンサ60に接触した鋳造品30を取
除くことにより、自動・手動運転とも運転可能な状態に
戻る。このタッチセンサ60及び上記のカウンター用ス
イッチ61は鋳造品30の高さ等に合わせて、その都度
調整する必要がある。このタッチセンサ60の位置合わ
せは、治具20上に鋳造品30を載せた状態で1〜2mm
程度間隔を開けた状態でセットし、カウンター用スイッ
チ61は5〜10mm程度接触するような状態に設定す
る。タッチセンサ60及びカウンター用スイッチ61は
各々カバーの長孔によって上下位置の調整が可能なよう
に取付けられている。このため、手動運転で回転形砥石
40の位置調整中、カウント不要の場合は、排出側のカ
ウンター用スイッチ61を鋳造品30に当接しないよう
に調整することもできる。
【0036】研削加工に供される鋳造品30は、作業者
の目視検査を経て治具20に載置されるが、誤って大き
な湯口やバリを有する鋳造品30が治具20に載置され
ることがあり得る。斯かる場合には、回転形砥石40に
極めて大きな負荷が作用することがあるので、鋳造品3
0や回転形砥石40の破損を防止するために、回転形砥
石40がバネ43の付勢力に抗して外方向へ移動する。
【0037】さらに、上記以外の安全対策として、コン
ベアユニット1及び砥石台ユニット3の駆動を行なって
いるモータに定格電流以上の過電流が流れた場合には、
サーマル異常となり、モータ保護のために、モータの運
転が自動的に停止し、所定の警報が発せられる。また、
コンベア18の速度変更用のインバータに異常が発生し
た場合にも、インバータ保護のために装置の動作を自動
的に停止し、所定の警報を発する。
【0038】なお、上記説明では、研削処理装置を自動
運転する場合について述べたが、手動運転に切換えるこ
とも可能である。手動運転のときは、例えば、左右各々
の砥石台ユニット3の単独運転や、コンベアユニット1
のみといった個別運転もできる。この他、架台ユニット
(図示せず)やワーク固定ユニット(図示せず)等を適
宜加え、各部分のユニット化を図れば、これらの各ユニ
ットを適宜組合わせることにより、各種の加工にも容易
に対応ができる。
【0039】このように、本実施例の研削処理装置は、
前後に所定の距離離れた回転軸13,14に装着された
スプロケット15,16間を縦方向に移動する複数の取
付片17が連結されてなる環状のコンベア18(搬送手
段)と、前記コンベア18(搬送手段)の各取付片17
に各々着脱可能に取付けられ、所定形状の鋳造品30を
載置するだけで保持が可能な保持突起23を有する上部
解放形の治具20(ワーク保持手段)と、前記治具20
(ワーク保持手段)に保持された鋳造品30(ワーク)
に回転状態で摺接し、前記鋳造品30(ワーク)の被加
工面31を研削する回転形砥石40(研削手段)と、前
記回転形砥石40(研削手段)で鋳造品30(ワーク)
を研削するときに、鋳造品30(ワーク)が前記治具2
0(ワーク保持手段)から外れないように押圧するワー
ク押圧ユニット50(ワーク押圧手段)とを備えたもの
である。
【0040】即ち、本実施例の研削処理装置は、前後縦
方向に移動する環状のコンベア18の各取付片17に上
部解放形の治具20を各々着脱可能に取付け、この治具
20に保持された鋳造品30へ回転形砥石40を摺接さ
せて被加工面31を研削するとともに、この研削をする
ときに鋳造品30をワーク押圧ユニット50で押圧する
ものである。
【0041】したがって、コンベア18の各取付片17
の各治具20に未加工の鋳造品30を順次載置するだけ
で研削加工が可能な状態にセットでき、次々と研削加工
がされる。しかも、加工時はワーク押圧ユニット50に
よって鋳造品30が治具20から外れず、また、加工後
は鋳造品30が治具20から自然に落下して離脱する。
この結果、簡易な構成により、装置への鋳造品30の着
脱が簡単にでき、しかも、鋳造品30のバリの除去が自
動でできるので、作業効率が向上する。
【0042】また、本実施例の研削処理装置は、前記治
具20(ワーク保持手段)の裏面にコンベア18の両側
に位置するガイド19に沿って移動可能な摺接突起22
を有し、コンベア18の進行方向に対して左右方向の治
具20の移動が規制されるものである。したがって、治
具20が進行方向に対して左右方向に移動せず、この治
具20によって保持された鋳造品30も回転形砥石40
間を常に同一状態で通過し、鋳造品30の位置決めが自
動的にできるので、位置決め作業が不要になるととも
に、精度の高い研削加工が実現できる。
【0043】さらに、本実施例の研削処理装置は、鋳造
品30が回転形砥石40(研削手段)部分を通過すると
きに、回転形砥石40(研削手段)が回転状態で鋳造品
30に摺接し、鋳造品30を両側から同時に研削可能な
ものである。したがって、鋳造品30の両側の被加工面
31を一度に研削できるので、加工効率が一段と高ま
る。
【0044】しかも、本実施例の研削処理装置は、回転
形砥石40(研削手段)の鋳造品30に対する位置の調
整が可能なものである。したがって、鋳造品30の被加
工面31に合わせて回転形砥石40の位置を適宜調整し
て研削加工ができるので、各種のワークの研削加工に対
応できるとともに、回転形砥石40の消耗状態に応じて
回転形砥石40の位置を調整して研削加工ができるの
で、精度の高い加工を実現できる。
【0045】さらにまた、本実施例の研削処理装置は、
回転形砥石40(研削手段)がバネ43(弾性体)を介
して支持されている。したがって、鋳造品30の大きな
バリ等により回転形砥石40に大きな負荷が作用して
も、回転形砥石40が移動し衝撃を緩和できるので、鋳
造品30や回転形砥石40の破損を防止できるととも
に、安全性も高い。
【0046】加えて、本実施例の研削処理装置は、鋳造
品30が回転形砥石40(研削手段)部分を通過すると
きに、ワーク押圧ユニット50が空気圧を利用した空気
タイヤ51(所定の緩衝体)を介して鋳造品30を治具
20に押圧するものである。したがって、鋳造品30の
上部に多少の凹凸があったり、或いは鋳造品30の形状
が多少異なっても同一のワーク押圧ユニット50によっ
て鋳造品30が治具20から外れないように対処できる
ので、汎用性が高い。特に、空気圧を利用した空気タイ
ヤ51で鋳造品30を押圧するので、鋳造品30の形状
等に追従し易く、衝撃等の吸収性もよい。
【0047】ところで、上記実施例では、同一形状の鋳
造品30を次々と研削加工する場合について説明した
が、異なる形状の鋳造品30であっても、被加工面31
が同一位置であれば、同時に加工することもできる。な
お、この場合には、鋳造品30の形状に応じた治具20
を取付片17に取付ける必要がある。特に、数種類の治
具20を飛び飛びに取付けておけば、治具20を交換す
ることなく、数種の鋳造品30の加工に対応できる。つ
まり、先に所定の鋳造品30を該鋳造品30用の治具2
0に順次セットして加工し、その後回転形砥石40の位
置を調整し、他の鋳造品30を該鋳造品30用の治具2
0に順次セットして加工するという具合に、連続して加
工ができる。そして、この場合には、コンベア18の速
度を通常の速度よりも速めて加工すれば、より効率的な
加工が実現できる。
【0048】また、上記実施例では、砥石軸受41によ
って回転形砥石40が略水平対向2軸状態で軸支され、
鋳造品30の両面の被加工面31を研削加工する場合に
ついて説明したが、この場合、回転形砥石40をコンベ
ア18の移動中心線に対して必ずしも左右対称位置に据
付ける必要はない。左右の砥石台ユニット3の一方を停
止させて、鋳造品30の片面加工をすることもできる。
この他、回転形砥石40の砥石軸受41の設置角度を変
えれば、鋳造品30の所定の角度を有する被加工面31
にも対処できる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明の
研削処理装置は、搬送手段と、ワーク保持手段と、研削
手段と、ワーク押圧手段とを備え、前後縦方向に移動す
る環状の搬送手段の各取付片に上部解放形の治具を各々
着脱可能に取付け、この治具に保持されたワークに回転
式の研削手段を摺接させて所定の部位を研削するととも
に、この研削をするときにワークをワーク押圧手段で押
圧するとにより、搬送手段の各取付片の各ワーク保持手
段に未加工のワークを順次載置するだけで加工が可能な
状態にセットでき、しかも、加工時はワーク押圧手段に
よってワークが治具から外れず、また、加工後はワーク
がワーク保持手段から自然に落下して離脱するので、簡
易な構成により、ワークのバリ除去が自動ででき、しか
も、装置へのワークの着脱が簡単にでき、作業効率が向
上する。
【0050】請求項2の発明の研削処理装置は、前記ワ
ーク保持手段の裏面に所定のガイドに沿って移動可能な
摺接部を有し、進行方向に対して左右方向への移動が規
制されることにより、前記ワーク保持手段が進行方向に
対して左右方向に移動せず、このワーク保持手段によっ
て保持されたワークの位置決めが自動的にできるので、
精度の高い研削加工が実現できる。
【0051】請求項3の発明の研削処理装置は、ワーク
が研削手段部分を通過するときに研削手段が回転状態で
前記ワークに摺接し、ワークを複数の方向から同時に研
削可能なことにより、ワークの複数の部位を一度に研削
できるので、加工効率が一段と高まる。
【0052】請求項4の発明の研削処理装置は、前記研
削手段の支持位置の調整が可能なことにより、ワークの
形状や研削手段の消耗状態に応じて研削手段の位置を適
宜調整して研削加工ができるので、各種のワークの研削
加工に対応できるとともに、精度の高い加工を実現でき
る。
【0053】請求項5の発明の研削処理装置は、前記研
削手段が弾性体を介して支持されていることにより、ワ
ークの大きなバリ等により研削手段に大きな負荷が作用
しても、研削手段が移動し衝撃を緩和できるので、ワー
クや研削手段の破損を防止でき、安全性も向上する。
【0054】請求項6の発明の研削処理装置は、ワーク
が研削手段部分を通過するときに、前記ワーク押圧手段
が空気圧を利用した所定の緩衝体を介してワークを前記
ワーク保持手段に押圧することにより、ワークの形状が
異なっても同一のワーク押圧手段によってワークがワー
ク保持手段から外れないように対処できるので、汎用性
が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例である研削処理装置の
外観を示す正面図である。
【図2】図2は本発明の一実施例である研削処理装置の
外観を示す背面図である。
【図3】図3は本発明の一実施例である研削処理装置の
外観を示す平面図である。
【図4】図4は本発明の一実施例である研削処理装置の
外観を示す側面図である。
【図5】図5は本発明の一実施例である研削処理装置内
の要部を示す正面図である。
【図6】図6は本発明の一実施例である研削処理装置内
の要部を示す側面図である。
【図7】図7は本発明の一実施例である研削処理装置の
コンベアに取付けられた治具及びワークを示す斜視図で
ある。
【図8】図8は本発明の一実施例である研削処理装置に
よる研削加工に入る直前の状態を示す斜視図である。
【図9】図9の(a)は本発明の一実施例である研削処
理装置のワーク押圧手段を示す正面図であり、(b)は
側面図である。
【符号の説明】
1 コンベアユニット 3 砥石台ユニット 4 操作盤 5 切込ハンドル 6 ワーク排出口 13,14 回転軸 15,16 スプロケット 17 取付片 18 コンベア 19 ガイド 20 治具 22 摺接突起 23 保持突起 30 鋳造品 31 被加工面 40 回転形砥石 41 砥石軸受 42 モータ 43 バネ 50 ワーク押圧ユニット 51 空気タイヤ 51a 支持部材 52,54 支持棒 53,53a,53b バネ 60 タッチセンサ 61 カウンター用スイッチ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後に所定の距離離れた二軸間を縦方向
    に移動する複数の取付片が環状に連結されてなる搬送手
    段と、 前記搬送手段の各取付片に各々着脱可能に取付けられ、
    所定形状のワークの保持が可能な上部解放形のワーク保
    持手段と、 前記ワーク保持手段に保持されたワークに回転状態で摺
    接し、前記ワークの所定の部位を研削する研削手段と、 前記研削手段でワークを研削するときに前記ワークが前
    記ワーク保持手段から外れないように押圧するワーク押
    圧手段とを具備することを特徴とする研削処理装置。
  2. 【請求項2】 前記ワーク保持手段は、所定のガイドに
    沿って移動可能な摺接部を裏面に有し、進行方向に対し
    て左右方向への移動が規制されることを特徴とする請求
    項1に記載の研削処理装置。
  3. 【請求項3】 前記研削手段は、ワークが研削手段部分
    を通過するときに回転状態で前記ワークに摺接し、前記
    ワークを複数の方向から同時に研削可能なことを特徴と
    する請求項1または請求項2に記載の研削処理装置。
  4. 【請求項4】 前記研削手段は、支持位置の調整が可能
    なことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1つ
    に記載の研削処理装置。
  5. 【請求項5】 前記研削手段は、弾性体を介して支持さ
    れていることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れ
    か1つに記載の研削処理装置。
  6. 【請求項6】 前記ワーク押圧手段は、ワークが研削手
    段部分を通過するときに空気圧を利用した所定の緩衝体
    を介して前記ワークを前記ワーク保持手段に押圧するこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1つに記
    載の研削処理装置。
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