JP3113058U - 配線器具取付部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】側枠部に一体形成された差込み部の後方から波付保護管を差し込む必要がなく、かつ差込み部の前方側から波付保護管を保持させることを可能とした配線器具取付部材を提供する。
【解決手段】配線器具取付部材1を、配線器具を取り付けるための開放空間を前面に有する側枠部10と、波付保護管2を保持する差込み部20とを備え、差込み部20が、側枠部10に一体形成された前向きの後方エッジ21と後向きの前方エッジ22とからなり、後方エッジ21が、前方から見て側枠部10よりも後方外側に支持された梁部23の前端辺に形成され、前方エッジ22が、側枠部10の一部が前方側に凹欠する後端開放部分の後端辺に形成されており、後方エッジ21と前方エッジ22の間が、波付保護管2を斜め前方から差込み可能に、かつ、差し込まれた波付保護管2が起こされると、後方エッジ21と前方エッジ22が、波付保護管2の異なる谷部に係合するようにした。
【選択図】図2

Description

この考案は、スイッチやコンセントなどの配線器具を取り付けるための配線器具取付部材に関し、特に、室壁を設ける前に予め、壁裏の柱、壁、棚、床などの造営材に金具を介して或は直接取り付けられるものに関する。
この種の配線器具取付部材としては、配線器具が前方から装着される側枠部を有し、この側枠部に波付保護管を保持する差込み部が一体形成されたものがある。
例えば、特許文献1の配線器具取付部材は、側枠部が前方から見て略矩形枠状に形成された樹脂製のものである。側枠部の長手壁は、内外に開通するねじ孔と、このねじ孔近傍の外側面に形成された爪部とを有する。側枠部の短手壁は、後端開放の半円筒状に形成された差込み部と、前後方向に形成されたねじボス部とを有する。この差込み部の半円筒面には、前後方向のガイド条が対向一対で突出している。
次に、特許文献1の配線器具取付部材の使用例を説明する。先ず、室壁が設けられる前に、長手壁が内側から柱等の造営材にねじ止めされる。これにより、爪部が柱等に食い込み、配線器具取付部材が造営材に対して位置決めされる。この状態で、波付保護管の谷部がガイド条に対して後方から前方側に向けて差し込まれると、波付保護管は、ガイド条が谷部に係合することにより内外方向に位置決めされ、また、差込み部の半円筒面に付与された径方向の弾性により山部が締め付けられる。これにより、波付保護管が差込み部に保持される。そして、室壁が設けられた後、室壁のうち配線器具取付部材に臨む部分が切り抜かれる。この状態で、ねじボス部にスイッチパネル等の配線器具がねじ止めされる。
また、配線器具が前方から装着される側枠部を有し、この側枠部に波付保護管を保持する差込み部が別体に設けられたものもある。
例えば、特許文献2の配線器具取付部材は、差込み部を側枠部と別体に設け、波付保護管を保持させた状態の差込み部を側枠部に対して前方からスライド係合させるように構成されている。
特開2001−45628号公報 特開2002−204516号公報
しかしながら、特許文献1の配線器具取付部材は、波付保護管を、側枠部の後端に開放する差込み部のさらに後方に差し入れた状態から前方側に向けてスライドさせるため、造営材に取り付けられた状態で、差込み部の後方に少なくとも波付保護管を差し入れる空間を要するものであった。このため、特許文献1の配線器具取付部材は、コンクリート壁の室内側に表層ボードを貼る二重壁の場合などのように壁裏の空間が前後方向に狭い場合、波付保護管を差込み部に保持させることが困難であった。
一方、特許文献2の配線器具取付部材は、差込み部の前方側から波付保護管を保持させることが可能だが、差込み部を別体で製造する分、コスト高を招き、現場で差込み部の数やサイズを管理する手間も生じる。
そこで、この考案の目的は、上記の問題に鑑み、側枠部に一体形成された差込み部の後方から波付保護管を差し込む必要がなく、かつ差込み部の前方側から波付保護管を保持させることを可能とした配線器具取付部材を提供することにある。
上記の目的を達成するため、この考案は、配線器具を取り付けるための開放空間を前面に有する側枠部と、配線用の波付保護管を保持する差込み部とを備えた配線器具取付部材において、上記差込み部が、上記側枠部に一体形成された前向きの後方エッジと後向きの前方エッジとからなり、上記後方エッジが、前方から見て上記前方エッジよりも外側に位置しており、上記後方エッジと上記前方エッジの間が、上記波付保護管を斜め前方から差込み可能に形成されており、差し込まれた波付保護管が起こされると、上記後方エッジと上記前方エッジが、上記波付保護管の異なる谷部に係合するようにしたことを特徴とする。
ここで、配線器具取付部材を前方から見た場合において、側枠部の枠内を内側、枠外を外側とする。また、波付保護管とは、管外周面に波付部を有する配線保護管であり、管全長に亘って波付されたものに限定されない。
上記差込み部が、上記側枠部に一体形成された前向きの後方エッジと後向きの前方エッジとからなり、上記後方エッジが、前方から見て上記前方エッジよりも外側に位置しており、上記後方エッジと上記前方エッジの間が、上記波付保護管を斜め前方から差込み可能に形成されており、差し込まれた波付保護管が起こされると、上記後方エッジと上記前方エッジが、上記波付保護管の異なる谷部に係合するようにした構成によれば、波付保護管が差込み部に対し斜め前方に差し込まれた状態で後方エッジよりも外側部分が前方から後方に向けて押されると、後方エッジと前方エッジのうち一方のエッジがいずれかの谷部に係合される。波付保護管は、この係合部分を支点として、この支点よりも外側の部分が後方側に変位するように回動される。これに伴って他方のエッジに接触した山部は、回動方向回りに押され、その弾性変形が主因となって他方のエッジを乗り越える。この結果、他方のエッジが一方のエッジと異なる谷部に係合される。これにより、両エッジが異なる谷部で波付保護管を前後に挟むように係合した状態となり、波付保護管は、前後方向に位置決めされ、かつ内外方向に抜け止めされた状態に保持される。
上記のように、この考案の配線器具取付部材は、差込み部の後方から波付保護管を差し込む必要がなく、また、差込み部の前方側からの管操作のみで波付保護管を保持させることができる。
この考案の具体的構成としては、上記後方エッジと上記前方エッジの間が、上記波付保護管の山径と略同一長さの斜距離とされると共に上記波付保護管の山径よりも短い長さの水平距離とされており、いずれか一方のエッジが上記波付保護管の谷部に係合した状態で、他方のエッジが、この谷部に隣接する山部と異なる山部に接触するようにした構成を採用することができる。
上記後方エッジと上記前方エッジの間が、上記波付保護管の山径と略同一長さの斜距離とされた構成によれば、波付保護管を斜め前方から差し込むことができる。そして、いずれか一方のエッジが上記波付保護管の谷部に係合した状態で、この谷部に隣接する山部と異なる山部に他方のエッジが接触するようにした構成によれば、一方のエッジと係合相手の谷部を支点として上記の回動を行うことができる。上記後方エッジと上記前方エッジの間が、上記波付保護管の山径よりも短い長さの水平距離とされた構成によれば、上記の回動時、回動支点に隣接する山部と異なる山部を他方のエッジに押し付けることができる。回動支点に隣接する山部と異なる山部が、上記押し付けに伴う弾性変形により他方のエッジを乗り越えると、両エッジは、異なる谷部で波付保護管を前後に挟むように係合される。なお、「略同一長さの斜距離」とは、波付保護管の山径よりもやや長い場合から、波付保護管の山径と谷径の平均値よりもやや短い場合までを含む概念である。「波付保護管の山径よりもやや長い」とは、波付保護管の差込み時、山部と両エッジとが接触することを防止することが可能な程度の余裕をもった長さである。また、「波付保護管の山径と谷径の平均値よりもやや短い」とは、先に一方のエッジを波付保護管の谷部に係合させた後、他方のエッジに接触する山部を上記の回動により弾性変形させ、この山部に他方のエッジを乗り越えさせて波付保護管を差込み状態にすることが可能な長さである。
ここで、この考案の配線器具取付部材と特許文献1の配線器具取付部材とを、同一の山径を有する波付保護管を保持させる場合で対比すると、この考案の配線器具取付部材は、後方エッジと前方エッジとで波付保護管を前後に挟むように保持するため、後方エッジの前後方向幅だけ特許文献1の配線器具取付部材よりも前後方向に設置空間を要するものとなる。
しかし、後方エッジは、上記のように波付保護管が起こされる時の負荷を受ける強度があれば十分であり、また、差込み部に繰り返し波付保護管が着脱されることもない。このため、この考案の配線器具取付部材では、後方エッジの強度を内外方向の肉厚で確保することにより、その前後方向幅を波付保護管の山径よりも短くすることが可能である。
したがって、この考案の配線器具取付部材は、特許文献1の配線器具取付部材が差込み部の後方に少なくとも波付保護管の山径分の差込み空間を要することを鑑みれば、比較的に壁裏空間が前後方向により狭い状況においても波付保護管を差込み部に保持させることができる。
しかしながら、後方エッジの肉厚が厚くなると、波付保護管の谷部に係合させ難くい。
そこで、上記前方エッジの肉厚が、前向きに進むに連れて内側に増大し、上記後方エッジの肉厚が、後向きに進むに連れて外側に増大するようにした構成を採用することが好ましい。この構成によれば、前方エッジは、前向きに内傾するテーパ状となり、後方エッジは、後向きに外傾するテーパ状となる。このため、上記前方エッジおよび後方エッジに接触した山部は、上記の回動時、両エッジのテーパ面を滑って両エッジを乗り越え易くなる。したがって、上記の係合が円滑になる。また、波付保護管が上記の回動方向と逆回りに回動しようとしても、両エッジのテーパ面が山部の逆回動に対して抵抗となる傾きなので、両エッジと谷部との係合が外れ難くなる。なお、前方エッジ、後方エッジの肉厚は、直線的に増大する態様に限定されず、上記テーパ面が緩やかに湾曲するように増大する態様でもよい。
また、上記のように、この考案の配線器具取付部材は、後方エッジと前方エッジとで波付保護管を前後に挟むように保持するため、波付保護管の山径が太くなる程、後方エッジを側枠部よりも後方に離す必要がある。したがって、後方エッジが側枠部の壁面に形成されている構成の場合、波付保護管の山径が太くなる程、側枠部の前後方向幅が拡大し、側枠部に無駄肉部分が生じる。
そこで、上記後方エッジが、前方から見て上記側枠部よりも後方外側に支持された梁部の前端辺に形成されており、上記前方エッジが、上記側枠部の一部が前方側に凹欠する後端開放部分の後端辺に形成されている構成を採用すれば、後方エッジが側枠部に対して中空支持されるので、上記側枠部の無駄肉発生が防止される。
また、この考案の配線器具取付部材では、上記のように、波付保護管が、前後方向に位置決めされ、かつ内外方向に抜け止めされた状態に保持される。このため、後方エッジと前方エッジが波付保護管を複数並列させることが可能な長さを有する構成の場合、波付保護管が両エッジ間に保持された状態のまま両エッジに沿って転がったり滑ったりする恐れがある。また、作業者が複数の波付保護管を別々に両エッジ間に差し込む場合、最初の波付保護管の適切な差込み位置が分かり難い。これを回避するため、差込み部が、例えば、仕切り壁のような位置決め部を有する構成とすればよいが、原材料が仕切り壁分だけ増大する。
そこで、上記後方エッジと上記前方エッジが、上記波付保護管を複数並列させることが可能な長さを有し、上記後方エッジと上記前方エッジのうち、少なくとも一方のエッジが、上記谷部に係合する円弧状の位置決め部を有する構成を採用すれば、波付保護管の谷部は、円弧状部分で係合されるので、波付保護管が両エッジ間で転がったり滑ったりすることが防止される。また、作業者は、波付保護管の差込み位置を直ちに判別することが可能になる。
上記のように、この考案の配線器具取付部材は、上記差込み部が、上記側枠部に一体形成された前向きの後方エッジと後向きの前方エッジとからなり、上記後方エッジが、前方から見て上記前方エッジよりも外側に位置しており、上記後方エッジと上記前方エッジの間が、上記波付保護管を斜め前方から差込み可能に形成されており、差し込まれた波付保護管が起こされると、上記後方エッジと上記前方エッジが、上記波付保護管の異なる谷部に係合するようにしたので、差込み部の後方から波付保護管を差し込む必要がなく、また、差込み部の前方側からの管操作のみで波付保護管を保持させることができる。
なお、この考案において、前記側枠部が、前記開放空間を構成する上下左右の壁部を有し、前記壁部の前面が、内側に突出する額縁状に形成されている構成を採用すれば、作業者が室壁を切断して前記開放空間を露出させる際、前方から室壁に切り込まれた工具刃が前記壁部の額縁内端縁に沿うように上下ないし左右に案内されるので、前記壁部の内側に取付けねじのねじ頭部が突き出ていても、工具刃とねじ頭部との接触を防止することができる。
以下、この考案の第1実施形態に係る配線器具取付部材を添付図面に基づいて説明する。図1は、立て柱からなる造営材Pに第1実施形態に係る配線器具取付部材1を取り付け、これに波付保護管2を保持させた状態の前方斜め上方視を示す。図2(a)は、配線器具取付部材1の前面を示す。図2(b)は、配線器具取付部材1の縦断側面を示す。図2(c)は、配線器具取付部材1の上面を示す。
配線器具取付部材1は、図1、図2に示すように、配線器具を取り付けるための開放空間を前面に有する側枠部10と、配線用の波付保護管2を保持する差込み部20とを備えた樹脂性のものである。波付保護管2は、樹脂製の波付管からなる。
側枠部10は、前方から見て略矩形枠状に形成されており、左右一対の長手壁11、11と、上下一対の短手壁12、12とを有する。以下、配線器具取付部材1を前方から見た場合において、側枠部10の枠内を内側、枠外を外側とする。
長手壁11は、内外方向に貫通する長孔13を有する。長孔13は、上下方向に一定間隔で複数形成されている。この長孔13は、配線器具取付部材1を側枠部10の開放空間内側から造営材Pに対して先尖りタッピングタイプのねじSにより直接的にねじ止めする場合に利用される。
長手壁11の前面は、図3に長手壁11の横断面を示すように、長孔13の内端エッジ13aよりも内側に突出する額縁状とされており、その内端辺11aは前方から見て直線状に形成されている。このため、作業者が室壁Wを前方から切り抜く際、工具刃は、内端辺11aにより上下方向に案内される。したがって、工具刃とねじSの頭部とが当たり難い。
短手壁12、12は、図1、図2に示すように、長手壁11、11の上端間および下端間に渡されており、その前面は長手壁11、11の前面と同一面を構成する。上側の短手壁12の上端面と長手壁11、11の上端面、下側の短手壁12の下端面と長手壁11、11の下端面は、同一面を構成し、かつ平面状となっている。上側の短手壁12の下端面、下側の短手壁12の上端面には、その左右方向中間にねじボス14が一体に形成されており、ここに配線器具を前方側からねじ止めするようになっている。
なお、配線器具取付部材1は、ねじボス14の後方で長手壁11、11間を渡る補強ビーム15を有する。
また、長手壁11は、長孔13、13間にねじSが収納されるねじ置き部16を有する。ねじ置き部16は、ねじ軸部が挿通される前後方向の貫通孔の途中にねじ頭部の保持部が形成された構造となっている。このねじ置き部16は、長手壁11、11間で前方から見て180度の回転対称の関係に配されている。このようにねじ置き部16を形成したのは、ねじSの軸部がねじ置き部16より突出している場合でも、配線器具取付部材1を段重ね状態で梱包・収納できるようにするためである。
一方、差込み部20は、側枠部10に一体形成された前向きの後方エッジ21と後向きの前方エッジ22とからなり、側枠部10の上下両側に設けられている。以下、上側の差込み部20について説明するが、下側の差込み部20も同一の構成とされている。
後方エッジ21は、前方から見て側枠部10よりも後方かつ上下方向外側に位置するように支持された梁部23の前端辺に形成されている。梁部23は、長手壁11、11の上端面から立上る接続部24、24に両端部を支持されており、その上端面は平面状とされている。
一方、前方エッジ22は、短手壁12の一部が前方側に凹欠する後端開放部分の後端辺に形成されている。前方エッジ22は、短手壁12の前後方向幅を長手壁11の前後方向幅よりも短くすることにより形成されており、その上端面は平面状とされている。
後方エッジ21と前方エッジ22は、波付保護管2を複数並列させることが可能な長さを有する直線状に形成されている。後方エッジ21の肉厚は、後向きに進むに連れて外側に増大している。これにより、後方エッジ21は、後向きに外傾するテーパ状となっている。一方、前方エッジ22の肉厚は、前向きに進むに連れて内側に増大している。これにより、前方エッジ22は、前向きに内傾するテーパ状となっている。
後方エッジ21と前方エッジ22の間は、波付保護管2の山径D1と略同一長さの斜距離L1とされると共に、波付保護管2の谷径D2の長さと略同一の水平距離L2とされている。これにより、差込み部20は、波付保護管2を斜め前方のみから差し込み可能とされている。なお、斜距離L1は、波付保護管2の差し込みの円滑化を図り、配線器具取付部材1の上下方向の大型化を防止するため、山径D1と同一かやや大きい程度に設定することが好ましい。
また、後方エッジ21と前方エッジ22の間は、図4(a)に示すように、いずれか一方のエッジ(図示例では、前方エッジ22)が波付保護管2の谷部2aに係合した状態で、この谷部2aに隣接する山部と異なる山部2bに他方のエッジ(図示例では、後方エッジ21)が接触するようになっている。
上記差込み部20においては、波付保護管2が差込み部20に対し斜め前方に差し込まれた状態で後方エッジ21よりも外側部分が前方から後方に向けて押されると、波付保護管2は、この谷部2aと前方エッジ22の係合部分を支点として、この支点よりも外側の部分が後方側に変位するように回動される。
そして、図4(b)に示すように、後方エッジ21が、僅かに弾性変形しながらテーパ面を滑って山部2bを乗り越え、谷部2cに係合される。これにより、波付保護管2が起こされた状態で、両エッジ21、22が異なる谷部2a、2cで波付保護管2を前後に挟むように係合した状態となり、波付保護管2は、前後方向に位置決めされ、かつ内外(この実施形態では上下)方向に抜け止めされた状態に保持される。
なお、この配線器具取付部材1は、上記ねじボス部14が前方エッジ22の左右方向中間位置において前方エッジ22よりも後方側に突出するように形成されている。これにより、配線器具取付部材1は、ねじボス部14により、波付保護管2の差込み位置を規制することができると共に、差込み部20に差し込まれた複数の波付保護管2を左右方向に位置決めすることができる。
配線器具取付部材1において、波付保護管2の位置決めをねじボス部14以外で行うこともできる。一例として、図5に第2実施形態を示す。以下、第1実施形態の配線器具取付部材1との相違点のみを述べる。
この第2実施形態では、後方エッジ31と前方エッジ32が、波付保護管2の谷部に係合する円弧状の位置決め部33を有する。具体的には、位置決め部33は、波付保護管2の山径以上の間隔を空けて各エッジ31、32に複数形成されており、かつ両エッジ31、32間で前後方向に同位置となるように配されている。これにより、一対の位置決め部33、33間に波付保護管2が差し込み可能となっている。また、各位置決め部33は、波付保護管2の谷部外周に沿う円弧とされている。これにより、一対の位置決め部33、33間に差し込まれた波付保護管2が回動されると、一対の位置決め部33、33が波付保護管2の異なる谷部に係合され、この係合状態で、一対の位置決め部33が波付保護管2の谷部外周を保持するようになっている。したがって、波付保護管2は、後方エッジ31と前方エッジ32の間において一対の位置決め部33、33により左右方向にも位置決めされる。すなわち、この第2実施形態によれば、波付保護管2が両エッジ31、32間で転がったり滑ったりすることが防止される。また、作業者は、一対の位置決め部33、33から波付保護管の差込み位置を直ちに判別することができる。
第1実施形態に係る配線器具取付部材の使用状態の全体斜視図 (a)第1実施形態に係る配線器具取付部材の前面図、(b)第1実施形態に係る配線器具取付部材の縦断面図、(c)第1実施形態に係る配線器具取付部材の上面図 第1実施形態に係る配線器具取付部材の長手壁部分の拡大横断面図 (a)第1実施形態に係る配線器具取付部材の差込み部に波付保護管が差し込まれた状態を示す作用図、(b)図4(a)の状態から波付保護管が起こされた状態を示す作用図 第2実施形態に係る配線器具取付部材の上面図
符号の説明
1 配線器具取付部材
2 波付保護管
2a、2c 谷部
2b 山部
10 側枠部
20 差込み部
21 後方エッジ
22 前方エッジ
23 梁部
33 位置決め部

Claims (6)

  1. 配線器具を取り付けるための開放空間を前面に有する側枠部と、配線用の波付保護管を保持する差込み部とを備えた配線器具取付部材において、上記差込み部が、上記側枠部に一体形成された前向きの後方エッジと後向きの前方エッジとからなり、上記後方エッジが、前方から見て上記前方エッジよりも外側に位置しており、上記後方エッジと上記前方エッジの間が、上記波付保護管を斜め前方から差込み可能に形成されており、差し込まれた波付保護管が起こされると、上記後方エッジと上記前方エッジが、上記波付保護管の異なる谷部に係合するようにしたことを特徴とする配線器具取付部材。
  2. 上記後方エッジと上記前方エッジの間が、上記波付保護管の山径と略同一長さの斜距離とされると共に上記波付保護管の山径よりも短い長さの水平距離とされており、いずれか一方のエッジが上記波付保護管の谷部に係合した状態で、他方のエッジが、この谷部に隣接する山部と異なる山部に接触するようにした請求項1に記載の配線器具取付部材。
  3. 上記前方エッジの肉厚が、前向きに進むに連れて内側に増大し、上記後方エッジの肉厚が、後向きに進むに連れて外側に増大するようにした請求項1または2に記載の配線器具取付部材。
  4. 上記後方エッジが、前方から見て上記側枠部よりも後方外側に支持された梁部の前端辺に形成されており、上記前方エッジが、上記側枠部の一部が前方側に凹欠する後端開放部分の後端辺に形成されている請求項1から3のいずれかに記載の配線器具取付部材。
  5. 上記後方エッジと上記前方エッジが、上記波付保護管を複数並列させることが可能な長さを有し、上記後方エッジと上記前方エッジのうち、少なくとも一方のエッジが、上記谷部に係合する円弧状の位置決め部を有する請求項1から4のいずれかに記載の配線器具取付部材。
  6. 前記側枠部が、前記開放空間を構成する上下左右の壁部を有し、この壁部の前面が内側に突出する額縁状に形成されている請求項1に記載の配線器具取付部材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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