JP2854221B2 - 導電性複合繊維 - Google Patents

導電性複合繊維

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は導電性能に優れた導電性
複合繊維に関する。さらに詳しくは、着色が極めて少な
く且つ製糸性が良好で安定に生産することが可能な、新
規な白度に優れた導電性複合繊維に関する。
【0002】
【従来の技術】合成繊維、例えばポリエステル繊維、ポ
リアミド繊維等は導電性がないため、摩擦により静電気
が帯電し易く、塵埃の付着、放電に伴なう各種障害が発
生する問題がある。
【0003】かかる問題点を解決するため、繊維製品に
白色の導電性物質を含有させた繊維を混合する方法が提
案されており、なかでも白色または無色の無機微粒子の
表面に酸化錫を主成分とする導電性皮膜が付与された導
電性物質が注目されている。
【0004】例えば、特公昭58―39175号公報に
は溶融成形可能な合成重合体中に酸化第二錫で表面をコ
ーティングした酸化チタン微粒子を3〜20重量%分散
せしめた制電性重合体組成物が提案されている。しかし
この場合、酸化第二錫単独の被覆では導電性は不充分で
あり、満足できる導電性繊維を得るために適当なドーピ
ング剤を添加しておくことが必要である。
【0005】また特公昭62―29526号公報、特公
平1―22365号公報、特開平2―289108号公
報、特開平5―51811号公報等には、導電層成分中
に、酸化チタン粒子表面にドーピング剤を含有する金属
酸化物からなる導電性皮膜が形成された導電性粒子を含
有する導電性複合繊維が提案されている。しかし、具体
的に開示されている導電性皮膜は酸化アルミニウムをド
ーピング剤とした酸化亜鉛、酸化アンチモンをドーピン
グ剤とした酸化第二錫のみであり、白度と導電性能とを
同時に満足し得るレベルまで向上させることはできなか
った。そのため、導電性能を満足させるために白度をあ
る程度犠牲にしているのが実情である。
【0006】一方、特開平4―15330号公報には、
導電性粒子として酸化インジウム粒子を含有せしめた導
電性繊維が提案されている。しかし、具体的に開示され
ている導電性粒子は酸化錫のみをドーピング剤として用
いているため淡黄色を呈しているばかりか、著しく凝集
し易いため熱可塑性重合体中に均一に分散させることは
困難で、製糸安定性に乏しいという問題がある。
【0007】また特開昭60―110920号公報に
は、導電層成分中に、金属酸化物粒子の表面に導電性皮
膜を形成した導電性物質を含有する導電性複合繊維が提
案され、酸化錫、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化マグネシ
ウム、酸化ケイ素、酸化アルミニウム等の無機微粒子の
表面に、酸化錫、酸化亜鉛、酸化銅、酸化インジウム、
酸化ジルコニウム、酸化タングステン等の多種にわたる
金属酸化物導電性皮膜を形成した粒子が導電性粒子とし
て例示され、また導電性を強化するために導電性皮膜中
に少量の第2成分を添加することが開示されている。し
かしながら、具体的に開示されている導電性粒子は、少
量の酸化アンチモンを含有する酸化錫を導電性皮膜とし
て酸化チタン粒子表面にコーティングしたもので外観は
白色に近いものの淡灰青色であり、導電性能と白度とを
同時に満足させる導電性粒子は従来知られていなかっ
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術を背景になされたもので、その目的は、着色が少なく
且つ導電性能に優れ、さらには製糸性が良好で安定生産
が可能な新規導電性複合繊維を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために鋭意検討を重ねた結果、金属酸化物粒
子の表面に酸化インジウムを主成分とする導電性皮膜を
有する導電性粒子は、熱可塑性重合体中に分散させた場
合に適度にバランスされた分散性と凝集性とを発現する
ために優れた導電性能を有する複合繊維が安定して得ら
れること、また導電性皮膜中に導電性強化剤として、例
えば錫及び亜鉛化合物の如く2種以上の異種金属を共存
させた場合、白度が極めて良好で導電性能も同時に満足
させ得ることを見出し本発明に到達した。
【0010】かくして本発明によれば、繊維形成性重合
体からなる非導電層成分A、及び導電性物質を含有する
熱可塑性重合体からなる導電層成分Bから構成される導
電性複合繊維において、前記導電性物質が、金属化合物
粒子の表面に酸化インジウムを主成分とする導電性皮膜
を有する導電性粒子であり、且つ該導電性粒子の平均粒
径が0.1〜1.5μm、体積抵抗値が10Ωcm以
下、色差明度指数L値が85以上、クロマチックネス指
数b値が7以下であることを特徴とする導電性複合繊維
が提供される。
【0011】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
導電性複合繊維の一方成分(非導電層成分A)を構成す
る繊維形成性重合体は、溶融紡糸可能なものであれば任
意である。かかる重合体の具体例としては、ポリエチレ
ンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート等のポ
リエステル、ナイロン6やナイロン6,6などのポリア
ミド、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィ
ンなどが挙げられる。またこれらを主成分とする共重合
体もしくは混合重合体を挙げることができ、さらには、
必要に応じて任意の添加剤、例えば艶消剤、着色剤、酸
化安定剤、染色性向上剤、制電剤等を含有させてもよ
い。
【0012】また、本発明の複合繊維の他方成分(導電
層成分B)に用いられる熱可塑性重合体は、公知の熱可
塑性重合体いずれをも使用できる。かかる重合体として
は、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレ
ン、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ナイロン6、ナ
イロン6,6、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチ
レンテレフタレート等を挙げることができ、これらには
共重合成分が共重合されていてもよく、また必要に応じ
てそれらの2種以上を混合したものであってもよい。
【0013】本発明の導電性複合繊維においては、導電
層成分Bに含有せしめる導電性粒子に最大の特徴を有す
る。すなわち、金属化合物粒子の表面に酸化インジウム
を主成分とする導電性皮膜が形成された導電性粒子を含
有せしめることが肝要である。ここで金属化合物粒子と
しては、それ自体白度が高いものであれば任意であり、
例えば、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸
化ケイ素、硫化亜鉛、硫酸バリウム、リン酸ジルコニウ
ム、チタン酸カリウム、酸化ケイ素・酸化アルミニウム
複合酸化物等の金属化合物粒子が用いられる。なかでも
酸化チタンもしくは酸化アルミニウム、特に酸化チタン
は得られる粒子の白度のレベルが良好で且つ熱可塑性重
合体中への分散性と導電構造形成のための凝集性とがバ
ランスしているので好ましい。なお酸化アルミニウムの
場合には、その純度が99%以上であることが望まし
く、99%未満の場合には酸化インジウムを主成分とす
る導電性皮膜を形成することが困難となり、後述する導
電性能を有する粒子が得難くなる。
【0014】かかる粒子表面に導電性皮膜を有する導電
性粒子は体積抵抗値が10Ωcm以下で、色差明度指数
L値が85以上、好ましくは90以上、クロマチックネ
ス指数b値が7以下、好ましくは5以下である必要があ
る。体積抵抗値が10Ωcmを越える場合には、満足し
得るレベルの導電性能を得るための粒子の配合量が増加
し、安定に製糸することができなくなる。一方明度指数
L値が85未満もしくはクロマチックネス指数b値が7
を越える場合には、得られる導電性繊維の白度が不充分
となって本発明の目的を達成することはできない。
【0015】ところで導電性皮膜の主成分である酸化イ
ンジウムは、単独では絶縁体に近い半導体であるため、
不純物(ドーピング剤)を少量共存させることによって
導電性能を向上させている。しかし、従来酸化インジウ
ムに対して使用されている酸化錫は、体積抵抗値が10
Ωcm程度以下に下がるまで添加すると、着色の度合
い、特に色差クロマチックネス指数b値が大きくなっ
て、得られる導電繊維は黄色を呈して白度が不充分にな
り、上記特性を有する導電性粒子は得られない。
【0016】かかる問題を解決せんと導電性皮膜の白度
と導電性能について検討を重ねた結果、酸化インジウム
を主成分とする導電性皮膜の場合、複数の他種金属化合
物の組み合わせによっては、前記体積抵抗値と白度(L
値及びb値)とを同時に満足し得ることを見出し本発明
に到達したものである。
【0017】好ましく用いられる金属化合物の組み合わ
せとしては、酸化錫/酸化亜鉛、酸化錫/酸化アンチモ
ン、酸化銅/酸化錫、酸化亜鉛/酸化アルミニウム及び
これらの酸化物の一部が還元されたものが例示され、な
かでも酸化錫/酸化亜鉛の組み合わせが、白度及び導電
性能のバランスが良いので好ましい。
【0018】かかる金属化合物の総添加量は酸化インジ
ウム重量に対して2〜30重量%の範囲で、且つ各々の
金属化合物の添加量が15重量%以下であることが好ま
しく、この範囲外では導電性能または白度の少なくとも
一方が悪化する。特に錫化合物と亜鉛化合物とを併用す
る場合には、その重量比(SnO2 /ZnO換算)を1
/20〜20/1の範囲とすることが、優れた導電性能
と白度とを両立させる上で好ましい。
【0019】次に金属化合物粒子に対する上記導電性皮
膜の被覆量は5〜30重量%の範囲が好ましく、5重量
%未満では導電性能が不充分となる。一方30重量%を
越える場合には色差明度指数L値が低下し、またクロマ
チックネス指数b値が高くなるだけでなく、導電性粒子
の凝集性が著しく大きくなって製糸性も低下するため好
ましくない。
【0020】導電性粒子を熱可塑性重合体中にブレンド
して導電性を付与する場合、マトリックス中で導電性粒
子が効率よく連続するためには導電性粒子の大きさはあ
る程度小さいことが必要である。しかし、あまり小さく
なりすぎると凝集が強くなるために粒子の連続性は逆に
低下し、また製糸時に断糸が頻発して安定に製糸するこ
とができなくなる。一方あまり大きくなりすぎると粒子
の凝集性が低下して粒子の連続構造を形成し難くなるた
め得られる繊維の導電性能は不充分となる。したがっ
て、導電性粒子の平均粒径は0.1〜1.5μmとする
必要がある。
【0021】以上に詳述した導電性粒子の導電層成分B
における配合量は、配合される熱可塑性重合体の性質、
種類、結晶性、粒子の連続性(連鎖形性能)などによっ
ても変るが、50〜80重量%、好ましくは60〜75
重量%とする。50重量%未満の場合には色相の面では
良好であるが、導電性能のレベルが不充分となる場合が
多く、逆に80重量%を越える場合には混合が困難とな
るだけでなく、流動性も低下して製糸性も悪化する傾向
がある。
【0022】また導電層成分Bには、必要に応じてカッ
プリング剤、分散剤(例えばワックス類、ポリアルキレ
ンオキシド類、各種界面活性剤、有機電解質など)、顔
料、安定剤、流動性改善剤等の添加剤を加えることがで
きる。
【0023】本発明の導電性複合繊維は、通常他のポリ
エステル繊維、ポリアミド繊維等と交編交織して使用さ
れる場合が多く、その際繊度は例えば10デニール程度
と太いものが使用される場合が多い。このため、導電性
複合繊維を目立たなくするためには特に白度の高いもの
を使用することが好ましく、導電層成分Bの色差明度指
数L値は70以上、特に85以上でクロマチックネス指
数b値が7以下、特に5以下であることが望ましい(導
電層成分Bを厚さ約3mmのプレートとなし、ハンター
型色差計にて測定)。また導電層成分Bの体積抵抗値
は、例えばポリエステル繊維と交編交織した布帛の帯電
電荷量が静電気安全指針の基準値7μクローン/m2
クリアーするためには充分な導電性を有していなくては
ならず、一般に102 Ωcm以下、特に10Ωcm以下
が好ましい。
【0024】非導電層成分Aと導電層成分Bとの複合構
造はあらゆる構造が可能で、サイドバイサイド型、芯鞘
型等いずれであってもよい。また導電層成分の断面形状
も任意の形をとることができ、その数も1以上の任意の
数をとることができる。なかでも芯部に導電層成分Bを
配した芯鞘型複合繊維が特に好ましい。
【0025】繊維横断面における非導電層成分Aと導電
層成分Bとの割合は、極めて広い範囲にすることができ
るが、導電成分の割合があまりに大きくなると得られる
導電性複合繊維の強度が低下するようになるので、繊維
横断面における導電成分の占める面積割合は50%以下
が好ましい。一方この導電層成分の下限は、導電層成分
が繊維軸方向に沿って連続していさえすればよく、通常
繊維横断面積の1%以上、特に3%以上にするのが好ま
しい。
【0026】かかる導電性複合繊維を製造するには格別
の方法、条件を採用する必要はない。2成分よりなる複
合繊維を製造する公知の製糸方法及び製糸条件から適当
に選択することができる。
【0027】
【発明の作用効果】本発明の導電性複合繊維は、従来の
酸化スズを主成分とする導電性皮膜を有する導電性粒子
とは異なって、異種金属化合物を2種以上含有する酸化
インジウム系導電性皮膜を有する白度が極めて良好な導
電性粒子が配合されているので、導電性能を維持しなが
ら極めて高レベルの白度を呈する。
【0028】したがって、本発明の複合繊維は、白色又
は淡色の繊維製品製造に極めて好適であり、また他の帯
電性繊維と混用して繊維製品に制電性を付与する場合、
該導電性繊維は従来より一層目立たないといった特徴を
有するのである。
【0029】
【実施例】以下実施例により本発明をさらに詳細に説明
する。なお実施例における各評価項目は下記の方法によ
り測定した。
【0030】(1)導電性粒子の体積抵抗値(単位Ωc
m) 導電性粒子10gを直径1cmの円筒に詰め上部からピ
ストンによって200kgの圧力を加えて成形体を作成
する。この成形体に直流(1KV)を印加し、抵抗を測
定する。
【0031】(2)導電性粒子の色差(明度指数L値、
クロマチックネス指数b値) 粉末状の導電性粒子を、ハンター型色差計を用いてL
値、b値を測定する。
【0032】(3)平均粒径 遠心粒径測定器(島津製作所製CP―50型)を用い、
得られた遠心沈降曲線を基にして算出した。すなわち、
かかる遠心沈降曲線を基にして粒径と全粒子重量に対す
る沈降粒子重量を表わした累積重量粒度分布曲線から、
沈降粒子重量が全粒子重量に対して50重量%に相当す
る粒径を読み取りこの値を平均粒径とした。
【0033】(4)導電層成分Bの体積抵抗値(単位Ω
cm) 測定はブレンド組成物を細い紐状(長さ1cm)に成形
し、両断面にドータイトを塗り、抵抗計にて測定後、太
さを測定して断面積を計算し、補正する。 体積抵抗値(単位Ω・cm)=抵抗値(Ω)×断面積
(cm2 )/cm なお電気抵抗値の測定条件は温度20℃、湿度30%R
H、電圧は1KV直流電圧である。
【0034】(5)導電層成分Bの色差 ブレンド組成物をプレート状に成形し、ハンター型色差
計を用いてL値、b値を測定する。
【0035】(6)複合繊維の断面抵抗値(単位Ω/c
m) 断面抵抗値とは、単繊維1cm長さあたりの電気抵抗値
である。測定は単繊維を1cmの長さに切り、ポリエチ
レンテレフタレートフイルム上に置き、両切断面(両
端)に導電塗料(ドータイト)を塗り、抵抗計(直流1
KV)にて測定する。
【0036】
【実施例1〜4、比較例1〜6】ポリエチレン100部
に、導電性粒子として表1記載の酸化チタン粒子の表面
を表1記載の酸化インジウム(表1記載の酸化錫および
/または酸化亜鉛含有)で被覆したもの250部を混練
機で充分加熱混合し、得られた組成物を芯部とし、酸化
チタン2.5重量%を含有するポリエチレンテレフタレ
ートを鞘部として同心円の芯鞘型複合紡糸機を用いて紡
糸し、100℃で4倍に延伸後、160℃で熱固定して
繊維横断面の芯部、鞘部の面積比1:6、繊維構成が6
0デニール/3フィラメントの複合繊維を得た。この結
果を表1に記す。
【0037】
【表1】
【0038】
【比較例7】導電性粒子として酸化チタンの表面に酸化
錫(ドーピング剤として酸化アンチモン2wt%(対酸
化錫))を15wt%被覆(対酸化チタン)したものを
使用する他は実施例1と同様に実施した。
【0039】この時使用した導電性粒子の体積抵抗値は
8.3Ω・cm、色差明度指数L値は83、クロマチッ
クネス指数b値は1.3であった。また、この時の導電
粒子とポリエチレンの混合物の体積抵抗値は3.6×1
2 Ω・cm、色差明度指数L値は64.2、クロマチ
ックネス指数b値は1.5であった。
【0040】得られた複合繊維の白度はくすんだ青灰色
を呈し、不可であり、断面抵抗値は3.6×109 Ω/
cmであった。
【0041】
【実施例5〜8、比較例8〜13】ポリエチレン100
部に、導電性粒子として表2記載の酸化アルミニウム粒
子の表面を表2記載の酸化インジウム(表2記載の酸化
錫および/または酸化亜鉛含有)で被覆したもの250
部を混練機で充分加熱混合し、得られた組成物を芯部と
し、酸化チタン2.5重量%を含有するポリエチレンテ
レフタレートを鞘部として、同心円の芯鞘型複合紡糸機
を用いて紡糸し、100℃で4倍に延伸後、160℃で
熱固定して繊維横断面の芯部、鞘部の面積比1:6、繊
維構成が60デニール/3フィラメントの複合繊維を得
た。この結果を表2に記す。
【0042】
【表2】
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−25415(JP,A) 特開 平4−153305(JP,A) 特開 昭63−196717(JP,A) 特開 平3−249212(JP,A) 特公 昭62−29526(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D01F 8/00 - 8/18 D01F 1/09 C09C 3/06

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維形成性重合体からなる非導電層成分
    A、及び導電性物質を含有する熱可塑性重合体からなる
    導電層成分Bから構成される導電性複合繊維において、
    前記導電性物質が、金属化合物粒子の表面に酸化インジ
    ウムを主成分とする導電性皮膜を有する導電性粒子であ
    り、且つ該導電性粒子の平均粒径が0.1〜1.5μ
    m、体積抵抗値が10Ωcm以下、色差明度指数L値が
    85以上、クロマチックネス指数b値が7以下であるこ
    とを特徴とする導電性複合繊維。
  2. 【請求項2】 酸化インジウムを主成分とする導電性皮
    膜が、錫化合物及び亜鉛化合物を含有し、その合計の含
    有量(酸化物換算)が酸化インジウムに対して2〜30
    重量%、錫化合物と亜鉛化合物の含有重量比(酸化物換
    算)が1/20〜20/1である請求項1記載の導電性
    複合繊維。
  3. 【請求項3】 金属化合物粒子が、酸化チタン、酸化ア
    ルミニウムから選ばれる少なくとも一種の金属酸化物粒
    子である請求項1又は2記載の導電性複合繊維。
  4. 【請求項4】 導電層成分Bの体積抵抗値が102 Ωc
    m以下であり、その色差明度指数L値が70以上、クロ
    マチックネス指数b値が7以下である請求項1記載の導
    電性複合繊維。
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