JP3113297B2 - 光ファイバユニット - Google Patents

光ファイバユニット

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JP3113297B2
JP3113297B2 JP3628391A JP3628391A JP3113297B2 JP 3113297 B2 JP3113297 B2 JP 3113297B2 JP 3628391 A JP3628391 A JP 3628391A JP 3628391 A JP3628391 A JP 3628391A JP 3113297 B2 JP3113297 B2 JP 3113297B2
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foamed
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density polyethylene
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実 千葉
佳孝 村松
武男 塩野
晃 植松
清一郎 佐野
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昭和電線電纜株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバユニットを
空気の流圧を利用して圧送する方式(以下、エアブロー
ファイバシステムという。)における光ファイバユニッ
トに係り、特に圧送特性の優れた光ファイバユニットに
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、すでに布設された長いポリエチレ
ン(PE)等のパイプの中に光ファイバユニットを挿通す
る方法として、光ファイバの損傷が少ないエアブローフ
ァイバシステムが提案され、引き綱による方法に代わっ
て採用されつつある。
【0003】このようなエアブローファイバシステムに
おいては、光ファイバユニットは空気の流れに沿って圧
送するためできるだけ軽くかつ空気の流れ抵抗を大きく
し、さらにはパイプ内面との滑りを良くすることが好ま
しい。
【0004】したがって、光ファイバユニットの比重を
軽くし空気の流れ抵抗を大きくするために、光ファイバ
ユニットの外側被覆を発泡率の高い発泡プラスチック層
で形成するとともに、この被覆層の表面に凹凸をつけて
表面積を大きくする試みがなされている。なお、被覆層
の表面を粗くすることは帯電防止効果もある。
【0005】従来は光ファイバユニットの軽さや表面粗
さを得るために、上記発泡層を形成する発泡剤入り樹脂
の押出し条件をいろいろ変えて、光ファイバユニットの
圧送特性の向上を計ってきた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな押出し条件によって発泡層を調整する方法では、均
一に荒れた表面状態を安定して得ることは難しく、光フ
ァイバユニットの生産性も低いという問題がある。
【0007】本発明はこのような点に対処してなされた
もので、外観表面が均一に荒れた発泡プラスチック層を
安定して生産性よく形成することができ、プラスチック
パイプ中に空気圧にて挿通するのに好適な圧送特性の優
れた光ファイバユニットを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の光ファイバユニ
ットは、複数の光ファイバ心線に共通被覆層を介して発
泡低密度ポリエチレン組成物からなる発泡層を設けてな
る光ファイバユニットにおいて、前記発泡低密度ポリエ
チレン組成物からなる発泡層の表面は、該発泡層を構成
する発泡低密度ポリエチレン材料へフィラー材料を添加
することにより、粗面とされていることを特徴とする。
【0009】上記フィラー粒子の平均粒径は1〜300 μ
m 、好ましくは5 〜100 μm の範囲が適当である。また
発泡率は20〜60%、好ましくは30〜50%の範囲が適当で
ある。 発泡率が20%未満では比重が大きくなり、逆に
60%を越えると剛性が小さくなって、いずれの場合も効
果が減殺される。
【0010】フィラーの添加量は1PHR 未満では添加効
果がなく、30PHR を越えると被覆層の機械的特性や加工
性等の物性が劣化するようになる。
【0011】
【作用】本発明においては、ベースレジンである発泡低
密度ポリエチレンにフィラーを添加し、これを用いて通
常の押出しにより発泡層を形成するものであり、所望の
均一な表面粗さの発泡被覆層を安定して形成することが
でき、圧送特性の向上したエアブローファイバシステム
用光ファイバユニットを得ることができる。
【0012】また、発泡層の表面粗さが均一なため、押
出し作業に要する時間が従来より大幅に短縮され、した
がって光ファイバユニットの生産性が向上し、コストを
低減させることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。図1は本
発明の実施例の光ファイバユニットの構造を示すもので
あり、6心の光フアイバ心線1と引き裂き用のポリエス
テルひも2を撚り合わせて、これにナイロン樹脂による
被覆を施し、この共通被覆層3の上に低密度ポリエチレ
ン組成物を発泡させた発泡被覆層4を形成している。
【0014】上記構成の光ファイバユニットの発泡被覆
層4の材料は、発泡剤を含有する融点 105℃、比重0.92
の低密度ポリエチレン(LDPE)をベースに、この発泡LD
PE 100重量部に対して表1に示すフィラーを表2のよう
に配合して調製した。ついで、このように調製した各発
泡被覆材料を共通被覆層3の上に発泡押出し被覆した。
【0015】
【表1】
【0016】次に、胴径1mの圧送試験用ドラムに内径
6mm、外径8mmのPEパイプを500m巻き付け、
この中に一定圧力の空気を用いて上記発泡層を形成した
光ユニットを圧送して、500m挿通するのに要した時
間を圧送特性として測定した。また、比較例としてフィ
ラーを含まないベース樹脂のみからなる発泡層を形成し
た光ユニットについても同様にして圧送特性を測定し
た。その結果を表2に示す。
【0017】
【表2】
【0018】表2からも明らかなように、ベース用発泡
低密度ポリエチレン樹脂に微粉末状のフィラー粒子を配
合することにより、大幅に圧送特性が向上した。特にそ
の効果は無機系フィラー(シリコン微粉末)よりもプラ
スチック系フィラーを添加した場合に大きく、さらに実
施例5のように複数種のフィラーを添加することによ
り、圧送特性がより向上した。このように、ベース用樹
脂の融点よりも20℃以上高い融点を持ち、発泡温度で溶
融しないフイラー粒子を配合することで発泡層の外観が
均一に荒れた状態となるとともに、滑剤の効果が生じ
る。
【0019】また、このようにフィラー粒子を配合した
発泡プラスチック材料は、通常の押出し条件で均一に荒
れた凹凸表面を有する被覆層を安定して発泡押出し成形
することができ、そのため従来の押出し作業と比較して
その速度は 4〜5 倍速くすることが可能となり、光ファ
イバユニットの生産性が向上してコストを大幅に低下さ
せるという効果ももたらす。
【0020】上述の本発明の光ファイバユニットは、例
えば 2.2kV〜 6.6kV使用のCVトリプレックスケーブルに
3本撚り合わせられているような内径 6mmのPEパイプ中
にエアブローファイバシステムにより良好に布設するこ
とができる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
均一な表面粗さを有する発泡被覆層を通常の押出し条件
で安定して形成することができ、圧送特性および生産性
に優れたエアブローファイバシステム用光ファイバユニ
ットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施例の光ファイバユニットを
示す斜視図である。
【符号の説明】
1………光ファイバ心線 2………ポリエステルひも 3………共通被覆層 4………発泡被覆層
フロントページの続き (72)発明者 植松 晃 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番 1号 昭和電線電纜株式会社内 (72)発明者 佐野 清一郎 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番 1号 昭和電線電纜株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−50112(JP,A) 特開 平4−56905(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/44 G02B 6/46 H02G 1/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の光ファイバ心線に共通被覆層を介
    して発泡低密度ポリエチレン組成物からなる発泡層を設
    けてなる光ファイバユニットにおいて、前記発泡低密度ポリエチレン組成物からなる発泡層の表
    面は、該 発泡層を構成する発泡低密度ポリエチレン材料
    へフィラー材料を添加することにより、粗面とされてい
    ことを特徴とする光ファイバユニット
JP3628391A 1991-03-01 1991-03-01 光ファイバユニット Expired - Lifetime JP3113297B2 (ja)

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JPH0588058A JPH0588058A (ja) 1993-04-09
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