JP3113054B2 - 導電性複合繊維 - Google Patents

導電性複合繊維

Info

Publication number
JP3113054B2
JP3113054B2 JP04088674A JP8867492A JP3113054B2 JP 3113054 B2 JP3113054 B2 JP 3113054B2 JP 04088674 A JP04088674 A JP 04088674A JP 8867492 A JP8867492 A JP 8867492A JP 3113054 B2 JP3113054 B2 JP 3113054B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductive
particle size
particles
weight
oxide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP04088674A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05287611A (ja
Inventor
裕憲 山田
統光 神山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Ltd filed Critical Teijin Ltd
Priority to JP04088674A priority Critical patent/JP3113054B2/ja
Publication of JPH05287611A publication Critical patent/JPH05287611A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3113054B2 publication Critical patent/JP3113054B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Artificial Filaments (AREA)
  • Multicomponent Fibers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は導電性複合繊維に関す
る。さらに詳しくは、特異な粒度分布を有する導電性物
質を含有してなる、使用耐久性に優れた新規な白色系導
電性複合繊維に関する。
【0002】
【従来の技術】合成繊維、例えばポリエステル繊維、ポ
リアミド繊維等は導電性がないため、摩擦により静電気
が帯電し易く、塵埃の付着、放電に伴なう各種障害が発
生する問題がある。
【0003】かかる問題点を解決するため、繊維製品に
白色の導電性物質を含有させた繊維を混合する方法が提
案されており、なかでも白色または無色の無機微粒子の
表面に酸化錫を主成分とする導電皮膜が付与された導電
性物質が、白度に優れ導電性も良好な点で注目されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】例えば、特公昭58―
39175号公報には溶融成形可能な合成重合体中に酸
化第二錫で表面をコーティングした酸化チタン微粒子を
3〜20重量%分散せしめた制電性重合体組成物が提案
されている。しかしこの場合、酸化第二錫単独の被覆で
は導電性は不充分であり、満足できる導電性繊維を得る
ためには適当なドーピング剤を添加しておくことが必要
であり、且つその被覆量も70重量%以上と極めて多量
にする必要がある。
【0005】また特公昭62―29526号公報には、
導電性皮膜を有する酸化チタン粒子を含有する熱可塑性
重合体と繊維形成性重合体とからなる導電性複合繊維を
製造するに際し、複合紡糸・延伸後さらに熱処理するこ
とにより導電性構造を再生長させる方法が提案されてい
る。そして用いられる導電性粒子としては、可紡性及び
導電性の見地から粒径が小さいものが望ましく、特に粒
径が小さいほど導電性に優れ、1μm以上のものは著し
く性能が劣るとしている。しかし、粒径が小さくなる
と、導電性粒子は熱可塑性重合体中に分散させる際に凝
集し易くなり、溶融紡糸時の工程調子が悪化し、結果的
には導電性能に劣る繊維しか得られず、且つ断糸も頻発
するといった問題が起る。さらには、得られる導電性複
合繊維は、このような微細な粒子がミクロな繊維状配列
されて導電性能が発現されているためと推定されるが、
かかる複合繊維に引張り応力が作用すると、該繊維状配
列が容易に破壊されて導電性能が劣化するといった問題
がある。
【0006】最近、かかる問題点を解決するために、特
開平2―307911号公報には導電性金属酸化物とし
て金属酸化物ウィスカーを用いる方法が提案され、特に
直径が0.5μm以下、長さが8μm以上でアスペクト
比が16以上のものを用いると上記導電性能の劣化は防
止されるとしている。しかしながら、かかるウィスカー
を配合して溶融紡糸を行う際には、通常溶融紡糸に採用
されている濾過装置を用いるとウィスカー自体も捕捉さ
れるために濾過条件を甘くするかもしくは濾過装置を使
用せずに紡糸する必要があり、断糸が頻発したり、異物
やウィスカーの凝集物による節糸が発生し易いといった
問題がある。
【0007】本発明は、上記従来技術の有する問題点を
鑑みなされたもので、その目的は、容易に製糸すること
ができ、優れた導電性能とその使用耐久性を有する新規
な白色系導電性複合繊維を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するため鋭意検討を行なった結果、導電性物質の
粒度分布が特定形状を有し、且つ粗大粒子の含有量が特
定範囲内にあれば、製糸性並びに導電性能及びその耐久
性が同時に改善されることを見い出し、本発明に到達し
た。
【0009】すなわち本発明は、 1.繊維形成性熱可塑性重合体(A)と、導電性物質
(B)を含有する熱可塑性重合体(C)とから形成され
る導電性複合繊維において、前記導電性物質(B)は平
均粒径μB が0.5〜1.5μmであり、遠心沈降法に
よる沈降粒子重量から求められた粒度分布曲線に少なく
とも2つのピークを有し、該ピークを示す粒径の粒径比
dmax /dmin が2〜30であり、且つ粒径が3.0μ
m以上の粗大粒子の含有量が全粒子重量に対して15〜
30重量%であることを特徴とする導電性複合繊維、で
あり、 2.導電性物質(B)が、平均粒径μD が0.5〜1.
5μm、粒度分布比rDが6.0以上の導電性金属酸化
物粒子(D)と平均粒径μE が0.1〜1.0μm、粒
度分布比rE が2.5以下の導電性金属化合物(E)と
の混合物であり、μD −μE が0.1〜1.4μm、そ
の混合比D/E(重量比)が0.1〜3.0である上記
1記載の導電性複合繊維、[但し、粒度分布比rは、遠
心沈降法における沈殿粒子の累積重量が全粒子重量の2
5%になった時の粒径をD25、75%になった時の粒径
をD75とした時、r=D25/D75で表わされる]であ
る。
【0010】本発明の導電性複合繊維の一部を構成する
繊維形成性熱可塑性重合体(A)は、溶融紡糸可能なも
のであれば任意である。かかる重合体の具体例として
は、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフ
タレート等のポリエステル、ナイロン6やナイロン6,
6等のポリアミド、ポリエチレンやポリプロピレン等の
ポリオレフィンなどが挙げられる。またはこれらを主成
分とする共重合体もしくは混合重合体をあげることがで
きる。また、かかる(A)成分には、必要に応じて任意
の添加剤、たとえば艶消剤、着色剤、酸化安定剤、染色
性向上剤、制電剤等を含有させてもよい。
【0011】本発明の導電性物質(B)を配合せしめる
熱可塑性重合体(C)は、公知の熱可塑性重合体いずれ
をも使用できる。かかる重合体としては、例えばポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリブタジエ
ン、ポリイソプレン、ナイロン6、ナイロン6,6、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト等をあげることができ、これらには共重合成分が共重
合されていてもよく、また必要に応じてそれらの2種以
上を混合したものであってもよい。
【0012】本発明の最大の特徴とするところは、導電
性複合繊維の導電成分となる、上記熱可塑性重合体に配
合される導電性物質、特にその粒度分布にある。すなわ
ち、従来では導電性物質としては粒径が小さいもの、あ
るいはアスペクト比の大きいウィスカーが使用されてい
るのに対して、本発明では、粒径分布に少なくとも2つ
のピークを有し、そのピークを示す粒径の最大値dmax
と最小値dmin とは粒径比dmax /dmin が2〜30で
あり、且つ粒径が3.0μmの粗大粒子を特定量15〜
30重量%(全粒子重量に対して)含有している導電性
粒子を用いることに特徴がある。
【0013】なお、ここでいう粒度分布は、遠心粒径測
定器を用い得られた遠心沈降曲線を基にして粒径と全粒
子重量に対する沈降粒子重量を表わした累積重量分布曲
線から、これを微分して粒度分布曲線を求めた。また、
平均粒径、粗大粒子量及び後述する粒度分布比は、夫々
下記のようにして求めたものである。
【0014】粒度分布比:上記累積分布曲線から、沈降
粒子の累積重量が全粒子重量に対して25重量%に相当
する粒径(D25)と75重量%に相当する粒径(D75
を読みとり、D25/D75を粒度分布比rとした。
【0015】粗大粒子量:上記累積分布曲線から、所定
粒径以上の割合を算出した。
【0016】本発明で用いられる導電性物質(B)は、
前述のとおり、粒度分布に少なくとも2つのピークを有
するとともに粗大粒子を特定量含有するものであるが、
具体的には、ピークに相当する粒径の最大値dmax と最
小値dmin とは粒径比dmax/dmin が2〜30を満足
する必要がある。
【0017】dmax /dmin が2未満の場合には、後述
する本発明の作用が奏されず、当初の導電性能のレベル
が良好であっても、その使用耐久性は不充分となり本願
の目的は達成されない。一方、dmax /dmin が30を
越える場合には、粗大粒子の割合が相対的に多くなりす
ぎて紡糸性が低下するとともに、導電性も低下する傾向
があるので好ましくない。
【0018】また、粒径が3.0μm以上の粗大粒子の
含有量は15〜30重量%である必要があり、15重量
%未満には本発明の導電性能耐久性向上効果は得られ
ず、一方30重量%を越える場合には紡糸性が低下する
ため好ましくない。
【0019】さらに導電性物質の平均粒径は0.5〜
1.5μmの範囲内にあることが好ましく、また紡糸性
の見地からは粗大粒子は少ない方が好ましく、10μm
以上の粗大粒子量は2重量%以下とするのが望ましい。
また導電性物質の色調は、得られる複合繊維の白度を向
上するといった見地より、特にハンター型色差計による
色差L値が75以上、b値が10以下であることが望ま
しい。
【0020】本発明で用いられる導電性物質(B)は、
上記特性を満たしていれば特に限定されず、例えば平均
粒径が異なる2種以上の導電性物質を混合する方法をあ
げることができ、平均粒径μD が0.5〜1.5μmの
導電性金属酸化物(D)と平均粒径μE が0.1〜1.
0μmでμD −μE が0.1〜1.4μmの導電性金属
酸化物(E)とを0.1〜3.0の割合(重量比D/
E)で混合したものが好ましく例示できる。
【0021】この際、前者の金属酸化物の粒度分布rD
を6.0以上として粒度分布をブロードにし、一方rE
を2.5以下として粒度分布をシャープにすると、粒度
分布の広い粒径の大きい粒子のまわりに粒径のそろった
小さい粒子を配置させた導電構造が形成され、導電性能
の耐久性が向上するので好ましい。
【0022】ここで用いられる導電性金属酸化物粒子
(D)としては、例えば、酸化錫、酸化亜鉛、酸化銀、
酸化銅、酸化カドミウム、酸化鉛、酸化チタン、チタン
酸カリウム、酸化クロム、酸化ニッケルあるいはこれら
の複合酸化物等が挙げられる。これら金属酸化物の多く
のものは絶縁体に近い半導体であるが、適当な第2成分
を添加することによって導電性を向上させることができ
る。このような導電性向上剤、いわゆるドーピング剤と
しては、異種金属の酸化物あるいは同種、異種金属が挙
げられる。例えば酸化錫に対して酸化アンチモン、酸化
銅に対して銅、酸化亜鉛に対して酸化アルミニウムを添
加する。
【0023】ドーピング剤の添加量は、導電性金属酸化
物の電気電導度と粒子の着色の度合によって決定され
る。またかかる導電性金属酸化物粒子は、白度の高い金
属酸化物表面を導電性金属酸化物で覆ったものであって
もよい。すなわち、酸化チタンあるいはチタン酸カリウ
ム等の表面を、酸化錫あるいは酸化亜鉛を主成分とし、
ドーピング剤として酸化アンチモンを用いた導電性被覆
で覆った導電性金属酸化物粒子は、白度及び電気電導度
ともに良好である。
【0024】かかる導電性金属酸化物粒子(D)の比抵
抗は粉末状で103 Ω・cm以下、特に102 Ω・cm以下
のものが本発明の目的に使用することができる。また
(D)成分の粒子形状は特に限定されず、球状であって
も楕円状であってもよく、前述の導電性物質(B)につ
いて限定される要件を満たしていればよい。
【0025】また導電性金属酸化物粒子(D)と混合し
て使用される導電性金属化合物粒子(E)としては、平
均粒径及び粒度分布が前述の範囲にあり、且つ混合物と
しての性状が前記導電性物質(B)について規定される
要件を満たしていればよく、特に粉末状の比抵抗が10
3 Ω・cm以下であることが好ましい。かかる金属化合物
粒子としては、酸化錫、酸化亜鉛、酸化銀、酸化銅、酸
化カドミウム、酸化亜鉛、酸化チタン、チタン酸カリウ
ム、酸化クロム、酸化ニッケル、あるいはこれらの複合
酸化物、さらにはこれらの化合物にドーピング剤を添加
した化合物、またカオリナイト、硫酸バリウム、酸化チ
タン、酸化アルミニウム、チタン酸カリウム、その他各
種化合物粒子の表面を導電性金属化合物で覆った導電性
金属化合物粒子を挙げることができる。
【0026】以上の詳述した導電性物質(B)の熱可塑
性重合体(C)への配合量は、該混合物の重量に対して
50〜75重量%の範囲が望ましく、50重量%未満と
少ない場合には導電性能のレベルが不充分となり易く、
一方、75重量%を越えて多い場合には紡糸性が悪化し
易くまた導電性能の使用耐久性も悪化し易い。
【0027】なお、前記(B)成分と(C)成分とから
なる導電性成分には、必要に応じて任意の添加剤、例え
ばカップリング剤、艶消剤、着色剤、安定剤、制電剤等
を含有させることができる。
【0028】本発明においては、前記繊維形成性熱可塑
性重合体(A)及び導電性物質(B)を含有する熱可塑
性重合体(C)[導電成分]とによって構成される複合
繊維の形状は、サイド・バイ・サイド型、芯―鞘型のい
ずれでもよく、また導電性成分の断面形状は任意の形を
とることができ、その数も1以上の任意の数をとること
ができる。なかでも芯部を導電成分とした芯鞘型が特に
好ましい。
【0029】繊維横断面における(A)成分と導電成分
との割合は、極めて広い範囲にすることができるが、導
電成分の割合があまりに大きくなると得られる導電性複
合繊維の強度が低下するようになるので、繊維横断面に
おける導電成分の占める割合は50%以下が好ましい。
また、この導電成分の下限は、導電成分が繊維軸方向に
沿って連続しさえすればよく、通常繊維横断面積の1%
以上、特に3%以上にするのが好ましい。
【0030】かかる導電性複合繊維を製造するには格別
の方法、条件を採用する必要はない。二成分よりなる複
合繊維を製造する公知の製糸方法及び製糸条件から適当
に選択することができる。
【0031】
【発明の作用効果】従来、導電性金属酸化物微粒子を配
合した重合体を一成分とする導電性複合繊維は、製造直
後の導電性能が良好なレベルにあっても、その使用耐久
性に劣り、極めて短時間でその導電性能が大きく低下す
るといった問題があった。かかる現象は、使用時に導電
性複合繊維に負荷例えば張力が作用した場合、容易に導
電構造が破壊され、その導電層の連続性が遮断されるた
めと推定される。そしてかかる導電構造破壊の抑制は、
導電層を構成する導電性微粒子の連続配列が、応力が作
用しても破壊され難い構造となっていれば可能であると
考え種々検討した結果、粒度分布に2つのピークを有す
るもので、その粒径比dmax /dmin が2〜30の関係
にある導電性微粒子であり且つ粒径3μm以上の含有量
が15〜30重量%の範囲にあるものを用いれば、上記
問題が解決されることを知った。
【0032】かかる耐久性向上の得られる理由は、未だ
明確化されたわけではないが以下の如く考えられる。す
なわち、粒径の大なる導電性微粒子のみを配合した場
合、導電性能はやや劣るものの得られる複合繊維の伸度
は向上し、張力等の応力が作用しても導電層は破壊され
難くなっている。そして本発明の複合繊維は、かかる大
粒子が存在する導電層に、さらに粒径の小さな導電性微
粒子成分を併用しているため、該微粒子が粒径の大きな
微粒子間を充填して導電構造が形成され導電性能のレベ
ルが向上している。また、応力が作用して大粒子間の相
互位置が移動しても、大粒子間をつなぐ小粒子による連
結性は容易に更新されるため、全体としての導電性微粒
子の連続配列は保たれ、導電性能の耐久性が飛躍的に向
上するものと推定される。このことは、粒径の大なる粒
子のまわりに小なる粒子が層状をなして配列し、この層
を介して粒子の連結が保持されていることからも裏付け
られる。
【0033】また粒径のより大なる方の微粒子として、
その粒度分布が巾広いものを用いた場合、上記導電構造
は応力によってもより破壊し難くなるため、耐久性はさ
らに向上するものと推定される。
【0034】そして上記特性を有する本発明の複合繊維
は、使用時の耐久性が向上するだけでなく、高温染色・
高温セットといった過酷な加工条件にさらされても導電
性能には顕著な影響を受けないといった特徴をも有し、
その工業的価値は極めて大である。
【0035】
【実施例】以下実施例により本発明をさらに詳細に説明
する。なお実施例における各評価項目は下記の方法によ
り測定した。
【0036】断面抵抗値(単位Ω/cm) 断面抵抗値とは、単繊維1cm長さあたりの電気抵抗値で
ある。測定は単繊維を1cmの長さに切り、ポリエチレン
テレフタレートフイルム上に置き、両切断面(両端)に
導電塗料(ドータイト)を塗り、抵抗計にて測定する。
【0037】体積抵抗値(単位Ω・cm) 体積抵抗値とは、ある物質の断面積1cm2 、長さ1cmあ
たりの電気抵抗値である。測定はブレンド組成物を細い
紐状(長さ1cm)に成形し、両断面にドータイトを塗
り、抵抗計にて測定後、太さを測定して断面積を計算
し、補正する。
【0038】体積抵抗値(Ω・cm)=抵抗値(Ω)×断
面積(cm2 )/1cm なお電気抵抗値の測定条件は温度20℃、湿度30%R
H、電圧は1KV直流電圧である。
【0039】
【実施例1〜8、比較例1〜6】ポリエチレン30部と
表1に示す導電性金属酸化物(B)成分(酸化チタンの
表面を13重量%の酸化第2錫(酸化アンチモンを2w
t%含む)でコーティングした酸化物(D)及び酸化ア
ルミニウムの表面を15重量%の酸化第2錫(酸化アン
チモンを2wt%含む)でコーティングした酸化物
(E))70部とを混練機で十分に加熱混合し、得られ
たブレンド組成物を芯部とし、酸化チタン2.5重量部
を含有するポリエチレンテレフタレートを鞘部として同
心円の芯鞘型複合紡糸機を用いて紡糸し、100℃で4
倍に延伸後、160℃で熱固定して、繊維横断面の芯
部、鞘部の面積比1:6、繊維構成が30デニール3フ
ィラメントの複合繊維を得た。
【0040】この複合繊維を、通常のポリエチレンテレ
フタレートからなる布に3ホン/2.54cmの割合で挿
入し、この布を100回繰り返し洗濯を行なった。結果
を表2に示す。
【0041】
【実施例9〜11】(E)成分として、実施例9では硫
酸バリウムの表面を酸化アンチモンでドーピングした酸
化第2錫でコーティングしたもの、実施例10では酸化
チタンの表面を酸化アンチモンでドーピングした酸化第
2錫でコーティングしたもの、実施例11では酸化アル
ミニウムでドーピングした酸化亜鉛を用いた他は実施例
1と同様に行なった。結果は表2に示す。
【0042】
【実施例12】(D)成分として、チタン酸カリウムの
表面を酸化アンチモンでドーピングした酸化第2錫でコ
ーティングしたものを用いた以外は実施例1と同様に行
なった。結果を表2に示す。
【0043】
【表1】
【0044】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−307911(JP,A) 特開 平2−259106(JP,A) 特開 平2−259109(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D01F 8/00 - 8/16 D01F 1/09 D01F 6/92 301 - 309

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維形成性熱可塑性重合体(A)と、導
    電性物質(B)を含有する熱可塑性重合体(C)とから
    形成される導電性複合繊維において、前記導電性物質
    (B)は平均粒径μB が0.5〜1.5μmであり、遠
    心沈降法による沈降粒子重量から求められた粒度分布曲
    線に少なくとも2つのピークを有し、該ピークを示す粒
    径の粒径比dmax /dmin が2〜30であり、且つ粒径
    が3.0μm以上の粗大粒子の含有量が全粒子重量に対
    して15〜30重量%であることを特徴とする導電性複
    合繊維。
  2. 【請求項2】 導電性物質(B)が、平均粒径μD
    0.5〜1.5μm、粒度分布比rD が6.0以上の導
    電性金属酸化物粒子(D)と平均粒径μE が0.1〜
    1.0μm、粒度分布比rE が2.5以下の導電性金属
    化合物(E)との混合物であり、μD −μE が0.1〜
    1.4μm、その混合比D/E(重量比)が0.1〜
    3.0である請求項1記載の導電性複合繊維。[但し、
    粒度分布比rは、遠心沈降法における沈殿粒子の累積重
    量が全粒子重量の25%になった時の粒径をD25、75
    %になった時の粒径をD75とした時、r=D25/D75
    表わされる。]
JP04088674A 1992-04-09 1992-04-09 導電性複合繊維 Expired - Fee Related JP3113054B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04088674A JP3113054B2 (ja) 1992-04-09 1992-04-09 導電性複合繊維

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04088674A JP3113054B2 (ja) 1992-04-09 1992-04-09 導電性複合繊維

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05287611A JPH05287611A (ja) 1993-11-02
JP3113054B2 true JP3113054B2 (ja) 2000-11-27

Family

ID=13949376

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04088674A Expired - Fee Related JP3113054B2 (ja) 1992-04-09 1992-04-09 導電性複合繊維

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3113054B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115652470B (zh) * 2022-11-07 2024-06-11 浙江恒百华化纤有限公司 一种聚酯dty纤维及其制备工艺

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05287611A (ja) 1993-11-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5916506A (en) Electrically conductive heterofil
GB2077182A (en) Conductive composite filaments
US5654096A (en) Electroconductive conjugate fiber
JP3113054B2 (ja) 導電性複合繊維
EP0343496B1 (en) Conductive composite filament and process for producing the same
JPH10131035A (ja) 導電性繊維の製造方法
JP2004225214A (ja) 導電性複合繊維
JPH01292116A (ja) 導電性繊維及びその製造法
JPS6156334B2 (ja)
JP2005194650A (ja) 導電性複合繊維
JP2854221B2 (ja) 導電性複合繊維
JP3238535B2 (ja) 導電性複合繊維
EP0276756A2 (en) Conductive composite filaments and fibrous articles containing the same
JPH06235122A (ja) 導電性複合繊維
JPH01213411A (ja) 導電性繊維
JP3046509B2 (ja) 導電性複合繊維
JPS63219624A (ja) 導電性繊維及びその製造方法
JP3113163B2 (ja) 導電性複合繊維
JP3635152B2 (ja) 導電性複合繊維
JPH01183520A (ja) 導電性繊維
JPH03241010A (ja) 導電性複合繊維
JPH042808A (ja) 導電性複合繊維
JPH07133510A (ja) 導電性複合繊維
JPS5860015A (ja) 導電性複合繊維の製造法
JPH0733605B2 (ja) 導電性中空複合繊維

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070922

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080922

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090922

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees