JP3113087U - 防蟻用物品 - Google Patents

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聰 高橋
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Abstract

【課題】容易に入手可能な木炭を使用することにより、木材に直接防蟻剤を吹き付けることなく、蟻の害を防ぐことである。
【解決手段】木炭部分1の表面に有機防蟻剤を付着させた、防蟻剤付着木炭小片3からなる防蟻用物品、前記の木炭小片表面に、有機防蟻剤を付着させた防蟻剤付着木炭片と有機繊維を混合し袋に収納した防蟻用物品、或いは、有機繊維、防蟻剤付着木炭片にさらに木炭酢を追加した防蟻用物品。
【選択図】図1

Description

本考案は、防蟻用物品に関するものである。
従来、木材は、広く建築材料として利用されてきたが、その欠点の一つとして、シロアリなどが木材を食料とし、木材を損傷することである。このような木材損傷を防止するため、シロアリ駆除法が広く採用されているが、シロアリ駆除法は、シロアリに有効であると同時に、シロアリ駆除の作業者の健康を著しく害する欠点があった。このような欠点を解決する手段として、近年、人体に対して毒性の少ない有機化合物を使用する方法が開発された。
しかしながら、シロアリ駆除に使用される有機化合物は、粉末あるいは液体として入手可能であり、多くの場合、溶液、乳化液などとして入手可能である。この様な溶液乃至乳化液は、木材などに付着した場合は、接着力が乏しく容易に脱落する欠点があるし、土のある部分に付着した場合は、土の中に浸透してゆくため、その効力を長時間保持することはできない欠点がある。
シロアリ駆除剤の効力を保持する方法として、予備発泡粒子に、防蟻剤及び接着剤を噴霧して粒子表面に防蟻剤を均一に付着させた後、発泡成形する防蟻性がある発泡成形体が知られている(特許文献1)。
特開平10−36549号公報
しかしこの方法は、防蟻剤及び接着剤の噴霧装置など特別な装置を必要とするし、接着剤は生分解性が悪く新たな環境汚染となる可能性がある。
本考案の目的は、容易に入手可能な木炭を使用することにより、木材に直接防蟻剤を吹き付けることなく、シロアリの害を防ぐことである。
本考案者は、防蟻について鋭意研究の結果、
容易に入手可能な木炭の表面に有機防蟻剤を付着させた防蟻剤付着木炭片からなる防蟻用物品、あるいは該防蟻剤付着木炭片と有機繊維からなる防蟻用物品を使用することにより、著しく防蟻性が向上することを見出し本考案に到達したのである。
すなわち本考案は、
(1)木炭小片表面に有機防蟻剤を付着させた、防蟻剤付着木炭片からなる防蟻用物品、
(2)(1)の木炭小片表面に、有機防蟻剤を付着させた防蟻剤付着木炭片と有機繊維を混合し袋に収納した防蟻用物品、
(3)(2)において、有機繊維、防蟻剤付着木炭片に、さらに木炭酢を追加したことを特徴とする防蟻用物品、
(4)(1)において、木炭小片/有機防蟻剤の重量比が、1000グラムの木炭小片に対し、有機防蟻剤の付着量0.05〜100グラムであることを特徴とする防蟻用物品、
(5)(2)、(3)において、有機繊維/防蟻剤付着木炭片の重量比が、100/0.5〜50.0であることを特徴とする防蟻用物品、
(6)(2)、(3)、(4)、(5)において、袋が有機繊維からなることを特徴とする防蟻用物品、
(7)(2)、(3)、(4)、(5)において、有機繊維が、木綿、セルロースアセテート繊維、ポリアミド繊維、ポリエステル繊維、アクリル繊維、ポリオレフィン繊維などの合成繊維であることを特徴とする防蟻用物品
である。
本考案でいう木炭とは、木材を炭化して得られる所謂木炭である。木炭は、建築廃材、間伐材を木炭として製造すれば、建築廃材、間伐材の有用な用途とすることができる。
小片とは、底辺の辺の大きさ乃至径の大きさ0.1〜5ミリメートル、高さ0.1〜30ミリメートルの円柱乃至直方体をあげることができる。本考案の木炭は、従来広く知られている木炭であり、木炭小片は、木炭を切断してもよいし、取り扱い時に発生する木炭くずを利用してもよい。なお、活性炭のような粉末では、そのままでは、風などで散逸しやすいし、袋に収納しても袋から脱落しやすく好ましくない。
付着とは、一般にある物質が他の物質について離れないことをいう。ここでは、防蟻剤が木炭の表面について離れないことを意味している。したがって防蟻剤が、木炭小片間あるいは木炭の凹みに存在する場合も、木炭の表面に存在する限り付着しているといえる。
本考案でいう有機防蟻剤としては、近年開発された人体に対し比較的毒性が少なく、防蟻効果がある有機化合物であって、具体的にはクロチアニジン、プロピコナゾールなどをあげることができ、市販品として容易に入手できる。
本考案において、使用可能な有機繊維としては、木綿、セルロースアセテート繊維、アクリル繊維、ポリアミド繊維、ポリエステル繊維、ポリプロピレン繊維をあげることができる。これら繊維は、容易に入手することができるからである。そしてこれら繊維の太さは、1〜20デニールの範囲が好ましい。この範囲の太さは、衣料用繊維として、あるいはカーペットなどの屋内敷物用の繊維として容易に入手可能であるからである。なお、木綿を使用すれば、生分解性が優れているので環境に優しいということができる。
本考案において、有機繊維、防蟻剤付着木炭片に、さらに木炭酢を追加することもできる。木炭酢は、木炭製造の際発生した有機酸で主として酢酸を主成分とするが、木炭酢を併用することにより、防蟻性を高めることができる。
本考案において、有機防蟻剤を付着させた防蟻剤付着木炭片と有機繊維を収容するための袋が使用される。ここに使用される袋としては、前記有機繊維からなる織編物をあげることができる。
本考案において、有機防蟻剤を付着させた防蟻剤付着木炭片と有機繊維を混合に使用される有機繊維は、好ましくは、ウエプが使用される。ここに用いられるウエブとしては、繊維の方向性があるカードウエブ、繊維の方向性がないランダムウエブをあげることができる。
本考案において、木炭小片/有機防蟻剤の重量比が、1000グラムの木炭小片に対し、有機防蟻剤付着量は0.05〜100グラムである。ここに有機防蟻剤として0.05グラムより少ないと、防蟻効果が少ないからであり、100グラムより多いと防蟻効果が飽和し経済的に不利となるからである。
本考案において、木炭小片に有機防蟻剤を付着させる方法としては、有機防蟻剤を有機溶剤に溶解しておくか、水に分散しておき、木炭小片を浸漬、有機溶剤乃至水を除去するなどの方法で容易に作製することができる。この場合の水として、脱イオン水、または蒸留水が好ましい。
本考案においては、有機防蟻剤は、木材小片の表面に存在するため、土の中に浸透してしまうことはない。また、繊維と併用すれば有機防蟻剤が付着した木材小片は繊維の中に存在し、さらに袋の中に収容すれば、この有機防蟻剤を収容した袋を手で取り扱ったとしても、有機防蟻剤と接触する機会は減少しより安全となる。
本考案で得られてた防蟻剤を付着した木炭小片、あるいは、防蟻剤を付着した木炭小片を収容した袋を蟻の穴付近に置いたり、土と混合することにより容易に蟻を駆除することが可能なる。
建築用廃材炭化品から得られた長さ:25ミリメートル、太さ2ミリメートルの木炭小片1.0キログラムに対し、クロチアニジンを有効成分とする防蟻剤0.025%溶液に浸漬した。乾燥して、防蟻剤付着木炭片を得た。防蟻剤付着木片の乾燥後の重量は、1025グラムであった。
防蟻剤の付着した木炭小片は、図1に示すような外観をしている。防蟻剤が付着すると、肉眼では外見変化は無いが、図2に示すように顕微鏡で観察すると、防蟻剤が所々存在することが認められる。
防蟻性を試験するため、以下の試験を行った。
試験装置の準備
試験装置として、空きビンと、メタクリル樹脂円筒を準備する。空きビンの下部に餌木として松の木を設置する。この上に、防蟻剤付着木炭片を5.0センチメートルの厚さ敷き詰める。次に無処理土壌を敷きつめ、その上に直径約3.0センチメートルのメタクリル樹脂円筒を設置する。
シロアリの投入
イエシロアリ約600頭を円筒外から投入した。試験装置の模式図を図3に示す。
観察
円筒外に放したシロアリが円筒内の木炭小片層によりどのように影響を受けるか確認を行った。木炭小片の効果が無い場合は木炭小片層を貫通し餌木に到達することになる。
比較例1として防蟻剤を付着しない木炭小片を5センチメートルの層をもうけた場合、比較例2として、木炭小片を10センチメートルの層とした場合、比較例3として木炭小片を使用せず、無処理土壌を10センチメートルの層を設けた場合について試験した。
実施例1、比較例1〜3の試験結果のまとめを表1に示す。
Figure 0003113087
表1の結果より、木炭小片のみではシロアリの侵入を阻止することができず、木炭小片と防蟻剤を併用した時、シロアリの侵入を阻止することができる。
建築用廃材炭化品から得られた長さ:25ミリメートル、太さ2ミリメートルの木炭小片1.0キログラムに対し、クロチアニジンを有効成分とする防蟻剤0.050%溶液に浸漬した。乾燥して、防蟻剤付着木炭片を得た。防蟻剤付着木片の乾燥後の重量は、1055グラムであった。
かくして得られた防蟻剤付着木炭小片10部を、2.0デニール×51ミリメールのポリエステル繊維からなるカードウエップ100部の上に散布し、さらにポリステル繊維からなる編物の袋に、上記の如くして得られた防蟻剤付与木炭小片・有機繊維を袋に封入した防蟻用物品を得た。
同様に防蟻性が優れていることが認められた。
以上の説明から明らかなように、本考案の防蟻用物品は以下に列記したような実用上優れた効果を有する。
(a)特に毒性の強い物質を使用していないので、シロアリ駆除の作業者の健康を害する危険性が少ない。
(b)人体に対し比較的毒性が少ない有機防蟻剤を使用しているので、シロアリ駆除の作業者の健康を害するおそれが少ない。
(c)有機防蟻剤は、木炭小片の表面のみ使用するため、使用量は少なくて有効であり、土中に散逸したりすることはない。
防蟻剤の付着した木炭小片の拡大図である。 防蟻剤を付着した木炭小片の顕微鏡による拡大図である。 防蟻効果の試験装置である。 防蟻剤付着木炭小片と繊維からなる防蟻用物品の模式図である。
符号の説明
1 木炭部分
2 防蟻剤部分
3 防蟻剤付着木炭小片
4 無処理土壌
5 空きビン
6 メタクリル樹脂円筒
7 餌木
8 シロアリ
9 有機繊維

Claims (7)

  1. 木炭小片表面に有機防蟻剤を付着させた、防蟻剤付着木炭片からなる防蟻用物品。
  2. 請求項1の木炭小片表面に、有機防蟻剤を付着させた防蟻剤付着木炭片と有機繊維を混合し袋に収納した防蟻用物品。
  3. 請求項2において、有機繊維、防蟻剤付着木炭片にさらに木炭酢を追加したことを特徴とする防蟻用物品。
  4. 請求項1において、木炭小片/有機防蟻剤の重量比が、1000グラムの木炭小片に対し、有機防蟻剤の付着量が0.05〜100グラムであることを特徴とする防蟻用物品。
  5. 請求項2、3において、有機繊維/防蟻剤付着木炭片の重量比が、100/0.5〜50.0であることを特徴とする防蟻用物品。
  6. 請求項2、3、4、5において、袋が有機繊維からなることを特徴とする防蟻用物品。
  7. 請求項2、3、4、5において、有機繊維が、木綿、セルロースアセテート繊維、ポリアミド繊維、ポリエステル繊維、アクリル繊維、ポリオレフィン繊維などの繊維であることを特徴とする防蟻用物品。
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